国民年金と厚生年金の統合案に不安を抱く人へ伝えたいプラス面

先日掲載の記事「『国民年金と厚生年金の統合検討』報道にネット不満と不安の声」でもお伝えした通り、厚労省による「両年金の積立金統合の検討」が波紋を呼んでいます。その多くがサラリーマンなど厚生年金加入者からの不公平感を訴えるものですが、果たして積立金統合は、彼らにとって「損」になるのでしょうか。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、「国民年金にプラスになる事は全国民にプラスになるという事」として、年金制度を丁寧に紹介しながらその根拠を解説しています。

政府が統合を検討。国民年金と厚生年金は別物と思ってはいけない

最近だったか、厚生年金の積立金と国民年金の積立金を統合するというニュースがありました。これにより、国民年金加入の人の将来の年金を助けると。それがなんというか、サラリーマンや公務員が保険料納めて積み立ててきたものを積立金が圧倒的に少ない国民年金加入者に使われるのが気に食わない!という流れになってますよね。なんで厚生年金と国民年金で、まるで民族間の争いみたいな事してるんだ…。

年金の主要な財源ではないのであまり積立金を重要視していないですが、なぜ統合という案が不満の的になってるのか。どうも…厚生年金加入者と国民年金加入者がなんだか別物のようなイメージを持たせてるのでしょう。厚生年金と国民年金が別の独立したものという考え方自体がもう違和感ありまくりなんですけどね(笑)。これを独立した別物と考えてしまったら今の年金制度は理解できない

例えるならA子さんがいて、A子さんの脳が国民年金でA子さんの心臓が厚生年金という、どちらもA子さんに属するものと考えられる。だって、どんな職業であれ日本人は20歳から60歳までは国民年金に加入してるから。これがお互い別の年金制度として存在していたのは約30年以上前の昭和61年3月までの話。当時は国民年金と厚生年金は別制度だったから、例えるならA子さんとB子さんというようなものだった。昭和61年4月からはみんな国民年金の加入者になってしまった。そして65歳になればみんな国民年金から、共通の給付として老齢基礎年金を受ける事になる。

たとえば、20歳から50歳までの30年間は平均給与50万円で厚生年金に加入して、50歳から55歳までは5年間国民年金に加入したとします。そうすると30年分の厚生年金が支給されて、5年分の国民年金が出るのでしょうか。そうじゃなくて、この場合は30年分の厚生年金と35年分の国民年金基礎年金)が出る。

老齢厚生年金は平均給与50万×5.481(厚生年金給付乗率)÷1,000×360ヵ月=986,580円、老齢基礎年金は780,100円(令和元年度満額)÷480ヵ月×420ヵ月=682,587円の合計1,669,167円となる。


※ お知らせ

国民年金の基礎年金額は満額780,100円ですが、令和2年1月8日の有料メルマガの119号でなぜその金額になってるのかの歴史をお話しします。

● 事例と仕組みから学ぶ公的年金講座


ずーっと厚生年金や公務員だった人も、結局65歳になると国民年金から老齢基礎年金が支給される。国民年金に加入してきたから。国民年金加入者に厚生年金の積立金を渡して、積立金の少ない国民年金加入者を助けるなんて許さん!っていう話が、一体誰を攻撃してるのかなって思う。

ちなみに昭和61年3月までは国民年金と厚生年金は独立したものでありましたが、確かにその頃は国民年金は財政の危機に瀕していた。国民年金の主な加入者である自営業や農業の人などが、会社に雇用されて厚生年金に加入して働くという方向に流れていったから。それで国民年金保険料を支払う人の数が減って、国民年金の財政が悪化していった。

ところがこれは昭和61年4月からの基礎年金導入で国民全員が国民年金に加入する事になってすべての被保険者で支える制度になったため、業種によって国民年金財政が影響を受ける事が無くなった。この時の昭和60年改正は国民年金を救うための大掛かりな改正だった。

