レトルト食品の「めんどくさい」を見事に解決した“家電”の巧みな戦略

数多くのレトルト食品が発売されていますが、その調理法は電子レンジや湯煎と、いまだに進歩がありません。しかし、その不便さを解消する家電が誕生したことをご存じでしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、大注目の画期的なレトルト専用家電の戦略を分析しています。

面倒くさいを解消するレトルト食品専用の調理家電「レトルト亭」を分析

今号は、レトルト食品専用の調理家電を分析します。

● デザイン家電・雑貨メーカーの株式会社アピックスインターナショナルが展開するレトルト専用調理器「レトルト亭

紹介動画はコチラ
→ レトルト亭(Makuake) by APIX INTL 

簡単に食事を済ませたい方をターゲットに「新たな価値を提供するミッション」に支えられた「簡単に温められる」「安心・安全・ECO」等の強みで差別化しています。

レトルト食品への需要が高まる中で、多くのユーザーが抱えていた不便(湯銭やお皿に移してのレンジでチン)を解消することで、多くの期待と注目を集めています。

■分析のポイント

レトルト食品を食べるには、

湯煎の場合

・鍋に水を入れて、コンロに火をかけて、沸騰させ
・レトルトパウチを鍋に投入して、指定の時間まで待ち
・レトルトパウチをハサミで切って、お皿にあける

という流れになります。意外と手順が多く、面倒くさいと思う方も多いでしょう。

レンジの場合

・レトルトパウチをハサミで切って、お皿にあけて
・ラップをかけて、レンジに入れて、指定の時間にセットして、温めスタートボタンを押す

という流れになります。湯煎よりは、やや手順が少ないとは思いますが、こちらも面倒くさいと思う方がいらっしゃると思います。

今回のポイントは、ビジネスの基本ですが、お客様の面倒くさいを解消するということです。

レトルト食品が、日本の市場に登場したのは昭和40年代とのことですので、当時から現代にかけて、湯煎が定番の調理方法でありつづけたということになります。

約半世紀にわたりレトルト食品が利用される中で湯煎が面倒くさいと思っている人は、たくさんいたと思います。ですが、その面倒くさいを解消し、形にする人はいなかった。

そもそも、レトルト食品メーカー側が指定した作り方に対して、別の調理方法を発想するというのは難しいことです。

作り方の手順を示されるとその手順を正しくやることに集中するでしょうし、何か改善しようにも、作業スピードを向上させるくらいしかできません。

世の中の様々な作業にも言える事ですが、手順を「正しく、早く」では限界があります。時には手順を「省く」ことが、大きな改善につながることもあるのです。

アピックスインターナショナルのすごさは、ここにあります。

メーカー側の作り方にとらわれず、ユーザーの面倒くさいをまるごと省略(解消)することに、フォーカスをあてたことが、「レトルト亭」の新しい価値の提供につながっているのでしょう。

どうすれば、お客様の面倒くさいを解消できるか、というビジネスパーソンにとって、重要な問いを改めて気づかせてくれる好事例だと思います。

今後、アピックスインターナショナルからどのような商品がリリースされていくのか注目していきます。

 

獣医師がオススメ「ペット用救急箱」に備えておきたい9アイテム

どんなに気をつけていても愛犬愛猫のケガや病気は起きてしまうもの。すぐに病院に連れて行ければいいのですが、応急処置が必要なケースも多々あります。そんなときのために「ペット用救急箱」は必需品。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生が、救急セットとして備えておきたいアイテムを全部で9点教えてくれます。

自宅に常備しておいてほしい「ペット」用の救急セット

もし、愛犬や愛猫の体調が急に自宅で異変が起きたとき、適切な対処をするのが飼い主の責任の1つだとおもうんです。日頃から「ペット用の救急セット」(救急箱)をご用意いただきたいです。

でも何を用意すればいいのか分からない?と言う飼い主さんの為に今回は、自宅の応急救急で用意しておいた方が良いものをお伝えしていきたいと思います。

1)消毒薬

傷口の消毒のほか、応急処置をする際の器具や指先の消毒に使います。ただし、ポピドンヨードなどのヨード系の消毒液は、猫に使うと中毒症状を起こす場合があるので注意が必要です。

