日本よりアメリカだ。プーチンが見せた露骨な「心変わり」

12月15日に訪日が予定されているロシアのプーチン大統領ですが、「ここにきてロシア側の態度が硬化している」と指摘するのは、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さん。改善の方向に進みつつあった日ロ関係がなぜ再び冷え込み始めたのでしょうか。北野さんは、プーチン大統領に好意的なトランプ氏が米大統領戦で勝利したことで米ロ関係が改善され、経済制裁が解除される見込みが出てきたことが大きく関係していると記しています。

トランプ勝利で、ロシアが日本に強硬になる力学とは?

読者のKさまから、こんなメールをいただきました。

北野様

 

毎回メルマガを読まさせていただいております。

 

このタイミングで私には不可解なのがロシアです。安部さんとプーチンさんの会談前に、国後、択捉にミサイル配備ロシアのヘリコプターが尖閣近辺を飛行したり。

 

北野さんのメルマガをずっと毎回読んできていますので、物事の見方はだいぶ養われてきたと思いますが、ロシアの動きはわかりません。日本とは仲良くしないぞ。と見せつけているような仕打ちで、かなり不気味です。

 

おわかりでしたら、是非、この件をメルマガで触れていただきたいです。

プーチン訪日が近づいています。しかし、ここにきて、ロシア側の態度が硬化しているようです。たとえば、

<露ミサイル配備>大統領報道官「理由がある」と正当化

毎日新聞11/23(水)23:26配信

 

【モスクワ杉尾直哉】ロシア軍が北方領土に最新鋭の沿岸防衛ミサイルシステム「バスチオン」などを配備したことについて、ペスコフ露大統領報道官は23日、「理由がある」と述べ、正当化した。ロシアが自国領と位置づける北方領土を防衛するために必要との考えを示した。

これ、時期的に、「どう考えても日本と仲良くしたくないんだな」と感じます。何なのでしょう?

ANAが悲願のJAL超え。元整備士の異端社長が変えた日本の空の旅

今でも飛行機に「元気でやっとるか」と声をかけるというANAの篠辺修社長。飛行機への思いの深さは整備畑出身という、その異色の経歴にあるのかもしれません。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)では、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。整備士という仕事を通して「小さいことをやらないと、大きいことは決して上手くいかない」ということを悟った篠辺社長が、飛行機業界に起こした「変化」とは?

南の島の格安リゾート旅~実現したのは?

成田から飛行機で2時間半。鹿児島県・奄美大島の玄関口、奄美空港に続々と若者たちが到着してきた。多くは首都圏から。2年前から大幅に増えたという。

島全体が国定公園の奄美には、ここならではの遊びがいっぱい。中でも一番人気はカヌーツアー。10分ほどレクチャーを受ければ、体験料2000円で誰でも簡単に乗れる。マングローブの原生林の中を楽しそうに漕いでいく若者たちにはバニラ・エアに乗ってきたという共通点が。聞けば2泊3日のパッケージツアーが約5万円と、確かに安い。

激安旅を実現しているバニラ・エア。2013年に運航を開始したLCC、格安航空会社だ。成田-奄美間の運賃は、片道5840円から。出発地が羽田の、JALの最低運賃が13700円だから、なんと半額以下だ。

奄美大島にバニラ・エアが就航したのは今から2年前。以来、島に変化が起きているという。

島には17店、470台のレンタカーがあるという。その一つを訪ねると客がいっぱい。バニラ効果だという。「タイムズカーレンタル」奄美空港店の武元文笑店長によれば、「びっくりしますね。突然一気に増えました。客層変わりましたし、忙しさも変わりましたし、街に活気が出てきましたね」。

繁華街にある赤提灯。以前は地元の人相手の店だったが、今や3割が観光の若者たち。一番人気は「鶏飯」という奄美の郷土料理。蒸したトリ肉に鶏ガラのスープをかけて、お茶漬けのように食べる。店主は「毎日、結構忙しいです。バニラが一機飛んだら経済効果が3倍くらい。2倍じゃなくて」と言う。

バニラ・エアは奄美大島に年間10万人を送り込みその経済効果は42億円とも言われている(奄美市調べ)。飛行機は、地方を活性化する可能性を秘めているのだ。

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ヘリコプター2機から連結売上高1兆8000億円へ

バニラ・エアを生み出したのは全日空。バニラの好調も手伝い、連結売上高は1兆7911億円(2015年度)と、日本航空(1兆3366億円)を大きく引き離している。全日空が日本航空を抜き日本一のエアラインに。その立役者が、社長の篠辺修だ。

