鍼灸師が伝授。就寝2時間前の軽めの運動がよい睡眠を作る

溜まるばかりでいっこうに取れない疲れの原因は、しっかりとした質のよい睡眠ができていないから。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生が、よい睡眠を取るための就寝2時間前の軽い運動を推奨し、簡単で無理のない運動を教えてくれます。そして、入浴によって体温を高めて血流をよくするのが回復力を高めるのに効くとアドバイスを送ります。

よい睡眠をとるために

【疲れはためない】

一日の疲れは、その日のうちにしっかり回復しましょう。疲れはちゃんと眠ることで、回復できます。ちゃんと眠ることができないと、疲れは徐々にたまっていき、「蓄積疲労」は思わぬケガや病気の原因となります。

【就寝2時間前の軽めの運動】

回復力を高めるためには、充分な体温と血流が必要です。寝る2時間前に、軽くカラダを動かしておくことで、就寝中の回復に必要な充分な体温と血流を確保することができます。

コツは「軽め」におこなうこと。しっかりした筋トレをするよりも、軽めのウォーキングなどで、息が上がらない程度の運動がオススメです。汗をかくようだと、体温が下がる原因なので、「散歩」という程度がよいですね。疲労感を感じる人は、腕を大きくふって、肩を動かすようにすると心身のリフレッシュがはかれます。

天気の悪い日や風の強い日は、室内で肩や股関節を含めた体幹部のストレッチをオススメします。しっかり深呼吸をすることで、運動効果が高まり、体温や血流が改善されるだけでなく、気持ちのリフレッシュにもなります。

とくに疲労を感じる人は、運動するのがおっくうになりますが、室内でゴロゴロしながら、肩周りの「伸び」をするだけで、気持ちがサッパリして、カラダを動かす意欲が高まります。肩の力を抜くには、まず動かすことから。

【室内でも動く意欲のある人は】

一日じっと過ごしていると、カラダの活力はどんどん低下していきます。足腰の筋肉をほどよく刺激することで、血流をうながして回復効率の高いカラダを維持することができます。

手軽にできる運動として、スクワットや腿あげなどがあります。しゃがみこむスクワットや、片膝をもちあげる腿あげは、回数よりもじっくり時間をかけて行うことがオススメです。

スクワットや腿あげは10秒数えながら1回しゃがむペースでおこなうと、気分転換にもなり、肩の力み予防にも役立ちます。

ぼくは腿あげをする時、片足立ちをゆっくりするつもりでおこないます。結果、10秒かけてひざを持ちあげて、それからしばらくひざをあげたまま片足立ちを続けます。片足立ちになることで、カラダの使い方はダイナミックに変わります。

とくに、右重心で左ひざをあげているときのカラダの使い方と、左重心で右ひざをあげているときのカラダの感覚では、別人になっている感じがあります。しっかりひざを抱え込めると、今度、足をのばすときにすごく気分がよくなります。

【やっぱりお風呂には、ちゃんとつかろう】

体温を高めて血流をうながす手っとり場合方法は、やっぱり入浴でしょう。毎晩の入浴習慣は、蓄積疲労の予防にうってつけです。病気やけがの予防、ココロのリフレッシュできる時間と場所を確保できたらいいですね。

image by: Wayne0216, shutterstock.com

ボーっとする時間を人から奪う、スマホ。脳に悪影響はあるのか?

最近世間では、5才の女児に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる事案が頻出していますが、最新の脳科学においては、「ボーっと」する時間が重要視されていると指摘するのは、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんです。山崎さんは、テクノロジーの発達により与えられた時間が、別のテクノロジーにより奪われていく現実の中でも、「細切れ時間」を奪っていく「スマホ」利用に関し、精神面・身体面の影響を懸念しています。

細切れ時間とボーっと時間のこと

航空機の発達により人が空を飛ぶようになってから地球は狭くなったと言われる。勿論比喩的表現だが、実際に移動時間が短縮されたということを考えれば人にとっては地球表面が空間的に圧縮されたも同じであろう。結果、現代人には利用可能な時間が増えた。さらに日々の技術革新は機内や車内の居住性を大幅に向上させ、移動中においても屋内と変わらないと言っていいほどの環境を提供できるまでになった。これで利用可能な時間がまた増えた

