小林製薬の紅麹(ベニコウジ)パニック。健康不安がインスタント食品や菓子にも飛び火…あらゆる食品が「買ってはいけない」状態に?もはや「腹括って食うしかない」のか

22日、紅麹ベニコウジの成分を含んだサプリメントを摂取した人に腎疾患などの健康被害が発生したとして、該当製品の自主回収を発表し速やかな使用中止を訴えた医薬品大手の小林製薬。同社によると、一時的に透析が必要となった被害者もいたという。さらに同社は24日、問題のサプリメンに使用されている同社製の紅麹を国内外の卸売業者52社に販売していたと発表。宝酒造紀文食品製品の自主回収を行うとしている。また、25日のニュース報道によれば小林製薬の紅麹サプリ摂取が原因と思われる入院患者数が、これまでに26人にまで及んでいることが明らかとなった。

この報道にネット上はパニック状態に。

《まさかと思ってチェックしてみたらプロテインに入ってた》

《子どもに食べさせてたパンにも紅麹使われてるのあった。泣きそう》

《会社で毎日食ってるスナック菓子にバッチリ表示されてるっていうね》

《カップ麺に入ってるなんて聞いたから見てみたらうそじゃなかった。これやばいの?》

《漬物の食品表示表にガッツリ書かれてるんだけど》

小林製薬が提供したとする卸売業者52社を通じて紅麹を仕入れて使用していた企業のうち、製品の自主回収を表明しているのは、25日17時現在で上記の宝酒造と紀文食品の他に、福岡市の通信販売会社「ZERO PLUS」と名古屋市の豆菓子専門店「豆福」の計4社。他の企業については現時点で発表がないため、消費者の不安の声は広がるばかりだ。

古くから食品用の着色料として使われてきた紅麹

「そもそも紅麹は着色料として古くから使われているもので、インスタント食品やスナック菓子、漬物類など幅広く使用されています」

と語るのは、食品業界にも詳しい50代の男性ライターだ。

「それだけ一般的に用いられているので、消費者が紅麹を回避するのはまず不可能と言えるでしょう。含まれるものすべてを企業が自主回収するということになったら、商品棚がスカスカになってしまう恐れもあります」(同前)

かように紅麹は、我々の生活に“浸透”しているという。

「ただ…、猫を飼っている身として気になるのは、キャットフードにも紅麹色素を使用している製品があることでしょうか。猫はもともと腎臓を悪くして命を落とすケースが多いため、それはちょっと心配ではあります」(同前)

もちろん今この時点で、猫の腎臓と紅麹との間に何らかの関係性があるとの研究結果や報告は見受けられないので、ライター男性の上記発言はあくまで彼の“私見”であることを強調しておく。

本当に「小林製薬の紅麹」だけが問題なのか?

ここで気になるのが、件の「小林製薬」の紅麹だけが問題なのか、という点だ。かつて在京テレビ局のニュース番組で食の安全に関するコーナーを担当した50代のテレビ関係者に聞いた。

「EUでは一部の紅麹菌株が生産する『シトリニン』という有害物質の健康被害を問題視して、紅麹由来のサプリメントに対して注意喚起を行っています。これは内閣府の食品安全委員会のHPにも掲載されています」

確かに、食品安全委員会の「紅麹を由来とするサプリメントに注意(欧州で注意喚起)」にもそのような記載がある。さらに一般財団法人食品産業センターのHPによれば、着色料として「ベニコウジ色素」は、米、英、EU、香港、シンガポール、タイ、ベトナム、豪州では使用禁止となっているようだ。

「ただし報道によると、小林製薬さんが回収対象とした製品からは『シトリニン』は検出されなかったとされています」(同前)

しかし、と同氏は言う。

「国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部が2018年に出した『食品安全情報(化学物質)』に、欧州食品安全機関による『紅麹に含まれるモナコリンKの安全性に関する科学的意見』が紹介されています。<ラクトン型のモナコリンKは、EUで高コレステロール血症の治療用として承認された複数の医薬品の有効成分であるロバスタチンと同じものと考えられる。(中略)横紋筋融解症を含む筋骨格系や肝臓に深刻な健康影響を及ぼす可能性がある>との記載がありますが、今回の小林製薬さんのサプリで報告されているのは腎臓被害。安易に結びつけることは禁物ですが、海外で紅麹が“要注意”とされているのは間違いありません」(同前)