この日、篠辺は大阪へ。関西経済界の重鎮にトップセールス。お相手は「大和ハウス工業」の樋口武男会長だ。樋口会長は「私はほとんど全日空。(他が)いまいちやったから、どうしてもANAの方になっていったんですよね」と、言う。

今でこそ財界の有力者も全幅の信頼を寄せる全日空だが、もともとは小さな会社だった。その名残が、飛行機の発着を知らせるボードに残っている。アルファベット2文字で表記される航空会社名。全日空は「NH」だ。

実は全日空のルーツは、1953年に営業を開始した「日本ヘリコプター輸送」という会社。当初はヘリコプターで農薬散布や資材の輸送をしていた。だから「NH」なのだ。

1958年、極東航空と合併し、全日本空輸が誕生した。当時国際線を飛べたのは日本航空だけ。それを全日空は、羨望のまなざしで見ていた。全日空の社内には、初代社長が残した「現在窮乏 将来有望」という言葉がいまも掲げられている。

「我々は2機のヘリコプターたった30人からスタートした会社です。だから現在は窮乏だよと。お金もないし、人もいない。だけど将来、航空産業は有望なんだ、だから君たち頑張れと。給料の遅配の方便に使われてたんじゃないか(笑)」(篠辺)

そんな全日空に、篠辺は1976年、早稲田大学理工学部を卒業して入社した。

「航空会社は当時3社大手がありましたが、全日空しか募集がなかったんです。3社あったらどうしようかと迷ったかもしれません」

整備士としてキャリアをスタートさせた篠辺。整備の現場でも日本航空との格差を感じ続けてきたという。

「自分が作ったやつが故障しすぐ降りてきちゃう。ANAとJALさんと比べると、JALさんの方が信頼性が高いとなると、やはり悔しいじゃないですか。とりあえず日本航空に少しでも追いつけ追い越せと」

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ついにJALを超えた~ANA快進撃の秘密

1986年、規制緩和で全日空もいよいよ国際線に出られることになった。最初の就航地はグアム。ところが、「私ども国際線のことを知らなくて国際線に出て行きましたので、お客様から、『何だこのサービスは!』と言われ、客室乗務員が泣いて帰って来る時もあった。日本航空さんに教えてくださいというわけにもいかないですから」と、篠辺は当時を振り返る。

95年、篠辺は経営戦略を立てる企画室へ異動。そこで同僚とともに作った多くの改革案が全日空躍進の下地となった。

その一つが99年のスターアライアンス加盟だ。アライアンスとは海外の航空会社とグループを組むこと。同じ路線を2社が別々に運航した場合、客を獲り合い、採算が合わないことがある。だが共同運航すれば席が埋まり、十分採算が取れるというわけだ。

社内には赤字だった国際線廃止の声もあったが、篠辺はアライアンスの将来性を訴えた。

国際線で黒字を作れるような会社にしないと生き残れないんだということを繰り返し説明した。何を尻込みしてるんだ、と」

今や全日空が加盟するスターアライアンスはトップに成長。加盟社は28社。就航している国・地域の数は190と、最も多い。

2000年代になると、アジアでLCCが台頭。空の価格破壊が始まり、既存の航空会社はどこも危機感を抱いていた。しかし、当時アジア戦略を統括していた篠辺は、逆にチャンスだと考えた。

そして2011年、全日空自ら日本初のLCC、ピーチ・アビエーションを設立。篠辺は、日本のLCCの生みの親でもあるのだ。2013年にはバニラも就航。ともにリゾート路線に特化したため、新たな客の掘り起こしにつながった。

全日空は去年、ついに長年遅れを取っていた国際線でも日本航空を抜き去った。国際線旅客数は日本航空808万人に対して、全日空は816万人に。

国際線就航30周年を迎えた今年、篠辺はその先を見据えている。

「JALさんに勝つことが目標なんじゃなくて、世界を見渡して十分戦えて勝ち残って将来の成長戦略が取れるようになるのが目的です」

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空の旅が変わる~羽田・成田の新戦略

10月30日、羽田空港。この日、全日空は節目の日を迎えていた。

羽田からニューヨーク、シカゴ線を開設。アメリカ東海岸に乗り入れたことで、全日空の羽田国際化戦略が完成した。日本各地から羽田を経てそのまま海外22都市へ。国内の利用者にとって、ますます羽田が便利になる。

一方、成田では、海外の客を獲得するため、力を入れていることがある。

全日空と、アライアンスを組むユナイテッド航空を合わせた成田発着便の本数を見ると、出発便、到着便とも、14時から18時の時間帯に集中させている。この時間なら、朝のうちに北米を出発すれば、夜にはアジア各地につける。逆に朝、アジア各地を出発すれば、その日のうちに北米に到着できる。いわばゴールデンタイムに7割の便を集めて成田経由の利便性を高めているのだ。