ところで国民年金の積立金は年金特別会計の国民年金勘定に、厚生年金の積立金は年金特別会計の厚生年金勘定に積み立てられています。そもそも国民年金は全員加入してるものだし、全員が共通の年金として受けるものだからこの積立金だけ分けてるというのも、管理費用もかかるだろうし複雑にもなるので統一できるものは統一したほうがいい気もしますけどね。平成27年10月に共済もやっと厚生年金に統合された事ですし。

仮に国民年金の積立金を厚生年金の積立金と統合するにしても、結局は今まで年金に加入してきた人全体の利益として老齢基礎年金を受けるわけなので何を損するのかって話。

現役30年のアナウンサーが教える。空間を上手に使った話の仕方

人前で話すあらゆるシーンに役立つプロの技を伝えてくれるメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』の著者で、アナウンサー歴30年の熊谷章洋さんによる「話し方の表現力を上げる5つのアプローチ」シリーズ。今回は、凝ったパワポに頼るより一段と魅力的なプレゼンを可能にする、聞き手との距離を意識し、その空間を利用する話し方を教えてくれます。

話す時の空間の使い方

話す時の体の動きの見せ方で、表現力を上げる方法として、

  • 聞き手の人数と距離を意識し、それを利用すること
  • その動きが、話の意味、話し手の感情とリンクしていること

この2点を挙げて解説しています。

生配信されるような、著名人やCEOなどの演説や記者会見での話し方が凡庸に見えてしまうのは、これらが足りないからです。

まず、体の動きと話の意味をリンクさせるとは、頭(頭脳)や心、手足、目鼻口…などの体の部分、形容詞や形容動詞などの修飾語や、比喩、ものごとの状態を表すような擬音擬態語を動作で表現してみる、ということでしたね。具体的にどういうことかについては、前回記事をご覧ください。

要するに、見せる話にして、聞き手を巻き込むわけですが、そのためには、言葉の繰り出し方も随分違ってくるものです。ですから、台本もそのようになっていて然るべきなのですが、現状ではそこまで考えて台本を書く習慣もないでしょうし、ましてや、他人が用意した台本を読むだけの発表ではなおさらでしょう。

見せる話を作る方法を教えてくれる人も少ないでしょうし、第一、その観点に気づいている書き手の人数も少ないのだと思います。脚本家的な観点ですね。

これが、見せながら話すことに重点が移ってきている、これからの時代に必要とされる、話し手(台本の書き手)の能力です。

モノと情報が益々世界中にあふれ、かつ、誰でもできる仕事は、ロボットとAIがやってくれることになる近未来、間違いなく最も重要な能力になってくるのは、発信者の「人としての魅力」であり、見る側にとっては「共感」、そのバロメーターが「人気」です。

人気ユーチューバーが莫大な利益を得ていることは、ご存知かと思いますが、この流れはもはや、確定的です。だって、同じ情報を得るなら、あるいは、娯楽用のコンテンツを視聴するなら、好きな人を選ぶでしょう。

人で選ばれる時代。当然、経営者やそれに類する立場の人も、そういう資質が求められることになります。そのための、動きで見せる話し方、ということです。

目を覚ませ。「初詣」は宗教的根拠ゼロの集団洗脳イベントだ

普段はおもに恋愛や人生で成功する方法を指南するメルマガ『幸せなセレブになる恋愛成功変身術』の著者・マキトさんが、日本人の多くが年始に出でかける「初詣」という風習は、実は宗教的根拠のない宣伝イベントに過ぎないと指摘されています。

知ってた?初詣は鉄道会社と神社が儲けるために作られた迷信

そろそろ初詣の時期が迫ってきましたが、実は、この日本独特の風習こそ、究極の集団洗脳イベント」なのです。
現在の初詣の形式が整ったのは、明治に入ってからだと言われています。神社と鉄道会社が組んで、新春イベントとしてさかんに宣伝し、国民に定着しました。つまり初詣は、日本古来の伝統行事などではなく、神社と鉄道会社が儲けるための霊感商法イベントに過ぎなかったのです( ̄Д ̄;)。

