聖徳太子の時代から日本人の根幹に根付く「国力の源」とは何か

私達が住む日本という国は、何を目指しているのでしょうか。ロングセラー『君と会えたから』『手紙屋』などの著者として知られる作家の喜多川泰さんのメルマガ『喜多川泰のメルマガ「Leader’s Village」』では、今回、古代から現代にいたるまで日本が目指し続けている国のあり方について紹介。現代日本人にも根付いている日本の価値観はどこから生まれているのかを語っています。

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国力の源

古代から現代に至るまで、日本が目指した国のあり方は変わっていません。一言で言えば「みんな仲良く」です。なぜなら、「日本人はみんな家族だから」と言ったらみなさんは驚くでしょうか。

今上天皇(きんじょうてんのう…在位中の天皇陛下は今上天皇とお呼びします。例えば、推古天皇とか、天武天皇とかみなさんご存知の天皇のお名前は、天皇が亡くなった後に功績を讃えて贈られる諡号です)は126代です。

ということはもちろん初代がいたわけですが、初代の神武天皇から10代目の崇神天皇までに日本全国の豪族たちを支配下に抑えていったと思われます。

どうやって?

中国では、秦の始皇帝が中華統一を果たすために戦争に次ぐ戦争を行い他国を滅ぼしていったことは有名です。日本はまったく別の方法で豪族を平定していきました。それは、血縁関係を結ぶこと。つまり親戚になることでした。

日本全国の豪族たちが天皇と血縁関係のある親戚になっていったと古事記に記されています。日本が統一されていった時代の遺跡や遺骨には戦闘の形跡がないことから考えても、どうやらそれが事実らしいと考えられます。

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デジタルで成功したパルコがお手本。ウェブ3.0をビジネスでどう活かすか

近年よく耳にする「ウェブ3.0」という言葉。ビジネスにおいてこの概念を活かすためにはどんなことができるのでしょうか?今回のメルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』では、Webメディア『ECのミカタ』元編集長で株式会社「team145」代表取締役石郷学さんが、デジタルを推進し成功したパルコの強みを紹介しながら、ウェブ3.0でのビジネスチャンスについて語っています。

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パルコがその強みを“掛け算”して伸ばせた理由

・パルコ でデジタルを推進できたその舞台裏

面白い表現をするものだと思いました。1+2=3 に対して1×2=2。デジタル化って「掛け算」であり、それは元の数が大きくなければ、何をかけてもそれほど足し算とかわらない。

1の部分が大きくなるほど、その数値は格段に大きくなる。つまり、1に相当する「自分達の強み」は何か。J.フロント リテイリングの執行役常務に就任した林直孝さんは、そうやってデジタル化の本質を語っていました。

林さんは「パルコ」のデジタル化を推進してその実績を買われて今の役職に至ります。具体的には、パルコの強みは商品、接客、セレンディピティとなります。どう“掛け算”したのでしょう。

・アフターデジタルとは?

それを実践する上で、彼は「アフターデジタル」という言い方をしているんですね。つまり、今までのデジタルは来店した時に接客をするのに対して、アフターデジタル時代はその前後でも接客できるという話なんです。

そのお客様の満足度というところで、彼らが念頭においたのは、従業員満足です。デジタルを使って従業員が才能を発揮できる環境を作ろうと。

何気に理にかなっているのは、最初から顧客満足度を意識しすぎると、やる事が多すぎて曖昧になるから、という部分にあります。従業員の満足度の延長上なら、身近だし確実です。

具体的には、当初そのテナントにブログを書いてもらったわけです。いわゆるそれが「カエルパルコ」の始まりでした。

お客様はそれをクリップできるとともに、それらの商品を取り置きないしは、そこで購入できるわけです。つまりリアルを拠点としながらECを自然と意識するようになって、かつオムニチャネルも抑えることになります。

・今は今でTikTokで成果「お菓子食べすぎ会社員」

別にバズワードに踊らされることなく、自然に今の時代の売り方に直結しているのがみるべきポイントです。だから、今ではそれが大丸松坂屋百貨店でも実践されていて、皆さん、ご存じでしょうか。TikTokで「 お菓子食べすぎ会社員 」というアカウント。