このように、ある種のテクノロジーは人間に時間をくれるのである。しかし、その一方で人間から時間を奪って行くテクノロジーもある。

古い方からざっと並べると、ラジオ、テレビ、録画機、PCそしてスマホなどがそうである。これらのものと出会ってしまったがために、例えば受験生などは随分と苦労を強いられたりしたに違いない。また、これらの機器は、一たび我々の生活の中に取り入れられるや、時代と共に姿を変え、さらに性能を向上させたりしつつ、決してなくなることはない。

それでもスマホ登場前夜までの機器は、ある程度まとまった時間を要求する物であったために、こちらの側にもそれなりの時間的見積もりが可能であった。そもそもテレビと録画機は持ち出し不能の謂わば物理的据え置き機器であり、またラジオ、テレビはコンテンツ送出時間にこちらが合わせなければならないという謂わば時間的据え置き機器である。据え置きである以上、どうしてもこちらの方で融通を利かせる他はない。好む好まざるに依らず時間的な見積もりは当方にとって致し方のないことであった。ノート型PCはその点自由だけれども、これとて展開にはそれなりの時間と場所を要する。いつでもどこでも、という訳にはいくまい。

鬼才・堺屋太一さん追悼。喫茶店で怒鳴りつけてしまった思い出

作家で経済企画庁長官、内閣官房参与などを歴任した堺屋太一さんが2月8日に亡くなられました。「負い目がある」と、堺屋さんとの思い出を綴るのは、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者、小川和久さんです。小川さんは、週刊誌記者時代に通産省の官僚だった堺屋さんを怒鳴りつけてしまった出来事について振り返ります。

堺屋太一さんへの負い目

2月8日、作家の堺屋太一さんが亡くなりました。通産官僚時代、大阪万博をプロデュースし、オイルショックを予見した小説『油断』や第1次ベビーブーム時代を『団塊の世代』と名付け、その社会的影響を予見するなど多彩な活動で知られ、小説『平成30年』ではバブル経済後の日本の「失われた20年」の行く末をぴしゃりと言い当て、現代の予言者と呼ぶに相応しい鬼才でもありました。

その堺屋さんの通夜と告別式(16、17日)に私は参列せず、お花も出しませんでした。それは、私の中に40年にわたって引きずってきた「負い目」のようなものがあったからです。

堺屋さんとは、私が講談社「週刊現代」記者だった1976年、学生時代の友人の日経記者T君の紹介で知り合いました。当時は通産省工業技術院の課長(研究開発官)で、午後9時頃に役所に「出勤」するという昔気質の新聞記者か無頼漢のような日常で、机の傍らには一升瓶があり、夜回りの新聞記者たちと茶碗酒を酌み交わしながら議論に花を咲かせていました。

史子夫人との結婚話が耳に入り、それを「スクープ」しようとしたら、「まだ伏せておきたい」と頼まれ、了解したこともありました。その話を取材しにいったとき、記事にしない代わりのサービスだったのでしょうか、「絵描きでね、竹久夢二の絵に出てくるような女(ひと)や」と話してくれましたが、結婚報道で夫人の写真を見て、ぴったりの表現だと感心したのを憶えています。

堺屋さんが退職する半年ほど前、私は通産省幹部のスキャンダルの情報を内部告発文書でキャッチし、取材を進めていました。通産省の局長クラスの幹部が女性職員同伴で1か月ものヨーロッパ出張に出かけたのですが、その日程表を見ると公務は3日だけ。愛人同伴で出かけたカラ出張同然の観光旅行だったのです。

この取材では、通産省の広報部署が対応しきれず、会計課長の小長啓一さんが出てくることになりました。小長さんは田中角栄首相の秘書官を務め、事務次官まで上り詰めたあと、アラビア石油のトップとして日本のエネルギー政策に深く関わった人です。終戦の時、陸軍幼年学校の生徒だったこともあり、少年自衛官出身の私とはウマが合い、88歳になられたいまも、食事をしたりする機会を持っています。

