今日も牛丼のあなたへ。「ED」は他人事なのでしょうか?

ED(Erectile Dysfunction)とは、性交時に男性器に十分な硬さの勃起力が出ない、または勃起力が持続できない状態をいいます。10年以上前には「インポテンツ」と呼ばれていました。

「何気ない生活習慣がEDへの道だった」などということがないように、女性として、パートナーとの日常生活にも注意してみましょう。

EDは生活習慣病が原因!?

現実に、性生活上の支障が生じていても、「疲れているからだ」「ストレスが溜まっていからだ」と、自分勝手に理由をつけてしまい、EDになっていることに気がつかないでいる人が多いようです。

EDの原因の大半は血管の老化によるもので、高血圧や脂質異常症などによる動脈硬化や、糖尿病といった生活習慣病と合併していることが多いのです。

糖尿病とED

糖尿病は病気としての症状が出ないことが多い疾患ですが、EDと関連ある病気の1つとしてあげられます。糖尿病になった人と同世代の健常者とを比較すると、EDの発症は2~3倍高くなっています。また、糖尿病患者の年齢別でみると、40代以降で半数、60歳を過ぎると6~7割がEDになっていると言われています。それでも、実際に治療を行っている人は1%程度です。

糖尿病性EDの原因

糖尿病は血糖コントロールができない病気なのですが、それが続いた結果、神経障害や血管障害が生じます。勃起が可能になるのは、脳や神経、海綿体、血流などがきちんと機能している場合です。勃起のためには、陰茎に血液を一杯満たす必要があり、そのためには、自律神経が正常に働いて血管が拡張して、陰茎海綿体が持続的に弛緩しなければなりません。しかし、高血糖が持続すると、自律神経に障害が起きて、神経伝達が悪くなり、性的刺激や感度が鈍くなって勃起力に影響を与えてしまうのです。

また、血管が硬くなることで、性的刺激によって起こる血管拡張や陰茎海綿体の弛緩が妨げられ、血液の流入が抑えられて、勃起が起こらなくなるわけです。

糖尿病性EDの治療

糖尿病性EDが疑われる場合は、泌尿器科を受診し、相談しましょう。

基本的には薬物治療が中心で、治療薬がありますので、糖尿病の服用薬を医師に伝えたうえで、処方してもらいましょう。心臓病や疾患の薬などとの飲み合わせでは、ショック症状を起こす危険性がありますので、ネットで販売されている治療薬の購入などは、自己判断でしないようにしましょう。

糖尿病性ED以外にも、EDはどのくらいの人が罹患しているのか現状がつかみにくいのですが、平均40歳の人のうち、軽度な場合を含めて50%がEDと診断されたという報告があります。

男性には、「それほど重症ではない」「病気ではない」「医師に相談するほどではない」「相談するのは恥ずかしい」などという思いがあるため、治療に踏み切る人は少ないようです。

日常生活、特に食生活は生活習慣病と密に結びついています。牛丼をかきこむような生活をしていると、知らず知らずのうちにEDになってしまいます。

「EDは全身の血管の健康状態を示すバロメーターだ」という見方が広まっていますので、心当たりのある方は、まず、泌尿器科や内科を受診して、血液検査を受けましょう。

執筆:南部洋子(看護師)
監修:坂本忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)

 

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さらば脂肪と言おう。激しい運動ナシでムダな肉を落とす方法とは

陽気も良くなり、今までの重装備から薄着へとシフトするこの時期。そんな季節に気になるのが、冬の間に溜めこんでしまった脂肪…。でもご安心ください、無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、ダイエット成功の秘訣と脂肪を落とすのに効果があるといわれる食材が紹介されています。

体脂肪はリラックスして落そう!!