それを可能にしているのが、ジョイントオペレーションセンター。運航状況や乗客、荷物など、全ての情報を一元管理している。

14時、定例の会議が始まった。この日、ロサンゼルスからの便は予定より30分遅れて到着は16時55分。一方、マニラ便の出発は17時20分。乗り継ぎは25分しかない。この便に乗り継ぐ乗客は5人、荷物も10個ある。ロス便が到着するスポット43からマニラ便が出発するスポット57Aまでは約500メートル。その間、手荷物検査がある。他の航空会社では、30分以下の乗り継ぎは次の便に振り替えることが多いと言う。

乗り継ぎの現場責任者、旅客サービス部の寺崎小百合は早速、係員1名をつけるよう指示。旅客担当の曲山伶奈がスポット43で、タブレットに「マニラ便」と表示して呼びかけ、合流した。一方、荷さばき場にはロス便の荷物を載せたカートが。この後、通常はレーンに流すが、今回、乗り継ぎ客の荷物は手押しの台車で。この方が確実で早い。こうして乗り継ぎ客が57Aに現れたのは、出発のわずか5分前だった。

「成田で足止めをしないように、最終目的地にきちんと送り届けられるように、みんなで力を合わせて頑張っています」(寺崎)

こうした努力により、全日空の成田乗り継ぎ客は3年前から8割も増えている

比内地鶏、ホルモン天ぷら……ANAが地方の魅力を発掘

うまいものの宝庫・秋田で、全日空が新たな取り組みを始めていた。

秋田支店長の片野篤が訪ねたのは、秋田を代表する酒蔵、「小玉醸造」。創業は明治12年、当時と変わらぬ酒造りを守り続けている。次に訪ねたのは養鶏場。ここにいるのは秋田名物の「比内地鶏」。「薩摩地鶏」や「名古屋コーチン」と並ぶ日本三大地鶏と言われ、歯ごたえと濃厚な旨味が特徴だ。この養鶏場は、全日空に大きな期待を寄せているという。

「私たち主に首都圏のお店などに営業していますが、なかなか価格的な問題もあり、思うようにいかない。それがANAさんの飛行機の中で宣伝していただける、そういう意味ではありがたい話だと思います」(「かづのわくわくファクトリー」藤盛彰子営業部長)

実は全日空、航空会社ならではの、地方活性化のプロジェクトを始めていた。3年前から、「Tastes of JAPAN」と銘打ち、地方の魅力ある食や文化を機内誌やビデオで紹介。また、名産品を使った機内食を国際線で提供しているのだ。

その機内食とは、たとえばビジネスクラスのメインは、比内地鶏とキリタンポを使って、鍋をイメージした郷土料理風。さらにファーストクラスでは、比内地鶏を使った玉子丼。これで日本に来る外国人に、秋田の魅力をアピールする。

一昨年、「Tastes of JAPAN」で取り上げられた広島には、その効果で盛り上がっているものがある。

「あきちゃん」の店内は昼間からにぎわっていた。客のお目当てはホルモンの天ぷら。牛のホルモンの天ぷらは、戦後の広島で始まった庶民の食べ物。だが、地元以外ではほとんど知られていなかった。それが2年前、全日空が機内誌で取り上げたところ、ブームに火がついたのだ。いまでは全国から、ホルモン天ぷらを求めて観光客が来るようになった。

「オーストラリアから家族で来ていただきびっくりした。ホルモン天ぷら美味しいと、食べて帰っていただいて」と、店長の谷中仁美さんは言う。

りんご王国・青森でもブームとなったものがある。今年4月、「Tastes of JAPAN」でりんごのスナック、「青森りんごっくる」を紹介したところ、「すごいことになっちゃいまして。去年1年間分が1ヶ月で売れちゃった感じですかね」(「ラグノオささき」の角田晃部長)。生産が追いつかないほどの大ヒットとなったのだ。

地方が活性化すれば飛行機の乗客も増える。息の長い全日空の取り組みだ。

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大企業病をどう防ぐか~篠辺流危機管理術とは

整備部門から初の社長となった篠辺。力を入れているのが、現場の社員たちとの話し合いだ。その理由は、巨大組織が避けて通れない大企業病に立ち向かうためだ。つい先日も、あわや定員オーバーで離陸というトラブルが発生したばかり。危機感を強めていた。