ユニークなのは売り場ではなく、本社でただひたすらお菓子を食べ続ける(笑)。要は売り込みじゃないんです。でも、それがスタッフそのものの人間性であり、面白さであって、その部分が先ほど、冒頭に触れた「強み」の部分なんです。

素材を活かすと言ったらわかりやすいですかね。やっぱりフォロワーの数は激増して、今度は「彼女に食べてほしい」と企業側から支給されるほどなんだそうです。

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広瀬すず&山崎賢人の熱愛報道はなぜすぐ鎮静化?霧に消えた“もうひとりの彼氏”とは

女優の広瀬すず(24)と俳優の山崎賢人(27)の熱愛報道が出たのは今月初め。売れっ子である2人の交際だけに、「ビッグカップル誕生」と芸能界は大騒ぎとなった。双方の所属事務所が「プライベートは本人に任せております」と回答したといい、交際と認めたに等しいとされているが、真相はどうなのだろうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが“もうひとりの彼氏”の存在をあげつつ、解説していきます。

広瀬すず、もうひとつの“彼氏ヒストリー”

広瀬すずと山崎賢人の“半同棲”報道の激震が水面下で続いています。

いつもこの手の記事を書くときは、資料として登場人物それぞれの交遊関係や恋愛の噂を時系列でまとめるのですが、今回の広瀬に関しては頭を抱えてしまいました。

複数の芸能記者からの話とデータ確認の作業を行ったのですが、交際の噂があった相手との時間の流れが微妙にズレているのです。プロ野球のように公式記録員がいれば有難いのですけれど…。

広瀬の恋愛事情で最初に動いたのは、今から5年前になりますが『日刊スポーツ』が元旦に報じた成田凌との熱愛発覚のスクープでした。

この報道直後、東京郊外にある成田の実家周りを丹念に歩いて回りました。成果らしきものはほとんどありませんでしたけれども。

この取材からしばらくして、今度は『ちはやふる』で共演した野村周平との噂が立ちました。

野村はご丁寧にも、自らのインスタグラムで意味深な広瀬とのツーショットをわざわざ公開してみせたのです。

これだけなら芸能記者たちは,ふたりの交際を信じなかったでしょう。

それが同じ年の夏、『FRIDAY』が成田と戸田恵梨香のドライブ・デートを報じたことから、広瀬と野村の交際の信憑性が高まったのです。

“広瀬と成田の関係は清算されていた”…芸能記者たちは共通認識させられたわけです。

野村は2020年10月、公にバラエティ番組で広瀬に何回もプロポーズしたことを明かし、実母にもマネージャーにも挨拶しに行ったと話していますから、こんな事にわざわざ本人が嘘をつく必要はないと思われます。

広瀬には“45歳ぐらいになって、結婚してなかったらいいよ”と言われたとも…。

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しかし野村との交際が噂されて以降、広瀬の“彼氏ヒストリー”はにわかに混迷を極めます。

ロシアに握られているドイツの未来。欺瞞だらけの経済制裁に呆れる国民

ロシアから欧州に天然ガスを送る主要なパイプライン「ノルドストリーム」が保守点検作業に入ることを受け、フランスとドイツの経済相はロシアからのガス供給が減少することへの懸念を示しました。点検終了後にロシアがどのような行動を取るか注目が集まりますが、ロシアがガスの蛇口を握っていることに変わりはありません。そんな状況にドイツでは大きな混乱が起きているようです。ドイツ在住の作家、川口マーン惠美さんが詳しく解説していきます。

ロシアにガスの蛇口を握られ支離滅裂な対応をするドイツ

ガスが足りない。6月半ばから、海底パイプライン、ノルドストリームを通じてロシアから来ていたガスの量が6割も減っている。昨年末には電気が逼迫し、ブラックアウトの危険が取り沙汰されたが、暖冬のおかげでどうにか助かった。

