おいしいごはんが、ここにある。象印が仕掛けるレストランの実力

家電量販店に足を運ぶと、ずらりと並ぶ炊飯器を目にすることはできますが、どのようなご飯が炊きあがるのかは、当然ながら想像の域を出ないものです。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』でMBAホルダーの青山烈士さんが紹介しているのは、象印マホービンが展開する、自社の炊飯器で炊いたご飯を「実食」できる飲食店。家電メーカーがいかにして飲食店経営を成功させているのか、その戦略と戦術を分析しています。

家庭用を業務用へ展開することで顧客が体験する場を提供する

今号は、お米にこだわった人気のレストランを分析します。

象印マホービンが展開している「象印食堂

戦略ショートストーリー

ごはんにこだわる方をターゲットに「炊飯ノウハウお米マイスター」に支えられた「絶品のごはんを堪能できる」「食べ比べできる」等の強みで差別化しています。

徹底的にごはんにこだわる店舗をとおして、ごはんのおいしさを再発見させることで、顧客からの支持を得ています。

分析のポイント

象印マホービン100年目の集大成として生み出した、家庭用炊飯器「炎舞炊き」ですが、炊飯器の競争は激しくパナソニック、タイガー、日立などの既存の競争相手に加えてバーミキュラなど新たな競争相手も加わっている状況です。

家電量販店でごはんの食べ比べをさせてもらえれば自分の好みの炊飯器を見つけられると思いますが、そういった売り方をしているお店は少ないです。ですから、「象印食堂」のようにメーカーが自ら自社の炊飯器で炊いたごはんを試せる場を提供することは、有効な打ち手だと思います。

ですが、家電メーカーが飲食店を出すのは容易ではありません。なぜなら、飲食店を運営するノウハウを持っていないですからね。

象印はどうしたかというと、多業態飲食店の経営を行う「ダイナック」と手を組み、料理は料理家・吉田麻子氏の監修、お米は「金子商店の五ツ星お米マイスターによるブレンドなどその道のプロと組むことで、新たな分野に進出しています。

やはり、新たな分野にチャレンジするときにはその道のプロと組むことはセオリーですので、象印はよい選択をしていると言えますし、複数のプロと組むことがより強みを支えることにつながっています。

また、あくまでも象印の炊飯器「炎舞炊き」は家庭用ですが業務用として利用していることが、面白いと思います。家庭用と業務用は、はっきりと線引きされていることが多いので、家庭用を業務用に持ち込むという発想が素晴らしいですね。

現地の飲食店とコラボレーション店舗を期間限定で展開していますが、今後、既存の飲食店が自店にも「炎舞炊き」を入れたいという話が出てくるかもしれませんね。もしそうなれば、象印が狙っているかどうかわかりませんが、飲食店に象印(炎舞炊き)が入っていると集客につながるような(PCでいうインテル入っているのような)ことになるかもしれません。

今後の象印マホービン、ひいては「炎舞炊き」の展開に注目していきたいです。

英語の意味から考える、おすすめなアメリカ流「新年の抱負」

2020年も幕を開けましたが、皆さんは新年の抱負、何か掲げていますか?毎年、1年前と同じ目標だったり、少しの改善を誓うなんてことになってはいませんか?『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんは、アメリカで使っているスケジュール帳に書かれていた「新年に向けての質問」にあった言葉に注目。日本人には少ない“do differently”、“Make a difference”という感覚を紹介しています。学生時代のように年度ごとの大きな変化もなくなったという社会人には、新たな感覚での「新年の抱負」、オススメかもしれません。

新年の抱負をまだ決めていない方へ

ちょうど今使っているスケジュール帳に2019年を振り返ってどうだったかや、2019年の成果、学んだこと等々の質問項目のページがあったのでざっくりとみていたら、早速2020年について考える質問も掲載されていて、中には今の時代だからこそ考えたい興味深いものもあったので今号ではその話をしようと思う。

新年の抱負を考える質問には、たいがい「新しい目標は何ですか?」とか、「習得したいスキルはありますか?」…といったものが多いと思うが、そういった質問に加えて、「何かを改善したり、またはどんな違う方法をとるのか?」というのがあったのだ。

ちなみのその質問の英文は以下:
What will I improve or do differently next year?

