生きづらさを抱えた人の不安や心配と向き合う人が意識すべきこと

ソーシャルメディアが発達した現代のコミュニケーションは、気軽さというメリットはあるものの、期待が大きくなりすぎてストレスを抱えることもあります。さまざまな福祉活動に関わるジャーナリストの引地達也さんは、生きづらさを抱えた人からの相談には、不安や心配を確実に共有できる対面での対応が最も有効で効率的だと話します。そして、自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』も、「小さな」サイズ感を意識し、保っていきたいと、発行300号にあたり思いを新たにしています。

コミュニケーションの「サイズ」を知り、考えるその責任

本欄は本号で300号となった。創刊以来、週刊のペースを守り続けて約6年、自分の身の回りのことも、自分から遠いことも、心に宿したテーマをやさしい未来に向けてのアプローチを模索しながら書き続けてきた。記事によっては、発信はされたものの、静かに置いておかれるものもあれば、何かの拍子でネット上に引用され、拡散し、知らないうちに非難や賛美の対象になったこともあった。

発信段階では、小さなコミュニティを意識しているこれの記事は小さなサイズで静かにコツコツ読まれていくことをイメージしているが、時に拡散によりマス化することがあっても、やはり「小さな」というサイズ感は保ち続けようと思う。それは、私にとって当事者性を重要視したいとの意思でもあり、この欄の存在価値でもあると考えている。

コミュニケーションの基本は対面のダイアローグだと考える時、1対1のコミュニケーションからすべてが始まる、との強い意思を維持するには、今の時代、相当な強さが必要だ。1対多数のマスコミュニケーションや対面方式を取らないインターネットのソーシャルメディアのコミュニケーションとは対極にあるダイアローグは、面倒くさいし非効率である。

しかし、生きづらさを抱えた人からの相談でよい方向に向かうには、対面が最も有効で効率的だ。夜中にラインで不満や不安を書き連なってきても、対面で話をすれば「すっきりした」と言う人も少なくない。これは、その人が表層的ではなく深層的に求めるサイズに合致したコミュニケーションをした結果であり、このサイズとは当事者性を受け止め、そして持っている不安や心配を確実に共有できるものである、といえる。

ソーシャルメディアのサイズは実は分かっているようで、不確定要素を含み、それが不安を付きまとわせる。発したものを本当に読んでくれるのか、真意が伝わっているかのやりとり、時には一方通行になり、時には「無視」しようという行為に、コミュニケーション当事者の双方がストレスを抱えることになる。

分かり合える、という期待感の中で話を展開する傾向があるから、分からない場合には、高圧的な態度にもなり、排除する行為にもなってしまう。この気軽さの中で展開されるソーシャルメディアコミュニケーションには、私もトラブルシューティングに随分と関わってきたから、社会的な問題であることを認識しつつ、メディアリテラシーとして教育現場での対応が十分でない現実を感じている。

今回、「サイズ」という概念でコミュニケーションを考えることが、1つの手がかりになってほしいと思う。私が続けるこの欄は、この小さなコミュニティというサイズで自分の責任を果たそうと考えている。それは、自分の責任範囲であり、読者の感想にも対応できる範囲である。

実際に読者の感想などもいただくが、これはうれしい生の反応として、その読者の当事者性を肉感しながら、また私の書くことに豊かな見識を与えてくれる。「やさしさ」を追求している本欄において、やさしくあろうとする時、このコミュニケーションがマス化することはないであろう。

マス化する、拡大化することが、何らかの解決には至らないことは最近の私たちの社会が学習したことである。このサイズを保ちつつ、良質なコミュニケーション世界を確立するために、探求を続けたい。

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目的達成のため「協働する組織」で求められる個々人の資質とは

仕事やミッションに取り組む際、個人ではなくチームであたることが増えてきました。当然、個人で動くのとは仕事の進め方も異なり、リーダー、メンバーともに組織人としての役割が求められます。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、著者の石丸智信さんが聴講されたセミナーで得られた知見から、「協働」という概念について考察しています。

協働するチームとは

以前、企業の管理者をはじめ、職場のリーダーを対象とした研修を聴講しました。その研修では、リーダーシップやコーチング、コミュニケーションなどのテーマが取り上げられていました。

