楽天モバイルの大黒柱を「楽天シンフォニー」が担う予感を抱くワケ

楽天シンフォニーが米情報通信大手のAT&Tとの協業を発表。スペインバルセロナでのMWC(モバイルワールドコングレス)では、楽天モバイルの完全仮想化ネットワークを管理している「SymWorld」を公開し注目を集めたようです。現地バルセロナでの取材で、この「SymWorld」に最も驚かされたと語るのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。その簡便性は、モバイル版のAWSやGCPを連想させると評価し、「楽天シンフォニー」が楽天モバイルの大黒柱になる予感を抱いたと伝えています。

 

楽天シンフォニーがAT&Tと協業──クラウド管理画面「SymWorld」の簡便性に驚く

今回のMWC取材で最も驚いたのが、楽天シンフォニーが公開した「SymWorld」だ。同社の完全仮想化ネットワークをPCのブラウザで管理画面にアクセスして操作することが可能というものだ。実際にイベントでは、PCからブラウザで、バルセロナからアクセスして、楽天モバイルのネットワーク管理画面につなぐというデモが行われた。

基地局の配置や電波の状況などが地図上で確認できる。ネットワークのパフォーマンスもモニターすることが可能だ。設備に異常があればブラウザ上から全体の構成から切り離すといったことができる。

ユーザーがTwitterで電波の不満を語っていることも把握できるし、その内容を他の部署にフィードバックすることもできる。ユーザーの契約情報を見たり、チャットサポートをするといったこともできる。携帯電話事業における、ネットワークや顧客管理など、あらゆる作業がブラウザ上で、しかも海外からもできてしまうのだ。

三木谷浩史会長が「楽天モバイルはアマゾンを目指す」といい、AWSの携帯電話ネットワーク版としてRCPなどを売り込もうとしているが、まさにSymWorldはAWSやGCPの管理画面を連想させるものであった。

以前、KDDIのネットワークセンターを訪れたとき、担当者が「かつて、ネットワーク機器の整備は職人技であったが、これらを可視化し、自動化してきた」と語っていたが、まさにネットワーク整備はクラウド化され、管理が一気にしやすくなった感がある。

楽天モバイルは、自社でイチからネットワークを構築してきたからこそ、シンプルで無駄のない完全仮想化ネットワークを構築できたのではないか。ドイツの新規参入事業者である1&1が興味を示し、パートナー契約を結ぶのは理解できたが、さらにアメリカの老舗キャリアであるAT&Tも楽天シンフォニーと業務契約を結ぶとは思わなかった。

AT&Tはマイクロソフト「Azure for Operators」で5Gネットワークを構築しつつ、さらに楽天シンフォニーと通信事業者向けネットワーク設計・構築ソリューションの強化をしてくるとは予想外であった。楽天シンフォニーとAT&Tは自社の技術を持ち寄り、今後新たな機能を開発し、モバイルネットワークの展開を簡素化、デジタル化、自動化するための新たなソリューションを提供していくという。

楽天シンフォニーのイベントでは登壇するメンバーはすべてグローバルな人材であり、三木谷会長もスピーチしたが、どちらかというと楽天シンフォニーのことはすべてタレック・アミン氏に一任している感であった。国内の通信事業である楽天モバイルから生まれた楽天シンフォニーであるが、将来的には楽天シンフォニーが楽天モバイルの事業を支える大黒柱になっていく気がしたのであった。

 

image by:Sundry Photography/Shutterstock.com

日本メディアが読み取れぬ、戦争中に開幕した中国「全人代」の注目点

北京パラリンピックと並行して、中国の全国人民代表大会(全人代)が開催されています。日本のメディアは、GDP成長率の目標値と国防費の伸びといったお決まりの数字を伝えるだけで、あまり深堀りできていないようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、全人代の政府活動報告で注目すべき点を解説。中国共産党が実は「人権」を重視していて、中国の人権は完成形ではなく「過渡期」であることを理解しないと見誤ると伝えています。

