消えてゆく「仕事の匂い」。最古の総合週刊誌『週刊朝日』休刊に思う“汗と涙の喪失”

パソコンやスマホの普及により、公私問わず手で文章を書くことから遠ざかってしまった現代人。しかし、利便さと引き換えに失ってしまったものはないと言い切れるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、5月30日発売号で休刊となった『週刊朝日』に思いを馳せつつ、「手で書くこと」の有用性を解説。人類が生き残る過程で身につけた「書く」という作業を手放すことに対して、大きな疑問を呈しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

幕を閉じた日本最古の総合週刊誌『週刊朝日』、汗と涙が“匂う”働き方とは

大正11年、1922年の創刊で「日本最古の総合週刊誌」と称される週刊朝日が、101年の歴史の幕をとじました。

数年前(少なくとも5年以上前)、某週刊誌の編集者から「週刊誌の購読者の平均年齢は70歳」と聞き驚いたことがありましたが、情報はネットで、しかもタダの時代です。“時代の変化”といえばそれまでですが、なかなか感慨深いです。

そういえば、電車のあみだなに、週刊誌やスポーツ新聞が“ポン”と無造作に置かれた風景もなくなりました。電車の中で、4つ折りにした新聞を読むおじさんもいなくなりましたし、飛行機には週刊誌や新聞が搭載されなくなりましたし(一部のクラスには搭載あり)、悲しいかな本屋さんも街から消えつつあります。

「手で書く」は「キーボードを打つ」になり、AIが文章まで考え書きだしてくれる時代になり、知識は情報になり下がりました。リスキリングだの学び直しだのめったやたらに言いますけど、そんなことしなくても「自分の手で書くだけ」で、学びは尽きなかった。

週刊朝日最終号の校了間際の編集部の様子が、NHKの朝のニュースに映しだされていたのですが、なんかプンプン匂うんです。当然エアコンは効いてるだろうし、当然喫煙でしょうから、汗やらタバコの匂いなどするわけないのに編集部の人たちが、腕まくり姿で、原稿に“赤”を入れてる様子を見てるだけで「仕事の匂い」を感じるのです。

ああ、ここには働いてる人の汗と涙がある。「読者」の顔を思い浮かべながら言葉を紡いでいるひとたちがいる。…そんな仕事の匂いが、空気が、今の社会からどんどんと消えていってるように感じるのです。

個人的な話になりますが、CAをやめて、民間の気象会社に入ったとき、私にお天気のいろはを教えてくれたのは、鉛筆で気象情報をプロットし、手書きの天気図を書いて予報作業していた気象庁のOBの人たちでした。

当時はすでに、コンピューターで地球大気や海洋・陸地の状態の変化を数値シミュレーションによって予測する「数値予報」が主流でしたし、天気図は「数値予報天気図」でしたが、「手で書き続けた人」しか知り得ない技を、プロの予報官の方たちに色々と教えていただきました。だからこそ、私は天気予報の楽しさを知りましたし、「当たる天気ねーさん」にもなれたと断言できます。

いまだに気象庁が予測しなかった“変化“がおきたとき、手書きの天気図を書き続けた人たちの顔を、教えていただいことを思い出します。カオスの世界を埋めるのは、いつだって「人」です。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

オリラジ中田敦彦にビビった松本人志の醜態。M-1審査員の降板は必至?過去の監督作イジられプライド大崩壊した“裸の王様”

29日、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(40)が、自身のYouTubeチャンネルで「松本人志への提言」と題した動画を公開し、ネット上で賛否を呼んでおり、半ば炎上状態となっている。収益化を停止してまでアップした動画で中田は、「松本があらゆるジャンルの大会に(審査員)として出ている」とし、「他の業界なら信じられないぐらいの独占状態」「審査員をやりすぎてしまっている」と問題提起した。

【関連】オリラジ中田敦彦「事務所にカネ借りた粗品くんは何も言えない」お笑い審査員やりすぎの松本人志が牛耳る“吉本の闇”を暴露

「松本さんに何も物が言えない空気って凄いある」などと語り、松本人志に忖度しまくる今の業界を変えていく必要があると訴えた。

これに反応したであろう、お笑い界のボス・松本人志(59)は昨日、自身のTwitterに「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!」と投稿。

