最強なのはどの世代か。20代から80代の顧客を持つ施術家が明かす“極私的”年代別ネットリテラシー

今やすっかり生活に欠かせなくなったインターネット。もはやそれなしの日常は考えられないものとなりましたが、世代によってネットとの距離感が異なるのも事実です。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では仕事柄あらゆる世代と接する機会を持つ吉田さんが、「あくまで狭い範囲」とした上で年代別のネットリテラシーを誌上で公開。さらにネット時代の問題点等を様々な面から考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:ネットリテラシーに関する狭い範囲の話

ネットリテラシーに関する狭い範囲の話

ネットを頻繁に利用しているのは、当然ながら18歳から29歳の若年層が一番多いようだ。

2024年1月31日にStatistaが発表したデータによると、この年齢層の98%がインターネットユーザーで、最も高い割合を占めていた。

もちろん、そんなことは予想できる。しかし、様々な年代の方々とお会いする機会が多い自分にとっては40歳以降の方々のネットリテラシーを垣間見る機会がとても多い。

当院の患者さん、仮にKさんとしておくが、彼はiPhoneの最新機種を慣れた手つきで巧みに使い、ネット予約からご趣味の写真までサッサと操作し、ご家族ともLINEで常にやり取りしている。なんと89歳の男性だ。

毎回、「すごいなぁ」と見入ってしまう。果たして、自分が89歳まで生きていたら、こんな感じで最新のスマホを操作しているだろうか?ネットに対する興味だけでなく、好奇心が大事なのだ。好奇心だったらいけるかも。寿命は不明(笑)。

あくまでも狭い範囲だが、リアルに感じている年代別のネットリテラシーをこの際書いてみることにした。

まずは20歳代。まぎれもなく、デジタルネイティブだ。インターネットを遊び場として成長してきた。彼らは、情報、ソーシャルメディア、オンラインショッピングにすぐにアクセスできる生活が当然だ。

彼らはトレンドセッターであり、デジタルの世界で何が流行っていて何が流行っていないかを決める人たちではないだろうか。また、メタバース(それが何であれ)で最もよく見られる人たちでもあるだろう。

先日もゲーマーの20歳代のクライアントと話していてつくづく感じたが、すでに住んでいる世界が違う気がした。このリアルな世界とネットゲームの世界それぞれに自分の人生があるようだ。

彼は展覧会へ行ってきた、というのでよくよく聞いてみるとRiumとかいう仮想世界の話でまったくかみ合わなかった。その世界に整体師はいるのだろうか?

次に、30歳代。デジタル&アナログと両方の世界に足を踏み入れている感じがする。初期のインターネットのダイヤルアップトーンを覚えていつつ、今日の高速で常時接続の世界も受け入れている。ただ、すでに環境や経済的理由によってネット環境が違ってくることを十分に知っている。

SNSに敏感なのもこの年代。つまり10歳代から良いも悪いもネットの世界に慣れ親しんで、若さでなんとかノリ切ってきたけれど、その疲労が出てくる年代だと思う。

ネットというよりはSNSによる影響が強い。フォロワーとの距離感や付き合い方、価値観の比較、うっすらしたマウンティングなどに疲労。瞬時に相手の意向や感情を察知するように常に交感神経がいきり立っているような感覚がある。妄想も出やすいだろうな。この年代は特に女子の頸部から肩凝り、背中、特に肩甲骨周辺が我々の仕事対象となる。

40歳代は、収入も増えて、仕事も家庭も安定し、ネット銀行、ネットショッピング、友人や家族との連絡など、実用的な目的でインターネットを使用する可能性が最も高い人たち。

インターネットが目新しいものから必需品へと進化するのを見てきた人たちだ。彼らは初めてメールアドレスを取得した時の興奮を覚えている。オンラインのプライバシーとセキュリティについて最も懸念している人たちでもある。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

「願望」になっていないか?「目標」を立てるなら具体的に数字で達成できたか分かるものにすべき理由

さまざまなシーンで説かれる、目標を設定することのメリット。場合によっては確たる目標を持たずにいることが好まざる状況であるように語られることも少なくありません。はたしてそれは正しいと言えるのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、「目標は必要なのか」という読者からの質問に納得の回答を提示しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:人生や仕事における「目標」は必要か