しかし、これから予想されているガス不足は、昨冬の電力不足とは比べ物にならないほどの深刻さだ。

2020年、ドイツが輸入したガスの55%がロシアからのものだった。ガスはバルト海の海底パイプラインのノルドストリームと、東欧経由の陸上パイプラインで運ばれてくるが、ノルドストリーム経由の方が多く、2020年はこれだけで563億㎥。ちなみに、日本の2019年のL N G輸入の総量は1055億㎥だったが、取引先は10カ国以上に分散させてある。

いずれにせよ、これだけ膨大な交易があるため、ドイツはロシアの半国営ガス会社「ガスプロム」にとっては最高の上得意。ドイツにしてみても、この安価なガスのおかげで経済発展を遂げ(ドイツが輸入しているのはL N Gではなく生ガスなので安価)、E Uの一人勝ちと言われるようになった。

要するにこれまでの独露関係は、まさにハッピー以外の何物でもなかった。ただ、前述のように、現在の輸送量は6割減で、理由はタービンの不具合とされている。タービンはシーメンス・エネジーの製品で、カナダで修理されていた。

さて、では、今、ドイツではいったい何が危機なのか?

ドイツ全土には、地下に40余りのガスの備蓄タンクが埋まっており、備蓄能力は合計240億㎥。秋にタンクが満タンになっていれば、これだけで冬の2〜3ヶ月はもつ。言い換えれば、これが満たされなければ冬が越せない。

ドイツには、石油の備蓄に関する規定はあるものの、ガスに関してはこれまで何もなかった。しかし、このままではいけないということで、春に慌ててガスの備蓄に関する規定が定められた。

それによれば、今後、備蓄タンクは、8月1日に65%、10月1日に80%、11月1日に90%、そして、暖房の最盛期の終わる2月末には40%という充填率を保つことが義務付けられるという。

7月5日時点の充填率は約3分の2弱で、例年と比べてまだそれほど低くない。しかし問題は、これを秋に向かって増やしていかなければならないのに、現在、ガスが入って来ないことだ。ただし、出て行く方は当然、出て行く。家庭も産業も、ガスなしでは一日たりともやっていけない。

それに加えて大きな不安材料となっているのは、ノルドストリームが7月11日より定期点検に入ること。普段なら10日ほどで終わるルーティーンの点検だが、何やかんやと理由がくっつけられて長引くことを、ドイツ政府は極度に恐れている。

ドイツは産業も国民生活も大きくガスに依存しているから、万が一、ガスの備蓄が尽きれば、多くの工場は3日で瓦解する。それどころか厳寒期なら凍死者が出るだろう。

しかも、そうなる前に、ガスの値段が高騰する。連邦ネットワーク庁(送配電系統の監督を担当する庁)の長官は、これから3カ月後、光熱費は多くの人々が支払えないレベルに達するだろうと言っているし、ハーベック経済・気候保護相(緑の党)も、「爆発的な高騰は避けられない」と断言した。

すでに去年より物価はじわじわと上がっており、6月のインフレ率は前年比で7.6%だった。ただ、ガス、電気、ガソリンなどエネルギー関連だけに絞ると38%!これが、今後、まだまだ上がるというわけだ。

祖父・岸信介からのつながり。安倍元首相と統一教会のただならぬ関係

警察の取り調べが進むに連れ、その理不尽な犯行動機が明らかになりつつある安倍元首相銃撃事件。容疑者は霊感商法のトラブルなどでも知られる旧統一教会に強い恨みを持っていたとのことですが、なぜ彼は安倍氏と旧統一協会を同一視するに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、各メディアの報道をもとにその理由を推測。さらに注目の事実として、霊感商法対策弁護団により再三に渡り発せられていた「警告」の内容を紹介しています。

 

悲劇の安倍元首相が霊感商法対策弁護団から受けていた要請とは

Twitterで拡散されている動画を見ている。撮影者のカメラは最後まで一切ぶれることなく、対象に向けられている。

一発目の発砲音が響いたその瞬間、安倍晋三元首相はよほど演説に集中していたのだろう。声は止めたが、前方の聴衆に顔を向けたままだった。

後方の道路で車がパンクしたとでも思ったのか、3秒近い間をおいて、安倍氏が後ろを振り向いたところへ、白煙とともに2発目の銃弾が襲ってきた。安倍氏はマイクを握りしめたまま小さな演説台を降り、膝から崩れるように地面にしゃがみこんだ。

