つい感情的になる自分を変えるには?30万部ベストセラー著者が教える改善策

思うようにならないことがあっても、冷静に対応したいと思っていても自分を抑えきれずに、周囲の人への当たりが強くなってしまう。感情的になるたび反省するのに、繰り返してしまうという相談に答えるのは、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、30万部ベストセラー『ゼロ秒思考』など22冊の著書があり、年間100回のセミナーで数々の悩み相談を受けてきた赤羽雄二さんです。赤羽さんは同じ悩みを持つ同僚や友人と話し合いをする克服法と、著書『ゼロ秒思考』の中でも紹介している「A4メモ書き」による克服法の2つの方法を提案しています。

「A4メモ書き」とは:赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用したストレス軽減策

 

どうしても感情的になってしまって、自分でも抑えられません

Question

shitumon

40代男性、流通業の管理職です。若い頃から感情的になることが多く、多くの失敗を繰り返してきました。根が真面目過ぎるのか、同僚のいい加減な態度が許せず、部下を持つようになってからは部下のいい加減な態度が許せず、罵倒してしまうのです。罵倒した後は、反省するのですが、またしばらくすると、抑えきれなくなってしまいます。

赤羽さんからの回答

大変ですね。感情的になると仕事上もプライベートでも、いいことは全くないので、この際、ぜひ新しい考え方に慣れていただければと思います。仕事には大いに差し障りますし、プライベートでは、関係崩壊につながります。

よく混同されるのですが、「感情」と「感情的」は全く違います。感情は、嬉しい、楽しい、悲しい、嫌だという、誰でも持っている気持ちのことです。人間には、ごく自然に感情があります。それはいいのですが、「感情的」という場合は、度を超えて「その気持ちが強く、大変にストレスで、自分の行動にも大きな影響を与えてしまう」ことを指します。

自己肯定感、自信があれば特に反応しないところで、過剰に反応してしまいます。自分の思うようにならないとき、被害を受けたと思ったとき、仲間外れにされたと感じたとき、感情的になってしまうわけですが、あまりにももったいないので、次の2つをお勧めします。

一つには、似たように感情的になりがちな同僚、友人2、3人に声をかけて「感情的になることから卒業する会」を実施します。

  1. 感情的になりがちな同僚、友人2,3人を探し、「感情的になることから卒業する会」の開催を提案します。
  2. ミーティングでは、それぞれが何で一番苦労しているのか、どういう困ったことがあったのか、できるだけオープンに共有します。
  3. その話を聞いて、お互い気になったこと、おかしく思ったことを言いあいます。
  4. 客観視することで、ご自身が感情的になることがどれほど損なことか、おかしなことかが見えます。
  5. 感情的になることがほとんどなくなるまで、2週間に一度、計3~4回ミーティングをし、感情的になることから卒業していきます。

もう一つは、自分がなぜ感情的になるのかについて多面的なA4メモをします。

  • 自分はどういうとき感情的になるのか
  • 自分はどういうとき感情的にならずにすむのか
  • 感情的になると、どういう行動になるのか
  • 感情的になったあと、どう思うか
  • 感情的にならない人は誰か、なぜならないのか
  • 感情的にならない人はどう我慢しているのか
  • 同僚、部下のいい加減な態度に、どうしてそれほど腹立つのか
  • 他の人は、同僚、部下のいい加減な態度を見てどう思うか
  • なぜ自分だけ強く怒りを感じるのか
  • 自分の自信のなさとこの怒りには何か関係があるか

これによって、自分が感情的になる理由がかなり見えてきますので、コントロールもしやすくなります。ぜひやってみてください。

 

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俳優・滝田栄が徳川家康ゆかりの寺院を訪ねて知った天下人の生き方

NHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でお茶の間の人気を集め、大河ドラマ「徳川家康」に主演し俳優としての地位を不動のものとした滝田栄さん。そんな滝田さんといえば「仏像彫刻家」としても知られますが、何が滝田さんと仏教とを繋いだのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、滝田さんご本人が対談形式で「仏教との出会い」を語っています。

