韓国に10年遅れ。低レベルすぎる日本のサイバー・セキュリティ

先日行われたハッカーの世界大会で、15歳の日本人少年が3位入賞を果たしました。が、実はこれ、「オープン戦」の結果で、日本は本戦に1チームも出られないという体たらく。軍事アナリストの小川和久さんはメルマガ『NEWSを疑え!』の中で、「少年の3位入賞は喜びたい」としながらも、日本のサイバー・セキュリティ水準の低さを指摘しています。

15歳天才ハッカーの上位入賞を喜びたいが

ちょっと嬉しいニュースが8月28日の読売新聞の「顔」に載りました。

● 清水郁実(いくみ)さん 15 ハッカーの世界大会で3位入賞を果たした中学3年生

 

毎夏、米ラスベガスで開かれる世界最大のハッカーの祭典「DEFCONデフコン」。その目玉イベントのハッカー大会(オープン戦)で3位入賞を果たした。プログラミングや暗号解読などの腕と知識を150人以上の大人たちと競って勝ち上がったが、「そのつもりで来ていたのでほっとした」。笑顔には余裕さえ漂う。

 

日本では「天才ハッカー少年」と呼ばれることも。3歳で携帯メールに興じた。今は、大学生や社会人も入るハッカーチームのリーダーを務め、年10回ほど各地の大会に遠征する日々。東京の有名進学校に通うが「学校の勉強は得意じゃない」とか。それでも、父親の誠さん(43)は「好きなことを思いっきりさせたい」とエールを送る。

 

セキュリティ人材が8万人足りないとされる日本。かたや隣の韓国では国を挙げてハッカーの英才教育制度を導入している。今年、デフコンの中でもさらに難易度の高い本戦で優勝したのは、その制度のOBたちの韓国チームだ。日本は本戦には1チームも出られなかった。「いつか本戦で上位を目指す」。ちょっとたくましい表情を見せた。(若江雅子)

これまでメルマガでも取り上げてきましたが、日本のサイバー・セキュリティのレベルは「技術大国」「技術立国」の看板とは裏腹に、驚くほど低く、2003年に政府の委託で調査したときは「米国に20年、韓国に10年ほど遅れている」と結論せざるを得ませんでした。

技術的には米国に2~3年の遅れなのですが、いったん水準を上げると安住してしまう日本に対して、世界の先進国は常に最高水準を目指しています。ドッグイヤーのように1年の遅れが7年の遅れを意味する、つまり3年の遅れは20年の遅れにつながりかねず、日本の低迷ぶりは目を覆わんばかりのものがあった訳です。

締め切りがないことを最優先にすると行動力はグングン上がる

林修先生のあの言葉、やっぱり正しいようです。メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』の著者で精神科医のゆうきゆう先生が今回伝授してくださるのは、行動力がグングン上がる方法。「どうせいつかやるのなら、今やる」と考えることが大事だと説いています。

どうせ、いつかやるのなら。

あなたには、どうしてもやりたいことがありますでしょうか? こんなときに役立つ、1つの考え方を示します。

集中する方が、成果は上がる。

実は心理学的に「たった1つのこと」に集中し、それを実行する、ということを積み重ねた方が、最終的に大きなことを達成できるとされています。

いわゆる「色々なものごとを並行して行う」というのは、一見するとスゴいことのように思えるのですが、それよりは「一点集中」で片づけた方が、成果はどんどん上がっていくのです。

そのため大切なことは「今やるべきこと」を、1個だけ定めて、それを行うことなのです。

もちろんですが、そのための時間は、そこまで長くなくても構いません。たとえば10分とか15分とかで大丈夫です。そしてそれが飽きたら、そのときは「次」のことをしても大丈夫です。大切なことは、短いあいだは「これだけ」に集中することです。

シメキリがあることは、優先するな。

では、その「やるべきこと」はどうやって決めるか?

