竹中平蔵と橋下徹という“双子の弟子”を生んだ故・堺屋太一の大罪

これまで「橋下維新と竹中平蔵氏のアブない関係。大阪は「パソナ太郎」に支配されている?」や「維新という「半グレ」政党に屈しなかった吉本女性芸人“魂の叫び”」などで、パソナと日本維新の会の繋がりの深さや、維新が政権に近づくことの危うさを訴えてきた評論家の佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、政権内に竹中平蔵現パソナ会長を引き入れ、橋本徹氏を政界に引き入れたのも今は亡き堺屋太一氏であったと暴露。維新の公認候補面接で竹中氏が委員長を務めた過去などを上げ、人間軽視の「バブル派経済論」の現在の頭目として2人を位置づけています。

 

橋下平蔵で竹中徹

茶髪のタレント弁護士だった橋下徹を政治の世界に引き入れたのは堺屋太一である。元通産官僚で『油断!』の作家でもある堺屋は大阪万博の仕掛人だった。

橋下は『文藝春秋』2019年4月号掲載の「さらば我が師、堺屋太一」で、2007年秋に、堺屋から電話で面談を申し込まれ、帝国ホテル大阪の一室で初めて会った時のことをこう書いている。

「著名人の知り合いは多くないので、事務所のスタッフから、『堺屋太一さんから電話があり、会いたいとおっしゃっています』と聞いたときは正直、面食らいました。堺屋さんとは面識もなければ、共通の知人もいません」

スタッフによれば、「大阪が大変なことになっているから是非会いたい」とのことだった。ちなみに堺屋は大阪出身である。2人きりの4時間近くの面談の中で、堺屋は「橋下さんの人生の一部を大阪に使ってくれないかな」と言った。そしてまだ40歳になっていなかった橋下は、2008年1月の大阪都知事選挙への出馬を決意する。

それより前の1998年夏、小渕恵三内閣で経済企画庁長官となった堺屋は、竹中平蔵に電話して、こう口説いた。
「小渕内閣の新しい試みとして、経済戦略会議を創設することはご存じだと思います。ぜひそのメンバーとなって、会議を引っ張っていってほしいんです」

佐々木実の『竹中平蔵 市場と権力』(講談社文庫)によれば、この時の心境を竹中はこう語っている。

「私自身、政策を勉強した立場から見て、とくにアメリカの強力な政策システムと比較して、日本の経済政策のあり方に対しては、いつも切歯扼腕の思いでいた。その意味で、こうした機会が与えられることに対しては、基本的に前向きでありたいと思った」

つまり、橋下と竹中は堺屋の双子の弟子のようなものであり、橋下平蔵あるいは竹中徹だということである。この2人を引き込んだ堺屋の罪は大きいが、確か田原総一朗が司会のテレビ番組で一緒になった時、初対面のあいさつをしたら、「サタカさんが私について書かれたものはすべて読ませてもらっています」と返された。

それはともかく、かつて維新の衆議院議員選挙公認候補の面接試験で委員長をつとめたのは竹中だった。結局、維新のアタマは竹中なのである。

私は堺屋を長谷川慶太郎に始まり、竹中に受け継がれるバブル派経済論の中心選手に位置付けてきた。城山三郎や内橋克人、そして私はそれを厳しく批判してきたが、人間軽視でモラルを邪魔するバブル派経済論は橋下および維新によって具現化される。橋下を考える時には竹中を合わせ鏡にしなければならないのである。

 

image by: World Economic ForumCopyrigh World Economic Forum / Photo by Natalie Behring, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

焼肉屋で手打ち?韓国大統領選前に野党を襲った危機と電撃的和解

先日掲載の「韓国大統領候補の“元愛人”が爆弾発言。『凶悪殺人犯の身内を弁護』の仰天告白」でもお伝えしたとおり、またも大統領候補者に大スキャンダルが噴出した韓国与党「共に民主党」。しかしその大統領選で政権交代を狙う野党サイドにも、一騒動起こっていたようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、「国民の力」が襲われた党分裂の危機と、焼肉屋で行われた電撃的な和解の様子を紹介しています。