俳優・滝田栄さんがご登場

かつて大河ドラマ「徳川家康」で主役を務めた俳優の滝田栄さん。滝田さんはいま、俳優としての活動の傍ら、仏像彫刻や仏教の研究にも力を入れられています。

本日は、滝田さんと泰門寺住職・堀澤祖門さんの対談の中から、滝田さんが仏教に触れるきっかけとなった出来事についてご紹介します。


滝田 「僕は長い長い迷いの世界を彷徨いながら、『こういう生き方でいいのかな』という思いが自分の中で蓄積されていって、仏教とのご縁をいただいたように思います。まさに再誕というか、本当の自分を見つける道のりでした。最近になってようやく『あっ、これがそうだったのか』と分かり始めた感覚を得ているところです」

堀澤 「仏教とのご縁はどういうものでしたか」

滝田 「僕は1983年、NHKの大河ドラマ『徳川家康』で主人公の家康を演じることになりました。初めは歓喜したんですけど、いざ役づくりに入った時に、家康という人物がさっぱり分からなくなったんです。織田信長、豊臣秀吉、今川義元など他の武将はどういう人なのか、何をやったのか全部分かる。だけど肝心の家康だけは全く正体が掴めませんでした。

分からないと演じられませんから、もう一度、原作を読み返していた時に家康が竹千代と呼ばれていた少年時代、6歳から19歳までの間、今川義元の人質として太原雪斎禅師に預けられていたというくだりがあったんです。

雪斎禅師ゆかりの臨済寺(静岡市)に行けば何か分かるのではないかと閃いて、早速連絡をして、しばらく身を置かせていただきました」

堀澤 「何か分かりましたか」

滝田 「家康がこの寺にいた、この空気を吸っていたということ自体が感動だったのですが、家康がここで何を得たのかはなかなか分かりませんでした。その中で、これは一つの真実かなと思ったのが、修行僧が食事前に感謝の気持ちを込めて唱える『五観(ごかん)の偈(げ)』でした。そこには、この一杯のお粥をいただけるだけの行いをしているのか、この料理をつくった人の気持ちを考えてみなさい、自分以外の人のためにどれほどのことをしているかよくよく考えてみなさいといったことが書かれてある。

竹千代も食事の度に、この『五観の偈』を必ず唱えていて、それを身につけていたはずだと思いました。実際、家康は生涯にわたって一汁一菜なんですね。それで人生50年と言われていた時代に75歳の長寿を全うしている。しかも、亡くなる前、大名たちを集めて『天下は万民のためのものだ。上に立つ者は決して贅沢をしてはいけない』と戒めているんです。これはその一例ですが、このように家康という人物はよくよく人の気持ちを知り、自分たちが生きる意味を学んでいる。贅沢と栄華を極めようとする他の武将たちと比べると、全く生き方のテーマが違うことに気づいたんです」


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

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(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

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五輪会場“飲酒OK”に国民激怒。酒類販売容認は「VIP優遇」のため?特権階級IOCの酒盛りで犠牲になる日本人

東京五輪・パラリンピック組織委員会が会場内で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが明らかになった。共同通信が報じた。酒類の提供について飲食店が規制を受ける中、不必要と思われる会場内での販売を容認することに、国民からは不満の声が爆発している。

東京五輪、会場内での酒類販売を容認へ

21日の記者会見で「観客への酒類の販売、提供については大声の抑止、安全な誘導の実現の観点や現在の一般的ルールに鑑み検討中」と述べていた組織委の橋本聖子会長。

新型コロナウイルス感染症対策のため、時間帯などに制限を設けるとみられるが、種類の販売は容認されるとみられている。

記事によると、組織委は今週中にも観客のガイドラインを発表する予定で、飲酒についての方針も示される可能性があるという。素案では会場内の通路でのグループによる飲食を避けることなどが盛り込まれていた。

【関連】東京五輪は「ウーバーイーツ」で破滅する。IOCが厚顔無恥の配達要求、選手村&市中感染爆発で日本国民犠牲に

国民軽視の酒類販売OKは“VIPたち”のため

人数制限や提供時間の短縮など、酒類の販売に厳しいルールが設けられ苦しむ飲食店が多い中、なぜ組織委は会場内での酒類販売を認めようとしているのか。

大会スポンサーにはアルコール飲料会社が入っており、「酒を一切販売しないというわけにはいかない」というのが本音とみられる。

スポンサー企業が販売容認をごり押ししたというより、大金を出してもらう組織委が忖度したという見方が強い。

しかし、酒類販売を許可すればスポンサー企業から圧力がかかったと思われるのは当然で、企業イメージからすればそれは避けたいところだろう。

ではなぜなのか?

