香港弾圧をスルーする、経済的繁栄に飼いならされた中国人民

日本のマスコミではあまり報じられない海外のメディアのニュースを、本当はどう報じられているのか解説する無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』。今回は上海に滞在された山久瀬さんが、香港デモについて中国国内の人々がどのように受け止めているかを、現地の様子とともに解説されています。

経済的繁栄に飼いならされた中国人民の目に映る香港デモとは

【ニュース解説】

上海に滞在していると、中国が見えてきます。巨大な龍に成長した中国の中でも最も経済的な伸長が著しい上海では、今でも古い街並が壊されて高層ビル街へと変わっています。

30年前にこの街を訪れたときは、中心街となる南京路から少し路地に入れば、そこには19世紀の住宅が広がり、庶民の生活が息づいていました。しかし、今ではそんな風情を楽しめる場所も限られてきています。

南京路から地下鉄でほんの数駅行ったところにある老西門は、そんな古い町並みが息づく地域といえましょう。昔ながらのマロニエの並木路の両側には様々な小売店が続き、その脇からは住宅街へと路地が伸びています。昔ながらの市場は今でも買い物客で賑わい、活気にあふれています。

しかし、一歩大通りを隔てた地域は、すでにそんな町を取り壊し、巨大なアパート群が建設されようとしています。

道路を隔てて二つの世界が存在するのです。一つは、住人のコミュニティ意識の強い伝統的な中国の社会。そして、もう一つは隣に住む人が誰かもわからない大都会ならではの社会です。

前者は前時代のものとしてどんどん縮小し、後者は所構わず拡大しています。すでに語り尽くされているかのような中国社会の激しい変貌が今なお続いていることが上海に来れば否応無く実感させられるのです。

そんな変化の中にあって、中国政府は治安の維持にも賢明です。地下鉄の駅でも空港さながらの荷物検査があり、通行人は検査の際に映像にも記録されています。街にはあちこちに警察官がいて、人々の動きを監視しています。

しかも、新しく開発されたビルが、常に商業施設で埋まっているかといえば、決してそうではありません。空きビルと化したところも多く、バブル経済に踊る中国の危うい一面も見えてきたりします。

とはいえ、そんな矛盾が見え隠れはするものの、この街に住む人々が豊かさを謳歌していることは否めません。確かに彼らの暮らしは過去に比べると大きく向上しているのです。

そんな上海の人に今香港でおきているデモや暴動のことを尋ねれば、ほとんどの人が理解できないと首をかしげるのも事実です。「デモを起こしている人たちは国を裏切ったとんでもない人だよ」というのがほとんどの人の見方です。以前は報道されることも稀だった香港での事情も、上海の人の目には不可解を通り越した犯罪行為にうつっているようです。

それは、こと香港だけではありません。台湾での反中国活動に対しても、人々は同じように反応しています。確かに、この20年で中国経済は大きく成長しました。ですから、豊かな暮らしを維持するためには、今の政府を批判せず、その功績を称えていたいというのが人々の本音でしょう。国が豊かで生活の質が向上し続けている限り、あえて政治の問題には触れる必要がないと、中国の人は思っているのかもしれません。

さらに、上海の街角に立てば、豊かになった中国を積極的に誇りに思い、そんな中国の一部であるはずの香港や台湾の人々が、どうして中国を批判しているのか理解できないと本気で思っている人が大半のようにみえてきます。

それだけ、中国は官民共に自信をつけてきたのでしょう。昔天安門事件などで中国国内を大きく揺らした民主化への意識は、今では完全に過去のものとなってしまったのです。

では、そんな中国で、どこまで政府は人々の自由を認めるのでしょうか。最近原宿や秋葉原から来たのかと思うようなコスプレを楽しむ若者を上海でもみかけることがあります。ネットなどで拡大する新しいライフスタイルが都会生活の中に着実に浸透してきているのです。
そして、そんな若者を交差点でみかけたとき、年配者や地方から来た観光客が驚きの目で振り返ったりもしています。若者のこうした変化を中国政府がどこまで受け入れ、彼らが政治に口をださない限り寛容でいられるのかはまだわかりません。