人生や仕事における「目標」は必要か

Question

shitumon

永江さん、こんにちは。今回は目標についてお聞きします。

生きていくうえや仕事をするうえで、目標は必須でしょうか。私は「家族や友人と楽しく生きていきたい」「目の前の仕事に一生懸命に取り組みたい(成果がでればもちろんうれしい)」という思いで、日々生きています。

ただ、「明確な目標を持って生きるべき」「10年後のキャリアプランを考えるべき」みたいな論調も見受けられます。

明確な目標を持つのが苦手なのですが、目標を持つことは大事でしょうか?毎年、会社で目標設定もさせられますが、憂鬱な気分になります……。

永江さんからの回答

これは目標設定の内容によりますね。漠然と「コツコツと前向きに頑張りたい」「部下に信頼される上司になりたい」のような目標なら無意味ですが、「今年の売上目標●千万円目指したい」「昨対比●%の新規顧客を受注したい」のように明確な達成数値が見える形で立てる目標なら意味があると思います。

例えばわたしも「STEPNで年間2,500キロ歩く」という目標を立て、平日は毎朝90分ウォーキングを続けています。最近は歩きながらポイントが貯まるアプリ「ANA Pocket」を使って、月に1,200マイルを目標に楽しんでいます。

※ わたしの招待リンクはこちら

このように達成/未達成が目に見える形ではっきり分かる目標は、モチベーションにもなるので意味があると思いますが、ぼんやりとした抽象的な目標は立てる意味がありません。「10年後のキャリアプランを考える」というのは、なりたい自分を思い浮かべるのは良いですが、綿密なキャリアプランを設計しても十中八九その通りにはいかないので無駄な作業だと思います。

わたしで言えば「嫌な仕事はしない」「相手に『永江さんに頼んで良かった』と喜んでもらえる仕事がしたい」という思いはありますが、それは願望であって目標ではありません。目標を立てるなら、具体的に数字で達成したか分かる目標にした方が良いと思います。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

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「北方領土を返して欲しくばウクライナ支援やめよ」を日本に呑ませたプーチンが次に要求する無理難題

6月5日、ロシアのサンクトペテルブルクで海外メディアの取材に応じた席上、日本との平和条約交渉再開の条件に岸田政権のウクライナ政策の変更を挙げたプーチン大統領。額面通りに受け取れば、我が国がウクライナ支援から手を引けば北方領土返還もあり得るということになりますが、ロシア側にその意志があると見ていいものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストで28年間のモスクワ滞在歴を持つの北野幸伯さんが、「プーチンは北方領土を返す気がない」とし、そう判断する理由を解説。その上で、「プーチンの言うことを真面目に受け取る意味などない」と断言しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:プーチン、北方領土を返して欲しければウクライナをめぐる立場を変えろ!の意味

プーチン、北方領土を返して欲しければウクライナをめぐる立場を変えろ!の意味

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!北野です。

「ロイター」6月6日付から。

ロシアのプーチン大統領は5日、日本と平和条約交渉を再開することを拒否しないとする一方、対話は日本がウクライナを巡る立場を変えた場合に可能になるとの考えを示した。ロシアに戦略的敗北をもたらそうとする呼びかけに日本は加わったと主張した。

何が書かれているのでしょうか?簡潔にすると、

  • 日本と平和条約交渉を再開することを拒否しない
  • そのために日本は、ウクライナを巡る立場を変えろ!

となります。

日本にとって「平和条約交渉」とは「北方領土返還交渉」と同じ意味です。だからプーチンは、「北方領土を返して欲しければ、ウクライナ支持、支援をやめろ!」と主張しているのです。

これ、どうなんでしょうか?

