深刻化する就活「オワハラ」に、現役弁護士がアドバイス

就職活動中の大学生に対して、他の会社への就職活動をやめるように迫る「オワハラ」。人気の無料メルマガ『知らなきゃ損する面白法律講座』では、最近大きな問題となっている、企業のこのような行為に対して、就活生はどのように対応すればいいのかをレクチャーしています。

就職活動をめぐる法律問題

来春の大卒採用に向けた大手企業の選考活動が8月1日より解禁になりました。景気の回復などで、現在「売り手市場」で学生が優位な状況であると言われています。

学業に配慮し、経団連加盟企業は選考活動の開始日を例年よりも遅らせましたが、経団連に非加盟の外資系企業や中小企業は採用選考をすでに本格化させています。文部科学省の調査によれば、大学と短大の7割近くが、就職活動中の学生から、企業からハラスメントを受けたと相談されていたことが明らかになりました。その中でも特に、内定を出す代わりに、大手企業に応募せずに就職活動を終了するように迫られる「オワハラ」が多いとのことです。今回は、就職活動をめぐる問題について見てみたいと思います。

今各メディアで取り上げられている「オワハラ」ですが、これは、早めに内定や内々定を出した優秀な学生を囲い込むために行われます。文科省の調査によれば、内々定の段階で誓約書の提出を求められたり、8月1日の大手企業の選考活動の解禁日に内定者の合宿に参加を義務付けて、他の企業の選考に行くことができないようにしたり、面接の場で他の企業へ断りの電話をかけるように強要された、というケースもあるようです。

新卒採用活動において、1人につき約100万円の費用をかけているという企業もあり、採用活動をいかに行うかは企業の命運をかける一大事業といっても過言ではないかもしれません。企業としても、簡単に断られてしまうのではたまりません。学生に就職活動をやめてもらえないかといった交渉を持ちかけるのは、一概に悪いこととは言い切れません。

しかし、度をすぎた内容で一方的に学生に就活の終了を求める場合は、その態様によっては刑法の脅迫罪(222条1項)や強要罪(223条1項)が成立する可能性があります。「他企業から内定を受けたら裁判を起こして損害賠償をとってやる」という場合には脅迫罪、土下座のようなことをさせる場合には強要罪が成立する可能性があります。内定を断るための電話をかけさせることにも、強要罪が成立する可能性があるという話も聞きますが、さすがに強要罪の成立は難しいかもしれません。

法的には問題とまではならなくとも、このインターネットが発達した現在、企業からそのような態度を取られたということはあっという間に広がります。ブラック企業等との認定を受けてしまうという社会的な制裁を受けてしまう可能性もありますので、企業はそのような要求を学生にする危険性に十分注意する必要があるでしょう。

また、自分が学生で、そのような要求がつきつけられた場合には、「この行為はオワハラかもしれない」ということを認識し、その場で慌てて結論を出さないように気をつけましょう。オワハラにあった場合、すぐに就職支援窓口に相談するように、としている大学が多いようです。

なお、内定辞退についてですが、内定は期間の定めのない労働契約と考えられています(内定の法的性質の詳細については「内定の取り消しってどうなるの?」を御覧ください)ので、2週間前の予告期間を置けば自由になしうる、というのが原則となっています。

とはいえ、内定をくれた企業は、自分たちの一員として迎え入れたいと、その学生を高く評価してくれた企業です。自分が学生であって、第一志望の企業に内定がとれたので、それ以外の企業の内定を辞退するという場合、企業の状況にも思いを馳せて、なるべく早く連絡を入れるといった誠実な態度で臨みたいものですね。

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夏休みの最後の難関「自由研究」で親が手伝えることはひとつ

楽しいイベント盛りだくさんの夏休みもあとわずか。終わらない宿題にそろそろあせりが出ちゃう頃ですよね。中でもなかなかスムーズに進まないのが「自由研究」。一体なにをテーマに研究すればいいの…?と最初でつまづいちゃう子どもに親ができることとは?無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さんより伝授していただきましょう!

自由に研究しろと言われても

さて、本日は夏休みの定番のお話。
子供の頃、夏休みと言えば

宿題の山 ( ̄_ ̄;

でした。いや、他にもプールとか花火大会とか夏祭りとかいろいろあったんですが、やっぱり学校関連といえば宿題でしょう。中でも、後に残りがちなのが、

自由研究

です。きっと今でもそうですよね?