【関連】韓国大統領候補の“元愛人”が爆弾発言。「凶悪殺人犯の身内を弁護」の仰天告白

「国民の力」分裂の危機から電撃和解

李俊錫(イ・ジュンソク)「国民の力」党代表が11月30日から12月3日までの4日間、SNSに「もはやここまで」と書いて姿をくらました。補佐陣だけを同行させながら釜山(プサン)や順天(スンチョン)、済州(チェジュ)などの地方への訪問を続けていた。党務をぶんなげての行動だったから、党員のみならず、文政権(民主党)からの政権交代を支持する全ての人たちから大いに心配されていた。

党内の選挙対策委員会(選挙キャンプ)の人材擁立などをめぐって李俊錫代表は、大統領候補の尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補と大いに対立していた模様だ。36歳という若さのために、尹錫悦が李代表を無視しているといった報道もあった(尹錫悦が本当に若いからと言って李俊錫を無視していたのか、真実のほどはわからない)。

しかし、とにかく党代表の李俊錫が非常にストレスを受けていたらしいことは事実のようだ。だからこれで国民の力は分裂し、大統領選挙も何も台無しになってしまうんじゃないのかという声があちこちから上がっていた。それが12月3日の夕方、電撃的に蔚山(ウルサン)市の焼肉屋で尹錫悦と李俊錫が出会い、「和解」したのだから、「国民の力」党員のみならず、国民みんなが驚いてしまったのも無理はない。

李代表の潜行行動をつぶさに見てみると、「党代表パッシング(李代表をスルーする)」問題に積極的に対抗しようとする彼の意図がうかがえる。党代表として自身の注目度を高め、尹候補側に向けた圧迫効果を極大化するとともに、選挙局面で党代表の役割論を浮上させようというものだ。李代表は、潜行開始から2日目の12月1日午前、釜山の沙上区(ササング)の張済元(チャン・ジェウォン)議員の事務所を訪れた。そして意図的に張議員の姿が描かれた巨大ポスターの前で明るく笑う写真を撮り、これをメディアに公開した。突然姿を消した李代表が初めて公開した写真だけに全国民の関心が注がれた。尹候補の側近とされていた張議員は最近、選挙対策委員会の構成局面で李代表と対立してきていた。このため、李代表が本人とギクシャクしている張議員を公に拒否し、尹候補を圧迫するためという解釈が出されたりしているが、本当のところはわからない(李代表が直接、己の心象を解説した文章や動画がないから)。

12月2日には、済州を訪問した李代表が、メディアと初の公式接触を行い、尹候補に対する不満を本格的に吐露したりもしていた。いわく、自身と対立してきた(尹候補の)側近について、「(尹候補側)の核心関係者から発されている私に対するさまざまの侮辱的な発言が現在の状況を悪化させている」とし、「特に、尹候補が同席した席で『イ・ジュンソクが党内の広報費を使おうとしている』という趣旨の発言をした人物は、尹候補は誰なのかを知っているはずだ。人事措置が必要だ」と圧力を加えていた。こうした行動や発言からみえることは、36歳と若いことは若いのだが、その若さが20代30代の若者たちを引き付ける原動力でもある。ゆえに代表の俺を無視するなんてことはありえない、党代表としてオレは来年の選挙で必ずわが党から大統領を当選させるから、代表としての役割をまともにやらせてくれ、という必死のパフォーマンスをしていたということだろう。

「チルい」を知らないとおじさんなのか?2021年の新語に選ばれた謎ワード

年末恒例の、今年の新語・流行語大賞も話題を集めましたね。なかでも、コロナ禍で使われ始めた『人流』『黙食』などの新しいことばが目立っていたように感じます。そんな中、朝日新聞の元校閲センター長という経歴を持つ前田さんが注目したのは、三省堂が主催する「辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2021』」の大賞のことば。自身のメルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』の中でそのことばに触れています。

 

「チルい」ってことば、知ってますか?

先日、神戸のエレベーターの中に「黙乗にご協力ください」という張り紙があるのを見ました。コロナ禍で「3密」「人流」「黙食」「マスク会食」などという摩訶不思議なことばが、次々つくられました。

「人流」ということばを初めて聞いたときに、どういう意味なんだろうと思って辞書を引くと「同類の人。仲間」「人を評論する」と載っていました。「人の流れ」という意味は、そこには見当たりませんでした。

漢字は、その組み合わせで新しいことばを生み出すことができる、ということをリアルタイムで見せられた思いでした。

「黙食」は、コロナ禍において複数で食事をするときのエチケットのアイコンのような意味合いがあります。本来なら食事をしながら楽しむ会話を、意識的に抑え込むという意味合いが「黙」の中に含まれているように思います。