この間、まわりにいた人たちは、安倍氏の異変に気づかない。隣に立っていた候補者はあわててガードレールの外へ逃れ出た。

安倍氏はその場で心肺停止状態になった。日本の政界を牛耳る最高実力者が、誰に庇われることもなく、最期を迎えたのだ。

事件以来、虚脱感がひどい。人の命はこんなに、あっけないものなのか。犯人への怒りだけは沸々と湧き上がる。

一発目が命中しなかったことにひるまず、さらに安倍氏に近づいて二発目を撃った犯人。その冷酷さ、残忍さは、どこから生まれたのか。

奈良県警は、山上徹也容疑者が特定の宗教団体の名を挙げて犯行動機の供述をしていると発表した。警察が匿名にしたのに従って大手メディアもその団体名を伏せていたが、当の団体が記者会見し、山上容疑者の母親が信者であることを明らかにした後は、一斉に公表された。

団体の名は、統一教会。かつて、人気アイドルまで参加した合同結婚式や、不安を煽って法外な値段の物品を売りつける霊感商法が社会問題になった。現在は世界平和統一家庭連合と名乗っているが、ここでは混乱を避けるため統一教会の名称を使わせていただきたい。

朝日新聞によると山上容疑者は次のように説明しているという。

「入信した母親が破産した後も、団体に金を納め続けていたため許せなかった」「団体トップを狙おうとしたが難しく、安倍氏は(団体と)つながりがあると思った」

週刊FLASHの記事では、山上容疑者から悩みを打ち明けられたという男性の以下のような話が紹介されている。

「自分の家族が統一教会に関わっていて、霊感商法トラブルでバラバラになってしまった。統一教会がなければ、今も家族といたと思うと語りはじめたのです」「山上さんは続けて、『統一教会は、安倍と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』と、あまり感情を出さない山上さんが、怒りにまかせたように話していました」

山上容疑者の母が教会に多額の献金をしたり、霊感商法をめぐるトラブルに巻き込まれたりして、経済的困窮に陥り、家族がバラバラになったということらしい。かりに教会とつながりがあるとしても、安倍元首相に恨みを向けるとは短絡的で、筋違いも甚だしい。

ただし、世界を揺るがす暗殺事件において、犯人がどのような動機に突き動かされたのかを解明するのは、被害者への哀悼とは別に、極めて重要と言えるだろう。ポイントは、なぜ山上容疑者が安倍元首相を教会と同一視したかだ。

 

台湾の若者をカネの力で大陸へ誘惑。中国・習近平政権が仕掛ける卑怯な罠

軍事的威嚇や外交的圧力といった手段で着々と台湾併合の準備を進める中国。そんな習近平政権が、近年台湾の若者たちを中国本土に「カネの力」で誘惑する策謀に出ていることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では著者で台湾出身の評論家・黄文雄さんが、そんな実態を伝える記事を取り上げ詳しく解説。さらにこのような呼びかけに応じた台湾の若者の行く末を予言しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年7月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。 

【台湾】台湾青年を中国に引きずり込む習近平と国民党の策謀

台湾青年に大陸就業支援 習氏が書簡で呼びかけ

中国の習近平国家主席は11日、福建省アモイで開かれた中台の青年が参加するフォーラムに書簡を寄せ、中国本土で修学や就業をする台湾青年を積極的に支援すると訴えた。また中華民族の偉大な復興のプロセスに参加するよう台湾青年に呼びかけた。

 

中国は台湾の防空識別圏に連日軍機を進入させるなど軍事的圧力を強める一方で、対中融和的な勢力には経済面などで優遇する政策も進める。

 

習氏は「多くの台湾青年が大陸を経験、理解してほしい」とも述べた。

 

