クレムリンで繰り広げられる熾烈な勢力争いに決着か。反逆を恐れたプーチンが降格させた「ロシア実質ナンバー2の権力者」

3月17日に行われたロシア大統領選で、過去最高となる87%の得票率で圧勝したプーチン氏。5月14日に発表された通算5期目の高官人事ではショイグ国防相の退任が明らかとなり、我が国でも大きく報じられました。しかし、この人事最大の衝撃は「ショイグ退任」ではないとするのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、安全保障理事会書記のニコライ・パトルシェフ氏が降格となったことこそが注目すべき最大のポイントだと断言し、その理由を詳細に解説しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:プーチン人事、本当の衝撃は?

プーチン人事、本当の衝撃は?

今回は、まさに「ロシア政治経済ジャーナル」といった内容です。プーチン人事の衝撃について。

2024年3月、プーチンは、大統領選に勝利しました。2024年5月7日、大統領就任式が行われ、プーチン【 5期目 】がスタートしました。そして、現在人事が行われています。

日本の報道で一番騒がれているのは、ショイグ国防相が交代したことでしょう。ショイグは、プーチンの側近中の側近で、2012年から2024年まで12年間国防相を務めました。

なぜ彼は解任されたのか?二つの理由が語られています。

一つは、ショイグ国防相の右腕だった国防次官が4月、収賄容疑で逮捕されたこと。『NHK NEWS WEB』4月24日付。

ロシアでは、ショイグ国防相の側近でもある国防次官が収賄の疑いで逮捕されました。プーチン政権は、ウクライナ侵攻が長期化する中、国防省の綱紀粛正を図ろうとしているとみられます。

 

ロシアで重大事件を扱う連邦捜査委員会は23日夜、ロシア国防省のイワノフ国防次官を収賄の疑いで拘束したと発表し、モスクワの裁判所は24日、イワノフ氏は逮捕されたと明らかにしました。

二つ目の理由は、ショイグが「ウクライナ戦争に勝てない国防相だから」です。

わりと広く知られていることですが、ショイグは「軍人出身の国防相」ではありません。彼は、クラスノヤルスク工業大学を卒業し、専門は「建築学」です。

ショイグは1994年、エリツィン大統領から「非常事態相」に任命されました。「自然災害があった時に、ショイグが助けに来てくれる!」と人気者になっていきます。

政治的野心が薄い人と思われ、大統領がエリツィンからプーチンに代わっても、非常事態相のポジションにとどまりました。彼は、1994年から2012年まで、18年間このポストにありました。

2012年、国防大臣に就任。ショイグは軍事の素人である。それで、国民の支持は高くても、軍人は彼を支持しませんでした。それでも、大きな戦争が起こらなかったので、それほど問題にはなりませんでした。

プーチンは、ショイグが2012年に国防相に就任して以降、「シリア内戦介入」「クリミア併合」「ウクライナ内戦介入」「ISとの戦い」など、戦争を続けていきます。しかし、どれも「大きな戦争」とは言えず、ショイグの「素人さ」が目立つことはなかったのです。

パンデミック期間中の医療従事者の精神サポートは効果があったのか?

同僚同士のサポートは、そのほかのサポートに比べて精神状態の悪化を防ぐ効果はあるのでしょうか? 今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、パンデミック期間中の医療従事者に対する精神面での介入を評価した研究を紹介しています。果たしてその結果とは?

パンデミック期間中の医療従事者に対する精神的サポートに効果はあったか?

◎要約:『心的外傷等からの回復促進を図るピア(=同僚どうしの)サポートは、方法を順守すれば、通常の方法よりも、精神状態悪化を防ぐ効果があるかもしれない』

COVID-19によるパンデミック期間中には、危機的状況の感染症に対応する多くの施設で、医療従事者の精神への影響が懸念されました。

今回は、パンデミック期間中の医療従事者に対する精神面での介入を評価した研究をご紹介します。

Testing an Intervention to Improve Health Care Worker Well-Being During the COVID-19 Pandemic

A Cluster Randomized Clinical Trial

COVID-19によるパンデミック期間中の医療従事者の福祉に関する介入を評価する

アメリカにおける研究で、連邦認定保健センターを含む28施設、2,077の参加者が対象となりました。

今回、評価された介入方法は、同僚どうしのサポートによって、心的外傷・喪失・他の逆境体験からの回復、安全に関する感覚促進、静寂、自己の効力感、集団の効力感、希望に焦点を当てた枠組みを持っています。