ちなみに我が国と中国、韓国、台湾では使用を禁じられていない。責められるべきは小林製薬のみでなく、国民に対して紅麹の「万が一にもあり得る健康被害の可能性」をアナウンスしてこなかった日本政府や厚労省などの省庁ではないだろうか。

「もう腹くくって食うしかない」の声も

ネット上には、冒頭に挙げた紅麹が使用されているサプリや食品に対する心配の声と正反対のポストも散見される。

《ほとんどのものに入っているていうんであれば避けられないしもう腹くくって食うしかない》

《カップ麺もスナック菓子も紅麹どうこうより塩分で体やられそうだから同じじゃないか?》

《今まで食べてきて特にどうこうなかったからこれからも大丈夫の予感》

とは言え、さらにこれ以上の健康被害が認められるとすれば、政府や担当省庁の責任は免れないだろう。

「日本の食の安全」は今、大きな岐路に立たされている。

もう「表札」を出さないことがデフォルトに?マンションではどっちが正解なのか

あなたのおうちでは、たとえマンションやアパートでも「表札」を出していますか? 今回のメルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、一級建築士及びマンション管理士の廣田信子さんが、マンションにおける「表札を出すか否か」の話題について紹介しています。

「表札を出す」に変わる人間関係の作り方

こんにちは! 廣田信子です。

マンションコミュティ研究会では、12年前の第6回フォーラムで、「表札等に関するアンケート調査報告」と、「管理」と「コミュニティ」の融合の中から人材が育ち、より魅力的な住環境に育っていく未来を考えました。

何だか夢がありますね。

このアンケート調査はセミナー参加者、知り合い等に声掛けをして600名を超える回答を得ました。

その結果は、「ほとんどの人が表札を出している」が38.4%、「2/3程度」が19.9%、「半数程度」が13.2%、「1/3程度もしくはごく少数」が24.5% でした。

実は、このアンケート調査を思い出したのは、ある出版社から、この内容を使わせてほしいとの申し出があったからです。

私は、10年以上前のこの結果を出していいのか悩みました。

今は、もっと表札を出していない住戸が多いことは明らかだからです。

この時の回答では、表札を出さない理由として一番多かったのは、

「犯罪に利用されたくない」で34.8%、

「周りが出していないから」が19.3%、

「面倒で何となく」が17.8%でした。

まだこの時は表札を出してないことを好ましくないとする意見が多数ありました。

同時に、マンション等でサークル活動等を通して人間関係ができるなら表札にこだわらなくてもいいという意見もありました。

今、新築のマンションでは表札を出さないことが当たり前になっています。

当時、大規模修繕工事時に、表札を作成して表札を出すことを促したマンション、入居時から表札を出してもらうことを前提にしていたマンションでは、その後どうなったか気になります。

その後も、入居者が変わるときに表札表示を続けているのかどうかです。

多くの高経年マンションでは、「高齢一人暮らしになって、危ないので子供の指示で外した。」

「居住者の入れ替わりで、新入居者が表札を出さないので表札がどんどん減っている。」

そんな状況があるようです。

みんなが出さなくなると表札を出すことを考えなくなります。

同時に、今はSNSで居住者がつながります。表札を必要としない関係が若い人たち中心に築かれています。

それを積極的にとらえて、今の若い人たちの人間関係の作り方を知り、高齢者もうまく巻き込んでいく方法を考えたいと思い、またアンケート調査をしたいと思い始めています。

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ぼろぼろの服を着た靴磨きの少年が、経済的・人間的成功をおさめるまで

アメリカ古典大衆小説である「ぼろ着のディック」という本をご存じですか? 150年以上読み継がれてきたそのお話には、多くの自己啓発エッセンスが詰まっていました。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回、その一冊をご紹介しています。

【貧しくても成功する人の共通点】⇒『ぼろ着のディック』

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ぼろ着のディック

ホレイショ・アルジャー・著 畔柳和代・訳 KADOKAWA

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する『ぼろ着のディック』は、150年以上読み継がれてきたという、アメリカ古典大衆小説の隠れた名著が、初めて文庫化したもの。

著者のホレイショ・アルジャー氏は、1899年に亡くなっていますが、著書累計が2000万部以上売れたと言われるベストセラー作家だったようです。

アルジャー氏は、牧師の子に生まれ、1866年3月にニューヨーク市に出て、新聞売りの宿泊施設に少年指導の牧師の口を見つけ、少年たちと寝食を共にし、一連の作品は、その時の体験が元になっているそうです。

