「なぜ日本人は過労死するほど働くのか」 海外には異質に映る残業文化

日本で「過労死」という言葉はすでにあまりにも一般的になりすぎ、私たち日本人がこの言葉を聞いても、ふと考えを巡らすことはなくなってしまった。しかし労働者の権利が法律でしっかり守られている欧米諸国では、日本のこの状況に驚きを隠せないようだ。

ワーク・ライフ・バランスがなく過労死があるニッポン

米大手新聞のワシントン・ポスト紙(WP)は7月31日、「日本人は本当に死ぬほど働いているのか?答えはイエスのケースも」という見出しで記事を掲載した。

記事は、マンション管理を行う企業に勤務し、昨年7月に自殺した34歳の男性について取り上げている。スーパーバイザーとして働いていた男性は、激務に耐えかね辞表を出したが受け入れられなかった。部下に負担がかかることを懸念した男性は激務を続け、自殺する1週間の勤務時間は90時間となっていた。死後1年ほど経った今年6月、過労死として認定された。

自殺前の男性の様子がまったくの他人事に思えない人も少なくないだろう。厚生労働省が6月明らかにした数字によると、2015年度の過労死労災請求件数は2310件に上った。とくに仕事による強いストレスなどが原因の精神障害に対する労災は請求件数が1515件となり、過去最多だった2014年度から59件の増加となった。

WPは記事の中で、アメリカでは家族と一緒に過ごす時間を作るために生産的に働くことが重要視されているが、「日本語にはワーク・ライフ・バランスという言葉は存在しない。しかし働き過ぎて死ぬKaroshiという言葉は存在する」と指摘し、アメリカとの違いを強調した。WPのみならず、英語メディアが日本の過労死について報じるとき、英語には「過労死」に匹敵する言葉が存在しないためかKaroshiと書いた後に「働き過ぎで死ぬこと」との説明を加えているケースが目立つ。それほど、欧米で過労死は珍しく、日本の「働きすぎ文化」が異質に映るのだ。

ヨーロッパでは暇すぎで会社を提訴も

欧州連合(EU)では、EU労働時間指令が存在するため、週48時間(時間外労働含む)以上働くことは法律で禁じられている。フランスの場合、法定労働時間は週35時間で、これ以上は時間外労働となる。

そのフランスで5月、香水メーカーに勤務していた男性(44歳)が「仕事があまりにも暇すぎて自分は職業人として殺され、プロのゾンビと化してしまった」として、補償金や慰謝料36万ユーロ(約4,000万円)を求め、元雇用主を提訴した。インデペンデント紙によるとこの男性は管理職だったが、職務とは無関係の退屈な仕事を振られるようになり、「燃え尽き症候群(burnout)」の逆といえる「暇すぎ症候群(bore-out)」になりうつ病を発症したと主張している。7月28日に労働審判で決定が下される予定だったが、新たな審理の日程を設けることになり、本件はまだ結審していない。

一方でBBCの記事では、職場での心理学を専門とするサンディ・マン博士が、人は「暇すぎて死ぬ」ことはないだろうが、退屈な職場は多くの人にとってストレスの元になっており、ますます大きな問題となっていると指摘。どうやらヨーロッパではむしろ、過労よりも仕事が暇な方が問題になっているようだ。

過労死をなくすには意識の変革から

お笑い芸人でありながらIT企業の役員もこなす厚切りジェイソン氏はこれまで、日本の労務環境を批判するツイートを何度かしている。例えば2015年5月は、「仕事を効率良くし、毎日ノー残業デイにすべき。残業前提の仕事はバカバカしい」(原文ママ)とツイート。さらに今年2月には、「日本はスタート時間に厳しいのにエンド時間にルース」(原文ママ)とツイートし、どちらも多くのリツイートや「いいね」を得ている。

関西大学の森岡孝二名誉教授は前述のWP記事の中で、「残業文化を変え、家族や趣味にかける時間を作らなければ。長時間労働は、日本にはびこる諸悪の根源だ。文句を言う時間さえもないほどみんな忙しい」といい、過労死をなくすには日本の労働文化そのものを変えないといけないだろうと指摘する。

もちろん、従業員ひとりが変えようとしても難しいだろう。会社全体、そして社会全体が意識を持って取り組む必要がある、根の深い問題だ。しかし個々人が意識を変えるよう努めるところから始めないと社会も変わっていかないというのもまた事実だろう。