結果として、以下の内容が示されました。

・それぞれの施設における通常の介入を受けたグループと今回の介入法の比較で、全体としては、精神状態の悪化(distress)やPTSD症状を評価する尺度で、明らかな違いを認めませんでした。

・介入方法を実際に実施できた(介入に対する遵守、いわゆるアドヒアランスが保てた)割合は連邦認定施設と通常の病院で開きがありました(70% vs 32%)。

・実施後の分析では、対象を30歳以下の連邦認定施設に限定すると、今回の介入法の方が、精神状態の悪化やPTSD症状が軽減していました。

通常の病院では何らかの実施が困難である要素があったのかもしれませんが、方法を守った場合には一定の効果が期待される介入であると思われました。

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京都で三百年続く老舗を背負った父がお風呂屋さんで教えてくれた「商いの心得」

致知の人気連載だった「三百年続く老舗の訓え」。多くの老舗の訓えを紹介してきたなかで、今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、京都の地で三百年以上にわたり麩屋を営んできた半兵衛麩の玉置辰次氏のお話を紹介しています。

三百年続く老舗の訓え。麩屋を営んできた半兵衛麩、玉置辰次氏のお話

以前、『致知』で連載されていた「三百年続く老舗の訓え」。

歴史の荒波を乗り越え、今日まで守られてきた訓えを紹介する連載で読者の皆様から好評を博していました。

石田梅岩の訓えを商いの根幹に据え、京都の地で三百年以上にわたり麩屋を営んできた半兵衛麩の玉置辰次氏のお話をご紹介します。(『致知』2009年10月号より)

脈々と息づく石田梅岩の訓え

幼い頃、父と一緒に行った近所の風呂屋で、こんな話をしてもらったことがありました。

「新しい手拭いで顔を洗ったら気持ちええやろ。

でも汚れて薄くなったからと言って、すぐに捨てたらあかん。

折り畳んで縫えば、雑巾になる。

その雑巾がボロボロになったら、干して機械の油拭きにすればいい。

その油拭きは火にくべるとよく燃えるから、風呂を焚く時に使えばいい。

そこまで使い切って、やっとお終いや。

だから新品を下ろす時には、ほんまにいま、それを下ろさんとあかんのかをよぉく考えなさい。

新品を下ろす時が『始まり』で、捨てる時が『終わり(末)』。

だから『始末』と言うのや。

この始末をしっかりするかせんかで、大きな違いが出てくる」

この時は洗い場の曇った鏡に指で、ある時は火鉢の灰に火箸で字を書くなど、父はその時、その場に応じた分かりやすい例え話を用いながら、商いの心得を聞かせてくれたのでした。

すでに「頂き女子」がいた⁉ 大正時代のトレンドは現代に酷似している

あなたは最近、読書をしていますか? スマホばかり見てしまって本を読まなくなったな…なんて思っているのではないでしょうか。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが、文芸評論家の三宅香帆さんが日本人の読書の変遷や、ベストセラーになる本の考察について語った一冊を紹介しています。

【労働史と読書史から現代の読書を考える】⇒『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

三宅香帆・著 集英社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、文芸評論家、三宅香帆さんによる話題の新書。

明治時代から2010年代までの労働史と読書史を振り返り、われわれ日本人の読書がどう変遷してきたか、どんな背景でどんな本がベストセラーになったかを考察する、興味深い内容です。

ちなみに目次はこうなっています。

第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生 --明治時代

第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級 --大正時代

第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか? --昭和戦前・戦中

第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー --1950~60年代

第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン --1970年代

第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー --1980年代

第七章 行動と経済の時代への転換点 --1990年代

第八章 仕事がアイデンティティになる社会 --2000年代

第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか? --2010年代

日本初の(男性向け)自己啓発書『西国立志編』に始まり、日本における自己啓発書の歴史とそのメッセージ、社会への影響などを考察しており、興味深く読むことができました。

