高市早苗に騙されるな。ピント外れの自民総裁選報道「4つの問題点」

これまでに3名が出馬を宣言し、各々が17日の告示日を前にさまざまなメディアで独自の政策を訴えるなど、俄然熱を帯びてきた自民党総裁選。しかしその報じ方に関して疑問を呈する声も上がっています。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「どの報道もピントが外れていて本質からズレている」と一刀両断した上で、気になる4つの問題点を提示。さらにそれぞれについての詳細な解説を記しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2021年9月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

 

嘘と歪曲ばかりの政局論争、本質を外すな

自民党総裁選に関しては、様々な報道が飛び交っています。ですが、どうもどの報道も、ピントが外れていて本質からズレているように思うのです。とりあえず、気になることを箇条書きでメモしておきたいと思います。

1.「敵基地攻撃論は北朝鮮問題だけ」

高市氏が言い始めて、岸田氏まで同調する中で、すわ戦争か改憲かという感じで左派世論は怯えたり怒ったりしており、一方で右派世論は(何を勘違いしたのか)これで安心できるなどと思っているようですが、勘違いも甚だしいものがあります。本件は、北朝鮮のミサイルをどうやって無力化するかという話であり、それ以上でも以下でもありません。この問題を超える話としての「敵基地攻撃」は3人とも言及していないはずです。

2.「高市氏の全方位戦略に乗せられるな」

高市氏はTVに出演して「右翼にみられている」のは心外だなどと言っていましたが、騙されてはいけません。といっても「本当は右翼」だという意味ではありません。彼女が右派的な言動をしているのは、保守票が欲しいからであり、それは選挙区(奈良2区)を勝ち抜くため、また今回は総裁選で存在感を見せるためにやっているだけです。

ですから、「右翼に見られているのは心外」というのは一面の真実ではあると思います。ですが、TVでそうした文句を言ったというのは「右翼以外の票も欲しい」という意味であり、それ以上でも以下でもないわけです。つまり、アメリカで左派議員のインターンをして、帰国後は出羽守モード全開という出発点から、有権者との間で妥協を繰り返した結果、政策や思想のベースを失い、当選するためには何でもやるというスタンスに変節した、これが問題なのです。

理由は簡単です。総理になって「前例のない事態」に直面した際に、無思想、無原則の人物では対処できないからです。

高市氏は「アベノミクス」を継承して「サナエノミクス」をやるなどと言っていますが、これに対して「女性としての媚を感じる」などという批判がありますが、これも全くの的外れです。

何故ならば、「アベノミクス」と「サナエノミクス」は1番目(金融緩和)2番目(財政出動)は同じですが、3番目が異なるからです。安倍氏の場合は「第3の矢」は構造改革でした。結果的に何もできませんでしたが、とにかく旗印としては改革だったのです。ところが高市バージョンの3番目は、改革の旗を下ろしてしまっています。これは大問題で、そこを突かない論評というのにはあまり意味がないと思います。

 

報復が報復を呼ぶ悪循環。9.11と湾岸戦争を招いた米ブッシュ父子の罪と罰

今年9月11日で発生から20年を迎え、様々な面から検証がなされたアメリカ同時多発テロ。しかしながら少なくとも日本では、史上最悪のテロを引き起こしたそもそもの原因に迫る報道は見受けられませんでした。そんな中にあって事件の「真相」に鋭く迫っているのは、メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』の著者でジャーナリストの高野孟さん。高野さんは今回、米国識者による論説や著書の内容を引きつつ9.11テロを招いた要因を分析・解説するとともに、その後アメリカが重ねた迷走を強く批判。その上で、錯乱する米国に対する国際社会からの「介護・治療」の必要性を説いています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年9月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

世界史的な物差しで計った「9.11からの20年」/「冷戦後」への不適応を起こしている米国に国際協力による介護・治療を

歯切れの良い論説で人気のあるジャーナリスト=ミシェル・ゴールドバーグが9月11日付「ニューヨーク・タイムズ」に、「ビン・ラーディンはいかにして勝利したか」と題して要旨こう書いている。