この余裕とも見える対応に松本ファンは「どっしりと構えている」「さすが松本人志」などと反応。一方、中田に対しては「お笑い界のガーシー」「直接まっちゃんに言え」「見苦しい」といった酷評が目立つ。世間の声を集めてしまえば、大人の対応をした松本が圧勝だという見方をするのが自然だろう。

しかし、「内心、自身が監督した映画のことに触れられてプライドはズタボロのはず」

と分析している関係者もいる。

「武勇伝ごときが調子に乗るな!」

今回の騒動についての話を振ると、「武勇伝ごときが調子に乗るな!」と間髪入れずに返してきた人物がいる。大のダウンタウンファンだという男性(50代)だ。

「実力、実績、そして芸歴、すべてにおいて中田は完敗している。売名行為なのかわかんないけど、いい加減にしろと言いたいね。奴は前から、まっちゃんに噛み付いていて、本当に面白いと思ってるのか聞きたいです。動画をすべて観た上で言っていますよ。なんか、『松本人志のお陰で売れたことがない』みたいなことをホザいてましたが、結局、まっちゃんの力を借りてしか話題になることができていない。そこに矛盾がありますよ」

この男性は相当お怒りのようだが、中田が言及していた「審査員やりすぎ」の件についてはどう思っているのだろうか?

「後輩思いですから。彼らが売れるためにやってあげてるだけで、まっちゃん本人には何のメリットもない仕事だと思います。中田は『お笑い界のために他の審査員~』と言っていたけど、お笑い界のために松本人志という人間が“審査員をしてくれている”ということを忘れちゃいけない。というか、オリエンタルラジオもM-1出てたじゃないかと。まっちゃんに認められようと頑張ってたくせに、何を言ってんだという話です」

尖っていたら、そもそもファミリー向けのCMに出ない

また、この男性は「まっちゃんは、自分のことをトップだとは思っていないはず」と持論を展開する。

「昔のごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)とか、大ベストセラー『遺書』を書いたときはめちゃくちゃ尖がってましたけど、今はお笑い界を盛り上げようと自らが動いていて、若手とも積極的に関わろうとしているのがよく分かります。だって、昔のように今でも<俺は天才>みたいに思っていたら、回転寿司のCMは出ませんって(笑)。自分が…ではなく、なんとかテレビやお笑いをもう一度、面白いものにしたいという兄貴的な面が、最近は強く出ていると感じます。NGKで漫才を復活させたのだって、後輩たちに背中を見せるためという気持ちからでしょうし」

お笑い界や後輩に対する松本人志の思いを感じているからこそ、中田の発言は許せなかったのだろう。

「MCをやってる番組でも、頑張ってる若手に対してボソッと突っ込むだけで彼らを楽に超えてきますから、やろうと思えば、昔みたいな笑いができるはずです。お笑い界のために尽力するまっちゃんを、吉本を辞めて日本から逃げた中田にどうこう言われたくない」

対象者が浮気していないと「キレる」依頼人。“探偵vs客”6選

依頼人との密なコミュニケーションが求められる探偵という職業は、一般企業では考えられない理由で顧客と揉めてしまうことがあるとか。メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、実際にあったトラブルの事象を解説します。

お客さんと揉める時

探偵業はおそらく他の業種よりも、お客さんと揉めるタイミングが多い職業です。今回は、これまで僕や周りの探偵たちが揉めてきた事象をまとめてみました。探偵業やサービス業の人にはとても参考になると思います。

ざっと並べましたが、お客さんと揉める時の9割以上は下記になります。

1.適切な提案が無い時
2.見積書と請求書に差がありすぎる時
3.GPSを把握できていなかった時
4.調査が発覚した時
5.浮気していなかった時
6.有益な情報がなにも出なかった時

1.適切な提案が無い時

→相手の主張を聞き、その内容に沿った証拠を撮るだけでは良い探偵とは言えません。

目的を把握した上で、どの手段が最適なのか、落としどころをどこにするのか?それらの提案が無ければ、お客さんからは「なにも言ってくれなかった」とクレームになるでしょう。

2.見積書と請求書に差がありすぎる時

→これはおそらく、大きい探偵事務所がお客さんと揉める時の一番の理由になっていると思います。差が調査経費分の3,000程度なら理解できますが、中には100万円を超えたという話も。揉めること間違いなしです(圧をかけて説得しているところもあるようですが)。