 

ロ烏戦争の中で開幕した全人代 政府活動報告の注目点

全国人民代表大会(全人代)が3月5日に開幕し、注目点の一つである李克強首相による政府活動報告(以下、報告)が行われた。日本のメディアは例によってGDP成長率の目標値と国防費に集中的にスポットライトを当てているようだ。

曰く、GDP成長率の目標値は「2021年8・1%に比べて大きく後退」したという評価であり、後者の国防費は「経済成長の伸びの鈍化に比べて大幅な増額」であることをもって「軍拡」と報じている。

前者に関しては分母の大きさ──中国のGDPはすでに114兆元(約2070兆円)を突破しており、この規模をベースにした5・5%の成長率という意味──やコロナ禍の影響を加味しなければならず、なおかつ数年間の変化から論じるべきところなので、単純に「昨年の8・1%に比べて低い」という話ではないことは明らかだ。

後者の国防費の伸び幅についても、「軍拡」と断じるまえに、少なくとも中国側の見解を記事に入れるべきだろう。中国は以前から「国防費総額がGDPに占める比率から見ると、中国の国防予算は決して多くない」との立場だ。例えば、「世界全体の基準では2・3%であり、アメリカは3・5%、フランスは2・3%でイギリスは2%である。これに対し、中国は僅か1・7%であり、世界の平均値より低く、国連安全保障常任理事国の中では最も低い」と主張し続けているのだ。

ここから見えてくるのは、中国には中国なりの基準があり、増額ありきではないということだ。これと同時に考えなければならないのは、中国がどの国や地域を見て自国の安全保障政策を進めているのか、である。これは言うまでもなくアメリカである。そのアメリカは中国よりも大きなGDPでありながら、なおその3・5%を国防費に費やしているのだ。そうであれば、アメリカとの差はむしろ広がっているという事実も見落としてはならない。

さて、経済の話にもどって少し書いておけば、やはり政府は長期的には人口減少の問題を気にかけ、生育環境の整備を急いでいることが読み取れるのだ。具体的にはそれは「第3子の出産・養育政策関連措置を整備し、3歳以下の乳幼児の世話にかかる費用を個人所得税の特別附加扣除に組み入れ、包摂的な託児サービスを発展させ、家庭の養育負担を軽減する」という記述に表れている。

 

日本で流行し始めた「半額ビジネス」が今まで許されなかった理由

コロナ禍で大盛況のネット通販。しかし、その裏ではメーカーが返品や過剰在庫に悩んでいるといいます。そこで今回は、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で「半額ビジネス」についてご紹介。単純で利益の出るやり方なのに、なぜ今まで日本で流行しなかったのでしょうか?

大盛況ネット通販の裏で儲ける、「半額ビジネス」とは?

外出を極力控えているいま、ネット通販が大盛況となっています。

自宅にいながら、クリックやタッチをするだけで、何でも買うことができます。ファッション、家電、家具、雑貨、日用品、食料品……。欲しいものを欲しい時に、すぐ配達してくれます。

そんな便利なネット通販ですが、メーカーでは大きな問題を抱えています。

返品や破損、余剰在庫が多くなっています。店舗販売と違い、それらの数値が読みづらくなっているのです。

返品であったり、配送による破損、生産計画の読み違いによる在庫過多など。多くのメーカーで、こうした販売できない商品は廃棄されています。

心血注いだ商品なので、廃棄は心が痛みますし、コストの面でも大損してしまいます。しかし、これまでは他に良い方法がありませんでした。

商品ロスや食品ロスは、いまや地球規模の大問題。「SDGs」の観点からも、これを放置することはできなくなってきました。

そこで動き出したのが、「半額ビジネス」。メーカーで眠っている商品を安く買いとり、希望小売価格や店頭価格の半額で販売するものです。

メーカーにとっては、処分に困っていたものを買い取ってくれるので、救世主のような存在。消費者にとっては、新品や訳あり商品が半額で買えるので、不況のいまは、これもまた救世主。

ビジネスの仕組みとしては、非常に単純です。余りものを安く買って、安く売る。ただ、それだけのこと。では、どうしてこれまでなかったのでしょうか。

軍事費を急増させた韓国。戦後最悪の日韓関係に打開策はあるのか?