先に出した「黙乗」も「黙ってエレベーターに乗りましょう」という抑制的なメッセージです。だから今年の流行語には「黙」が中心のことばが選ばれるのではないだろうか、と思って年末恒例の流行語に関する催しを楽しみにしていました。

しかし、予想はほぼ裏切られた形でした。

リアル二刀流/ショータイム

「『現代用語の基礎知識』選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞は、「リアル二刀流」と「ショータイム」でした。大谷翔平選手の大リーグでの活躍は、鬱屈した時代のなかにあって、ひときわ輝く希望の光のように思えました。

MVPを始め、大リーグにある賞の11ほどを独占したのですから、大谷選手はまさにヒーローだったのです。だから鬱々とした時代を象徴することばではなく、未来への希望や誇りということばを選んだ気持ちは、素直な感覚として理解できました。

それでも「新語・流行語大賞」のなかには「うっせぇわ」「人流」「黙食」といったことばがノミネートされていました。ここには、その年に人の口の端にのぼったことばが中心に挙げられています。時の状況に大きく影響されたことばなので、将来、使われなくなる可能性もあります。

一方、三省堂が主催する「辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2021』」は、これとはスタンスが異なっています。

将来、辞書に載せるかもしれない新語を選ぶという基準があり、辞書の著者・編者が選考しています。ここにも、「人流」「ウェビナー」「おうち○○」といった、コロナ禍の影響を受けたことばがいくつかノミネートされていました。

 

育児のプロは、なぜ我が子の誕生日会に友達を呼ばないのか?

コロナの心配も多少は落ち着きを取り戻し、外出や友人との集まりも考え始めた頃ではないでしょうか。しかし、それによって子育て中のお母さんからは悩みが増えてしまったことも…。今回はの無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』では、 「友人の誕生日会に紹介された子供が自分もやりたいと言って悩んでいる」というお母さんからのお悩みに、著者のパピーいしがみさんがご自身の誕生日会の思い出とともに回答しています。

誕生日会

こんばんは。パピーいしがみです。

いよいよ12月になりましたね。クリスマスツリーの点灯式があったり、紅白参加歌手の発表がされたり、少しずつ年末、年始に向かっています。

そこでちょっと興味深いご相談を頂いたのでご紹介したいと思います。

誕生会やクリスマスパーティー。友達を呼んで…なんて、今までは(コロナもあり)あまりできなかったと思うのですが、もしかしたら今、集まる事も抵抗が無くなって、クリスマスパーティーなどを考えている方もおられるかもしれません。私たち大人だけではなく、子供たちが友達を集めてのパーティーもあるでしょう。

今日ご紹介するのは、コロナが落ち着いてきた時、長女さんがお誕生日会に呼ばれた…その時の内容です。

お誕生日会自体はとても楽しかったらしく「私の時もやりたい!」と言っているのですが…とのご相談を頂きました。

mitonさんご自身は友達を呼んだり、誕生日会をするのは手がかかるし、あまりしたくはないとお考えのようですが、「経済的にムリ」とか「手間がかかる」とは言いたくないし、どうしたらいいだろう?とお悩みでした。

これでコミュ強になれる!“聞き方”を変えれば他人との会話がうまくいく

2021年のベストセラーになった『人は話し方が9割』という本をご存知でしょうか?その続編が発売されたということで早くも話題になっています。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介されているのは、『人は聞き方が9割』。え?話し方じゃないの?と思ったかもしれませんが、読めば納得の一冊となっています。

年間ベストセラー1位!待望の続編⇒『人は聞き方が9割』永松茂久・著 すばる舎

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人は聞き方が9割

永松茂久・著 すばる舎

こんにちは、土井英司です。

本日の一冊は、2021年年間総合ランキング1位に輝いた、『人は話し方が9割』の待望の続編。著者は前作と同様、実業家・講演家の永松茂久さんです。

※ 参考:『人は話し方が9割

『人は話し方が9割』って言ってたのに、今度は『人は聞き方が9割』っておかしくないか?とツッコミが来そうですが、じつは「話し方」のなかで極めて重要なのが「聞き方」という位置づけです。

