「赤木ファイル」で露呈した麻生大臣と財務省“遺族冒涜”の悪逆非道

森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんを強要され自死した、近畿財務局職員の赤木俊夫さん。22日、彼が改ざんの経緯を記録した「赤木ファイル」がようやく開示され、各メディアで大きく報じられています。その文書開示に至るまでの道のりを振り返るのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんはメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、国が遺族に対して繰り返してきた許しがたい対応を挙げ強く非難。さらにメディアに対しては、財務省による幕引きを許さぬために、この「事件」に関して精力的な報道姿勢を取り続けることを訴えています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

赤木ファイル公開を決意させた“国の悪態”

財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した、近畿財務局の赤木俊夫さんが職場に残した、いわゆる「赤木ファイル」が開示されました。

ファイルには518ページの文書がとじられていて、その冒頭で赤木さんは「現場の問題意識として決裁済の文書の修正は行うべきでないと財務省本省に強く抗議した。本省が全責任を負うとの説明があったが納得できず過程を記録する」と記していたそうです。

詳しい内容などは、テレビやメディア各紙が報じていますので、そちらをご覧いただくとして、ここに至るまでの長い道のりを振り返ります。

というのも…、昨年3月に赤木さんの妻、雅子さんが、国と佐川宣寿元財務省理財局長に対し、約1億1,200万円の損害賠償を求めた裁判を起こすまでの、国側の対応が実に醜く、一人でも多くの人に知っていただきたいからです。

怪物化した組織による明らかな歪んだパワハラで、一人の男性が命を絶った。「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と常々語っていた1人の誠実な男性(赤木さん)と、家族を苦しめた許しがたい“事件”なのです。にもかからず、国側は「誠実」な対応をいっさいしませんでした。

「真相を知りたい」と願い雅子さんが、いちるの望みを懸けて公開したのが、赤木さんが亡くなる直前に必死の思いで綴った「手記」であり、今回の裁判です。

赤木さんの手記は、「週刊文春」2020年3月26日号に掲載されました。記事を書いたのは、NHKで森友事件を取材し、その後記者職を外され辞職したジャーナリストの相澤冬樹氏。

この記事には、パワハラで大切な人を失った家族の悲しみと、公表に踏み切るまでの心情の変化と苦しみも書かれていて、読んでいるだけで苦しくなりました。まるで“セカンドレイプ“のようなことを、平気でするエゴイストたちの言動が描かれていました。

相澤氏が手記を初めて目にしたのは、赤木さんが亡くなって半年余りたった18年11月27日。雅子さんから「会いたい」と言われ手記を渡されました。

その際、「絶対に記事にはしないでほしい」と念押しされ、雅子さんは手記を持ち帰りました。「夫の職場だから大切にしたい」という気持ちがあったそうです。

 

史上初「オリンピック開催すなわち国民貧困化政策」を実証する東京五輪

遂に開幕予定日まで1ヶ月を切り、有観客での開催が濃厚となった東京五輪。新型コロナ感染予防の観点から中止を求める声は未だ各所で上がっていますが、精神科医として医療の現場に立ち、アテネオリンピックに招かれた経験も持つ和田秀樹さんは、別種の不安を抱いていると言います。今回のメルマガ『テレビでもラジオでも言えないわたしの本音』では和田さんが、過去に行われたのオリンピックを引き合いに出しつつ、杞憂では終わりそうにない「懸念」を記しています。

 

何のためのオリンピック

私の予想通り、オリンピックが強行されるようだ。

私自身は、感染が多少増えても、大したことが起こらない(夏の暑いさかりは、感染が大して広がらないし、高齢者のワクチン接種が進んでいるので、死者も重症者も増えない)と考えているが、無駄な金を使うことの悪影響は小さくないと見ている。