主に、少年向けに100編以上の物語を書いたそうですが、本書はその記念すべき第一作。

みすぼらしい身なりの靴磨き少年ディックが、ひょんなことからチャンスを掴み、蓄財に成功し、教養を身につけていく話で、ストーリーからは、人間が重用されるための大事なポイントが見えてきます。

経済的成功と人間的成功、両方を手に入れるために何が必要か、深く考えさせられる物語です。

貧しいその日暮らしの少年が、友情と一張羅を手に入れ、蓄財に成功し、教育を受けて良い職を得る。

時に嫉妬に遭い、時に財産を奪われかけながらも、周囲の友人や恩人と一緒に成功していくディックの姿に、人生の真理を見る気がしました。

なぜ人間に教育が必要か、道徳が必要か、説教なしでわからせてくれる、素晴らしい作品だと思いました。

大人が読んでも感動的ですが、これはぜひ少年たちに読ませたいと思いました。

どうせお金を使うなら「進化を実感できる家電」を買うべき納得の理由

ものを大事にするのは大切ですが、新しいものを10年ぶりに買い替えた時に、感動を覚えたことってありませんか? 無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが、その体験から感じたことについて語っています。

モノも進化しているのだ。技術革新を実感する

今の私には、物欲がほとんどないので、新しいモノを買うということがそれほどありません。使える状態で不便でないのなら、そのままで良いやという気持ちが強いんですね。

その意味では、昨年買い替えたiPhoneは大失敗でしたね。以前の機種はiPhone12で、ちょうど3年経ったので買い替えたんですが、買い替える前と何がどう進化したのかがサッパリ分かりません。確かに少しだけ軽くなったし、電池の持ちが良くなったのは分かるんですが、機能的にどこが良くなったのか?と言われてもほとんど感じません。

その意味で、バッテリーだけ交換していたら良かったなと思います。

しかし、これは例外な部類でして、5年や10年使っているモノを買い替えるとこれは「えっ!?」ってくらいの違いを感じたりします。

例えば、今年の初めに10年使ったプリンターを買い替えたんですよ。買い替える必要はなかったんですが、プリンターのインクが一部アマゾンで入手できなくなりまして、仕方なく新しい機種に買い替えたのですが、これは進化を感じました。

そもそも筐体のサイズが小さい。容積比で4割は小さくなっています。それなのに印刷はめっちゃ速い。以前の機種はジーコジーコと音を立てて、紙が少しずつ出て来たんですが、最新機種はドビャッ!って感じで印刷されます。おまけにインクカートリッジが大きいので、カートリッジの交換頻度が激減しそうです。

これは10年という歳月の蓄積が効いているわけですよ。以前、ビンボーだった時って、クルマはいつでも7年落ちの中古車を乗り継いでいました。そうすると、最新のモデルの機能とは縁がないわけです。今だから言えますが、部長になって新車を買えるようになるまで、カーナビが付いた自動車って持ってなかったですから。それって2007年とかの話ですから、カーナビが付いているのは当然だった、そんな時代に全日本道路地図を見ながら旅行していましたからね。

ですから新車を買えるようになって、カーナビが当たり前のように付いていて、さらに運転中にDVDが見られるって非常に進化した感じがしました。

「消費税に殺されたんです」日本で零細業者や自営業者が次々と倒れていく理由

領収書の整理も確定申告も消費税申告もしない政治家たちを横目に、税をぶんどられるために、慣れない事務作業に貴重な時間を奪われた中小零細事業者や個人事業主の悲鳴は、国には届いていないようです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で、評論家の佐高信さんは、消費税の逆進性によって自殺者が増加すると警鐘を鳴らした書籍『消費税のカラクリ』を紹介。税務署ともめ重加算税まで課されて自殺に至った経営者がいる一方で、4億円もの申告漏れがありながら訴えられることすらなかった脳科学者・茂木健一郎氏のような人もいると、国税の「恣意的な運用」を批判しています。

消費税に殺されたんです

今年初めて、税金を申告した後の還付金を消費税が上回った。ある集会のプラカードに「市民は増税、自民は脱税」とあったが、折りも折りとて新たに怒りが湧いてくる。

1987年春、売上税という名で消費税が導入されようとした時、国民の怒りはすさまじく、党派を超えて各地で集会やデモが行われ、岩手の参議院補欠選挙で自民党の候補者が惨敗した。当時、社会党委員長だった土井たか子が、それで「山が動いた」という名文句を吐いたのである。