その中でとりわけ印象に残ったのは、チームとして大切なテーマである「協働」でした。普段、あまり耳慣れない言葉ですが、辞書で調べてみると、同じ目的のために対等の立場で協力して共に働くこと、とありました。

興味深いテーマでしたので、本号では、研修の中で取り上げられていた「協働」について考察していきたいと思います。

協働とは、複数の主体が、何らかの目標を共有し、ともに力を合わせて活動することであり、コラボレーションパートナーシップとも言われています。そして、「協働の概念を構成する要素として5つ挙げられていて、下記の通りです。

  1. 各主体が共有できる目標の設定
  2. お互いに自主性・自律性を確保し、他の主体から支配されない
  3. 目標が効率・効果的に達成されるように各主体は能力や資源を互いに補完し、相乗効果によるより大きな、そして新たな成果を生み出す
  4. 複数主体の協働による目標達成活動であることから、関わる主体は成果に対してもそれ相応の責任を有する
  5. 協働する主体は能力、資源、ノウハウ、規模、特技などにおいてそれぞれであり、考え方や取り組み方も異なるが、その異なる点をお互いが尊重していけば共有目標の達成も効率的・効果的になる

協働するチームが持っている要素を組み合わせることによって、特徴を持つ4つの集団・チームができます。

  1. 個々のメンバーが自律的・主体的/メンバー同士の繋がりが弱い――「一匹狼の集まり」
  2. 個々のメンバーが自律的・主体的/メンバー同士の繋がりが強い――「協働するチーム」
  3. 個々のメンバーが依存的・従属的/メンバー同士の繋がりが弱い――「烏合の衆」
  4. 個々のメンバーが依存的・従属的/メンバー同士の繋がりが強い――「なれ合いの集団」

協働するチームを創るためのリーダーとしての役割としては、3つ挙げられていました。

  1. メンバーの自立性・主体性を引き出す
  2. メンバー全員の目指す方向をそろえる
  3. メンバーとメンバーをつなげる

ここまで、聴講した研修の中で取り上げられたテーマである「協働」について考察しました。これからは、組織チームの中でメンバー一人ひとりが協働するだけではなく組織同士チーム同士が協働することも重要だと感じます。

そして、お互いの利害関係のみで協働しようとするのではなく、やはり、協働することによってどこを目指すのかという理念目的などといったものを明確にするとともにしっかりと共有することが、協働することによる効果をより大きくするためにも必要ではないでしょうか。

まさに、これからの組織・チームは、一匹狼の集団でも、烏合の衆でも、なれ合いの集団でもなく、協働する組織チームとなることが求められてくるのでしょうね。そのためにも、一人ひとりが自立自律型人財へと成長していくことが大切になってきますね。

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「人民あっての権力者」の発想がない金正恩がミサイルで守るもの

7月25日から8月16日までの3週間余りで6回もミサイルを発射した北朝鮮。困窮する人民を顧みることなくミサイル発射を繰り返す金正恩の意図はどこにあるのか、メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』の著者で、北朝鮮研究の第一人者、宮塚利雄さんが解説します。宮塚さんは、米韓を舐めきってのミサイル連発ではあるものの、トランプ大統領の狙いにハマっている部分もあるという見方を示しています。

金王朝の護持と我が身の保身のため黄金を使う金正恩

「そこのけ、そこのけ、金様のお通りだ」と言わんばかり、北朝鮮の金様(朝鮮労働党委員長)の威勢がいい。「そこ」とは「韓国の文在寅大統領と安倍晋三首相」である。

それにしても狂気か威嚇か、それとも「イタチの最後っ屁」か、日本海側に向けてミサイルをよく飛ばすものである。3週間余りで6回もの発射である。ミサイルを飛ばす金があったら、人民に食べさす食糧をいくらでも輸入できるではないか、という話はこの国の金様には通じない。