どこからが「追加調査」になるのかをあらかじめ共有しておくといいでしょう。

3.GPSを把握できていなかった時

→GPSを対象者の車両に付けておきながら、放置していることがあります。僕も過去にはありました。

お客さんは、24時間GPSを見てくれていると思っているので、まずは見るタイミングの説明をしておくことと、見る時間を作ること。これは意外と大切なことです。

4.調査が発覚した時

→当然、揉めます。しかし、ある年数以上の調査現場を経験している調査員であれば、発覚するレベルのミスを起こすことは非常に稀です。発覚の原因がお客さんにあることが多いので、「何をしてはいけないのか」をあらかじめ共有しておくことが重要です。

ここは、お客さんとの信頼関係を築くという意味でも、常にコミュニケーションを取っておくといいでしょう。

5.浮気していなかった時

→調査にお金をかけたのに、浮気していない!このことにクレームをいれるお客さんもいらっしゃいます。

こうならない為には、お客さんとの面談の段階で、調査が空振りになるリスクについて説明しておく必要があります。

6.有益な情報がなにも出なかった時

→浮気にしろ企業のトラブルにしろ、調査をしたのに有益な情報が出てこないのは、お客さんにとって非常に強いストレスになります。

考え得る全ての方法でダメならば仕方がないです。「この部分の情報が無い」という事実それ自体が、次に繋げるための有益な情報と受け取ってもらうべきです。

例えば、浮気でシロだった場合は、シロという事実を受け止め、浮気以外の離婚事由で勝負するという選択肢を「とれた」と考え前に進むべきです。

信頼関係と伝え方の技術が、お客さんとのトラブルを避ける武器となります。

以上、とてもコアな部分でしたが、探偵がお客さんと揉める時はだいたい上の6つのパターンです。裏を返せば、この6つに細心の注意を払い、6つにひっかかる原因を潰していけば、顧客満足度の高い事務所になることができます。

当然、調査技術は大事ですが、こういったお客さんとのやりとりや社内オペレーションの部分を向上させることも、顧客満足に直結するのです。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

BYDにボロ負け。中国のPHEV市場に本腰を入れたホンダへの評価

現在、PHEV市場の販売成長が著しい中国。業界大手のホンダも本腰を入れて、EVに近いハイブリッド「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を各車に設定する動きだといいます。しかし、その評価は「BYD」と比較してイマイチだとか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で解説しています。

中国でPHEV攻勢のホンダ、中国現地はどう評価?BYDとも比較

上海モーターショーで発表したEVコンセプトの市販は2024年になる見込みで、それに先んじてホンダは2023年、「e:PHEV」を各車に設定、現状中国でEVよりも販売成長が著しいPHEV市場に本腰を入れる。

第一弾としてすでに「CR-V」の販売を開始、今後「アコード」や「CR-V」姉妹版中国専用車「ブリーズ」などにも設定していく。

これについて、中国現地ではどう評価しているのか。「第一電動」ではこの分野の王者BYDとの比較を通じて論じている。

「CR-V」はもともと、2021年グレードとして「鋭混動e+」の名称でPHEVを設定していた。今回それを「e:PHEV」と改め、システムをパワーアップ、販売を開始した形。

「第一電動」では、鋭混動e+からe:PHEVへ何が変わったのかを詳述。

何が変わった?

それによれば、第3世代iMMDに基づく鋭混動e+と違い、e:PHEVは第4世代iMMDに基づくもので、世代交代で能力向上と最適化が行われた。

電池パック容量は16kWから17kWとなり、EV走行の航続距離を向上させ、磁気結合インダクタを採用して車両統合制御電子機器(VCU)のパワーを上昇させた。

これによりEVモードにおける出力を上昇、最高時速は160kmに達し、また、水冷方式を採用した高圧デバイス一体床下(IPU)を搭載、モーターのさらなる軽量化及び急速充電機能などを追加した、とし、「第一電動」ではここまで、比較的高く評価している。

BYDと比較

一方でBYDのDM-iと比べると、ホンダのエンジンは依然として駆動には直接的に関与させず、バッテリー充電用としており、BYDはエンジンとモーターをともに駆動として活用、加速性能を高めている、とした。

