“北が核を所有なら日本も”トランプ外交の何が間違いか、と米メディア

アメリカ大統領選の共和党候補の中でトップを走るトランプ氏が、国内政策だけでなく、外交や安全保障についても持論を語り始めた。同盟国の核保有容認など、戦後の国際秩序をひっくり返すような仰天発言に、メディアや識者は不快感を表している。

同盟国は金を払うか、自衛すべき

トランプ氏はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、日韓が核兵器を持つことを許容するかのような発言をし、その後のCNNのインタビューでも、同様の考えを示した。ウェブメディア『Vox』によれば、トランプ氏は同盟国の保護にアメリカが費用をかけ過ぎていると信じており、各国は迷惑をかける分アメリカに対価を支払うか、自衛手段を独自に開発すべきと考えているらしい。核兵器で日韓が中国と北朝鮮を抑止できればアメリカは一銭も使わずに済み、誰にとっても好都合というのが、トランプ氏の考え方だという。

CNNのアンダーソン・クーパー氏の「もし日韓に核兵器を持って構わないと言うなら、サウジアラビアも持ちたいと言うでしょう?」という問いに、トランプ氏は、同盟国が核を持つのは「時間の問題」と答えた。さらに「彼らが持ち始めるか、我々がすべて撤廃するかのどちらかだ」と説明。しかし「すでに多くの国が核を保有している」ため、核兵器の撤廃は困難だという見解を示し、日本の核保有についても、「北朝鮮が持っているなら、ある意味日本にも持たせるほうがいいと思わないか?」と逆にクーパー氏に問いかけた。

実は日本は最高の協力国

このようなトランプ氏の意見に、米メディアや識者は反論している。

米シンクタンク「新アメリカ安全保障センター」のシニア・フェロー、ミラ・ラップ-フーパー氏は、トランプ氏はアメリカの最も重要な同盟を、同盟国に核兵器を所有させるというリスクを冒してまで破棄しようとしていると述べ、パートナーを核攻撃から守り、その結果核拡散を抑えるという、数十年続いたアメリカの拡大抑止という政策を終わらせることにつながると指摘する(USA トゥデイ)。

CNNのインタビューでは、トランプ氏は核拡散には反対と述べており、『Vox』は明らかに他国の核保有を容認する同氏の考え方と矛盾すると指摘する。アメリカが戦後作ってきた国際秩序が、核戦争の危機を抑えてきたという事実を認識していないか、どうでもいいと思っているかのどちらかだと述べている。

ラップ-フーパー氏はまた、トランプ氏の外交政策は同盟と同盟国を軽視するものとし、条約は「不公平」、NATOは「時代遅れ」といった発言を問題視している。特に、日韓は米軍基地の維持にもっと費用を支払えとトランプ氏が繰り返し発言していることに対し、全くの不見識だと非難しており、同盟国は相当な額を米軍基地に投じており、日本ほど協力的な国はないと反論している(USA トゥデイ)。

ブルームバーグによれば、日米は今後5年間に渡り、日本が米軍への「思いやり予算」として年間約1899億円を負担することで合意しており、基地の借地料の負担、米軍用に防衛省が持つ3725億円の予算も合わせれば、莫大な支出となっている。韓国も年間9000億ウォン(約890億円)以上を米軍に支払っており、アナリストや関係者は、日韓の支払い不足という批判はあり得ないとしている。

孤立主義の危険は説明されるべき

政治学者のイアン・ブレマー氏は、アメリカの例外主義(他国とは質的に異なるという考え)は、単に軍事力や富に基づいたものではなく、アメリカが築いたさまざまな選択や価値観に裏打ちされていると指摘する。また、アメリカでの市民の概念は、同じ血統を持つ種族ではなく国家への献身に基づいたもので、これが世界中から人々を引き寄せている理由であり、「勝者と敗者」、「善と悪」、「勤労者とたかり」、「我々と彼ら」に世界を二分するトランプ氏の考え方はアメリカに相応しくなく、孤立主義に走る「アメリカ最優先」では、再びアメリカを偉大な国にすることはできないと述べる(タイム誌)。

もっともブレマー氏は、他国に良くして何の得になるというトランプ氏の主張は、多くのアメリカ人の懸念に直接訴える重要な問いかけだと認めており、国民はなぜ彼の意見が間違っているのかを知るに値すると述べる。そしてトランプ氏の外交政策を軽視したり非難するだけでなく、彼が掲げる疑問や、そこから生じる憤りへの答を出さなければいつまでも解決はなく、そのようなリスクを取る余裕は、アメリカと世界にはないとしている(タイム誌)。

(山川真智子)

 

【関連記事】

LINEでの告白、実はNGだった。男女別「断りにくい頼み方」とは?