なかなか上手いですね(笑)。

前著は、話し方のメンタル面にフォーカスした良書でしたが、今回もまた、聞き方が相手のメンタルに与える影響についてよく書かれています。

相手に安心感を与える聞き方、好かれる聞き方、嫌われない聞き方、相手をノセる聞き方…。

良い場作りのための「聞き方」の極意がまとめられていて、今回も勉強になりました。

なかでも「魔法の傾聴」と「嫌われない聞き方」の解説部分は必読です。

人は基本、話したがる生き物ですが、本来は聞くことによって人間関係を構築することができる。そういう意味で本書は、ネットワーク作り、場作りの本でもあると言えるでしょう。

海外ビジネスで失敗ばかりの日本企業が中国に頼らなくても成功する方法

より広い市場を求める企業が希望に燃え展開するも、思ったとおりことが進まず結局撤退に追い込まれるという例が多々聞かれる海外ビジネス。決して軽くはない痛手を負うことになる海外展開の失敗は、どのような原因で起きてしまうのでしょうか。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、多くの企業の失敗に共通する敗因を列挙するとともに、海外ビジネスに成功する「もっとも良い方法」を考察。さらに今後有望と思われるビジネス展開先としてベトナムを挙げ、その理由を具体的に記しています。

 

典型的な海外ビジネスの失敗例

日本企業が海外ビジネスで成功できないのには理由がある。

第一に、多くの企業が日本国内のビジネスだけしか経験がないこと。そのため、全ての意思決定は国内ビジネスの常識で判断してしまう。よく言われるが、日本の常識は世界の非常識である。

第二に、経営戦略全体と海外ビジネスの意義、あるいは国内事業との連携等について考えられていないこと。

多くは、既存のビジネスと切り離され、国内事業の担当者の協力が得られず、社内で孤立してしまう。

社長が個人的なビジネスとして行うことも多く、会社の組織のバックアップが得られず赤字を垂れ流すケースも見られる。

第三に、十分な事前調査を行わないこと。社長や役員が物見遊山のような視察を行い、進出を決めるケースもある。

本来ならば、現地の同業種の業界構造や商慣習、競合となる現地企業、流通構造、消費者意識やライフスタイル等を調査した後、テストマーケティング等を繰り返してから、本格的な進出を行うべきである。しかし、アジア諸国への進出の場合、相手を見下して調査を行わないことも多い

第四に、現地の状況を全く理解せず、言語も通じない日本人社員を現地の責任者として派遣すること。現地に親類も友人もいない環境の中で、ビジネスを始めることは無謀である。

第五に、自前主義で現地スタッフを信用しないこと。現地スタッフとコミュニケーションが取れないので、信頼することもできない。しかも、ビジネスの法律や契約に関する知識も少ないので、ルールや契約で社員をコントロールすることもできない。

しかし、課題が理解できれば、それを解決すればいい。怖いから国内に留まるという考え方だけでは、ビジネスチャンスを逃すことになる。

信頼できる人材が必要

海外ビジネスで成功する最も良い方法は、現地の人と結婚して、信頼できる配偶者や親類と一緒にビジネスを行うことだ。日本国内を見ていても、日本人と結婚して、日本に根を張って、ビジネスを行っている人は安定している。

それができないなら、信頼できる人とパートナーを組むことだ。しかし、これが非常に難しい。まず、信頼できるからどうかが判断できないし、互いに信頼できるようになるには、時間が掛かる。

あるアパレル専門店企業は、日本に留学し卒業した中国人を正社員として雇用し、数年かけて信頼関係を築き、そのスタッフを中国に派遣した。海外ビジネスに慣れた日本人を中心にその中国人がチームを組んで、業績を上げることができたのである。

私も、まず日本の本社がビジネス展開を計画している国の人材を採用するべきだと思う。その人材を育成する中で、その国の人の考え方も理解できるし、逆に日本のビジネスを理解してもらうこともできる。

その場合、どのように日本の本社に現地の人材を雇用することができるのか。また、どうすれば、事前にビジネスの可能性を調査できるのか。そして、現地法人を設立する場合にも、どうすれば「核」となる人材を採用できるのか。日本語が使えて、日本で生活した経験があり、必要な教育を受けた人材。言うのは簡単だが、実際に募集して、採用するのは大変な作業である。

 

アメリカ国防総省も恐れる、中国「サイバー民兵」10万人の脅威

先日掲載の「『米は中国を止めることなど出来ぬ」米中首脳会談の直後ある筋から届いた衝撃の一報」等の記事でもお伝えしているとおり、台湾を巡り激しいつばぜり合いを展開し続けている米中両国ですが、習近平政権は“台湾併合”に向けた準備を着々と進めているようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、中国が仕掛けんとする「ハイブリット戦争」の全貌を白日の下に晒すとともに、台湾有事が起きうるタイミングについて考察。さらにこれまでほとんど語られてこなかった、日米を始め各国が台湾を防衛する側につく理由を明らかにしています。