価格もe:PHEVは鋭混動e+と比べて最大3万元近く低まったが、それでも同グレードにおける価格としては割高感は否めず、いま中国で売れ筋のBYD「宋PLUS DM-i」と比べると、6万元以上の格差があり、航続距離その他も劣っている。

以前までのHEV市場において、ホンダのiMMDはまさに王者だったが、プラグインハイブリッドの時代、ホンダは2021年の鋭混動e+であまりにも高額なCR-Vしか出せず惨敗、中国PHEV市場において、ホンダが輝きを取り戻すのは厳しい、としている。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/HdsGERk-OpAcIJ-nsRMPxQ

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

image by: Teddy Leung/Shutterstock.com

これが現実。どんなに「ずさん」な保育でも子を預けるしかない都市部の親

保育園や学童保育で虐待などが行われているというニュースが絶えず報道される昨今、この原因の一つに慢性的な保育士不足があります。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役小学校教諭の松尾英明さんが、 保育士不足とそれに伴う現在の保育園の悲惨な現状について詳しく語っています。

保育士不足と働き方改革と多忙

何かと話題になる保育園や学童保育の問題。
NHKなどは継続的にこの問題をニュースにして特集している。

参考:NHK首都圏ナビ 保育現場のリアル

そこに関連して、以前からの関心事の一つ、保育士不足問題について。
これは、子どもの虐待問題にも関係する重要事である。

近年、慢性的な保育士不足である。
保育士には、資格が必要である。
誰でもはできない専門職だから、資格が必要であり、不足する。
当たり前である。

では、実際の社会はどうなっているか。
保育士の数が足りず、保育園の数も足りないという事態になっている。
認可、無認可関係なく、不足である。
需要と供給の不均衡である。

そうなると、経営側的には資格が「邪魔」になってくる。
「認可外」であれば、概ね3分の1以上の有資格者がいればいい。
そうなると、大部分の保育者の資格が不要となり、とりあえず数の確保ができる。

ここ数年で、認可保育園でも、「パート」が認められはじめた。
「保育補助」といって、無資格でなれる。
これで現場には、保育の無資格の人が更に増えてきた。

そうなると、実は正規職員の負担は増える。
パートタイマーの場合は、基本的に必ず定時で帰す義務がある。
その分、残った数少ない正規職員に、消化しきれない残務は全て回ってくる。
「派遣、パートの待遇の悪さ」が取り沙汰されがちでそれは一面真実だが、その分の正規職員へのしわ寄せもかなり大きい。
(全ての業界において共通である。)

当然、「割に合わない」という理由で、正規職員のなり手が減っていくことが予想される。
たとえ資格があっても、それがきつい仕事となれば、パートタイマーなど非正規雇用を選ぶ人も増える。
悪循環である。

 

後継者不在で廃業の老舗カステラ店。味を守ったのは「パン屋」だった

コロナ禍で多くの企業や個人商店が閉店せざるを得なくなる状況を目の当たりにしてきましたが、「後継者がいない」というのも個人商店が廃業してしまう大きな理由のひとつです。一方、後継者問題を解決した良い事例もあります。今回は、メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で著者の佐藤きよあきさんが、 カステラの老舗だった和菓子屋さんの味をパン屋さんが受け継ぐという珍しいエピソードを紹介しています。

老舗のカステラが消滅!味を引き継ぐのはパン屋さん?