“differently”を使っているのがポイントで、differentは、not the same as another(別のものと同じでない)、distinct;separate(明瞭な分離)、…といった意味があるように『明らかに別のもの』、『別の手段』について聞かれている質問である。

一方、“improve”はmake or become better(より良くする、または良くなる)なので『一部を変える』という意味のほうが強い。“improve”“differently”では言葉のイメージがまったく違う。この質問はけっこう奥が深いと思う。

改善することは、まぁ、皆さんもよくするだろう。日本人は比較的、日々何かしら改善する傾向にあると思う。上手くいかなかったら上手く行く方法を探ったり、成果が出ているものでもより大きな成果を出すために工夫を加えたりする。これも改善の1つだ。

でも、まったく別の方法を取ることはなかなかしないのではないだろうか。特に大人になって特定の分野でキャリアを積んでいる人ほど、まったく違う方法をしてみようっていう人は少ない。これまでのやり方で成功した経験と実績がある。何より、慣れていることを続ける安心感もあったりする。

余程上手くいかない場合以外はまったく別の方法をやってみようとは思わない。でも、もしかしたらまったく違う方法でもっと大きな成果に繋がる可能性はあるかもしれないのだ。

この質問は読者の皆さん個々人の状況によるが、もし、新しい未来を描きたいとか、挑戦したいことがあるけど時間や金銭的に余裕が無いとか、何かしらの制約があるという方は、ぜひ考えてみたら良いだろう。

What will I do differently next year?

2020年、私は何を変えるのか?もしくはどんな違う方法を取るのか?新しいやり方を試して検証して、また別の方法を探っていく。

“do differently”とか、“Make a difference”を意識するだけでも新しい扉を開けるようなワクワク感があるので、どんな些細なことでもちょっとした一歩を変えてみると日々の生活が楽しくなるのかもしれない。

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池田教授が指摘「人為的温暖化説」のバラマキに見る科学の政治化

前回の記事で、エビデンスの乏しい科学情報を真実のようにセンセーショナルに報じる弊害について警鐘を鳴らした、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ池田教授。今回は自身のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で、科学者や国が自然災害の因果関係を深く検証しないまま「人為的」と位置づける現象について、「一部の人の利益のため」との見方を交えて、鋭く解説しています。

人為的温暖化とは無縁な台風の被害

前回、温暖化のせいで台風の発生回数が増えたり、勢力が強くなったりしたのはウソだという話をしたのだけれども、人為的温暖化真理教に侵されている人々は度し難くて、未だに、世界中の科学者の多数派は人為的温暖化説に与しているのだから、専門家ではない池田清彦が異議を唱えても信じないと言っている人がいる。しかし、当然のことだけれども、科学は宗教ではないので信じる信じないの問題ではないのだ。

データは沢山公表されているので、自分で調べれば、すぐに気候変動の主たる原因は人為とは無関係で、人類が排出するCO2のコントリビューションはあってもごくわずかだということが分かるはずだ。

自分で調べようとしないで、マジョリティの尻馬に乗って、マイノリティをバッシングするだけが生きがいの人って、どんなに貧しい知的人生を送ってきたのかと思うと「可哀そうで涙が出るわ」と言えば、烈火のごとく怒るのだろうね。しかし、「知を愛する」という人生最大の楽しみを放棄して、イキがっている人はやっぱり可哀そうだわ。

科学的妥当性は政治と違って多数決では決まらないので、専門家の多くが支持している仮説が正しいとは限らないのは言うまでもない。しかし、不幸なことに気候変動を予測する研究は科学というよりも、ほとんど政治になってしまった。

気候変動の予測はコンピュータのシミュレーションで行うため、パラメータを少し変えるだけで、予測値は大幅に変わってしまう。裏を返せば、自分にとって好ましい予測にするためにパラメータを適当に変えることができるということだ。

何であれ、新しい技術を開発して金もうけの道具にしたい企業にとって、CO2削減のための様々な装置を設置することを国が義務付けたり、奨励したりすれば、新しい市場が芽生えて儲けることができる。

エコカー、ソーラーパネル、風力発電などを開発して、金儲けに結び付けたい企業にとって、人為的温暖化説は願ってもない追い風なのだ。政府としても炭素税を取って税収を増やす根拠(言い訳)にすることができる。したがって、こういった企業と政府の双方にとって、人為的温暖化を擁護することは政治的・社会的に正しい(Political correct)という世論を形成させることは不可欠となる。逆に言えば、反対する奴は人類の未来の幸福を考えない人非人だという風潮にしたいということだ。

ゴーン逃亡はむしろ好機。国際社会に日本の本気を見せつける方法

国内外に大きな衝撃を与えた、カルロス・ゴーン被告の国外逃亡劇。早速ゴーン被告サイドは日本の司法制度を批判する声明を出すなど「情報戦」を仕掛けてきていますが、我が国はどのような動きを見せるべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では情報戦略アナリストの山岡鉄秀さんが、「あくまで即時性が必要」とした上で、安倍政権が取るべき対応を具体的に記しています。

カルロス・ゴーンの逃亡をチャンスと捉えよ!