ダイエット成功の秘訣は、「気になる体脂肪をいかに効率よく燃焼させられるか」ということですが、それには毎日の継続的な運動が大切ではなく、まずは脂肪をを柔らかく解けやすくすることだそうです。

はげしい運動は、体を硬く緊張させ、かえって体脂肪を燃えにくくすることがあり、普段の生活の中でリラックスを心がけ、心身ともに癒し、ほぐすことにあるのだとか。

お風呂上りに直接気になる部分をマッサージしてほぐしたり、ストレッチ体操でゆっくり体を伸ばしたり、好きな音楽を聴いたり、テレビや映画を見て大笑いしたり…。

ダイエットは苦しいだけでは長続きしませんよね。自分流のリラックス法を見つけてください。

春に向けて…脱下半身デブ

上半身はそれほどでもないのに、お腹や腰、お尻、太モモ周りなどの下半身に脂肪が付きやすいタイプの人は、脂肪分解酵素が足りないために、酸化した悪い油による毒素が溜まっている可能性があるそう。

むくみや下半身太りにお悩みの方は、消化酵素アミラーゼを補い、消化機能を正常化し、巡りのよい体にしましょう。

アミラーゼを多く含む食材、キャベツ、レタス、ほうれん草、サラダ菜、モロヘイヤ、ゴーヤ、ブロッコリー、長いも、オクラ、アボカド、柿、ブドウ、リンゴ、プルーン、桃、メロンなどを摂ると、代謝が活性化され水太りや下半身太りの元凶である滞った水分毒素を排出してくれるそう。

また、運動不足、食べ過ぎなどで全身に脂肪が蓄積されている方は、セロリ、ほうれん草、きゅうり、カリフラワー、トマト、ピーマン、パプリカ、イチゴ、オレンジ、グレープフルーツ、スイカ、さくらんぼ、梨、イチジクなどの、脂肪分解酵素リパーゼを撮るといいそう。

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私が地方再生に「ゆるキャラ」も「B級グルメ」も使わない理由

数年前までは「ゆるキャラ」か「B級グルメ」があれば他に何もなくても観光客がそれ目当てに押し掛けるという状態でしたが、最近は状況が変わってきているようです。無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは、「どこの地域もそれらに頼りきりだが、実はもっと他に求められているものがある」と断言しています。

低級を標榜しない

もし私が地域観光のプロジェクトを任されたら、まず、必ずこの2つを考えます。

ゆるキャラ
B級グルメ

です。この2つを使わないことを考えるのです。ゆるキャラを使う、B級グルメを盛り上げる、のではなくて、ゆるキャラは使わない、B級グルメは注目しない、ということです。

「ブームには乗らないということですか」と思うかもしれませんが、ブームはあまり関係がありません。なぜそこに注力しないのかというと、自分で「ゆるい」「B級」と言っているからです。

ゆるキャラブーム、B級グルメブームは、本来何が良かったのかというと、

「お堅い役所が、ゆるいキャラを認めた」
「有名な名物の裏に、隠れた庶民的な料理がある」

ということでした。その意外性が功を奏して、注目されたわけです。意外性を作るというのは非常に難しいことで、それを切り開いた人はすごい、ということですね。

しかし、ゆるキャラブーム、B級グルメブームが来て、どうなったのかというと、その路線ありきで物を創るようになりました。意外性を作るのではなくて、意外性がなくなった路線に物を乗せているのです。だからどうなるのかというと、「ただゆるい」「ただ低級」になるわけです。そして、無理やりそういうものを作るので、自分から粗悪品を作るようなものです。

これは、例えば「訳あり商品」のようなものです。高級なカニだけれども足が1本折れただけだから、「訳あり商品」として安くで売り出すことで、「あのカニが安くで買えるなんて!」と人気が集まります。最初はいいんですが、その流れに乗っかって、「訳あり商品専門店」を作って、「訳あり商品」を揃えるために、自分で足をポキポキ折ったり傷つけたりしていく。それと同じことです。

今時「ゆるいのを作ろう」「B級なものを作ろう」というのは、そのように自ら粗悪品を作りましたよと標榜するようなものです。だから、何の愛着もないゆるキャラや、地元に全く関係のない無理矢理なB級グルメは、ただただ粗悪品を発表しているだけに過ぎないのです。