「教養」=エリートが身につけるもの

「修養」=ノン・エリートが身につけるもの

という、大正時代に生まれた図式の話、この時に生まれた「修養」の延長線上に、現在ビジネスパーソンが読む教養本があるという指摘は興味深く、激しく頷きながら読みました。

源氏鶏太氏のエンタメサラリーマン小説やカッパ・ブックスの隆盛、大ヒット雑誌「BIG tomorrow」の分析などを読むと、なぜ当時、長時間労働していたサラリーマンがこれらのコンテンツを消費したのか、よくわかると思います。

さすが文芸評論家が書いているだけに、『窓ぎわのトットちゃん』『ノルウェイの森』『サラダ記念日』の共通点や、「私」視点の物語がどんな時に売れるかという話は、読み応えがありました。

ミリオンセラーの考察などもあるので、著者や編集者は、読んでおくと企画のヒントになるかもしれません。

「褒めて伸ばす」は本当に有効か?厳しく指導しないと組織が守れなくなる現実

最近の風潮として、叱らずに「褒めて伸ばす」というものがあります。ミスや問題を指摘することでハラスメント扱いされたり、仕事を辞めてしまうことも多いようです。無料メルマガ『飲食店経営塾』の著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんは「褒めて伸ばすだけでは組織は守れない」と持論を展開しています。

「長所を伸ばす」「褒めて伸ばす」だけでは組織は守れない!

「ほめて伸ばそう」「長所を伸ばそう」というのが、最近の風潮。

今の時代の社員さんは、小さい頃から「怒られる」ことに慣れていないため、厳しくするよりも、褒めて伸ばそうという考えの人がほとんど。逆に、「指摘」したり、「厳しく」接したりすると、すぐに不平不満を言ったり、最悪の場合は辞めてしまうということが起こっているようです。

こういう背景もあり、多くの経営者さんが「叱る」ことや「厳しく指導する」ことを怖がり、言いたいことも言えず、「どうやって社員を指導すべきか」と悩んでいる方が多いように感じています。

確かに、私の感覚的にも、叱るまではしませんが、「厳しく」指摘したりすると、こちらの言うことに全く聞く耳を貸さなかったり、ひねくれて何もしなくなるというスタッフもいます。

しかし、こういうスタッフは、そもそも仮に「褒めた」としても、結局は指摘したことを守ったり、言われたことを素直に受け止めるとは思えないのです。(実際に、「褒めた」としても人の意見を素直に聞き入れない人はたくさんいます)

やはり、”できる”スタッフは、こちらが真剣に指摘したり、相手のことを考えて厳しく言ったりしたとしても、それを素直に受け止めて、行動したり、自分の行動を変えようとします。

つまり、すべての人に対して「褒める」「厳しくする」のではなく、相手の「階層」(スキル、経験、意欲など)に併せて、指導方法を変えることが重要だと思うのです。

組織論で「262の法則」というのがあります。

2割の意欲の高いスタッフ。6割の普通のスタッフ。そして、最後の2割は、意欲の低い(スキルが足りない、仕事ができない)スタッフに、どんな組織でも別れてしまう。そして、それぞれに対して適した対応が重要である、というもの。

きっと、この最後の2割の「意欲のないスタッフ」は、色々な面で課題があり、このスタッフへの対応をどうするのかが課題だと思います。

習近平国家主席「欧州3カ国訪問」はなぜ中国外交の“理想形”なのか?

中国の習近平国家主席が5月上旬にフランス、セルビア、ハンガリーの3カ国を訪問。5年ぶりのヨーロッパ訪問で成果はあげられたのでしょうか。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』で、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授は、習近平氏の笑顔が随所にあふれていて「中国が考える首脳外交の理想形」と評価。訪問先での習氏の言葉から今回の外交で中国が何を重要視し、欧州に何を求めているのか解説しています。

なぜ、いま習近平はフランス、セルビア、ハンガリーに向かったのか

習近平国家主席にとって今回の外遊は、中国が考える首脳外交の一つの理想形だったのではないだろうか。普段は滅多に見られない笑顔が随所にあふれていた。

最初の訪問地のフランスでは、エマニュエル・マクロン大統領に加え、再選を控えたウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会(EU)委員長が加わる三者会談となり、いつも険しい表情をのぞかせる場面もあった。だが、マクロンが幼少期を祖母と過ごしたフランス南西部のオート=ピレネー県の別荘に場所を移して以降は、終始上機嫌に見えた。