まず、日本人が理解すべきことは、「日本が何をしても、プーチンは、北方領土を返す気がない」ということです。これ、28年間モスクワに住んでいた私には、「当たり前の事」です。

なぜ返す気がないのか?プーチンというかロシア人は、「北方領土は、戦争によって正当に勝ち取った土地だ」と信じているからです。

「ソ連は、日ソ中立条約がまだ有効だった1945年8月9日に参戦したではないか!」とか、「ソ連が北方領土を占領したのは、日本がポツダム宣言を受諾した後だろ!」とか言っても、鼻をほじくりながら、「は~~、何の話ですか~?勝てば官軍。勝ったからこの領土は我々のものなのですよ」と一蹴されてしまいます。

モスクワにいたころ、日ロ関係は、相対的に良くなったり悪くなったりしていました。関係が良くなってくると、日本の外務省からメールが来て、「今回は北方領土返してくれそうですか?」と質問されました。私は、「無理です!」と正直に返答していました。

とはいえ、安倍さんの時代、日ロ関係がよくなった時期がありました。北方領土を返す気がないのなら、なぜプーチンは日本と仲良くしたのでしょうか?これは、「日本の金と技術が欲しいから」です。北方領土は、「日本の金と技術をもらうための(決してあげない)エサ」なのです。

少し検証してみましょう。2012年12月、安倍さんが総理大臣に返り咲きました。安倍さんは、「私の代で、北方領土返還を実現する!」と強い意欲を持っていた。それで、2013年、ものすごい勢いで、日ロ関係は改善していったのです。

ところが2014年3月のクリミア併合で、すべてが変わってしまいました。日本は、欧米と共に、ロシアに制裁を科した。プーチンは、北方領土は返したくないが、日本の金と技術が欲しい。ところが、「対ロ制裁網」に参加している日本政府は、ロシアと金儲けの話がしにくい。それで、日ロ関係は、一気に冷え込んだのです。

勉強だけでは身につかない、インフルエンサーが教える「外国語」習得の極意!

これからのビジネスには必須となってくる外国語の知識。その習得法を大人気インフルエンサーが教えるという一冊を、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが紹介しています。

【大反響。】⇒『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』

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ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法

Kazu Languages・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、YouTubeはじめSNSの総フォロワー数が200万人となっている大人気インフルエンサー、Kazu Languagesさんによる一冊。

著者は、たった5年で独学で12ヵ国語をマスターしたという、語学の達人。

ネイティブと多言語で会話するコンテンツが人気で、ネイティブのリアクションを見ればわかる通り、かなり流暢に話せています。

もちろん、細かいことを言えば発音や高度な会話ができる/できないなど、ツッコミどころはありますが、注目したいのは、語学を超えた著者の話術。

相手が大切にしているものを褒める、プロフィールの詳細にまで突っ込む、共通の話題で盛り上がるなど、語学よりも大切な、人と人とのコミュニケーションの極意が、動画では表現されています。

本書では、そんな著者がどんなふうに学習する外国語を選んでいるのか、どんなマインドセットで学習に臨むのか、どんなアプリや教材を使って学習しているのか、どう会話しているのか、その詳細がまとめられています。

最短で、現地の人と日常会話で盛り上がるところまでいきたい、という方には、うってつけの内容だと思います。

日本の英語教育を受けても、なかなか外国人と雑談できるようにはなりませんが、本書を読めば、楽しく雑談できる人の秘密が、一発でわかると思います。

ビジネスの情報源として、日本語だけでは物足りない、という人にもおすすめで、どの外国語にどれだけ話者がいるか、習得の難易度はどれほどか、どんな楽しみがあるかなどが書かれています。

もちろん、これだけで12ヵ国語マスターはできませんが、入口としては十分だと思います。

個人的には、また新たに外国語を1つ学んでみたくなりました。

成果が出ない!と思ったら振り返りたい「ドラッカーからの5つの質問」

何を頼りに事業を行うべきか…経営者の皆さんの多くが悩んでいることかもしれません。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では著者の浅井良一さんは、ドラッカーの教えを、日本の成功企業の例を挙げつつ紹介しています。

持続的な競争優位性

卓越性の追求

いったい何を頼りにして事業を行っていけばよいのか。多くの経営者は、自身の経験だけを頼りに日常として業務を繰り返します。恵まれていれば、税理士など識者の助言を受けることなどもあるでしょう。けれど、それでは“持続的な競争優位性を築く”『経営戦略』など望むべきもあらずで、故に運が尽きれば自ずから訪れる破綻を持ちます。