(松丸さとみ)

 

 

記事提供:ニュースフィア

イチローの3000本安打「ボールが落ちた場所」を全て示した画像がスゴい

大リーグ史上通算30人目の3000本安打を達成した、マーリンズのイチロー選手。

MLB(メジャーリーグベースボール)のインスタグラム(mlb)に、イチロー選手の3000本安打全てのボールが落ちた場所を示した図が話題となっている。

その画像がコチラ。
 


 

MLB ⚾さん(@mlb)が投稿した写真

 

青がシングルヒット、黄色が二塁打、黒が三塁打、赤はホームランを示している。

星は、記念すべき3000本目の安打だ。

こうやって見ると、イチロー選手がライト・レフト万遍なくヒットを打っているのが凄い!

改めて、3000本安打の偉業に感服する。

 

画像出典:マイアミ・マーリンズオフィシャルサイト

※本記事内のInstagram画像につきましては、Instagramの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

記事提供:ViRATES

 

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渡る世間は鬼ばかり? 社員にゃ分からぬ、経営者たちの終わらない苦悩

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は「経営者の大変さ」について。社長のことを「何もしないで威張ってる人」なんて思っているんだとしたら、とんでもありません。従業員にきちんとお給料を払うために「毎月借金取りに追われているような気持ち」でがんばっているんですよ!

経営者が一番苦心していることとは

Question

shitumon

永江さんこんにちは!私自身、会社の一従業員でして、経営者という立場の人間はどのように考えてどのような境遇で行動しているのか気になって質問させていただきます。

永江さんは会社を設立、運営するにあたって、様々な法律知識が必要ですし、文書届出等、煩雑な作業が色々とあると思います。会社を運営されていますが、そのような知識というものは実際にやりながら身につけていくものなのでしょうか?

弁護士さん、人脈の知り合いの方等にその時その時で教えてもらったりしながらなんとかやっていかれてるという感じなんでしょうか?すべてのことを100%分かって、なおかつ自分一人でやっている人というのはありえないと思いますので、実際のところどのような感じなのでしょうか?

暑い休日こそ「山歩き」を愉しむぞ。野鳥にも出逢えるオススメの場所

登山経験の少ない人にも山の楽しさを存分に伝えてくださる無料メルマガ 『楽しい登山(初心者から子供・女性まで楽しめる登山を)』。今回は、山で出会うことの出来る野鳥や野生動物の魅力、さらにはテントや山小屋から見える星空の素晴らしさなどが紹介されています。

山は自然の宝庫

山で出会う動物や野鳥について紹介します。

日本各地にある国立公園や国定公園には、ビジターセンターが設置されています。このビジターセンターでは、その地域の自然や動植物などの情報が公開されており、山歩きがより身近で興味深いものになりますので、山歩きの際にはぜひお立ち寄りください。

日本の高い山では、それぞれの地帯によって異なる植物を順に確認することができます。山では、気温や積雪、風などの影響で高木が生育できなくなる「森林限界」というものがあり、日本アルプスでは標高2,500メートル前後、東北では2,000メートル前後といった具合に、地域により森林限界が異なります。

山といえば野鳥の鳴き声も楽しみのひとつです。ただ鳴き声を聞くだけではなく、その声や姿などでどの野鳥か種類がわかるようになれば、野鳥の観察もさらに面白くなります。

坂本龍一さんインタビュー「ゴールは『賞』ではない」

ミュージシャン、作曲家、編曲家、ピアニスト、とさまざまな肩書を持つ音楽家、坂本龍一さん。1990年に活動の拠点をニューヨークに移して以来、日米で活躍している。この度、音楽を手掛けた、日本の映画界の巨匠、山田洋次監督と、女優、吉永小百合さんがタッグを組んだ作品「母と暮せば」が昨月、映画祭「第10回JAPAN CUTS !~ジャパン・カッツ!」(ジャパン・ソサエティー開催)で上映された。病より復帰明け、最初の仕事、米国での活動などお話を伺った。 (聞き手・高橋克明)

音楽手掛けた「母と暮せば」がNY上映

久しぶりに日本映画の音楽を担当されました。制作に至るまでの経緯を教えてください。

坂本 2年前に山田(洋次)監督と吉永小百合さんが、二人で訪ねてきてくださって。で、その場で単刀直入に、次回作の音楽をやってくれないか、と。まぁ、あのお二人に頼まれてイヤとは言えないというか。(笑)