ギリシアはアテネオリンピックで景気がよくなるどころか財政破たんしたし、リオオリンピックでは、市が貧乏になって警察を減らしたので治安が大幅に悪化したそうだ。

東京都が財政危機に陥ると、現在の介護保険制度では、介護費用は半分自治体に押し付けているので、そうでなくても貧弱な高齢者介護がより粗末なものとなりかねない。

そうでなくても下らない自粛政策で要介護者が激増すると予想されるのに、それをどうするというのだ。

アテネもリオも観光客は増えなかった。

実際、私もアテネに招待されて行ったのだが、食べ物がまずくて高かった(オリンピックの間だけ高いのかもしれないが)。

それで二度と行く気にならなかった。

それと比べると日本の一般的なレストランははるかにおいしい。

そういう日本のよさを知ってもらうために、このオリンピックが大チャンスだったのは確かだ。

しかし、自粛政策でおいしい店を大量につぶし、その上、感染をおそれて外国人ジャーナリストの行動を大幅に規制する。これでどうやって、外国人に日本のよさを知ってもらうというのだ。

金がかかるのに、宣伝効果がゼロでは、あまりにコスパが悪い。

確かに、一過性の日本人の熱狂は生むだろう。

前にも書いたように、不参加国や不参加選手がかなりの数になるだろうし、ろくに練習ができないから、日本には有利だ。

それでメダルラッシュになって、日本では一過性の熱狂をうみ、オリンピックは大成功ということになるのだろうが、その代り外国の反感は買いかねない。

そうでなくても、バッハの評判はすこぶる悪いのだから。

NBCだって記録が凡庸だと思うように視聴率が取れず、損したと思いかねないだろう。

日本の宣伝になる代わりにイメージダウンになるために開くならなんのためのオリンピックかわからない。

ナチス時代のベルリンオリンピックは、過去最大の参加国を誇り、初の聖火リレーを行い、また初のテレビ中継を行うなど、大成功のオリンピックだったが、戦後はヒトラーの宣伝に使われただけの最悪のオリンピックのような評価を受けている。

このオリンピックのために空港やアウトバーンも作り、景気もものすごくよくなったし、ヒトラーは消費を増やすために旅行を奨励していたのだが、このオリンピックは弾みをつけた。

経済政策としてもうまくいったオリンピックで、その後、オリンピックを通じて経済を浮揚させるモデルにもなっている。

 

クレームを入れてきた客から最終的に「感謝の言葉」さえ貰える“ウラ技”

前回の記事『相手に『YES』の反応をさせる。クレームをあっさり収める裏ワザ』でクレーム対応の技術について話してくださった無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーの吉田こうじさん。今回は、クレームを収めるだけでなく、最後に感謝の言葉を貰えることが増えるという目からウロコの裏ワザを伝授しています。

相手の裏の心理に共感できるとクレームは収束します

クレーム対応の続きで、相手の怒りの感情を鎮める方法についてです。

前回の「相手に『YES』の反応をさせる。クレームをあっさり収める裏ワザ」では、間髪入れずに相手の発した言葉を繰り返すことで、相手の言いたいことに共感している姿勢を見せながらお詫びの言葉を入れていくという技術についてお伝えしました。

今回は、せっかくなのでさらに相手の気持ちに一歩踏み込んだ共感の技術についてお話しします。この技術が使えるようになると、クレーム対応は格段に収束しやすくなるし、お客さまからも最後には「ありがとう」と言われることが増えると思います。

これからお伝えする技術は、怒りの感情を生み出した原因となっている感情に共感するという技術です。私たちが怒りという激しい感情を感じるとき、怒りの感情にかき消されてしまってなかなか気づきませんが、実はその背景に様々な感情が生まれています。

先日、県外の研修の仕事であるホテルに泊まりました。そのホテルでは、オートロックのカードキーだったのですが、自動販売機でビールを買って部屋に戻ろうとしたら、そのカードキーがエラーで部屋に入れなかったのです。僕はすっかりくつろいでいてて素っ裸の上からガウン一枚だし…。でも、仕方がないのでエレベーター脇の電話でフロントを呼び出したのですが、その時のフロント女性の対応が開口一番「お客さま、カードキーの使い方はご存知でしょうか?」みたいなことを電話口で言われて…。こっちは素っ裸にガウン一枚で早く部屋に戻りたいっていうのに…。おまけに月に4、5回はホテル暮らししている人間を捕まえて、カードキーの使い方の説明を始められたので、ブチっとキレそうになってですね…。結局、カードキーの磁気エラーのせいだったのですが、その時の僕の怒りの裏側にある様々な感情は何だったかと振り返ると、