そうならないためには、どうするのか。代表的な解答の一つとして、ポジショニング戦略による事業展開があり。例えば、ファーストリテーリング(ユニクロ)の柳井さんは、将来性が見込めて自分が思い入れを持ってすすめる「カジュアルウェア」のポジションを取り、有能なやる気のある人材に活躍してもらい、日々変革を行います。顧客を幸せにしない、未来がない、勝てないものに資源を分散させません。

“持続的な競争優位性を築く”『経営戦略』なくしては安定的に社会貢献を実現して、差別的に利益を得ることなどできないのです。そのことについてよりよく分かるために根本から探って行きます。根本が整理されなくては、独りよがりの独善で歩むより仕方がないからで。まだるっこしいのですが、そもそもの“企業”“事業”とはから考察します。

ドラッカーは“企業”とはについて「企業とは何かを理解するには、企業の目的から考えなければならない。企業の目的は、それぞれの企業の外にある。企業は社会の機関であり、その『目的は社会にある』。企業の目的として有効な定義は一つしかない。それは“顧客を創造”することである。」。“顧客を創造”は聞きなれない言葉ですが、重要なキーワードで、そしてすべての企業に競争優位性をもたらす『経営戦略』を規定するものです。

“事業”はについて「“顧客”が事業の土台であり、事業の存在を支える。『顧客だけが需要を創出する』。社会が企業に資源を委託しているのは、顧客に財やサービスを提供させているからである。」と考察します。「対価を支払うのは誰か」それは唯一“顧客”で、顧客の“欲求を満たす効用(商品・サービス)”を提供できないのでは事業は成立しません。ために、マーケティング、イノベーションが求められることになります。

「そちらの商品は〇〇です」この声かけの何がいけないかわかりますか?

接客をしていて声かけや会話がうまくいかない人の特徴ってなんだと思いますか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、その答えと解決策を語っています。

双方向になる言葉を選ぶことを意識しよう

接客で声かけや会話がうまくいきにくい人の特徴があります。

それは、声かけや会話のやり方が『一方通行』になっているということです。

例えば接客用語の代表例である『いらっしゃいませ』という言葉。

これって一方通行のあいさつですよね?

お客様は「いらっしゃいませ」に対して何か言葉を返すことはありません。

「こんにちは」と言ってくれるお客様もたまにいらっしゃいますが、そもそも「いらっしゃいませ」に対する適切な返事って存在しないのです。(僕の知る限りは)

店という場所で当たり前に使われている言葉だからみんなが言っているだけであって、『いらっしゃいませ』はとても一方通行な言葉だと考えることができます。

同じようなことが声かけや会話の中でも起こることがあります。

「そちらの商品は〇〇ですよ」と声をかけたとして、この言葉に対する適切な返事ってどんなものでしょうか。

「そうなんですね」「あぁ、なるほど」と答えてくれるお客様はいますが、「そちらの商品は〇〇ですよ」は「いらっしゃいませ」と同じように返事がしづらい言葉だとわかります。

つまり、お客様が反応する必要のない(反応しづらい)言葉で会話をしようとすると、会話が成立しづらいのです。

だとするなら、一方通行ではなくて双方向になる言葉を選ぶことを意識してみると良いでしょう。

「そちらの商品は〇〇ですよ」では返事がしづらいわけですから、「そちらの商品は〇〇ですが、お好きですか?」にしてみる。

これが良いフレーズかどうかはその時々の状況判断が必要なものの、少なくとも一方通行ではなくお客様も返事ができる言葉になっています。

そうするとお客様も返事をしやすくなり、(同時に返事が必要になり)”会話”として成立しやすくなるのです。

一方通行の言葉はただ聞くだけで成立してしまいがちですから、相手にもそこから会話を広げる力を強制してしまいかねません。

お客様にそんな負担をかけるのはナンセンスだと言えます。

言葉をかけたら返せるように双方向の言葉を使うとしたら、どんな言葉を使っていきますか?

今日の質問&トレーニングです。

1)普段接客で使っている言葉で、自分からお客様へ一方通行になっている言葉にはどんなものがありますか?