しかし、翌年、売上税は消費税と名称を変え、ほぼ同じ形で導入される。国民の怒りも長続きしなかった。消費税はそもそも不公平な税であり、景気を冷え込ませる。その逆進性は、所得の低い人ほど負担が大きくなるのである。

斎藤貴男は2010年に出した『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)で、これによって「輸入比率の高い企業は収益を拡大し」その代わりに「中小零細の事業者、とりわけ自営業者がことごとく倒れていく。正規雇用から非正規雇用への切り替えがいっそう加速して、巷にはワーキング・プアや失業者が群れを成す光景が見られる」と予測している。

「自殺に追い込まれる人々がこれまで以上に増加する」とも付け加えているが、誇張とは言えないだろう。消費税は事業の業績に関係なく大赤字でも取り立てられる。また、なかなか価格に転嫁できない。

仕入れに税額控除をめぐって税務署ともめた小出義人の事件がある。追いつめられて自殺した小出の妻がこう語っている。「うちの商売は下請けのまた下請けでしたから元請けさんに消費税分を請求し、払ってくれたとしても、必ずそれ以上の値引きを強いられる。いくら働いても儲からないんです」

大阪で電気工事業を営んでいた小出が亡くなった後、彼女がつぶやく。「消費税に殺されたんですよ。あんなものがあったのでは、何の展望も持てません。本来は明るくて、みんなに好かれていた人やったのに、最後の頃はお酒ばかり飲んで、『もう、あかんねん』って」

小出は当局の恣意的な運用で重加算税まで課せられ、それを払うためにサラ金もあるではないかと示唆された。「恣意的な運用」で忘れられないのは、2009年に発覚した脳科学者、茂木健一郎の一件である。彼は2006年から3年間の4億円の収入を申告しなかったのに東京国税局は悪質性が低いとして重加算税も課さなかった。

申告的には「脱税額が単年度で3千万円を超えたら起訴、1億円超えは実刑というのが相場」なのに茂木がそれを免れたのは権力側のタレントだからだろう。そんな茂木をNHKは「プロフェッショナル」に登場させ、「本人も深く反省し、今後は税務処理を適正に行うと表明している」として、「予定通り」それを放送した。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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大谷翔平は26日の取材対応で何を語る?NYタイムズも「胡散臭い」と報じている大谷騒動の行方は

日米を大きく揺るがせている、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏の違法賭博を巡る疑惑。25日(日本時間26日)に大谷サイドがマスコミ対応を行うとのことですが、アメリカではこの騒動、どのように伝えられているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、NYタイムズの記事を抜粋要約する形で紹介。さらに今回のケースで大谷選手が罰せられる可能性について考察しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

大谷選手の最悪シナリオ

大谷選手の通訳、水原一平氏の賭博問題、米国でどのように報道されているかみて見ましょう。

NYタイムズ、3月22日の記事からです(抜粋要約)。

ロサンゼルスのスポーツファンがギャンブル疑惑に困惑。大谷翔平の通訳に窃盗疑惑が浮上

 

ESPN(注:有名なスポーツチャンネル)とロサンゼルス・タイムズ紙が今週、大谷選手が長年の通訳であり親友、水原一平のギャンブル・スキャンダルの渦中にあると報じた。

 

大谷の通訳である水原一平は、火曜日のESPNのインタビューの中で、大谷は、ギャンブル中毒に苦しむ水原を助けるために、オレンジ郡にある違法なブックメーカーに進んでお金を振り込んだと語った。

 

ESPNは、大谷の名前で送金されたことを示す財務記録を見た。

 

しかし、何が起こったかについての説明は1日も経たないうちに変わった。

 

水曜日、ドジャースは水原を解雇したと突然発表し、大谷の代理人は、通訳がギャンブルの借金返済のために大谷から数百万ドルを盗んだと告発した。

 

同日、水原はESPNに対し、以前の発言を否定し、大谷は送金について何も知らなかったと述べた。

 

このニュースは、大谷が2017年にエンゼルスと契約して以来、彼の通訳を務めていた水原と兄弟のような関係であったため、特に衝撃的だった。

 

2人は賭博の話が出る数時間前、ドジャースのダグアウトでふざけているところを目撃されている。

 

ESPNロサンゼルスのコメンテーターであるトラビス・ロジャーズ氏は、大谷が送金のことを知らなかったという主張について、「私が読んでいることが真実であること以上に望むことはありません」と語った。

 