【熊本地震】なぜ台湾は、いつも日本を助けてくれるのか? 日台支援の歴史

14日に発生した熊本地震。深刻な被害をもたらしたこの震災に対して各国から支援の声が挙がっていますが、中でも台湾は現政権から次期総統、地方自治体の首長に至るまでの多くの公人、そして企業を含む私人がいち早く義援金寄付を表明するなど、いくら感謝してもしきれないほどの動きを見せてくれました。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、当震災に関しての中国・韓国の信じ難い反応を紹介しつつ、日本人なら知っておきたい日台相互支援の歴史について記しています。

台湾が日本から学んだ援助の心、「親切心は百害あって一利なし」の中国

台湾、6,500万円寄付を表明 支援の動き広がる

熊本地震の被害者は増える一方で、せっかく地震からは逃れることができても、避難所で亡くなるお年寄りや、車の中で生活していてエコノミー症候群で亡くなった人も出ています。

余震が続く中、交通が分断され避難所との連絡も行き届かず、不安を抱えながら毎日を過ごす人々を思うと、とても胸が痛みます。東日本大震災からまだ完全に立ち直っていないうちに、再びこれだけの大規模な地震が起こりました。

日本は地震大国ですから、その他の地域に住んでいる人にとっても、他人事では済まされません。そうした気持ちは、恐らく日本人に共通していることでしょう。東京でも、熊本の物産館で買い物をすることで援助活動をしようという気持ちの人々が行列を作って商品を買っていました。

アメリカ、イギリス、ロシア、タイなど海外からも多くの支援の声が挙がっています。そのなかでも、日本と同じ地震大国である台湾は震災後いち早く支援を申し込んでいます

最初の地震が起こった際、馬英九政権は1,000万円の支援を申し出ました。その後、「本震」と言われる大地震が再び起こると、台湾内からの少なすぎるとの声を受けて、馬英九政権は支援額を6,400万円に増額

もちろん蔡英文次期総統は、馬英九よりも早く哀悼の意を述べ、民進党の党費から1,000万円の支援を決定しました。民進党系の代表的首長である陳菊・高雄市長などは、くまもんとの2ショットの写真を掲載して、自身の1カ月分の給与を寄付することを表明。

その他、頼清徳・台南市長、林佳龍・台中市長、鄭文燦・桃園市長などの民進党系首長も、それぞれ日本との交流があるなどの理由から、いずれも1カ月分の給与を寄付することを表明しました。

無党派の柯文哲(かぶんてつ)台北市長も、同氏のFacebookで、「台湾は過去に何度も災害に遭い、日本の友人は常に最大の協力をしてくれた。支援の思いを表明したい」と書き込んだほか、ツイッターでは日本語を用いて日本への見舞いをいち早く表明しました。

熊本地震に台湾の支援拡大 「日本の友人は常に最大の協力をしてくれた」

さらに、台湾の中国信託金融ホールディングが3,300万円の寄付を表明し、屏東(へいとう)県も救援隊を結成していつでも救援の要請に応じられる準備をしているそうです。

ちなにみ、屏東県と日本とのつながりは大東亜戦争当時にまで遡ります。大東亜戦争中、屏東県には日本陸軍の飛行場があり、屏東県の港である東港には日本海軍航空隊が置かれていました。東港には、今でも日本軍人を祀る小さな祠「日本軍魂廟」があります。

また、屏東県にある台湾本島の最南端の岬である鵝鑾鼻(がらんび)には、大東亜戦争中にバシー海峡で犠牲となった日本人を祀る潮音寺が建っています。

現実味を帯びてきた、日本が米中「代理戦争」に利用される日

過去にグルジアやウクライナをけしかけ、事実上の「代理戦争」を仕掛けたとされるアメリカ。「日本もいつか同じように利用されるのでは…」と思ってしまうのも無理はありません。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者の北野幸伯さんが、そんな不安を抱く読者からの質問にシャープに答えています。

アメリカは、日本を北朝鮮、中国征伐に利用するか?

