Google home Amazon echo

話しかけるだけで操作できるAIスピーカー、結局どれが買い?

最近なにかと話題の「AIスピーカー」ですが、各社からさまざまなタイプのものが発売されており、群雄割拠の様相を呈しています。「値段のわりにできることが少ないような…」と購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者で元アマゾンジャパン社員という経歴を持つMBAホルダーの理央さんは、Google HomeとAmazon Echoを実際に購入してしばらく使ってみた正直な感想を紹介しています。

Google Homeとその設置方法

2017年末、「AIスピーカー」が欲しかったので、まずは日本ではAmazon Echo(アマゾンエコー)よりも先に販売された、Google Home(グーグルホーム)を購入しました。

通常のもの(14000円)とミニ(6000円)とがありますが、今回は通常のものを購入。

その理由としては、実際のデモ機で確認すると、ミニよりもかなり音がいいことと、今回はビッグカメラで購入しましたが、通常のものにはGoogle Chromeキャストがついてきたからです(この時は、通常品2個で20000円か、クロームキャスト付きかを選べました)。

ちなみに、ビッグカメラで購入した理由は、他の販売店ではこのようなオファーがなかったから。

ビッグカメラさんは思い切った販促をしましたが、値引きではなく、ベタ付けのプロモーションにすることで、ブランド価値を下げずに販売促進ができていた、という感じです。

設置の仕方はいたってシンプルで、電源を入れ、グーグルホームのアプリをiPhoneにダウンロードし、自宅のWi-Fiに接続。あとは、アプリの指示通りにやるだけで、すんなりと接続できました。グーグルホームの取扱説明書も、いたってシンプルなものが1冊入っているだけです。

アップルは、取説をつけるほど複雑な製品は作らない、とのポリシーのもと、シンプルすぎるくらいの説明もないに等しい取説が有名です。

こちらはアップルほどではないにしても、「シンプルに操作ができますよ」ということを証明したい思いが込められているようです。

Google Homeでできること

AIスピーカーが出た段階で、ほとんどの人たちは、「何ができるの?」ということが頭に浮かんだはずです。

実際、今の段階で音声での指示でできることは、グーグルプレイミュージックやSpotifyなどの音楽アプリを通しての音楽の再生や、天気予報などの検索自分の予定などを調べるスマート家電の操作(私はやっていませんが)というところです。

今のところでは、正直に言って「できることは少ない、という印象はぬぐえません。

購入した初日には、「音楽をかけて」と話しかけると、私が普段あまり聞かない J-POPをかけたので、「ジャズにしてくれる」と再度話しかけると、「すみませんわかりませんもっと勉強します」と健気に答えを返してきました。なんだか、愛嬌がありますよね。

しかし、こちらも使い方がわかってきて、さらに(当然ですが) AIスピーカーだけあって、この頃はジャズを流してくれ、と話しかけると「わかりました。Spotifyから、”朝起きたてにいいゆったり目のジャズを流しますとだんだん学習してきているのがわかります。

私個人の感覚では、AIは万能ではないし、どこまでいっても万能であって欲しくないし、頼り切りたくはありません。

グーグルホームとアマゾンエコーを使って数日してわかったことは、人間の方が工夫をしないとまだまだAIは動ききらないという点です。

あの人気和スイーツも。春の京都で食べずにはいられない名物グルメ

先日掲載の「あれもこれも、京都が発祥。春の古都で名物グルメを食べ歩く旅」では、定番の「にしんそば」から知らない人も多いお好み焼きの元祖「一銭洋食」などを紹介しました。今回も無料メルマガ『おもしろい京都案内』著者の英学(はなぶさ がく)さんが、不動の人気を誇る京和菓子の名店からお土産にぴったりの逸品までをずらりと記しています。

京都発祥のグルメ(2)

前回に続き京都が発祥の京都ならではの逸品をちょっとした歴史や逸話と共にご案内します。

わらび餅

kyoto20180305-1image by: 株式会社 宝泉堂 - Home | Facebook

京都には、職人が腕を振るい丁寧に作るわらび餅の名店がいくつもあります。上質の本わらび粉と和三盆を練り上げ口当たりよく仕上げられた逸品はたまりません。口に入れた途端、とろけるような食感が広がる感じは他と比較するものはありません。