「しかし、私が知っているのは、この話が胡散臭いということだけだ。表面的には筋が通っていない。」

解説

米国の司法制度は基本的に信頼に足るものです。

今回のケースでは、大谷選手に大きな罰則が科せられることはないでしょう。

あくまで大谷選手は被害者であるからです。

ただし例外があります。

大谷が水原氏を助けるために送金した事が本当にあって、それを隠そうとして見つかった場合です。

つまり水原氏から「すまない。大谷さんは最後まで何もしなかったという事にしよう」と提案されて同意して見つかった場合が最悪です。

これは「隠そうとした」という全く別の要素が加わってきます。

この記事から分かるように、すでに客観的にはそのような疑惑があります。

もし大谷選手に水原氏を助ける行動があったとしてもそれは十分に同情されるでしょう。

私の感覚ではここまではOKです。

つまり、もし大谷選手が水原氏を助けるために送金したのが事実であれば、それは認めた方がよいのです。

もちろん、本当に大谷選手が何もしらず、何もしていなけれれば、それが一番よいですが…。

大谷選手が野球に打ち込める状況になることを祈るばかりです。

PS

この記事は3月24日朝の状況で書いています。

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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年3月24日号より。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、お楽しみ下さい)

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プーチン圧勝で2030年まで続く独裁政治。ウクライナを滅ぼす「暴君」は国際社会に何を仕掛けるのか?

先日行われたロシアの大統領選で得票率87.28%という圧勝を果たしたプーチン氏。2030年まで大統領の座に君臨することとなりますが、その間プーチン氏は国際社会にどのよな揺さぶりをかけてくることが予想されるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、継続中のウクライナ戦争の「明るくない」行く末を考察するとともに、ロシアが次に狙う国を予測。さらに「ウクライナの敗北」が欧州以外の地域に与える影響を解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/“プーチン・ロシア帝国”と国際情勢‐ブロック化の加速と分裂

大統領選で圧倒的勝利のプーチンがウクライナの次に狙う国

「プーチン大統領再選」

「プーチン大統領のロシアが2030年まで続く」

3月15日から17日にかけて行われたロシア大統領選挙で、予想通りの大勝を収め、自らの統治・権力基盤を再度確固たるものにしたプーチン大統領。

欧米諸国とその仲間たちから「この選挙は民主的に行われたものではない」という批判を浴びせられても全く気にすることはなく、すでにプーチン大統領とその周辺の目はウクライナ戦争のend gameの方法と実施時期、そしてBeyond Ukraineに向いています。

それを“適切に”言い当てたのがアメリカのオースティン国防長官で「プーチン大統領の再選により、ウクライナの存亡の危機が高まった。私たちは即座に対応しなくてはならない。それができなければ、ウクライナのみならず、欧州に広がる同盟国と自由を守れなくなるだろう」と米国内外に向けて警告しました。

フランスのマクロン大統領も同様のことを言っており、「ウクライナの敗北は欧州の敗北であり、ロシアによる影響力が一気に欧州全域に及ぶことを意味する。そしてそれはまたウクライナを通じて民主主義体制を守ろうとした欧米諸国の試みが失敗に終わったことを意味するだろう。無関心と行動の欠如は許されない」と迅速なウクライナ支援を訴えかけています。

示された内容は非常に物騒な予想になっていますが、それは私たちが警戒する方向性の“一つのシナリオ”とも一致します。

プーチン大統領がロシア大統領に再選され、任期中に何もなければ2030年までその座に君臨することになりますが、これからの6年間でプーチン大統領とロシアは、国際社会において何をしようとしているのでしょうか?

それは、現在進行形のイスラエルとハマスの戦い、ガザにおける悲劇がどれほど続くかによって“も”左右されます。

プーチン大統領とロシアの狙いは、いろいろと難癖をつけてNATO諸国へのちょっかいを出し、それらの国内情勢をかき回すことで、願わくは親ロシアかロシア包囲網から一定の距離意を置く政府の誕生を後押しし、NATOとロシアの影響圏との間にクッションをできるだけ厚く確保したいという内容が考えられます。

時折報道で目にするロシアによるNATO諸国への軍事侵攻は、さすがにNATO憲章第5条の集団的自衛権の行使にかかるため、ロシア政府もその危険性に正面から挑むことはないように思いますが、東端のNATO諸国において内発的なNATO離れを画策することは十分に考えられます。