▼アル・カイーダは〔9.11同時多発テロの〕大勝利の直後に崩壊した。しかし9.11が米国に与えた打撃は、多くの悲観論者が予想したよりもずっと深刻だった。あの攻撃、そしてそれへの我が国の対応が、衰退期への道を開いた。それによって米国は「品格も何も失って半狂乱になりながら消え去ろうとしている大国」という今日の姿へと至ったのである。アメリカは、ムスリム世界に民主主義を植え付けようとするという、世界中で不信を買うような“聖戦”を発動し、その結果、自分自身の民主主義をボロボロにしてしまった。

▼今日、アル・カイーダは再建され、20年前よりも遥かに大きな組織となった。そして、2021年9月の米国はと言えば、全くもって最悪の状態にある。20年前には我々は、人を信じやすく、〔それゆえにしばしば〕ドジを踏んだりする〔善良なる〕米国人だった。が、今や我々は不機嫌で、疑い深く、はっきりした考えも持っていない。

▼ブッシュ子は2003年に「自由の前進はこの時代の使命であり、我が国の使命である」と言った。しかし、攻撃的な対外強硬策、人種差別、膨らむ被害妄想、拷問、秘密監獄、〔心が〕壊れた兵士たち、死んだ市民たち、そして打ち砕かれた帝国の夢……等々によって、自由は、世界全体でも我が国内でも、どこか後ろの方に置き去りにされてしまった。

▼スペンサー・アッカーマンは近著『テロルの支配/9.11時代はいかに米国を弱体化させトランプを生み出させたのか』で、9.11の後にこの国を覆い尽くした狂気と、ムスリム移民を入国させないと公約して大統領になった人物の登場とは繋がっていると述べている。

▼我々は、傲慢にも世界を作り変えるための戦争を発動し、推計8兆ドルを費やしたというのに、結局、作り替えられてしまったのは自分の方だった。9.11のあの日、我々は何が失われたのか分かっていると思ったのだが、実は何も分かっていなかったのだ……。

 

借金1億を完済「食堂の看板娘」は88歳の双子姉妹!店を支える2つの味とは

88歳の双子姉妹が切り盛りする、大阪は南船場の商業ビルの一角に佇む定食屋さんをご存知でしょうか。そんな関西圏のみならず全国放送番組でもたびたび取り上げられる名物食堂を紹介しているのは、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。佐藤さんは今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、彼女たちの会話やお客様の声を引きつつ、その人気の秘訣を分析しています。

1億円の借金を返済した、88歳双子姉妹のお笑い食堂

大阪市中央区南船場。このオフィス街に、サラリーマン・OLの胃袋と心を満たす、小さな食堂「十代橘(じゅうだいたちばな)」があります。

創業47年。ランチ激戦区にあって、コロナ前にはいつも大行列ができていた大人気店。コロナとなって、お客さまは半減したものの、地元にはなくてはならない食堂として、人びとに愛され続けています。店内飲食だけではなく、店先にはお弁当や惣菜がたくさん並んでいます。

この食堂の看板娘が、十代都喜子さんと葛野都司子さんの88歳双子姉妹。毎日元気に、お弁当やお惣菜を作っています。

お店を創業したのは、姉の十代都喜子さん。夫の会社が倒産したことで、生活費を稼ぐために、借金をして食堂を開業。その後、夫の借金の返済に困っていた、妹の葛野都司子さんが合流。2人の借金は、合わせて1億円にもなっていました。

中途半端な努力で返せる額ではありません。毎日毎日、朝早くから夜遅くまで、2人はがむしゃらに働き続けました。お客さまに喜んでもらえる料理を考え、作り、繁盛店を作り上げたのです。

その甲斐あって、借金はすべて返済。肩の荷を下ろすことができました。しかし、2人が力を抜くことはありませんでした。借金返済という目的は、働くことの喜びへと変わっていったのです。