北海道の山奥の小さな中学校に通っていたとき、私を可愛がってくれた国語の先生が、ある日「宮塚、君はこのような話を知っているかね?」と言って、「日本昔話」に出てくる一説を話した。それは「長者の宝競べ」という話で、「あるとき、2人の長者が“宝物くらべ”をした。1人は、自分の住むところから3里という長い道のりに“黄金の飛び石”を敷き、それを踏んで歩いてきた。もう1人の長者は、何も物を持たない代わりに24人という大勢のわが子とともにやってきた。大量の黄金を誇った前者は、その子どもたちを見て、“羨ましい”と言った」というのである。

聞いたときは、なかなか理解できなかったが、今にして思えば、いつも「貧しい、希望のない生活を送っている私に、人間の価値とは何か、ということを教えてくれたもの」と思っているが、北朝鮮の金様は「24人の子どもを連れてきた長者」とは異なり、たった1つ「2000万人近くの人民ではなく、金王朝の護持と我が身の保身」のために、なけなしの黄金をミサイル発射に使っているのである(なけなしの黄金、と言ったが、これには以下の説明が必要だが、ここでは“なけなし”とだけ言っておく)。

さらに、後年になって、この「長者の宝競べ」にさらに「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに 勝れる宝 子に及(し)かめやも」(山上憶良)という歌を知ったが、「子」=「人民」があっての権力者であるが、北朝鮮の長者の金様にはそのような発想はまったくない。それどころか、日・米・韓の放任をいいことに、まさにやりたい、言いたい放題である。

その名はモンマルシェ。1缶5,400円のツナ缶が飛ぶように売れる訳

 スーパーでは100円前後で売られているツナ缶ですが、いま、1缶5,000円を超える高級品が話題となっています。その差、実に50倍。一体何が異なるのでしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、「 贈り物にツナ缶を」という新しい発想を生み出した企業の戦略・戦術を分析しています。

大衆品の高級化

今号は、人気の高級ツナ缶を販売している企業を分析します。

モンマルシェ(贅沢ツナ缶・さば缶専門店)

戦略ショートストーリー

ツナが好きな方をターゲットに「ツナへの想いとこだわり」に支えられた「上品で上質な味わいが楽しめる」、「贈り物として喜ばれる」等の強みで差別化しています。

素材や漬け込み油などに徹底的にこだわった高級なツナ缶という新たなポジションを開拓することで、本物の味わいを提供し、顧客からの支持を得ています。

■分析のポイント

静岡県はマグロ類缶詰生産量が99.9%のシェアをとっていることをご存知でしょうか。すごい数字だと思いますが、私は「モンマルシェ」のHPを見て初めて知りました。

静岡の名品と言えば、「お茶」というイメージが強いですし、静岡のお土産の定番と言えば、「うなぎパイ」という印象です。恐らく、静岡とツナ缶がイメージとして結びつく県外の方は少数派だと思われます。そういった中で、ツナ缶の高級ブランド化の取り組みは面白いと思います。

ツナ缶は、スーパーなどで、1缶100円前後で販売されている大衆品です。どこでも買える100円前後で売られているものはご当地のお土産にはならないでしょうし、ギフトにもなりえないでしょう。

そこで、モンマルシェは「オーシャンプリンセス」というブランドを立ち上げ、ツナ缶を贅沢品として扱い高級化することで、ギフト化につなげています。そして、販路をリアル店舗は静岡県内に限定することで、お土産化にもつなげています。

このような打ち手により、もともとツナ缶をギフトとして贈るという発想のなかった消費者に高級なツナ缶の存在を知らしめていったわけです。さらに、1缶5,400円の極上ツナ缶で注目を集めましたが、これも高級ツナ缶ブランドとしての地位を確立するために有効な打ち手と言えるでしょう。

モンマルシェのツナ缶と同様に最近、高級化している大衆品があることを思い出しました。それは、食パンです。食パンも一斤100円前後で販売されている大衆品ですが、その食パンを約1,000円で販売する「1,000円食パン」が人気になっています。こちらも高級化することで食パンをお土産やプレゼントとして購入する方を増やしているようです。