実際にNATO加盟国であるバルト三国には継続的に圧力を加えていますし、ウクライナとの戦争を継続しつつ、モルドバ(NATO非加盟。現在EU加盟申請中だが、こちらは国論を二分し、まだ国民の支持を得ていない)に対しても1991年から続く沿ドニエストル共和国のロシア系住民がモルドバ政府に抑圧されているという“理由”を掲げて、積極的に介入しています。

そこには2014年にクリミア半島に侵攻し、2022年にドンバス地方に侵攻した際のロジックと類似している状況が垣間見られ、ウクライナへの侵攻の状況が落ち着けば、ロシアの魔の手がモルドバに広がることが予想されます。

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大谷翔平通訳の違法賭博で「長嶋一茂の言葉」に記者がのけぞったワケ。矢沢永吉、辺見マリも…げに恐ろしき“身内の裏切り”

電撃婚による祝福ムードを一瞬で吹き飛ばした「大谷翔平選手の通訳・水原一平氏が違法ギャンブルでドジャース解雇!」の衝撃ニュース。現地米国では、水原通訳はおろか、大谷選手本人にまで疑惑の目が注がれる異常事態に。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、大谷選手や長嶋一茂さん、矢沢永吉さんを襲った“身内による裏切り”の裏事情を詳しく解説します。

「えぇぇ一平ちゃん!?」文句なく今年一番の衝撃スキャンダル

出先で「水原一平が賭博問題で解雇だって! たった今ニュースで!」と聞いた時、私の頭の中は“み・ず・は・ら・い・っ・ぺ・い…水原一平…えぇぇ~一平ちゃん? なんで! どうした!”という思いがグルグル回っていました。

いやぁ~…久々に…ダイアナ妃が自動車事故で死去というテロップを見た時ぐらいのショックでした。

借金の総額は450万ドル、日本円で約6億7,500万円といいますが、こんなに膨らむまで何故…これれがギャンブル依存症というものなのか…とその怖さを感じます。

2018年に渡米して以来、まさに一心同体で苦楽を共にしてきた2人のように思っていましたから、もちろん大谷本人のショックは計り知れないものがあると察します。

水原通訳とああだこうだとベンチ内で話をするのがメンタル・トレーニングになってもいるんだろうな…と思っていただけに、昨晩の大谷をカメラが抜くたび、水原通訳のいない大谷の周りがとても不安定な気がしてしまいました。

【関連】大谷翔平がMLB永久追放の危機 水原通訳「身代わり説」を陰謀論と笑えぬ理由

人生を狂わせる“金庫番”、矢沢永吉の場合

MLBの洗礼を受けた、焦点の定まらない山本由伸の姿といい、大乱打戦といい、何だか昨晩は不思議な時間が流れていたような気がします。

水原通訳解雇というニュースに、少し落ち着いた私の頭の中には、今から26年前に発覚した矢沢永吉の35億円詐欺事件が鮮明に蘇ってきました。

永ちゃんの、35億円もの大金を騙し取ったのは、自らの所属事務所の経理部長…いわゆる“金庫番”と呼ばれる人物でした。最も信用がおけると思われていた身内の人間です。

音楽スタジオ建設のため、オーストラリア・ゴールドコーストに購入した1万㎡の土地と建物を、この経理部長が現地の知人と永ちゃんに無断で売りさばき利益を得ていたのです。

永ちゃんには、スタジオが運営されれば返せると目論んでいた不動産の購入代金35億円が負債として残ったわけです。

誰よりも…もしかしたら血のつながった親族よりも信頼していた人物に裏切られるとは…。

【関連】大谷翔平&妻真美子さん過熱報道、記者が語る裏事情。なぜ元カレという生き物は自分から“証拠写真”を見せてくるのか…

恐ろしい“身内の裏切り”辺見マリの場合

身内の裏切りという行為は、実は芸能界では日常茶飯事と言えます。

私が駆け出しの記者時代、先輩記者のサポートとして担当したのが辺見マリの洗脳騒動でした。

有名人の周辺には、何故か必ずと言っていいくらい“運命を占う”ような人物がいるもので、辺見の騒動の時も、こういう人物に身ぐるみを剥がされたような状態に追い込まれた出来事だったのです。

たまたま何かひとつでも、自分の弱い部分をピタッと言い当てられれば、その人物に全幅の信頼を置いてしまいがちです。メンタルが落ちている時ならばなおの事…。

この占い師は辺見に会うたびに「娘さんが失明してしまうかもしれない」とか「お母さんが寝たきりになってしまうかも」と脅かし、そうならないために…と大金をむしり取っていたのです。