ハイライトは、セルビア、そしてハンガリーへの訪問と現地での大歓待であった。どちらも領空に入るころから戦闘機が現れ、空港ではそれぞれの国のトップが出迎えた。

セルビアではアレクサンダル・ブチッチ大統領と会談。習は、「中国にとってセルビアは中東欧地域で初の包括的な戦略的パートナー(2016年)だ。双方は協力してそれぞれの発展と振興に力強い原動力をもたらし、両国民に確固たる利益をもたらしてきた。新たな情勢の下、セルビアが欧州で初めて中国と運命共同体を共同構築する国となった」と語った。

同じくハンガリーでは、オルバン・ヴィクトル・ハンガリー首相との会談で、「新時代における外的環境の変化に左右されない包括的な戦略的パートナーシップの構築を契機に、両国協力に新たな強大な原動力をもたらし、両国民のためにさらに素晴らしい明日を切り開く必要がある」と語った。

セルビアとハンガリーはそれぞれ、「全面的戦略パートナー」から「新時代の運命共同体」と「新時代の全天候型包括的パートナーシップ」へと、中国との関係を格上げしたことになる。概括すれば、従来から親しかった国々を訪れ、友好的な関係をさらに強化したという流れだ。

では、この外交に通底していたテーマは何だったのか。まず政治的には、ヨーロッパに対し米中対立で独自の立場を取ることを求める目的があった。そのことは習がフランスで「中国・EU関係には強大な内生的原動力と大きな将来性があり、第三者を標的とせず、依存せず、制限を受けることもない。EUが正しい対中認識を確立し、前向きな対中政策を定めることを希望する」と語ったことからもうかがえる。

中条あやみ「妊娠発表」へのカウントダウン!? 妊活の“ベストタイミング”に芸能マスコミがこだわるワケ

女優・モデルの中条あやみさん(27)が、そろそろ妊娠を発表するかもしれない――そんな“おめでたの気配”に芸能マスコミがザワついています。中条さんがIT企業社長との結婚を発表してはや1年。いつ子宝に恵まれてもおかしくないわけですが、スクープを追い求める記者たちが“探り”を入れる背景には、他にも理由があるようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

一本取られた!? 中条あやみ“妊娠疑惑”報道

何かプロモーション絡みでしょうか、『Smart FLASH』が中条あやみの近況を伝えています。

この報道で、熱心なファンが思わず声を上げたのは、記事冒頭の「都内某所で発見した中条あやみのお腹あたりには、何やら膨らみが――」というくだりです。

IT企業社長と結婚して1年、子宝に恵まれた!?を示唆しているわけですが…。

記事を読み進んでいけば、どうやら“お腹の膨らみ”は愛犬だと判明…その思わせぶりな表現に、私は見事に引っ掛かってしまいました。

中条といえば、女優デビューから11年、年齢も26歳だった昨年、結婚発表の際に“少し早過ぎないか”という芸能記者たちの声が上がったのが思い出されます。

所属事務所とはしっかり折り合いがついているのか”という心配まで。

というのも、発表の数日前に公開された『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』は45億円を超えるスマッシュヒットを記録していますから、女優としてこれからというタイミングでの“早過ぎる結婚”が、仕事の足枷になるのではないかと心配されたわけです。

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“妊娠スクープ”で、芸能記者たちがまず確認すること

芸能記者たちが女性タレントの妊娠を報じる際、真っ先に確認するのは近々のスケジュールです。

1年先くらいまでドラマや映画等の決まったスケジュールが入っていれば、ほぼほぼ無いと言えます。

まぁ例外的には土屋太鳳のように、撮影中やその後のスケジュールも決まっていたのに妊娠を発表するケースもありますが、これは異例中の異例と言っていいでしょう。

今回の中条を調べてみれば、昨年10月の単発『THE MYSTERY DAY~有名人連続失踪事件の謎を追え~』以降のドラマ出演はありませんし、7月期の連続ドラマ出演も発表はありません。

出演映画についても、先月公開された『あまろっく』以降の予定は発表されていませんから、編集部としてはこれを裏付けに妊娠を思わせるような記事を掲載したのかもしれません。