あの二人に「NO」って言える日本人はいないですよね。(笑)

坂本 もちろん、それは冗談で(笑)。ぜひ、やらせていただきたい、と。吉永さんとは一緒にお仕事をさせていただいてもいますし、山田監督は日本を代表する映画監督ですから。「寅さんシリーズ」や「たそがれ清兵衛」など、いろいろ観ていましたが、僕が今までやってきたような映画(音楽)とは随分、傾向が違いますし、むしろ心配だったくらいなんですけれど。

監督の作品はアットホームでウオーミングで…。

坂本龍一坂本 そう。誰が観ても楽しめるというかね。子供からおじいさんおばあさんまで、幅広い世代に愛される、まさに全国区な国民的映画を作られてきた方だから。僕のはもう「せいぜい渋谷区」くらいの作品ですから…。(笑)

「世界のサカモト」です。(笑)

坂本 いやいや、とんでもない。アンダーグラウンドの世界(観)でやってきたわけですから、とてもじゃないけど、僕のようなものでいいのかな、と。ですから、聞きましたよ「僕なんかでいいんですか」って(笑)。最後まで山田監督の映画に合うような音楽を自分が作れるかどうかは心配でした。

心掛けた点はなんでしょう。

坂本 日本全国の人に愛される作品ですから、分かりにくい曲を作るわけにはいかないです、やはり。誰が聞いてもスーッと入っていけるような…。逆にそれは僕にとっては一番難しい(笑)。そういうのは作ったことないんですよ、今まで。これまでは他にないものを作ろうと一生懸命努力してきたわけです。普通じゃない方向、普通じゃない方向、に気付いたら行ってしまう(自分がいる)わけですよね。なので「万人がすぐ理解できるものを」と思ったら、それってどういうものだろう、と逆に悩んでしまいましたね。

なるほど。

坂本 ですから、自分にとっては、割と「初挑戦」という感じでした…。うん。この歳にして。

出来上がった作品をご覧になって、ご自身の音楽を…。

坂本 (さえぎって)いやぁーー…。あのね、これはいつもなんだけど、やっぱり作ってる方からすると「あぁすれば良かった」「こうすれば良かった」って出てきます。それは、いつも、いつまでも、残る。ただ…監督が「イイ」と言えば、いいので(笑)。やっぱり映画は監督のものですから。それに、その疑問を残したまま終わってしまっても、時間が経てば、なじんでくる場合もあるんですよ。

あらためて観てみると。

坂本龍一坂本 そう。何年か経って。「あぁ、やっぱり監督の言う通りで良かったんだなぁ」って。そうやって納得することは今でもあります。それは…10年後や20年後の場合もあります。見直してみると、監督が言ってたことの方が正しかったんだと思うことが、ままあります。

日本映画の音楽を担当されることも、久しぶりでした。

坂本 実は僕、日本映画、特に昔の作品も含めて日本映画の歴史そのものが好きなんです。小津安二郎も、黒澤明も非常にリスペクトしています。かつての日本映画の黄金期、ゴールデンエラというのかな。とても好きだし、今でもよく観ます。山田監督は、そういう時代の、たぶん最後の監督ですから。良き時代の日本映画の匂いがするっていうのかな。大リスペクトしてるわけなんですね、僕としては。ですから、お声掛けいただいた時はこれ以上ないほど光栄でした。

なるほど。引き受けられた理由の一つには、作品自体が「脱・原爆」をテーマにしているから、と想像していたのですが。

坂本 もちろん、それもあります。(作品が)長崎の原爆で犠牲になった家族の話ですから。核兵器や戦争がイヤだという気持ちは強いですし……。戦争って、やったりやられたり、まぁ「ケンカ」ですよね。両方悪いんです。「原爆落としたおまえがヒドい」「いや、その前におまえも攻めたじゃないか」。そうやって言い争っても、白黒がつかない問題ですよ。だから戦争って絶対、やってはいけないことなんです。