【関連】「米は中国を止めることなど出来ぬ」米中首脳会談の直後ある筋から届いた衝撃の一報

 

New Typeの紛争を仕掛ける中国の戦略と危機

「もう大規模な軍事的侵攻は必要ではない」

先日、私も参加した国際安全保障系の会議で出た発言です。

これまで戦力といえば、陸海空軍をイメージし、そこに大量破壊兵器(Weapons of Mass Destruction)であるABCまたはNBCで略称される核・生物・化学兵器を扱う特殊な部隊が加わる内容でした。そこに最近、宇宙軍とサイバー対策軍が加わってきました。

それらをすべて駆使した新しい戦争を、最近、ハイブリッド戦争と呼んでいるのは、皆さんもご存じかと思います。

特にロシア、北朝鮮、中国…などの国々発のサイバー攻撃が世界各地で多発してくると、アメリカ軍や英国軍などではサイバー部隊を、総合安全保障戦略を担う組織に格上げする動きが活発化しました。日本の自衛隊も、規模こそ小さいとされるものの、サイバー部隊の編成を本格化しています。

日本周辺の地域、つまり朝鮮半島や台湾、南シナ海などで、安全保障環境が大きく変わり、そして地政学リスクも変容してきています。

表向きには米中対立の激化によって、台湾海峡が米中開戦の舞台になるのではないかとの話題ですが、この台湾をめぐる両陣営の攻防は、実は大いにハイブリッド戦争の様相を呈していると言えます。

先の発言は、中国関係の参加者から出たものですが、その裏には、「台湾有事の際には、国際社会が全面的な反応をする前に、短期的な地域紛争として片づけてしまいたい(台湾を併合したい)」という“本音”が見え隠れしているように感じます。

言い換えれば、米国や日本、そしてその同盟国が軍事的な介入をし、本格的な戦争にまで発展してしまう前に台湾を取りに行きたいという意図でしょう。

どうして日中米はもとより、欧州各国も台湾にこだわるのかはまた後で触れるとして、先に挙げたような“意図”を実現するための手段は、「物理的な攻撃を最低限にとどめ、メインはサイバー攻撃やフェイクニュース、そして噂の流布などを絡めた情報戦を組み合わせた戦略」である【ハイブリッド戦争】であると考えられます。

中国でそれを全軍的に支えるのが中国人民解放軍の中で格上げされた17万5,000人規模の戦略支援部隊と、軍の支持を得て作戦を遂行するAPT40(民間のハッカー集団からなるサイバー攻撃グループ)などの10万人規模の“サイバー民兵”と言われています。

アメリカの国防総省もその存在を恐れており、「台湾有事の際には、このサイバー部隊が台湾世論に影響を及ぼし、台湾に対する政治戦および心理戦の中心を担う」と分析し、急ぎ対策を練っているようです。

この戦略支援部隊は、1999年に人民解放軍大佐らが発表した『超限戦』という論文で示された【政治、経済、文化、思想、心理など社会を構成するあらゆる要素を非軍事の戦力として用いる】という考えから2015年に生まれた部隊ですが、これは予てより戦略として存在する「興論戦・心理戦・法律戦」(合わせて三戦)のコンセプトをより情報戦の実戦で用いることを目的とされています。

 

在CITY POP的天空翱翔的“孤鳥” 從家人及樂壇的口中全盤剖析作曲家瀧澤洋一遺留給北野武等人的名曲及音樂成就-名作曲家瀧澤洋一的一生及諸多偉大功績

70到80年代有位撰寫出許多城市流行樂(CITY POP、シティ・ポップ)名曲的作曲家、歌手,他的名字正是瀧澤洋一(滝沢洋一、たきざわ・よういち、Yoichi Takizawa)。因其提共給和聲樂團「Hi-Fi Set」的名曲隨意筆記(メモランダム)』而被世人所知曉的瀧澤,其實渡過了一段默默無名的人生。藉由採訪瀧澤的家人及樂壇夥伴,從他們口中揭開即將迎來冥誕15周年的瀧澤洋一的一生及音樂成就,以及留給許多歌手、女演員及偶像的名曲。也藉此細數推動CITY POP風潮幕後者的偉大成就。