お客さまが喜んでくれることが嬉しい。お客さまと会話することが楽しい。お客さまに必要とされることが生きがいに。

現在は、店主の座を姉・都喜子さんの息子さんに譲っていますが、その息子さんから「お母さん、おばちゃん、もうちょっと働いてや」と言われることが嬉しくもあり、生きる力となっています。

2人は、毎朝4時半からお店に出ています。姉の都喜子さんは、肉じゃがや鰯の天ぷら、ロースカツなど、“大きなおかず”を作り、妹の都司子さんは、菜っ葉とお揚げの炒め物やグリンピースと玉子の炊いた物など、“小さなおかず”を1人で10種類以上作っています。

“大きなおかず”“小さなおかず”は、2人の独特な言い方。お茶目な表現で、少しでも働くことを楽しもうとしているように感じます。

取材で見せたこの2人の会話は、まるで漫才のようでもあります。

妹・都司子さん 「いままでは夜9時に終わってたけど、いまは9時に寝れる」
姉・都喜子さん 「そやけど、昼間はやっぱり眠たいなぁ~」
妹・都司子さん 「ハハハハハハッ!」

また、別の会話では。

姉・都喜子さん 「(妹を指差し)この人は、老後は英語を習いに行きたいとか、三味線習いに行くって言うけど、もう老後やないかい!」

「女性用化粧品を購入する男性激増」は何を意味する?社会の変化から商機を見極める方法

日々の暮らしを大きく変えたコロナ禍ですが、こんな身近な商品の売れ行きにも思わぬ変化をもたらしているようです。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』では著者でMBAホルダーの理央 周さんが、男性の化粧品市場の伸びと、女性用基礎化粧品を購入する若い世代の男性が増加しているという調査会社のデータを紹介。さらにその事例から学べる「自社にとってのチャンスの有無の見極め方」をレクチャーしています。

 

なぜ、この時期に男性用化粧品が伸びたのか?売り物を買えずに売り先を買えて売り伸ばすには

コロナ禍での新常態の中で、売れ筋商品も変わってきています。

同時に、既存の商品が今までとは異なる層に購入される、ということも見受けらます。

その意味で、今男性用化粧品の売り上げが伸びています。

調査会社のインテージのデータによると、2020年の化粧品の市場規模の全体では、外出が制限されていたこと、メイク用の化粧品が不振だったこともあり、前年比89%と縮小しました。

この中で、男性の購入による市場規模を見てみると、前年比104%と拡大しています。これを、2016年からの5年間でみると、111%に伸びているので、約1割の伸びです。

商品別に見てみると、「基礎化粧品」が前年比107%、とのことです。私も人前に出ることが多いため、以前から基礎化粧品、たとえば、スキンローションや、乳液などを使っていて、朝、顔を洗ったあとと、寝る前につけています。

増えた理由は、やはりオンライン会議や、リモート営業などで、画面写りをよくしたい、というビジネスマンが増えたこと。

パソコンやスマホのカメラの機能も上がり、毛穴くらいまで写りそうなので、肌を気にする男性も増えているのでしょう。

一方で、外出減のため減っているのは、「シェービング」系の化粧品とのこと。前年比93%だそうで、シェービングクリームや、プレシェーブローションなどです。

確かに家で仕事をするという場合、会議などがない限り、髭を剃る必要もないと考える人が大半でしょう。

年代別に見ると、35~69歳の男性では、男性用基礎化粧品の購入金額は、2020年に上昇したそうなのですが、購入率は伸び止まりを示しているそうです。

やはり、若年層の男性の方が、女性用の基礎化粧品を買う場合が多く、10代では65%、20代では51%とかなり高い数字です。

特に1990年台後半以降に生まれた「Z世代」と呼ばれる若者層は、化粧品に対する意識も高いようで、1カ月当たりに使う費用も、全世代の男性の平均に比べると、2割近く高いそうです。