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。年末のカルロス・ゴーン被告の逃亡劇には驚きましたね。こんなことが起こり得るのですね。まあしかし、間抜けな話です。あの「のんびりリベラル」のカナダでさえ、Huaweiの副社長の出国を許していません。

ゴーン被告を弁護する弘中淳一郎弁護士の「保釈条件違反だが、刑法の逃亡罪にはあたらない」というコメントにも呆れました。完全にコケにされたか、知らない振りをしているか、どちらかでしかないのに。

税関で引っ掛からなかったのだから、別名のパスポートの供与など、レバノン政府が深く関わっている可能性が否定できません。このあたりの分析は専門家にお任せするとして、私が強調したいのは、このような局面で日本政府として国際社会に対してどのようなアピールをすべきか、ということです。

こんな事態を許したという点において、はっきり言って大恥です。しかし、どのように対処するかによっては、近年薄れ続けている日本という国の存在感を示すことができます。すでに失点している以上、全力で攻勢に出なくてはなりません

ここからゴーン側は徹底した情報戦を仕掛けて来るのは間違いありません。すでに、次のような声明をメディア向けに発していると報じられています。

私は今レバノンにいて、もう推定有罪で不正な日本国の司法制度の人質ではありません。日本では国際法無視、差別蔓延、基本的人権も否定される。私は正義から逃亡したのではなく、不正義な政治的迫害から逃れたのです。

つまり、日本という国があまりにも酷いので、逃亡という手段を取らざるをえなかった、というわけです。ここでぼうっとしていてはいけません。

森まさこ法相ないし、しかるべき政府関係者がきっちりとした反論を行い、毅然とした対応を取る旨を宣言しなくてはいけません。

ぼんやりと捜査の進展を待っていては駄目です。私がいつも主張しているとおり、こういうことは「即時性」が必要なのです。

英国BBCの報道などを観ると、海外からどう見られているか、よくわかります。ゴーン被告は毀誉褒貶の激しい(controversial)人物だし、高名な人物として保釈中に逃亡する姿勢は、かつて刑務所を出る際に作業員に変装したエピソードに重なって姑息な印象を与えます。それがBBCの記事からも読み取れます。ここを徹底的に突かなくてはなりません

世界の眼は、日本政府にゴーン逃亡の手口を徹底的に解明することを求めているし、それができる実力があると期待しています。まずは徹底調査してその詳細を公表し、ゴーン被告にどのような罪が追加されるか明確にし、さらに、もし外国政府の関与が認められればそれもはっきり公表します。

そして、毅然としてレバノン政府にゴーン被告の引き渡しを要求します。当然、レバノン政府は拒否するでしょう。そうしたら、これまでレバノンに与えている莫大な援助をすべて停止しなくてはなりません。躊躇なく、です。

ここまで迅速に断固とした姿勢を示せば、世界は「ああ、日本はなかなかどうして、しっかりした独立国なんだなあ」と思うでしょう。

しかし、いつものように「遺憾だ、遺憾だ」ばかりを繰り返し、何もできなければ、「日本なんて恐れるに足りない、斜陽の国だ」という印象がますます広がり、レバノンにも馬鹿にされるでしょう。

また、「日本は後ろめたい気持ちがあるから毅然とした態度が取れないのだ」という印象も持たれるでしょう。そのことが日本への侵略行為の後押しをすることに繋がります。それが国際社会です。ことの正否とは別に、弱者にゲームに参加する資格はないのです。

今回も、法務省、外務省が協力しなくてはなりません。しかし放っておいたら協力しないので、官邸が強力なリーダーシップを発揮しなくてはなりません。これは国の面子にかかわることなのです。

日本人は細かい分析をすることは比較的得意ですが、対外的に明確なメッセージを発したり、必要に応じてかちっとファイティングポーズを取ることが不得手です。

しかし、いい加減に学ばなければなりません。その意味で、今回の件はいい学習機会であり、チャンスとして捉えるべきです。

(山岡鉄秀 :Twitter:https://twitter.com/jcn92977110

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ソレイマニ司令官の殺害が金正恩政権への決定的警告と言えるワケ