序曲〜前所未見的CITY POP風潮。世界對日本投向了“熱切的關注”

近期,在海外樂迷中,日本的「CITY POP」造成了巨大的風潮。在70到80年的日本,由抱持著海外文化的憧憬及追求都市及度假中心生活的年輕人文化為背景而生的和製流行樂被稱之為CITY POP,因其音樂性而受到高度的評價。

在此之前喜愛CITY POP的樂迷只能透過購買只在日本國內販售的黑膠唱片或CD來收聽。近年由於網絡及智慧型手機的普及,透過在日常生活中也能觀看的影音網站「YouTube」的影片推薦功能讓CITY POP被更多海外的聽眾發掘

在當時,這些被稱為CITY POP的歌曲只在海外的愛好者間流傳,由於錄音師高超的演奏技巧、追趕上歐美樂的製作技術及編曲和混音的質量提升而被高度評價,形成了從前幾年開始就有海外聽眾為了購買CITY POP的黑膠唱片而造訪日本,在涉谷及新宿的唱片店也造成了人擠人的現象。

此外,因作為歌手松原美紀(2004年逝世)的出道曲而被熟知,同時也是CITY POP的名曲『深夜中的門~和我在一起(真夜中のドア~stay with me)』(1979)2020年12月進入世界92國的Apple Music J-Pop排行榜,此後不只是音樂網站,在一般的新聞網站或是報紙媒體都造成熱烈的討論。

● 現在,松原美紀的『深夜中的門~和我在一起』為何造成話題?深受全世界的CITY POP迷喜愛的讚歌(日文、billboard Japan)

由於CITY POP的風潮,目前已很難找到收錄山下達郎、竹內瑪莉亞、大貫妙子、角松敏生、吉田美奈子、松下誠等人深情樂曲的原版黑膠唱片,而這不過是CITY POP風潮的冰山一角而已。

世界性的熱潮的崛起,使得日本人開始對過去本國音樂產生興趣,正所謂就算在歐美樂面前也能有自信地收聽的時代已來臨,近年許多被埋沒的名曲、作曲家、音樂家們也開始有了曝光的機會。

本篇文章正是敘述前所未見的在CITY POP的天空翱翔的“孤鳥”瀧澤洋一的故事。

時隔37年進入大眾視線的一張專輯

2015年7月29日,有張CD在日本的Tower Record及索尼音樂網站(線上)開始限定發售。

那張唱片被取名為Leonids No Kanata Ni』(『レオニズの彼方に』、『Leonids的彼方』Leonids意指每年11月時會出現的獅子座流星群。

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原版的黑膠唱片是於1978年10月5日發售。但在問世後的37年間卻一次也沒有被做成CD,在日本的大眾流行樂史中幾乎是被遺忘的存在。在Tower Record的販賣時在商品介紹的地方引用了以下的文字。

雖然由將松任谷由實帶到世人面前的村井邦彥參與製作,並由ALFA製作的東芝/EXPRESS出品,但在發售當時並未取得好成績。在CITY POP迷中是被這樣再評價的-光是由有名的佐藤博編曲並且從稀少性來看都是難得一見的逸品、(省略中段文字)而賦予名曲光彩的正是編曲的佐藤博(Key) 、村上秀一(ds)、林立夫(ds)、青山純(ds)、鈴木茂(g)、松木恆秀(g)、松原正樹(g)、鳥山雄司(g)、松崗直也(p)、高水健司(b)、伊藤廣規(b)等這些有實力及技術的音樂家們

不難想像能促使這樣豪華陣容參與製作的是音樂家村井邦彥(むらい・くにひこ)先生。村井先生是這張專輯的製作人,也是阿爾發唱片的創始者,更是因為名曲給我一雙翅膀(翼をください)而被熟知。而瀧澤正是有著能被村井先生所認可的才華。

而讓這樣夢幻的作品增添光彩並將這張專輯首次CD化的是則是樂評家金澤壽和先生(金澤寿和、かなざわ・としかず),金澤先生以對CITY POP獨到的觀點去選取的指南Light Melow系列並擔當了復刻CD等的企畫和監修。