社会情勢が厳しい中、企業の倒産、個人商店の廃業が増えています。

例え、大企業や老舗と呼ばれるお店であっても、苦渋の決断を迫られ、長い歴史に幕を降ろさざるを得なくなっています。

救う手立ては少なく、お客さまと涙の別れとなってしまいます。

カステラの老舗として知られる、とある和菓子屋さんも、そんなお店のひとつ。

50年以上に渡って、味を守り続けてきましたが、店主・職人の高齢化、後継者の不在などにより、廃業することとなりました。

地元の人に愛されたカステラも作り手がいなくなり、もう食べられなくなるのです。

時の流れで仕方なし、とは言え、寂しく残念なことです。

またひとつ、食文化が消えてしまうのです。

そんな時、このことを知ったひとりの男性が、この大きな損失を食い止めるため、立ち上がりました。

カステラの大ファンだった、地元のパン屋さんが、カステラの味を何とか受け継ぐことはできないかと、和菓子屋さんの店主に直談判したのです。

私に作らせてください。味を継承させてください。

和菓子屋さんの店主としても、閉店はするものの、その味が残るのなら、それは願ってもないこと。

諦めるしか選択はなかったことに、ひと筋の光が刺したのです。

職人として、これほど嬉しいことはありません。

苦労を重ねて作り上げたものが、これから先も残り続け、人びとを喜ばせることができるのです。

ここから、パン屋さんのカステラ修行が始まりました。

パンとカステラは、小麦粉を捏ねて焼くという点では、作り方が似ているようにも思えますが、まったくの別物。

丁寧に教えられても、同じものにはなりません。

何度も何度も作りますが、「これは売りものにならない。お客さんに失礼や!」と言われてしまいます。

25年の経験があるパン職人であっても、なかなか上手くいきません。

しかし、長い時間は掛かったものの、やがて納得のいく味を作り出すことができ、パン屋さんでのカステラ販売が始まったのです。

パン屋さんのお客さまは、もの珍しさで買ってくれ、和菓子屋さんのお客さまも、馴染みの味が戻ってきたことに喜びました。

パン屋さんが和菓子屋さんの味を受け継ぐという、非常に珍しいケースですが、見事成功しました。

惜しまれつつ閉店してしまうお店はたくさんあります。

地域の財産とも言うべき味を残すために、異業種・異業態のお店が受け継ぐ。

こうした取り組みをもっともっと広めれば、人びとの愛したものを守り続けることができるのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

言われっぱなしでメンタルを病む前に読みたい「言い返す」方法

メンタルを病んでしまう理由のひとつに「人間関係がうまくいかない」というものがあります。特に、気の弱い人は我慢をしがちで、ある日突然爆発してしまうことも。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 言い返すことができずにとじこもってしまいがちな人が人間関係を壊さずに、少しだけ言い返せるようになるノウハウを書いた一冊です。

81gaAkzF4EL
ちょっとだけ言い返せるようになる本

司拓也・著 ぱる出版

こんにちは、土井英司です。

人間がソーシャルな生き物である以上、他者との関係に気を遣うのは、当然のこと。

ただ、だからと言って必要以上にメンタルを病んだり、不利益を被ったりするようでは、何のための人間関係かわからなくなります。

人間関係は、あくまで自分と他者がお互い豊かになるためのもの。

そのために覚えておきたいのは、断る技術と言い返す技術です。

本日ご紹介する一冊は、そのうちの一つ、「言い返す技術」を解説した一冊。

著者は、ボイスメンタルトレーナーとして活動し、話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」の代表を務める司拓也さんです。

本書では、厄介な人に対抗するための技を「無力化力」「カウンター力」「ポーカーボイス」「クッション力」の4つに分けて紹介しています。

怒っている相手にどう反応するか、攻撃されないためにどんなしぐさをするか、具体的なテクニックが書かれています。

「まばたきコントロール」
「相談をもちかける」
「メモをとる動作をする」
「個体距離に入る」

などは、ぜひ試していただきたいところです。

ハラスメントなどへの対抗手段も書かれており、職場で嫌な思いをしている方には、重宝する内容ではないでしょうか。

「ポーカーボイス」は、さすがに声の話なので、本だけで理解するのは難しいと思いますが、理屈は理解できると思います。

ビジネスを優位に進めるためには、相手が誰であれ、やはりある程度の「リスペクト」が必要。

使い方は気をつけて欲しいですが、取引先や上司からリスペクトされていない、嫌がらせを受けている、という方には、状況改善のヒントが詰まっていると思います。

 

なぜバレた?岸田バカ息子「忘年会」写真で“トカゲの尻尾切り”更迭劇の違和感

昨年10月の総理秘書官就任以来、数々の問題行動で批判を浴びてきた岸田首相の長男・翔太郎氏。これまでお咎めなしの姿勢を貫いてきた首相ですが、週刊文春が報じた官邸での「悪ノリ」に関しては態度を一転、厳しい処分を下しました。この更迭劇に違和感を抱くとするのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、「3つの違和感」を指摘するとともに、岸田首相と翔太郎氏の関係性を推測しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年5月30日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