買う理由も、他の世代と違っていて、日経新聞によると、「身だしなみのため」というよりも、「自分らしさを表現したい」という気持ちが強いそうです。

なので、先程の基礎化粧品に加えて、アイシャドーなどのメーク用品の利用も、広がっています。

やはりこの世代の多くは、YouTubeやティックトック、インスタグラムなどのSNSをやっているので、自分らしさを出したいとか、「映えたい」という意識が強いのでしょう。

そして、この世代のもう1つの特徴は、SNSを発信のツールとしても使い、かつ、今何が流行っているのか、どんな化粧品がいいのか、ということを知るための、情報入手のツールとしても使っています。

このあたりが、世代の特徴を表していて、興味深いですよね。

ここのところは、男性用のこういった化粧品が少ないこともあり、男性が女性向けの化粧品を、購入しているということだそうです。

これからは、ジェンダーレスや男性用の化粧品、メイク用品などが増えてくると思われます。

東急ハンズでも、男性用の化粧水、美容液、乳液がセットになった、オールインワンのPBを発売しているように、これから市場が拡大していると思われます。

そうなると、化粧品の周囲の市場、たとえばコンパクトミラーとか、コットンなどもまた市場が拡大しそうです。

 

浜崎あゆみがオーディションで男漁りか。“ヒモ狙い”の年下メンズが大集合?痛々しさが止まらない歌姫にファン悲鳴

歌手の浜崎あゆみ(42)が審査員を務める大規模オーディション「17LIVE 4th Anniversary meets 浜崎あゆみ“シンガー発掘オーディション”」が開催されることが発表された。優勝者にはオリジナル楽曲が提供されるだけでなく、浜崎本人から直接アドバイスをもらえるという。歌手を夢見る人にとっては夢のようなオーディションだが、一方では別な意味でも注目されているようだ。

浜崎あゆみがオーディション開催も「また恋人探し?」

“Team ayu”が全面支援するというまたとないチャンス。まずは「17LIVE」のアプリ内イベントとしてオンラインオーディションを開催。途中審査を通過後、最終ランキング上位5名が最終オーディションに進出し、浜崎あゆみ本人を含む、審査員による歌唱審査が行われるという。

優勝者には「Mirrorcle World」「Love song」など、浜崎の代表曲を数多く手がけた中野雄太氏によるオリジナル楽曲の提供に加え、浜崎が普段使用しているスタジオでのレコーディング、ジャケット制作、配信リリースなどの特典がついてくる。それらを浜崎の楽曲制作チームがフルサポートする、まさに“アユづくし”。

優勝すれば、浜崎あゆみのお墨付きがもらえることになるが、実は他の面でもこのオーディションが注目されているという。

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というのも、過去に浜崎が審査員を務めたオーディションでは、2018年に「浜崎あゆみバックダンサーオーディション」というものが行われたことがある。

合格者は浜崎のバックダンサーとして稼働できたため、多くの若者たちが明日の希望を目指してオーディションに挑んだ。

「実はこの時のオーディションで選ばれたダンサーと浜崎さんはその後、恋人関係になっているのです。20歳も年下のイケメンダンサーで、浜崎さんは当初から彼のことを気に入っていたとか。浜崎さんは現在、2児の未婚の母となっていますが、父親は彼だといわれています」(芸能事情に詳しい週刊誌記者)

そのため、ネットでは「また浜崎あゆみの恋人探し?」「優勝すればあゆのヒモ男になれるかもしれない」「歌が上手い人はチャンスだな。色んな意味で」などの声があがっている。

もちろん、歌手デビューを夢見る若者たちが大勢集まることは間違いないが、もしかしたらその内の何人かは“よこしま”な考えを持っているかもしれない。

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浜崎あゆみの“顔面激変”はただのイメチェンではない!?