そしてこの占い師を辺見に会わせたのが、当時の現場マネージャーだったのです。

辺見は預貯金を解約、自宅も抵当に入れ売却せざるを得なくなり、5億円を超える資産を全て失ったと、後にバラエティ番組で告白していました。

【関連】大谷翔平は7億円を盗まれた?立て替えた?違法賭博で水原一平通訳クビ報道の「矛盾」と「嘘」…

“持ち逃げ被害者”長嶋一茂の重たすぎるコメント

水原通訳のニュースで頭がボーッとなりながらテレビを観ていた私が、思わずのけぞってしまいそうになったのが『羽鳥慎一モーニングショー』に出演していた長嶋一茂のコメントでした。

何でもかんでもコメントするものじゃないとは思いますが、そんなニュースが流れた日にコメンテーターとしてスタジオにいたわけですから、羽鳥に振られて知らんぷりしているわけにはいかなかったのでしょう、大谷の今の精神状態を問われて「ダメージいつまでも消えないものですよ…影響は残ると思いますね…」というようなコメントを答えたのです。

一茂といえば1年以上前、ハワイで飲食店をオープンしようと、少し恋心を抱いていた共同経営者の女性と口座を開設、開店資金を振り込んだもののこの資金を全て持ち逃げされたことがありました。

下心があったから奥さんにも言えず、公にならないように法的措置も取らなかったらしいのですが、こんな体験をした一茂が真剣な表情で「ダメージは消えない」とコメントした想定外のリアクションのあまりの生々しさには思わずのけぞってしまいそうになりました。

大谷本人への波及はないと信じたいが…

大谷が全く知らなかったというのなら、水原通訳はどうやって大谷の口座から借金補填の為の大金を動かすことができたのか。

アメリカでは日本の国税庁にあたるアメリカ合衆国内国歳入庁(Internal Revenue Servise/IRS)が捜査に乗り出したと報道されています。

ギャンブル依存症だったと知っていたとしても、自分の口座から大金が動いたことを全く知らなかったとしても、大谷の心の中には傷跡が残ってしまったわけです。

【関連】大谷翔平を“裏切って”ドジャース解雇の水原通訳が「米国で再起」できる理由

真美子夫人とのホカホカ新婚生活から一転、こんな心の傷を負いながらプレーしなければならないことが、本当に無念に思え、残念でなりません…。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

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金正恩の趣味が第一?なぜサッカーW杯の代表戦が北朝鮮の極超音速ミサイル発射実験を左右するのか

マッハ5以上で変則的な軌道を飛行するため、迎撃が困難とされる極超音速ミサイル。そんな兵器の開発に北朝鮮がまた一歩近づいてしまったようです。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では國學院大學栃木短期大学兼任講師の宮塚寿美子さんが、19日に北朝鮮北西部で行われた新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験を伝える朝鮮中央通信の報道内容を紹介。近く同ミサイルの発射実験という「軍事挑発」が行われるとした上で、その時期について独自の視点での予測を試みています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2024年3月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

北朝鮮「新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験実施」

北朝鮮の朝鮮中央通信は2024年3月20日、ミサイル総局と傘下の発動機(エンジン)研究所が同月19日に北西部・平安北道鉄山郡の西海衛星発射場で、新型の中長距離極超音速ミサイルに搭載する多段式の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を実施したと報じた。金正恩総書記が立ち会い、実験の結果に満足感を示したという。

北朝鮮は昨年2023年11月、新型の中長距離弾道ミサイルに搭載する大出力の固体燃料エンジンを開発したと報じた。2023年11月11日に1段目、14日に2段目エンジンの地上燃焼実験を実施し「大変満足できる結果」が得られたとした。今年2024年1月14日には極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと主張した。

今回の実験について朝鮮中央通信は「新型中長距離極超音速ミサイル兵器体系の開発完成の時間表が確定した」と伝えた。

金正恩総書記は「この武器体系の軍事戦略的価値はわが国家の安全環境と人民軍隊の作戦上の要求から出発した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)に劣らず重要だ」と強調した。また、第8回党大会が提示した5カ年計画の戦略兵器部門の開発課題が完結したことを高く評価した。

昨年2023年11月に初めて燃焼実験をしたエンジンを使い、今年2024年1月にミサイルの発射実験を行っている。今回、これらの結果を踏まえ、エンジンの地上実験を再び実施したと推測できる。このエンジンを搭載した中長距離の極超音速ミサイルの発射実験に近く乗り出す可能性もありそうだ。