こう言っちゃあナンだけどさあ。日本では、暗記中心の勉強で自発的な疑問とか個性的な着目点とか、ぜんっっぜん学校の授業でやんないクセして、いきなり夏休みになったからって

日頃疑問に思っていることを自由に調べて……

とかムリだと思うんですよね。なんつーか先生の手抜きを感じるのは私だけですかねえ。

閑話休題。
そうは言っても宿題になっているのだからやらないわけにはいかないんですよね。

で、この自由研究の難しさっていうのは、多分

抽象的すぎる

ところにあるんだと思います。つまり「なんでもいいから、疑問に思っていることって何?」ってことですよね、『自由』研究って。でもこの

なんでもいいから

疑問に思っていること

って、漠然としすぎていると思いませんか?こんなこと言われてすぐに思いつく人なんて、大人にだっていませんよ。子供が疑問に思っていることは、もっとずっと

具体的

なんだと思うんです。

どうしていろいろな大きさの石があるんだろう

星がチカチカ瞬くのはなんでなんだろう

どうして集中豪雨が降るんだろう

桃の果汁が服に着くとシミになるのはなんでだろう

……

こういう、日常生活によくある抽象度の高くない疑問なんです。なので、親御さんが自由研究の手伝いをするなら、まさにココです。つまり

具体的な疑問を引き出してあげる

ことです。「なにか疑問に思うことを考えてみよう」では、子供には答えられません。でも、「どうしていろんな大きさの石があるんだろうね?」だと

あれ、なんでだろう?

と思えますよね。
ここで親御さん側がヘンに欲を出して、疑問点の抽象度を高めすぎると研究がタイヘンになってしまいます。まあ、お子さんの学年にも依るんでしょうが、基本的には

疑問点はシンプルな方がいい

でしょう。その方が形になりやすいからです。

夏休みの最後の難関、『自由研究』。親御さんが上手に疑問を具体化させてあげてくださいね。

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『システマティックな「ま、いっか」家事術』
食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。
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【書評】神が違えばマナーも違う。ビジネスで失敗しない宗教知識入門

世界には様々な宗教が存在し、当然ながらそれぞれに厳しい戒律があります。グローバル化が進む昨今、仕事相手の宗教を知り、そして彼らのタブーをわきまえるのも1つのビジネスマナー。無料メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』では、世界の宗教の入門書が紹介されています。1社に1冊、必携の書です。

要点解説 90分でわかる! ビジネスマンのための「世界の宗教」超入門』 井上順孝・著 東洋経済新報社

こんにちは、土井英司です。

ニューヨークに来るようになって意識したのが、人種や民族、そして宗教の違いです。

「多様性」というキーワードはこれまでにも聞いていたし、重要性も理解していたつもりでしたが、ニューヨークに来るまでは、ここまで意識することはありませんでした。

ニューヨークに来ると、屋台はハラール料理だし、会食すれば相手はヴィーガン(=徹底したベジタリアン)だし、人種によっては歴史的なトピックがタブーです。

意識が高まったところで、そろそろ本格的に勉強したいと思っていたら、良い本を見つけたのでご紹介します。

『90分でわかる!ビジネスマンのための「世界の宗教」超入門』は、國學院大學神道文化学部教授の井上順孝さんがまとめた、「世界の宗教」の入門書。

世界史を学んだ人には、懐かしいトピックが並びますが、その現代的意味や思想に与える影響、ビジネスにおける違い、配慮すべきマナーなど、細かな所に触れているので、社会人にとっても実践的な1冊です。

大学受験の時に、こんな教材で勉強できたらもっと成績も上がっただろうに…。それぐらいわかりやすい本でした。

【五輪ロゴ】デザイン盗用、米国なら50億円の訴訟も

東京五輪のエンブレムに始まり、次々と噴出する盗作疑惑の対処に追われるデザイナーの佐野研二郎。事の真偽はどうあれ、もしもアメリカでデザインを盗用した場合にはどういうことになるのでしょうか。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんがさっそく調査してくださいました。

デザイン盗用をいかに抑止するか?