昨年12月28日から4日間にわたり開催された「朝鮮労働党中央委員会総会」で、金正恩委員長は兵器開発や核実験に関して強硬な発言を繰り返しました。これを「弱者の恫喝」ですまされず、北朝鮮は正念場を迎えたと断じるのは、メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』の著者で、北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄さんです。宮塚さんは、米国がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を空爆により殺害したのは、北朝鮮への痛烈な警告となっていると解説します。

ソレイマニ司令官の空爆殺害で金正恩政権は正念場

ことわざに「Better lean peace than fat victory(百戦百勝は善の善なるものにあらず)」がある。直訳すれば「太った戦勝よりもやせた平和の方がよい」ということであるが、北朝鮮の金正恩政権に与えたい言葉である。

北朝鮮は金正恩朝鮮労働党委員長の指導の下で昨年12月28日に「朝鮮労働党中央委員会総会」を4日間にわたり開催した。総会では「党の建設と活動、国家と国防建設における重大な問題」を討議するものと伝えられていた。4日間にわたる討議で、金正恩委員長は「北朝鮮が先行して非核化措置を講じたのにもかかわらず米国は相応の措置を果たしていない」と非難したうえで、「約束に一方的に縛られる根拠はなくなった」と述べ、2018年4月に中止を決めた核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の再開を示唆した。

金正恩は、米国の核の脅威が高まる中、「未来の安全を放棄できない」と述べ、「世界は遠からず新たな戦略兵器を目撃することになる」と表明し、「敵視政策を最後まで追求するならば、朝鮮半島の非核化は永遠にない」と強調し、米国が制裁解除や軍事演習中止などに応じるまで戦略兵器開発を続ける考えを示した。

「弱者の恫喝」と言ってすまされる発言ではない。金正恩政権は、まさに「土壇場」に立たされている。北朝鮮は、米朝交渉で一方的に昨年末を期限とし、米国側の譲歩を求めたが、米国は態度を軟化しなかった。窮地に陥った金正恩政権は「時間稼ぎだ」と批判したうえで、「人民が受けた苦痛の対価」を受け取るため「衝撃的な実際の行動に移る」とまでも言い放ったが、北朝鮮人民の人権迫害と恐怖政治を強いている金正恩政権が「人民が受けた対価」などという、片腹痛い表現まで口にして米国側に譲歩を迫ったものの今のアメリカは北朝鮮どころではない。それどころか金正恩に決定的な警告を発した。

それは新年早々にトランプ政権がイラン革命防衛隊の精鋭である「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を空爆で殺害した事実を公表したことである。

すでに韓国の『朝鮮日報』が、米韓両軍の特殊作戦部隊が11月に、北朝鮮の指導部の排除を目的とする「斬首作戦」を想定したとみられる訓練を行ったと報じたが、これは北朝鮮側が非核化交渉の期限を年末に控えて強硬姿勢を強める中で、このような事実を明らかにすることで北朝鮮側を牽制するものであったが、年明け早々にもイランでトランプ大統領は「攻撃は戦争を阻止するためだ。戦争を起こすためではない。米国民を守るためにすべての措置を講じる」とイランを牽制し、実行した。

軍事アナリストが憂慮。ゴーン被告の逃亡を許した日本の根本問題

元日の新聞各紙の1面を埋め尽くしたのは、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡したというニュースでした。これほど簡単に逃亡できてしまった根本的な理由は、日本社会に存在するある幻想のためだと指摘するのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、日本の国家権力はこの幻想のために隙だらけで、領土防衛やテロ対策など整備すべき問題が数多くあると警鐘を鳴らします。

「法律は守られるもの」という幻想

日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡し、そのニュースが元日の新聞各紙の1面トップを埋め尽くすことになりました。

ゴーン被告の逃亡劇については、直前にハリウッドの映画プロデューサーと会っていたとか、誕生日祝いにやってきた楽団の楽器ケースにひそんで出入国管理の目を逃れたとか、様々な情報が飛び交っており、これが事実なら数年以内に映画化されるのは疑いないところです。

それは野次馬の楽しみにとっておくとして、なぜ日本の法律・制度はかくも簡単にゴーン被告の国外逃亡を許したのかが問題です。新年第1号にあたり、本質的なところから考えてみたいと思います。