この日は、古巣の整備部門とミーティングだ。

「整備出身の社長ということで、整備でも社長になれるんだ、と思いまして」と、いきなりストレートな発言が飛んできた。「社長にはなりたいと思っていなかったというか、目標にしていなかったんだよ、そもそも……」と、篠辺が応じた。

「飛行機会社の中で装備品をバラバラにする世界を経験してきて、私のやり方はそこから出てきた。結局、小さいことをやらないと大きいことってうまくいかないんだよ、というのが私の考え方」

別の社員からは「マネジメントに求めるところ、ここだけは外せないところなど、メッセージがあればお願いします」というリクエストが。

これは変わっちゃいけないと決めた瞬間ダメだと思うんだよね。どれが変わらない方が良くて、どれが変わった方がいいというのは、いつも変わっていくと思うんだよ」

部下と腹を割って話し合うことも篠辺流、危機管理のひとつなのだ。

スタジオで篠辺は、あらためて話し合うことの重要性についてこう述べている。

「たとえばパイロットでいうと、正操縦士が社長で副操縦士が部下。そうすると『正操縦士、それは違いますよ』と言えない。『あとで自分が正操縦士になるとき、意地悪されないか』という気持ちが人間だからあるわけです。それと同じ構造はどこにでもある。だから安全に関する気づきは全く免責。言わないほうが問題だし、言われたほうも怒っちゃいけない。『よく言ってくれた』と。それをグループ全体、あらゆるところでやっていこう、と」

 

~村上龍の編集後記~

篠辺さんは、駐機中の飛行機を見つめ、「元気でやっとるか」と笑顔を見せていた。

生きものみたいですね、と聞くと、「本当です、同じ機種でも1機ずつ違うんです」、まるで我が子を語るようだった

技術系なんだなと実感した。曖昧さは、許さない。合理性と論理性を重視する。

全日空は、売上、旅客収入で日本航空を超えたが、国内トップの座は、ゴールではなく、変化する世界の航空業界を、見据えている。

大企業病は克服するのではなく危機感を持って日々立ち向かうべきもの

全日空は、挑戦者であり続ける。

 

<出演者略歴>

篠辺修(しのべ・おさむ)1952年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、1976年、全日本空輸入社。1995年、企画室に配属。2013年、代表取締役社長に就任。

source:テレビ東京「カンブリア宮殿」

image by: Tupungato / Shutterstock.com

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日本と台湾の「仰げば尊し」な関係を生んだ、教育家・伊沢修二の半生

かつて我が国が台湾を統治していた時代、住民の反乱や疫病が多発する地に「教育」を普及させようと熱意を燃やした日本人たちがいたことをご存じでしょうか。今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、小学校に音楽教育を導入し、一説には「仰げば尊し」の作曲家とも言われる明治教育の先駆者・伊沢修二の半生が綴られています。現在も、「仰げば尊し」は台湾で卒業式の定番曲として歌われ続けているそうですが、その作曲者と言われる伊沢は、日本統治時代の台湾でどのような功績を残したのでしょうか。

仰げば尊し~伊沢修二と台湾教育の創始者たち

1995(平成7)年、台湾・台北市北郊にある「士林国民小学」の100周年記念式典が開かれた。陳水扁・台北市長(元・総統)も来校して祝辞を述べた。学校の展示室には歴代校長の写真が飾られている。初代は日本人・伊沢修二。100年前の明治28(1895)年、日本による台湾統治の開始と同時に伊沢修二が創設した芝山巌学堂をこの小学校の始まりとしているのである。

芝山巌学堂の創設された翌年の正月、日本人教員6名が土着の匪賊に惨殺されるという痛ましい事件が起こった。この犠牲者を祀る「六士先生之墓」は、戦後蒋介石政権によって破壊されていたのだが、士林国民小学の校友会の手によって立派に再建された。この式典には「六士先生」の遺族縁者も日本から招かれていた。

その5年後の105周年には、同じく校友会により「国民教育発祥の地」という石碑が校庭に建てられた。台湾の人々は、100年も前の日本統治時代の教育者たちの事績をなぜこれほどまでに顕彰するのだろうか?