2)その言葉を、お客様も返事ができる双方向の言葉にするとしたら、どのような言葉に変換しますか?

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医療福祉関連職の不安は「デジタル介入で改善する」という研究結果

医療福祉関連の職に就いている人たちは、うつや燃え尽き症候群の人が多いといいます。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、そのような職種の人たちの「精神衛生」について、積極的なアプローチを行うことへの影響はあるかを調べた研究結果を紹介しています。

医療福祉関連職種に対するデジタル機器を用いた介入

◎要約:『医療福祉関連職に対して、精神衛生に関するテキストメッセージの配信や評価を行う介入は、不安やうつの改善に役立つかもしれない』

今回は、うつや燃え尽きが多いと言われる医療福祉関連職に対してウェブ等を介して積極的なアプローチを行い、その効果を調べた研究をご紹介します。

医療福祉関連職種に対するデジタル機器を用いた介入

ランダム化臨床試験

Digital Engagement Strategy and Health Care Worker Mental Health

A Randomized Clinical Trial

医療福祉関連職に従事する1275人(平均38.6歳、女性83.4%)が対象となりました。

介入としては、毎月精神衛生に関するテキストメッセージの配信、精神状態の評価、治療への連携が行われました。

介入を行うグループと行わないグループに分けて、介入の実施期間は6ヶ月でした。

介入開始から6ヶ月と9ヶ月の経過を調べた結果として、6ヶ月と9ヶ月の両方の時期で、積極的な介入を行ったグループのほうが、うつ症状が少なく、不安の改善が大きくなっていました。

症状が発症する前の、比較的簡便な予防的介入が、精神状態を維持するのに役立つ可能性が示されていました。

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増える「外国人と一緒に働く場」。日本人は“摩擦”とどう向き合えばいいのか?

都市部ではコンビニや飲食店などに外国人の店員さんがいるのが当たり前になっています。当然、外国人と一緒に働いたことのある日本人も非常に増えていて、コミュニケーションに困ることもあるようです。人材サービス会社が実施した調査結果を伝えるのは、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者で、生きづらさを抱える人たちの支援に取り組む引地達也さん。「偏見を解消させるのは“接触”である」とする社会心理学者の説を裏付けるかのように、多くの人が外国人と働いて「困った」経験を前向きに捉えていると紹介。多様化社会に向けて何が必要か、自身の考えを述べています。

外国人と働いて「困った」からどう転回するか

人材総合サービス会社「スタッフサービス・ホールディングス」は3月、日本で外国人と働く(働いたことのある)人の半数近くでコミュニケーションに困った経験があるとの調査結果を発表した。調査対象は全国の20歳~69歳の男女で「外国人と一緒に働いている」「働いたことのある」人。

働いたことのある外国人の1位は中国、2位はベトナム、3位はフィリピンで、外国人雇用の背景には、人員の確保があるようで、雇用の理由を「人手が足りない」が1位(39.6%)、続いて「出身国は問わず人材採用をしている」が26.0%だった。

外国人の雇用は多様化社会に向けた能動的な行為というよりは社会情勢に押されるように進んでいる様相ではあるが、調査全体を見ると、明るい兆しが見えてくる。それは、一緒に働く人がコミュニケーションに困る場面に出会いながらも、概ね前向きにそれを乗り越えようとしている様子だ。そこには多様化社会に向けての希望でもある。

調査によると、職場では、日本語の「会話」や「読み書き」とともに高いレベルの日本語を求めているが、万全とはいかない。それを補おうという職場での外国人の日本語を学べる制度・機会は少ない現状も浮き彫りになった。

上記の困ったコミュニケーションとは、「言葉の問題」、「日本語力不足」、「日本のビジネスマナー・商習慣の知識不足」という。とはいえ、日本人側は「分けへだてなく接すること」、「平易な日本語で話すこと、書くこと」、「あいまいな表現を避け、具体的に伝えること」に気を付けていて、一定の配慮を心がけようとする努力がうかがえる。