「高級ツナ缶」も「高級食パン」も高級化に成功している事例です。どちらもプレゼントされて嬉しいと思う存在になっていることがポイントと言えるでしょう。

今後の「モンマルシェ」の動きに注目していきたいです。

あおり運転の被害者にならないために。路上で身を守る5つの方法

茨城県の高速道路で起き容疑者逮捕に至った「事件」をはじめ、各地で続々とあおり運転による被害が明らかになっています。死の危険すらあるこのような行為の被害に遭わないため、もしくは加害者とならないためにはどのようなことに気を配るべきなのでしょうか。健康社会学者の河合薫さんが自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、米国の交通安全財団が提唱する「身を守る方法」を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年8月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

路上の激昂の恐怖

茨城県の常磐道であおり運転をしたうえ、男性を殴ったとされる男(43)が18日傷害の疑いで逮捕され、交際相手の女(51)も容疑者をかくまった疑いで送検されました。

あおり運転は2017年6月に起きた東名高速夫婦死亡事故の影響から問題視され厳罰化が進められてきました。しかしながら、2018年7月には大阪府堺市で、40歳の男があおり運転の末にバイクに乗っていた大学生(22歳)に追突し、死亡させるな事件がおこるなどし、今回逮捕された男は静岡と愛知でも、あおり運転や前方への割り込み後に急ブレーキをかけるなどしていたこともわかっています。

私も高速道路で、後ろからぴったりと車をつけられたり、車線変更しようとするとわざと前に出られた経験があります。ちょっとでもハンドル操作を間違えると大事故になりかねない高速でのあおり運転ははんぱなく怖い。警察にはマジで厳しく取り締まって欲しいです。

「あおり運転」は欧米では「ロード・レイジ」(路上の激怒)と呼ばれ、半世紀も前から頻発。アメリカ自動車協会が1920年に設立した交通安全財団(AAA Foundation for Traffic Safety)の10年以上の調査では、アメリアでは少なくともロード・レイジにより218人が殺され12,610人が怪我を負わされたとされています。

相手を死にいたらせるほど激昂する心理は、さまざまな角度から研究されていますが、些細なことでボタンのかけ違いが起こることが多く一方的にどちらかが悪いのではなく「カーコミュニケーション道路での意思疎通)」不足から説明されるケースがほとんどです。

怒りのトリガーとなりやすいのがパッシングとクラクションです。やった方に深い意図がなくとも、相手に「あおられた」と受け止められてしまうと危険です。また、渋滞中や急いでいるときにピッタリとくっつけられると苛立ちが高まり攻撃的になりやすいこともわかりました。

とりわけ運転中は相手の顔が見えづらいため攻撃性が増すと指摘する研究者もいます。

一方で、カー・コミュニケーションと関係なくロード・レイジが起こることもしばしば。ただただあおり運転をされた人の反応を見るのが楽しい愉快犯なるものやストレスを発散したい、同乗者に自分の強さを誇示したい、他人に舐められたくないといった歪んだ心理など、悪質きわまりない。

メンツか経済か。香港デモ対応で天安門事件を挙げた米国の真意

逃亡犯条例改正への反対運動をきっかけに始まった香港のデモは18日、170万人という過去2番目の規模になりました。この日を前に、中国武装警察の動きを大きく報道していた日本のメディアの視点に対し、別角度の見方への留意を訴えるのは、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、現在の中国が最も重要視するのは経済面の影響だと指摘。その部分を正しく衝いた米ボルトン大統領補佐官の発言の真意を解説しています。

香港情勢で天安門事件を挙げた米国の警告

香港情勢が緊迫しています。マスコミは、いまにも中国の武装警察が香港に投入されそうなトーンで報道しています。

「中国深圳の香港との境界に近い競技場では15日、中国人民武装警察(武警)が演習を実施しているのが確認された。香港で続いている抗議活動に対するけん制とみられる。

深圳の競技場からは、迷彩服姿の男性らが声を挙げたり、警笛の音が聞こえた。競技場の駐車場は100台以上の武警関係車両で埋め尽くされ、ホールローダーが少なくとも3台、放水砲を搭載した車が2台あった。」(8月15日付朝日新聞)