読者のMさまから、興味深いメールをいただきました。

北野幸伯 様

 

初めてメールをしたためております。いつもRPEジャーナルを深い興味とともに感嘆をもって拝読させて頂いています。

 

私は全くの素人で政治にも疎く、メルマガなどで読む程度の知識しかありませんが、今日いつものように拝読していてさらにいつも以上の危惧を感じてしまい、不安にも駆られて宜しければ聞いて頂けるだけでもと、こうしてキーを叩いております。

 

いきなりですが、トランプ氏の3つの発言について、あれはこの先、日本と中国もしくは北朝鮮とを(代理)戦争を実際にさせることを目指しているのではないんでしょうか。

 

相手が北朝鮮となったとしても、当然中国もそのバックに着きますし、そうやって中国の国力を弱まらせる、あるいは世界他国から非難させるなどに向かわせるため、日本が彼らと戦争しやすく、しかもそうなってももう、アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えてアメリカが何のダメージもなく中国を弱体化させるシナリオとなっているような気がします。

 

(中略)

 

どうでしょう。アメリカがそうと決めて、この先その方に進ませれば、日本なんてあっという間に手のひらで転がされて、リアルの戦争にまっしぐら、なんてなりそうな気がします。
(以下略)

全文は、「おたよりコーナー」で掲載させていただきます。Mさんが7年間アメリカに住んで感じたことなどが書かれていて興味深いです。是非ご一読ください。

さて、

日本と中国もしくは北朝鮮とを(代理)戦争を実際にさせることを目指しているのではないんでしょうか。

アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えてアメリカが何のダメージもなく中国を弱体化させるシナリオ

とのことです。つまり、「アメリカは直接戦わず日本を中国北朝鮮にぶつける」というのです。これ、「善悪論」は抜きにして、「大いにありえる」と言えるでしょう。アメリカが悪い国だからではありません。「そういうもの」なのです。

「バランシング」と「バックパッシング」とは?

ここにA国がいます。B国が経済力と軍事力を増し、大いなる脅威になってきました。A国は、「B国を叩こう」と決意していますが、この時大きく2つの方法があります。

1つは、「バランシング」(直接均衡)と呼ばれる方法。これは、A国が主導権を持ってB国を叩くのです。国内では軍事力を増強し、国際社会では「反B国同盟」「B国包囲網」形成を主導します。

もう1つは、「バックパッシング」(責任転嫁)と呼ばれる方法。これは、自分で戦いを主導せず、「他の国とB国を戦わせる」のです。たとえば、A国がB国をつぶすために、C国やD国を使ってB国を叩かせる。

Mさんが心配されている、「アメリカは、日本を中国や北朝鮮と戦わせるのではないか?」というのは、「アメリカは日本をバックパッシングするのではないか?」と言い換えることができます。

ところで、大国は、自分が中心になって戦う「バランシング」と、他国に戦わせる「バックパッシング」、どちらを好むのでしょうか?これ、他国に戦わせるバックパッシングを好むのです。世界でもっとも尊敬されているリアリストの権威ミアシャイマー・シカゴ大学教授は、なんと言っているか?

事実、大国はバランシングよりも、バック・パッシングの方を好む。なぜなら責任転嫁の方が、一般的に国防を「安上り」にできるからだ。
(大国政治の悲劇 p229)

どうですか、これ?

「日本はもっと金をだせ!」
「韓国はもっと金をだせ!」
「NATOはもっと金をだせ!」

と叫んでいるトランプさん好みのセオリーではありませんか? 「大国は、バックパッシングの方が好き。なぜなら、そっちの方が『安い』から」(!)だと。

これを、アメリカ、中国とアジア諸国の関係に当てはめてみましょう。「アメリカは、直接中国や北朝鮮と対峙する(バランシング)より、日本、韓国をぶつける(バックパッシングの方を好む。なぜなら、そっちの方が『安上り』だからだ」となるでしょう。つまり、Mさんの懸念は、「常識的にありえる」のです。