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中条あやみ「妊娠報告」の可能性は消えていない

最近の妊娠発表報道で盛り上がったといえば、何と言っても戸田恵梨香でしょう。

戸田も結婚から1年を過ぎたくらいで、周辺がザワザワと騒がしくなっていました。

所属事務所は大変だったと思いますね…予定されていた主演映画を降板、半年後に予定されていた連ドラの出演もキャンセルと、その調整を余儀なくされたわけですから。

事務所だけではなく、関連した映画やドラマ関係者たちの困惑ぶりが想定できます。

妊活から出産、出産後までを完璧に計画的にスケジュールに組み込むなんてことは至難の業と言えるでしょうが、タレントのほうから仕事をセーブしたいと言い出した時の事務所との話し合いは、周りに迷惑をかけることを最小限にするためには必須でしょう。

自分のために何人のスタッフや共演者タレントが動いているのかを考えると…“出来てしまった”のだから仕方ないとしても、“そろそろ”や“もしかして”に備える準備が、その後を考えても大切になってくると思われます。

芸能マスコミによる妊娠報道には以前から色々言われてきています。安定期に入るまでの母体への影響を、何故考えないのかと。

それはスクープを欲しがるマスコミが、攻撃的に張り込みや密着取材をしたがるからです。

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中条側が“バレたか…”と思っているのか、“愛犬の抱っこの膨らみを妊娠と報道するなんて”と呆れているのかはわかりませんが、“結婚から1年”をキーワードに、狙われていることだけは間違いないようです。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: TEN CARAT Primary 中条あやみ 公式プロフィール

「いや~ん、まいっちんぐ!」はコンプラ警察に勝てるか?「仔猫の虐待」を理解せぬ米国発の検閲が日本文化を破壊する

懐かしのアニメ『まいっちんぐマチコ先生』が令和の今、意外な好評を博している。現代のポリコレ・コンプラ基準ではおよそ許容されないはずの“エッチな表現”に、視聴者から拍手喝采が起きたのだ。だがその裏では、日本のネット上で10年来愛されてきた動画『汚い仔猫を見つけたので虐待することにした』(※実際は溺愛動画)が削除されてしまうという事件も発生。国家や自治体ですらないアメリカの民間決済企業が“検閲機関”として機能している現状の危うさを、小林よしのり氏主宰「ゴー宣道場」の寄稿者で作家の泉美木蘭氏が解説する。(メルマガ『小林よしのりライジング』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:泉美木蘭のトンデモ見聞録・第326回「アメリカ由来の表現規制」

過激で平和な『まいっちんぐマチコ先生』の復権

民放各局によるテレビ動画配信サービス「TVer」で、1980年代のアニメ『まいっちんぐマチコ先生』が配信されている。配信元はテレビ東京で、開局60周年記念企画の1つらしい。

小学生以来だが、久しぶりに見てみると、オープニングでいきなりマチコ先生のお尻というお尻が出てくるし、プールを泳ぐマチコ先生の水着を男子生徒たちが釣り竿ですぽ~んと脱がせてしまうし、裸体が一回転して堂々と乳首も出ているしで、やむを得ず凝視した。

本編は、女子生徒だけのテニス合宿に、エロ本を尻ポケットに入れている教頭先生と、思春期真っ盛りの男子生徒らが、のぞき見のために紛れ込むという回だった。

受験勉強ばかりしているガリ勉の男子生徒が、実はテニスがうまいという一面を見せたことで、女子生徒が「男らしいのねえ♪」と言って擦り寄ったり、ガリ勉君の手をとって自分のおっぱいを触らせたりする。

「男らしさ」を許容した上に、女性が主体的かつ積極的に性にいざなうという、一周回ってもはや先進的なシーンである。

その後、お待ちかねのシャワールームのぞき見シーンがあって、最後は合宿所に野生のクマが現れ、逃げ惑うマチコ先生を追いかけ、覆いかぶさって、胸をぺろぺろなめてTシャツの胸元だけを食い破って消えていくという、やたら過激だけど総合的に平和という世界観で、「大らかさって、スゴかったんだな」と思った。