2)包帯・カット綿・綿棒・ガーゼ

傷口の止血、固定などに使います。人間が使うのと同じもので問題ございません。ガーゼなどを固定する包帯は、粘着性のあるタイプがおすすめです。綿棒は、耳の中や口の中などに薬を塗る場合に最適です。

3)ハサミ・ピンセット・テープ・手袋

ハサミは患部の毛を切るときにも使う為、先が細いものが使いやすいので用意しておきましょう。ピンセットは、とげを抜いたり、傷口のごみを取り除いたりガーゼやカット綿を挟んで患部に当てたりと、さまざまな用途に使います。

手袋は、軍手とビニール手袋を用意しておいて下さい。軍手は応急処置をするときにペットに噛まれてケガをするのを防ぐ為のもの。ビニール手袋は傷口からの二次感染を防ぐために必要です。

●補足
ペットが元気なうちに、かかりつけの獣医師・動物病院を見つけておくことも大切です。かかりつけ医を作っておけば、ペットの体質や病歴なども把握した上で診療をしてくれます。

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決選投票はほぼ確実。自民党総裁選より先が読めない立憲代表選

総選挙での敗戦を受けて枝野幸男氏が代表を辞任。30日に投開票される立憲民主党の代表選挙には、4人が立候補し各々政策を訴えています。この代表選のシステムと各候補者の横顔を紹介するのは、メルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』著者で、小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さん。4人が立ったことで決選投票は間違いないとみられるものの、どの2人が残るのかはわからないとした上で、勝敗のポイントを伝えています。

 

自民党総裁選より先が読めない立憲代表選/自民とはまるで違う「立民の派閥」

立憲民主党の代表選挙が告示された。党員も交えた立憲民主党の代表選挙は初めての試みだ。国会議員と公認候補予定者票に加え、地方議員や党員・サポーターで代表を決めることになる。国会議員票と地方議員・党員票が「50%・50%」に配分されているので、国会議員票で有利でも、党員からの支持がないと代表に選出されない仕組みになっている。

20人以上の推薦人を集めないと立候補できない仕組みとなっているので、各候補者たちは推薦人集めで苦労していた。とくに小川淳也氏は、大串博志・役員室長と話し合った結果、大串氏が立候補を断念して小川氏に一本化することで推薦人をクリアし、立候補に漕ぎつけることができた。

あらためて立候補者の顔ぶれを見てみよう。

泉健太・政調会長(47) 逢坂誠二・元首相補佐官(62) 西村智奈美・元厚生労働副大臣(54) 小川淳也・元総務政務官(50)

泉氏は、旧国民民主党グループや小沢一郎グループなどが主軸となっている。

逢坂氏は、リベラル派が多い旧赤松グループの「サンクチュアリ」が主軸となり、連合の旧総評系が応援している。

西村氏は、菅直人氏が中心のグループが主軸となり、東京や長野県の議員が支援体制を固めている。

小川氏は、岡田克也氏や野田佳彦氏らの支援に加え、若手議員が主軸となっている。

自民党の派閥は、金とポストを背景に「親分・子分」の態勢を取っているが、立憲民主党のグループはそういう体制になっていない。多少、資金的に援助しているのは、サンクチュアリと小沢グループぐらいだと思う。菅グループに至っては年会費5万円取るので、「子分から会費を取る派閥って何なの?」と私は思ったくらいだ。

4人が立候補したので、1回目の投票で過半数を取る候補が出るのは、ほぼ不可能に近く、決選投票になることは間違いない。決戦投票は上位2人の中から、国会議員、公認候補、県連代表の投票で過半数を獲得した候補が選ばれることになる。

誰が決選投票に残るのか、現時点ではまったく読めないので、前回の自民党総裁選より混沌としている。今後のカギを握るのは党員票である。候補者が野党共闘をどう考えるのかどうかについて、党員がどういう判断を示すかがポイントになるだろう。

 

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上野樹里の夫・和田唱が明かした、母・平野レミからのLINEと写メに感動の声

女優・上野樹里(35)の夫で、ロックバンド「トライセラトップス」のボーカル&ギターをつとめる和田唱(45)が22日深夜、自身のTwitterを更新し、実母で料理愛好家・タレントの平野レミからのLINEと写メについて明かした。この投稿にファンやネットユーザーからは賞賛、感動の声が多くあがっている。