観客のニューヨーカーにもそのあたりを感じてほしい、と。

坂本 ただ、僕は山田監督が「原爆を落とされた日本は被害者だ」とか「広島・長崎ではこんなに酷い悲劇が起こったんだ」と言いたくてこの作品を作ったのではないと思ってるんですね。そうじゃなくて、これは長崎の話だけれども、こうやって話してる今でも、シリアでも、ニースでも、どこでも起こっている問題、毎日起こってる悲劇なんじゃないかと思っています。

はい。

坂本 暴力や闘いでは何も解決しない、そういうことを監督は言いたかったんだと思うし、観ていただく人にはそのあたりを感じてほしいですね。そう理解してくれたら、うれしいな、と。

今回の作品は坂本さんご自身、病から復帰最初のお仕事でした。しかも同時期に、あのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督からも依頼されています。さすがの坂本さんでも1発目で、その二つはさすがにプレッシャーがあったのではないかと。

坂本 そうですね。30代の一番元気な時ですら二つの映画音楽をほぼ同時期にやったことはなかったので。確かに肉体的にも精神的にもそうとうつらかったです。体力的にも今が仮に100だとしたら、当時は60ぐらいだったかなぁ…。

その上で、ゴールデングローブ音楽賞にノミネートされました。

坂本 いやいや。依頼の連絡があった時イニャリトゥに「まだ療養中なんだけど」って言ったんですけど「そういう時はね、仕事バンバンやったほうがいいんだよ!」って言われちゃって(笑)。そんなもんかなぁーって(苦笑)。

病から復帰後、お仕事に対する心境の変化はありましたか。

坂本龍一坂本 ……うーん、あんまりチャラチャラしてられないなっていう(笑)。いや、僕はね、あっちこっちに興味がたくさん散らばってしまう傾向がある人間でして。いろんなことやってしまうのね。興味・好奇心が旺盛だっていうことは良いことだとは思いますけれど。でも…自分の仕事が何かって言われたら、やっぱり音楽ですから。これからは焦点を絞って一つのことを、深くやっていきたいと。そういう意味では、ちょっと変わったのかもしれません。

世界的な賞も名声も手に入れて、今後の坂本さんのゴールはどこになるのでしょう。

坂本 まぁ、ありがたいことに賞はいろいろ頂きましたけど、そもそもそれはゴールではないので。それを目指してやったことは一度もないんです。賞は…なんていうのかな、突然のご褒美みたいなもんですね。だいたい、ああいうものは、あとから遅れてやってきますし。その仕事は終わって、次の仕事に取りかかって、何カ月も経ってから頂くので。「あぁ、そんなことやったなぁ」って感じですね。(笑)

忘れたころに。(笑)

坂本 ホント、そうです(笑)。それに忙しいので、日々、目の前のことに一生懸命やっていますしね。映画音楽でしたら、監督と毎日やりあって、どうやったら監督を満足させるか、「うん」と言わせるか。レコーディングだったら、どうやって演奏者から最高の表現を引き出せるか、良い音をとれるか、そういうことに集中してるので、賞のことは全く考えてないですね。…っていうとちょっとカッコよすぎるかもしれませんが。(笑)

いえ、でもカッコいいです。

坂本 でも実際のところ、そうなんです。だから、ゴールは……自分で納得できる、自分で「いいな」と思える音楽が作れれば。それだけですね。

ニューヨークを拠点に音楽活動されてらっしゃいますが、東京とはやはり違いますでしょうか。

坂本 26年前になるかな、ニューヨークに来たのは。「機能的」だから、って理由が一番大きかったんです。スタジオ、機材、ミュージシャン、と(制作するにあたって)世界イチ便利なんですよ。ですから、別に「刺激を求めてきた!」とか、そういうわけではなくて。

そうなんですね。

坂本 僕が来たのは、90年ですから。一番刺激的で、熟れておいしかった80年代のニューヨークはもう終わってましたし、一番いい時期のニューヨークが終わってから来たので、みんなから「なんで来たの?」って言われたくらい(笑)。それは、もう、仕事のためですよ。日本はやっぱり(世界から)遠いんですね。ヨーロッパとアメリカ(西海岸)のちょうど真ん中くらいっていうと、やっぱりニューヨークかなって。世界の真ん中だから、どこにでも一番行きやすい。ロマンチックな理由で来てるわけじゃないんです。(笑)