わらび餅は夏を代表する定番の和菓子ですが、京都では最高級なスイーツの一つでもあります。それぞれのお店の独自の味を堪能しながら食べ歩きするのも楽しいかも知れません。もちろん、ご当地グルメというだけでなくお土産にも喜ばれることでしょう。

  • 名称:茶寮 宝泉(さりょう ほうせん)
  • 予約:予約不可
  • 住所:京都府京都市左京区下鴨西高木町25
  • アクセス:市バス・京都バス「下鴨東本町」バス停から徒歩3分
  • 営業日/営業時間:10:00~17:00(L.O.16:45)
  • 定休日:水曜・木曜(祝日の場合、翌平日休み)
  • 食べログ:茶寮 宝泉

くずきり

kyoto20180305-2image by: 鍵善良房 - Home | Facebook

こちらも京都を代表する和菓子ですよね。くずきりは吉野本葛粉と水だけで作ります。黒蜜は沖縄の黒糖を原料にしています。コシのあるくずきりがコクのある黒蜜に絡み、つるつると口の中に入ってくる時の食感はたまりませんね。

くずきりは、祇園の旦那衆に「何か新しい甘味を作ってくれへんか」と頼まれ、昭和の初め頃に誕生したと言われています。京都発祥のグルメとしてはかなり新しい部類に入りますね。今では夏の冷菓としてだけではなく身体にも良いことから夏風邪にも効くとか。

くずきりと言えばココしかないというぐらいお気に入りのお店は、祇園商店街に本店を構える鍵善良房です。祇園祭の山鉾巡行で長刀鉾に乗る御稚児さんを親子二代共務めているぐらいの名門家でもあります。老舗の風格を感じる店内で食べるくずきりはまさに天下一品です。

  • 名称:鍵善良房 本店(かぎぜんよしふさ)
  • 予約:075-561-1818
  • 住所:京都府京都市東山区祇園町北側264
  • アクセス:京阪本線「祇園四条駅」7番出口から徒歩3分
  • 営業日/営業時間:9:00~18:00(L.O.17:45)
  • 定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
  • 食べログ:鍵善良房 四条本店

 

歴史学者が断言、江戸時代の「鎖国」は高度な安全保障政策だった

巷間語られる、「鎖国政策の影響で江戸時代の日本は非文明国だった」という説。そのような傾向を真っ向から否定するのが、歴史学者で中村学園大学教授の占部賢志氏です。占部氏は今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』の中で、哲学者カントら鎖国を賢明だとした西洋知識人らを紹介しつつ、具体的にその政策の何が優れていたかについて対談形式で明らかにしています。

江戸時代の「鎖国」は賢明な判断だった

江戸時代の「鎖国」によって、日本は世界の動きに無知な非文明国になってしまったという見方がありますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。占部先生が答えます。

日本の教育を取り戻す 占部賢志(中村学園大学教授)

占部 「歴史を読み解くキーワードというのは、一歩間違うと落とし穴に落ちるので要注意です。その典型が鎖国』です」

教師B 「江戸時代は国を完全に閉ざしたわけではなく、オランダや中国、朝鮮とは貿易をしていたのですから、鎖国を強調するとたしかに誤解を生みやすいですね」

教師C 「今度の新しい小中学校の学習指導要領の案の段階でも、『鎖国』が消えていて話題になりましたね」

占部 「結局は『鎖国などの幕府の対外政策』(中学校)という表現で落ち着きました。いずれにしても、一つの歴史用語が誤ったイメージをつくり出すことがあるという典型的な例ですね」

教師A 「私などの理解でも、鎖国という言葉が強すぎて日本は世界の近代文明から取り残されたというイメージがあります」

占部 「そうでしょうね。ですから、江戸時代の日本は世界の動きに無知な非文明国と見る傾向があります。冗談じゃないのです。制限された外交であっても、相当の海外情報は得ていたのです。何より、貿易制限政策をとったおかげで、スペインやポルトガルのキリスト教布教の背後にあった日本侵略の野望を遮断することが出来たのです。これはすでに豊臣秀吉が見抜いていましたね」