そして、香港での騒動が中国社会に岩から滲み出る水のようにじわじわと影響を与えることがあるのかどうかも未知数です。言論の自由が日々規制され、海外からの情報も制限されている中で、それでも中国の都市部ではコスプレが流行り、ホテルのテレビでは海外の情報もそれなりに取ることができるのです。それでも大多数の中国人は、そんな情報をあえて無視しながら、逆に成長著しい中国経済を誇りに思うというジレンマの中で生活しているのです。

先週から今週にかけては、チリやレバノン、さらにはスペインのカタルーニャでの暴動やデモ、加えてブレグジットの可否に揺れるイギリスなどのニュースの中で香港情勢はそれほど報道されることはありませんでした。日本でも、台風や皇位継承のニュースなどの影響で、香港での緊張への関心が希薄になりつつあるようです。

そんな状況の中で上海に来てみれば、日本以上に香港も含む海外の情報から隔絶されてしまいます。上海の繁華街を歩く人々は、中国政府が自らの生活を守るために「違法行為」に監視の目を光らせられ、街のあちこちで個人情報を管理していることは仕方のないことだと信じているのです。そして豊かであれば、国家は維持できると国の舵をとる指導者や政府の末端で働く警察官も実感しているのでしょう。

こうした中国国内の環境がさらに整い、上海にみられるバブル経済の危うさを強引にでも封じこめたとき、中国は香港や台湾に対して本格的に腕力を誇示してくるのかもしれません。上海の街のネオンの洪水の中に立っていると、その秒読みが始まっているのではないかという恐怖が、逆に香港などでのデモの背景にもあるのではと気づかされるのです。

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獣医師が注意喚起。ひも状の物の誤飲は猫の命にかかわる危険性

ペットを飼っていると遭遇する、さまざまなトラブルの対応策や予防法を獣医師の佐藤先生がわかりやすく教えてくれるメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』。今回は、猫の誤飲・誤食について。事故が起こりやすい場所や誤飲しやすい物、誤飲による危険性を紹介し、注意を呼びかけます。

猫の誤飲・誤食について

体の小さい猫にとって「誤飲・誤食」は例え、少量であっても命の危機にかかわることが大きく考えられます。今回は、猫の異物誤飲について説明して行きたいと思います。

1)猫がしてしまう誤飲・誤食の種類とは?

まず「異物誤飲」が起こった場所を調べてみました。
 1位 床
 2位 キッチン
 3位 テーブルの上
上記のような結果となりました。ジャンプした時に届く範囲で起こっているのではないかと思います。

続いて「誤飲」してしまうものも調べてみました。
 1位 ひも・電気コード・糸・リボン
 2位 輪ゴムやヘアゴムなどのゴム製品
 3位 猫用のおもちゃ
というのが病院でも多く見受けられますね。

ではもし、これらを飲み込んでしまった時に飼い主さんは家庭で病院に行くまでにできることはないのでしょうか?

2)誤飲・誤食したらどうなるの?

猫は毛糸など、細長いひも状のものが好きです。しかし、それらを飲み込んでしまうと、腸管が締めつけられて腸が破ける危険があります。また、無理に取り出そうとすると口の中や食道、胃腸を傷つけたり、喉に詰まらせたりする恐れがあるので絶対にやめてください

誤飲しても、元気で動き回っているから問題ないという飼い主さんもいますが、放っておくと腸に詰まり、命にかかわる危険性がありますので、「異物誤飲」が疑われる場合は、すぐに動物病院で検査して下さい。

■まとめ

「異物誤飲」にならないようにまず、遊び終わったおもちゃは引き出しにしまいましょう。愛猫の手の届かない場所に置くことが大切です。

そして、キッチンなど、猫にとって魅力的かつ危険な物が多い場所には柵などを取りつけて入れないようにしよう。

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責任逃れ、事なかれ主義の「◯◯市の△万人に避難指示」に物申す

甚大な被害をもたらした台風19号。経験したことのない大雨により河川の氾濫が多く起こりましたが、住民避難において過去の経験は生かしきれていたのでしょうか。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストで危機管理の専門家でもある小川和久さんは、昨年の西日本豪雨でも起こった自治体全域への避難指示が繰り返されたことを問題視しています。命を守るために本当に必要な避難計画は、机上ではできないと、津波の避難計画の問題も取り上げ、検証と修正を求めています。

机上で住民避難計画を描くな!