世界を舞台にしている方のリアルなセリフの気がします。では、好きか嫌いかというとどちらですか。

坂本 好きは好きですよ、もちろん。住めば都って言葉もあるしね。でもね…世界のどこにも100%良いところなんてないですよ。好きなところと、嫌いなところが絶対にありますよね。ニューヨークにも東京にも、こういうところは好きだけど、こういうところは嫌い、その両方がありますよね。

最後に在米の日本人にメッセージをお願いします。

坂本 うーーーーんん…なんだろ…。アメリカのいいところはね、「自分らしく」ないと評価されないところ。逆に日本は「自分らしく」いたら、社会に抑えられるというか…学校でも会社でも何か目立っちゃったら、叩かれるというか…。そのあたりは真逆かなって思います。アメリカは、何をしても、みんな放っておきますよね(笑)。基本的には誰もあなたに関心がない。

はい。

坂本 「何かをする」まではね。で、何か面白いことをしたり、発見したり、人のできないことをすると、途端に、みんなワッと集まりますね。

何かをしちゃダメな日本と、何かをしなきゃいけないアメリカというか。

坂本 そのへんは、本当に真逆で面白いなぁって思います。ですから、ここにいる限り、自分しかできない、自分だけの、他にはない、かけがえのない一人になってほしいなって思います。

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坂本龍一(さかもと りゅういち) 職業:ミュージシャン・作曲家・編曲家・ピアニスト
1952年東京都生まれ。78年にソロ・デビュー、同年YMO結成に参加、散開後、88年には映画『ラストエンペラー』で米アカデミー賞作曲賞、その他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年には新たな音楽コミュニティー「commmons」を設立。07年一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行なうなど90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。東日本大震災後、さまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発・非核を訴える活動も行う。また、音楽とアートを横断する柔軟な視点と、歴史・思想・哲学まで包含する幅広い知識に対してアートの分野からも信頼が厚い。1990年より米国、ニューヨーク州在住。

〈作品紹介〉
映画『母と暮せば』
故・井上ひさしが『父と暮せば』の対となる作品として構想していた作品。戦後、助産婦として長崎で暮らす伸子(吉永小百合)の元に、原爆で亡くなったはずの息子の浩二(二宮和也)が現れるというファンタジー。監督は山田洋次で、坂本龍一さんが音楽を担当している。(公開:2015年12月)

〈CD紹介〉
オリジナル・サウンドトラック、9月23日に米国でリリース
Milan Recordsより『母と暮せば』(英題:Nagasaki: Memories of My Son)のサウンドトラックが米国でリリースされる。「原爆の犠牲者を含めた戦争の犠牲者への鎮魂の思いを込めた演奏を」という山田監督の願いを汲み、坂本龍一+東京フィルが奏した音楽の数々。全28トラック収録。

 

記事提供:ニューヨークビズ 

 

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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小児病棟で活躍する「ピエロ」臨床道化師の真の役割を知っていますか

ピエロの出で立ちで、小児科病棟の子供たちとふれあう「臨床道化師」ですが、そのコミカルな外見からは想像もつかないほど大切な役割を担っているといいます。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、臨床道化師として活動を続けている塚原成幸さんのインタビューが紹介されています。

今日の注目の人

病院の子供たちに笑顔を取り戻そうと活動を続ける臨床道化師の塚原成幸さん。その具体的活動に迫ります!

やっぱりお母さん

多くの方は病院イコールしんどい場所で、病院では笑顔になれないから、子供たちを笑顔にするために道化師が必要だと思われているんですけど、実は違います

僕たちはもっと違う角度で子供の現実を見ていて、笑えるまでの助走期間を担うのが臨床現場に入る道化師の役目なんです。

笑わせるところを僕たちが取ってしまったら、それは横取りなんですよ。

それよりも子供たちが笑って関わってほしいのは、日々お世話をしてくれている看護師や主治医の先生、そして病気を抱える子供中心の生活にならざるを得ない親御さんたちなんです。

特に入院している子供がどこまで本心を親に伝えられているか、または親が子供に伝えられているかということになると、お互いかなり無理をしているところがあると思います。

なので、そういう途切れそうな人間関係を再構築させることも、僕らの大切な役割です。

NYではあり得ない、日本の「女性専用車両」。米国なら訴訟に発展も

「女性専用車両」に思う日米のジェンダー論

噂では聞いていたけれど。

先日の日本出張時、初めて見ました「女性専用車両」。( JRホーム床に書かれている表示を思わず写メして、NYの編集部に送っちゃいました。“ホントにあったよ!” のテキストとともに )