教師A 「要するに、鎖国という貿易制限政策は国家防衛だったというわけでね」

占部 「言い換えれば、高度な安全保障政策だったと言ってよいでしょう。けっして、後ろ向きの愚策だったのではありません。このことは同時代の優れた西洋知識人も同じことを主張しているのです」

なぜ松下幸之助は「小便、赤くなったことあるか?」と尋ねたのか

大企業で頂点に上り詰めた人と、一代で会社を大きくした経営者とでは、本質的に異なる部分が多いように感じます。では、経営者として大成するためには何が必要なのでしょうか。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、松下幸之助氏とドラッカーが共通して語る「起業家として大成する為の資質」が紹介されています。

「苦労」物語 勝つための「苦労」

以前、「大成する経営者には3つのTが必要だと述べました。これは「電力王」「電力の鬼」と言われた日本の財界人松永安左エ門さんの言で「倒産大病投獄の3T」であって、この内のいくつかの苦難な体験をしていなければ“大成”しないとするものです。「松下さん」「稲盛さん」「孫さん」は「大病」を経験しています。

もちろん「大病」した経営者のみが「大成」するわけではないのですが、死と隣り合わせなかで何かを悟るということは理解できそうです。「投獄」については“ホリエモン”ぐらいしか思い浮かばないのですが、獄中の瞑想のなかで同じような心境を持たれるという話は聞きます。

倒産」については、ダントツの高収益率と社員報酬を誇る「キーエンス」創業者の滝崎武光さんは二度の倒産経験を持つそうで、その体験があって現在の経営スタイルを確立するに至ったのでしょう。百均の王者である「ダイソー」の矢野博丈さんも、兄から借りた700万円を返せず倒産のあげく「夜逃げ」をした経験を持っています。

超優良企業でも、倒産は回避できたもののその一歩手前まで行って、その苦さをバネにして体質改善を断行させたというのはよくあることで、ある意味、中企業から大企業に変身する通過儀礼」のようなものなのです。多くの修羅場を経験された松下幸之助さんは「好況よし、不況さらによし」「万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く」と言われる所以でもあります。

吉野家公式、ガスト公式とジョナサン公式で食事の約束とか何なの

吉野家の「牛丼」って、毎日はアレですが、たまに無性に食べたくなりますよねー。

あと、ガストの「チーズインハンバーグ」とか、ジョナサンの「タンドリーチキン&メキシカンピラフ」も、肉を食べたい!って時に重宝します。ああ、肉が食べたくなってきた。。。

そんな3つの異なるお店の公式ツイッターの「中の人」同士が、ツイッター上で「肉を食べに行く約束してる!」と話題になっています。

お肉を食べに行くことになったのは、吉野家公式アカウント(@yoshinoyagyudon)と、ガスト公式アカウント(@gusto_official)、そしてジョナサン公式アカウント(@jona_official_)。

一体、どんな雰囲気だったのか、まずは当該ツイート群をさっそくご覧ください。







うーん、これぞ平和な世の中。たとえ普段はライバル同士でも、こうやってお互いの良さを認め合える社会でありたいですね!

各公式の「中の人」のみなさん、ぜひ、当日の様子を教えてくださいね(中に人などいなーーーい!)。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

暗闇で懐中電灯の場所が分からない!ピーポくん父が裏ワザを伝授

家でブレーカーが落ちた時や停電のとき、いざ懐中電灯をつけようとしても何処に置いたか見えないのは困りものですよね。。

そんな中、真っ暗の中でも懐中電灯を探せる方法が目からウロコだとツイッター上で大きな話題になっています。

画像とコメントを投稿したのは、ピーポくんのアイコンが目印の警視庁警備部災害対策課の公式アカウント(@MPD_bousai)。

一体、どんな方法なのか、まずは当該ツイートをさっそくご覧ください。

おお、妻っていうことは、もしかしてピーポくんのお父さん?? 蓄光テープを懐中電灯やドアノブ、非常用持出袋がある場所等に貼るだけって、これは使えますよね。よーし、さっそく蓄光テープ買ってこなきゃ。

ピーポくんのお父さん(なのかな?)、どうもありがとう!!!