今年の10月2日に43回目の誕生日を迎える浜崎だが、とても43歳とは思えない美貌を誇る。もちろん、本人の努力の甲斐があってのことだが、しかし最近ではファンから違う反応があるようだ。

「浜崎さんの激変ぶりはたびたび話題になることがありますが、ショートヘアにしてからメイクも変えたのか、『顔面が変わりすぎ』『誰だかわからない』といった声が聞かれるようになりました。若い女性の流行に合わせようとしているのかもしれませんが、だいぶイメージが変わった印象です」(前出・芸能記者)

確かに浜崎のインスタグラムを見てみると、ロングヘアーだった春頃と比べて、顔つきが違うように見える。

特に夏ごろからは明らかに顔が変わり、一目見ただけでは「え?これ浜崎あゆみなの?」と思ってしまうほど激変している。

こうした浜崎のビジュアルについて、古くからの浜崎ファンからは「無理に若く見せる必要はない」「ちょっと痛々しい」などとささやかれるようになった。

「無理に若者ウケを狙うより、年相応のかっこよさを見せる方がファンからの反応は良いと思いますが…。浜崎さんの中には『歌姫であり続けなければならない』という思いや使命感が強いのかもしれません」(同・芸能記者)

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絶頂期と変わらぬ振る舞いを「アユらしい」と称賛する声もあれば、「時代遅れ」と揶揄されることもある。これからの浜崎あゆみはどの方向に向かっていくのだろうか。

社宅や寮は会社を退職したら必ず出ていかなくてはならないのか?

社員にとってはありがたい社宅制度ですが、会社側には注意が必要のようです。今回の無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では社会保険労務士の飯田弘和さんが、 社宅などの貸与は賃金に当たるのか、という質問に詳しく回答しています。

社宅や寮は現物給与になるのか?

ある会社さんから、こんな質問を受けました。

「社宅などの住宅の貸与は、賃金(現物給与)になりますか?」

社宅制度のある会社は結構あります。また、会社が新入社員の入社の都度、民間住宅を借り上げ、それを入社社員に安く(または無料で)貸す場合もあります。このような住宅の貸与は、労働者にとって利益の大きいものです。

では、住宅の貸与によって労働者が得た利益は、賃金に当たるのでしょうか?ちなみに、会社が支給している“住宅手当”は賃金となります。

この問題については、“労働基準法や雇用保険上の賃金に該当するかどうか”と“社会保険上の報酬に該当するかどうか”を分けて考える必要があります。

労働基準法や雇用保険上は、住宅の貸与は、原則として賃金(現物給与)には該当しません。福利厚生と考えます。ですから、残業代の単価計算には算入しませんし、雇用保険料の算定基礎にも含めません。しかし、住宅を貸与されない者に対して定額の均衡手当が支給されている場合には、住宅貸与の利益が賃金とされます。

また、社宅等の住宅の貸与は福利厚生施設と考えられるため、雇用契約が終了すれば、社宅等を出ていかなければなりません。それは、自己都合退職だけでなく解雇であっても同様です。福利厚生は、あくまで雇用契約に付随するものでしかないからです。

ただし、社宅とはいっても、近隣の家賃相場と変わらないような家賃を会社が徴収している場合には、福利厚生施設ではなく、会社と労働者の間で結ばれた通常の賃貸借契約と考えられます。そのような場合には、雇用契約の終了と関係なく、賃貸借契約は継続すると考えられます。退職したからといって、必ずしも社宅を出ていかなければならない訳ではありません。

「敵基地攻撃」を叫ぶ日本の政治家が知らぬ“ミサイル発射阻止”のリアル

昨年夏の陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」導入断念後ににわかに脚光を浴び、自民党総裁選でも高市、岸田両候補が保有の必要性に言及する「敵基地攻撃」能力。その是非を巡っては各方面からさまざまな声が上がっているのが現状ですが、専門家はどう見るのでしょうか。軍事アナリストの小川和久さんが主宰するメルマガ『NEWSを疑え!』では今回、静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授の西恭之さんが、米軍が北朝鮮のミサイルを発射前に攻撃するために必要とする監視能力について書かれた論文を紹介。その上で、北より遥かに広大でより強力な防空システムを持つ中国に対して「発射前撃破」能力を持たんとすることは、監視・攻撃する側に不利と結論づけています。