・カードキーの使い方もわからないおノボりさんだと思われて自尊心が傷ついた
・素っ裸にガウン一枚でいることへの羞恥心
・ガウン一枚だけで廊下にいたので寒かった
・超特急で対応して欲しいのに軽く扱われて自尊心が傷ついた

こんな感情が怒りの感情の裏側に隠れているわけです。今回のテクニックは、こうした裏側の感情に共感するというものです。

菅原一秀元経産相に反省の色なし。「公民権停止」記事が炙り出す日本の選挙事情

公職選挙法違反の疑いで告発され一度は不起訴処分となったものの、再捜査の末に、立候補ができなくなる「公民権停止」3年の略式命令を受けた菅原一秀元経産相。今回の菅原氏の件を含め、この「公民権停止」について新聞各紙は過去1年の間に、どのような事件をどのような形で伝えてきたのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』ではジャーナリストの内田誠さんが、朝日新聞のデータベースをリサーチして拾い上げた記事の中から、厳選した5本を要約し紹介。そこから見えてきたのは、「地方政治の実情」と、その構造と似通った「中央政治の実情」という、日本政治の嘆かわしい現状でした。

 

菅原一秀前経産相に下された「公民権停止」を新聞各紙はどう伝えてきたのか?

きょうは《毎日》から。

菅原一秀前経産相に東京簡裁で罰金40万円と公民権停止3年の判決が下った件、各紙、記事を掲載しています。

「公民権停止」で《朝日》のデータペースを見てみると1年間の紙面掲載記事では17件にヒット。《朝日》は「公民権が停止」というような書き方をしている記事も拾ってくれています。この17件を対象に。

【フォーカス・イン】

まずは《毎日》22面掲載記事の見出しと【セブンNEWS】第7項目の再掲から。

菅原前経産相 公民権停止3年
東京簡裁 罰金40万円、略式命令

菅原一秀前経産相が選挙区内で有権者に現金を配ったとして公選法違反(寄付の禁止)で略式起訴された事件で、東京簡裁は罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を出した。量刑は求刑通りの模様で、刑が確定すれば3年間、選挙に立候補できない。

以下、記事概要の補足。菅原氏はコメントを発表、「真摯に受け止め、改めて深く反省し、今後精進を重ねる」とした。

罰金刑以上の刑が確定すれば、国会議員は失職し、5年間公民権停止となって、その間は立候補できなくなる。ただし、裁判所は情状によって公民権停止期間を短縮することができるとの定めがあり、今回は、議員辞職したことを踏まえて3年に期間を短縮したと見られるという。また正式裁判を開かず、書面審査だけで済ませている。

東京地検特捜部は当初、香典名目で30万円が違法に寄付されたと認定したにもかかわらず、経産相辞任などを考慮して不起訴(起訴猶予)にしたのを、検察審査会が「起訴相当と議決」。再捜査では寄付金額が約80万円になったとして一転、略式起訴に至ったもの。

●uttiiの眼

検察が経産相辞任を「考慮」して起訴しなかったのを検察審査会でひっくり返されて再捜査し、やっと略式起訴して辛うじて罰金刑まで辿り着いたのに、今度は裁判所が議員辞職を「考慮」して公民権停止期間を大幅に割り引いてやるということでは、明らかに「考慮」のしすぎだ。菅原氏のコメントを見ると、「今後精進を重ねる」と言っているあたりに、「再出馬への意欲」が見えている。二度と議員にも閣僚にもならないというなら別だが、この場合の「考慮」はむしろ逆側に働くべきで、反省期間はフルで与えるべきだっただろう。

 

名刺は世間話のネタが満載。初対面の人とでも楽しく会話する方法は?