和田は、2年前の2019年に亡くなったイラストレーター・デザイナーの和田誠(享年83歳)と平野レミとの間に生まれた長男。和田は11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ、以下のようなつぶやきを投稿した。

和田が言う「父の展覧会」とは、いま東京・新宿区で12月19日まで開催中の父・和田誠の初の大回顧展「和田誠展」(於:東京オペラシティー アートギャラリー)のことである。そして、平野が行列の写メを送ってきたというくだりは、連日多くの入場者が詰めかけ、会場に入るのに行列ができていることを指している。

和田の父の集大成「和田誠展」が大盛況

かくいう私gyouzaも10月の後半の休日に同展へ足を運んだが、展示が始まってから二週間以上が経過していたにもかかわらず、入り口は2、30人を超える行列ができていた。まさに平野の言う通り、連日大盛況なのだ。とはいえ人の流れが早いため待たずに中へ入ることができた。SNS上でも、和田誠展の行列を伝える投稿や展示の充実ぶりを伝える投稿が相次いでいる。

そして、「漫画の神様」手塚治虫氏の長女、手塚るみ子氏が同展を訪れたことを報告するツイートも。

和田は、母が父の展覧会が大盛況であることを大喜びする様子を見て、父は天国だが「いい夫婦の日ランキング」に自身の両親を挙げたい、と綴ったのだ。亡くなった今も「仲睦まじい夫婦」の姿を見た和田が、両親をあげた理由もうなずける。

実は身近な和田誠の「作品」

和田の父・和田誠は、たばこ「ハイライト」のデザイン(1960年、24歳の作)、そして雑誌『週刊文春』の表紙絵を40年間も担当していたことなどで知られている日本を代表するイラストレーター、デザイナーだ。今回の展覧会では、幼い頃に書いた絵から、絵本、本の装丁、映画ポスター、自身が監督した映画作品(『麻雀放浪記』『快盗ルビイ』)、アニメ作品まで、83年間の生涯で制作された多彩な作品を紹介。個人的には、意外にも若い世代の来場者が多かったことに驚いた。

圧巻の名画座ポスター185点

今回の展覧会で圧巻だったのは、和田誠が22歳から30歳までノーギャラでデザインを手がけていたという、かつて現在の新宿・丸井の場所にあった日活名画座という映画館の185点にもおよぶポスターだ。

この美しい配色や描き文字、イラストに思わず息を呑む。この仕事を無償で月に2枚づつ8年間も続けていたというのだから、和田誠の「映画への愛」を感じずにはいられない。

このポスター群は和田誠の死後に事務所内から発見されたといい、今回の展覧会に合わせて『和田誠 日活名画座ポスター集』として刊行されている。シルクスクリーンで刷られていたポスターの雰囲気を再現するため、表紙がシルクスクリーン印刷された美しい作品集だ。※以下の版元直販サイトでは送料無料で発売中。

和田誠 日活名画座ポスター集(888books)

明るいキャラクターでお茶の間を賑わせる平野レミ、そして私たちの日常に多くの素晴らしい作品を遺した和田誠。そんな両親の才能を受け継いだ和田唱の投稿には、ネット上に「心温まりました」「素敵ですね」と賞賛、感動の声が多くあがっている

ブーム再来。世界的なアナログ・レコード人気で懸念される「3つの問題点」

CDに置き換わる形で一時は消滅の危機に瀕していたアナログ・レコードですが、昨今は国内でも専門店がオープンするなど、人気に再び火が付き始めています。なぜ今、アナログ・レコードは世界的なブームとなっているのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、3つの観点からその人気復活の理由を解説。さらにアナログ・レコードが抱える問題を指摘するとともに、扱いやコレクションする際にケアすべき点を記しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2021年11月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

世界的なアナログ・レコード人気、気になる3つの点とは?

オーディオの世界は、1982年にCD(コンパクトディスク)が導入されて以来、一気にデジタル化が進みました。それまで長い歴史を誇っていた「アナログ・レコード(レコード)」は衰退を始めて、わずか4年後の1986年には世界での販売枚数でCDに抜かれたとされています。

その後、CDが普及する中で1990年代になると一旦はレコードは生産されなくなっていきました。ところが、その後、90年代後半にはDJ人気のためにレコードが部分的に復活、そして2010年前後からは世界的にジワジワと人気が拡大しています。ちなみに、英語圏では「バイナル(ビニール製のレコードという意味)」と言われています。

どうしてレコード人気が復活したのでしょうか?