明治教育界の先駆者、伊沢修二

伊沢修二は明治8(1875)年、25歳の時に師範学校制度調査のために米国留学を命ぜられ、マサチューセッツ州ブリッジウォーター師範学校に入学、西洋音楽などを学んだ後、ハーバード大学理学部に進んだ。明治11年、父の病没により博士課程を1年残して帰国。

文部省に勤める傍ら、明治12年、東京師範学校校長、20年、東京音楽学校初代校長など、明治の教育界の先駆者的役割を果たした。小学唱歌を編集して、小学校に音楽教育を導入した功績もある。「仰げば尊しは伊沢の作曲とも言われていた。

明治28年4月、台湾の初代総督に内定していた樺山資紀(すけのり)に会った際、新領土台湾では教育こそ最優先にすべきだと意見具申した所、樺山から自らその任に当たるよう勧められて、台湾行きを決意した。

日本統治前の台湾は「三年小反五年大反(3年ごとの小規模反乱、5年ごとの大規模反乱)」と言われるように清国官憲に対する住民の反乱が繰り返されていた。また「瘴癘(しょうれい、風土病)の地」とも呼ばれ、平定に向かった日本軍5万の約半数がマラリア、赤痢、コレラなどの病に冒されたほどであった。そのような土地にまず教育を、という伊沢の覚悟は余程のものであったろう。

5月18日、台湾総督府の始政式の翌日に、伊沢は学務部長心得として、台北で仕事を開始した。台湾統治のまさに初日に教育行政を開始し、それも伊沢のような日本教育界の中核的人材が惜しみなく投入されている所に、明治政府の台湾統治への意気込みが伝わってくる。

シェア7割でぶっちぎり。タイムズのカーシェアは何が凄いのか?

マイカー離れが進む昨今、自動車販売店にかわって「カーシェアリングサービス」が次々に登場しています。その中でも群を抜く支持を集めているのが、パーク24が運営する「タイムズカープラス(TCP)」です。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では、著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、同社の強さの秘密を支柱となる「駐車場事業」と絡めながら分析しています。

タイムズのカーシェアが「シェア7割」のワケ

駐車場最大手パーク24が運営するカーシェアリング(自動車を複数の人が共同で使用するシステム)の「タイムズカープラスTCP)」が絶好調です。

2009年5月にサービスを開始し、11年10月期には8.5億円の営業赤字だったTCPは、14年10月期に通期で初となる黒字を実現、15年10月期は12.6億円の営業黒字となりました。今期は、売上高は185億円、営業利益は24億円を目標としています。

交通エコロジー・モビリティ財団によると、16年3月における国内のカーシェアリングの会員数は84万6,240人とし、1位がTCPの60万997人、2位がオリックスカーシェアの14万9,137人、3位がカレコ・カーシェアリングクラブの4万133人となっています。TCPは国内で71%のシェアとなり独走状態です。16年10月末の会員数は71万9,434人となっています。国内でのカーシェアリングはオリックス自動車が02年より初めて開始しましたが、後発のTCPが抜き去ったかたちです。

パーク24は中核事業である駐車場事業も好調で、同社の業績は右肩上がりで成長を続けています。16年第3四半期決算は、売上高は前年同期比8.1%増の1,420億円、営業利益は20.0%増の149億円となっています。16年通期では過去最高となる売上高1,920億円(前年同期6.8%増)、営業利益は212億円(同13.2%増)を計画しています。

遊べる本屋はどこ行った? 失速「ヴィレッジヴァンガード」の矛盾

ユニークな品揃えでコアなファンを持つ、書店らしくない書店「ヴィレッジヴァンガード」が苦戦を強いられています。「サブカルの聖地」とまで言われた同店に一体何が起きているのでしょうか。自らも「ヴィレヴァン」のファンだという、メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央周さんが探ります。

ヴィレッジヴァンガードは立ち直れるのか? ~遊べる本屋復活へ

私の地元・名古屋に本社を置き、ユニークな書店として全国展開している「ヴィレッジヴァンガード」が苦戦している。ヴィレッジヴァンガードといえば、「遊べる本屋」のコンセプトのもと、ユニークな品揃えとオリジナリティ溢れる店内の装飾などで、独自のポジションを築き上げてきた。

しかし、私がよく行っていた名古屋の本山店が、昨年3月に閉店。一般の書店にはなかなか全巻揃っていない漫画の名作、「ジョジョの奇妙な冒険」を大人買いしたことなどもあり、閉店を残念に思っていたところに、

同社は8月1日、エスニック雑貨を販売する子会社のチチカカを、金融情報配信会社フィスコ(ジャスダック上場)の親会社であるネクスグループに売却した。チチカカはこの2年間、ヴィレヴァンの業績の足を引っ張ってきた赤字子会社だ。

 

これに伴う処理で、ヴィレヴァンは2016年5月期の連結決算で43億円もの最終赤字を計上。結果、数年前まで5割を超えていた自己資本比率は26.3%に低下。2012年12月末時点で140億円近くあった利益剰余金は、2度の最終赤字でほぼ半減、今回の処理で31億円にまで減った。