人見知りであってもなくても、初対面の人と世間話で盛り上がるのは容易なことではありません。ましてや画面越しでの会話となると、その難易度はさらに上がってしまうものですよね。今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』でiU情報経営イノベーション専門職大学教授の久米信行さんが紹介しているのは、初対面の相手との会話を弾ませる簡単な方法。「よく観てよく聞く」がコツのようです。

 

オトナの放課後相談室「世間話が苦手です」

さて今週は、なるほどそうかと思ったご質問です。下町の路地裏で世間話に囲まれて育った私には、想定外の悩み、どうもありがとうございました。

Question

shitumon

誰とでも気軽な世間話ができる人に憧れます。

会社の年下上司(36歳)がまさにそういうタイプで、すごくさりげない形で「昨日、何食いました?」「今週の日曜日、何するんですか?」などと、当たり障りはないけど、それなりに盛り上がってしまう会話のきっかけ作りが上手なのです。

一方で、私の場合、会社のオンライン会議が始まる前などに、うっかり早く接続してしまい、あまりしゃべったことがない同僚とと二人きりみたいな時には、気まずい沈黙を作りがちです。

どうやったら、世間話力は磨けるのでしょうか?

ちなみに私の場合、何か話そうと思ってもついつい話がマニアックになってしまうのが怖いです、誰も自分のことなんて興味ないだろうなと思ってるタイプなので、話題選びがそもそも苦手です。(東京都・39歳、男性)

久米さんからの回答

話すよりも、よく観て褒めて質問。よく聴いてまた質問。

気軽な世間話のコツは、質問力です。世間話と言っても、何かをわざわざ話す必要はありません。上手に相手の心のツボ(経絡秘孔?)を突ければ、それからは自動的に話が盛り上がります。あとは相槌と重ねての質問を繰り返すだけ。

どうやら、ご紹介された年下の上司さんも質問が上手だとお見受けしました。

しかし、問題は、何を質問するかです。

ちょっと迷いますよね。

ネットで事前検索してお相手のSNS投稿など見ていればなんてことはないのですが、今回は、その裏技抜きに世間話を広げる方法をお話しましょう。

私が実践しているのは、初対面の相手をよく観ること。

そこに、その人が好きなものごとのヒントが隠されているからです。

まずは、どんな服を、靴を、鞄を、時計を身に着けているか。おしゃれで人と違うものを身に着けている人ならチャンスです。

「ステキな鞄ですね」
「見たことのない時計ですね」

これだけです。

私も変な鞄や時計が好きなので、それに気づいてもらっただけで大感激。

ニコニコしながら「これは◎◎の××で」と、頼まれてもいないのに解説を始めたくなるのです。

あとは相槌をうちながら「この色が珍しくてステキですね」とか「針の形がおしゃれですね」などとディティールに入っていけば、さらに話は盛り上がるでしょう。

最後に、ブランド名や商品名などを教えてもらって、次回までに調べておけば、今度会った時も盛り上がること間違いなし。

それに、自分の知識や興味の対象も増えるので一挙両得です。こうしたこだわりグッズに詳しくなれば、褒めた後、話に乗れて盛り上がれるので、楽しくなりますよ。

 

秘密は「役割」にあり。年間数千万も赤字の紀州鉄道が潰れない理由

少子高齢化や人口流出による利用客の減少で廃線や第三セクターに運営を移行する鉄道も多い中、毎年数千万円の赤字を出しながらも走り続けている紀州鉄道。なぜ和歌山県を走るこの私鉄ローカル線は、倒産することなく営業してゆくことができるのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、紀州鉄道が持つ「役割」に注目し、経営会社が鉄道事業を潰さない理由を解説しています。

毎年赤字なのに、なぜ「紀州鉄道」は潰れないのか?

和歌山県御坊市を走る「紀州鉄道」。全長2.7キロの運行距離は、2002年に千葉県の芝山鉄道に抜かれるまで、日本一短いローカル私鉄として、知られていました。

この鉄道路線は、どのローカル線もがそうであるように、利用者が少なく、いつ廃止になってもおかしくない状況です。数千万円の赤字を何年も出し続けているのです。しかし、廃線の話は聞こえてこず、1日たった200人ほどの乗客で、今日も走り続けているのです。

なぜ、数千万円の赤字を出しながら、経営し続けることができるのでしょうか?それは、この紀州鉄道の“役割”に秘密があります。

当然、地域には利用者がいて、この鉄道が無くなると困る人もいます。その人たちのために運行していることは間違いありません。

しかし、地域の人たちのためとはいえ、毎年数千万円の赤字を出し続けることはできません。他に大きな理由があるからです。

この鉄道は約90年前の創業時から、苦しい経営が続き、途中、東京の会社に買収されて、存続することになったのです。しかし、当初から経営を軌道に乗せることは難しく、結局は赤字のまま、経営し続けているのです。