2020年東京五輪のエンブレムをデザインした佐野研二郎氏

そのエンブレムについてのデザイン盗用疑惑からはじまって、続々と過去の作品にも、デザイン盗用の指摘が相次ぎ、ついに13日、サントリービールの「夏は昼からトート」キャンペーンのための、30種類のトートバッグデザインのうち8種類を佐野氏の申し出で取り下げるといった出来事も。

ほかの作品にも「盗用」を疑う指摘は多々あって、この騒動はまだまだ沈静化しそうもありません。

それどころか、サントリーの件を「部下のせい」にしてごまかそうとした姿勢が、世論を余計に怒らせてしまって、まさに、火に油。

これまで佐野氏を擁護してきた仲間内のデザイナーさんたちの過去の作品からも、デザイン盗用の疑いのある作品が続々と探しだされたり、東京五輪のエンブレム選考委員や、その他の業界関係者たちが、裏でつながりあるんじゃないの? との疑いも出てくる始末。

どうやら、デザイン盗用の問題だけに留まらず、日本のデザイン業界のあり方にもメスが入りそうな勢いになってきました。

なお、サントリーの件で、デザインを盗用されたアメリカ在住のデザイナーさん、ベン・ザリコー氏が佐野氏に挑戦状をたたき付けたこともすでにニュースになってます。

〔ご参考〕
トートバッグ問題で佐野研二郎氏がコメント発表 サポートデザイナーが「第三者のデザインをトレース」認める
盗用された米デザイナーが佐野氏に挑戦状
佐野氏デザイン取り下げ 米国のデザイナー「法的手段も検討」

日本のデザイン業界のあり方にまで、「これでいいの?」と問われるようになってきますと、たぶん、次は、「じゃぁ、どうすればいいの?」という話が出てきて、「アメリカはどうなってるの?」みたいな展開になることも予想されますので、一足先にちょっと調べてみました。

まず、デザイン盗用は、英語で言うと、「Design Theft」とか、「Copycat」といった表現が使われてまして、ものすごく沢山、関連情報や最新ニュースが見つかります。

今回、東京五輪エンブレムの盗用疑惑が騒ぎになるまで、デザイン盗用が、あまり大きな話題になることのなかった日本とは違って、アメリカでは、かなり頻繁に、デザイン盗用の話題が飛び交っている印象。

まぁ、それだけアメリカには、世界中から、いろいろな文化や価値観を持つ、多種多様の民族や人種が集まっていて、あまり深く考えずに、デザインを盗用する人々も、結構、多いということなのかもしれません。

また、デザイン盗用の事例が豊富ということは、その対策も、それなりにちゃんと整っているということ。

では、アメリカでは、どんな対策をとってるのか?

侵略、お詫び、反省…「戦後70年談話」という挫折

14日に発表されたいわゆる「安倍談話」は「首相にとっての挫折」―、そうバッサリ斬るのはメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』。村山談話にかわる独自の談話を出そうとしていた安倍首相は、なぜ「挫折」してしまったのでしょうか。高野さんが解説します。

安倍首相、「戦後70年談話」という挫折

戦後70年談話の作成に携わった1人は「首相は本音は納得していないんじゃないか」と言い(15日付日経)、自民党のある派閥会長は「談話を出さないことが、一番良い選択だったかもな」と漏らした(15日付朝日)。

安倍のそもそもの出発点は、村山談話を亡きものにすることにあった。彼は月刊誌「正論」2009年2月号で、村山談話を「村山さんの個人的な歴史観」に基づく「あまりにも一方的なもの」だと正面切って批判し、「政権が代わるたびにその継承を迫られる……まさに踏み絵」とされてきたことへの不快感を表明、「だから私は村山談話に換わる安倍談話を出そうとしていた。……その時々の首相が必要に応じて独自の談話をだせるようにすればいいと考えていた」と述べていた。同じ頃の別の雑誌「WILL」では「できれば歴史認識に立ち入らない安倍談話を出したかった」とも語っている。

ところが14日に発表された談話は、その安倍の本音から遙かにかけ離れたものとなった。談話では「わが国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきました。……こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります」と言い、同日の会見では、さらに踏み込んで「先の大戦における行いに対するお詫びの気持ちは、戦後の内閣が一貫して持ち続けてきたものであると考えています。そうした気持ちが戦後50年においては村山談話という形で表明され、さらに60年を機に出された小泉談話においてもそのおわびの気持ちは引き継がれてきたと考えています。こうした歴代内閣が表明した気持ちを私の内閣においても揺るぎないものとして引き継いでいく。そして、恐らく今後の内閣もそうでしょう。そのことを今回の談話の中で明確にしたところであります」と、村山談話を「私の内閣も揺るぎないものとして(!)引き継いで行く」と言ってしまった。