結論から言いますと、日本の司法制度、治安態勢には「凄み」が備わっていません。それが、犯行を許してしまっています。日本では、犯罪に走っても、法律を破っても、いきなり殺されることはありません。だから、犯罪を抑止する能力に欠けているのです。

たしかに、私のような人間にとっては法を犯して逮捕されたくないし、挙動不審で怪しまれた挙げ句に警察官にねじ伏せられたりしたくありません。大方の日本人にとっては、法律を破ること自体が「怖い」のです。そんなこともあって、倫理観の問題とは別に、法律を守ろうとするのです。

しかし、日本人とは違う価値観の持ち主だったり、命知らずのならず者、使命のためには命を惜しまない過激派やテロリストだったりしたら、どうでしょう。法律の存在はなんの障害でもありません。逃げることを前提にした犯行であっても、失敗した場合に殺されるかどうかが問題なのです。そうした角度から考えると、日本が法治国家であるためには、相手を法に従わせるための強制力を備える必要があります。

例えば、どんな行動に出るか判らないゴーン被告のような人物に対してはGPSの装着を義務づける。相手の生命に危険を及ぼす飲酒運転やあおり運転などは確信犯ですから、厳罰が適用されるようにする。

空港の警備にしても、テロリストが行動を起こすと、すかさず特殊部隊が銃撃によって制圧する態勢を整え、それを公表することで抑止力とするとともに、テロリストに「凄み」が伝わるような雰囲気を漂わせておく。

尖閣諸島については、国連海洋法条約という枠組みで安心するのではなく、その実効性を高めるための国内法、例えば中国の領海法のような法律を制定し、領海侵犯などを実力行使で排除できるように定める。

中東もキレた勘違いトランプ。安倍外交「顔色伺い作戦」加速の訳

自国のリーダーには損得勘定ができててほしい、と願うのはどの国民も持つ本音。しかし、損得勘定が過度になり他国に迷惑をかけてしまうと、リーダーによる自国のプレゼンス低下を憂慮し始めるのも、また国民心理でしょう。ジャーナリストの高野孟さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』の中で、今年始めに起きたイランの司令官爆殺事件を例に、トランプ大統領の政治力と、世界に対する日本の対応について警鐘を鳴らしています。

 

トランプ狂乱で幕開けの2020年─米国こそ世界の脅威

トランプ米大統領の脳髄の中で働いている、たぶんほとんど唯一の物事の判断基準は「損か得か」ということである。それが文字通りの《経済的な損得勘定》に留まっている限りは、彼はどちらかというと「戦争嫌い」で、それは何も思想的な平和志向ゆえではなく「戦争は割に合わない」という打算からのことであった。北朝鮮との対話路線、アフガンやイラクなど中東からの米軍撤退の方向性はその表れだし、中国と貿易面では厳しく対処しながらも、軍事面での圧力を含めて全面対決に突き進もうとする政権内の対中強硬派をむしろ抑える側に回っていた。イラン核合意からの離脱はイスラエル右派の挑発に乗った馬鹿げた行為ではあったけれども、それでもトランプは繰り返し「イランと戦争するつもりはない」と表明してきた。

しかし、2020年は大統領選挙の年で何としても再選を果たさなければならず、しかもその前にはウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判という大きな試練が待ち構える。それで私が密かに懸念してきたのは、今年に入るとトランプの内政への埋没が酷くなり、再選成就のためには何が「損か得か」という《政治的な損得勘定》だけで割り切るようになりかねず、そうなると外交・軍事政策がハチャメチャになり世界が大迷惑を被ることになりはしないか、ということだった。

それが早くも1月2日、現実となった。米軍の無人機から発射された精密誘導ミサイルによって、イラン革命防衛隊の対外工作部門「コッズ部隊」を率いてきたソレイマニ司令官が爆殺されたのである。彼はイラン国内のみならずイラクやシリアやレバノンなどシーア派の影響圏で英雄視され、イランの次期大統領候補として名前が上がったこともあるトップ級の指導者で、それを問答無用で爆殺するなど、疑いもなく国際法的に違法な国家によるテロにほかならない。これでは、イランや各地のシーア派勢力が米国および米国人にいかなる報復行為に出たとしても、イランを非難する者はいなくなってしまうだろう。

去年までのトランプは、歴代米政権の戦争政策の後始末をつける役割を担う可能性を持っていた。しかし、これで彼は中東で新しい戦乱を引き起こし、他にもあちこちで紛争を巻き起こしかねない、全世界にとっての平和と安全の主敵という大迷惑の立場を確定してしまった。日本は、欧中露などと手を組んでこの狂乱的なトランプ政権の盲動が世界を破滅させることのないよう、立ち回らなければならない。

言うまでもないことだが、この状況で日本の海上自衛隊が中東海域に何やらを「調査・研究」するために出動するなどありえないことで、直ちに計画を中止すべきである。

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米軍側「80人死亡」報道。イランのミサイル攻撃で報復はあるか?