台湾で対中政策を主管する大陸委員会は、フォーラムは中国共産党による「台湾統一戦線工作の手段」だとして台湾人に参加しないよう呼びかけている。

以上、産経新聞の記事の内容を引用しました。

習近平は、台湾を統一するために、お金の力を借りてあの手この手で台湾を懐柔しています。2014年、ひまわり学生運動が台湾で起こると、それまで台湾企業を中国に誘致したり、中国人観光客を台湾に送り込み台湾の国民党系企業に利益をもたらせるといったやり方をしていた中国が、台湾の若者を取り込む作戦に出ました。それが「海峡両岸青年創業基地」です。2016年の記事を一部引用します。

海峡両岸青年創業基地は、進出する台湾の企業、青年起業家に対し、金融や上場、審査・承認などの面でサービスを提供する。同産業園区投資促進局の張海梁局長は基地内で創業、就業する台湾青年に対し、少額の無利子融資や住宅補助などを提供するという。

山東に海峡両岸青年創業基地

台湾の青年企業家や就職を控えた台湾の青年を優遇し、ビジネスチャンスを与え、金銭面でも支援するというものです。この政策のせいか、一時、台湾の若者の中では中国行きが人気だったこともありました。

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地方に行くほど高い壁。誰もが心地よい社会にする「LGBT就労支援」の意義

LGBTQなど性的少数者の方の中には、周囲の無理解や偏見により、苦しみや生きづらさを抱えさせられてしまう個人も少なくありません。そんな方々への就労支援の輪を全国に広げる試みに乗り出したのが、認定NPO法人「ReBit」。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、著者で要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」の運営にあたる引地達也さんは、同団体の新たな取組を高く評価するとともに、地方からも新しい声が上がることへの期待を記しています。

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NPO法人が乗り出すLGBTへの就労支援に向かう中で

認定NPO法人「ReBit」(リビット、東京)がLGBTQなど性的少数者の就労サポートを全国に広げる活動に乗り出した、と先日一斉に報じられた。

全国の自治体への啓もうや福祉サービス事業を使っての支援活動を行う予定という。

障がい者への支援の枠組みにある就労系のサービスの中で、一般就労に向けた最前線である就労移行支援は企業とのコミュニケーションを密にしながら、就労させた上で定着に向けた活動も行われているが、障害特性を理解してもらう取組みの中で、性的少数者に関する支援は難しい。

私自身も、「多様性を認める社会」とは各地で連呼される中で、仕事の現場やそれぞれの感性はまだ保守的なのが現実で、そのギャップに当事者はうつ病等の「二次障害」に陥る事実も目の当たりにしてきた。

今回の取組が起爆剤となって、当事者の現実に接した社会に「ケア」の感覚広がっていき、やがてそれが「普通」になることを期待したい。

LGBTQの問題は個々人で事情が異なるので、「理解」は一様ではない。

だから、私も「分かった気」にならないように注意しているが、第三者から相談を受けると、どうしても一般化されたイメージを伝えてしまうから、いけないと思っている。

さらに「ゲイの友達がいるからよくわかる」等の知っていることを自認する人の言動にも社会は振り回されてしまう。

ここで問題になっているのは、声にならない声であり、その声をどう拾っていくかも大きな課題である。

ReBitの取組は、就労支援のサービスを使って公的なサービスに位置づけ、世の中にこのカテゴリーを顕在化させ、その声が世の中に出ていくこと、出していくことも期待される。

福祉サービスは障がい者支援として位置づけられているが、発達障がいや引きこもりなどこれまでの「障がい者」とは違う方々への支援が広がる中で、その領域に性的少数者への対応も促すことにつながるだろう。

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知られざるKGBの記憶術を公開。プーチンも学んだスパイ活動の極意とは

ロシアのKGBといえば、プーチン大統領もスパイとして所属していたことで知られるソ連の国家保安委員会。どんなノウハウが教えられていたのか興味がある人も多いと思いますが、スパイたちが学んでいたという記憶術があるようです。そこで今回は、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中で、その方法が詳細に書かれた本をご紹介していきます。