バカ息子を処分。岸田首相の長男秘書官更迭劇に抱く3つの違和感

岸田総理は長男で政務担当秘書官の翔太郎氏を更迭しました。週刊文春の報道によれば、昨年12月に「総理公邸」で「忘年会」なるものが開催されたそうで、その際、翔太郎氏は親族ら約10人とともに記念撮影を行ったそうです。

その場所が「赤じゅうたん」が敷かれた公邸内の階段で、つまり内閣発足などの際に新閣僚の撮影が行われる場所でした。総理が記者会見で使う演台で若い男女がポーズを取る写真もあったそうです。また、岸田総理自身も食事の場に顔を出して挨拶をしていたとも言われています。

そうした撮影が不謹慎だということで、翔太郎氏はクビになったというわけです。この事件ですが、違和感満載としか言いようがありません。とりあえず3点指摘しておきたいと思います。

1つ目は、どうして情報が漏洩したのかという点です。バカッターの炎上現象などを理解していたら、この種の写真が漏洩したらマズいということは、三井物産OBの翔太郎氏であれば、理解できるはずです。にもかかわらず、どうして漏洩したのか、これはかなり重要なポイントです。この種の情報管理でミスをした、これは政治家秘書としては致命的ですし、同時に解明の待たれる部分です。

2つ目は、閣僚の記念写真を撮る場所だから「ダメ」という発想法です。そもそも、この「公邸」というのは、元の首相官邸を移設したものです。そして、様々な国家の意思決定が行われた場所でもあるし、何よりも五一五事件や二二六事件などの惨劇の現場であり、昭和史の厳粛な舞台でもあります。

そのことを知っていれば、そもそも妙な記念写真を撮ろうなどという気持ちにはならないのが普通です。またスキャンダル報道を行った側も、閣僚の記念写真に使う階段だから不謹慎などという「セコい指摘」で終わらせているわけで、これでは、関係者一同が、乃木神社の由来を知らなかった某野党の代表と同レベルとしか言いようがありません。

3つ目は、岸田総理の対応です。まず、自分の子どもを「トカゲのしっぽ」のように切って捨てる冷酷、これはかなり奇妙です。ロンドンの一件もそうですが、ああいう報道の罠に引っかかった後は、ちゃんと説明させるとかフォローがあってしかるべきですが、今回も翔太郎氏の釈明などはありませんでした。その上で、父親のくせに自分の長男を切って捨てています。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

まるで「ゼレンスキー劇場」の広島サミット“失敗”に気づかぬ岸田政権の大罪

ゼレンスキー大統領の電撃出席で全世界の耳目を集め、成功裏に閉幕したとの報道も少なくないG7広島サミット。しかし日本政府は大きな過ちを犯したという見方もあるようです。今回、政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さんは、サミットへのゼレンスキー大統領出席は大きな間違いを招いたとして、そう判断せざるを得ない理由を解説。さらにウクライナ戦争を巡り、この先日本が孤立しかねない可能性を指摘しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

広島サミット「ゼレンスキー大統領の電撃出席」は大間違いだったと断言できる理由

主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開催された。G7と欧州連合(EU)に加え、いわゆるアウトリーチ国としてブラジル、インド、インドネシア、韓国など8か国が参加し、合計16の国・地域・国際機関の首脳が一堂に会した。

G7の首脳は、核軍縮に特に焦点を当てた初のG7共同文書「広島ビジョン」をまとめた。核のない世界を「究極の目標」と位置付けて、「安全が損なわれない形で、現実的で実践的な責任あるアプローチ」に関与すると確認した。

ウクライナに軍事侵攻を続けるロシアに対して「核兵器の使用の威嚇、いかなる使用も許されない」と訴えた。核拡散防止条約(NPT)体制の堅持も提唱した。

被爆地・広島で開催されたことで、核を保有する米英仏を含むG7首脳やグローバルサウスのリーダーたちが揃っての原爆資料館訪問が実現した。ジョー・バイデン米大統領は、「核戦争の破壊的な現実と、平和構築のための努力を決して止めないという共同の責任を思い起こされた」と述べた。

また、リシ・スナク英首相は、子どもたちの遺品の三輪車や血だらけでボロボロの学生服を見たことを明かし、「深く心を揺さぶられた」「ここで起こったことを忘れてはならない」と語った。

要するに、G7広島サミットでは、G7首脳やグローバルサウスの指導者が一堂に会して、被爆の悲惨さを知った。彼らの生々しい発言が世界中に報道された初めての機会となった。これは、核廃絶の取り組みを劇的に変えるものになるはずだった。