国交正常化後、最悪ともいわれる日韓関係。雪解けに向かう気配すら見えてきません。しかし、そんな私達の頭の中にある日韓関係はもしかすると、一昔前からアップデートされていなのかもしれません。そこで今回は、メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で日韓関係にまつわる一冊の本をご紹介。現在のリアルな日韓関係について知ることができます。

これでスッキリ⇒『誤解しないための日韓関係講義』

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誤解しないための日韓関係講義

木村幹・著 PHP研究所

こんにちは、土井英司です。

先日、長崎県主催の「日韓交流オンラインシンポジウム」のファシリテーターを務めたのですが、参考に読んだ本が、本当に勉強になったので、ご紹介します。

本日の一冊は、神戸大学大学院国際協力研究科教授で、日韓関係に詳しい木村幹(きむら・かん)さんが、知られざる日韓関係のエッセンスを紹介した一冊。

「ぐいぐい引き込まれる名講義」とありますが、本当にそんな感じで、学生の質問に答える形で興味深いファクトが紹介されています。

韓国の現在の国力や、日韓関係が不安定な本当の理由(政治システムの問題)、韓国人が日本に興味を失いつつある事実など、日本人が知っておきたいファクトが書かれており、勉強になります。

「アジアの時代」に日本が乗り遅れないためにも、また近隣諸国との関係を円滑にする上でも、ぜひ読んでおきたい一冊です。

『ファクトフルネス』がベストセラーになって久しいですが、現在のように国際情勢が揺れる時代に、古い認識を引きずったままでは、大変危険です。

※ 参考:『ファクトフルネス

ぜひ読んで、アジアの中の日本・韓国、世界の中の日本・韓国をアップデートしておきましょう。お恥ずかしながら、土井も知らないことだらけで、大変勉強になりました。

受験勉強のプロ勧める、新受験生の親が準備すべき“重要なこと”とは

今年度の高校入試シーズンはそろそろ終わりに近づいています。次はうちの子の番…と思っている親御さん、何をしたらいいかわからない人もいるのではないでしょうか?そこで今回は、メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』の著者で受験指導のプロであるタイガー山中さんが受験生になる親御さんに今できる準備を解説しています。

新しく受験生になる親が、今すべきことは?

こんにちは、タイガー山中です。

高校入試、結果待ちという方もいらっしゃるでしょう。ドキドキの時間でしょうが、あとはドンと構えて待つしかありません。

受験が終わった方は、まさに経験されたと思いますが、受験は、必ずやってきます。そして、あっという間に過ぎていきます(◎_◎)

新しく受験生になった親子からすると「来年の今ごろは、受験かぁ」とボンヤリとしか想像できないかもしれませんが、決められた日はちゃんとやってきます。

半年、3ヶ月、1ヶ月、1週間前、3日、1日、前日、当日と順番通りにやってきます。その間に、いろいろな問題が起きるでしょう。勉強のことかもしれない、勉強以外のことかもしれない。

目の前のことに対応しながら、先にある「受験」に向かって準備を進めていかないといけないのです。

こんな状態が、受験まで続きます。受験は、必ずやってきます。そして、あっという間に過ぎていきます(◎_◎)

毎年起きることなので、新しく受験生になる方へ伝えておきたいのです。

で、ここからが本題です!

親技では、受験を有利に進めるためには、予めいろいろな事態を想定して、準備を整えていくことをお勧めしています。

特に、受験がはじめての親の方ですよ。受験は「知らなかったよ~」では済まされません。誰が許さないという意味でなく、後悔するという意味です。

よく、子どもが「受験生の自覚がなくて…」と嘆いている方がいますが、それは当然のこと。当の本人は、1年後を想像することなんてできませんから。自覚を持てって話の方が、無理があるくらいです。

だからこそ、親がこれから一年、どんなことが起きるかを知っておく必要があるのです。では、どうしたらいいの!?