村山談話に代表される常識的な歴史観を「自虐史観」とまで罵って、教科書を含めて歴史を書き換えようと狂奔してきた安倍とその周辺の右翼勢力にとって、これが致命的な挫折でないとすれば何なのか。安倍イデオロギーはここにおいて頓死したとさえ言えるのである。

認知症外来に行きたがらない父、どう説得すれば?

認知症が疑われるご家族を持つ方にとって、ご本人が病院に行くのを拒否することも大きな悩みの1つ。そんな読者の方からの相談に、『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で医学博士のしんコロさんが丁寧に答えてくださっています。

Question

認知症外来に行きたがらない父、どう説得すれば?

shitumon

父の物忘れが最近ひどく、認知症外来に連れて行きたいんですが拒否があり困っています。本人は「同じことを話していることを忘れている」ので毎回新鮮な気持ちで聞いてくるんでしょうし、「自分はどこも悪い所がないのに病院に行く必要はない」と言い張ります。

年齢相応というよりは明らかにアルツハイマー性の記憶障害と思われるので、一刻も早く受診して認知症対応の薬を出してもらえばいくらか現状維持で過ごせる時間が長くなると思っているんですが…。昔の人なので病院自体に抵抗があり、老いや認知症を認めたくないプライドのようなものもあり…。

1年前にも1度脳外科を受診して軽度認知症と診断されたんですが、2週間だけ薬を飲み継続はできずでした。しかし、1年が経ちだいぶ進んで来たように感じこれ以上何もしないのは先が怖くてたまりません。父をなんとか病院に受診してもらい、治療を受けてもらうには どのように説得すればよいでしょうか?

しんコロさんの回答

質問者さんのお父様のように、認知症の高齢者は病院に行くことを嫌う傾向がありますが、それはなぜなのか考えてみます。

本人達の理由は「自分はどこも悪いところがないから」というものが圧倒的に多いようですが、その他にも「病院が嫌い」「薬が嫌い」「入院したり施設に入りたくない」といった理由に付け加えて「自分がぼけているのを認めたくない」「家族に馬鹿にされるから」という心理もあるでしょう。

認知症は新しく体験したことを忘れてしまう症状なので、なにかを忘れてしまうことで家族に迷惑をかけてしまうことがあってもそのことを覚えていません。この時に家族が「なぜ覚えていないの」「さっき言ったばかりでしょ」「ぼけてるんじゃないの」などの言葉を言うと、逆に本人は自分は悪くないと防御姿勢に入ってしまいます。このように、家族が患者本人に対して否定的に言えば言うほど、本人はそれを認めたくないので病院にいくことも拒否するようになります。では、どうしたら良いのでしょうか。

ここで、患者本人を騙して病院に連れて行くのは得策ではありません。「健康診断をしよう」とか口実を作っても、患者本人には見破られてしまい、家族に裏切られたり騙されたりした気持ちになって、余計に治療を受けようという姿勢がなくなってしまいます。患者本人にものわすれが出た時も、まずは言い方に気をつけるのが大切です。間違いを強く指摘したり、否定したり、プライドを傷つける言い方をしてしまうと本人はそれに抵抗するしかなくなってしまいます。

そうではなくて、家族が心配していることを心から丁寧に伝え、ご本人の症状が進むと私(または家族)が大変な思いをするので、私(家族)の為に受診して欲しいと伝えるのです。患者本人も責められている時は防御反応をしてしまっても、心からお願いをされれば全く耳を傾けないことはないはずです。認知症になっても患者本人にとって家族が大切だという意識は残っていますし、思いやりや気遣いの気持ちもあるのです。なので、まずは根気よく優しくお願いをするところから始めてみてはいかがでしょうか。

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パクチーで世界を変える。パクチーを愛しすぎた男の起業論

周囲から「ありえない」などと言われつつもパクチー料理専門店をオープンさせ、結果的に今日のパクチーブームの牽引役となった『佐谷恭の「パクチー起業論」~パクチー麺プレゼント付き~』の著者で日本パクチー狂会会長の佐谷さん。メルマガでは、狂会10年の歩みとこれからの10年について語っています。キーワードは「旅と平和」。深いです。