かつて『ドラえもん』には、「しずかちゃん」の入浴シーンがよく登場した。『水戸黄門』で言うところの、由美かおる演じる「お銀」の入浴シーンと同じ「サービスショット」の類だが、ポリコレ・コンプラブームによってテレビ放送からは消えていった。

ところが、それをはるかに上回る『まいっちんぐマチコ先生』を、テレビ局がネット配信で復活させているというあべこべ状況が起きているわけだ。

ポリコレ・コンプラと戦いはじめたテレビ業界

「TVer」は、民放各局が合同出資して作った「見逃し配信」サービスで、ドラマやバラエティ、アニメ、報道、ドキュメンタリーなどの番組をテレビと同じCM入りでいつでも視聴できるように提供している。

放送作家の鈴木おさむが話していたが、最近は、ドラマ制作側も「TVer」での再生回数を気にするらしい。ドラマがヒットした時、プロデューサーからはまず「TVer」再生回数を見ての喜びの報告があり、視聴率については「ちなみに〇%でした」と添えられる程度だという。同時に、作品の中には、やたらとセックスやキスシーンが増えたらしい。

テレビの前に座って見るのとは違って、スマホや個人のパソコンを使って、都合の良い時間に1人で見る人が増えてきたため、性的なシーンをたくさん入れたほうが「TVer」での再生回数を稼ぎやすいというのが理由だという。人気作品として話題になれば、地上波の視聴率にも影響するということなのだろう。

国際的音楽祭を政治利用。ブーイング必至の舞台に立たせた若い女性歌手にイスラエル側はどんな内容のビデオメッセージを送ったのか?

セリーヌ・ディオンが世界的名声を得るきっかけとなったことでも知られ、70年に迫る歴史を誇るヨーロッパ最大の国別対抗音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」。今年はスウェーデンで決勝が行われましたが、参加したイスラエル代表を巡り混乱が起きたことがメディアで伝えられています。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、この騒動の一部始終を詳しく紹介。その上で、国際的音楽祭を政治利用したと言わざるを得ないイスラエルのネタニヤフ首相を厳しく批判しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:音楽祭の政治利用

完全なる政治利用。イスラエルが国際的音楽祭に若い女性歌手を送り込んだ意図

5月11日、スウェーデン南部マルメのアリーナで開催されたヨーロッパ最大の国別対抗音楽祭『第68回ユーロビジョン・ソング・コンテスト』の決勝は、下馬評で優勝が噂されていたクロアチア代表を破り、スイス代表の歌手ニモさんが優勝しました。スイス代表の優勝は、1956年の第1回大会でのリス・アシアさん、1988年のセリーヌ・ディオンさんに続く3回目となりました。

今回優勝したニモさんは、自分の性自認を男女のどちらにも位置づけない「ノンバイナリー」の歌手で、今の自分を受け入れられるようになるまでの心境を綴った曲『The Code』を熱唱しました。ニモさんは最初の審査員投票で圧倒的にリードし、続く観客投票でも十分なポイントを加算して優勝しました。

歴史ある『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』で「ノンバイナリー」の歌手が優勝するのは初めてで、性の多様性への理解がワールドスタンダードになって来たことが示された結果とも言えます。ニモさんは優勝のスピーチで感謝の言葉を述べ、「このコンテストが世界のすべての人々の平和と尊厳のためにあり続けることを願っています」と結びました。

しかし、こうした平和的な結末が迎えられた一方で、パレスチナ自治区ガザでのジェノサイドを続けるイスラエルの参加が物議を醸し、大規模な反イスラエルのデモに発展するという一面もありました。5月7日から11日までの日程で開催された今回の『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』は、欧州や周辺国など37カ国の歌手が参加しましたが、イスラエル代表の20歳の女性歌手エデン・ゴランさんを巡り、出場に抗議する声が続出したのです。

イスラエル代表のゴランさんが9日の準決勝に出場すると、パフォーマンス中に会場から大ブーイングが巻き起こり、一部報道によると脅迫状も送りつけられたと言います。ゴランさんは準決勝を勝ち抜いて決勝へ進みましたが、会場周辺では1万人を超える多くの市民が、パレスチナ国旗や反イスラエルのプラカードを掲げ、大規模なデモを行ないました。