よく「優先順位をつけろ!」と言いますが、実際に物事に優先順位を決めるというのは、非常に難しいことです。考えているあいだに「何が一番大切か」ということが分からなくなってしまうことも多いものです。

ここで自分が教えるのは、こんな考え方です。

まず「緊急的なもの」や「どうしてもやるべきこと」というのは、ハズして大丈夫です。極端な話、そういうことは何も考えたりせずとも、必然的に自然にやるものだからです。

たとえば「トイレに行く」とか「食事をする」とか「歯みがきをする」とか。もしくは「本当にシメキリが決まっている仕事」とか。このあたりは、優先順位として組み込まなくても、気づいたら行動にしているもののはずです。

もちろんですが、シメキリを守れない方とか、目の前にリアルにシメキリが近づいて来ている人とかは別ですよ? そういう場合は、もちろんそれを最優先にしてください。ただ現在「漠然と、これから何をしようか考えている」というときに、わざわざそれを優先的にやらなくてもいい、という話です。

時間があるときにも、そういう仕事を先にしたとして…。

その場合、無意識に「でもまだシメキリは先だしなぁ…」と考えてしまいます。そしてその結果、シメキリのギリギリまで、ダラダラと実行することになる危険性もあります。

するとシメキリ前も、やっぱり変わらずその仕事をしていて、結果的にすべての時間が、その仕事によって占められてしまう…ということだってあるはずです。ですので「時間がまだある」とか「精神的に余裕がある」というときに、わざわざそういう仕事を先にしようとしないことです。

精子は過酷な競争に勝つため助け合うこともあると英研究

受精の際に、何億個という精子の中から卵子とくっつけるのはたった1個。さぞや熾烈な争いが展開されているのかと思いきや、実は精子同士で協力していると発表したのが、英・シェフィールド大学の研究チーム。その研究結果の詳細が、無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で紹介されています。

精子は過酷な競争に打つ勝つため、力を合わせていた

精子が卵子と出会って受精に至る過程での、精子同士の競争は本当にすごいものです。

何億という自分と同じような精子に打ち勝って、最後は一匹しか卵子に会えないのですから……。そういう過激な競争に打ち勝ったのが、我々です。それを思えば、人生の中の競争なんか、たかが知れています。

さて、精子はそのような過激な競争に打ち勝つため、たった一匹で戦い抜き、他の精子は全て敵、と信じられていたのですが、精子同士も生き残りのためには助け合いもするそうです。

これはシェフィールド大学のSimone Immler博士らが、ラットやマウスを用いた研究で明らかにしたもので、科学誌のPLoS ONEに記載されているものです。特にメスがオスを受け入れる態勢が充分な時で、かつ精子が多くのライバルと競争する必要のある時に有効のようです。

それによりますと、マウスの精子は緻密に計画された協力システムを持っており、これらの精子の頭部にある特殊な鍵状の構造がそうです。

そしてこれらの精子は、お互いに5~100匹で集合を作って泳ぐことが出来るようになり、そのおかげで一匹ずつが泳ぐよりも早いスピードとなり、卵子に届くまでの時間が短くなるということです。

すなわち、各々の精子はライバルの精子達に打ち勝つことのみを考えているわけではなく、ある時はお互いに協力し合って、他の集団より早く卵子にたどり着いて、受精する確率を高めていると考えられるそうです。

激しい勝ち残り競争に勝つには、時にはライバル同士が協力し合うことも必要ですよね。後々の人生にも応用できそうです。

image by: Shutterstock

 

ジョニー・デップの娘がカミングアウトして爆発的に広まった言葉

「バイセクシャル」と同じ意味を持つ「セクシャル・フルイディティ」という言葉がアメリカで爆発的に使われています。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんは、その背景には最近「セクシャル・フルイディティ」であることをカミング・アウトしたジョニー・デップの娘、リリー・ローズ・デップの存在が大きいのでは、と見ています。

 

Bitch stole my look

Lily-Rose Deppさん(@lilyrose_depp)が投稿した写真 –

セクシャル・フルイディティ

「セクシャル・フルイディティ」(Sexual Fluidity)という言葉がたくさん登場する、興味深いニュースを1つご紹介しておこう。

人気俳優のジョニー・デップ(Johnny Depp)さんの娘で、モデルのリリー・ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)さんが、自分は、「セクシャル・フルイディティ」(Sexual Fluidity)だと告白したというニュースだ。

リリー・ローズ・デップさんは、現在、16歳(1999年5月生まれ)とまだかなり若く、めちゃめちゃ可愛いということや、今年7月、高級ファッション・ブランドのシャネルのモデルを務めたばかりで、モデルとしての注目度も高かったことなどから、それはもう大きな話題に。