10年そして10年

1995年8月9日 カンボジアにて格差はツマラナイと感じる(旅と平和、発想の原点)
2005年8月9日 日本パクチー狂会を立ち上げ(パクチー=paxi 活動開始)
2015年8月9日 「PAX割」という表現で旅と平和への意識を高める活動を開始

パクチーの日を制定してから、ちょうど10年が過ぎました。巷ではパクチーブーム。パクチー料理専門店がたくさんできて、パクチーを使うレストランや居酒屋は数えきれないほどになり、新聞の一面広告でパクチー関連商品が載るような時代に。「まさか」の変化です。

どんなにくだらない、些細な、ニッチなことも、継続するといいことあるんだなぁと、時代の流れをありがたく思っています。ブームはやがて去るでしょうが、本質的な価値を創りたいと思います。

先日、武雄~長崎のピースウォークに参加し、85kmの道のりを参加した仲間と歩きつつ、独自の寄り道もして89.89km歩きました。それを終えて長崎空港から「パクチーの日 10周年」のパーティのために東京へ戻りました。その途中、パクチーで10年ってなかなか面白い人生になってきたなぁと思いつつ、あることに思い至りました。さらにさかのぼること10年、つまり今から20年前に、僕は初めて訪れたカンボジアで、格差はツマラナイと思うに至りました。今僕がやっている「旅と平和」の原点が20年前のカンボジアで生まれたのです。10年ごとに大きな変化があったと、振り返ることで気づきました。

パクチーの日制定10年前にカンボジアで旅と平和の原点があった。ちなみに、パクチーを食べた確実な記憶の一番古いものはカンボジアでした。

学生が少しバイトすれば1~2カ月旅できる幸せな環境。 僕たちはそんな時代を生きています。僕はその恩恵にあずかって大学4年間のうち、合計すると約1年海外をふらついていました。初めて東南アジアを訪れたのが1995年の夏。

ボッたくられないように頑張って警戒心満載で旅していましたが、何人か知り合った人が「ともだち」とか「フレンド」とか呼んでくれるようになりました。食事をしたり、出かけたり、楽しかったのですが、心から打ち解けた感じではありませんでした。その理由は彼らと僕が対等な関係でないから。少しバイトしてふらふらできる恵まれた環境にいる人と、旅することはおろか仕事や住む場所も選ぶのが困難な人たち。僕がここに戻ってくればその人たちはたぶんそこにいるけど、彼らが僕の家に遊びに来てくれることは、ありえそうにないということの寂しさ。

その後も自分の立場を大いに利用し旅を続けています。カンボジアで感じたやるせない思いをずっと抱きながら。そして、いろいろ旅をして、国家を代表する人や大きな利害調整をする人よりも、自由に動いて独自に人間関係を築く旅人こそが、世界を楽しい場所にする大切な要素なのではないかと思い、確信するに至りました。ちなみに「旅と平和」というフレーズができたのは3度目のユーラシア大陸横断をしていた2002年夏でした。

アフリカの地元食材のみで日本料理店を開業した男の奮闘記

以前まぐまぐニュースでも紹介した、西アフリカ・セネガルにて日本式食堂の開業を目指している原田翔太さん。自身のメルマガでは、難航する店舗探しにくわえて、限られた現地食材を用いての料理試作など、開業に向けての準備に大わらわな日々が、リアルに描かれています。

日本食堂「和心」週間報告

この1週間の近況報告をさせていただきます。

今週は、外国人登録証の申請が完了しました。この申請が通れば、次はレストランの資格申請に入ることが出来ます。

やっと、レストラン開業までの道のりが見えてきました。

◆◇◆ 3/16(月) ◆◇◆

午前中に近所の警察署でNINEAという営業許可証のようなもののコピーをもらいにいくも、「明日の朝9時までに来い。」と言われてしまい渋々引き返す。

その後市場を廻ったり今まで行ったことがない場所へ。そんなことをしているとたまたま、携帯電話会社「TIGO」がキャンペーンをやっているということで、プリペイドをチャージ