その理由として、特権階級のIOCや上級国民である国会議員たちが、会場内で飲酒することを容認したいからという一面があるとみられる。

だが、それを認めてしまっては彼らを特別優遇しているように思われてしまう。それなれば、あらかじめ観客にも酒類販売を容認しておけば、VIPたちを特別扱いしたようにはとられない。

支離滅裂な対応の裏にはこうした背景も見え隠れする。

【関連】五輪強行で国民を危険に晒す菅首相がうわ言のように繰り返す「安心安全」

結局、組織委は大会運営を牛耳るIOCと大金を払ってくれるスポンサーの顔色を窺ってばかり。新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中でも、VIPを優遇し国民を軽視している。

辛坊治郎氏が衝撃発表!「帰りもヨットで太平洋単独横断」リベンジの“倍返し”で再び過酷な航海へ

ヨットでの太平洋単独横断に挑戦していたジャーナリストの辛坊治郎さん(65)。6月16日(日本時間17日)にゴール地点であるアメリカ・サンディエゴに到着したばかりですが、帰路も太平洋横断に単独で挑戦することがわかりました。22日の朝6時(日本時間22日夜10時)を目途に出発予定とのことで、まぐまぐLiveではその出航の様子を独占でライブ配信します!

帰路もヨットでまさかの太平洋横断を発表

自身が発行する『辛坊治郎メールマガジン』のメルマガ読者限定で日本時間の19日と20日、2度のライブ配信を行った辛坊さん。

70日間を共にした相棒のヨット「Kaorin V(カオリンファイブ)」の上から、修理が必要な箇所やトラブルに見舞われたときの様子を熱く語りました。

そんな辛坊さんから出た驚きの発言。無事にゴールしたかと思ったのも束の間、何と帰りもヨットで太平洋を単独横断すると発表したのです!

荒波を渡ってきたヨットは傷だらけ。実は日本を出航してから1週間で、メインセールの3分の1を失っていたといいます。

トラブル続きで到着後は早急にヨットの修理が必要でした。しかし、サンディエゴはハイシーズンに入っていて、修理に出すと3ヶ月待ち。地元の方の助けで現地の業者を探してもらい、何とか修理が完了したそうです。

そんな辛坊さんが日本に向けて出発するのは22日の朝6時(日本時間22日夜10時)。まぐまぐLiveではその出航の様子を独占でライブ配信します!

日本から出発した時と同様に帰りもまた1人きり。行きは北太平洋をずっと回ってきましたが、帰りはハワイの南ぐらいを通る予定のようですが、ちょうど台風シーズンにあたる可能性もあり危険と隣り合わせ。辛坊さんの過酷な旅はまだまだ続きそうです。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】

6月17日に太平洋単独横断に無寄港で達成し、70日間に渡る旅を終えた辛坊治郎氏。到着したサンディエゴで数日間の滞在を経て、日本へ向けヨットで出発する様子を生配信します。

日時:6月22日(火)22時頃

※配信内容・時間は変更になる場合があります。
※視聴方法はこちらから。

新たな航海に向けて準備も気力も万全

サンディエゴにゴールした時はヒゲがボーボーでまるで別人のようになっていた辛坊さん。実は体重も10キロ以上痩せてしまったそうです。

しかし、現地で肉とハンバークを食べ続け体重は戻ってきたことを19日のライブ配信で明かしました。

辛坊さん②

数々のトラブル、致命的な故障で日本に戻ることすら考えたという辛坊さん。とはいえ、前回失敗しているため戻るわけに行かず、とにかく進むしかなかったと当時の心境を語りました。

また、その時点では太平洋横断できるとは思っていなかったといい、航海を終えての感想を「無謀だった」と振り返ったことが印象的です。

「メルマガ読者のみなさんをはじめ、多くの方の応援があり無事にサンディエゴまで到着でき、心から感謝しています」と改めてゴールの喜びを語った辛坊さん。伸びたヒゲを剃り、また新たな旅へと出発します。今度はどのような航海となるのでしょうか?