では、なぜ赤字のまま続けているのかという疑問が浮かびますが、この会社が紀州鉄道を買収した目的に、その理由があります。この会社の本業は不動産業で、別荘の売買、ホテル経営などを行っており、その延長線上に鉄道会社があったのです。

どういうことかと言うと、当時、阪急電鉄や東急電鉄などが不動産事業で成功していたため、「鉄道会社」の信用度が非常に高かったのです。その“信用”を得るために、紀州鉄道を傘下に収めたのです。本業の不動産事業を「鉄道会社の不動産部門」という位置づけにしたかったのです。

その目論みは見事成功し、信用ある不動産業者となっていったのです。数千万円の赤字は、広告宣伝費として捉えています。

IT時代の広告宣伝費として、数千万円は高額だと感じますが、“信用”は企業の根幹なので、決して高いとは言えません。しかし、信用づくりのために、儲けの見込めない企業を買収するのは、大きな賭けです。

この大英断は、黒字に転換できない点では負け。広告宣伝の効果があった点では勝ちです。

さて、この鉄道はいつまで走り続けることができるのでしょうか。

image by: Tennen-Gas, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

キャンプで多いペットの「やけど」事故。獣医師が教える応急処置

レジャー施設の休業や時短、密になる祭りやイベントの中止が相次ぎ、家族連れのレジャーとしてキャンプがブームに。家族であるペットも一緒に行くのは当たり前。そこで増えているのがペットの火傷(やけど)です。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、近くに動物病院がないような場所でペットが火傷を負ってしまったときの応急処置の仕方を教えてくれます。

キャンプで多い、ペットの「火傷」の対処方法とは?

新型コロナウイルスの影響で「キャンブ」がブームになっています。しかし、ペットたちの怪我も多くなってきている事実もあります。山奥やキャンプ場では、動物病院がすぐにあるわけではありませんよね。飼い主さんができる、応急処置をお伝えしたいと思います。

1)冷たい濡れタオルを当てよう

火傷を負うとペットは痛みと驚きで動揺し、パニックを起こします。まずは抱っこをして気持ちを落ち着かせてください。そして、冷たい濡れタオルで、火傷した部分を冷やしてあげましょう。熱さが消えるまで続けることが大切です。

また、冷水を浸したタオルや包帯、ガーゼなどをあてて患部を守ってあげる事もとても大切な事です。

2)冷水をかけよう

火傷の範囲が広い場合は体全体を冷やす必要があります。ゴミ袋の大きなものを用意してください(70リットルくらいの大きなものがベスト)。それをお風呂のように使用します。氷水を作り、水をかけてあげてください。(川の水も冷たいので、火傷部分に当てないように足元を冷やすなどの利用はいいと思います。)

★まとめ
自己判断で火傷の薬などをつけると動物を刺激することがあります。とにかく、冷やして、早く動物病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。

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上白石萌音、アンチ急増でメンタル崩壊寸前。言葉の刃に傷心、順風満帆の裏で抱える苦しみに心配の声

現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』に天璋院役で出演し、今年秋から始まるNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の主演が決定している上白石萌音(23)。女優として大活躍を見せているが、その一方でネットやSNSなどでの執拗な“容姿イジリ”に悩み、深い心の傷を負っているという。

上白石萌音がカバーアルバムで美声を披露

女優だけではなく、実は歌手としての一面も持っている上白石。23日にはカバーアルバム『あの歌-1-』『あの歌-2-』を同時リリースした。『あの歌-1-』には70年代楽曲カバー、『あの歌-2-』には80-90年代楽曲カバーが収録され、普段はあまり聞けない上白石の美声を楽しむことができる。

その発売を記念して、YouTube特別番組が23日と30日に公開されるなど、上白石は女優とは違う動きも見せている。

そんな上白石がYahoo!ニュースのインタビューに答え、現在の心境や自身を取り巻く環境の変化などについて語った。

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SNSでの“容姿イジリ”に思い悩み傷つく日々

記事によると、上白石はSNSを見ないようにしているといい、その理由に「容姿のことや表現力のことで、嫌なことを言われたりします」と語っている。

たしかにネットやSNSには上白石に対して「かわいくない」などの書き込みが多く散見され、“容姿イジリ”をされているようにみられる。

おまけに上白石が人気俳優やイケメンアイドルとの共演が多いことから、そうしたファンたちから心無いバッシングを受けている。

表に出て芸能活動をしている以上、アンチな意見が出てしまうのは仕方ない部分でもある。それはそれと割り切って気にしなければよいという考え方もあるが、上白石の性格上そうはいかないようだ。