初詣では、1年で1番寒い時期に、何時間も並ばされた挙句、肝心のお祈りは秒で終了です。風邪やインフルが流行る時期でもあり、本来、大勢が集まるには最も適していないシーズンです。混雑のため、スリや痴漢に遭うリスクも高まります。そこまでしても、あなたが毎年初詣に出かけるのは「神社に神様がいると信じているからでしょう。。。

ところが、八百万の神々は神社ではなく高天ヶ原におわします。なので、高天ヶ原(天)に向かって直接手を合わせれば、神社に行く必要などないはずですよね?もともと原始神道では、神社そのものがありませんでした。建物を作るようになったのは仏教寺院のモノマネです。ところが今では、社が参拝の主役になってしまい、誰も高天ヶ原に手を合わせないという、本末転倒になっています。

こうして理論で突き詰めていけば、初詣が無意味なイベントであることは、小学生でも理解できます。

それでもあなたは、今年もいろいろな口実をこじつけて、初詣に行ってしまうはずです。これが宗教に洗脳されるという体験なのです。

具体的に言うと、神社はあなたを洗脳するため、最強の方法である「同調圧力」を用いています。単純にイツメン(いつものメンバー)から初詣に誘われたら、1人だけ断りづらいですよね?彼に誘われたら、振り袖姿を見せる、いい口実です。人間の知性は、常に同調圧力に敗北するのです。

セミナーで「後方の席」に座る人の将来がヤバいかもしれない理由

講演会やセミナーで後方の席に座りがちな方、もしかしたら注意が必要かもしれません。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者で日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さんが、自身が講師を務める講演会後にある参加者からかけられた言葉を紹介しつつ、その理由を記しています。

座る場所と年齢について

年上だったら、話を素直に聞けたのにね」と言われたのは、講演後の懇親会の場でして…。

早いもの勝ちの自由席の講演や講義で、率先して一番前に座る人もいれば、とにかく座れる限り後ろに近いところに座る人もいます。もちろん、真ん中あたりに座る人もいます。

同年代の同業者の友人に言われて気がついたことで、全部がそうというわけではないのですが、割とよく見るケースで、年配の人が、前と後ろを占めていて、若い人が、真ん中あたりを占めている、という場面に出会うことがあります。参加者の年齢を縦軸、演台からの距離を横軸にしたらUの字になるような「現象」ですね。

なんでそんな現象が起こるのか?ずっと疑問だったのですが、あるとき、後ろの方の座っていた年配の男性から講義が終わった後の懇親会で、「倉橋さんが年上だったら、話を素直に聞けたのにね」と言われたことがありまして、後で聞いたら、大手企業の役員さんとのこと。相当のプライドがおありなのでしょう

なんとなく腑に落ちた感覚がありました。年下の講師から学ぶ…という抵抗感から後ろの方の席に座ってしまうのかな、と。

一方で、前の方に座っている人はというと、「学ぶ」という経験を通じて、前の方に座るとより緊張感を持って効率的に学べる、講師に顔を覚えてもらえば、その後にさらに学びのチャンスも増えるかも、ということが経験則として分かっている人たちなんだろうなと思います。どうせ同じ時間過ごすなら、前の方に座ったほうがおトクやで、と。

年齢を重ねて、後ろの方に座る人と、前の方に座る人に二極化するのがなんとなく面白いなと思いました。

学び方は人それぞれなので、他人にケチをつけるつもりはないですが、自分が学ぶ側の時に後ろの方に座るようになったら「年齢やプライドが学びを邪魔していないか?」と自戒しないといかんな、と思いました。同じ年を重ねるなら、より学び上手な年の重ね方をしたいなと思う、今日このごろであります。

数年後、数十年後に自分がこれを読み返して、「ああ、やばいやばい…」と思いませんように(笑)。

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「どのへんに座っていますか?」

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年間の電気代を97%も減額できたマンション管理組合の奇跡