メルマガ『辛坊治郎メールマガジン』ではその様子を随時ご紹介していきますのでお楽しみに!

image by: 辛坊氏提供

台湾の大混乱に便乗か。中国派ホンハイ創業者がワクチン調達を名乗り出た思惑

ワクチンをめぐって台湾が大きく揺れています。日本から124万本が無償供給されたことが話題となりましたが、台湾ではワクチン不足や政府関係者を優先させた疑惑などによって蔡英文政権の支持率は急落。そこにつけ込んできたのが、シャープの親会社である鴻海(ホンハイ)創業者、テリー・ゴウこと郭台銘氏です。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、台湾で続くワクチンの混乱や中国によるフェイクニュースの報道を紹介。そして、自らワクチン調達の協力を名乗り出た「中国派」として知られる郭氏の思惑を問題視しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2021年6月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【台湾】ホンハイ創業者のワクチン調達協力にはウラがある

<台湾>蔡総統、ホンハイ郭氏らと面会 ワクチン調達で協力へ/台湾

台湾がワクチンで揺れています。ワクチン供給が進まない中、蔡英文政権は野党国民党などから執拗に責任を問われています。そんななか、鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘が蔡総統との会談を執拗に迫り、台湾政府代理としてのワクチン購入交渉権を与えて欲しいと要求しました。

そして、ついに蔡英文総統は、郭台銘氏と、半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音董事長の両氏と会談し、台湾政府代理としての交渉権を認めたのです。

ここに至るまでにも中国からの情報操作がありました。それは、日本が台湾に提供したワクチンについてです。以下、報道を引用します。

日本から台湾へのワクチン 中国“日本人が打たない期限切れ近いもの”

「日本が台湾に提供した新型コロナウイルスのワクチンについて、中国政府は『日本人が打たない、しかも、期限切れが近いもの』などと批判しました。

中国政府で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の報道官は16日の記者会見で、『台湾メディアの報道に注意している。日本が送ったアストラゼネカのワクチンは日本人が打たない、しかも、期限切れが近いもの』と批判。そのうえで『ワクチンを接種した後に重い副反応が出た台湾の人もいる』と台湾メディアの報道を引用する形で指摘したということです。

アストラゼネカのワクチンについては、接種後ごくまれに血栓が出来る例なども報告されていて、日本では直ちに公的な接種には使わない方針になっています。

中国政府は『台湾は一日も早く中国が提供するワクチンを受け入れるべき』と訴えています」

アストラゼネカ製のワクチンを打った後に亡くなった人が少なくとも9名いるのは確かです。しかし、因果関係はまだ調査中です。

● アストラ製ワクチン接種の高齢者、少なくとも9人死亡/台湾

日本は、ベトナムにも日本で製造されたアストラゼネカのワクチンを約100万回分すでに無償供与しています。さらに、7月以降はインドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアの計5カ国に提供すると発表しています。

● 東南アジア5カ国へワクチン提供、外相発表 台湾に続き

そして、なぜ海外に供給するのがアストラゼネカのワクチンなのかというと、報道では以下のように言っています。

「政府は米ファイザーや米モデルナから国民全員分のワクチンを確保したと判断し、アストラゼネカのワクチンは公的接種の対象から当面外すとしている。菅義偉首相は3000万回分を海外に供給する方針を掲げる」

日本は、アストラゼネカからワクチンの原液を輸入し、国内の拠点で容器に詰めるなどしたほか、アストラゼネカから技術移管を受けて原液の生産もはじめています。そのため、分量を比較的多く確保できるのがアストラゼネカということもあります。ただ、保存期間が半年ほどであるため、生産してから半年以内に使い道を見つけなければなりません。このように、様々な要因が相まっての海外供給です。