その空気を一変させたのが、ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領の電撃的な来日だ。G7広島サミット後半は、ウクライナ一色となったのだ。

ゼレンスキー大統領も、原爆資料館を見学した。世界が、ロシアによる核のどう喝にさらされている現状を念頭に、芳名録に「現代の世界に核による脅しの居場所はない」と記した。大統領は、被爆者とも対面し、被爆地の思いに寄り添った。

ゼレンスキー大統領は、G7首脳会議に参加し、各国に支援を訴えた。これを受けて、G7首脳はゼレンスキー氏との会合で軍事、財政などで「必要とされる限りの支援」を続けると約束した。

G7首脳会議では「ウクライナに関する共同文書」がまとめられた。ロシアへの輸出制限を「侵略に重要な全ての品目」に広げた。中国を念頭にした、ロシアへの武器供給の阻止も強調した。

さらに、ゼレンスキー大統領は、ロシアへの制裁に加わらない「グローバルサウス」を代表するナレンドラ・モディ・インド首相、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ・ブラジル大統領も出席していたG7拡大会合でも、「力による一方的な現状変更」を許さないという認識を共有した。

台湾人の心に残した深い傷。蒋介石が台湾の人々に「恨まれている」理由

1947年2月28日、台北で発生した二二八事件。それ以来1987年に至るまで、長く自由を制限されてきた台湾国民ですが、そもそもなぜかような事件が起きてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では北朝鮮研究の第一人者であり、大学卒業時に台湾留学を考えていたという宮塚利雄さんが、台湾の人々が蜂起した背景と事件の概要を解説。さらに現地を訪れて知った「台湾人の蒋介石に対する思い」を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2023年5月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

2万8,000人が犠牲となった台湾・二二八事件と厳戒令と蒋介石

前項で五指山國軍示範公墓にある李登輝元総統の墓参りができなかったこと、その後の予定であった「台北二二八記念館」にも間に合わず、「台北二二八記念館」と「二二八国家紀念館」について簡単に紹介した。

実は、私はこの日のスケジュールでは李登輝元総統の墓参りよりも、この台北二二八記念館と二二八国家紀念館を見たかった。と言うのも、1970年に高崎経済大学を卒業後、中国に留学することを決め北京放送局の日本語放送の担当者に「中国に留学したいがどうしたらいいでしょうか?」と手紙を送ったら、「中国と日本は国交がないので留学生として迎え入れることはできません。国交が実現したらその時に留学することを期待しています」との内容の手紙をいただいた。中国に留学することを決め、北京放送局の日本語放送などで中国語取得のためにそれなりに中国語の勉強はしていただけに残念であった。

だけど、中国がだめなら台湾があるではないかと思い、今度は台湾について学び始めた。その時に当然のことながら「二二八事件」については何度も聞かされていたので、台湾に留学したらこの二二八事件について深く理解しようとしていたため、今回の台湾旅行ではいの一番に行きたいところであった。

今も覚えている二二八事件について紹介する。二二八事件の直接の引き金は、1947年2月27日、台北市内で闇たばこを売っていた台湾人女性が警察によって暴行されたことにあった。台湾人は抗議したが、憲兵隊に鎮圧された。すると政府に対する従来の不満が爆発し、台湾中で抵抗運動が発生した。これに対して、政府は中国大陸から到着した軍隊を待って徹底的に弾圧した。台湾人が政府(日本統治終了後に台湾を統治した国民党政府)に抱いた不満の根は深かった。

また、役人や軍人に対する幻滅もあった。台湾を“解放”したはずの軍隊は盗難や暴行を働いた。役所や教育機関、会社などの主要ポストは外省人(編集部注:中国大陸からの移住者。対して台湾出身者を内省人と呼ぶ)が独占し、汚職や腐敗が横行した。石炭やコメは中国大陸に搬出され、台湾経済は混乱した。

日本が敗戦し、台湾は中華民国の統治下に置かれた。これを祖国への復帰(光復)と考えられた。しかし、中華民国は日本に代わって台湾を支配したに過ぎなかった。しかも、その支配は、日本よりもはるかに残忍で非文明的であった。

この記事の著者・宮塚利雄さんのメルマガ