以下、どれだけ沢山、「Sexual Fluidity」とか、「Sexually Fluid」といった言葉が飛び交っているかを示すため、いつもより多めに関連記事をご参考まで。

しかも、「美しい方法で」(in a Beautiful Way)とか、「勇敢に明らかにした」(brave sexuality revelation)とか、「社会啓蒙プロジェクトを支援」(in Support of Social Awareness Project)などと、このニュースの見出しは、好意的でポジティブな表現が、やたらに多いのも特徴と言えるだろう。

〔ご参考〕
Lily-Rose Depp Comes Out As Sexually Fluid On Instagram
Lily-Rose Depp Comes Out As Sexually Fluid in a Beautiful Way
Lily-Rose Depp Comes Out as Sexually Fluid
Johnny Depp openly supports daughter Lily-Rose after her brave sexuality revelation
Lily-Rose Depp, 16, Comes Out as Sexually Fluid
Lily-Rose Depp Comes Out As ‘Sexually Fluid;’ Johnny Depp Supports Daughter’s Choice?
Lily-Rose Depp Comes Out as Sexually Fluid in Support of Social Awareness Project

もう政府は頼らない!ついに自ら資金集めを始めた理研研究員

現在、我が国の科学研究は政府の補助により成り立っていますが、国家の衰退による資金不足は近い将来かならずやってくる、と言うのは理研の特別研究員・安井真人さん。その解決策の1つとして、安井さんは有料メルマガの立ち上げを決意したといいます。この詳細を無料メルマガ『科学日誌』からご紹介、あなたも500円で日本の生物学研究を救ってみませんか?

政府頼みからの脱却

今回は、メルマガ読者の皆様にお知らせがありメルマガを発行しました。それは何かというと「科学日誌 寄付版」の発行です。「科学日誌 寄付版」は有料メールマガジンで毎月2回第1・3日曜日に発行されます。月額500円+消費税となっています。

有料メルマガを始めるのですが、この無料版も続けていきます。無料版も毎月2回第1・第3日曜日に発行します。記事の一部を有料版限定にしようと考えていますが、無料版だけでも楽しめる内容になるよう努めていきます。有料メルマガでやっていこうと考えているコンテンツは以下のページに書いてあります。

科学日誌 寄付版

なぜ有料メルマガを始めるか?

なぜ私が有料メルマガを始めることにしたかというと簡単で「生物学研究推進のため」です。

近年、遺伝子工学や顕微鏡、コンピュータ、微細加工などの技術により、生き物を解析することが容易になってきました。

例えば、あるタンパク質の細胞内局在を蛍光タンパク質でリアルタイム計測できますし、1分子レベルで可視化できます。iPS技術も発達し、人の脳も培養できるようになってきました。今後、生物学研究を進めていけば、これまで治せなかった病気も治せるかもしれませんし、私たちが持つ感情がうまれる仕組みもわかるかもしれません。生物学研究には夢があるのです。

世界的に政府は衰退していく

しかし近年、生物学研究を継続することが困難な状況になってきています。なぜ困難になっているかというと「政府の力の衰え」です。

これまで、政府は道路などのインフラを作ったり、警察・鉄道・学校などの運営において一定の役割がありました。これらの事業は規模が大きいため、会社で行うことが困難だったからです。

現在は科学(特にパソコンやインターネット)の発展に伴い、これまで政府が行ってきた事業を会社で行うことが可能になってきました。警察は警備会社に委託できますし、鉄道はすでにJRのように民営化されています。学校も、「受験サプリ」などのサービスにより安価に質の高い授業を受けることが可能です。

さらに、政府による徴税も年々難しくなってきています。グローバル企業は税率の安い国に移動し、なるべく税金を払わないよう最適化しています。また、ビットコインという仕組みも近年発達しており、将来的には消費税などは意味をなさなくなるでしょう。

上記のことから、今後、政府というものは徐々に勢力を失っていくと予想されます。これは日本だけのことではなく全世界的に起こることでしょう。実際、ギリシャは財政破綻しましたし、いつかはわかりませんが日本も近い将来財政破綻することは間違いないでしょう。

「やってられっか!」交渉中に相手の態度が急変したときの対処法

やっと苦労して交渉締結までこぎつけた矢先に、突然相手から交渉決裂ともとれる「ちゃぶ台返し」をされた場合、どうすればいいのでしょうか? 実は、この態度の原因には3つの種類があるようです。様々なメディアで活躍されている弁護士・谷原誠さんのメルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』より、対処法をご紹介します!