米国は発射前のミサイルを攻撃できる

自民党総裁選に立候補した岸田文雄元外相と高市早苗元総務相は、日本に対するミサイル攻撃が始まっている状況において、さらなる攻撃を阻止するため、相手がまだ発射していないミサイルを攻撃する能力が日本に必要だと主張している。

北朝鮮や中国の地対地ミサイルに対する攻撃については、議論を整理すべき点が山積している。そもそも日本が他国のミサイルを攻撃するとき、日本しか攻撃されていないのか、それとも周辺の米軍、韓国または台湾も攻撃されて反撃を開始しているのか。各国と平時から調整していなければ、日本の反撃が友軍の行動を妨げたり、友軍を誤爆したりするおそれが強い。

また、北朝鮮や中国の地対地ミサイルが移動式であることが、発射を防ぐ作戦に与える影響が理解されていないため、いまだに「敵基地攻撃」と呼ばれている。

移動式ミサイルの発射を防ぐためには、固定配備されたミサイルと比べて桁違いに大がかりな監視能力が必要となる。本稿では、北朝鮮の移動式地対地ミサイルに対して必要な監視能力を概算した論文を紹介する。

キア・リーバー・ジョージタウン大学准教授とダリル・プレス・ダートマス大学准教授の論文「対戦力戦略の新時代」は、米国の学術誌『インターナショナル・セキュリティ』2017年春号に掲載された。対戦力戦略とは相手の核兵器を攻撃して核報復能力を奪う戦略だが、従来は不可能だった。弾道ミサイルの精度が低く、移動式ミサイルに対する監視能力も低かったからだ。ところが、この論文によると、精密誘導兵器とリモートセンシング(人工衛星や航空機からの地表付近の観測)の技術が進歩した結果、米国は他国の発射前の弾道ミサイルを小型核兵器または通常兵器で攻撃できるようになっているという。

移動式ミサイルの発射を防ぐ作戦が、リモートセンシング技術の進歩によって可能になった例として、リーバー博士とプレス博士は北朝鮮を分析している。ミサイルが平時はシェルターに格納され、有事は道路上に分散するなら、発射を防ぐ作戦におけるリモートセンシングの役割は三つある。

  1. 平時の「戦場情報準備」として、核・ミサイル施設を発見し、移動式発射機が有事に通る道路、部隊の習慣的行動、指揮・通信網を割り出す。
  2. 移動式発射機かもしれない物体を「探知」するため、広域を低解像度センサーで監視する。
  3. 探知された物体に高解像度センサーを向けて「識別」し、正確な位置情報を得る。

なぜ猫は「毛づくろい」をするの?その意外と深い理由を獣医師が解説

猫の愛らしい仕草をのんびりと見ているのが心地良い季節になってきました。眠る以外に猫が多くの時間を費やすことに「毛づくろい」がありますが、なぜ猫が自分の毛を熱心に舐めるのかご存知でしょうか。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が1つや2つではない「毛づくろい」の意味と、ザラザラしている猫の舌の機能について教えてくれます。

猫は何故「毛づくろい」をするのか?