台風19号の爪痕からは、私たちは命を守るための無数の教訓を突きつけられています。今回は、そのうちの住民避難について考えてみたいと思います。

その第1は、闇雲に避難を呼びかけるのは、地域の実情を把握していない証拠だということです。

テレビの画面には、「◯◯市の△万人に避難指示」という情報が次々と現れますが、これは一定の地域どころか市町村をそのまま避難させようというもので、なにかあったときの責任逃れ、事なかれ主義の現れと言わざるを得ません。

ある防災先進県の責任者が言っていましたが、日頃からハザードマップを検証し、その完成度を高め、それに基づく避難訓練を積み重ねていれば、本当に危険にさらされる地域の住民だけを迅速に、しかも安全な避難所に移動させられるはずだというのです。

その通りだと思います。△万人、うん十万人に避難指示を出しても、どこに収容するというのでしょうか。どのような手段で避難するのでしょうか。まず、道路は渋滞して使えないでしょうし、万人単位を収容できるだけの避難所は確保できていないはずです。今回も、道路状況を見て避難を諦めたり、満員で避難所に入ることができなかったりというケースが見られました。

道路の渋滞については、昨年7月の岡山県の水害(西日本豪雨)で、避難先のイオンモールに向かう車が大渋滞し、間一髪で氾濫しなかったからよかったものの、幹線道路の横を流れている高梁川が危険水位を超えていたのです。それに学ばないまま、今年も大災害に遭うことになったのです。

津波の避難計画も、いい加減なものが圧倒的に多いのです。

言葉だけの「毅然とした態度で対処」が繰り返し許す北朝鮮の蛮行

10月2日、潜水艦から発射されたと見られる弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下しました。同7日には、EEZ内にある漁場、大和堆周辺で北朝鮮漁船が水産庁の取り締まり船に船体をぶつけ沈没するという事件も起こりました。メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』の著者で、北朝鮮研究の第一人者の宮塚さんは、北朝鮮による日本への蛮行が目立つのは、これまでの政府の対応が生ぬるいせいだと厳しく指摘します。

2017年11月以来、日本のEEZへSLBMを打ち込む

北朝鮮が日本に空と海から牙を向けている。北朝鮮は10月2日の午前7時10分ごろ東海岸付近から弾道ミサイルを発射し、同27分に島根県隠岐諸島沖合約350キロメートル付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。

江原道元山の北東約17キロメートルの海上から発射されたこのミサイルは、「潜水艦射弾道ミサイル(SLBM)」と見られている。北朝鮮の弾道ミサイルなどの発射は5月以降11回目。SLBMの発射は2016年8月以来で、日本のEEZ内への落下は、17年11月に大陸間弾道ミサイル(ISBM)「火星15」が青森県西方約250キロメートルに落ちて以来である。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は3日、2面にわたってこの発射実験を大々的に報じ、「自衛的国防力強化の一大事変」だと誇示した。今回のミサイルがSLBMとなれば明白な国連安全保障理事会決議違反であるが、トランプ大統領は「短距離ミサイルは問題視しない」という立場を貫いており、北朝鮮は目前に迫った米国との協議再開から逆算して兵器の開発を急いだのだろうか。

米国との協議が本格化すると実験を繰り返すのが難しくなるので、そのために今回のSLBMの実験に踏み切ったのだろうが、今回、発射されたミサイルは、日本の排他的経済水域に落下しており、この海域は好漁場で操業する漁船も多く、船舶だけでなく航空機にも危険が及ぶ可能性があった。日本政府は、国連安全保障理事会決議違反であるとして、北朝鮮に厳重に抗議したが、北朝鮮がこのような抗議を「真摯に受け止める」などとは、それこそ口が裂けても言わない。

一方、日本海の日本の排他的経済水域にある好漁場「大和堆」周辺で8月24日に、外国漁船の違法操業の監視にあたっていた海上保安庁の巡視船が、北朝鮮の公船と見られる小型の高速ボートから小銃を向けられ、威嚇されるという事態があった。現場付近の海域では前日の23日午前9時半ごろ、水産庁の漁業取締船が北朝鮮のボートに接近される事案が発生していたが、このときは、武装は確認されなかったというものの、この23、24日の両日は、周辺海域で日本のイカ釣り漁船団が操業中で、水産庁は、安全確保のため退去を呼びかけた。