繰り返しますが、これは「アメリカが悪い国だから」ではありません。「どこの国もやっていること」なのです。

玉ねぎを塗ると毛が生える。 SNSで話題沸騰の玉ねぎと髪の不思議な関係

「玉ねぎを眉毛にこすりつけると毛が生える」。最近、インスタグラムでこんな投稿が話題になっているようです。これって、眉毛に効くのなら、もしかして髪の毛にも効くのでしょうか? 無料メルマガ『一石三鳥健康メルマガ』ではブラッドフォード大学が発表した内容を交えながら、このメカニズムを詳しく紹介しています。

玉ねぎ ~英語編~

こんにちは、もげらもげこです。さて、今日は玉ねぎの、食べる以外の使い方をご紹介します。

つい最近、インスタグラムでこんなことが話題になりました。

How rubbing an ONION on your eyebrows make them grow faster

なんと、玉ねぎを切って眉毛にこすりつけると、眉毛が早く伸びるというのです。最近、すこしぼさぼさとした眉毛(bushy eyebrows)が流行っていますね。今までの細眉の流行に合わせて、剃ったり抜いたりしていたせいで、うまく生えなくなっている方が多いらしいのです。

そんな方への救世主となるかもしれないのが、この玉ねぎ。実は、玉ねぎに含まれる硫黄(sulphurもしくはsulfur)が、眉毛の成長を助けるといいます。ただし、玉ねぎの汁が目に入ることがないように、気を付ける必要があります。玉ねぎをこすったから、次の日に眉毛ボーボーになるというわけではなく、毎日継続しなくてはいけません。毎日の継続、これがなにより一番難しいんですけどね。

ところで眉毛に効くのなら、もしかして髪の毛にも効くのでしょうか? イギリスのブラッドフォード大学が発表した内容によると、玉ねぎをすりおろしたものが白髪や薄毛に効くというのです。

中国船を爆破。なぜインドネシアは強硬路線に転換したのか?

中国とインドネシアの関係が、3月頃から急速に雲行きが怪しくなっている。その原因は、インドネシア領ナトゥナ諸島沖での一件だ。違法操業の中国漁船を拿捕したインドネシアの警備艇が、その曳航中に中国側の警備艇に体当たりを受け漁船を奪い返されてしまったという出来事である。このことは当然ながら、インドネシア市民に衝撃と怒りをもたらした。メディアもそれを大々的に報じ、今や中尼関係の動向は全国民の関心事となった。だが、当のインドネシア政府は「特有の政治構造」が足かせになっているようだ。

強気の海洋水産大臣

まずはインドネシア政界の特殊事情について理解する必要がある。インドネシアでは、省庁間ないし閣僚間の温度差があまりに激しい。たとえば高速鉄道計画をめぐる混乱や、外国人労働者に対して一律にインドネシア語試験を課すか否かで起きたちょっとした騒動もそこに原因がある。日本のとある新聞記者がジョコ・ウィドド大統領に対し「労働省が計画しているインドネシア語試験について、どうお考えでしょうか?」と聞いた際、ジョコ大統領は「そんな計画があるのか?」と返したというエピソードすらある。

この度の中国船騒動でも、そうした温度差が垣間見えた。まず現地報道で目立つのは、2人の女性閣僚である。1人はスシ・プジアストゥティ海洋水産大臣、もう1人はルトノ・マルスディ外務大臣だ。特にスシ大臣は、今や現地メディアでその顔を見かけない日はないというほどだ。中国の警備艇による違法漁船奪還を受け、スシ大臣は「中国がこの先態度を変えないのなら、我々は国際法廷に訴える」と発言した。この言葉は現地系メディアだけではなく、CNNやBBCといった外国メディアでも取り上げられた。またスシ大臣は、ナトゥナ諸島とその周辺海域は「インドネシア領である」と改めて宣言。一方でルトノ・マルスディ外務大臣も、中国政府に抗議の声明を出した上で駐インドネシア中国全権大使を呼び出した。