在米期間が15年を超えた僕からすると、実際に目の当たりにしたら、やはりそれなりに衝撃でした。(アメリカ人の友人に話しても、そんな車両が存在すること自体ジョークと思われて、結局信じてもらえなかったし)

もちろんこの国ではありえません。

セクハラの対象としてMTA(NY州交通局)が男性客から訴えられる可能性もあり得ます。

訴えられないまでも、男性が乗れない(もしくは、乗りづらい)というだけで男性乗客からのクレームが殺到するはずです。

僕が渡米する以前の日本での “セクハラ” といえばどうしても被害者イコール女性のイメージがありましたが( 女性が加害者の場合は “逆セクハラ” とあえて “逆” という字をくっつけてたしね。その時点でただの “セクハラ” はまだまだ女性が被害者だという認識なのだと思います)

「Sexual Harassment」の対象は、もちろん女性にも適用。

実際、この国では女性側が訴えるケースは統計によると全体の50%なのだとか。

約半分です。

同性間での案件も少なくないこの国では、残りの50%を、女性から男性へのセクハラ男性から男性へのセクハラ女性から女性へのセクハラで分け合っている計算になります。

それにしても「女性専用車両という現象をスンナリ受け入れる日本人男性は、寛容なのかそれとも無頓着なのか

あるいはアメリカ人男性が神経質すぎるのか、それとも意識が高いのか

車両ひとつで両国のジェンダー論を考えた次第です。

NY摩天楼通信 VOL.1

僕はというと初めて見るその光景に、一緒にいた日本の知人を質問攻めにしてしまいました。

「駆け込み乗車で知らずに乗っちゃっても、逮捕されるの?」( “ 無断女性車両乗車罪 ” で前科3犯、とかあるのかな)

「朝の通勤ラッシュ時に、普通車両がギュウギュウで、女性専用車両がガラガラだったりするの?」(年配の男性詰め合わせ車両の隣で、女性は優雅に紅茶飲みながら雑誌読んでたり? 足組み替えながら)

「痴漢対策用のはずなのに、どう考えてもその心配をする必要がなさそうな方まで乗ってたのはどうして?」( その場合はJRの駅員さんが例の独特のイントネーションで  “え~ お客様はぁ~ 普通車両にお乗りくださいませぇ~ ”  って連れて行くの?)。 ←それこそがセクハラだ、ともちろん注意されました。

色々聞いてみると、時間帯によって指定されたり、事故的に乗った場合もジロジロ見られるだけで、特に罰せられることはないのだとか。

そのあたりは適度に運営しているとのことで、ちょっと安心したり、ちょっと寂しかったり。

どちらにしろ「女性専用車両」を今どき物珍し顔で凝視し、遂に目撃した感動まで手伝い、ニヤニヤ写メまで撮っていた僕こそ、まるまる「不審者」だよ!

image by:  Wikipedia

記事提供:ニューヨークビズ 

 

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中国が尖閣に上陸した場合、安倍政権が最もやってはいけないこと

尖閣諸島周辺で挑発行為を繰り返す中国。このまま挑発がエスカレートし、人民解放軍が尖閣に上陸する可能性もゼロとは言い切れない状況です。万が一そのような状況となった際、日本はどう動くべきなのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんが、戦略家・エドワード・ルトワック氏の著書を引用しながらシミュレーションを試みています。

人民解放軍が尖閣に上陸したらどうする?

メルマガ前号で、中国が挑発をどんどん強めている現実を書きました。

中国よ、本気で上陸する気か? 武装漁船の大群が「尖閣周辺」に出現

(証拠記事抜きで)おさらいすると、

  • 6月9日、中国とロシアの軍艦が尖閣周辺の接続水域に入った。
  • 6月15日、鹿児島県付近の領海に中国軍艦が侵入。
  • 6月17日、航空自衛隊機と中国軍機が、「ドッグファイト」状態に。
  • 6月30日、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は、今年4~6月に日本領空に接近した中国軍機に対する航空自衛隊戦闘機の緊急発進(スクランブル)回数が、約200回だったことを明らかにした。
  • 8月6日、尖閣諸島周辺の接続水域に、中国海警局の公船7隻と漁船230隻が進入。