アノニマスがロシアにハッキング、国営放送でウクライナ侵攻の映像流す。NATOでも米でもない“ダークヒーロー”誕生に称賛の声

国際的なハッカー集団「アノニマス」がロシアの国営放送をハッキングしたとツイッターで発表した。ロシア国内では報道統制に敷かれウクライナの情勢が全く報道されない中、アノニマスは国営放送やストリーミング動画サービスをハッキング。本来の映像を差し替え、ウクライナでの戦争の映像を数十秒流したという。

アノニマスは予告通りロシア放送をハッキング

6日、アノニマスの公式アカウント「アノニマスTV」は、ロシアのストリーミングサービス「Wink」と「lvi」と、「ライブテレビチャンネル・ロシア24」「チャンネルワン」「モスクワ24」などのロシア内の複数のチャンネルにハッキングし、ウクライナからの戦争映像を放送したとツイートした。

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ロシア軍侵攻前に既にハッキングを予告

アノニマス侵攻開始前に2月16日にツイッターで「ウクライナの緊張が続くようであれば、産業システムを人質にとることができる」とハッキングを予告していた。

さらに侵攻直後の25日は「ロシア政府をターゲットにしている。民間企業も影響を受ける可能性が高い」と宣戦布告。ロシアの複数のテレビ局をハッキングし、ウクライナの愛国歌や侵攻の様子を放送すると犯行声明を出していた。

アノニマスは2006年頃、海外の匿名掲示板で「4chan」上で生まれた人権問題や知る権利などを主張するハッキングする活動家集団。17世紀初頭に英国で爆弾テロを企てたガイ・フォークスの仮面がトレードマークだ。

普段は煙たがれる存在だが、今回ばかりアノニマスの行動を称賛する声がネット上でも上がっている。

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YouTubeではロシア国民にメッセージ

7日、アノニマスはYouTubeチャンネル「Anonymous TV」でもロシア国民に向けてメッセージを出した。

ロシア国民はプロパガンダの鉄のカーテンの後ろに閉じ込められており、取り付け騒ぎなどのロシアが直面している経済問題の背後にある本当の理由も知らないと語った。

メッセージを「この紛争を終わらせることができる最も平和な方法は、ロシアの人々がプーチンに立ち向かい、彼を権力から排除すること」と訴えて結んだ。

アメリカ、NATOも全く動かない中、期待できるのはアノニマスだけなのか。まるで映画の世界で描かれそうな“ダークヒーロー”が誕生するかもしれない。

知られざるパパ活アイドルの実態。「乃木坂46」中西アルノは氷山の一角、芸能界に蔓延する深い闇

アイドルグループ「乃木坂46」史上最速センターに抜擢との触れ込みで話題となっていた中西アルノ(18)。パパ活疑惑が報じられたことで、これまた史上最速でセンターから陥落してしまった。過去の話とはいえ、ファンにとってはショッキングなこの話、実はアイドルの世界ではよくある話だという。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんがそんなアイドル界の闇を暴露します。

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「乃木坂46」中西アルノのパパ活騒動は“暴露のはじまり”

加入3週間で「乃木坂46」の新センターに抜擢されたばかりの中西アルノが『文春オンライン』に“パパ活疑惑”と暴露され、“活動自粛”が発表されました。

御披露目も済まないうちの“活動自粛”発表に何か違和感のようなものが残りますが、3月5日に初披露された新曲では、斎藤飛鳥と山下美月が代役を務めました。

『文春~』はこの中西から、実際に“個人営業”を受けたという30歳代の男性を取材しています。

“個人撮影”という名目で1時間3,000円、平日の16時にJR千葉駅の改札前で待ち合わせをした…と。料金は完全前払い制で、この日はカフェ、ゲームセンター、焼き肉レストランを巡ったといいます。