大和堆周辺では、平成29年7月にも水産庁の漁業取締船が北朝鮮船籍と見られる船舶から銃口を向けられることがあり、日本政府が外交ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したことがあった。そして、この10月7日朝、大和堆周辺で水産庁の取り締まり船が、EEZから北朝鮮の漁船の退去を警告し、放水した直後に北朝鮮の漁船が急旋回して衝突した。北朝鮮の漁船は沈没したが、乗組員60人は全員救助された。

北朝鮮は後日、日本に損害賠償を求めてきたが、日本側はこれに応じていないが、当然ことである。菅官房長官は、衝突の映像を公開する方針を示したが、これも当然である。

北朝鮮がこのまま引き下がるとは思えないが、日本側は、「毅然とした態度で対処する」などと、いつものような生ぬるい態度では、北朝鮮はこれからもつけあがってまた同じような事例を繰り返すだろう。北朝鮮が日本に公然と牙を向けてきたことは由々しき事態である。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

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なぜ20歳の時に年金制度がなかった人も年金が満額貰えるのか?

現在の国民年金ができたのは昭和36(1961)年4月からですが、その時点で20歳を超えていた人の場合、60歳まで保険料を納めたとしても満額支給されないのでしょうか? 今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、納めた年金の月数が少ない人でも多めの年金がもらえる特別措置の理由について紹介しています。

昭和16年4月1日以前生まれの人は少ない月数でも多めの年金が貰えるワケ

国民年金ができたのは昭和36年4月からであり(無拠出タイプのは昭和34年4月)、そこから将来の老齢基礎年金の額に反映する期間となります。昭和36年4月以降の、20歳から60歳までの40年間(480ヵ月)を国民年金強制加入期間とし40年完璧に保険料を納めたら満額の老齢基礎年金780,100円(月額65,008円)が支給されます。

なお、昭和61年4月に基礎年金制度が導入された時に60歳から65歳までの60ヶ月間は国民年金に任意加入する事ができるようになりました。なので、480ヵ月に足りなくて満額受け取る事ができない人は最大60ヶ月間加入して年金を増やす事ができます

ただし、厚生年金に加入中とか、65歳前に老齢基礎年金を繰り上げて貰う年金の繰り上げをしてる人は60歳以降の任意加入はできない。あと、65歳以降も70歳までは任意加入できる人が居ますが、65歳以降の国民年金任意加入は老齢の年金を貰うための年金受給資格期間最低10年に足りない人が10年に満たるまで加入できるものとなっています。

さて、20歳から60歳まではどんな人であれ、サラリーマンだろうが公務員だろうが国民年金に強制加入する事になっています。ところが、制度的に480ヵ月加入したくても加入できない人がいました。

480ヵ月加入できないなら満額の老齢基礎年金貰えないから損する人が居るって事?と思われたかもしれませんね。例えば昭和7年度生まれの人ならどうでしょうか。昭和7年度というと、国民年金が始まった昭和36年度にすでに29歳になる人ですよね。じゃあ、昭和7年度生まれの人は29歳から60歳までの31年間しか加入できずに、満額の年金貰うための40年より9年少ない年金になってしまうのか。実はそうはなりません。

年金というのは、法律ができた時に本人の責任によらない事態が発生する事があるので、そういう場合は救済措置のような事をやります。先ほどの昭和7年の人なら初めて国民年金に加入するのが29歳からなので、29歳から60歳までの31年(372ヵ月)で満額の老齢基礎年金を保障しましょうという事をやります。こういう31年(372ヵ月)を加入可能年数とか加入可能月数といいます。

この措置をやってるのは昭和16年4月1日以前の人に限るので、ひと昔前生まれの人の年金額には注意を要します。なぜ昭和16年4月1日以前生まれの人かというと、国民年金が始まった昭和36年4月1日時点ですでに20歳を超えるからです。

昭和16年4月1日生まれの人なら、前日の昭和36年3月31日(つまり3月が誕生月)に20歳を迎えるので昭和36年4月1日ではすでに20歳を1ヵ月超えてしまう。国民年金保険料は誕生日到達月分から保険料納付義務が生じますが、3月分はギリギリまだ国民年金制度が始まってないので、保険料払えないから480ヵ月より1ヵ月足りない事になる。