(東洋経済オンライン)>

などと、決算に関し苦戦している様子の報道も多い。

ヴィレッジヴァンガードという「店」

ヴィレッジヴァンガードといえば、私が社会人2年目の時に、名古屋市天白区に第1号店ができた。その店をたまたま見つけふらっと立ち寄り、最初入った時に「これは雑貨屋なのか、それとも本屋なのか?」と感じたことを覚えている。まるで倉庫のような店内に、本好きの私は本屋というよりも、なにか「ゲームセンター」にいるような感覚を感じたものだった。

今でこそ遊べる本屋的な店は多いが、ヴィレッジヴァンガードは、その創始者であり、今でも総本山であると言える。サブカル好きにとってはまさに聖地」なのだ。

今でも、店に行くと独特の黄色いPOPに、手書きで書いてある、独特なフレーズのキャッチコピーが素晴らしい。あのPOPを見ているだけでも、楽しくなってしまうことは今も変わらない。

米大統領選にも影響? 嘘ニュースの脅威がアメリカで社会問題化

今や多くの人がニュースを読んだり情報を収集したりするのにソーシャルメディア(SNS)を活用しているなか、アメリカなどでは、本物そっくりに作り込んだ虚偽のニュースがSNSを中心に拡散される現象が相次ぎ、社会問題になっている。アメリカ大統領選の結果に影響したといわれるほど虚偽のニュースが拡散されるのはなぜなのだろうか。

虚偽ニュースはなぜ存在する?

「テロリストがヒラリーの政治活動資金の20%を援助」、「オバマ、不法移民にも投票を呼びかけ」など、目を疑うようなニュースがネット上で多く拡散されている。このどちらも、何の根拠もない虚偽のニュースだが、前者はFacebookで63万回以上もシェアされた。「オノヨーコ、70年代にヒラリーと不倫していたと告白」というニュース記事は、虚偽のニュースサイトで日付もない状態で掲載されたが広く拡散された。日本語にも訳されて紹介されていたので、目にした人もいるかもしれない。

ではなぜ、虚偽のニュースは存在するのか? その狙いは主に広告収入のようだ。バズフィード(英語版11月4日付)によると、虚偽ニュースの発信元に多いのは、デジタル・ゴールドラッシュを迎えているといわれるマケドニアに住むミレニアル世代だ。彼らがトランプ氏をネタにするのは単に金銭的な理由だという。これまでの経験から、最も効率よくトラフィックを獲得できるのが、Facebook上でトランプ寄りかつショッキングな内容のニュースを発信することだったという。

一方、ワシントン・ポストがインタビューした38歳の「虚偽ニュースライター」によると、虚偽ニュースを取り巻く今の状況を数年前と比べると、「間違いなく今の人の方がバカだ。事実かどうか誰も確認せずにどんどん拡散する」と話したという。また、虚偽のニュースがトランプ氏の当選を手助けしたのではないかという意見をどう思うかと聞かれ、トランプ氏が当選したのは自分のおかげだ、と主張した。「トランプ氏の支持者は誰も事実確認しない」と指摘し、実際にこのライターがでっち上げたウソのニュースをトランプ氏の選挙運動責任者が取り上げたことを明かした。この虚偽ニュースライターはGoogleの広告収入システムであるアドセンスで月に約1万ドル(約112万円)稼ぎ出していたという。

アイデンティティを示すために拡散?

CNNは、虚偽のニュースがなぜオンラインで広がるのか分析記事を掲載した。記事によると、ニュースをシェアするという行為は、単に情報を知らせるだけでなく、「アイデンティティのマーカー(印づけ)」として行うのだという。人はグループに分かれる傾向があり、自分自身のグループとの結びつきを大切にする。リアルな世界であればこうした社会的なアイデンティ(どこに属しているか、ということ)は服装や食べ物などで示すが、オンラインの世界では、物質的なマーカーはそこまで大きな意味を持たない。そのため、自分が属するグループとの繋がりを、そのグループの志向や信念を反映した記事へのリンクを投稿するという行為で主張するのだ。こうした心理により、信憑性が低い記事でも拡散されることになる。

バズフィード(英語版11月17日付)が行なった分析によると、大統領選前の3カ月間で拡散された大統領選関連の虚偽ニュースは、871万件以上の反応(いいねやシェア)を獲得し、一方で大手ニュースサイトでの大統領選関連のニュースは、737万件弱の反応(同)にとどまった。

虚偽ニュースを拡散しないために

一連の虚偽ニュース拡散の片棒を担いだとして指を差されているのが、FacebookとGoogleだ。両者とも、虚偽のニュースには今後、広告を規制するなど手を打つ意向を明らかにしている。一方で、ニュースの受け手がどうすれば虚偽ニュース拡散に加担しないですむかを特集するメディアも少なくない。