“個人撮影”とは名ばかりで、この男性は満足なカメラも持っておらず、スマホで数枚の写真を撮っただけだったそうです。これは2020年11月のことだったといいますから、中西は17歳です。

話だけならいざ知らず、この時に撮ったという写真付きで暴露されては、どう考えてもアウト!でしょうね。

芸能界では昔から、アイドルに関するこの手のスキャンダルは結構ある話です。さすがに私が週刊誌記者だった頃に“パパ活”なんて言葉はありませんでしたけれど。

当時多かったのは“あのアイドルはいかがわしい仕事をしていた…”といった告発もののタレコミであったり、“俺はあのアイドルの元カレで…”といった電話です。

前者のタレコミは、今はブリブリのアイドルが“風俗関係の店で働いていた”という過去を蒸し返すもので、元常連客とか元同僚からの出所と思われるものでした。

元同僚からの情報に関してはジェラシーからのタレコミがほとんどでしたから、話半分で聞くのがこの手の取材の基本でした。ジェラシーからの、勢い余って尾ひれが付いた話を鵜呑みにすると、こちらが火傷を負う危険性が十分にありましたから…。

対応が難しいのは後者のタレコミです。

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無理心中も同然。戦に負ければ殺されるプーチンが核ボタンを押す瞬間

ウクライナへの軍事侵攻を巡り、「停戦が可能となるのはロシアの全要求が満たされた場合のみ」とし、一切の妥協を否定したプーチン大統領。ロシアでも6日に行われた反戦デモで4,600人以上が拘束されるなど、国際社会のみならず自国民からも激しい批判が湧き上がる中、プーチン大統領が戦争遂行にこだわり続ける理由はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、「プーチンが死に物狂いで戦わざるを得ない事情」を解説。さらに今後の世界の行く末と日本が置かれる立場を考察しています。

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泥沼化するウクライナ戦争 東西冷戦構造になる

ロシアがウクライナに侵攻して、1週間以上がたち、キエフ包囲もできず、攻撃が停滞している。一方、東南部の作戦は順調であり、ヨーロッパ最大級のザポロジエ原発を抑えた。東南部はロシア優勢で、しかし、キエフ近郊はウクライナ軍が善戦している。この戦争と世界構図を検討しよう。

バイデン大統領は、米軍をウクライナに送らないと、プーチンに直接言い、ロシアを侵攻させる糸口を開いたことは、確かである。

このため、ロシアはウクライナに侵攻したが、キエフでの戦闘に負けると思っていなかったことで、誤算を生じたが、戦争に負けるとプーチン自身の命に関わるので、戦争を停止できない。

ウクライナが負けるまで、戦争を継続することになる。プーチンには出口がない。このため、欧米日の経済制裁は徐々に増してくるので、中国への依存度を増していくことになる。

バイデン大統領は、インフレも戦争も、プーチンのせいにできるので、中間選挙対策にもなる。米国の分断も幾分か緩和されることになる。敵がいれば、まとまれる。

パウエルFRB議長も、インフレはFRBの責任ではないとして、暗にロシアのせいと言っているのであろう。戦争で国民の目を外に向けさせる政策を米国は、自国の犠牲者なしで、行えることになった。

表では、NATO軍はウクライナ戦争に介入しないとするが、裏で米軍兵が大量に義勇兵として、ウクライナ戦争に参加することになる。米軍事専門会社が、ソロスなど富裕層からの依頼で送り込むからである。

すでに米兵3,000人を含む1万5,000人の義勇兵がウクライナに入国したという。この連中は戦争のプロであり、ゲリラ戦への転換ができることになる。

これって、ロシアが得意としたハイブリッド戦争をウクライナで、米国が行うことである。反対に、ロシアのハイブリッド戦争を主導してきたロシア軍参謀総長ゲラシモフ氏は、正規戦に反対したようで解任された。