というわけで基礎確認を兼ねて少しだけこの加入可能年数を使った年金計算を見ていきましょう。

いわゆるひとつのトコロテン方式。読書の秋に本を整理する方法

コンビニやネットを通じて、欲しいものがあればすぐに手に入れることができる昨今、便利といえば便利ですが、部屋中がもので溢れてしまっているご家庭も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、読書好きで部屋の中にすぐに書籍がたまってしまう人を具体例としてとりあげ、「発想を180度転換させた断捨離方法」を紹介しています。

読書の秋にまずやること

台風がだいぶ多い秋ですね。かつては秋といえば、何をするにも良い季節でしたが、近年はそうでもないのかもしれません。とはいえ、昔から言われるのが

  • 読書の秋(^0^)/

ですね。いつも数冊を同時並行で読んでいるため、ソファーの肘掛けのところにこんもりした積ん読小山ができています。最近ちょっとさばけて、丘になっていますが。

なので、読書の秋に突入する前にやること、それは

  • 本の断捨離

ですよね。いやー、これは本好きにはとても辛い。我が家では、オットが本をほとんど処分しないタイプなので、増える一方です。まあ、私もそこそこ本が好きなので、それほどイヤでないため、もうほんとに増えるだけ。作り付けの本棚の収納力は、来年あたりそろそろアヤシい気がします。

一人暮らしのころは、本は

  • 大きめの本棚に収まる分だけ

と決めていました。本をどんどん買ってしまうと、すぐに収納場所がなくなりますね。で、どうしようかってことになるんですが、コレは

  • 発想が逆

なんです。本のために確保出来る収納場所を先に決めてしまい、ここに収まるだけの本しか持たないようにするんです。つまり

  • 本に合わせて収納場所を増やす のではなく
  • 収納場所に合わせて本を調整する のです

本棚分は本を買ってもいいわけですが、ここからハミ出したらアウトです。一人暮らしのころは部屋自体も狭く、収納スペースも限られていたのでどうしても本のための収納場所を制限する必要があったんです。

もっとも、これは一人暮らしに限ったことではなく、あらゆる収納に共通する極意です。これは別の言い方をすれば

  • 欲望に合わせて物理空間を増やす のではなく
  • 物理空間に合わせて欲望を調整する のです

よ( ̄∇ ̄)

先進国で断捨離や片付けがもてはやされているのは欲望先行が許される…奨励される経済システムだからです。欲望があってもモノがない国では、おそらく断捨離も片付けも問題にはなりませんよ。だってモノがナイんだから。

もちろんこの方法だと、

  • 欲望が小さく

なりますね。ま、これはこれでいいんですよ。毎月の決まった給料で1ヶ月生活するのも同じようなモンです。おカネの額に合わせて欲望を調整するわけだから。これがイヤなら、より大きな物理空間を手に入れてから、モノを増やすしかありません。これはまあ、別のお話ですね。

本の断捨離をする場合

  • まず、本の収納スペースを決める

ことです。本棚1本分でもいいし、棚2つ分でもいいです。余裕があるなら一部屋分でもいいでしょう。それはその人の物理空間に応じて異なるんです。大事なのは、順番です。まずスペースを決めてしまうことです。

そのあと

  • そこに収納する本を選択する

んです。入らなかったもの、要するに選択されなかった本は、処分しましょう。ちなみに、この本の処分、捨てなくてもブックオフやメルカリで売ればいいんですが、こちらもオススメしておきます。

ネットオフ 

これは、不要になった本をダンボールに詰めて送ると査定して金額を口座に振り込んでくれるサービスです。

本や不要品の処分を先送りにしてしまうのは、持っていくという作業が

  • 心理的にも手間的にもイヤだから

です。おそらくそのイヤさは、集めに来られるとかなり低減すると思います。集配人さんに「いや、この本は…」とか言い出せませんからね。

読書の秋です。本を読みましょう。その前に要らなくなった本は断捨離して新しい本のためのスペースを空けてくださいね。

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高くても売れる防ダニ布団がアレルゲンと消費者の悩みを取り除く