● 宙に浮く1億2000万回分 アストラゼネカ製ワクチン

少なくとも期限切れが近いから提供するといった単純なことではありません。このことを悪意を持ってニュースをでっちあげると、中国側が発信したようなフェイクニュースができあがるわけです。

 

五輪強行で国民を危険に晒す菅首相がうわ言のように繰り返す「安心安全」

先日掲載の「ウソ吐きG7で東京五輪開会式への参加を促す、菅首相の『恥晒し』」等の記事で、この時期の五輪開催に異を唱え続けてきたジャーナリストの高野孟さん。しかし政府は五輪強行の姿勢を崩すことなく、もはや「中止論」など存在しなかったかのように、開会式の観客数の「結論ありきの議論」を展開するに至っています。このような動きを高野さんはどう評価するのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で高野さんは、かつて米国有力紙が掲載した「五輪は一大感染イベントに成り果てる」という見立てを避けることは困難としてその理由を列挙するとともに、菅首相に対しては、「五輪強行で国民と全世界を大惨事に巻き込むことは止めて貰いたい」との苦言を呈しています。

【関連】ウソ吐きG7で東京五輪開会式への参加を促す、菅首相の「恥晒し」
【関連】菅首相が招く「五輪地獄」の悪循環。ことごとく外れる希望的観測
【関連】NYタイムズも言い出した五輪延期・中止。訪米に浮かれる菅政権の末路

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年6月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

「ワクチン万能」論を少しだけ修正した菅義偉首相――それでも「五輪強行開催」に突き進む無謀

6月17日の菅義偉首相の緊急事態宣言解除についての記者会見で、会場に居合わせた記者やテレビで観ていた視聴者のほとんどが恐らく気付かなかったと思うが、菅の冗長で無意味な発言の中で唯一新鮮だったのは、テレビ東京記者に対する次の答えだった。

▼今回のワクチンについては発症予防や重症化予防の効果が期待されており、正に感染対策の切り札だと言っても言い過ぎではないと思います。

▼一方で、ワクチンの感染予防効果については現時点で明らかになっていないものの、前向きな評価や調査研究があるというふうに承知しています。

これ、前半と後半にズレがあり、そこに着目すると前半にも今までとは違う表現があることにお気づきでしょうか。

菅が昨秋以来、一貫して「とにもかくにもワクチン」「それこそが決め手」と繰り返し、「ワクチン万能」論とも言うべきそれへの過剰な期待を露わにしてきたことは言うまでもない。しかしその割には、例えばイスラエルのネタニヤフ前首相が自らファイザー社トップと交渉し巧みに自国への優先供給の確約を取り付けたのと比べると、余りにも愚鈍で、官邸官僚や厚労省に任せていたのではどうにもならないことに気付いて、今年になってから急遽、河野太郎を担当大臣に指名して「何とかしろ」と発破をかけたというドタバタぶりである。

 

五輪後に感染者増なら衆院選は大敗。自民「アフター菅」の首相候補

21日午後、東京五輪開催中に緊急事態宣言が出された場合には無観客とすることも辞さないとした菅首相。しかし、宣言が発出されてからの対策で果たして蔓延を防止することはできるのでしょうか。秋の衆院選を控え難しい舵取りを迫られている首相ですが、「五輪後の感染者数が激増なら過半数割れもありうる」とするのは、日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さん。津田さんは今回、メルマガ『国際戦略コラム有料版』で、今後の国内における新型コロナ感染者数の推移を予測するとともに、菅首相退陣後を見据えた次期首相・幹事長人事についての自身の見立てを記しています。

 

自民が用意しなければならない9月選挙敗北時のための次期首相候補

6月21日からの緊急事態宣言延長は沖縄のみとなった。まん延防止等重点措置は東京、大阪、兵庫、京都、愛知、福岡、北海道、神奈川、千葉、埼玉になる。

そして、ワクチン接種は、現状では1日100万回以上の接種であるが、65歳以上の高齢者でも約30%の人が接種を拒否しているようである。企業接種は1,200万人であり、3,000万人の高齢者の80%と1,200万人の企業関係者の接種が五輪前に行われるようである。