このように、中国は、挑発のレベルを着実に上げてきているので、「このままでは確実に日中戦争になる」という話をしました。

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海上保安庁HP「尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況」より(※編集部注:PDFが開きます)

そこで、今回は、「人民解放軍が尖閣に上陸したらどうするの?」という話をしたいと思います。テキストは、全国民必読の書『中国4.0 暴発する中華帝国(エドワード・ルトワック:著)』です。こんなお得な本は、メッタにありません。たったの780円で、「世界最高の戦略家」と呼ばれるルトワックさんの考えを知ることができる

しかもこれは、「日本人のためだけに」書かれた本。巻末には、再臨の諸葛孔明・奥山真司先生の詳細な解説もある。迷わずご一読ください。

中国の今の戦略と、対処法

ルトワックさんは、「中国の戦略は15年間で3回も変わった」と言います。

●中国1.0(2000~09年)=「平和的台頭」

これは、ルトワックさんも大絶賛のすばらしい戦略。中国は、誰にも警戒されることなく、世界第2の大国になることができた。

●中国2.0(09~14年)= 「対外強硬路線」

08年から始まった「100年に一度の大不況」で、中国はアメリカの没落を確信。「もう邪魔するものはない!」とばかりに、「平和的台頭」戦略を捨て去り、「強硬路線に転じます。日本、ベトナム、フィリピン、その他東南アジア諸国、インドなどなど、あちこちで問題を起こすようになりました。

●中国3.0(14年~)=「選択的攻撃」

ところが「強硬路線」による反発が強まった。結果として、中国は孤立して追い詰められていった。そこで14年、「選択的攻撃戦略に転じたのです。その本質は、

彼らは抵抗の無いところには攻撃的に出て、抵抗があれば止めるという行動に出た。
(p58)

この「抵抗があれば止める」というのが大事です。いつも書いているように、「アメリカ以上に中国を挑発してはいけません。しかし、中国が日本の主権を侵害するような行為をしたら、「抵抗」しなければならない。抵抗しなければ、彼らは「どこまでいいのかな?」と、どんどん浸食してきます。しかし、ベトナムのように抵抗すれば、「ああ、これはダメなんだ」と引っ込む。ベトナムにできて日本にできないはずがありません。

栃木限定で伝説のカメラ店に。「サトーカメラ」が起こした経営の奇跡

栃木県民に「サトカメ」の愛称で親しまれるローカル・カメラ小売チェーン「サトーカメラ」をご存知でしょうか。県外ではほとんど無名にもかかわらず、栃木県内だけで本支店あわせて18店舗を構え、来客リピート率は80%を超えています。同店の売りは何といっても「明るく元気で、カメラの知識が豊富な店員」。家電激戦区の北関東にあって、なぜここまで愛され、シェアを伸ばせたのか? 無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』の著者・浅井良一さんがその秘密に迫ります。

経営者は「チアガール」

北関東はコジマ、ヤマダ電機などの家電量販店の発祥の地だそうですが、この激戦区の栃木県にありながらカメラ販売でシェアナンバーワンをとるサトーカメラ」という名のローカル・チェーン店があります。その不思議さには、全国からさまざまな業種の人たちが訪れて少しでもその奥に隠された秘密をさぐりその繁盛にあやかろうとするそうです。

その秘密を、同社の専務佐藤勝人氏の著書から探って見ようと思います。チェーン展開のきっかけは、1988年に60坪の売り場面積のカメラを中心にした総合家電量販店をオープンさせたことに始まります。最初は網羅的な品ぞろえをしたのですが、強力な競合店相手では太刀打ちできる術もないことを悟り瀬戸際の策としてカメラ専業店に特化させました。

生き残るためには、どこかで強みを見つけなければなりません。白けた解説になりますが、弱者が有利に勝負を進めるには「弱者の戦略」つまり総合戦ではなく一対一に持ち込まなければ互角には戦えません。佐藤勝人氏によると、売り場面積60坪というのは家電量販店のカメラコーナーが30坪程度なので決して遜色のない広さだそうです。

「サトーカメラ」の経営理念は「思い出をキレイに一生残すために」で、また白けた解説になりますが、企業の役割は顧客の現実欲求価値からスタートして適えることに尽きます。ここで取られる戦略が非常識とされる「非効率」で、アソシエイト(店員)は何時間でも「思い出をキレイに一生残す」ために寄り添います。