影の薄い大統領

ではこれをもって「インドネシア政府は中国に対して強硬的になったか」というと、実はそうとも言い切れない。この問題では、ジョコ大統領の存在感が未だ薄いままである。スシ大臣があまりにインパクトのある人物ということもあるが、それにしても大統領たる人物がここまで目立たなくなっているのは若干不自然である。

インドネシアでは4月12日から16日まで、多国間共同軍事訓練『コモド2016』が実施された。これは35ヶ国が参加した大規模演習で、アメリカやロシアはもとより日本と中国も参加している。「中国との関係が悪化しているから、その牽制目的で行われた」という演習ではない。

これに合わせ、ジョコ大統領は中国共産党が派遣した使節団と会談している。現地大手紙テンポによるとジョコ大統領は、高速鉄道計画のみに留まらないプロジェクトや経済的合意について、より良い発展が望めるよう40分の会談のなかで語り合ったという。コモド2016のコンセプトと、中国共産党使節団との会談。この2つの要素が、ジョコ大統領の外交姿勢を映し出しているようだ。

インドネシア流バランス外交

ジョコ大統領は、バランス外交に徹しているとも見える。こうした姿勢は、実は前政権からも垣間見えていた。スシロ・バンバン・ユドヨノ前大統領は「アジア不戦条約構想」というものを打ち出していたことがあったのだ。日中を含むアジアの主要国と米露を調印に参加させることにより、アジアに恒久的な平和をもたらそうという構想である。そしてその仲介役は、当然ながらインドネシアである。つまり「自国が弱いからこそのバランス外交」ではなく、「自国の存在感を示すためのバランス外交」というニュアンスが強くあるということだ。

だがその発想が、インドネシアの諸大臣の間に溝を生み出しているというのも事実らしい。先述のスシ大臣は中国籍を含む違法漁船の拿捕と爆破で、国民の喝采を浴びている。これは「我が国の領海で操業するなら手続きを踏まえなさい」という意味でもあり、たとえば日本もマグロの供給問題について谷崎泰明駐インドネシア大使がスシ大臣と会談を重ねている。昨年2月13日に配信されたテンポの記事によると、マグロの減少が深刻化したフィリピン沖に変わりインドネシア領海が注目されてきているという。

こうして見ると、スシ大臣も「外国漁船に強硬的」なのではなく「管理の不徹底を是正したい」という目的で事に望んでいるということが読み取れるのだ。

(澤田真一)

 

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【熊本地震】PTSDに注意。被災地映像を子どもに観せすぎてはいけない

熊本地震発生から数日が経過しましたが、被災地では余震や悪天候、食糧不足など様々な問題が続いており、連日報道番組が放送されています。おそらく多くの方がこのような地震に関する番組に注目しているのではないでしょうか? しかし、無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、被災地の映像をお子様に観せるときは注意が必要だと指摘。大きな災害が起きてしまった時に気をつけたい、子どもの「心のケア」について紹介しています。

災害時における子どもの心のケア

熊本地震の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。つらく悲しい状況にいる子どもたちも多いことと思います。そういう子どもたちへの対応の仕方はここをご覧ください。

子どものための心理的応急処置(PFA: Psychological First Aid)のご紹介~

また、この数日間、地震に関するテレビ番組をずっと見ていたご家庭も多いと思います。それによって、かなりのストレスを溜め込んでいる子どもも多いと思われます。

もちろんテレビで情報を得たり、被災された人たちへの思いを語り合ったり、何ができるかを考えたりすることも大事ですが、子どものいる家庭では子どもの精神状況への配慮も必要です。

2011年の東日本大震災の時には、大人でも映像を見続けることでPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった人たちが大勢いました。まして子どもは大人より繊細であり、怖がりでもあります。生きてきた経験も少なく、ストレスの許容範囲も小さいです。今は大丈夫なように見えても、そのストレスを溜め込んでいる可能性があります。ですから、映像を見すぎることのないようにしてあげてください。