日頃の生活の中で誰かに頼みごとをするとき、あなたはどうやってお願いしていますか? LINEやメール派の方もいれば、直接顔を見て話したい、と考える方もいるかもしれません。ですが、ちょっと気をつけて下さい。実はOKしにくい頼みごとをされたときに「断るかどうかの判断」は男女によって違うようです。メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、心理テストを例に男女の頼みごとに対する考え方の違いを教えてくれました。 

『頼みの心理テスト』

みなさんこんばんは。ゆうきゆうです。

では今夜もセクシー心理学GOLDの世界をお届けいたします。

 では、こんな心理テストをお楽しみください。

彼女に頼み事をしたい!こんなとき、どうお願いする?

  1. 「直接会って」
  2. 「電話で」
  3. 「メールで」
  4. 「LINEなどのアプリで」

選んでから、続きを読んでくださいね。

◆ 男女で頼みが…?

さて、解説です。

実は心理学者であるチャルディーニらは、多くの被験者を対象にして、「OKしづらい頼み事」をしてみました。

このときに、

A「メールで」
B「直接会って」

という2パターンで、頼んでみたのです。

さてこのとき、両者でどう差が出たと思いますか?

実は、その結果。
相手が女性である場合、

B「直接会って」

という方が、OKしてくれる率は高くなりました。

しかし相手が男性である場合は、AとBで、大きな差は見られませんでした。

すなわち男性は、直接・メールなど関係なく、内容そのもので、OKするかどうかを決めることが多かったのです。

しかしながら女性は、内容にくわえて、「直接目の前にしているかどうか」というのも、大きなポイントを持っていたわけです。

ですので相手が女性であるなら、とにかく直接会った方が、断られにくいというわけですね。 

◆ なぜ男女差は生まれる…?

実際、マンモスを狩っていた時代。狩りは男の仕事でした。

そのとき、女性は集落で他の女性と共同作業をしたり、物々交換などのコミュニケーションを取っていました。

そのため女性は会話の能力が発達し、より相手との関係性を重視するわけです。

だからこそ、

「相手が今、困っている…!」
「雰囲気的に、頼られている…!」

などのメッセージに反応し、目の前の相手にたいしては、断りにくくなるわけです。

たいていの恋愛においては、言うまでもなく、「男性が直接、女性を口説く」という図式が成立します。女性から口説くことは、ほとんどありません。

そして「だからこそ、女性は相手を前にすると、頼み事を断りづらい(=口説かれやすい)」と考えるなら、この男女差は、とてもうまくできている…と考えることができますね。

いずれにしても、あなたが女性に何かをお願いしたいのなら、とにかく目の前にした方がいいわけです。

また別の調査では、「電話」は、「メール」と「直接」の、真ん中くらいの説得効果だということが分かりました。

すなわち

直接 > 電話 > メール

となるわけですね。

全米健康度発表。NY州は11位で、州内最下位はブロンクスに

低順位のエリアが市内にいくつも

newyork

今月、米国の各州と地域の健康度合いランキング(Country Health Rankings)が発表され、ニューヨーク州は全62州のうち11位だったことが分かった。

しかし、州内をさらに細分化して見ると、ブロンクスが最下位、ブルックリンのキングは52位、スタテンアイランドのリッチモンドは26位など、順位の低い地区が複数存在することが判明。