まずDJ人気ですが、何台かのレコードプレーヤを駆使し、特に素手でレコード盤を早回ししたり、巻き戻したりするパフォーマンスが格好良いということ、その際のキュリキュルという音が面白いことなどから、一種のファッションとして、クラブなどで定着したということがあります。

そして、DJ以外でも「30センチ四方の大きなジャケットが、それ自体アートになる」ということがあります。1980年代以前のレコード時代には、それこそロック喫茶やジャズ喫茶では、レコードジャケットが重要なインテリア小物になっていたり、その時に「演奏しているディスク」をジャケットを掲示して示すことが多くありました。とにかく、CDではジャケットが小さすぎるし、ストリーミングだと物理的なジャケットはないわけですから、レコードの「大きくてかっこいいジャケット」は魅力というわけです。

さらに言えば「音が良い」ということはあります。1980年代にCDの規格を決める際に、本当か嘘かは分かりませんが、当時のソニーの社長だった大賀典雄氏が、世界的な指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに「CDは70分強の音楽が入るにようにして、ベートーベンの『交響曲第9番』が1枚に収まるようにして欲しい」と言われたことで、最終的なスペックが決まったという伝説があります。

問題はそのスペックで、CDは実はレコードより若干音が悪いのです。特にダイナミックレンジ(音の大小の幅)が狭く、それが細かい部分での音の解像度に影響しています。ですから、反対にレコードについては、確かにCDより音がいいし、例えばですが、良い真空管のアンプなどを使って再生してやると、気分的なものを含めて「温かみのある良い音」という印象を与えることがあります。

 

渋沢栄一が提唱した「合本主義」こそ新しい資本主義が目指す姿。子孫が語る“Made With Japan”という考え方

現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一の子孫で、世界の金融の舞台で活躍する渋澤健さんが、岸田内閣が立ち上げた「新しい資本主義実現会議」の有識者メンバーに任命されました。時代に即した資本主義が必要となってきますが、渋澤さんはどんな考え方が重要だと説くのでしょうか。

プロフィール:渋澤 健(しぶさわ・けん)
国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ(株)を設立し、2008年にコモンズ投信会長に着任。日本の資本主義の父・渋沢栄一5代目子孫。

「新しい資本主義」には新しい企業価値の定義が必要

謹啓 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

今般、岸田内閣が立ち上げた「新しい資本主義実現会議」の有識者メンバーに任命され、10月下旬に初会合が開かれました。1998年の日本の金融危機の混乱をきっかけに、政策当局者に資本市場からの声をお届けしたいという想いで毎月「シブサワ・レター」を書き続けて参りましたので、今回このように総理大臣および閣僚に直接考えをお伝えできる機会を頂戴したことは大変感慨深く、光栄に感じております。

有識者メンバーの構成は15名。経済団体や労働組合の重鎮だけではなく、ジェンダー、年齢、専門分野の側面でダイバーシティが多彩多様です。なかなか良いラインアップと好感する声が周囲から聞こえてきます。それぞれの立場や視点が異なることから、「新しい資本主義」のあるべき姿の議論が活発に行われることを期待しています。

現在は日本の近代史上、重要な時代の節目だと私は考えています。人口動態の激変により、今までの日本社会が体験したことのない規模感とスピード感で世代交代が始まっているのです。今までの成功体験を作ってきた世代から、これからの新しい成功体験をつくらなければならない世代へのバトンタッチです。この重要なタイミングで、「新しい資本主義」を実現する会議を設置された岸田総理のご決断に敬意を表します。

なぜ、「新しい資本主義」が必要ななのか。それは、これから日本の新しい時代において人的資本の向上による社会変革(トランスフォーメーション)のためです。私たちは、「新しい資本主義」によって豊かな新しい時代を実現すべきです。

今までの日本の資本主義により、人口動態がピラミッド型の昭和時代はMade In Japan、つまり、先進国の大量消費を満たす大量生産で日本は大成功しました。ところが、人口動態がひょうたん型に変異した平成時代には日本は米国などからのバッシングに対応するためにMade By Japan(貴方の国でつくります)という合理的なモデルにチェンジさせました。