プーチンも学んだ?KGBスパイ式記憶術

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KGBスパイ式記憶術

カミール・グーリーイェヴ デニス・ブーキン 著 , 岡本麻左子 訳/水王舎

本書の内容は、実話に基づいたロシアの諜報部員養生カリキュラムです。プーチンも学んだであろう記憶術を中心に見ていきましょう。

記憶力を向上させるためにはイメージの力を活用しなくてはなりません。ある記憶力の高い人を調査したところ、その人は覚えるべきことを視覚的イメージに変換して地元の街の通りの情景に置いていたといいます。

つまり、数字であれば1は棒、2はアヒル、8は車というように数字をイメージしやすいものに変換し、そのイメージを織り込んだ冒険のような刺激的なストーリーにして記憶するのです。

視覚的イメージに変換していた。例えば、数字の1は体格のよい堂々とした男、6は足の腫れあがった男、8はでっぷり太った女、という具合だ(p56)

日本の学校では知識しか教えませんが、ロシアのスパイ学校では覚え方を教えていることが印象的でした。スパイは証拠を残してはいけないので、紙に書いたものや記録を残しません。頭の中に記録しておくのです。

では、いかに記憶していくのでしょうか。それはストーリー記憶術であり、場所記憶法であり、物事をイメージに変換し、ストーリー化したり場所に置いたりするのです。

スパイの場合には、偽装潜入に使うカバーストリーを完璧に記憶して常時引き出せなくてはなりません。ファーウェイの副会長のように複数の偽造パスポートを持っている場合もあり、複数のカバーストーリーを記憶することもあるのです。

二重スパイとなると、2つの組織に対して矛盾のない行動をとらなくてはならないので、さらに記憶すべきことは、複雑となるので、イメージとして覚えている部分も多いのでしょう。

キケロも自分が行う演説を覚えるときには場所記憶法を使っていた…それぞれの部屋に特定のテーマはアイデアを関連付けていた(p154)

参院選で左派野党を粉砕。安倍政権から始まった「自民の左傾化」

安倍元首相銃撃事件の衝撃が生々しい中、7月10日に投開票が行われた参議院選。結果は与党の圧勝となりましたが、何が彼らにここまでの勝利をもたらしたのでしょうか。その理由を「自民党の左傾化」と見るのは、立命館大学政策科学部教授で政治学者の上久保誠人さん。上久保さんは今回、安倍政権が社会民主主義的な政策を次々と実現することで、野党の存在感を奪っていったと分析するとともに、それこそが安倍元首相が日本政治に残した最大のレガシーであるとの見解を記しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

参院選の野党大敗と安倍元首相の死を受けて振り返る「自民党の左傾化」

安倍晋三元首相が、応援演説中に銃撃されて死去した。心から哀悼の意を表したい。自由民主主義の根幹である選挙の期間中の蛮行に最大級の怒りを示したい。

参院選は、自民党、公明党の連立与党が参院全体の過半数を大きく超えて、146議席となった。一方、立憲民主党は、選挙前から7議席減らし、非改選も合わせて39議席にとどまった。日本維新の会は昨年の衆院選に続いて躍進し、改選前の15議席から21議席に増やした。比例では立憲民主党を上回った。

そして、自公に日本維新の会、国民民主党を加えた憲法改正に前向きな「改憲勢力」が、非改選も合わせて、改正の発議に必要な衆議院全体の3分の2を上回る177議席を占めた。

今回の結果については、「安倍元首相の弔い合戦」となり、自民党への同情票が集まったなど、さまざまな分析がある。私は、安倍政権から始まった「自民党の左傾化」が完成したことが、立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の「左派野党」の存在意義を奪ってしまったことが大きかった。

「自民党の左傾化」を振り返ってみよう。それは、安倍元首相が打ち出した経済政策「アベノミクス」から始まっている。アベノミクスとは、異次元の金融緩和・公共事業で株高・円安に導き輸出産業に一息つかせるという政策で、旧態依然たる自民党の伝統的なバラマキ政策そのものだった。