上白石は自身の容姿をイジられることについて、「見た目のことを言われると、『でもさ、どうしようもないんだよね』って思う。だから怒りよりは悲しみにいきます」とし、「そういうときにできた傷って完治はしない」と語った。

自分に対して自身を持つことができず、自分のことを好きではないとも明かした上白石。芸能人というとガツガツしてハートも強い人というイメージが強いが、上白石は真逆。誰よりも繊細で傷つきやすい性格なのだ。

それゆえ、他人の意見を否定することができず、批判的な意見に心を痛めてどんどん思いつめてしまい、自分を追い込んでしまう。

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ドラマや映画で大活躍を見せる裏で、上白石は深い心の闇を抱えていた。

しかし、そんな他人の意見に惑わされる必要はない。上白石の良さを十分理解してくれるファンはアンチ以上にたくさんいるのだ。

「五輪反対は非科学的」橋本聖子会長の精神論に批判集中。酒解禁すら二転三転、空飛ぶ税金ブルーインパルスの開会式飛行にどんな合理性があるのか?

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長が22日、ダイヤモンド・オンラインのインタビューに答え、開催が近づくオリンピックについて語った。しかし、その中で橋本会長が「『オリンピックは特別に興奮するからダメだ』、非科学的な話ですよね(苦笑)」と答えたことに波紋が広がっている。

橋本聖子会長「五輪反対は非科学的」発言に批判殺到

東京五輪を開催することで、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、橋本会長は改めて安心安全な対策を十分施していると説明。

記事の中でJリーグを引き合いに出し、観戦ルールやマナーが徹底されていることでクラスターが発生していないことを強調した。

その上で、「『オリンピックは特別に興奮するからダメだ』、非科学的な話ですよね(苦笑)」と語り、他のプロスポーツと東京五輪も同じであるとの認識を示した。

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しかし、この橋本会長の意見に批判が殺到。「専門家である医学者や科学者たちがずっと五輪開催に反対してきた」「何で政治家がその道のプロたちに対して“非科学的”と言えるのか」などの声があがった。

これまでの対応を振り返ってみれば、組織委や政府がすべてにおいて科学的なことをしてきたとは言えないだろう。この段階にきて“非科学的だ”と断じる組織委会長の発言は違和感でしかない。

政府と組織委が行ってきた“非科学的”な対応の数々

22日、組織委が会場内で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが明らかとなり、国民だけではなく政府与党からも反対論があがった。

丸川珠代五輪相が「大会の性質上、ステークホルダーの存在がどうしてもある。組織委員会としては、そのことを念頭において検討されると思う」と語った失言もあり批判が続出。

翌23日には一転して酒類販売の見送りを決めたが、これのどこが科学的な判断なのあろうか。スポンサー&IOCファーストの明らかな“非科学的”な対応だ。

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また、東京五輪開会式の当日には、航空自衛隊のブルーインパルスが国立競技場の上空に「五輪マーク」を描く計画が進んでいることがわかった。TBSニュースなどが報じた。

5月29日には医療従事者への敬意と感謝の気持ちを示すために飛行したが、感動の声が聞かれる一方、「密状態が発生した」「歓声があがった」と“非科学的”な一面も起きていた。

ブルーインパルスが飛行するということは、そのための多額な税金も飛んでいくことになり、批判する声もあがっている。

一方、埼玉県では衝撃的な事実が明らかになった。東京以外の周辺の自治体でも五輪で交通案内などをする都市ボランティアが参加するが、希望者には優先的にワクチン接種が行われる。

埼玉県では1回目の接種が7月8~11日と五輪開催前に行われるものの、2回目の接種が8月8~11日になることがわかった。8月8日といえば、五輪閉会式の日。すなわち、東京五輪の開催中にはワクチン接種を終えることができないのだ。