春は米韓軍事合同訓練があり、例年、北朝鮮の軍事挑発が多くなる傾向にある。早ければ今月末までに次の挑発があってもおかしくないが、明日2024年3月21日には日本でサッカーの日本と北朝鮮戦が行われ、3月26日には北朝鮮で13年ぶりにホームで試合が行われる予定である。金正恩総書記もサッカーは好きと知られており、国技でもある。このため、この試合期間中は控えられると予測される。あるとすれば、日本の新年度が始まる4月に入ってからだろう。

(國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

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大谷翔平を“裏切って”ドジャース解雇の水原通訳が「米国で再起」できる理由

大谷翔平選手の通訳、水原一平氏の「ギャンブル依存」騒動は、海外でも大きな注目を集めています。違法賭博により7億円近い負債を抱えた水原氏が、大谷選手の銀行口座から金を盗んで返済にあてたとされるこの事件。二転三転する関係者の証言など矛盾を具体的に指摘するのは『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者で、NY在住の人気ブロガー・りばてぃさんです。一方りばてぃさんは、「どんな大きな事件を起こしたとしても、再起のチャンスはあるのがアメリカ」と水原氏にエール。ただし、それには条件があると言います。

日本国内報道よりも根が深い「窃盗事件」の真相

日本はもちろんのことアメリカでも大きく報道されている「大谷翔平選手の通訳、水原一平さんが巨額賭博でドジャース解雇」の衝撃的ニュース。せっかくなので簡単にみておきましょう。後々、振り返ることになるかもですし。

日本でも大きなニュースになっていて、初動報道からさらに詳細を伝えるニュースも増えてきていますが、当初、日本のメディアで報じられた「大谷選手のお金を盗んで賭博をした……」というような内容に「通訳と雇用主という関係を超えた親友のような仲の良さだったのになんで?」という、悲しみと怒りと憤りとが混ざった気持ちになった人が多かったかと思います。私もそうでした。

でも、真っ先にこのニュースを報じたESPNの英語原文のニュースを読むとちょっと事情が違うようで、現在さらに捜査中とのこと。

簡潔にまとめると、FBIが違法賭け屋の疑いでMathew Bowyerという人を捜査していたところ、大谷選手の名前での銀行振込を発見。これがきっかけで水原さんのスポーツ賭博が明るみに。

ESPNが今週火曜に水原さんにインタビューしたところ、スポーツ賭博の借金が払えないほどに膨れ、大谷選手に助けをもとめたところ支払ってくれたと。「でも決して大谷選手は賭博はしていない、すべて私が独断で賭博した。本当にとんでもないことをして悪かった」というようなコメントをしてます。

しかし翌日水曜日にコメントは一転。実は「大谷さんは賭博や借金のことはまったく知らず、水原さんの借金を肩代わりもしていない」と水原さんがコメント。「え?じゃあ、誰が大谷さんの口座から送金をしたの?」という疑問が残ることになりまして捜査をしているそうです。

また、Bowyer側の弁護士も「Bowyerは大谷選手にあったこともなければ話したこともない。送金主が水原さんじゃなかったけども、お金さえ支払われれば良いので気にしてなかった」とコメントしてます。

それでなんやかんや明るみになり、ドジャースから水原さんは解雇され、「大きな窃盗にあった」と大谷選手の弁護士側が発表するなどし、今に至るという状況のようです。

水原一平氏の発言や行動には不審点が多い

ちなみにアメリカでスポーツ賭博は40州ほどで合法ですが、カリフォルニアでは違法。さらに、MLBは野球以外への賭博は許可しているけども野球はダメと規定してまして、通訳の水原さんは「野球には賭けていない。でもカリフォルニアで違法だとは知らなかった」とコメントしています。

なお、Bowyerとは2021年にサンディエゴのポーカー会場で出会い、その年の後半から信用取引でBowyerを通して賭博をしていたそうで、その頃ですでに100万ドルの借金に膨れ上がっていたとのことです。

以上が現時点(アメリカ時間3/20)で報じられている概要ですが、水原さんの発言にはいくつか疑問がありますね。

まず、ESPNとの火曜のインタビュー。仮に大谷選手が借金を肩代わりしてくれたことが正しかった場合、そんなことをペラペラとメディアのインタビューに喋ったのはなぜなのでしょうか?