クイーンズは17位だった。

州内で最も健康度が高い地区とされたのはアルバニー地区の北にあるサラトガ地区(Saratoga)だった。

調査は、健康を左右する要素として長寿度、生活の品質の高さ(クオリティー・オブ・ライフ)、肥満度を数値化し、更に社会的要素として収入の金額・教育レベル・犯罪発生件数も加味されている。

統計は、ロバート・ウッド・ジョンソン基金(Robert Wood Johnson Foundation)とウィスコンシン大学健康研究所(University of Wisconsin Population Health Institute)が発表したもの。 

Country Health Rankings公式サイト

記事提供:ニューヨークビズ 

 

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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このバック&リュックなら出張もプライベートも、世界一周にも使える

日々世界中を飛び回っている海外渡航経験の豊富な高城剛さん。そのメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』に、プライベートでもリュックとして使えて、ビジネスの出張でも使えるバックを探している読者の質問が寄せられています。これまで世界中を旅してきた高城さんのオススメするバックとは?

ビジネスとプライベート両方で使えるバックが欲しい

shitumon

高城さん、こんにちは! いつもありがとうございます。今日はバックについて質問です。

仕事での出張と、プライベートも兼ねたバック&リュックを欲しいと思っています。

使うのは、2~3日程度の仕事で出張で、飛行機の機内持ち込みができ、その際歩いたり移動も多いので、リュックとしても使いたいです。

またデザインは、ジャケパンでも合うような、ビジネスとカジュアルどちらもいけるような物が希望です。

すいません、要望が多くて(汗)自分でも探しましたが、リュック系になるとアウトドア感が強い物が多く、なかなか見つかりませんでした。

宜しくお願いします!

高城剛さんの回答

この一年、アウトドア系含め、30を超えるバックパックを購入して使用してきましたが、結局、吉田カバンのPorter「タンカーシリーズ」に戻ります。

また、ビジネスとカジュアルの双方に利用できないのはサイズが問題でして、10リットル以下であれば双方に利用可能なはずです。

かくあって、僕は10リットルのバックパックだけで、世界一周するようになったのです。

7リットルのタンカーシリーズなら、スーツにもバッチリです。3Wayなら、なおさらです。

image by: Shutterstock

 

takashiro 『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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京の都に舞う、桜の花と舞妓衆。絢爛「北野をどり」で楽しむ古都の春

花街と聞くと、「自分とは縁遠い場所」などと思ってしまいがちですが、桜の見頃に五花街で行われる「春のをどり」は誰でもが楽しめるイベントです。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では、4月7日まで開催されている「北野をどり」を徹底紹介。日常とはひと味もふた味も違う雅やかな世界に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

上七軒「北野をどり」(3月25日~4月7日)

桜も見頃になると花街にも春を告げるイベントが続きます。五花街かがいの春のをどりが華やかに始まるのです。

京都の花街は1589年、日本初の官許の廓である島原をはじめ、上七軒、祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町がありました。長らく「六花街」と呼ばれて京文化の一翼を担ってきたのですが、島原だけがなくなり現在は五花街が残っています。そのうち祇園東を除く4か所の花街では、3月から5月まで各々の地域にある歌舞練場でをどりが開催されます。

そのトップを飾るのが例年3月25日から4月7日まで開催される京都最古の花街である西陣上七軒の北野をどりです。その後4月には祇園の都をどり宮川町の京おどり、5月には先斗町の鴨川をどりと約2カ月間続きます。

京都の春は桜だけでなく、ひときわ艶やかな花街の舞台に彩られるのです。京都でお花見はとても優雅な時間ですが、今回のもうワンランク上のひとときは豪華な春の京都をご案内します。

上七軒は室町時代に北野天満宮が再建された時に残った資材を使って東門前に七軒の茶屋が建てられたのが始まりです。1587年、秀吉が北野大茶湯(だいちゃのゆ)というお茶会を開いたときに休憩所として使われたという由緒ある場所です。当時、茶店が団子を献上し、その褒美としてみたらし団子を商う特権や茶屋株を公許され営業が始まりました。この時から上七軒はみたらし団子をあしらった五つ団子を紋章にしています。上七軒の舞踊は花柳(はなやぎ)流で春に北野をどり秋に寿会を開催しています。