ボランティアとして参加を呼び掛けておきながら、ワクチン接種を打てないという現実。誰がどう見ても“非科学的”そのものだ。

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橋本聖子委員長は「五輪反対は非科学的だ」としたが、医学や科学的な見地から専門家たちは開催中止を唱え続けてきた。東京五輪を強行開催する方がよっぽど“非科学的”ではないだろうか。

これ一発で自民“下野”の可能性も。野党が公約として掲げるべき「最終手段」

専門家らの提言を無視し、有観客での五輪開催を既定路線とした菅政権。もはや国民の政治不信は高まるばかりですが、このような状況を識者はどう見るのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、今のままでは日本経済の低迷を招いた「ロッキード政局」の二の舞になりかねないと分析。そこから脱却するためには荒療治が必要とし、「東京五輪のケジメ監査」のための管理内閣構想を提案しています。

 

かつての「ロッキード政局」を参考に「五輪政局」を考える

偶然ですが、本メルマガでは「フラッシュバック」というコラムで、45年前の同月同週の歴史を回顧するという作業をずっと続けています。現在扱っているのは、1976年6月、ちょうどロッキード事件が大きな問題になる一方で、自民党内では「三木おろし」に対して「三木ねばり」が対抗するという奇妙な状況が続いていました。

どうして自民党内で、自分たちの総理を引きずり下ろしたいという勢力が出てきたのかというと、三木政権が続くと「ロッキード事件でカネを受け取っている政府高官」についての捜査が進捗した場合に、「指揮権発動をしない」つまり「田中角栄を逮捕してしまう」という「危険」があったからです。これを阻止すべく、椎名悦三郎をリーダーとして、そこに田中派、福田派、大平派という保守3派が結集していたのでした。

では、三木は国民的人気を獲得していたのかというと、そうではありませんでした。三木のイメージは崩れていませんでしたが、三木という人は自民党の総裁であり、自民党として選挙を戦えば敗北は目に見えていたからです。そんな中では、自民党内ではこのまま三木に解散をさせると、保守派は議席を減らして権力を失い、残った三木派などが中道勢力と組んで連立政権を作るなど、ロクなことにはならないとして、警戒感を高めていたのです。

単純化して言えば、民意は自民党を見放していました。では、野党はどうかというと、民社という不思議な中道右派政党があり、この頃の公明は「都市型の革新勢力」を自認していましたが、この両党は合わせて50議席にも満たない中でそれほど大きな力は持っていませんでした。

これに対して野党第一党の社会党は直前の72年の総選挙では118議席(得票率22%)、共産党は38議席(10.5%)という大きな勢力を有していました。ですが、今でいう「リベラル」な勢力は社会党の右派に少しいるだけで、残りの社会党と共産党は、「利潤追求を前提とする自由経済」を否定しているばかりか、公然とではないにしても「政権を取ったら自由陣営を抜けて東側同盟に変わる」姿勢を見せていたのです。

何しろ、核兵器は良くないが東側の核は人民の核だから正義だとか、プロレタリアート独裁、つまり革命の過程で社会主義国が民主主義を停止して強権に移行することが正しいなどということを、「実行不可能なことは分かっていながら、より左派のポジションを取ると格好良いし、組合活動に気合が入る」というだけで主張し続け、これに対して政権の受け皿になるべく「現実に目を向ける」勢力は、「右傾化」だとして犯罪者呼ばわりしていたのでした。

そんな中では、有権者としては野党に対して「チェック・アンド・バランス」の機能は期待しても、政権交代の受け皿は期待できるはずがありません。実際に、この1976年の任期満了衆院選では、自民党は大敗したものの、保守系無所属を入れて過半数を維持し、与野党の政権交代は起きませんでした。

ですが、これから15年にわたって政治は混迷を続け、中曽根の5年間というのはあったものの、一貫して「政治不信」という魔術的な言葉が、あるときは政界を縛り、あるときは何かに結集しという形で、例えば「新自由クラブのブーム」や「土井たか子ブーム」があったりしたわけです。結果的に、1993年には細川内閣の発足という形で、自民党政権が一旦終焉を迎え、また1994年には村山内閣という形で自民党は政権復帰するわけですが、政治的には不安定な時代が続きました。

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