「パレスチナを解放せよ」「ガザの虐殺を正当化するな」などの横断幕を掲げたデモを鎮圧するため、スウェーデン警察は隣国のノルウェーやデンマークにも応援を要請し、警備に当たりました。あたしが動画で確認した限りでは、デモの暴徒化などは発生しませんでしたが、会場の出入口の周辺にパレスチナの国旗を広げて寝転がって抗議していた集団の中には、チケットを手に会場入りする観客に向かって「恥を知れ!」などと自民党の三原じゅん子議員のような罵声を浴びせている人もいました。

しかし、この大規模なデモを受けても、ゴランさんは「私は国の代表として光栄に思う」と述べ、ステージに立ち続けることを強調しました。そして、イスラエルのネタニヤフ首相はゴランさんに動画メッセージを送り、次のように伝えました。「あなたは既に勝利を手に入れました。国の誇りを持って大会に参加しただけでなく、恐ろしい反ユダヤ主義の集団と戦って成功を収めたからです」

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元自衛官芸人やす子に漂う「不穏な空気」と「不快感」の正体。ボランティア叩きから「はい~!台湾有事は日本有事」へ?

元自衛官芸人・やす子(25)を「不快」に感じる視聴者が増えているようだ。中には、好き嫌いの感情を超えて「警戒感」を抱く人々まで。テレビで引っ張りダコの人気タレントに、いま何が起きているのか。

ピン芸人やす子が嫌われる理由、恨まれる理由

元自衛官という異色の経歴を持つ、女性ピン芸人のやす子(25)。

細かすぎる自衛隊ネタサバイバルネタでブレイクし、デビューから6年目の現在はテレビで見ない日はないほどの活躍ぶり。幅広い年齢層から親しまれる人気者として、バラエティ番組のほかCMにも多数出演している。

最近では、第91回日本ダービー(5月26日)に向けたJRAのキャンペーン「日本ダービー大作戦 ゴジラVSやす子」もスタートし、まさに絶好調。トレードマークの迷彩服や「はい~!」の合いの手を、読者も一度は目にしたことがあるのではないだろうか。

だが最近、そんなやす子に対して「不快だ」との声が多数上がりはじめているという。いったい何が起きているのか。50代エンタメ系ライター氏が説明する。

「大手検索エンジンで『やす子』を調べても、サジェストされるのは『かわいい』『結婚』『年収』『美人』などポジティブなキーワードばかりです。ですが、これは恐らく“検閲”されたあとの検索結果でしょう。その証拠に、別のソーシャル系検索で『やす子』を調べると、『嫌い』『不快』『うるさい』『ゴリ押し』『つまらない』などネガティブなキーワードがズラリと並ぶんですよ」(エンタメ系ライター)

実際に試してみると、確かにいくつかの検索エンジンで、やす子が不自然なほどヨイショされているように感じられる。一方SNSでは、やす子を“称賛”する声もあるが、“批判”する声も同じくらいある印象だ。

《「はい~!」がしつこい。何回も聞かされてウンザリ》

《顔を見るだけで不快。CMの商品を買う気が失せる》

《根本的に面白くない。JRAで起用とか勘弁してほしい》

《芸風に共感性羞恥心を抱いてしまってゾワゾワする》

《こいつ災害ボランティアを叩いてたクズの一味だぞ》

《やす子をゴリ押ししてるのはどこの誰なんだよ》

これが隠された人々の本音、ということなのだろうか?

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能登半島地震「ボランティア批判」の影響

「芸能人に対する好き嫌いは千差万別ですし、SNSではネガティブな発言のほうが拡散しやすい。ですから、すべてを鵜呑みにすることはできません。でも、やす子の場合、このような“悪評”は、今年に入って急に目立つようになった印象がありますね」(同)

2024年に入って、やす子に不快感を抱く人々が急増した――仮にそうだとして、原因は何なのか?

「やはり、能登半島地震の影響が大きいのではないでしょうか。やす子は当時の番組内で、素人の民間人が災害ボランティアに行っても迷惑だ、と主張。ところがその後、被災地がボランティア不足に苦しんでいることが明らかになりました。軽率な発言に対する謝罪は現在に至るまでなく、被災者の方やその関係者から相当に恨まれている。このことを指摘するSNSユーザーを容赦なくブロックする姿勢にも疑問の声がたくさん上がっているんですよ」(同)