「米国のテロリスト」死亡者80人、負傷者200人

イラン国営テレビが8日、同日のイラク国内の米軍基地への攻撃により「米国のテロリスト」が少なくとも80人死亡したと報じたと複数のメディアが伝えている。
国営テレビはイランが15発のミサイルによって攻撃を実施したと報道。米側に迎撃されたミサイルはなかったとし、米軍のヘリコプターや軍事施設に激しい損傷をもたらしたとしていて、「米部隊側の80人が死亡、200人が負傷した」と人数について伝えている。
これまでアメリカ軍の犠牲者については、アメリカ政府関係者の話として、「犠牲者は確認されていない」と報じられていた。
国営テレビによると、イラン革命防衛隊の幹部は、米国が反撃すれば、イランには域内に他に100の攻撃目標があると発言。8日未明のイランの報復攻撃は、3日にイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍によって殺害されたのと同じ時刻をねらって実行されたと日本経済新聞は伝えている。



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ミサイル攻撃から旅客機墜落、地震まで。本日のイラン情勢まとめ

ミサイル発射、旅客機墜落、地震。イラン、今日の出来事まとめ

日本時間の8日午前7時半ごろ、イラクに駐留するアメリカ軍などに対して、イランが弾道ミサイル十数発を発射したことが明らかになった。NHKなどによると、イラク西部のアサド空軍基地と、イラク北部のアルビルの基地の、少なくとも2か所が狙われたとしているが、アメリカの複数のメディアは、政府関係者の話として、これまでのところアメリカ軍兵士の犠牲者は、確認されていないと伝えているという。
一方、イランの革命防衛隊は国営テレビを通じて声明を発表。攻撃の作戦名を「殉教者ソレイマニ」だとした上で、「われわれは傲慢なアメリカに警告する。アメリカがさらなる挑発行為をとれば、一層激しく、破壊的な報復に直面することになる」としつつ、「緊張の激化や戦争は望んでいないが、あらゆる攻撃に対して自衛の措置を取る」としている。
これに対し、アメリカのトランプ大統領はTwitterを更新し、「すべて順調だ。イランからイラクにある2か所の基地にミサイルが発射された。いま被害の状況を確認している。今のところ非常によい」と述べ、8日朝(日本時間の今夜)に何らかの声明を出すと明らかにした。

一気に緊張状態となったアメリカとイラン。しかし、この日イランで起きたのはこれだけではない。偶然なのか、それとも何かしら関係性があるのか、不可思議な出来事が立て続けに起こっている

首都テヘランで飛行機が墜落

共同通信などによると、イランメディアは8日、イランの首都テヘランの空港近くでウクライナの旅客機が墜落したと報じた。約180人が乗っていたとみられる。墜落したのは、ウクライナ国際航空のボーイング737型機で、テヘラン近郊のイマームホメイニ国際空港を出発し、ウクライナの首都キエフに向かっていたが、離陸直後に墜落したという。現地の消防当局の責任者は、イランの国営テレビに対し、墜落した現場では救助活動を行っているものの、旅客機の機体は激しく燃えていて生存者がいる可能性は低いという見通しをNHKが伝えている。

旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ、「フライトレーダー24」によると、墜落した飛行機は予定より1時間ほど遅れて、現地時間の午前6時すぎにイマーム・ホメイニ国際空港を離陸。その後、北西方向に飛行したが、離陸からおよそ30分後に航跡が途絶えたという。

墜落した原因について、イマームホメイニ空港の広報担当者は、地元のメディアに対し、「墜落の原因は、技術的な問題の可能性が高い」とし、イランによる米国への報復攻撃とは無関係だと主張しているが、詳しいことはわかっていない。

救助チームが墜落現場に派遣されていて、「機体は炎上したが、われわれは要員を派遣した。生存者を救出できるかもしれない」と望みを託したが、現地では「飛行機は火の玉となって墜落」「乗客全員が死亡」との報道もあるようだ。