ところが、自民党の伝統的なバラマキを異次元の規模で実行したのに、かつてのような効果がなかった。安倍首相や経済閣僚が、アベノミクスで積みあがる利益を内部留保にしないで「賃上げ」するように何度も要請したが、成果を挙げられなかった。「企業は利益を得ても、それが個人に降りてこなかった」と岸田首相が批判している通りだ。

かつて、高度経済成長期には池田勇人政権が「国民所得倍増計画(月給二倍論)」を打ち出したが、計画以上の成果を挙げた。つまり、「賃上げ」を2倍以上の規模で実現したということだ。

高度経済成長期と現在の違いは、経済の「グローバル化」だ。90年代前半に東西冷戦が終結すると、中国、東南アジア、東欧諸国などが新たに国際経済の市場に参入し、日本の強力な競争相手となった。激しい国際競争に晒された日本企業は、いつ競争に敗れて経営危機に陥るかわからない状況下で、利益が出ても社員に賃上げという形で還元できず、さらなる競争に備えて内部留保をため込むようになっているのだ。

この状況に対して、安倍政権は2016年、国民の厳しい批判を受けながら、国会で強行採決して「安保法制」通した後に「アベノミクスの新3本の矢」「一億総活躍社会」を打ち出して、政策の修正を図った。

褒められるとつい謙遜。素直に喜ぶにはどんな心持ちが必要なのか

人間関係をぎくしゃくさせてしまう「余計な一言」にもいろいろありますが、日本人にありがちなのが“謙遜しすぎ”による一言。自分や家族、自分の持ち物を褒められたときに、卑下するような言葉を返してはいないでしょうか。メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤かおるさんは、「私なんか」「うちの家族なんか」といった考えが、自分や家族を雑に扱う言葉に表れると分析。褒められたことを素直に喜び感謝するには、ある心の持ちようが必要になるとアドバイスしています。

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ちょっと御相談がありまして:余計な一言をつい言ってしまう

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Question

shitumon

40代女性、Y子です。夫と娘がいます。私の悩みは、いつも余計な一言をつい言ってしまうことです。

例えば、周りの人からなにかをほめていただいたときなどです。先日も、たまたまつけていたネックレスを「とても素敵ですね」と言っていただいたのですが、「やだ、これ300円ショップのなんですよ。〇〇さんみたいに高いもの買えないから」と言ってしまいました。

また、「娘さん△△高校合格したんですか。すごいですね」と言われた時も、「勉強できても全然気が利かなくって困ってるんですよ」と答えてしまい、言ってくださった方も困惑させるし一緒にいた娘も怒らせたりしてしまいました。

「どうしてそんなに余計な一言が多いの?」という言葉を、昔から親にも周りにも言われます。自分でも言ってから「しまった!」と思うこともよくあります。どうしたら私は「余計な一言」を言わないようにできるのでしょうか。

【永藤より愛をこめて】

おお、なかなかに「やっちゃった感」がありますね。

まあ日本で生まれ育って日本文化にどっぷり染まっている私たちは、持ち上げられたときの、ある程度の謙遜というのは身についた技術ではあるのですが、Y子さんの場合は相手が想定しているラインをウルトラ超越した卑下というか自虐というか。しかも、ネックレスの時の「〇〇さんみたいに高いもの買えないから」はかなり高レベルの「いらん一言」ですなぁ。

もしかして、ですが、Y子さん、自己肯定感低めではないでしょうか。「私『なんか』がほめられるなんてとんでもない。ほめてくるこの人にはきっと裏があるに違いない」と思い込んではいませんか?「ほめられて有頂天になったら裏で何言われるかわかったもんじゃない。とにかく自分を下げておけば安心だ」とも。

さらに言えば、自分のごく身近なもの、人たちも同一視してしまっていて、今回の娘さんのみならず、例えばパートナーのこととかも、「うちのダンナ『なんて』もう全然ダメで」と普通に言ってたりしませんか?

これ、「余計な一言」を言う言わないの問題ではない気がします。Y子さんに必要なのは、自分と、自分の身近なものを大切だと思うこと。自分と、自分の身近なものを大切に取り扱うこと。

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