顧客の悩みの根本を徹底的に究明し、解消する製品を作り出すことができれば、勝ち取ることができる消費者の信頼。しかし、現実にはそこまで行き着くことができる企業はなかなか少ないようです。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、そんな数少ない企業の中から、防ダニ布団を作り上げることに成功した「山清環境アレルギー研究所」の戦略と戦術を分析しています。

根本原因を取り除く対策

今号は、多くの研究機関から本物だと認定されている「防ダニ布団」を分析します。

● 山清環境アレルギー研究所が展開している防ダニ布団「アレルギークリア

戦略ショートストーリー

アトピー性皮膚炎などでお悩みの方をターゲットに「特許製法」や「エビデンス」に支えられた「安心」「効果がある」「部屋の空気も汚さない」等の強みで差別化しています。

国内唯一の正規「防ダニ布団」として厚生労働省「確認書」で認められていることに加え、改善率90%以上など様々なエビデンスを提示することで支持を得ています。

■分析のポイント

特許防ダニふとん「アレルギークリア」は「効果に重きを置いている商品です。本当の「効果」を出したければ、問題が発生している根本原因を突き止めたうえで、その根本原因を取り除く対策である必要があります。

ですが、現実的には非常に手間がかかることが多いため、スピードが求められるいまの社会の中で、根本原因に着目した商品開発を行うことは容易ではありません。そのような中で、「山清環境アレルギー研究所」はダニアレルギーの根本原因に着目して商品開発を行っています

ダニアレルギーは、布団の中わたに80%以上の原因があるという研究成果をもとに、その原因を取り除くうえで、どの対策に効果があるかを検証し、「ダニ」と「ダニアレルゲン」の完全除去に効果がある、つまり、完全に除去しなければ効果はないということが明らかになっています。このことは、「ダニ」と「ダニアレルゲン」を完全に除去できない対策は効果が見込めないということを示しています。

世の中には、「防ダニ」をうたう商品が多数出回っていますがアレルギー症状の改善効果については、期待薄ということ、「ダニ」と「ダニアレルゲン」の完全に除去できる自社に優位性があるということを「山清環境アレルギー研究所」のHPでは強く訴えています。

さらに、「アレルギークリア」の場合は、寝具を使用することで、高い改善(改善率90%以上)を示していて、10年後でも発症しないというデータがあるようですから、消費者目線でみると期待大ですね。

また、厚生労働省より「アレルギークリア」はダニアレルギーの予防・治療・改善に優れた製品であることが認められており、医療用・医療向けにも認められています。そして、「アレルギークリア」の使用生地は、大阪府立公衆衛生研究所において、確実なダニ通過阻止試験で、ダニが1匹も通過できないことが証明されるなど、徹底して公的機関の証明を取得しています。

こういった姿勢は、消費者の信頼につながりますし、実際に購入したユーザーにとっては、効果を実感できるので、顧客満足にもつながるでしょう。メーカーに限らず、クライアントの問題の根本原因を究明し、その根本原因を取り除く対策を創造できる企業の価値は高いということを示している好事例だと思います。

今後の「山清環境アレルギー研究所」の活動に注目していきたいです。

この手があったか。今すぐ真似したい『試着室』を使った商品提案

あらゆる販売員がその知恵を絞る、お客様へのオススメ商品の提示。「あくまでしつこくなく、しかし効果的に」が肝となってきますが、その条件を軽くクリアするアプローチがありました。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、その手法を紹介しています。

試着室に準備

あるアパレルショップに立ち寄った際に、とても良いなと思うことがありました。試着室の中のことなのですが、商品を持って、試着室に入ると、その時にお店がオススメしている商品が試着室内にかかっているのです。ハンガーにかけて、試着室内のハンガーを掛けるところに、すでにかけられているということですね。

これを見た時、めっちゃ頭いいなぁと思いました。

お客様は、試着室に入る際には、ご自分の着たいと思うものを持って入ります。ただ難しいのが、試着室内は、スタッフが関与できる状況ではないため、お客様が持って入られた商品以外の提案がとても難しくなります。当然、着ていただいた際に、他の商品をご用意するなどの接客行動が必要ですが、結構難しいものです。