BBCは、虚偽のニュースを見破るポイントとして、「発信元は聞いたことがあるところか」、「他でも報道されている話か」、「1つ以上の証拠があるか」など、6つの点を挙げている。さらに、FacebookやGoogle、Twitterなど主なプラットフォームで虚偽ニュースと思われるものを見かけた場合、どのように報告するかを詳しく手引きしている。

前述の通り、海外の虚偽ニュースは日本語に訳されてまるで本物のニュースのように取り上げられることもある。目にした面白いニュースを拡散する前に、果たしてそれが信頼できる情報源からのものなのか、シェアボタンを押すその手を一度止めて確認して欲しい。

(松丸さとみ)

 

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記事提供:ニュースフィア

 

過労死なんてありえない。日本も「在宅勤務」先進国の欧米に続け

大手広告代理店に勤務していた女性が、過酷すぎる長時間労働を原因に自殺した事件は大きな話題となりました。NY在住で『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、現在アメリカで進む在宅勤務などの働き方、いわゆる「テレワーク」こそ、日本の過労死を防ぐヒントがある、と持論を展開。アメリカの「働き方」の最新情報を紹介し、この動向から日本が何を学ぶべきかについて詳しく解説しています。

在宅勤務などのテレワークがアメリカでも増加中!?

(1)仕事とプライベートのバランス

広告代理店の電通に勤めていた高橋まつりさん(24歳)の自殺が過労死であると労災認定されたニュースは皆さんも各種ニュースでご存じのことと思う。

日本の国立大トップの東大を出て電通に入社。わずか1年足らずで自殺するまで追い込まれてしまった痛ましい事件だ。

その原因は様々伝えられている。

生前に発信されたツイッターには、睡眠時間が2時間など日常的に長時間労働となっていたこと。

上司からのパワハラやセクハラなどについても触れられており、新入社員としての仕事の大変さ以外での苦しみが垣間見れるものとなっている。

そして2015年12月25日のクリスマス、電通の社員寮から飛び降りて亡くなった。

胸が痛む本当に悲しい結末だ。

このニュースを聞いて、いろんな人がいろんなことを考え、中には思い悩む人もいるだろう。

どうしたら良かったのか、どんな状況だったら彼女は死なずにすんだのか。

答えはない。本人が亡くなってしまった今となっては、彼女のように過労を苦にして死を選ぶ人や過労死自体をなるべく防いでいくしかない。

どうしたら過労死を防げるのか?

日本のニュースや話題を見ていると日々様々な議論がされているのが伝わってくる。

電通がいわゆる「ブラック企業」だとか、その一方で社員を大切にする「ホワイト企業」についての話題も出てきていたりする。

直近では、富士そばの会長の丹道夫(たん・みちお)さんへのインタビューが話題になっていた。とても興味深い内容なのでちょっとご紹介しよう。

10年後にアマゾン・楽天や比較サイトは生き残っているのか?

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は「ネットショッピングの将来性」について。Amazonや楽天などの通販サイト、さらに商品を選ぶ際に参考にする口コミサイトや価格比較サイトなど、これらのサービスは将来的に生き残れるのでしょうか? ネットショップにも詳しい永江さんからの回答は…。

今後、ネットショッピングはどう変わっていくのか?

Question

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1. Amazon・楽天等の横断検索のニーズは?

以前のブログの中で「自分は楽天よりほぼ確実に安いAmazonでの買い物が多いのでたとえばSDカードを買おうと思ったらまずはアマゾンに行って検索します」とありましたが、私の場合は、Amazon・楽天・ヨドバシ・ドット・コム・価格ドットコムを一通り回って、一番安いところを探すということしています。

安いに越したことはないとは思いますが、たくさんのサイトを回るという手間を避けることが世の中の方法性なのでしょうか?各社のサイトを自動巡回して価格を一覧表示できるサイトがあったらニーズはあると思われますか?

2. 商品比較サイトのニーズは?

「カメラとかなら価格コムで相場を調べる」とありますが、これを買いたいと決まっている場合はいいと思いますが、買いたいものを決定する過程においては、ネットで検索してメーカーのホームページや評価サイト、ブログ等をみるということがあると思いますが、永江さんはいかが思われますか?

あるいは商品の比較は紙のカタログを取り寄せて見るとか?あるいは実店舗で見るとか?ということなのでしょうか?価格.comのような価格・性能・デザイン等を比較するサイトの将来性はいかがお考えでしょうか?商品をじっくり比較検討するということはスマホの時代にはそぐわないことでしょうか?