五輪前に、全人口の30%が接種した状態にはなる。海外の接種と感染者数の関係を見ると、40%以上になれば、著しく感染者数が減少するが、30%のレベルではそれほどには感染者数が低下しない。

もう1つ、英国で感染者数が増加してきて、デルタ株の感染力が大きく、ワクチンを接種しても感染していることによる。ワクチンの効果を乗り越えて、感染拡大しているようにも見える。専門家は7月上旬にもピークが来ると警鐘を鳴らしている。

その前提で、尾身会長の提言を見ると妥当な内容である。無観客や地域住民の参加しかない五輪大会にするべきというのは、理解できる。

ここは、安全サイドに進めるべきであり、無観客も覚悟していた方が良い。そして、この結果、GoToトラベル・イートの開始は、五輪後感染者数が増加すると、秋に始められないことも考えられる。

感染者数は増加するが、重症者数や死亡者数は減ると思うが、接種拒否の30%の65歳以上高齢者には重症・死亡の危険があり、広くは開始できないことになる。

飲食業界と旅行業界の復活活性化が遅れることで、倒産が増えることになる。ワクチン接種したワクチンパスポートを持つ旅行者にだけ、GoToトラベルを開始しても良いのでないかと思う。この予約時に接種の有無を確認する必要がある。この確認システムも今から構築開始する必要がある。

次の衆議院選挙は、五輪後感染者が増えるか、増えないかで結果が大きく違う。今回の選挙で、野党の候補者一本化ができると、自民党も簡単には勝てない。20議席から30議席減が普通の場合でも予想できるし、菅首相の演説にはメリハリがないので、実績で示すしかない。現時点の支持率30%では50議席以上も減少するはず。

それを踏まえ考えると、五輪後感染者数が増加すれば自民党の負け、自公で過半数は維持するとは見るが、激増なら過半数割れもありうる。この場合でも、維新の会を政権に引き入れて、政権を維持できるとは思うが、大負けになる。

逆にワクチン効果で、感染者数が大幅に減るなら、自民党が勝つ可能性が高い。この時は、菅政権は五輪開催と、コロナからの経済復活の実績で、支持率も上がり勝つようだ。

しかし、菅首相は、希望的観測がお好きで、ギャンブルもお好きなようですね。選挙に負ければ退陣になる。もしかして、首相を止めたいのかしら。

このため、9月選挙敗北時の次の首相候補を用意する必要になる。河野ワクチン担当大臣が最適であるが、選挙後でもあり、3年間であれば、岸田さんの可能性もある。

幹事長人事も面白い。二階さんの続投か、甘利さんになるか、岸田さんが首相時には甘利さんであろう。

二階さんのGoToトラベルのゴリ押しや親中的な対応は、日本の国益にとっては大きな損であるが、寝業師の駆け引きで調整能力があるので、今まで幹事長ポストを維持してきた。この調整能力は、ほかの人にはない。

 

「大企業に就職して安定的収入」を夢見る者たちの未来は本当に明るいか

いま、企業側と学生側の「ミスマッチ」が就職活動の問題になっているようです。大企業への就職を夢見るもうまくいかず「就活うつ」になってしまう学生もいるようですが、今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、いま一度「大企業」に就職をすることの意味を真剣に考えてほしいとアドバイス。そして「就職先を選ぶ」ということの本当の大切さについて語っています。

自分を鍛えたいなら、中小企業へ

就活環境が改善傾向にあるとはいえ、まだまだ学生は苦悩しています。どれだけ受けても内定をもらえず、中には数十社を落ちている学生もいます。「就活うつ」になって、自殺する学生まで。

そこまで就職口がないものなのでしょうか。いや、そうではなさそうです。

大学生の就活において、学生と企業のミスマッチが問題となっています。中小企業からの求人はかなりの数になります。なのに、学生が敬遠して受けないのだと言います。これが、いわゆる「ミスマッチ」という問題のひとつの要因なのです。