對於CD化的辛苦,金澤先生是這樣敘述的。

這張專輯最初是在我企劃、監修的唱片指南『Light Melow的日本樂699』(2004)中的「職人口中的不得不知道的奇蹟名盤3」被介紹。

1跟2都較早就被CD化,但製作Leonids No Kanata Ni(レオニズの彼方に)卻花費了10年的時間。

雖然現在在業界被高度評價,但過去卻鮮為人知。對於能夠被CD化這件事我很感激」(金澤壽和)

而創造出這樣的奇蹟名作Leonids No Kanata Ni』的正是本篇文章的主角,作曲家瀧澤洋一(滝沢洋一、たきざわ・よういち)

曾經鮮為人知,CITY POP的夢幻名作『Leonids No Kanata Ni(レオニズの彼方に)』

瀧澤洋一是在70年代到80年代,受到歐美樂的影響而創作出許多高品質名作的音樂家。

也許說到提供樂曲隨意筆記(メモランダム)(作詞中西禮)給由原本赤い鳥是由三個人組成的加盟組成的和聲樂團Hi-Fi Set的作曲家,就會使人有印象。

由於瀧澤已經逝世,所以在前面的文章以過去式去敘述。瀧澤在本篇文章刊登的15年前的2006年4月20日去世,享年只有56歲。

瀧澤生涯唯一的個人專輯『Leonids No Kanata Ni(レオニズの彼方に)2015年的Tower Record限定販售,並在日本的樂迷間有「不為人知的名作」「奇蹟的一張等高評價,原版的黑膠唱片價值在市面上現已高達數萬元日幣。Tower Record的店員曾給予「整張唱片找不到任何贅曲」,簡直就是CITY POP的奇蹟這樣的評價。

【#涉谷citypop通信】瀧澤洋一/ Leonids No Kanata Ni。原版的黑膠唱片在CITY POP中也是屈指可數的稀少珍品!由佐藤博擔任的編曲以及一流的演奏家的演奏合作無懈可擊,可以說是整張專輯都值得推薦,充分展現被埋沒的天才的作曲的一張逸品!

這張專輯現在,在各音樂平台媒體上是「訂閱解禁的狀態,只要下載Spotify的應用程式,不管身在何處都能免費收聽。建議嘗試收聽充滿1978年時古早風味的優美旋律及參與音樂家們精彩的演奏。現在全世界都能收聽這張專輯,也不枉金澤先生花了10年以上的時間與努力。

瀧澤獨有的平緩的演唱方式不可思議地讓這張專輯越聽越上癮。就連初次收聽的樂迷也給予這首樂曲的品味及演奏品質極高的評價。

但是,有一個疑問一直尚未得到答案。受到這樣的高評價,至今沒被注意到的瀧澤洋一到底是怎麼樣的一位音樂家?

在冥誕15年這樣的時間點,從音樂人、瀧澤的家人口中揭開過往默默無名的CITY POP風潮的幕後推動者「瀧澤洋一(滝沢洋一)的音樂活動全貌及提供給歌手、藝人、女演員的諸多名曲。在瀧澤身上仍有許多尚未被人知曉的,日本的CITY POP的偉大功績。

安倍政権「影の総理」が原発推進論で垣間見せた“国民見下し”の何サマ

気候変動対策として「脱炭素」が叫ばれ、わが国も2050年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言。目標達成には原発の稼働が欠かせないとの言説が聞こえてきます。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、著者で「Windows95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、安倍政権の「影の総理」と言われた今井尚哉氏のエネルギー政策に関する考察を紹介。ポーランドの実情を語る形で「原発推進派」のロジックを巧みに展開していて、「経験」として「原発に対する不安」を抱く国民を見下し愚民扱いしていることがよくわかると訴えています。

※本記事はメルマガ『週刊 Life is beautiful』2021年11月30日号より一部抜粋したものです。全文をお読みになりたい方は、この機会にぜひご登録ください。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

私の目に止まった記事

「脱炭素と脱原発」~ 二兎は追えない | キヤノングローバル戦略研究所

日本の原発中心のエネルギー政策を作り、安倍政権時代は、「おぼっちゃん」である安倍総理を意のままにあやつる「影の総理」として君臨したことが知られている今井尚哉が、キャノングローバル戦略研究所の研究主幹として執筆した、小論文です。

「原発推進派」の人たちが、どんなロジックで「日本は原発に力を入れるしかない」と言っているかが良く分かる文章なので、是非ともお読みください。要約すれば、「再生可能エネルギーだけで化石燃料を置き換えることは所詮出来ないのだから、国民が嫌がろうが原発をやるしかない」となります。