マンションを終の棲家とし安心して永住したいと考える方々は多いと思いますが、では、快適さを実感できる「魅力的なマンション」を住民や管理組合が目指すには、どんな手立てがあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、「マンションの資産価値向上に貢献した住民や管理組合の取り組み」を称えるコンテストの受賞例をヒントとして紹介しています。

グランプリは西京極大門ハイツの「電気代97%削減」

こんにちは!廣田信子です。

先日、マンション管理業協会主催の「マンション・バリューアップ・アワード2019」の公開審査と表彰式がありました。昨年まで「いい話コンテスト」だったものが、衣替えしたもので、マンションの資産価値アップに積極的に取り組んだ事例を応募していただき、すばらしい取り組みを表彰するというもので、管理組合、管理会社、双方からの応募があります。

まず、「マンションライフ」「工事」「防災」「財政」「高齢者対策の5部門ごとに審査し、すぐれた取り組みと考えられるものを複数選定し、その中から、二次審査で、「部門賞」「特別賞」「佳作」の受賞作品を選びます。二次審査からは、私もメンバーになっている審査委員会で審査することとなります。

それぞれの部門賞が決まった後、当日5部門の「部門賞」受賞者が、プレゼンテーションを行い、それを元に、審査委員会で「グランプリ」を1つ選ぶというものです。二次審査では、マンション名は秘されていますが、一目見て、私には、どのマンションの応募かが分かるものがいくつもあり、私情をいれないようにと、かなり選定に苦労しました(笑)。

「部門賞」受賞は、管理組合からの応募が2つ、管理会社からの応募が3つで、どれもすばらしい取組みでした。

管理組合で部門賞となったのは、私が何度もご紹介している「西京極大門ハイツ」の佐藤芳雄さんとマンションコミュニティ研究会副代表榎本明弘さんの「コーシン王子マンション」でしたから、よく知っている話なのに、ドキドキしながらプレゼンを聞きました。

そして、最終審査で「グランプリは、西京極大門ハイツ」に決まりました。タイトルは、「省エネ創エネで共用部分の電気代97%削減」です。建築後9年目の1984年度に管理組合が負担した共用部分の電灯電力、低電圧電力の年間使用料は80,543kw。電気料金は、年間2,798,005円。年間管理費額の20.6%を占めていたのです。

それを、様々な節電の努力を重ね、さらに、太陽光発電設備を設置して、年間20,000kwの電力を生み出し、2018年の実質電気使用は、7,144Kwまで減少。電気料金は、年間76,718円まで減少しています。電気料金は2,798,005円から76,718円まで下がっていて、何と、97%の削減です。

さらに、地球温暖化対策に資するように、共用部分だけでなく、専有部分の電気使用料の削減にも取り組み、外断熱工事・エコガラス改修工事を実施し、住宅部分で、京都市民の平均使用エネルギーの2/3にまでエネルギー使用量を削減し、京都環境賞を受賞しているのです。

電気使用量を様々な工夫で削減していく過程は、見事としかいえません。

そこで、削減できたお金は、マンションの住環境を豊かにするために活用できるのですから、それだけでも価値があることですが、自分のマンションのことだけでなく、地球環境にも資する取り組みということが、大きく評価されたことは言うまでもありません。

会議室だけで終わらせるな。現場で使える実用的「企業理念」とは

経営者本人が、経営の想いなどを各々に直接伝えることはなかなか難しいものです。スタッフ全員に効果的に浸透させる「コツ」はあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、作って終わりがちな「企業理念」を現場で生かし、さらに業績アップに繋げるための4つのポイントを紹介しています。

成果がでている「理念浸透」の方法をご紹介します!

理念をどう浸透させるか?クレドをどう現場に浸透させるか?こんな悩み、課題を抱えれおられる社長さん、幹部さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

店が増え、人が増えてくると、以前と違って自分の考えが現場にまで伝わらなくなってきます。すると、理念やクレドの必要性を感じるようになるのですが、僕は、ご支援先で「理念浸透のためのコンサルティングを行っていますが、具体的に何がポイントになるのかを今回はお話ししたいと思います。ポイントは、次の4つ!