猫ちゃんは、体中をくまなく舐めて毛づくろいをする姿を頻繁に見かけませんか?。猫ちゃんというのは、1日のうちで、3分の2を寝て過ごすとも言われています。残り3分の1のわずかな活動時間の10%~30%を毛づくろい(グルーミング)に費やしていると言われています。

何故、そこまでして「毛づくろい(グルーミング)」をやりたがるのでしょうか?そこには意外な意味がありました。

1)時代背景

猫ちゃんは、元々は外で狩りをして生活していました。獲物や敵に気づかれないために被毛をなめて自分の臭いを消していたと言われています。また、捕食動物の血などで汚れた身体も舐めていたと言います。そうした理由から、猫ちゃんの舌はザラザラとしていてよくみると突起が出ているのです。この舌を使って毛づくろいをすることで清潔に保っていたと考えられています。

このように、猫ちゃんの毛づくろい(グルーミング)はご先祖さまから受け継いだ名残と考えられており「狩猟本能」や「防衛本能」からくる本能的な行動のひとつと言われています。家で過ごすようになって「狩」をする必要がなくなった現在も、このグルーミングは猫ちゃんにとって様々な役割を果たしています。

2)体を清潔に保つ

猫ちゃんの舌の表面には「糸状乳頭」と呼ばれる突起が無数にあります。この「ザラザラ」が抜け毛や自分の体毛についた細かな汚れやホコリをしっかり絡めとり、毛玉や皮膚炎を予防しています。猫ちゃんの唾液には殺菌作用が含まれているために身体を清潔に保つという意味があります。

3)リラックス効果

猫ちゃんも「ストレス」を感じる事があります。例えば、大きな物音や飼い主に怒られた時など、緊張や不安や驚きを感じた時にグルーミングすることで、気持ちを落ち着かせようとします。

まとめ
この他「栄養(ビタミンD)の補給」や「体温調整を行う」なども考えられています。グルーミングは、身体的にも精神的にも非常に重要な役割を果たしています。大切な行動の1つなんですね。

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ホンマでっか池田教授が嘆く「平等原理主義」の病。被災地で毛布が配れぬ実害も

「時にはあえて平等を選択するのが必要なケースはもちろんある。 ただし、しつこく上っ面の『平等』だけを追い求める『平等バカ』の先にあるのは、実は『不公平』であり、時としてそれはより深刻な格差にもつながるのである」。これは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田清彦教授による著書『平等バカ』の冒頭の一節です。教授は、今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』でもこの「平等」こそが一番に守られなければならないとの考えの非合理性を説き、その考えに囚われると、不幸な人たちを救えなくなってしまう場合もあると警鐘を鳴らしています。

何でも平等を求める「平等原理主義」の弊害

つい最近『平等バカ』という本を上梓した。「平等」は民主主義の公準の一つだが、運用するのはなかなか難しい。例えば現行のオリンピックは、男女別に分かれている。男女が平等ならば、男女の区別なしに行えばよさそうなものだが、そうなると、金銀銅のメダルはほぼ男子が獲得して、女子の大半は予選落ちという事になるに違いない。ほとんどの人はこれを不公平と思うだろう。スポーツに関しては男女の平均的な能力差は歴然としているので、同じ土俵で戦うのはいかがなものかという意見を支持する人は多いと思う。

人間がすべて男と女で構成され、それ以外の人がいなければ、男と女を分ける基準さえはっきりしていれば、男女別にオリンピックをやるというのはそれほど不合理ではないだろう。ところが、世の中にはLGBTQと呼ばれる性的マイノリティの人々が存在する。このうちL(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)の人は性的指向に関してはともかく、性自認に関しては体の性と心の性が一致するので、男女のどちらのカテゴリーに入るかについては問題はない。Q(クイア)は性自認がはっきりしていない人なので、とりあえず措くとして、問題はT(トランスジェンダー)の人である。

すなわち、生まれつきの体は女なのに性自認は男の人(FTM)と、生まれつきの体は男なのに性自認は女の人(MTF)である。FTMの人はオリンピックに出られるくらいの記録を持っているとして、女として参加する方が男として参加するより有利なので、女子として参加するだろうし、このことに目くじらを立てる人はまずいないだろう(いるかもしれないけれどね)。問題はMTFの人である。本人が自身の性自認は女なので女子オリンピックに参加したいと主張しても、他の人から見れば見てくれは男なので、ずるいと思う人も多いだろう。