しかし、少し違う角度からの報道にも注意を払っておいたほうがよいでしょう。

「ボルトン氏(国家安全保障担当大統領補佐官)は『中国政府は自分たちの取るべき手段を極めて注意深く考えるべきだ。なぜならば米国人は89年の中国政府による弾圧を覚えているからだ』と強調。中国への外国投資の60%が香港経由である点を挙げ、『英国をモデルとした司法が信頼されているためだ』と指摘。『もし中国政府による誤った判断で香港が評判を落とせば、中国は深刻な経済上の結果を被ることになるだろう』と警告した」(8月15日付朝日新聞)

どこがポイントかと言えば、中国共産党が最も気にしている点を衝いたコメントだからです。

特に日本では、中国の海洋進出をはじめ軍事的動向など強面の面ばかりが強調される傾向にありますが、中国が最も気にしており、大事にしたいと考えているのは経済の面なのです。それも、天安門事件の教訓として共産党指導部の胸に刻み込まれているのです。ボルトン氏が言う「89年の中国政府による弾圧」とは天安門事件のことです。

1989年6月4日に天安門事件が起きたとき、私は上海の復旦大学に教えに行っていましたが、共産党側も、そして敵対する民主化運動の側も、ともに天を仰いで「これで中国の未来はなくなった」と嘆いていた光景を目にしました。

中国の思う壺。尖閣への中国公船侵入を伝えぬ日本マスコミの愚

収束の見えない香港での大規模デモ、アメリカによる台湾への戦闘機売却など、周辺環境が喧しさを増す中国。もちろん手をこまねいているわけなどなく、さまざまな「工作」を仕掛けているようです。台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、そうした中国の数々の工作活動を明らかにするとともに、日本も習近平政権の情報操作に本気で対処すべきと警鐘を鳴らしています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年8月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】弾圧と情報工作の手口が世界から暴露され始めた中国

中国、台湾への個人旅行を禁止 台湾は反発

中国文化観光省は、本土の47都市の住民に対し8月1日から台湾への個人旅行を認めないと表明しました。この措置の背後には、2020年の台湾総統選があると報道されています。蔡英文政権へのダメージを狙ったものだというのです。

しかし、報道にもあるように、台湾側はこの措置を至って冷静に受け止めています。台湾側がどうして冷静でいられるのか、以下報道を一部引用します。

16年に中国大陸からの客足が遠のいた際、台湾の観光産業は大きなダメージを受けた。台湾では中国大陸からの観光客を「陸客」と呼ぶが、「陸客専門」をうたうホテルやレストランの中には倒産したところもあった。当時の反省を踏まえ、台湾では韓国や東南アジアからの旅行客を中心にビジネスを展開する動きが加速した。

 

台湾の当局も、中国大陸に依存しない経済成長を目指すスローガン「新南向政策」を掲げ、こうした動きを後押ししている。対象となる東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアの計18カ国に対し、観光分野のプロモーションを強化。現在、東南アジア諸国から台湾を訪れる旅行客に対してビザ申請手続きを簡素化したり、免除したりする動きを加速させている。

 

大陸からの旅行客の落ち込みを東南アジアで補う構図は、訪台旅行者数の推移からも見て取れる。16年に1,000万人を突破して以降、その勢いは衰えず、17年1,072万人、18年は1,106万人と大陸からの旅行者数の減少にもかかわらず、全体の訪台旅行者は増えている。

大陸客の個人旅行禁止から2週間強、それでもあわてぬ台湾

中国のやり方に精通している台湾にとっては、観光業の政治利用もお見通しというわけです。それにしても、総統選挙まであと半年あまりとなった今、中国の蔡英文いじめはだんだんとあからさまになってきましたね。

今、中国は米中関係、香港問題など様々な問題を抱えています。竜巻や地震など国内の自然災害も絶え間なく各地で起こっています。そんな問題山積の状態で、個々の問題への対応がおざなりになっているのではないかと思えるほどお粗末なやり方です。

ロイターの報道によれば、香港のデモに対しても、フェイスブックとツイッターの両社が中国政府による情報操作を発表、これを批判し、該当するアカウントを削除したとのことです。以下報道を一部引用します。