  1. 理念浸透は、理念つくりの段階から始まっている!
  2. 理念に触れる機会を作る
  3. 理念を全社員スタッフがアルバイトに説明できるようにする!
  4. 理念に基づいた行動の事例集をつくる!

1.理念浸透は、理念つくりの段階から始まっている!

理念は、基本的に「何のために会社が存在するのか?」と表現したものと僕は定義づけしています。ですから、「笑顔で頑張る」とか「~をめざす」という表現の理念は、その定義からはズレていると僕は考えています。

そのため、必然的に、「世の中に対して」「お客様に対して何ができるのか、何を提供するのかという表現になってくるはず。すると、理念を浸透させることが、「お客様に対して何ができるのか」というような考えが必然的に浸透するようになってくるのです。

そして、クレドは、僕は、理念を実現するために、会社として店としてどんなことを大切にするのかをまとめたものと定義しています。今は、クレドを新たにご支援先に作ってもらう場合、「わたしたちのお店」「わたしたちの商品(一品一杯)」「わたしたちの仲間」「わたしたちのお客様」と4つの項目でまとめてもらっています。これは、スターバックスが以前使っていた「OUR STABUCKS MISSON」から取り入れたものす。

この4つを各会社で作ってもらうと、スタッフは、「何を大切にすべきか」「何をしなければならないのか」がすごく明確になるようです。

また、当たり前のことですが、「理念・クレドは作って終わり」「額に飾るもの」ではありません。理念、クレドが現場に浸透し、現場でスタッフが、「理念・クレドを基に行動することができて、初めて、理念を作った価値がある」わけです。

であれば、理念をまず「知っておく、記憶しておく」ことがすごく大切になってきます。なぜなら、理念を覚えていないのに、理念を基に行動するなんてことができるわけないからです。なので、僕のご支援先では、基本的には理念・クレドは「暗記」してもらい、毎日朝礼や夕礼、会議の冒頭で、理念唱和(クレドを含め)を行ってもらっています。

そこで、重要になってくるのが、理念を「唱和しやすい文章にするということです。「~を作ること」や「~のために」などというような語尾で終わっていると唱和すると、なんとなく気持ち悪いものです。ですから、必然的に語尾が、「~します」とか「~する」、「~です」という語尾にしてもらっています(結構、これ重要です!)。

2.理念浸透の第1歩は、毎日の暗唱から!

先述しましたが、僕のご支援先では、毎日朝礼や会議の冒頭で理念唱和」をしてもらっています。実は、これが確実に実行できる会社と実行できない会社があり、正直、「実行できる会社ほど、業績がいいのです。

朝礼で唱和することを、「軍隊のようで嫌だ!」という社長さん、スタッフがいるのですが、「嫌がっている、嫌っている、面倒がっている会社ほど、本当に業績が悪いです。僕は、「理念唱和」ぐらいできない会社、店が、色々な対策を行っても結果なんかでるわけがないと考えています。ただ、覚えて毎日言えばいいだけだからです。

毎日暗唱している会社のスタッフは、最初から意味が分かって暗唱しているわけではなく、毎日暗唱することで、自然とその意味や意義を理解するようになり、そして、自然と理念・クレドに書かれた行動をとるようになるのでしょう。それが結局、「理念が浸透した状態」となり、「理念に基づいた行動」をとる事に繋がるのでしょう。なので、まずは、スタッフ全員に暗記させること、暗唱させることをお勧めします!