 

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

塚田農場の売上減が止まらない。既存店45ヶ月連続割れの悲しき要因

高級な宮崎の地鶏を安く提供することで知られている地鶏居酒屋チェーン「塚田農場」が、45ヶ月連続となる既存店の売上減に苦しんでいます。一方で、その打開策として、佐藤可士和氏にプロデュースを依頼した新業態「焼鳥つかだ」で起死回生を狙っていることも報道され、復活への道を手探りで進んでいるようにも見えます。なぜ塚田農場は、ここまで隆盛を極め、また売上をここまで落としてしまったのか。フリー・エディター&ライターでビジネス分野のジャーナリストとして活躍中の長浜淳之介さんが、塚田農場のこれまでの軌跡と、新業態の期待感までも鋭く考察しています。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

45ヶ月連続で既存店売上が減少。塚田農場は、新ブランド「焼鳥つかだ」で起死回生となるのか?

地鶏居酒屋チェーン「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニーは、2014年5月から直近の18年1月まで、45ヶ月連続で既存店売上が減っている。既存店とは、オープンから13ヶ月以上経過した店舗を指す。

塚田農場」はエー・ピーカンパニーの国内店舗数198店のうち149店と、4分の3を占める主力業態である。この「塚田農場」の不振が全社の業績に響いており、これまでは新規出店によって既存店の売上減をカバーして成長を遂げてきたが、昨年7月以降は全店売上高も減少に転じ、経営危機が迫っていた。

今年1月の既存店の売上高は前年同月比9.5%減、客数は9.0%減、客単価0.9%減で、売上と客数は10%近く落ち込み、単価も低落と全くいいところがない。しかしリピート率は55.7%と相変わらず高いことから、太いファンが付いている強みも浮かび上がってくる。

「塚田農場」の店舗では、どこにもないユニークな創作料理を次々に投入するなど、決して無策だったのではなく、太いファンに支えられ、月に1万食売れる「加藤えのき 月見ステーキ」のようなヒット商品も生まれたが、それでも地滑り的な売上減が止まらない状況にある。

事件後のライブドア、僕が見た元社長の真実

読者から多くの反響があった、前回の記事「今だから、あの「ライブドア事件後」の真実について話そうと思う」に続き、あの「ライブドア事件後」の真実についての連載している、メルマガ『銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ』。この著者で、ライブドア事件後の再建に尽力したメンバーのひとりである高岳史典さんは、事件後によく人から聞かれる創設者の堀江貴文さんのこと、そして自身がライブドアの一員になるまでのエピソードを赤裸々に綴っています。

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真実

事件後の営業現場で奔走していた頃、どこか遠慮がちにクライアントさんから堀江さんに関する質問をされることが実はよくありました。

「一緒に働いていたのですか?」

「事件のときはどうでした?」

「あのあと大変じゃなかったですか?」

etc.

僕自身は残念ながら堀江さんと働いたことがないので、「あのあと大変だった」ことしかわからなかったのですが(苦笑)、当時堀江さんに関する質問や話題は何らNGではありませんでした。

実際、堀江さんのブログやツイッターをフォローしている社員はたくさんいたし、社内で自然に名前があがることもしばしばしでした。

誤解無きようにいえば、事件後の記者会見の様子でも記したように、新生ライブドア社は事件に対する猛省を常に意識し、それによって下された社会的処罰に対しても真摯に受けとめていました。

ただ、会社を創った人に対する素直な想いは別物であり、それは決して禁じ得ないことなんじゃないかと。「技術のライブドア」の源流は、やはり技術者だった創設者の堀江さんであることは間違いなく、その意味でのDNAは確かに受け継がれていたのです。

じゃあ、堀江さん自身は事件後のライブドアやそこに残った社員についてどう思っていたのか?