しかし、最初から、オススメ商品が試着室に存在していると、その時点で、お客様に新たなご提案をすることができます。私もまんまとその策にはまってしまって、かけられていた商品を触ってしまったのですが、スタッフがいない状況のため、思う存分、その商品を見ることができます(もちろん着ることも)。なので、とても選びやすい状況なわけです。

これの何がすごいかというと、お客様に心理的な負担をかけずに勧めたい商品が勧められるということでしょう。スタッフがオススメしようとしても、まだお客様が接客を受けたいと思えていない場合は、なかなかオススメができません。しかし、プライベートな空間である場所で、「これ良いですよ」と準備されていれば、お客様は、勧められるという負担なく気軽に触れることができます

実はその店以外でもやっているのを見かけたことはありますが、まだまだこういうことをしているお店は少ないのが現状だと思います。

オススメの商品を勧めていくというのは、販売員の役目の一つです。しかし、必ずしもその勧め方は、接客を通してである必要もありません。お客様が選びやすい、見やすい状況が作れるなら、こういう方法を使うのも1つの手です。そこから、気になってもらえたら、新たな接客のきっかけが生まれるかもしれません。

ぜひ、参考にしてみてもらいたい事例でした。

今日の質問です。

  • お客様が、オススメの商品を自分で触れるような工夫をするとしたら、自店ではどんなことができそうですか?

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モノの命は結構短い?服やタオルや日用品の「見切り時」判断基準

クビが伸びてヨレヨレの家着に、ゴワゴワになってしまったタオル…気に入って買ったものなどは「もう少し使えそう」と、つい買い替え時を見失ってしまいがちなもの。衣類や消耗品の寿命を判断するのは意外に難しいものですよね。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、意外と早くダメになる身の周りのモノの「見切り方」をレクチャーしてくださっています。

「ダメ」っていつのこと?

さて、本日は見切りの目安のお話

そろそろ下着を買い換えないとならない時期です。なぜかこの作業をするのが、秋から年末にかけてなんですよね。

消耗品は、適切な時期にターンオーバーする必要があります。問題は、その適切な時期ってヤツがイマイチ分からないということです。

  • ダメになってきたら

です。ところが

  • それが分からない

んですよね。いや、家にたくさんの種類のものがあるので、そのひとつひとつで「ダメになってきたら」を判断するのは、結構難しいんでしょう。

なので、ここでは「ダメの基準をもう少し正確(?)にしてみましょう。

そもそもなんですが、買い換えが必要な・・・可能な品物は、多くの場合「機能性」に注目しているはずです。タオルとか靴とかスポンジとかなんでもいいんですが、

  • ちゃんと拭ける
  • 履いて歩く
  • 洗いやすい

とか。こういうのがそのモノのそれぞれの機能ですよね。逆に言えば、この機能が劣っているモノは、タオルとして靴としてスポンジとして、価値が低いわけです。買う時、どんなにオシャレでもサイズが合わなくて歩きにくい靴は、買う気にならないですよね。

こういことは、モノのターンオーバーを考えるときにも基準になるんです。つまり

  • そのモノの機能を果たさなくなったとき

です。たとえば

  • 変色 黄ばんできた色が薄くなった
  • 変形 襟ぐりや袖口が伸びた縮んだり伸びたりした
  • 汚損 シミが取れないひどく汚した破けた
  • サイズ 大きさが合わなくなった

などです。ここに挙げたものを見てもらうと納得できるんじゃないでしょうか。こういう状態になると、もう

  • そのモノの機能を果たさなく

なっていますよね。

おそらくここで感じるのは、

  • 結構早い段階

だということです。多分一般人の大半は、もっとずっと遅い段階、極端かもしれませんが、「原型を止めない状態になったらくらいをダメの基準にしているんじゃないかと思うんです。それこそ、タオルがすり切れて向こう側が見えちゃう状態、みたいな。

ま、極端な例かもしれませんが、これは完全に

  • 遅すぎる

んですよね。それは物理的な終わりであって機能的な終わりはもっと

  • ずっと早い段階

なんです。そのカンジを掴んだ方が、もののターンオーバーは適切にできると思います。

機能性に注目したモノはその機能がキチンと果たせなくなってきたらそれは思っている以上に早いと覚えておきましょう。

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社長と面談だなんて無理無理。と思って諦めるとお店も終了するよ