近年はLGBTQの性自認や性的指向を認めるべきだという風潮が強くなってきたので(それ自体はとても好ましいことだ)、IOC(国際オリンピック委員会)も配慮せざるを得なくなってきた。権利や義務が平等であるためには、権利や義務を担う主体(個人)が同格の存在である必要がある。同格の集団を決めるためには何らかの同一性が必要である。オリンピック選手の性別チェックは、かつては身体検査次いで性染色体検査、現在はテストステロン値を測って、値が限度以上の人の女子競技への出場を制限している。

眞子さまがどうしても切りたい“皇室との縁”。1億4000万円を辞退してでも脱出希望?小室圭氏は姫を救ってくれる王子様なのか

10月にも婚姻届を提出するとみられる、秋篠宮家の長女眞子さま(29)。皇室を離れる際に支給される1億4000万円の一時金の受け取りを眞子さまが辞退する意向だと伝えられていたが、寄付する方向で調整に入ったことがわかった。デイリー新潮が報じた。眞子さまがここまで頑なに一時金の受け取りを拒否される裏にはある大きな理由が存在しているようだ。

眞子さま、1億4000万円の結婚一時金を辞退して寄付へ

ともに10月で30歳になることから、そのタイミングで婚姻届の提出を決めたとされている眞子さまと小室さん。小室さんが米国の法律事務所へ就職する見通しであることから、後を追って眞子さまも米国へ渡るとみられている。

眞子さまが皇室を離脱することで受け取る1億4000万円という一時金に賛否両論あるにせよ、これは昭和22年に制定された皇室経済法第六条で定められた法律である。

にもかかわらず、なぜ眞子さまはルールに背いてまで受け取りを拒否する決意をしたのだろうか。

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眞子さまは結婚を機にとにかく皇室との縁を切りたい?

「眞子さまには一時金をわざわざ辞退してでも皇室と縁を切りたいという思いがあるのだとみられます」と皇室担当記者は語る。

先日、婚姻届提出後は眞子さまが秋篠宮邸から離れ、一般住宅へ転居すると報じられました。結婚すれば眞子さまは“小室眞子”という一般人になるので、厳密にいえば宮邸や御用邸などに皇族以外の者が住むことはできません。ただ、実際には慣例上そこまでしなければならないことはありません」(前出・皇室記者)

過去には地方に住む元皇族が“実家”である宮邸に泊まる例もあれば、天皇の外孫にあたる一般国民が御用邸に遊びに来て連泊することもあった。家族であれば短期の宿泊が問題視されることはないのだ。

「眞子さまの場合もパスポートの準備など、渡米されるまでのわずかな期間だけですから、秋篠宮邸に留まっていたとしても何ら不思議ではありません。にもかかわらず、眞子さまは家を出るという選択をされようとしているのです」(同・皇室記者)

眞子さまが一般住宅へ引っ越すとなれば、さまざまな問題が生じることは想像に難くない。

セキュリティーが担保できないマンションに住むわけにはいかないため、高級マンションを用意する必要があり、厳重な警備体制も敷かざるを得ない。

仮に1日20人が2カ月間投入されるとした場合、費用は2千万円を軽く超えると女性自身は報じている。

「もらうべき1億4000万円もの大金をふいにし、余計な警備費用がかかって批判されることも承知の上で、家を出る決断をしたわけです。それだけ皇室と縁切りをしたいという、眞子さまの強い思いのあらわれでしょう。もしかしたら、小室圭さんは眞子さまにとって、自分を皇室から救い出してくれる王子様のように映っているのかもしれません」(同・皇室記者)

母である紀子さまは11日、55歳の誕生日をお迎えになり、肉声文書を公表された。眞子さまに対してどのようなお言葉があるか注目されたが、不自然と思えるほど眞子さまに対する記述は少なかった。

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10月中に婚姻届を提出するとみられる眞子さまと小室さん。静かな新婚生活を送ることはできるのだろうか。