もちろん僕は堀江さんじゃないから彼の本当の心のうちまではわかりません。

でもここに僕が見て、体験した、間違いない真実があります。

ご存知のように堀江さんは刑事訴訟に対して最後まで無実を主張、実刑判決を受けます。

一方で、法人であるライブドア社(正確にはライブドア・ホールディングス社/LDH社)と堀江さんの間にも民事訴訟が起こっていました。

端的にいえば、事件によって様々な訴訟を抱えることになったLDH社が、元代表取締役である堀江さんを訴え、賠償を含む経営責任を問うていたのです。

そしてここにおそらく世間一般の堀江さんに対する誤解があります。

堀江さんは、刑事事件と違って、当初から社長としての会社に対する経営責任は認めていました。

即ち、刑務所に入れられるような犯罪を犯したことは明確に否定しつつ、自分の創った会社や社員に対する責任は全うしようとしていたのです。

ならばなぜ訴訟になったかというと、会社として元代表取締役を公に訴えその責任を問うことが、当時の株主に対する責務だったからです。

実際、その訴訟は2009年に堀江さんが当時の自身のほぼ全ての個人資産である208億円という巨額を支払う形で和解となります。

ちなみに、これも往々にして誤解されているのではっきり言っておきますが、堀江さんが隠し口座にお金を持っていて刑務所から出てきた後にそれを元手にした、などという論は馬鹿げています。

この和解時には本当にほぼ全ての資産を払ってもらいました。そうでないと当時のファンドを含む株主が納得しなかったからです。(「ほぼ」というのは彼が運営していた会社等が継続できる最低限の金銭等を残して、ということです)

つまり、堀江さんの今の活躍は、ライブドアで成した資産を一度「0」(あるいはマイナス)にリセットされた後に、自分で成し遂げているものです。

なぜ上記のようなことを僕が言えるかって?

それは僕がLDHサイドの訴訟担当者だったからです。

ここに和解時に堀江さんが自身であげたブログがあります。

訴えていた側の担当者として、ここに書いてあることが全て「真実」であるとはっきり言えます。

堀江貴文『株式会社LDH(旧株式会社ライブドア)との訴訟上の和解について

いかがでしょう?

堀江さんに対する印象が変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

現在の堀江さんと僕との関係はただの「飲み友達」。

人に僕を紹介するときに「この人に訴えられて大変だった」というセリフから入るのには辟易してますが(笑)。

そして僕は、彼が1度たりとも、事件後のライブドアやそこに残った社員のことを悪く言ったことを聞いたことがありません。

1度たりとも。

哲学 小川仁志 波乱万丈

京大、伊藤忠からの引きこもり。哲学者・小川仁志の波瀾万丈半生

今まで100冊以上の著書を出版し、去年はNHK『100分 de 名著』で哲学を知らない人たちに向けて「ラッセルの幸福論」をわかりやすく紹介したことでも話題になった哲学者の小川仁志さん。しかし、そんな小川さんの半生は、哲学者ラッセルの人生同様に波瀾万丈でした。京大卒、伊藤忠商事入社からのフリーター、引きこもり。さらに公務員を経て、大学院卒、哲学者となり、現在は山口大学准教授に。哲学との出会いがどのように小川さん自身を変え、人生を彩っていったのか、連載全5回で波瀾に満ちた半生を振り返ります。

プロフィール:小川仁志(おがわ・ひとし)
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部准教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で新しいグローバル教育を牽引する傍ら、商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。2018年4月からはEテレ「世界の哲学者に人生相談」(木曜23時〜)にレギュラー出演。専門は公共哲学。著書も多く、海外での翻訳出版も含めると100冊以上。近著に『哲学の最新キーワードを読む』(講談社現代新書)等多数。 ブログ「哲学者の小川さん

小川仁志の情熱人生―挫折、努力、ときどき哲学 第一回

これから5回に分けて私の半生について書いていきたいと思います。現在47歳なので、ちょうど人生半分くらいかなと思っています。そのメタボ体型で94歳まで生きられると思ってるのかという突っ込みが来そうですが、あくまでこれからは健康に留意して生きていくという前提です。