セネガルではプリペイド携帯が一般的で(多分100%プリペイド)、通話料がなくなったら、チャージをしていく。たまに今回のように10,000CF(2000円)チャージで20,000CF分通話可能といったキャンペーンがある。

今回もそのキャンペーンをやっていたが、なんと!間違った番号を教えてしまい、あわや10,000CF(2000円)を全然違う人の携帯にチャージしてしまいそうになる。

しかし、携帯会社の人が頑張ってくれて、なんとか無事10,000CFがチャージすることができた。その為、今日は乗り合いタクシーに乗って3回も同じ所に来てしまった(笑)

夜は息子が寝た後、久々に妻と映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を観賞。1958年頃が舞台のこの映画は人付き合いや街の活気など一部分は、現在のセネガルに近いものがあると思う。セネガルの街を歩いていても「昔の日本はこんな感じだったのかな?」と思ったりする。

映画を観ながら「良い時代だなぁ。」なんて思いつつ、今自分はまさにそんな時代にいるというのが少し不思議に思った。

映画と同じように、ダカールはこれから益々発展してくる。そんな気がする。

◆◇◆ 3/17(火) ◆◇◆

朝8時に出発して、今日こそは警察署にNINEAのコピーをもらいにいく。

セネガルの役所に書類を提出する際、そのままオリジナルを提出するのではなく、オリジナルをコピーしたものを警察官サインをしてもらい、提出する場合がある。今回はまさにそのケースだ。

「もしかして賄賂とか請求されるか?」と思っていたが、そんな雰囲気は全くなく、しかもコピーも全て無料でしてくれた。

その後、マルシェカストーロというダカールでも最大級の市場へ。今日は夕飯にアジフライの試作をするために、小アジ10匹(50円)を購入。その他にも鯛4匹(50円)、海老10尾(60円)を購入した。

このように、ダカールでは、水産物がかなり安い。逆に肉は魚に比べると少々高い。鶏肉モモ肉が1kg400~500円程。

帰宅して、妻と料理の仕込みへ。妻が淡々と鯛の味噌汁やポテトサラダ、きゅうりの漬物などを作っている姿を見るとかなり心強い。僕と違って料理人の彼女は和心にはなくてはならない存在だ。

食事は友人であるアフリカ商会の2人もご招待。ちなみにこちらではパン粉がないので、フランスパンをミキサーに掛けたもので代用。ちょっと贅沢だが、フランスパンが安いセネガルではそれ程高くつかないし、何より新鮮で美味しい。

アジフライ、エビフライ、鯛の吸い物、ポテトサラダ、きゅうりの漬物など、自分で言うのもなんだが、かなり美味しかった。

料理の方は着々と進んでいる。また、今日はタルタルソースを作ったが、やはりウスターソースでも食べたいということになり、近々ウスターソースも作る予定だ。

喫煙大国のアジアで「がん発生率」が低いのは緑茶のおかげ?

日本を含めアジア諸国では、日常的に緑茶を飲む習慣がありますが、効果に関しては特に気にしていない人も多いはず。米国エール大学のBauer Sumpio教授は、緑茶を飲むことが「アジアン・パラドックス」の要因ではないかと発表されています。……どういうことなのでしょうか?無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』から、ご紹介いたします!

アジアン・パラドックスとは

アジア諸国では、多くの人が喫煙するにもかかわらず、心疾患やがんの発生率が低いことが知られており、“アジアン・パラドックス”と呼ばれています。

フレンチ・パラドックス”は、フランス人が脂肪の多い美食をするにも拘らず心疾患が少なく、このパラドックス(矛盾点)は、赤ワインを飲むためであり、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用のおかげであるといわれています。

それと同様に、“アジアン・パラドックス”は、お茶、特に緑茶を多く飲むことと関係があるのではないかという説が、エール大学の医学者から発表されています。

これは、エール大学医学部外科のBauer Sumpio教授が、全米外科学誌(Journal of the American College of Surgeons)に報告したものです。

教授によると、アジアン・パラドックス全てを説明できないかもしれませんが、アジア諸国に於ける心疾患とがんの発生率が低いことを説明できる、ということです。

この総説は、今までに緑茶に関する100以上の医学研究論文を見直したものです。

アジア諸国では一人あたり平均一日1.2リットルの緑茶が飲まれていますが、そこには抗酸化物質としてよく知られているポリフェノールの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)が含まれている事が知られています。