「雇用して良かった点」「一緒に働いて良かった点」は、「人手不足の解消」だけでなく、「多様性を感じられたこと」との回答があるから、全体的に前向きの様子だ。

外国人が働く場において摩擦は付き物。文化的差異や宗教、言葉の違いによるコミュニケーションの障壁を乗り越えようとするには、寛容さや歩み寄りという能動的な行為が必要である。それを面倒がると外国人を他者として排除するポジションをかたくなにしてしまうことになる。

偏見の定義で有名な社会心理学者のオルポートの偏見の解消は「接触」であるとの論に従えば、外国人雇用で「困った」という接触が偏見の解消となり、それが多様性を目指す道しるべになるとも考えられる。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

滝沢秀明社長のTOBEが求人募集!で注目「芸能マネージャーってブラック仕事なの?」Number_iが好きなだけじゃ務まらんゾと記者が釘を刺す理由

滝沢秀明社長が昨年夏に立ち上げた芸能事務所『TOBE』の求人情報に注目が集まっています。あのNumber_iや三宅健と一緒にシゴトができるかも!?と、気になっている方も多いのではないでしょうか?ただし、TOBEしかり旧ジャニーズ事務所しかり、「芸能マネージャーのお仕事」には、世の働き方改革とはほど遠いブラックな実態もあるようで…?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

滝沢秀明社長のTOBEが求人募集!でもマネージャー業務はつらいゾ?

Number_i』や三宅健らのマネージメントを手掛ける『TOBE』の突然の求人募集に、周辺はにわかにザワついているようです。

滝沢秀明社長の呼び掛けに、私の知人も「平野クンと一緒に汗を流せるなら…」とサイトにアクセスしようとしたのですが「終日繋がらないんですよ…」と肩を落としていました。

『Number_i』なのかメンバー個々のマネージャーになるのかはわかりませんが、現場にどんな人材が現れるのか、今から本当に楽しみです。

芸能プロダクションの求人募集といって私がすぐに思い出すのは『ジャニーズ事務所』の広告です。

故・ジャニー喜多川さんや故・メリー喜多川さんが存命の頃は通年、事務所御用達媒体の誌面隅っこに、愛想の無い募集広告が掲載されていたものでした。

私が週刊誌記者だった時代は、同僚を捕まえて――

「またジャニーズの募集広告が載ってたよ…こんなに募集をかけるのは現場の労働環境がよっぽど過酷なんだろうな…“アイドルと一緒に過ごせる”と思って採用はされたものの長続きしないんだろうな…」

と酒のつまみでよく論評していたものでした。

実際、テレビや写真スタジオ、ドラマや映画の撮影現場で目にした旧ジャニのマネージャーたちは、その忙しさからでしょうか、いつもどこか虚ろで、覇気のない輩ばかり…というのが私の印象でした。

「ゾンビのような現場マネージャーばかりで、よく仕事が成り立っていけてるな…」と、当時の仲間たちと無駄口を叩き合ったものです。

【関連】ジャニ担記者の「優雅な日常」が崩壊!芸能記者が明かすSTARTO社「アゴアシ廃止」の裏事情…“ストスノ未満”のニュース消滅も?

「要普免」の深い意味。芸能記者との“カーチェイス”も仕事のうち

取材記者と現場マネージャー…仲間同士であり、ある時は敵対関係にもなるこの関係は複雑なものがあります。

現場マネたちの“資質”によって、スクープが簡単に手に入ったり、逆にせっかく掴んだのに永遠に日の目を見ることがないスクープになったりするからです。

例えば、マネージャーとは別に技術に長けた送迎車の運転手を雇っている事務所もたくさんありますが、現場マネが運転手を兼ねる事務所もたくさんあります。

高度なテクニックを持つ現場マネ運転の送迎車に、私たち追跡取材をする側は何度も泣かされたことか…。

技術はもちろんですが、何度も経験するうちにコツを得て、機転が利くようになっていきます。

それまで穏やかだったのに急にスピードをあげたり、逆にダラダラと走ってみたり。普段は車の通行も稀な細い脇道に入ったり、目的地をわからせないように凄い遠回りをしたり…。

【関連】小芝風花の“超ブラック労働”と女優のケジメ…記者もドン引き、過密スケジュールは事務所退所&独立への伏線だった?