その通産省スキャンダルの取材中、堺屋さんが講談社に現れて「出版社と付き合いのあるオレがリークしたと疑われるから、なんとかならないか」と言ったのです。

堺屋さんは1976年に講談社の月刊『現代』に『団塊の世代』を連載、講談社から単行本を出版したころでした。私が所属していた『週刊現代』編集部のエレベーターを挟んだ隣が月刊『現代』編集部で、堺屋さんが気にするのは当然と言えば当然のことです。

私は講談社の向かい側の喫茶店で、堺屋さん、担当編集者の豊田利男さんと会いました。いまから思えば若気の至りで、恥ずかしいかぎりですが、30歳そこそこだった私は「こんな下らない話で出てくるな。高級官僚は天下国家のことをやっていればいいんだ」と堺屋さんを怒鳴りつけてしまったのです。

しかし、堺屋さんは顔色を変えることもありませんでした。怒るかと思いきや、「あんたの言う通りや」と穏やかに返してきたのです。そして、間もなく通産省を退官しました。宮仕えの中で思うところがあったのでしょう。

当時、堺屋さんの自宅は講談社の北側の文京区関口にあり、庭の銀杏の落ち葉が隣の家の雨どいを詰まらせて困るのだと言っていたこともあります。私との一件があったあと、自宅に向かう堺屋さんと横断歩道上ですれ違ったことがあり、堺屋さんは何か言いたげなそぶりでしたが、私は会釈だけして通り過ぎてしまいました。

以来、会合などで顔を合わせる機会は何回もありましたし、堺屋さんは気さくに話しかけてくれたものですが、私のほうに「頭が上がらない」という思いがあり、堺屋さんに会いに行って話をするような機会を作らずにきてしまいました。

私の印象では、堺屋さんは軍事問題については得意ではなく、私に聞きたい様子でもありました。私のほうも軍事問題について話をし、堺屋さんの考えを聞きたいと思っていたのですが、今となっては叶わない夢となってしまいました。

負い目を引きずってきた私としては、この拙文をもってご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。(小川和久)

image by: 内閣官房内閣広報室 [CC BY 4.0], via Wikimedia Commons

なぜ日本のメディアは「重要な中東情勢」をちっとも報じないのか

現在、国際情勢関連でメディアが多くの時間を割くのは北東アジアの諸問題について。これにより他地域の重大事が見過ごされていると警鐘を鳴らすのは、数々の国際舞台で交渉人を務めた島田久仁彦さんです。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で島田さんは、中東で進行中のIS復活の兆しと、燻る戦争の火種について解説し、かの地域との経済的な関わりや親密な外交関係から、報道機関ももう少し関心を持つべきと指摘しています。

北東アジアSHOWの裏側で進む恐怖の連鎖?

日本のメディアを見ていると、国際情勢関連では、やはり米朝首脳会談の見通しや米中折衝の行方、日本と韓国の間で高まる一方の緊張といった北東アジア地域のニュースばかりが語られています。私も2月13日に生放送されたBS11「Inside Out」に出演し、米朝首脳会談の行方と手札についてお話させていただきました。

自国が位置する地域でのイベントですし、日本にとっても関心が高いイシューが多いため当然とも言えますが、その陰で、他の地域で進む恐怖の連鎖については、見事なまでにスルーされている気がします。そのイシューとは、中東および周辺地域におけるISとその仲間たちの“再興”と“復活”の兆しです。

シリアやイラクを主戦場としていたISの広がりは、米国をはじめとする“多国籍軍”やロシア、トルコ、そしてイランの“共同戦線”によって一気に衰退したと伝えられていました。

しかし、ロシア軍がシリアから撤退し、そしてトランプ大統領が米軍のシリアからの撤退を発表したという国際的な動きに加え、ISの衰退が確実視された後は、イラン+トルコ+シリア(+ロシア)vs.クルド人勢力+シリア国内の反政府組織+サウジアラビアを筆頭とするアラブ諸国(+イスラエルと米国)という対立構造が、シリアやレバノン、イラク、そしてイエメンなど中東地域全体で再登場し、協力して共通の脅威に対抗する“協調の図式”が一気に崩れ、力の空白が生まれてしまいました。