締結寸前に態度が急変!どう対処する?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

長い時間をかけた交渉が、様々な条件で合意を見ていよいよ締結寸前。しかし、交渉が佳境に入った状況で、何かのきっかけで相手が態度を急変させ、

「こんな交渉やってられるか!」

と、今までの議論をすべて無にしてしまうような振る舞いをすることがあります。いわゆる「ちゃぶ台返し」です。これをやられると、交渉をまとめるために努力してきた人は驚き狼狽してしまうものです。

売り言葉に買い言葉」で交渉を打ち切ることもできず、そうかと言って、ひたすらに自らの非を認めて譲歩するわけにもいきません。

実は、この「ちゃぶ台返し」は、交渉の場では時折起こること。考えなくてはならないのは、これを防止する方法よりも、そのような行動をされたときにどう対処するかということです。

「ちゃぶ台返し」への対応にはいくつかの段階があります。まず第一には、気にしないことです。「やってられるか」といったセリフがあった場合、そのセリフを「交渉を打ち切り、破談にする」という意味にとらず、

「では、今日はこれで終わりにしましょう」
「ちょっと休憩を入れましょう」

と、意味をポジティブに解釈した上で受け止めます。相手も、契約を締結したくなければその場にいないはずです。こちらが感情的になって「売り言葉に買い言葉」のようにならず、冷静な態度を貫けば、多くの場合、問題は沈静化します。このような対応で事態が好転せず、あくまで相手が交渉をすべて終わりにしようとしているように見える場合は、その態度に至った原因を考え、対応方法を考える必要があります。

ちゃぶ台返しのセリフは、その原因から3種類に分かれます。

1.「感情」で言っている

2.「戦略」で言っている

3.「条件交渉」として言っている

1つ目は人と人の感情的わだかまり。この場合は、何を怒っているのかということを見極め、相手の怒りに共感しつつ、落ち着いて話をし、感情が軟化するのを待ちます。注意しなければならないのは、感情が沈静するまでは、絶対に条件交渉をしないこと。感情問題を条件の問題と取り違えると交渉は失敗します。

私は、弁護士として感情的な相手と数多くの交渉をしてきました。その結果、言えることです。相手が冷静な判断をすることができない状態なので、本当のちゃぶ台返しになって交渉が決裂してしまうおそれがあります。

2つ目は、より良い条件を引き出すため、戦略的に破断をちらつかせている場合です。そういう時は、こちらも同様に「それでは終わりにしましょう」という態度を見せるのが有効です。そう出られると、今度は相手が動揺する番です。そして、そのままでは本当に交渉が終わってしまいますので、目の前の書類をかたづけるなど、帰る用意をしながら、少し話題を変えて「ところで、○○の件は」と話を続けたり、会社に帰ってから、改めて電話してみたりすると、交渉が再開されることが多かったりします。

普段、交渉に慣れてない方には違和感があるかもしれませんが、「交渉を終わりにしましょう」というのは、実は本当の終わりではなく駆け引きで言われることもある、ということを憶えておきましょう。

3つ目は、具体的に納得できない条件が発生したケース。これはある意味わかりやすい理由です。この場合、対案を出さない限りは解決の糸口をつかめません。冷静に相手のニーズを聞いて、こちらの条件と比べて、丁寧に交渉を進めていきます。いずれにしろ、ちゃぶ台返しを過度に恐れていると不利になります。交渉を破談にするオプションはこちら側にもあり、立場は対等です。

落ち着いて対応すれば、それまでに積み重ねてきた合意を崩す必要が発生することは少ないということを覚えておきましょう。

「ばっかもーん!!!」(ちゃぶ台をひっくり返す星一徹)

image by:Shutterstock

 

『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』
人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などテレビ解説でもお馴染みで、「するどい質問力」(10万部)、「弁護士が教える気弱なあなたの交渉術」(アマゾン1位獲得)の著者で現役弁護士の谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。
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購入履歴を国が記録…マイナンバー還付案、新聞各紙はどう捉えた?