実は私は、ちょうど今から10年ほど前、37歳のときに、すでに半生記を書いて出版しています。『市役所の小川さん、哲学者になる 転身力』(海竜社)という本です。その本が作家としてのデビューでした。あれから10年ちょっと、いろいろなことがありました。その本も絶版になっているので、その後の話も含めてちょっと振り返ってみようかと思います。

というのも、この10年間、様々な場所で取材を受けるたび、本題よりも小川さんの人生に興味があると言われ続けてきたからです。哲学の特集はもちろん、政治に関するコメントを求められるときもそうです。その都度、「次の機会にぜひ」と言っているのですが、なかなかそういうわけにもいかず、何かせねばと気になっていました。

前置きが長くなりましたが、これが本連載執筆の動機です。題して「小川仁志の情熱人生―挫折、努力、ときどき哲学」。これまで私は、挫折と失敗を努力で克服し情熱的に生きてきたからです。その中にときどき哲学が顔をのぞかせています。30歳以降はかなり哲学の占める割合が大きくなっているものの、やはりそれはすべてではないのです。かつてソクラテスがいったように、哲学の目的は善く生きることであり、哲学はそのためのツールなのです。決して目的ではありません。だからあえて「ときどき哲学」と表現してみました。そのほうが、この連載を読んでくださる多くの方にも当てはまるのではないかという思いもあります。

さて、第1回目は、今私が何をやっているのか、そしてここに至るには一体何があったのか、幼少期にさかのぼり、社会人になるくらいまでを一気に紹介していきます。いわゆる小川仁志エピソードワンです。スターウォーズにならうなら、これはもっと後の回でやってもいいのですが、まぁわかりやすいように時系列でいきたいと思います。

現在、私は「哲学者」と名乗って活躍しています。毎月1冊くらいのペースで合計100冊近くもの本を出し、その多くは海外でも出版され、大学で教鞭をとり、「哲学カフェ」などのまちづくり活動も行っています。その他、講演や連載、全国放送のテレビにも出演し、4月からはEテレの新番組「世界の哲学者に人生相談」にレギュラー出演します。哲学の番組だなんて画期的だと思いません? しかもその指南役です。

ただ、ここまで来るには本当に紆余曲折があったのです。これから徐々に紹介していきますが、大きく分けると、子どものころから就職するまで、商社マン時代、フリーター・引きこもり時代、市役所職員&大学院生時代、哲学者としての10数年という5段階です。これを見ていただいただけでも、紆余曲折を感じていただけるのではないでしょうか?

ロボットの存在が大きくなった今こそ考えたい。人間とは何か?

近い将来、ロボットの活用が当たり前になる時代が来ると予測されていますが、「人間の仕事がロボットに奪われる」「人間社会を乗っ取られる」という少し物騒な予測をする識者もいます。そもそも、人間とロボットの違いは何なのでしょうか。無料メルマガ『人間をとことん考える(人間論)』の著者で臨床心理にも詳しい薬剤師の小原一将さんが、哲学的視点で考察します。

ロボットの存在から見えてくる人間

ロボットが登場し、そのロボットに人間並みの頭脳が搭載されるかもしれないという現在では、逆にそれらの出来事によって人間とは何かが再考されているように感じる。

人間だけしかいない世界や、人間と動物だけが共存する世界ではあまりそういった議論は一般的ではなかったのかもしれない。ロボットという人間に匹敵する存在が現れたことによって「人間とは何かということが取り上げられやすくなった。

たいていの場合、人間は創造力がありロボットにはそれがないといった話の展開になる。もしくは知識の集積や情報処理ではもうロボットにかなわないという話もよく聞く。つまり、ロボットはまだ人間ほどの思考はできないが、単純な作業であれば人間よりも優れているとなる。ここで私は疑問に思った。人間の方が偉いという前提?

私も含めてかなりの人数の人達がロボットはまだ人間に追い付いていないと考えているだろう。だがその考え方自体がおかしいように思える。人間がロボットより高次の存在であると定義づけられているわけではない。