理路整然とした文章なので、これだけを読むと説得されそうになりますが、「国民が嫌がろうが原発をやるしかない」という部分に、「選民思想」が明確に表れており、なぜ安倍政権が国民を愚民としてしか捉えて来なかったかが良く分かります。

今井氏が見過ごしているもっとも重要な点は、日本国民の間に広がる「原発に対する不安」そのものです。その不安は、いわゆる「風評」と呼ばれるような誤解に基づくものではなく、福島第一での事故という経験に基づいた「人間にミスはつきもの」という経験であり、「エリート官僚に対する不信感」なのです。

事故調査委員会が報告した通り、事故の原因は「想定外の津波」ではなく、「官僚と電力会社の癒着」と「勤勉な日本人なら原発を安全に運転できる」という驕り(おごり)にあったわけで、それらの払拭なしに原発など危なくて運転出来なくて当然なのです。

にも関わらず、その事故を起こした原因を作った張本人が、「脱炭素と脱原発は両立しないんだよ」と原発を怖がる国民を見下して書いているのがこの文章なのです。

 

対中国でベトナムと強める軍事的関係を日本のメディアが伝えぬ理由

11月24日、総理大臣官邸にてベトナムのチン首相との首脳会談に臨んだ岸田首相。共同声明では中国を念頭に置いた懸念が表明されましたが、日本国内において、ベトナムを始めとしたアジア各国と我が国の軍事的結びつきが大きく報じられることはありません。そんな状況に危機感を募らすのは、海外マーケティング会社の代表を務める大澤裕さん。大澤さんは自身のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』で今回、香港のサウスチャイナモーニングポスト紙が伝えた日越首脳会談の内容を翻訳し紹介するとともに、国際関係をタブーなく議論する重要性を訴えています。

 

軍事的な結びつきが強まる日本・ベトナム関係

しばしば、日本の戦略について、海外の報道の方が分かりやすく説明していると感じることがあります。

先週の岸田首相とベトナム首相の会談を報じた香港サウスチャイナモーニングポスト紙の記事(11月25日)もそうです。以下、記事を抜粋します。

日本とベトナム、南シナ海をめぐる「深刻な懸念」の中で安全保障協力を強化

 

岸田文雄首相とベトナムのファム・ミン・チン首相は22日、両国間の安全保障協力を強化することで合意した。

 

両首脳は、中国とは明示しないものの「南シナ海の状況と、現状を変更して緊張を高めようとする一方的な試みに深刻な懸念を表明」し、いかなる紛争も国際法に沿って解決されることを求めた。

 

チン首相は、岸田氏が先月首相に就任して以来、初めて受け入れた海外リーダーである。

 

この会談は、9月に日本製の防衛装備品や技術のベトナムへの輸出を可能にする二国間協定が締結されたことを受けたものである。

 

日本の歴代政権は、ベトナムをインド太平洋地域における外交政策の重要な要素としており、2006年には日越経済連携協定を締結し、その後、より広範な戦略的同盟にアップグレードしている。

 

2014年から2018年の間に、日本はベトナムのインフラ整備、人材管理、環境・ガバナンス対策のために300億円以上の開発援助を行っており、日本はベトナムに対する最大の援助国となっている。

 

ベトナムは、昨年10月に菅義偉元首相が初めて海外訪問した国の一つでもある。日本がベトナムの沿岸警備隊向けに約400億円を投じて沿岸警備艇6隻を新たに建造すると発表してから数ヶ月後のことだった。この動きは、南シナ海をめぐる北京との領有権争いにおけるベトナムの立場を暗黙のうちに支持したものと見られている。

 

今年11月初旬には、日本の軍艦「かが」と「むらさめ」の2隻がベトナムのカムラン海軍基地に寄港し、ベトナムのフリゲート艦と「親善演習」を行った。また、日本はインドネシアに巡視船を、フィリピンとインドネシアに練習機を提供している。

 

国士舘大学のジンバーグ教授は、岸田首相とチン首相による緊密な協力関係の約束は、米国のジョー・バイデン大統領が今後数週間のうちにワシントンで岸田首相を迎える前の「贈り物」になるだろうと述べた。

 

「安全保障は、貿易や援助の延長線上で利用されており、それはアメリカの対中戦略にも合致しています。日本とベトナムの関係は、特に軍事的な分野で成長し、重要で永続的な関係になると期待しています」。