また、できれば社長さん、幹部さんが、理念をもとにした話を事あるごとに話すこともお勧めします。

昔、僕が務めていた会社で、転職したての僕に対して、アルバイトから「その行動は理念から外れていると思うので気を付けてください」と19、20のアルバイトの子が30歳の僕に指摘してきたのです。僕は、こんな若い子がなんで「理念」という言葉を使うんだ、とすごい衝撃を受けました。

そして、働いているうちに分かったことは、事あるごとに、社長さん幹部の方が理念に照らし合わせた話、会話が多いということです。すると、それを聞いている店長が同じようにアルバイトにも話すようになり、そして…、アルバイトたちも入りたての僕らや新人アルバイトにも「理念」の話を普通にするようになるようです。

だからこそ、理念の大切さ、クレドに照らし合わせてあの行動は良かった、ダメだったという話を日頃から、社長さん、幹部さんがすることをおすすめいたします。

「人間嫌い」を突き詰めたら「人間(じんかん)嫌い」だった話

日常生活において不思議に思ったり、ちょっと気になったあれこれについて考察するメルマガ『8人ばなし』。著者の山崎勝義さんは今回、10代の頃から不動だった「嫌いなものランキング」の1位と2位に対し、異を唱える人物が出現したことにより変化していったその経緯を詳らかに記しています。

嫌いなものランキングのこと

10代の頃から私の嫌いなものランキングの上位2つは決まっていた。
「1位 自分」
「2位 人間」

である。3位以下はその時々の都合や状況で決めていた。

ところが33歳の時にこれに物申す奴が現れた。曰く「自分が嫌いなんてかっこよすぎる、どこか卑怯な物言いだ」とのこと。確かにそんなふうに言われるとそんな気がしないでもなかった。事実、あきれるほどの自分の嫌さ加減や駄目さ加減も畢竟自分にしか分からない。他人の立場からはおよそ知りようもないところを根拠として「嫌いなもの1位、自分」と言い切るのは如何にも卑怯に思えたのである。

それに実のところ、みんな似たようなことを思ってはいても、結局どう嫌ってみたところで自分とは別れることも絶交することもできない訳だから、言っても詮無いこととしているだけかもしれない。こう考えると卑怯どころか幼稚にすら思えてくる。

それに自分自身ではかっこつけたつもりはなくても「自分嫌い」という言い方自体、多少の中二感がないでもない。これはさすがにちょっと恥ずかしい。

そういう訳でこの1位は削除されることとなった。以来、嫌いなものランキング1位は2位がそのまま繰り上がる形での
「1位 人間」 のみが固定順位となった。私は子供の頃からずっと人間嫌いだった。これだけは正真正銘、譲れないところであった。

ところがこれにも同じ人物から物言いがついた。前の1位を否定された2、3年後のことだったと思う。
「お前は人間嫌いなどでは断じてない。お前ほど人間の事績に興味を持っている人も珍しい。その人間が成し遂げたことへの興味は即ちその人間の生き方への興味である。お前は人間嫌いどころか寧ろ人間が大好きなのである」

こんな感じの、ぐうの音も出ない正論であった。知っての通りこの『8人ばなし』でもいろんな人間の業績や生き方を随分と採り上げて来た。と言うか、どこを切り取っても人間の話ばかりである。確かに、言われる通りなのかもしれない。とは言え、子供の頃からの「人間嫌い」である。こちらも簡単には譲れない。そういう訳で、その場はそれを保留としてそのまま持ち帰って検討することにした。

1週間後、私はその人の前に「嫌いなもの1位 人間」と書いたメモを差し出した。すかさず何をか言い出そうとする相手を制すように私は言った。
「それは『にんげん』ではなく『じんかん』と読む。つまり俺は『じんかん』嫌いの『にんげん』好きである。このへんでどうだろうか」
相手はにっこり笑って許してくれた。

「人間」。この字を「じんかん」と読んだ場合「人の世」とか「世間」といった、まさしく人と人との間に生じる関係を意味する漢語となる。「人の世」「世間」「人間関係」それらはやっぱり変わらず嫌いである。勿論、今でも嫌いである。だが「人間(にんげん)」のことは諦めて好きとした。それは言い逃れのしようのない事実だからだ。

爾来、何かのアンケート(仕事の都合上、これが意外と多い)などで「嫌いなもの」を問われた時にはこう書いている。子供の頃から変わらぬことと、臆することなく堂々と書いている。
「1位 人間(じんかん)」
と。

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秋田で確信「誰もが同じ」から始まる「障がい者の生涯学習」の形