少し蛇足で説明します。「アソシエイト」とは耳慣れない呼称ですが「仲間共同事業者」という意味で、アメリカ最大の量販店ウォルマートの創始者であるサム・ウォルトンもこの「仲間」という呼びかけを行っています。蛇足ついでに、ディズニーランドでは「キャスト(ショーの出演者)」であり、マクドナルドでは「クルー(乗組員)」とわざわざ呼びかけます。

これらの呼称に込めているのはワーカー労働者ではないという思いで、「アソシエイト」は「思い出をキレイに一生残すために」というミッション使命を共有する仲間」であることの宣言です。仲間に対してはとうぜんの作法「仲間の個性・能力を最適に引き出して最大に活躍できる場を整える」とし、これが経営者の役割とされました。

人の「心」に響くのは人工知能の分析?AIが挑戦する映画の脚本

近年よく耳にするようになった人工知能 (AI : artificial intelligence) ですが、皆さんは人工知能についてどれくらいご存知ですか?最近では、グーグル社が開発したコンピューター囲碁プログラム「AlphaGo」がプロ棋士と対戦し、4勝1敗で勝利したことが話題になりましたよね。そんな人工知能が、今度はなんと映画の脚本を書いたというので驚きです。人の心に訴えかける「アート」の分野において、果たして人工知能が能力を発揮できるのでしょうか。 

人工知能が書いた脚本を映画化、「ヒット作」をめざす

これまでグーグル社は、人工知能による作曲や作詩など、「オリジナル作品」を創り出すことを目的としたプロジェクトに取り組んできました。

そのためには同社が開発した「機械学習エンジン」が使用されるとのことですが、例えば詩を作るために、3000冊近くのロマンス小説や1500冊のファンタジー小説など、総計1万1千冊以上の本を読みこませ、いわゆる「学習」をさせるそうです。

その「知識」を以て作業に応用していくのが人工知能の仕組みというわけです。

グーグル社のそういった「アート」の分野への試みがすでに始まっていますが、今回クラウドファンディングを行うアメリカのウェブサイトKickstarterに登場したのは、人工知能が脚本の一部を手がける長編映画の製作という企画。

image by: Kickstarter

人間との共作ということですが、そのプロットも人工知能が過去にヒットした映画についてのデータを解析しヒットするジャンルを決定したのだとか。

「今日作られている映画のうち、およそ85%が収益を生んでいない。それは映画とその映画を鑑賞した人の『テイスト』のズレが原因だ」と語るのは、カナダのデータ分析会社Greenlight Essentialsの設立者であり、今回の企画者であるJack Zhang氏。

「我々は今回人工知能を使って映画の構成を練り、あらすじを作った」と話し、ヒット作を生み出すためには、ゴーストと家族関係の両方を描いたホラー映画を作るべきだというのが人工知能による分析結果で、予告編にはピアノのシーンとバスタブのシーンを入れるというのも、人工知能の提案」だそう。

ホラー映画のジャンルにおいてキーとなる客層は25歳以下の女性であると言われています。

本作は、子どもの死から立ち直るために郊外へ引っ越した家族が、すぐにその新しい家でお互いを陥れるような恐ろしい体験をし始める、というあらすじですが、実はこれも、その客層からの好反応を狙った人工知能の分析結果を受けたものだそうです。

人工知能を使った短編映画は過去にも制作されていますが、反応はイマイチだったようです。

CNetのAmanda Kooser氏は、「いずれはニューラル・ネットワークがアートの分野において活躍を見せるだろうが、今はまだまだ発展途上だ」と語ります。

「IMPOSSIBLE THINGS」の予告編

今回人工知能が脚本を書いた初の長編映画となる「Impossible Things」の予告編を見た人たちからは、「すごい!AIが脚本まで書けるようになるなんて!」という感激の声もありますが、「芸術は終わった」、「AIは芸術を侵している」、「お金の無駄だ」などという批判的なコメントも目立ちます。

なかには「素晴らしい芸術作品とは、あくまでも脳と『心』によって生まれるのだ」という意見もあり、確かに私たちの心に訴えかけるものは、『心』を帯びている必要があるのかもしれません。

今後人工知能がどこまで人間の『心』に近づけるか、見ものですね。

image by: Kickstarter/ Greenlight Essentials

Source by:  The guardianKickstarter , Greenlight Essentials

文/貞賀 三奈美