ロシアは、ウクライナ侵攻では正規軍が中心になり、キエフ侵攻軍には、急遽集めた新兵を送り込んでいる。キエフ攻略は簡単に済むとみていたことがわかる。

ウクライナ軍主力も東南部戦線であるので、この見方もわかるし、現状の状態を、ロシア軍は主力のウクライナ軍を打ち破って、東南部で占領地域を広げているので、負けているとはみなしていない。

このため、プーチンもロシアが最終的に勝つと、まだ、考えているはずだ。欧米メディアの報道は、ウクライナ寄りすぎる。この戦争は、そう簡単には、終わらない。10年戦争になる。ロシアのクーデターでプーチンが殺されるまで続くことになる。

しかし、ウクライナは国が徹底的に荒廃される。ゼレンスキー大統領は、「ミンスク合意」を履行して中立化した方が、国民の犠牲者が少なく、国が荒廃しなかった。国民もNATO加盟に熱を入れずに、ロシアに譲歩した方が、結果的には良かったような気がする。

 

ウクライナ戦争終結の鍵。ロシアに物言えるトルコを西側に組み込むべき理由

一時停戦の取り決めも守らず医療施設にまで攻撃を加えるなど、エスカレートする一方のロシアの蛮行。ますます国際的な孤立を深めるプーチン大統領ですが、もはや戦争終結に至る道は閉ざされてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、そのカギを握る国としてトルコの存在を指摘。大澤先生はこれまでのアメリカ及びEU諸国とトルコの関係性やこの戦争におけるトルコの重要性について、香港英字紙の記事を引きつつ解説しています。

 

ウクライナ戦争の行方、カギを握るトルコ

ロシアのウクライナ侵攻、原子力発電所への攻撃などありえないことが起こっています。

短期的な戦況の予測は難しいです。

しかしここで一歩引いた視点から、ウクライナ戦争のカギとなる要素を見てみましょう。

それはトルコです。

NATO加盟国でありながらロシアのミサイル導入したりして、アメリカや欧州から不信感を買っていたトルコ。

この国の重要性を強く感じます。

以下、3月4日香港サウスチャイナモーニングポストからの抜粋、編集したものです。

トルコは2017年、アメリカのミサイル防衛システム「パトリオット」の導入を拒否し、ロシアの地対空ミサイルシステムを採用した。

 

報復として、米国は2019年にトルコをF-35戦闘機の共同生産計画から追い出し、その1年後にはトルコの防衛産業に制裁を課した。

 

しかしトルコはその空軍基地に米国の核弾頭を保管し続けている。

解説

上記は侵攻以前のトルコの状況です。NATOに加入しており米国の核弾頭で武装しながら、ロシア製のミサイルシステムを導入するなどして欧米を怒らせていたのです。

以下は今回のウクライナ侵攻後の状況です。

トルコのエルドアン大統領はプーチン大統領と密接な関係にあり、西側の経済制裁に加わる事は拒否している。ロシアを欧州評議会から追放する動議への投票も棄権した。

 

しかしエルドアン大統領は、ロシアのウクライナ侵攻自体は非難している。また先週にウクライナ紛争を戦争と宣言し、ボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過するロシア軍艦を阻止するためにモントルー条約の条項に基づく権限を付与した。

 

またトルコはウクライナと良好な関係をもっている。昨年、欧米がウクライナの要請を断った後にドローン20機を輸出した。この兵器は、ロシアの戦車や防空システムに対して使われている。

 

トルコはEUへ加盟の手続きを進めてほしいと再要望した。

解説

トルコはロシアと経済的には協力を続けたいが軍事的には一線を引く立場をとっています。しかし過去にロシアのミサイルを導入したことからも分かるように、どう動くか分かりません。

そして、その軍事力、地政学的な位置から見て、ますます重要性をまします。まさに欧州のセキュリティーのカギを握っているのです。トルコもその事を自覚しているからこそ、EUへの加入を再要望しているのでしょう。