求人はそれほど少なくないにも関わらず、大企業・有名企業に応募が殺到し、競争が激しくなっているのです。バブルを知らず、ケチケチ環境で育ってきた人たちが、大企業・安定志向に走るのも無理はありません。親としても、できることなら「食いっぱぐれのない」企業に就職して欲しいと願うでしょう。

しかし、大企業のキャパシティには限りがあります。望み通りにならないのが当然のことと、受け止めなければなりません。

「大企業・安定」に、夢を持っているのかもしれませんが、その夢を実現させることは、ほぼ不可能に近いと言えます。非情な言い方をしますが、自身の大学のレベルを理解しているでしょうか。また、自身の能力をわかっているのでしょうか。よく考えれば、大企業に就職できるかどうかはわかるはずです。

「もう学歴社会は終わっている」と思いたいのでしょうが、大企業への就職に関しては、まだまだ学歴社会は現存しています。誤解されては困りますが、あくまで大企業への就職や官僚になる時のみ、学歴が関係してくるのです。社会に出てしまったら、実力がものを言います。

心理学者が明かす「カリスマ」の秘密。現代日本に必要な指導者像とは?

コロナ禍で右往左往する政府や自治体の指導者を見せられ続け「カリスマ」がないなぁと嘆息してはいないでしょうか。とは言え、求める「カリスマ性」を具体的にイメージするのは難しいもの。考えてみれば「カリスマ」という言葉も漠然としています。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では、心理学者の富田隆さんが「カリスマ」について語源から考察し、秀でた才能のほかにどんな条件が揃えばカリスマ性を感じるかを紐解きます。そしてどんな人物にカリスマ性を見い出すかは、大衆の心が健康か否かで変わってくると解説。いま求められるカリスマ像を提示しています。

カリスマの秘密

先行きの見えにくい時代になると「カリスマ」性のある指導者が求められます。今までは「カリスマ美容師」とか「カリスマシェフ」といったワイドショーレベルの話で済んでいたわけですが、これからは、会社の社長や政治家などでもカリスマ的なリーダーの登場が切望されるようになるでしょう。そこで今回は、分っているようでよく分からない、言葉ばかりが先行して中味の見えにくい「カリスマ」という概念に光を当ててみましょう。

「カリスマ(charisma)」という言葉は、もともとギリシャ語で「神の賜物(たまもの)」を意味します。もう、この時点で、何やら神秘的で、怪し気でもありますね。辞書を引きますと、「超自然的で超人的な資質や能力」とあります。そして、「英雄、予言者、教祖などに見られるを民衆を惹きつけ心酔させる力」と続きます。

いずれにしても、特殊な「力」のことをカリスマと言うわけですから、特定の人を指して「あの人はカリスマだ」とか「料理界のカリスマ」といった使い方をするのは間違っています。「あの人にはカリスマが備わっている」とか「カリスマ的な料理人」と言うのが本来の使い方なのでしょう。

そして、そうした力は、神秘的な、神から与えられたギフトのような、特別なパワーと思われています。ですから、ちょっとやそっと鍛錬したくらいでは身に付きそうもないし、普通の人なら「関係ないや」と諦めてしまいます。でも本当にそうなのでしょうか?

【一芸に秀でる】

ある人物に「カリスマ性」があると衆人が認める場合、その人は少なくとも「一芸に秀でている」必要があります。5桁の掛け算を暗算で計算できる、100m走で10秒を切る、プロ野球でホームラン王に輝く、20代で10億の金を稼いだ、チェスの世界大会で優勝した、アカデミー賞の主演女優賞を受賞…、といった具合に、とにかく人を驚かせるような超人的(と見える)才能を発揮することで、世間から「カリスマ性のある人」と認められます。

こうした能力の半分は確かに「神からの賜物」です。つまり生まれつきの「素質」が基礎にあるのですが、「玉磨かざれば光なし」と『礼記』(らいき:儒教経典のひとつ)にあるように、教育や訓練により修養を積まねば、世間から認められるような「一芸」として活かすことはできません。「経験」あるいは「環境」が「素質」を伸ばし開花させるのです。