北野をどりを観るのであればせっかくなので4,800円の特別席茶券付きのチケットをお求め下さい。舞台の前列で芸舞妓さんを目の前で見ることが出来るだけでなく、開演前に舞妓さんが目の前でお点前を披露してくれます。私などは常に一番前の舞台中央の一番良い席を選んで観ることにしています(週末とかでなければほぼ必ずと言っていいぐらい当日券でも1枚とかなら手に入ります)。

全米最古の日本庭園でケネディ駐日大使ら、桜を植樹

ボタニックガーデンで創設100年記念式典

ニューヨークのブルックリン・ボタニックガーデンで3月29日、園内の日本庭園の創設100年を祝う記念式式典が行われ、キャロライン・ケネディ駐日大使と髙橋礼一郎在ニューヨーク総領事・大使が桜を植樹した。

同日本庭園は千葉県出身の造園家・故塩田武雄氏により設計された全米最古の日本庭園。

毎年春には園内に200本以上植えられた桜を見に多くの人が訪れ、4月に35回目となる桜まつりでは60種以上のパフォーマンスやアクティビティが行われる。

ケネディ大使は小林一茶の俳句「花の陰 赤の他人は なかりけり」を紹介し、桜の下では皆他人ではないという意味を説明。

日本の庭園が日米の交流に大きく貢献していることを述べ、両国の関係はこれまでにないほど強いと述べた。

また、1912年に日本が米国に桜3000本の苗木を贈ったことが日米交流のシンボルとなり、返礼として3年後に米国から60本のハナミズキの原木を贈ったこと、その100年後の2012年にワシントンDCで寄贈100周年を祝い、昨年は米国からのハナミズキの原木が唯一残る東京都の都立園芸高校内にケネディ大使自身が新種のハナミズキを植樹したことを述べ、交流が次世代に受け継がれていることを紹介した。

そして次の100年も両国が分かち合う歴史と自然を共有し共に育てていく大切さを伝えた。

同園の桜まつりは4月30日と5月1日の2日間開催される。

【ウェブ】www.bbg.org

記事提供:ニューヨークビズ 

 

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SNSの友達から、あなたのことが好きだった人をあぶり出すAIが完成

メールマガジン配信大手の株式会社まぐまぐは、Facebookの友達の中から、そのユーザーに対して恋愛感情を抱く友達を、自動であぶり出しくれるAI(人工知能)『Love Like(ラブライク)』の開発に成功。2016年4月1日より広く一般向けに、あぶり出しサービスの提供を開始する。

同社では、ソーシャルメディア上の人間関係において散見される“LoveなのにLikeにしてしまう、奥ゆかしい日本的なアプローチ”に着目。『Love Like(ラブライク)』は、それらを数値化したうえで、独自のアルゴリズムによって無数にある「Like」に潜む“愛の重さ”を自動診断することにより、「Love」をあぶり出すことに成功した。

開発担当者によると、同社社員や通りすがりのサラリーマン、大学生といった幅広い層を対象に、ベータテストを実施。テスターの98.45%が“潜在的友人以上恋人未満”のあぶり出しに成功し、“相手を急に意識してしまい、毎日ドキドキしています”“あの時の甘酸っぱい想いがよみがえる”“今夜アタックしちゃいますよ”などといった、喜びの声が多く挙がったという。

あぶり出しサービスは、同社『Love Like(ラブライク)』特設ページに、Facebookのアカウントでログインすることで、無料で利用可能。また、おひとり様ユーザー向けに、「そのまま告白して、ダメだったら次の候補をあぶりだす」というオプション機能も、今後有償(月額300円+税)にて提供する予定。なおサービスは、予告なく変更、あるいは終了することがあるという。

* 『Love Like(ラブライク)』 URL http://love2.mag2.com/

暗殺を恐れる習近平。腐敗一掃で中国共産党の不満分子が爆発寸前

無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、これまでもたびたび「米国は中国を国際社会から孤立させようとしている」としてきましたが、アメリカの歴史学者エドワード・ルトワック氏の著書によると、中国のトップである習近平氏も、共産党員たちに疎まれ誰からも重要なことを知らされず「孤立化」した状態に置かれているそうです。今、中国では何が起きているのでしょう。北野さんが解説してくださっています。

中国4.0 習近平は、中国のゴルバチョフ

今日は、全国民必読の書「世界3大戦略家」エドワード・ルトワックさんの『中国4.0~暴発する中華帝国』について。皆さん、世界3大戦略家のルトワックさんが、今の中国、中国の未来について、どう考えているのか知りたくないですか? 正直、「驚愕の中国認識」でした。「習近平は、ソ連を崩壊させた男ゴルバチョフと同じだ」と言うのです。なぜでしょうか?