中には、すでに、災害や事故で命をなくしたり大切な家族をなくしたりすることについて、不安を感じている子もいると思います。そういうことを話してきたら、まずは「こわいね。心配だよね」と共感的に聞いてあげてください。その後で、「でも、だいじょうぶだよ。ママorパパがついているからね」と言って安心させてあげましょう。

抱きしめてあげるのもいいでしょう。とにかく、安心して安らかに過ごせるようにしてあげてください。

子どもが見たがる楽しい番組も見せてあげてください。テレビでやっていなかったら、録画でもDVDでもいいので。

親子じゃれつき遊びで大騒ぎして、気持ちを開放してあげるのもいいですね。親子じゃれつき遊びについては下記をお読みください。

● 親子じゃれつき遊びでキレない子になる

 image by: Shutterstock

 

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世界最大のゲーム見本市に「不参加」表明のメーカーが続出する理由

 あなたは「E3」というイベントをご存知ですか? 米国・ロサンゼルスで行われる世界最大のゲーム見本市であり、業界関係者のみ参加可能というコアな性質と、1995年から続く伝統あるイベントとして、ゲーム好きの間では有名です。そんなE3が2016年も開催されるのですが、メルマガ『炎上ライター!記野直子のゲーム業界を語りたい!』の著者・記野直子さん曰く、近年のE3は少し寂しい規模になっているとのこと。果たして世界最大のゲームイベントに何が起こっているのでしょう?

E3 2016が???行く?行かない? 

毎年Los Angeles Convention Center(LACC)で行われる世界一の見本市Electronic Entertainment Expo(E3)ですが、動きがありました。E3は米国Entertainment Software Association(ESA:日本のCESAにあたる)が事務局となって行う業界関係者向け見本市です。日本のCESA同様ゲームハードウェア、ソフトウェアプロバイダーがメンバーに名を連ねる団体です。

 Electronic Arts(EA)とActivision Blizzard(Activision)がE3に参加しない!

業界に長いこと関わっている私にとってこのニュースは2007年、2008年のめっちゃ小さいE3をリマインドされます。2006年までのE3は来場者数70,000人規模の業界関係者向けの大きな見本市で、会場の面積が足りない!といわれるほど争って各社がブースの争奪戦を行っていました。ところが、暗黒の2007年、2008年は約5,000人規模の小さなE3が開催され、もう見本市はなくなってしまうのでは?と心配されたものです。

しかしながら、2009年からは40,000人規模に再生して昨年2015年52,000人にまで回復しました。業界各社がE3に再び「1年に一度あるべきイベント」と認識したものになったと信じていました。

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、1月段階でEAが本年のE3にはブースを出さない旨の見解を出しています。EAはE3期間中の会場の近くでPress Conferenceを行う予定ではありますが、本ホールでのプレゼンスはないことになります。また、その後Activisionもブースを出さない、と発表しました。世界一の見本市に世界に名だたる2つのパブリッシャーが参加しないとはこれいかに。毎年会場(West)入り口を入ったらすぐの大きなブースを構えていたEAが存在しないE3ってどんな感じなんでしょうか?とても心配になりますね。

実は2011年以降大きなブースを構えていた「World of Tanks 」などのパブリッシャーであるWargaming も、さらにDisney Interactiveも不参加を発表しました。

だからと言ってE3は縮小するのか?という問いに対して私としては2016年のE3はそこそこ大きなはずという見解。なぜならハードメーカーは健在でEAやActivision以外のメーカーはいつも通り出展しますし、さらに今年はVRのプッシュが激しくみられるはずなので。昨年は27社出展していたVR関係のブースも今年はさらに大きくなるといわれていますので。では、2017年はどうなるんだろう?と考えると、、、もしかして縮小傾向は続くのかもしれない。その理由を下記で解説します。

米国コーヒー市場に異変。タピオカミルクティーが全米を席巻中

アメリカといえば、コーヒー大好きガブ飲み大国。しかし近年、コーヒーに対抗する飲み物として上陸したのが台湾生まれの「バブルティー」。日本では「タピオカミルクティー」の名で知られている飲み物です。サンフランシスコ・ベイエリアを皮切りに全米へ続々と進出し頭角を現しています。

米国コーヒー市場を成功に導いた秘策とは?