ドラテクだけじゃない「星野源の運転手」がヤバい理由

私が現場で苦労したといえば、『あさが来た』で“五代ロス”なる社会現象を引き起こしたディーン・フジオカ星野源です。

2人とも同じ芸能プロダクションに所属しているわけですが、それぞれの運転手が頻繁に替わっていたのです。

何度か追跡取材をしていると、運転手の運転のクセが把握できます。

ゆっくりと走る者や、スピードのアップダウンを繰り返す人…追いかけるこちら側も、現場で運転手を確認するとその“クセ”に備えて準備をするわけです。

ディーンと源ちゃんの場合、現場マネか運転手かがほぼほぼ数ヶ月単位で交代していました。

所属する全てのタレントと担当する運転手を随時交代させているのかはわかりませんが、こちらが“クセ”を把握する前に、現場には今まで見た事のない運転手が控えているのです。

思いもよらない運転技術に、私たちはその度、あぶら汗を流すことになるわけです。

【関連】橋本環奈「深刻な体調不良説」の裏で「公演ドタキャンに感謝」の声があがる訳。芸能記者「ただの二日酔いならいいが…」

日本を滅ぼす「トヨタの大罪」を国税OBが告発。輸出戻し税はトヨタへの補助金、嘘でもデマでもない税逃れ国富収奪30年

トヨタの豊田章男会長が6月3日の記者会見で、自動車の型式認証不正問題を謝罪した。ならばこの際トヨタは「消費税の輸出還付金(輸出戻し税)」についても国民に謝ってはどうか。輸出戻し税はトヨタに代表される輸出企業への狡猾な補助金であり、日本経済衰退の大きな要因になっているからだ。本稿では元国税調査官の大村大次郎氏が、輸出戻し税のカラクリ、下請けいじめの実態、トヨタが長年に渡っていかに日本の国富を収奪してきたかを明らかにする。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:消費税は輸出企業への補助金か(1)(2)

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元国税調査官が暴くトヨタ“もう1つの不正”と「輸出戻し税」のカラクリ

消費税には、輸出還付金(輸出戻し税)という制度があります。

この輸出還付金は、事実上、輸出企業への補助金とさえいえるものです。輸出企業は、消費税を納付していないのに、還付金を受け取っているからです。

なのですが、昨今、ネット上では賛否両論が渦巻いています。「輸出還付金は、輸出企業が当然受け取るべきものである」と主張される方も多くおられるのです。

そこで今回は、この輸出還付金論争について解説したいと思います。

まず輸出還付金の仕組みについてご説明しますね。消費税というのは、不思議な仕組みがいくつもあり、そのうちの一つが、「輸出還付金」というものです。

消費税には、「国内で消費されるものだけにかかる」という建前があります。だから、輸出されるものには、消費税はかかりません。

ところが、輸出されるものというのは、国内で製造する段階で、材料費などで消費税を支払っています。そのため「輸出されるときに、支払った消費税を還付する」という仕組みがあるのです。それが、輸出還付金というものです。

「輸出戻し税はトヨタへの補助金」が嘘でもデマでもない理由

消費税の建前上の仕組みからいえば、この輸出戻し税というのは、わからないことでもありません。輸出企業は、製造段階で消費税を払っているのに、売上のときには客から消費税をもらえないので、自腹を切ることになるからです。

しかし現実的に見ると、この制度は決して公平ではありません。

というより、この戻し税は事実上、「輸出企業への補助金」となっているのです。というのも、大手の輸出企業は、製造段階できちんと消費税を払っていないからです。

消費税がかかっているからといって、下請け企業や外注企業は、価格に消費税を転嫁できません。製造部品などの価格は、下請け企業が勝手に決められるものではなく、発注元と受注企業が相談して決めるものです。

となると、力の強い発注元の意見が通ることになり、必然的に消費税の上乗せというのは難しくなります。

トヨタなどの巨大企業となるとなおさらです。トヨタから発注を受けている業者は、常にコスト削減を求められています。表向きは消費税分を転嫁できたとしても、「コスト削減」を盾に価格を引き下げられることはままあります。

となると、トヨタなどの輸出企業は製造段階で消費税を払っていないにもかかわらず、戻し税だけをもらえる、ということになるのです。