さまざまな福祉活動に関わるジャーナリストの引地達也さんが、その活動の中で感じた課題や、得られた気づきについて伝えてくれる、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』。今回は、12月5日、6日に秋田で開催され、引地さんが模擬授業を行った「共に学び、生きる共生社会コンファレンス」で感じた秋田の人たちの温かさと、その温かさが障がい者と共に学ぶ「明日の生涯学習」を作っていくという確かな手応えについて語っています。

優しく温かい眼差しが障がい者の生涯学習を作っていく

本欄でお伝えしていた全国6ブロックに分かれての「共に学び、生きる共生社会コンファレンス」(文部科学省事業)が12月から名古屋(東海北陸ブロック)を皮切りに始まった。

私は秋田市の秋田県生涯学習センターで行われた東北ブロックのコンファレンスの中で、秋田大学附属特別支援学校高等部の生徒向けに模擬授業を行ったが、本欄で事前に生徒たちを訪れ交流した模様を伝えた、その本番である。

授業は参加者が生徒の背後から見る、という設定で行われ、結果的に講義は生徒にも、ほかの参加者も肯定的に受け入れてくれたようで、会場にいた方々は温かい雰囲気で講師の私を受け入れて下さった。

授業に積極的に参加していただいた様子も、レクチャーを聞く眼差しも、それはとても親和的な雰囲気で、私に教壇という「居場所」を快く与えてくれたように思う。だから、私は最後に「この温かさこそが秋田の生涯教育を実行する上でのかけがえのないリソース」だと熱く語ってしまった。

本番を前に生徒からは授業の要望として「コミュニケーションを学びたい」との声が寄せられていたが、正直頭を抱えた。コミュニケーションは広い。30分の模擬講義の中で、最大限の学びの効果と参観する方々が授業として参考になる形を示さなければならないから、非常に悩んだ。

これまでの授業の事例を考えても、30分で完成させるのは困難。最終的にはひらめきにも似た形で、開催直前にひらめいた、「参観者も生徒」の発想に行き着いた。

コンファレンスで私の授業を見てもらうという企画意図は、障がい者に向けた生涯学習を実践する立場として、そのやり方を見たいからであり、そのやり方とは、「学ぶ」と「学ばせる」の垣根を作らない、水平型のコミュニケーションを心掛け、カリキュラムづくりをすること。

この考えをもとにコミュニケーションの実践として会場の参加者を巻き込むのは、大きな学びとなるはず、との考えで臨んだのである。

正月ぐらい読書しよう。この冬読みたい7冊のお勧めゼヒモノ書籍

仕事に学業に子育てに、日々の生活に追われ読書する時間もないという方が多いかもしれません。しかし、読書は私たちにさまざまな効用をもたらしてくれることは間違いないようです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、ホスピスでの最後の晩餐、数学者や芸術家の日常などなど、「本好きが勧めるイチオシの本」を紹介しています。

冬に読む本

さて、本日は本のお話。

みなさん、今年どのくらい本を読みましたか?

● 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち

にもあるように、文章の意味が分からないようだと、将来的にAIと競争するハメになっちゃうんですよ。ヤだよね~。

本はガンガン読みましょう。今さら私が言うことじゃないですけど、って世の中の成功者がクチを揃えて言っていることですから。

読書によって

  • 今後の社会の変化を予測出来る
  • 人の気持ちが想像できる
  • 悪いコトをしようと思わなくなる

んですよ。

あの、最後のひとつって意外じゃないですか?私もコレを知った時ちょっと意外でした。何の関係があるんだと思ったんです。ですが、非行少年や犯罪者は、みな

  • このあと犯罪を犯したあと、どうなるか分かっていない

んですよ(゚ロ゚屮)屮 フツーなら「バレて、警察を呼ばれて、逮捕されて、家族にも会えなくなって、好きなものも食べられなくなって…ひょっとしたらそれが何年も続いて…そんなの絶対イヤだ」と思いますよね?つまり、自分の行為の後を想像しているんですが、コレが出来ないんです。