中国との経済問題を心配しすぎて元陸将に一蹴された朝日記者の不見識

台湾海峡や尖閣諸島周辺での中国の動きに対し緊張が高まるなか、日本が取るべき道を探るべく、朝日新聞が元陸将の番匠幸一郎さんへのインタビューを掲載。この人選にはお墨付きを与え、確かな認識を伝えていると認めながらも、記者が表明する懸念や安全保障への理解が生半可で思い込みが強いと厳しく指摘するのはメルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、防衛力強化が他国への脅威となり警戒させるという日本のマスコミに見られる間違った見解を正し、警戒させ緊張を高めているのは中国との視点での報道を求めています。

マスコミは軍事を戦争ごっこだと思っている

6月11日の朝日新聞に、1ページを割いて元陸上自衛隊西部方面総監・番匠幸一郎さんのインタビューが載りました。

「東シナ海、南シナ海の平和は保たれるのか。中国の空母などが展開するのに対し、米海軍が監視を強める。台湾海峡でも米中はにらみ合う。また中国は武器の使用を含む措置を可能とする海警法を施行し、尖閣諸島周辺の緊張が高まる。日本はどうすべきか。島嶼(とうしょ)部防衛に取り組んだ番匠幸一郎元陸将に聞く」

私は番匠さんとは大変に親しい間柄で、一緒に仕事をしたこともあります。数多の自衛隊OBの中で、世界のどこに出しても通用する数少ない軍人で、その番匠さんを引っ張り出した朝日新聞の目も、それほど狂っている訳ではないことがわかりました(笑)。

番匠さんは、「台湾有事は日本有事」との認識を示しています。また、「尖閣や台湾の危機を想定することは、日本の最大の貿易相手国、中国を仮想敵とすること。マイナスは計り知れません」という問いに対しては次のように明言しています。

「現代国家の標準は安全保障が存在の基本ということです。経済があるからといって妥協することがあってはなりません。主権、領土や国民の命を守ることは国の一丁目一番地であり、法の支配や自由、民主主義など決して譲れない普遍的価値と、経済のメリットとを交換することはあり得ません」

このように番匠さんの答えは明快なのですが、取材した駒野剛編集委員が後記の中で次のように述べているところに、軍事問題に関する日本のマスコミの認識の浅さを感じざるを得ません。

「一方、あくまで守りを固めるためとはいえ、こちらの防衛力を展開させることには、相手側のあらぬ警戒心を高めたり、偶発的な衝突を招いたりする懸念が伴う」

駒野さんだけではありませんが、ここに安全保障問題を扱うマスコミの一知半解ぶりが現れています。守りを固めるためと言う一方、外国に侵攻可能な構造の軍事力を持つ国が強力な兵器を展開すれば、相手は警戒しますし緊張も高まるでしょう。しかし、自衛隊には海を渡って外国に上陸侵攻する能力は備わっていません。それは軍事力としての構造を見れば明らかです。航空自衛隊の戦闘機は北京まで飛べる航続距離だから侵略できるなどというのは、幼稚な認識です。

中国も、そんなことは思ってもいません。自衛隊は日本の国境の内側で外国に手出しを躊躇わせるような防衛力を強化していくのです。それでも中国は難癖をつけるでしょうが、そんな幼稚なことをいったら世界から笑われるよと一蹴すればよいのです。駒野さんはこんなことも言っています。

「自衛隊は最後のとりでだ。その前に役割を果たすべき外交の架け橋が日中ともに脆弱(ぜいじゃく)になってはいまいか」

その前にとは、なんたる言い草でしょう。防衛態勢の強化には時間がかかるのです。戦争ごっこのように簡単に考えては困ります。外交と防衛力整備は同時進行でなければなりません。

駒野さんは優秀な記者のようですが、軍事力の見方はステレオタイプで、兵器を配備すれば攻めていくことに使われるものだと思い込んでいるようです。これを機に認識をあらためて欲しいと思います。また、台湾や日本に警戒心を抱かせ、緊張を高めているのは中国であることも、中国が国境に配備している軍事力の攻撃能力と台湾と日本周辺での行動を通じて、ぜひ報道してもらいたいものです。(小川和久)

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