習近平とゴルバチョフ

これは、ルトワックさんの本からではないですが。有名な話として、中国共産党は、「2つのこと」を熱心に研究していました。1つは、「なぜ日本のバブルは崩壊したか?」「崩壊を回避する方法はあったのか?」。もう1つ、「なぜソ連は崩壊したのか?」「崩壊を逃れる方法はあったのか?」

ソ連崩壊については、はっきりしています。要するに、ゴルバチョフは、「優しくなりすぎた」のです。彼は、「グラスノスチ」といって、「言論の自由」を許しました。すると、全国民がゴルバチョフの悪口ばかりいうようになった。政治活動、経済活動の自由も、ある程度許しました。すると、ソ連の一共和国に過ぎなかった「ロシア共和国」の大統領エリツィンがどんどん強くなり、結局クーデターを起こされてしまった(1991年12月、12共和国の首長が集まり、ソ連にかわる「独立国家共同体」の創設を決めてしまった)。誰がどう研究しても、「ゴルバチョフは優しすぎた」という結論になります。

ちなみにロシアではいまだに、「トウ小平のようにやっていれば、ソ連は存在していた。残念だ」という人がいます。

中国をソ連のように崩壊させたくない習近平は、ゴルバチョフと「正反対」のことをしている。それが大規模な「反腐敗運動」です。ゴルバチョフは「優しすぎた」ので、習近平は逆に「厳しく」しているのですね。

ところが、ルトワックさんに言わせると、「結果は同じ」なのだそうです。

そもそもミハイル・ゴルバチョフの狙いは、ソ連そのものを改革するところにあった。しかし結局、ソ連全体を崩壊させてしまった。

 

そして習近平も同じ道を歩んでいる。習近平は中国共産党を改革しようとしているのだが、その向かう先には、党の崩壊が待ち受けているからだ。
(118p)

かなりショッキングですね。どうしてそのような結論になるのでしょうか? ルトワックさんによると、「反腐敗運動」が党を動かす「エンジンを奪ってしまうからだそうです。なぜ?

毛沢東時代の「エンジン」は、イデオロギーであった。彼らは紅衛兵を動員して、共産主義のイデオロギーを共産党の「求心力」としたのである。

 

ところが次のトウ小平の時代には、そのイデオロギーが影を潜め、その代わりに共産党の「エンジン」となったのは、マネーであった。そして当然のごとく、党内に汚職と腐敗が蔓延することになる。
(118p)

汚職」のおかげで、党員たちはリッチになっていきました。そして彼らは、子供たちを海外に留学させ、妻にBMWを買ってやることもできるようになった。つまり、正規の給料以外に、賄賂などで「大儲け」できることが党員の「エネルギー」であると。これを奪ったら、「中国共産党」は「エネルギーを失って崩壊する」と。

汚職を無くすと組織のエネルギーが無くなって崩壊に向かう」というのは、面白い論理ですが、今の中国をみると納得ですね。

悪魔の見えざる手。アベノミクスに残された最良の「悪い選択」

政権が様々な手を打つも、日経平均株価は上がらずなかなか明るい兆しが見えない日本経済。メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんによれば、匿名ブログ「保育園落ちた、日本死ね!」で明らかになった女性が活躍できない国内保育事情や、自民党の「言論の自由の制限」に失望した外国人投資家らが日本市場から退いていることも1つの原因だとの持論を展開。この現状を打破するには? メルマガでは、津田さんの大胆な景気対策を提案しています。