財務省が2017年4月の消費税10%の引き上げに合わせて導入を検討している、酒類を除く飲食料品の2%還付案。マイナンバーカードを使用しなければならないため賛否も両論なのですが…。ジャーナリストの内田誠さんが自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』で新聞各紙がどう伝えたかを比較・分析しています。

消費税10%引き上げ時の還付制度案、各紙はどう伝えたのか

今朝の各紙が、共通して重視しているのは……。

「消費税10%時の還付」についてです。昨日の《読売》記事の後追いを《朝日》と《毎日》が1面トップにしました。《読売》も1面左肩に続報的な位置づけの記事を置き、さらに関連記事を2つ置いている。

その他、「辺野古協議決裂」、「司法試験問題漏洩」と「安倍無投票再選」関連の扱いが大きい。

◆1面トップの見出し1行目は……。

《朝日》…「飲食料品 2%分『還付』」
《読売》…「司法試験 問題漏洩」
《毎日》…「マイナンバー使い還付」
《東京》…「「辺野古ありき」で決裂」

◆解説面は……。

《朝日》…「増税分還付 公明乗る」
《読売》…「東芝 多難の再出発」
《毎日》…「制度設計 場当たり」「軽減税率 財務省が代替案」
《東京》…「経済格差 進む二極化」「安倍政権2年8ヶ月」

ということで、今日は、この「消費税増税と還付」の問題を共通テーマとして扱います。各紙、かなり扱い方に幅があり、記者が走り回っている様子が見えて興味深い展開です。したがって、【基本的な報道内容】も概括的にして、出来るだけ早く各紙の報道内容に入っていきたいと思います。《東京》はこの記事を落としているので、同紙の個性的な解説記事「核心」について触れます。

基本的な報道内容

消費税を10%に引き上げるのに応じ、負担緩和策として、「酒類を除く飲食料品」を購入した消費者に税率2%相当の金額を後から給付する仕組みを財務省が検討している。所得に関係なく、一律に還付するもので、買い物時にその金額の情報をマイナンバーカードに保存する方式。しかし、これでは、小売店への情報端末の配備などが課題として残り、社会的な混乱は避けられないとの懸念がある。また、給付に上限額を設ける考えで、実質、半分程度しか戻らないことになりそうだ。

安倍首相が無投票で再選…その裏で描かれる安倍退陣のシナリオ

無投票で自民党の総裁に再選した安倍首相。一見、党全体が一丸となって諸政策を推し進めていく意思表明のように思えますが、そうではないと断言するのがジャーナリストの高野孟さん。メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、この再選には「安倍首相に辞意表明をさせるという企みが孕まれている」と記しています。

総裁無投票再選の裏側

安保国会の会期末が近づいたが、

(1)8日告示の自民党総裁選で安倍の無投票再選が確定するのかどうか
(2)安保法案の強行採決をどのタイミングで決行するか、それが出来ずに「60日ルール」適用か
(3)それに対する世論の沸騰と国会デモの高揚に安倍の心身は耐えられるのか
(4)その最中に辺野古基地建設をめぐる「1カ月休戦」期間が終わり、沖縄県が新たな行動に打って出て、それに対して安倍が強硬姿勢を示すかどうかの緊迫局面が迫る──

などの多次元方程式が絡んで、解を得るのは簡単ではない。

何が起きるか分からない会期末

(1)について。尾辻秀久元参院副議長が4日、総裁選に野田聖子=前総務会長が立候補した場合に推薦人になると意思表明したのは1つの波乱要因ではあるけれども、彼女が8日までに20人の推薦人を集めるのは極めて難しく、安倍の無投票再選がこの日に確定する公算は大きい。

しかし、別項「日刊ゲンダイ」コラムで述べたように、これは安倍の党内「一強多弱」態勢の下に全党がひれ伏して、打って一丸となっていることを意味せず、むしろ無気力と組織劣化の表れであり、さらにその裏側には、安保法案は成立させるけれども、その栄誉と共に国民不人気の責任を全部安倍に負わせて辞意表明させるという、意地悪な企みも孕まれている。安倍支持を真っ先に表明して無投票再選への流れを作ったのは策士=二階俊博総務会長だから、余計に怪しい。

季節の変わり目でダルいなら…「ゴーヤのゴーちゃん」を作ろう!