で、コレが出来ないのは

  • 因果関係のパターン認識が少なすぎるから

らしいんですね。ああすれば、こうなるみたいな因果関係。これにはパターンがあるんですが、これを知らないんです。いや、実にビックリです。

で、それじゃこの因果関係のパターンをどうやって認識させればいいのかなんですが、これに有用なのが

  • 小説を読むこと

だと。な、な、なるほど!小説は、こういう因果関係が装飾されて引き延ばされたものですからね。小説をたくさん読むことで、因果関係のパターンのストックが増えるんでしょう。

ま、これは読書の効用の一例にすぎませんが、ある程度まとまった時間のあるときに是非本を読んで欲しいと思うわけです。

今回は、家事ネタ以外の本も入れてみました。本好きが勧める本は、やっぱり面白いものですよ。ご興味がない分野でも是非読んでみてくださいね。

● 『主婦をサラリーマンにたとえたら、想像以上にヤバくなった件

もうね、家事や育児がどれほど大変なのかについて、女性側からは言い尽くしていると思うんですよ。もうここまできたら、男性側からこそ、家事がどれほど大変で世の男性の意識がどれほどマズいのか発信して欲しいと思っていました。これが!まさに!その本です!内容としては、まさに長年女性が言い続けてきたことばかりっていうのが、ちょっと笑える。家事なんてオレがやるの?とかトボケたことを言っている男性に。

● 『人生最後のご馳走

ホスピスで提供される週イチのリクエスト食。最後の晩餐に食べたい料理にはその人の人生が凝縮されていて…。静かにしずかに散っていく花びらを見ているようで、涙さえ出ない。年末年始には久しぶりに会う親族の方もいらっしゃるでしょう。幸せであたたかな食卓の思い出を増やすことが、人生の最後の瞬間の穏やかさに繋がっていくのだなと思います。

● 『世にも美しき数学者たちの日常

数学、好きなんですよね。苦手だけど( ̄∇ ̄)。で、数学者がどんな生活を送っているのかなと思って読んだのですが、これが結構笑える。『最後の秘境東京藝大─天才たちのカオスな日常』に似ています。まあ、数学と芸術は兄弟みたいなモンだもんね。自分とは違う人生を覗いてみたいときに。

やっぱりすごかった。「ローソン×ゴディバ」初コラボ商品が激ウマ

店頭で見つけたらついつい手に取ってしまう「新商品」「期間限定」、そして「コラボレーション」などのワードが書かれた商品たち。これらの言葉に弱い方、多くいらっしゃいますよね? 実は私もそのひとりです。

そんなみなさんに朗報です。今年の冬もあの「ローソン×GODIVA」の豪華コラボレーションが再び訪れました。コンビニで気軽にゴディバスイーツが食べられると毎回好評ですが、今年はなんと5種類ものスイーツが12月10日(火)より発売されました。しかも今回は、初コラボ商品の「ベーカリー」「アイスクリーム」が登場です。

GODIVAの「ショコラパン」がプチ贅沢にグッド!

今回が初コラボのベーカリーシリーズ。その名も「GODIVA × LAWSON BAKERY ショコラパン(税込 210円)」 です。初のコラボレーションということもあり、SNSでは話題を集めています。

長時間熟成種と国産米粉を使用したパン生地には、チョコペーストベルギーチョコダイスクランベリーが練りこまれています。クランベリーの酸味が、チョコづくしパンのいいアクセントに。パン自体にパサつきがないのもグッドポイントです。

そんな高品質ショコラパンに挟まれているのは、フランス産のパールチョコが入った濃厚チョコクリームです。端までしっかりとクリームが入っているので、最初から最後まで大満足。小腹が空いたときの、片手で手軽に食べられるプチ贅沢にいかがでしょうか。

【商品情報】

「GODIVA × LAWSON BAKERY ショコラパン」

  • 発売日:2019年12月10日(火)
  • 価格:税込 210円
  • 販売地域:全国のローソン店舗(「ローソンストア100」除く)
  • 公式サイト