以下、この論文で再確認できた効果について述べますと、

1)EGCGは、心疾患の原因物質である悪玉コレステロールであるLDLの酸化を防ぐ。

2)EGCGが血小板の凝集を防ぎ、血液中の脂肪分を調節したり、平滑筋細胞の分化や流動性を高めて、心疾患の原因因子を減少させるのにも有効。

3)EGCGは、がんの増殖も抑制する。

4)消化器系の機能をも高め、アルコールの代謝や、腎臓や肝臓或いは膵臓の機能、更に皮膚や目の防御効果や疲労感を解消するのにも有効。

5)お茶には、アレルギーや糖尿病、細菌やウイルス感染、虫歯予防、炎症の軽減、更に精神安定化効果が期待される。

以上の如く、緑茶には様々の効果がある事が確認できたとされています。

しかし、喫煙者は、先ず最初に喫煙をやめることが第一、とも強調されていますので、念のため……

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食後の眠気レベルで夏バテ度チェック!寝ても寝たりない原因とは?

たくさん寝たハズなのに、起きたら体がダルくてさらに眠気まで襲ってきた……なんて経験はありませんか?「そんなのいつもだよ!」という方は、疲労体質に慣れてしまっているのかも!?メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』で、眠気とダルさの関係と質の良い睡眠をとる方法について教えていただきましょう。

食後の眠気・チェック

日頃の暑さ疲れだけでなく、梅雨からのたまった疲れの出る残暑のころ。
暑いと代謝が落ちて、普段よりも体温がさがります。 内臓の働きも落ちるので、梅雨からのカラダ疲れがたまっているかたは、食べることさえ負担になります。 消化器に血流があつまることで、

・手足の働きにブレーキがかかる→だるくなる
・アタマの働きにブレーキがかかる→眠くなる

食後に眠気を感じたら、 10分から15分ほどでよいので座ったまま(できたら横になって)仮眠しましょう。 目を閉じるだけでもアタマの充血がおさまり、消化器へ血流をまわせるようになります。 少しの時間でもいったん消化器に血流が集まることで、食べこなす働きが十分に高まります。
午後のパフォーマンスを上げるために、昼食後の少しの仮眠はぜひぜひオススメです。 そして、「食後の眠気・チェック」で眠気を感じる人は、夏バテがはじまっていますから夜は早めに就寝できるとよいですね。

短時間睡眠のススメ

食べることと同じくらい、楽しみたい睡眠。 ついついダラダラと横になってしまうぐらいなら、睡眠は少ないほどよいと、養生訓の著者:貝原益軒さんは言っています。 そうはいっても、すっきり疲れを解消できる短眠には、コツがあります。 ひとりひとり、自分にあった睡眠の習慣をもつために、今週はちょっとコツをみていきましょう。

【寝過ぎの負担】
そもそもひとのカラダは活動するためにあります。 たまった疲れを解消するのが睡眠ですから、疲れていなければ眠らなくてもよいわけです。 寝過ぎると、カラダの活気が低下します。 内臓の働きがおちるので疲労物質がろ過できず、かえって疲れがたまります。 呼吸が浅くなり、血行も悪くなるので、多眠後の寝起きは、

・重力がかかったような強いだるさ
・頭痛
・まぶた他、あちこちにむくみがある

のが特徴です。
朝の目覚めのとき。 カラダが温まり疲労感を感じなければ、ほどよい睡眠時間をとることができたサインです。 反対に、寝起きにカラダが重い・まだ眠い・目覚めるまで夢をみる・カラダが冷えているなどがあれば、質のよい睡眠をとることができていません。

【すっきり睡眠のコツ】
昼間カラダをのびのびしっかり動かすことで、運動する活力がそのまま、夜間に睡眠の活力にかわります。 運動不足のままでは睡眠の質は高まりません。 また、過食すると消化器に血流が集まるので、内臓で1日の疲れを解毒ろ過するための勢いのある血流が不足します。 そのため、たくさんの睡眠時間が必要になります。 本来、睡眠時間が短くてすむのは、カラダを調える力が丈夫な証拠です。 さっと眠ってスッキリできる睡眠の習慣を作っていくことが大切ということですね。

 

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『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』 Vol.129より一部抜粋

著者/のぶ先生
臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。
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