数日ほど暑い日が続いたかと思えば、明け方には肌寒いくらいの気温にまで下がるなど、季節の変わり目はどうしても体調が崩れやすくなりますよね。『一石三鳥健康メルマガ』では、そんな時にこそ食べたい免疫力アップの成分がたくさん入った「ゴーヤのゴーちゃん」の作り方をご紹介しています。

ゴーヤ 〜栄養編〜

こんにちは、もげらもげこです。

ようやく秋がきたなと思ったのに、ここ数日は本当に暑かったですね。気温の落差が激しいと、体の調子を整えるのが大変です。だるかったり、頭が痛かったりしていませんか。気候が不安定な時に体ではどんなことが起きているのでしょうか。

体の中には、自律神経と呼ばれるものが通っています。内臓の動きや体温調整、それから呼吸など、意識とは関係なく一定の動きをするために必要な神経のことです。一定の働きをキープするために、アクセルのような働きをする交感神経と、ブレーキのような働きをする副交感神経があります。

ストレスにさらされると、自律神経の働きに影響が出ます。気温の極端な変化も、体にとっては立派なストレスです。自律神経に乱れが生じると、免疫力が低下します。これから風邪が流行する季節ですから、免疫力は整えておきたいですよね。

そこで役に立つのが今日のテーマ、ゴーヤです。ゴーヤは、苦くて食べにくい野菜というイメージが強いと思います。私は、子供のころは嫌いでした。昔から、「良薬口に苦し」といいますが、苦いこのゴーヤには今の季節だからこそ食べたい、免疫力をアップさせる成分がたくさん入っているのです。

ゴーヤの中にたっぷり入っているのが、ビタミンC! ビタミンCは加熱に弱いというイメージがありますが、ゴーヤのビタミンCはとても強いのが特徴です。レモンの5倍入っています。

ビタミンCが体にいいのは有名ですね。でも、どう体にいいのかご存知ですか? ビタミンCは、抗ストレスホルモンを作るのに必要なビタミンです。副腎という臓器でホルモンが造られるため、臓器の中には大量のビタミンCがストックされています。しかし体がストレスを感じると、そのストックは急激に減ってしまうのです。

ビタミンCが不足すると、抗ストレスホルモンが十分につくられないため、ストレスに対抗する力が急速に弱まります。さらに、一気にたくさん摂取しようとしても、体外に排出されてしまいます。毎日摂ることがとても大事なのです。

でもゴーヤの料理なんて、ゴーヤチャンプルーしか思いつかないよという方のために、今日はとっておきの料理をご紹介します。その名も、きゅうりのQちゃんならぬ「ゴーヤのゴーちゃん」です。

用意するのは、ゴーヤ、新生姜、ごま、しょうゆ、砂糖、お酢、みりん、かつおぶしです。ゴーヤを3ミリくらいの厚さに切ります。苦みが苦手な方は、まず最初に沸騰したお湯で30秒くらいゆでて、お湯をよく切っておきましょう。調味料と一緒に煮込むと苦味はある程度飛びますが、苦いのが大嫌いな方におすすめの方法です。

次に、鍋に調味料をいれます。おすすめの分量は、しょうゆ:みりん:お酢:砂糖=3:3:1~2:1~2です。今日は、250gのゴーヤ2本に対して、醤油200cc、みりん200cc、お酢70cc、砂糖大さじ6を入れました。鍋に入れたゴーヤに対して、その半分くらいの分量がちょうどいいと思います。ゴーヤから水分がでてきて味が薄まりますので。

鍋を、水分が飛ぶまで煮込みます。ゴーヤが加熱でとろとろになってしまいそうに思えますが、意外とそんなことはありません。加熱をしている間に、新生姜を千切りして加えましょう。私は、たっぷり入っているほうが好きです。汁がほとんどなくなったら、かつおぶしとごまをお好きなだけ加えてください。

このゴーちゃん、つくだ煮として使っていただくのはもちろん、さまざまな料理に展開することができます。ご飯と一緒に炒めていただければチャーハンになります。オムレツのなかに入れていただいたり、スープにいれたりしてもよし。ゴーちゃんの中に、レンコン、にんじん、なすを加えると、福神漬けになります。

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