中国が香港デモ巡り情報操作か、ツイッターとFBが批判

ツイッターは936件のアカウントを停止したと発表。情報操作は中国からのもので、国家に支援された協調的なものだったとの見方を示した。これらは最も活発に利用されるアカウントの一部に過ぎないとして、約20万アカウントのネットワークを活発化する前に積極的に停止したとも説明した。

 

ツイッターが示した投稿には、立法会(議会)庁舎に突入したデモ隊の写真とともに「立法会を破壊した者は気が狂っているのか、悪人から便益を受けているのか。完全に暴力的な行動で、香港に急進的な人間は要らない。出て行け」と書かれていた。

 

ツイッターから情報を受け、フェイスブックもアカウントやページなどを削除したと発表。内部調査で中国政府との関係がある個人へのリンクが検出されたことを明らかにした。

 

フェイスブックが示した投稿では、デモ参加者らを「香港のゴキブリ」と呼び、「顔を出すことを拒んだ」と主張した。

これも中国政府お得意の情報操作です。

脱Amazon。近所の本屋を自分好みにカスタマイズし閉店させぬ方法

自宅にいながらにして、あるいは思いついたその時に、ネットで読みたい本を注文できるこのご時世にあって、リアル書店から足が遠のいているという方も少なくないようです。しかし、あえて「本屋さんで取り寄せている」というのは、現役科学者のくられさん。くられさんは自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』に、書店を利用することのメリットを記しています。

書店注文をしよう!

みなさん本屋さんには行くでしょうか?行きつけの本屋さんはあるでしょうか?

よく、目当ての本が無い!なので、Amazonや楽天、ヨドバシなどの通販でポチるかー…、なんて話はよくありますね。それは本でなくても通販はとにかく品を探すには圧倒的に強いので、本当に便利です。自分もよく通販は利用します。漫画や本もよくポチります。

じゃあ、本屋さんに行く必要なんて無いじゃん、全部ポチれば終わりじゃん!

ぶっちゃけその通りです。

しかし、商業誌というのは同人誌とちがって唯一に近いアドバンテージが1つあります。全国どこの書店でも在庫さえあれば送料無料で取り寄せができる!という点です。

そんなん送料無料で送ってくれるオンライン店もいっぱいあるし、どうでもよくね?と思うかもしれませんが、さにあらず。

まず書店取り置きをしてもらうと、場合によってはオンライン書店で頼むより早く来ます。特にマニアックな本とかは出版社が倉庫においている場合が大半で、それをオンライン書店が取り寄せて、それをさらに送るという形になるので注文してから届くまで無駄なラグがあるわけです。書店注文だと直行であることが多々あります。

また、同類の本を書店注文していると関連図書が入荷されやすくなります。これも簡単な理由で、この本注文する人多いな…じゃあ関連もとりあえず入れてみるか…みたいな感じです。

言わば、自分の近くの書店を「推し本だらけにすることもぜんぜん可能な訳です。

またマニアックな雑誌も何度も取り寄せているとそのうち普通に棚に並ぶようになります。実際、自分の最寄りの書店は、クソマニアックな学会誌を毎度取り寄せるのでなぜか置いています(笑)。

しかもなぜか売れてるようで、この前平置きにグレードアップしていました。漫画も推し作品を取り寄せていると、新刊が入るときにドカっと入荷されるようになります。

そしてなにより書店というのは、お?という一期一会の場でもあるので、オンラインでポチポチしてるだけでは絶対に出会わない本に出会えるという点が大きいのです。関連書という形で自分の興味を掘り下げることができるというのは大きいです。

自分はDr.STONEの監修開始時に、科学史に関する本を棚一段買いました。けっこうすごい金額になりましたが、それらをザーっと読み込んで、その上でどんな要望があってもそれなりに答えられるようになったわけで、あのザックリ勉強がなければ、資料不足で初手から詰んでいたかもしれません。

ちなみにネットにある情報、wikiなどをみると情報は膨大なようですが、情報の量としては日本語ベースだと専門書の足下にも及びません。その膨大さ…に気がつくまでにどれくらい時間を使うのか…というのがある意味情報化社会の泳ぎ方かもしれません。

そういうわけで、話がそれましたが本を書店注文するのはオススメなのです。