アベノミクスの終焉から次に

日経平均が上がらない。NYSEでは過去最高額になろうとしているのに、日本は全然上がらないし、金融政策に寄りすぎたアベノミクス失敗論も出ている。今後の経済運営を含めて、検討したい。

状況として

3月26日日経新聞によると、外国人の株売り越し額が6月以降8兆円にもなり、7年ぶりのマイナスで、この原因はアベノミクスへの失望感とのことである。このため、日経平均は上がらない。買っているのは日銀とGPIFぐらいであり、今後の日本経済に内外で悲観論も多く出ている。

そして、消費税増税延期や中止という議論も出ているし、財政出動を行うべきという議論もある。しかし、国債は1,000兆円にもなり金利上昇したら、予算に占める利払い費が大変なことになる。その時、慌てて増税や歳出削減を行うことになり、財政出動+消費税増税中止は、持続可能ではない。

これを防止するためには、日銀が国債を買い続けることであるが、日銀券を大量に出し続けることになり、資産バブルを煽り、バブル崩壊して、金融機関の破綻になる可能性がある。それを助長するマイナス金利まで日銀は導入している。このような金融政策は持続可能ではない。

日本の経済不振は、人口減少問題とAV産業などの敗北の2つがあり、この2つの問題を日本の政治が乗り越えていないことで、長期的に日本が衰退するという議論が起こっている。

アベノミクスでは女性の活躍を中心に対策を打つはずが、「保育園落ちた、日本死ね」で保育事情が明らかになり、安倍首相も自民党も保育は家庭でするものという概念を、保育は社会がするものであり、社会的な義務と捉えていないことが、分かってしまった。要するに、安倍首相など自民党は、保育の概念を変えていないことが明確化して、外人投資家は失望したのである。アダム・ボーゼン氏の講演でも、ウーマノミクスを期待したと言っている。

もう1つが、自民党は言論の自由を制限し始めたと見られている。社会安定性を確保する批判勢力の削減を目指していると見られて、米国の知識人からは、ウルトラライトの安倍首相に疑問符が付いている。

【続】人工芝でプレイした女学生の「がん発症」問題、英国でも確認

先日、「人工芝でプレイした女子学生が次々とガン発症…全米で大問題に」という記事でもお伝えした「人工芝の発がん性」に関するニュース。まぐまぐニュースでも大反響を呼びましたが、『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で、その続報が伝えられています。日本でも広く使われている人工芝を今後使い続けていくことに、健康上の問題はないのでしょうか?

人工芝の発がん性:続報

以前、人工芝に発がん性の疑いがあるというニュースをお知らせしましたが、今日はその続報です。イギリスの大学が、人工芝の発がん性リスクを確認したというものです。

環境医学を専門とする英スコットランド・スターリング大学のアンドリュー・ワターソン教授らが、サッカー競技場で使用されている人工芝のゴムチップを調べたところ、米国で発表されたと同様に、発がん性物質が存在することを発表しました。同教授によると、ゴムチップには含有量が異なる複数の発がん性物質が含まれていることが確認されたそうです。

今回の検査した人工芝は、サッカーやラグビーの競技場に最適だとされている人工芝の「3G」といわれるもので、人工ゴムの葉茎と充填剤のゴムチップからできているもののようです。そして教授は、含まれている化学物質が人工芝の上でスポーツする選手に何らかの危険性をもたらす可能性を指摘しています。

一方、人工芝のメーカーは「米国内では人工芝の安全性について、研究機関のほか各州政府、学校が多数の調査や検査を実施したが、健康や環境に害を及ぼすことを示す決定的な科学的、医学的証拠は示されていない」と述べ、「人工芝は安全だと主張しているそうです。

しかし、人工芝の安全性について調べられたものとしては、1978年にはマウスを使った実験で、人工芝に含まれる「クリセン」に接触したマウスに腫瘍の大幅な増加がみられたと報告されています。また、1993年に行われたベンゾ(e)ピレンに関する研究でも、皮膚に腫瘍を発生させるとの結果が示されています。

日本の学校や競技場では、人工芝が多く使用されています。昔は人工芝の上で滑ると火傷をすると云っていたものですが、事態はより深刻そうです。

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