しかし、それからおよそ30年を経て、日本は世界から素通りされるパッシングに陥りました。バッシングからパッシングへ。これが平成日本の総括かもしれません。少なくとも、それまで築いた成功体験から、異なる時代環境で新たな成功体験へと進化するために必要なトランジション(変わり目)の時代が平成だったのでしょう。

令和という新しい時代環境において、日本は新しい成功体験をつくらなければなりません。私が期待しているのがMade With Japanです。大企業だけではなく、中小企業やスタートアップ企業も含め、日本全国からの様々な組み合わせによって、世界の多くの国の大勢の人々の暮らしを豊かにすることができる、持続可能な社会を支えることができるはずです。私の「新しい資本主義」への期待は、このMade With Japanという令和日本の新しい成功体験を実現させることです。

「成長と分配の好循環」によって、国内社会の格差が是正され、豊かな生活から取り残されない状態を実現させることは国の重要政策です。ただ、この好循環の視点を国内に留めることなく、日本が世界の成長と分配の好循環を産む「ストック」となる視点も不可欠です。

米国の猿真似が日本を貧困化した。さらなる衰退を防止する手立ては?

先日掲載の「『分配、分配』が招く日本の貧困化。岸田政権に見えぬ“育成策”」等の記事で、我が国のさらなる経済的凋落を予測し続けている、日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さん。しかし、まだこの国には立ち上がる力が残されているようです。津田さんは今回、自身のメルマガ『国際戦略コラム有料版』で、日本が貧困化した原因を明らかにするとともに、再生するためには国としての自立が必要と断言。その上で自立に不可欠な3つのポイントを挙げ、各々についての具体的な推進手段を提示しています。

【関連】「分配、分配」が招く日本の貧困化。岸田政権に見えぬ“育成策”

 

日本再生戦略:日本のより厳しい貧困化を防止するには

岸田政権で、日本を再生しないと日本の経済的な沈没になる。岸田政権は、日本再生のグランドデザインをハッキリ国民に示すべきである。その戦略を検討しよう。

日本は、長年の金融緩和一辺倒で円安になっているが、国債発行高が世界一であり、GDPの2倍以上もある。このため、国債費の膨張防止から金利を上げられない。

このことで、いくらインフレになっても、金融緩和政策で金利をゼロ近くに押しとどめるしかない。このため、今後ともに超円安を覚悟する必要になっている。

ということで、日本国民は、超円安になることで貧乏になることが確実視されている。今でも海外に行くと、円の価値が低いことがわかるが、今後、より一層、酷くなる方向である。そして、輸入穀物や食糧価格と原油価格が高騰して、食費や光熱費が増えていく。エンゲル係数も上昇することになる。

しかし、日本が円安で、労働賃金も相対的に下がり、その結果、日本で工場生産した方が安くなり始めている。サプライチェーンの混乱も、日本国内で生産・流通している限り、政府と財界が近いので、問題の解決はしやすいし、非常の時にも対応が他国と比べて楽である。

独裁国ではないので、法律を急に企業に不利に変えることも、そう簡単にはできない。民主党政権がすぐに倒壊したのは、企業に不利になる法律を作りそうであり、財界と敵対したからだ。二度と、そのような党に日本の統治を任してはいけない。今は維新の会や国民民主党などは、企業に融和的である。

その上、海外の賃金も上昇して、タイなどは周辺諸国からの出稼ぎ労働者で工場を稼働させている。それなら、出稼ぎ労働者を日本に入れて、生産した方が全体的にみると安いことになりそうだ。

そして、将来的にも日本の円は安くなることはあっても、金融政策を引き締められないので、高くなることはない。円安がドンドン進んでいくことになる。

結果、国民は貧乏になる方向であるし、生活に余裕がなくなり、飲食店の利用回数は減るし、旅行もいけないかもしれない。その結果、そこで働いていた人たちが工場労働者になる。工場の方が付加価値が高いので、コロナでも辞めさせない可能性が高い。労働力はサービス業から転移してくるとみる。そして、足りない分は海外からの移民や出稼ぎ労働者になる。

貧乏になる原因は、食糧とエネルギーの海外からの調達である。この輸入を少なくして、なるべく自給自足化する必要になっている。日本国内生産の食糧を海外産食糧より安くすることである。エネルギーも同様に国内産のエネルギーを安くすることである。