自店が取引先メーカー本社の経営担当や社長から興味を持って貰うためには、売上げを伸ばす事はもちろんですが、「取引先のトップと直に会って面談する事」も大きな要因の一つになるようです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では経営コンサルタントの梅本泰則さんが、トップとの面談を目指す真の目的や、下準備、面談の際の注意点を具体的に記しています。

メーカー本社を訪問しよう

あなたは普段、スポーツメーカーさんとはどんな立場の人と話をしているでしょうか。担当の営業マンや支店、営業所の責任者と話をすることは頻繁にあります。では、メーカーさんの経営者と話をすることはありますか。

業界の集まりや展示会、イベント会場などで社長と言葉を交わしたことはあるでしょう。しかし、そうした場所では挨拶程度の話で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。なかなか深い話をすることはありません

また、たまには先方からお店に訪問してくれることもあります。多くの場合、支店の幹部や営業マンがお供をしてくるでしょう。これは、表敬訪問の意味合いが強いです。ですから、ここでもあまり深い内容の話はできません

つまり、あなたが日頃営業マンや担当幹部の人たちと話している「会社の方針戦略」といった内容に踏み込んでいけないのではないでしょうか。折角の機会なのに勿体ないです。

どの経営者も、経営者としての考えを持っています。それを知ることもお店の経営にとって大切なことです。担当幹部や営業マンからの情報とは、また違った角度での話が聞けます。思いがけない話が聞けることもあるでしょう。業界の未来や会社として取り組もうとしていることなど経営者だからこそ話せる内容に及ぶこともあります。

では、そんな話を真剣にするにはどうしたらいいでしょう。もちろん、表敬訪問の折に、特別に会談の時間をとってもらうということも必要です。しかし、それよりももっと効果があるのは、あなたがメーカーさんの本社を訪問し社長と面会をすることです。そうすれば、方針や戦略といった経営の根幹にかかわる話がゆっくりと出来ます。

とはいえ、本社を訪ねるだけで、そんなに簡単に社長と面談できるものでしょうか。

本社へ行く目的

あなたのお店が、そのメーカーさんにとって重要なポジションにあれば、社長も面談の時間をとってくれます。そうでない場合は、ステップを踏むしかありません

まずは本社の経営幹部に会えるように算段します。訪問の目的や意図が明確ならば、経営幹部の誰かが時間をとってくれるでしょう。それがダメでも、本部の商品開発責任者あたりの人とは会いたいものです。

いずれにしても、本社を訪れることに意味があります。本社には、その会社の文化が凝縮されているからです。例えば、受付時の対応の仕方、取り次いだ社員の様子、オフィスの雰囲気、デザインなど、肌で感じることが出来ます。そんなことからも、良い会社かどうかを察しましょう。

そして、訪問の目的です。本社を訪れる以上、その会社の今後の方向性を確認することを目的とします。例えば、どんな戦略を打っていくのか、どんな事業計画を考えているのか、社会の変化にどのように対応していくのか、小売店に対しての政策をどのように考えているか、といったことです。

本社を訪れるには、担当の営業マンや支店の幹部から根回しをしてもらいます。そこを通さずに直接アポイントを取ってはいけません。ちょっと時間はかかりますが、その方が後々の関係のためには必要なステップです。また、その時に目的が明確になっていなければ、彼らも段取りを組むのが難しくなります。

さて、残念ながら社長ではなく商品開発責任者とだけ会えることになったとしましょう。その場合でも、訪問の目的は同じです。商品開発責任者が理解している内容で話をしてくれます。さらには、それなりの資料を示しながらプレゼンをしてくれることもあるでしょう。展示会やイベントでは聞けなかった話も出てきます。これがお店にとって重要な情報です。本社を訪れるというのは、そういう効果もあります。

そして、商品開発責任者に会えたら、次は経営幹部に会えるように交渉してもらいましょう。これがステップです。もちろん、すぐに社長との面談にこぎつけられることもあります。うまく経営幹部や社長に会えれば、もっと深い内容の情報を聞かせてもらえることでしょう。

一方、訪問をするあなた自身も準備をしておかなくてはなりません。どんな準備でしょう。