トルコはずっとEUへの加盟申請をしていました。しかし認められず、近年はエルドアン氏の権威主義体制への非難もあり交渉は行き詰まっています。トルコはこのウクライナ危機を利用して、それを進めようとしているのです。

筆者は以前に「トルコは欧州連合には絶対に入れない」と聞いた事があります。

EU加盟できない本当の理由は「イスラム教国家だから」。EUは、あくまでキリスト教を母体とする組織だというのです。軍事同盟であるNATOには入れても、EUへの加入許可は無理だと。

EU加盟は欧州がトルコに使えるカードです。それをどう使うのか?

 

非公式な闇の関係。北朝鮮がウクライナを非難できないウラ事情

ロシア軍による民間人を標的とした戦闘が続き、深刻な人道危機に直面しているウクライナ戦争。その最中にもミサイル発射実験を行った北朝鮮ですが、ロシアと同じレッドチームに属する北朝鮮は、この軍事侵攻をどう受け止めているのでしょうか。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では、宮塚コリア研究所副代表で國學院大學栃木短期大學兼任講師の宮塚寿美子さんが、この件を巡りアメリカや西側諸国への猛批判を展開する北朝鮮が、ウクライナを直接非難することができない「とある事情」をリークしています。

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2022年3月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

北朝鮮はウクナイナ侵攻や韓国大統領選をどう見ているのか?

2022年3月5日、北朝鮮は今年に入り9回目の弾道ミサイルを発射した。

現在、北京冬季パラリンピックの開催中、ロシアのウクライナ侵攻、中国の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が開催される国際情勢の中で強行した。さらには、4日後の3月9日には、韓国では大統領選挙が控えており、北朝鮮は対北強硬路線の保守党(野党)を支持するような世論をあおっている意図があるかもしれない。

かつて、北朝鮮は対外宣伝サイト「わが民族同志」で、与党の李在明(リ・ジェミン)候補の不正疑惑について指摘したことがある。また、2日前の3月3日には、韓国の保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長と中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)党代表が共同会見を開き、候補を一本化するため安氏が選挙戦から撤退すると発表していた。これらのことから、北朝鮮としては、現政権の与党より野党の方が都合が良いことが推測できる。

また、北朝鮮は世界を震撼とさせているロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻については、どう見ているのか。

朝鮮中央通信によれば、北朝鮮外務省スポークスマンは2月28日、ウクライナ危機について「他国に対する強権と専横に明け暮れている米国と西側の覇権主義政策に根源がある」と主張したが、ウクライナを直接非難することは避けた。

このことは、過去、北朝鮮とウクライナの軍事事案に関して非公式な闇の関係があるからでもある。また、中国も今回のウクライナ侵攻については、ロシアの肩を持ちつつも態度を変えてきていることもあり、中国、朝鮮半島の民族問題にも飛び火しかねない。それゆえ、発言、立ち位置には気を付けている。

いずれにせよ、何度も指摘していることではあるが、北朝鮮は世界情勢がどうであれ、独自路線を貫き続ける意思は発信し続けている。

(宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2022年3月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。各月550円です。

 

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  • 【142】北のミサイルをスルーする文在寅。どうする岸田新総理?-令和3年10月5日配信(10/5)

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2021年9月配信分
  • 【141】北朝鮮のミサイル開発に日本は?疑惑の金正恩のある一瞬-令和3年9月20日配信(9/20)
  • 【号外064】北朝鮮が新開発した長距離巡航ミサイル発射の意図(HTML形式)-令和3年9月16日(9/16)
  • 【号外063】伊藤孝司写真展「平壌の人びと」特別レポート(HTML形式)-令和3年9月6日(9/6)
  • 【140】金正恩が軍統帥権を喪失か?改定された党規約から読み解く-令和3年9月5日配信(9/5)
  • 【号外062】スマホアプリで視聴できる28日のライブ配信動画の公開について-令和3年9月4日(9/4)

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