というように、日本の経済戦略を大きく変化させる必要になっている。国民を飢餓や疫病、戦争から守り、裕福ではないが長い寿命を全うできる健康で栄養バランスの取れた食事ができる環境を構築することになる。日本の国家目標をレベルダウンさせる必要がある。

 

15年後だって構わない。Facebookが「メタバース」構築を目指すワケ

Facebookは米国時間の10月28日、社名を「Meta」に変更すると発表。10年から15年かかってでも3次元仮想空間を意味する「メタバース」の構築を目指すとするマーク・ザッカーバーグCEOの狙いはどこにあるのでしょうか。メルマガ『杉原耀介の「ハックテックあきばラブ★」』著者で、システム開発者であり外資系フィンテックベンチャーCTO(最高技術責任者)でもある現役東大大学院生の杉原耀介さんは、「メタバース」が完成すれば、世界を手にするに等しく、織田信長が茶器や茶碗に価値を付けたのと同様の錬金術が可能になると、その仕組みをわかりやすく解説。来たるべき時に備え、3次元の現実の中でどんなビジネスができるかイメージする意義を伝えています。

 

メタバースと茶道の意外な関係

10~15年間実現できなくてもいい?

Facebookが社名をMETA(メタ)に変えて、メタバース構築に本気を出してきていますね。
Facebookのソーシャルメディア企業からメタバース企業への移行についてMeta幹部が語る – GIGAZINE

約55億円を開発に投じて「10~15年は実現できなくても構わない」という気合の入り方。なんだかちょっと怖くなるような入れ込み具合ですが、なぜそれほどメタバースに注力していくのでしょうか?もちろん、次世代のSNSをリードしていくとか、リモートでのコミュニケーションが特にコロナの後活発化していくという理由もあると思いますが、私はこの話を聞いたときに「ああ、これは信長が茶道を推奨したのと同じことだなあ」と思っていました。

なので今回はまずFacebookがなぜメタバースに進まなければいけなくなったのかと、それが実現したときに「何が嬉しいのか」ということをちょっと考えていこうと思います。

「高齢者のSNS」になったFacebook

よく「学生時代はTwitter、就職したらFacebook」なんて言葉をZ世代の新入社員が口にしたりしているそうです。学生時代はTwitterやインスタグラム、tiktokなどを使っているけれど、学校を卒業して就職すると先輩や上司などが「連絡するためにFacebookのID教えて」と言われるので、しかたなくFacebookのアカウントを作る。

いわゆる「おじさん」たちはFacebookをよく使っているのでメッセンジャーでメッセージをやり取りするのには使うけど、当然ながら私生活をFacebookに投稿することはなく、彼らの投稿はほとんどない状態。

それでもメッセンジャーだけ使っていれば良いのであればいいけれど、ときには上司や偉い人の投稿によいしょするために「いいね」を押すという、いわゆる「お追従いいね」という風習を強要されることもあるとか。本来は楽しい個人のコミュニケーションとして使われるはずのSNSが私生活にも入り込んでくる「厄介者」になってしまえば確かに使う気がなくなるかもしれませんね。

 

外国語習得の極意を語った父が話せた仏英中国語の爆笑フレーズとは?

学校の勉強ではなかなか話せるようにならない外国語。本当に習得したい人は海外に留学するか、駅前あたりに留学することになってしまいます。結局、言葉は使わないと身につかないもの。メルマガ『ファンキー過ぎる家族がいてもマジメに生きてる娘の話』著者のミーミーさんが、父親から聞いた「言葉を覚えるのに一番大事なこと」も「使わなあかん」ということだったようです。ただし、使えたフレーズは限定されていて、特に中国語に関しては、たくさん使って覚えたらしく、少し呆れ気味に紹介しています。

 

父の「笑った!困った!驚いた!」エピソード:言語学習で大切なこと

父がよく一発芸のように話していたことがあります。「大学ではフランス語をとっていたけど覚えた言葉は3つ。ボンジュール、マダム、ジュテームや」。

高校も大学もラグビー推薦で入学した父にとって、大学の講義なんて頭に入っていない&ちゃんと出ていなかったことは想像できるのですが、毎度「ジュテーム」と言う時だけは、情感たっぷりでそれっぽく発音するので、いつも(きもちわる!)と思いながらも笑ってしまっていました。