アメリカ人にとってコーヒーショップは生活の一部といってもよさそうです。

仕事の打ち合わせに始まり、趣味クラブの集まり、そしてカップルのドキドキ初デートにもこの場所はなくてはならない空間なのです。

これだけアメリカ人の日常生活に溶け込んだコーヒーショップですが、初めから彼らがコーヒーマニアだったからこれだけ広まったのかというと、どうもそうではないようです。

コーヒー市場の怪物「スターバックス」や、2番手の「ダンキンドーナツ」(名前に似合わず、実は主力はコーヒーチェーン)といった企業の大規模展開を可能にしたのは、「均質化されたサービス」。

チェーン展開には結局のところ、どこでどの店に入っても同じサービスを受けられるという一貫性のある便利さと快適さが不可欠なのです。

経済評論家のLuigi Zingales氏は著書の中でこう述べています

「1990年台半ば以降のIT情報技術の発達により、規模拡大を効率的に行える組織力とノウハウを備えた企業が勝ちを収めてきた。”規模拡大”という言葉はシリコンバレーの代名詞かもしれないが、これはアップルのものだけではなく、シアトル発祥のスターバックスも同様である」。

この規模拡大の成功の秘訣には、“官僚制”(高度に統治化された仕組み)があるようです。

一般にネガティブに捉えられがちなこの言葉ですが、広範囲に点在する従業員たちが確実に任務遂行できるよう強力なルールに基づいた手順を確立するためには、この仕組みが欠かせません

例えばマクドナルドの”官僚化”されたハンバーガー作りには、600ページにも渡る手順ごとに細かく整備されたオペレーションマニュアルがあることで、世界のどこに新規出店するにも速くかつ一貫した品質を保つ展開が可能となるのです。

台湾生まれの「QQ(ぷにゅぷにゅ)感」が世界で人気

そして、このコーヒーショップ文化に変革を挑んでいるのが、「バブルティー」。

タピオカミルクティーやボバティー、パールミルクティーとも呼ばれている飲み物。

これは1980年代に台湾で大人気となった、タピオカ入りの甘いミルクティーで、タピオカを粒ごと吸えるような太いストローで飲むソフトドリンクです。

近年、日本でも飲まれるようになりました。

バブルとボバは発音が似ていますが、単語的には全く無関係で、バブルはカップを振るとミルクが泡立つことから来た言葉で、ボバはタピオカボールのことを表す台湾の俗語だそうです。

このバブルティー、世界的にはすでにかなり大きなマーケットになっているようですが、怪物スターバックスの規模(アメリカだけで店舗数が1万3千以上、時価総額は88.4億ドル)には、どこのバブルティー企業もまだ届いていません。

以下が、有名な4つの企業です。

チャタイム(ChaTime):世界に1000店舗以上を展開し、台湾株式市場に上場済み

クィクリー(Quickly):4カ国に2000店舗以上を展開

ゴンチャ (Gong Cha)  :1000店舗以上あり、年に100店舗以上のペースで出店

ココ フレッシュ ティー&ジュース(Co Co Fresh Tea & Juice) : 北米とアジア、南アフリカに拡大中

台湾企業のバブルティーも、スケール展開の秘策である“官僚化”をもちろん行っています。

まず客が店に入ると、店員は微笑みながらその注文を受けます。

砂糖や氷の分量は明確に決まっていて、わかりやすい選択肢の中から選ぶことができます。

店員は必ず注文を復唱し、客はレジの脇のタブレット画面でそれを確認します。

店員は出てきた注文ラベルをカップに貼って、ドリンクを作る同僚に手渡します。

そしてほんの2〜3分で、客はできあがった注文どおりのバブルティーを受け取ることができる、というお決まりの手順です。