ネットショップの9割は売上を下げていると思う」とのことですが、ネットショッピング全体の売上は今後上がっていく、スマホからの売上も上がっていくとは思いますが、ネットショッピングの今後の方向性についてのコメントがありましたら合わせてよろしくお願い致します。

あの『コロナビール』創立者の遺言が話題に、その理由は?

特別にビール好きでなくても知っている人が多いメキシコのビールブランド、『コロナ』。そのコロナの創立者で、今年の8月に亡くなった億万長者、アントニオ・フェルナンデス氏の遺産についてつい最近、イギリスで大きな報道があった。

画像出典:metro.co.uk

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イギリスの大手メディアであるインディペンデントやBBCなどが一斉に報じたところによると、このフェルナンデス氏は生まれ故郷であるスペインの小さい村の村人たちに死後の財産の一部を贈与するとの遺言と残していたという。

画像出典:metro.co.uk

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その額、なんと日本円にして約2億8000万円。その村の人口がたったの80人なので、一人あたり約350万円という高額がいきなり手に入ることになる。

13人兄弟の11番目として生まれ、貧しくて14歳で教育をあきらめざる得なかったフェルナンデス氏。その後メキシコへ移住し、ビジネスで成功して億万長者となったが、スペインの故郷の村のことを忘れたことはなかった。貧しかった彼を見守ってくれたこの村に、遺産でもって恩返しをしようとしたようだ。

この報道にざわついたのはやはり一般市民である。

「マジかよ・・・」

「その村に生まれてりゃよかった」

など、多くの人が棚からぼた餅的ストーリーを本気でうらやましがっているようだ。

が、世の中、そんなうまい話はないのである。

なんとこの報道の直後、フェルナンデス氏が設立した財団広報により、この遺産贈与の話が完全否定されたのだ。つまり、報道機関はフライングしたのである。

画像出典:metro.co.uk

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フェルナンデス氏は人格者として有名で、社会的弱者をサポートする活動をしていた篤志家の側面もあるが、やはり財産は財産。お金はお金。そしてそれは自分のもの。人格者だからといって、死ぬ気で稼いできたお金を村人に贈るなどといったことはないのだ。

しかも、フェルナンデス氏の家族でさえ、氏の遺言を開けたのはつい最近であり、誰が何を相続するかはまだわかっていないそうだ。

なぜ、こんな誤報が出たのだろう。フェルナンデス氏が生前、人格者として尊敬されていたゆえ、だろうか。

 

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:metro.co.uk/Corona founder makes everyone in village he grew up in a millionaire in his will
参照・画像出典:metro.co.uk/So Corona’s founder isn’t making everyone a millionaire after all
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

記事提供:ViRATES

 

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ステーキと添え物のポテト、本当に身体に悪いのはどちらか?

最近、「脂肪が太りやすいというのは間違い」という論調が高まりつつありますが、まだ心のどこかで不安を拭いきれない人も多いのではないでしょうか?今回のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、著者の徳田先生が、「高脂肪食が体に悪い」という説は、砂糖関連会社がデータが捏造したデータが広まってしまったもので誤りであり、むしろ「低脂肪・高炭水化物」の食事が有害だと述べています。

ステーキハウスで食べてはいけないもの

ステーキハウスでステーキを注文したときによく出てくる組み合わせはステーキとフライドポテトです。では質問です。同じプレートに乗っているビーフステーキとフライドポテト、どちらが健康に良くてどちらが健康によくないでしょうか。

答えは、ビーフステーキは健康に良くてフライドポテトが健康に良くない、です。もし減量を試みている人でしたら、ビーフステーキだけ食べて、フライドポテトとサイドメニューの白いご飯やパンは食べないことをお勧めします。もちろんサイドオーダーでは野菜サラダはおすすめです。その場合、オリーブオイルをかけましょう。そして残念ですが、デザートのケーキは禁物ですね。ドリンクは、コークではなく、ウーロン茶あたりが良いでしょう。

近年、アメリカの内科系医学雑誌にある論文が掲載され話題になっています。1960年代にアメリカで行われた栄養学研究において、砂糖関連会社が研究データを捏造していたということを示す論文です。タバコ関連会社がタバコの有害性の研究データを隠していたと言うスキャンダルが10年以上前にありました。これはアル・パチーノ主演の映画インサイダーの題材にもなったので、とてもよく知られることとなりました。今回の砂糖関連会社のスキャンダルは影響の大きさと年数を考慮すると、これに匹敵するかそれを超えるものと思います。