他にも「中国語も少しはできる!」と豪語するため「それなら何か喋ってみて」と言うと、決まって「ウォーアイニー」と返ってきました。その流れで「英語だってできる」と言い、何か喋ってと促すと「あいらーびゅー」と。

もうお気づきだと思います。「ジュテーム」も「ウォーアイニー」も「あいらーびゅー」も日本語で「愛してます」です。そして、最後にはいつもこう言うのです。なぜか少し格好つけながら、「言葉をな、覚えるのに1番ええのは使うこっちゃ。恥ずかしがらずにやな、使わなあかんねん」と。

ああ…それは…父がどこかで「ジュテーム」を使う機会があったかどうかは謎ですが、確実に日本語と英語と…台湾ラブで台湾に通いまくっていた時代があるため中国語も本当に使っていたんだろうな、と。

皆さん、言語は「恥ずかしがらずに使わなあかんねん」だそうです。「学びの秋」として、ふと、父の情感たっぷりの「ジュテーム」「ウォーアイニー」を思い出して、ちょっとホッコリしてしまいました。何の学びもありません…。あちこちで「愛してる」を使いまくっていた父のお話でした。すみません。

 

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北の核は防げない。日本が今すぐ見直すべき「専守防衛」という自縄自縛

山岳地帯の鉄道車両や日本海に展開した潜水艦からのミサイル発射実験を繰り返し、国際社会を刺激する北朝鮮。国土すべてがその照準内にある日本でも、ようやく「敵基地攻撃能力の是非」などが論点に上がるようになってきましたが、さらに踏み込んだ議論を求める声も各所から上がっています。このような状況を専門家はどう見るのでしょうか。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では北朝鮮研究の第一人者である宮塚利雄さんが、今こそ政府と国民は「専守防衛」について真摯な論議を進めるべきと提言。さらに日本は北朝鮮にいつ核ミサイルを打ち込まれてもおかしくない脅威の渦中に置かれている、との警告を記しています。

【関連】9月だけで4回の「ミサイル発射」。それでも北朝鮮にダンマリ韓国の無責任

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2021年11月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:宮塚利雄みやつか・としお
宮塚コリア研究所代表。韓国・慶熙大学校碩士課程、檀国大学校博士課程修了。山梨学院大学教授(1992~2015年)。主な著書に『北朝鮮・驚愕の教科書』(宮塚寿美子と共著)、『北朝鮮観光』「がんばるぞ!北朝鮮』『アリランの誕生』『日本焼肉物語』『パチンコ学講座』、そのほか翻訳本多数あり。

 

日本は真剣に専守防衛の議論をするべき時

元航空自衛隊航空総隊司令官の大串康夫氏が先月21日、都内で「迫りくる危機に立ち向かう!~私たちの提言~」と題して講演した。

大串氏は、頻繁にミサイル発射実験を行う北朝鮮や尖閣諸島沖で領海侵犯を繰り返す中国などを念頭に「(国民が)日本の置かれている状況を理解し、主体的な防衛意識を持つことが必要だ」と指摘し、「尖閣も米国が守ってくれると思っていては守れない。アフガンのように(国防を放棄した状態)なったら米国は来ない」と強調した。

最近の北朝鮮による相次ぐミサイル発射実験に関して、日本国内でもようやく「敵基地攻撃能力を検討すべきだ」という意見が聞かれるようになった。現に防衛省は11月12日、国家安全保障戦略や防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画(中期防)の戦略3文書の改訂に向け「防衛力強化加速会議」を設置し、初会合を同省で開催した。同会議は岸田文雄首相の指示で設置され、敵基地攻撃能力を含めて議論したとのこと。

会議は、岸信夫防衛相をトップに防衛省局長級幹部や各自衛隊の幕僚長らで構成され、岸氏は会議冒頭で「急速なスピードで技術が進行している。変化の中で命や平和のために必要なものは何か、冷静かつ現実的な議論を突き詰めることが重要だ」と強調した。北朝鮮によるミサイル発射実験に関して「敵基地攻撃能力を検討することは大いに結構なことである」。しかし、敵基地攻撃の場合、「相手のミサイルの正確な位置を事前につかんでおかなければならない」ということだ。