結果、北アフリカ諸国などに散らばっていたISの残留分子が再結集し、そこにISから抜けたが、彼らの出身国で再度孤立と罵りの対象となった元IS戦闘員たちも加わり、中東全土における勢力の奪還運動が活発化してきました。

米国は慌てて撤退のスピードを下げたり、曖昧にしたりして、力の空白を埋めようと努力したように見えましたが、それも後の祭りで、かつてISの支配下となった地域が、再度ISの手に落ちそうな気配です。恐怖から解放され、安心な日常を取り戻しかけた市民たちを思うと不憫でなりません。

アメリカやロシアも、INFの扱いなどについては表面的に対立していても、ISの再興を許さない!と対策を練りますが、他の問題への対応に追われ、ISに決定的な一撃を加えることが、リソース的にも時期的にも難しいように思われます。

ゆえに対策は、地域の大国の手に委ねられることになったのですが(注:本来は初めから米ロなどの外国の介入は避けて、そうあるべきだったのですが)、ISへの直接的な共同戦線を張るどころか、地域の大国として復活し、地域の運命を左右する能力を取り戻したトルコとイラン、そしてシリアのアサド政権を加えた勢力と、サウジアラビアやイスラエルというイランを敵視する勢力との争いが再燃し、激化し、結果としてISの再興を許す(後押しする)結果になってしまいました。それで何が起きていて、今後、何が起ころうとしているのか。

CMで流れてる薬に効果?科学者が教えるダイエットの「裏ワザ」

薄着の季節になる前に落としてしまいたい脂肪。とは言えきついダイエットはちょっと…、という方のために、今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、なんと薬局で手に入る「痩せる薬」を紹介しています。

ダイエットドーピング in 薬局

薬局で痩せる薬は手に入りますか?と聞かれる事があります。

薬局売りの薬でダイエットなんて出来るんでしょうか? サプリメントコーナーに並んでいるものは、当然ゴミなので無視するとして。それ以外のもので、痩せるものは果たしてあるのか。

実のところ効果は限定的なものの、ある程度痩せる薬は存在します。それが小林製薬の稼ぎ頭ナイシトール」です。実は前にもメルマガで紹介したことがあるんですが、意外と知らない人も多いようなので改めて。効果がある部分とない部分を今回はもう少し具体的にお話します。

さて、ナイシトールですが、名前からしていかにも内臓脂肪が減りそうですが、実は内臓脂肪にはほとんど効きません。この点から、男性の肥満より女性向きの薬だと言えるでしょう。

腹の肉で手でつかめる範囲が皮下脂肪それ以外は内臓脂肪であり、内臓脂肪はも専門医による指導や処方が必要になる場合がほとんどです。この辺はナイシトールには期待できません。

なんだよ、結局ダメなんじゃないか、と思われるかもしれませんが、いえいえ、腐っても実績のある漢方薬なのです。内臓脂肪にはあまり効かないだけで、それなりに効果は期待できます。特に便秘がちな女性には効果が高めです。

この薬に使われている成分は実は漢方で「防風通聖散」というもので、ツムラの62番として消化器科では昔から肥満に処方されてきた薬であり、減量効果が認められている数少ない薬剤の1つです。ついでに言うと、ナイシトールである必要はなく、「防風通聖散」として売られている漢方はどれも同じようなものなので、安いのを買えばOKです。

さて、最後に注意点をひとつ。薬でダイエットというと楽して痩せたいって話なんでしょうが、ドーピングしたってまったく体を動かさずにダイエットというのは現実的じゃありません。体を動かさずに痩せるとどこから痩せるかというと筋肉から痩せていくので、健康的とは到底言えない訳で…。

従って、ダイエットは1に運動2に食事です。

ここでいいとこ、3に薬という感じなので、あくまで運動と食事に気をつけないと意味がありません。

運動はすべてを解決するんじゃ!

アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

image by: Shutterstock.com

あなたの会社は大丈夫?労使協定が無効になってしまう恐ろしい罠

事業所に過半数労働組合がない場合、労使協定は労働者の「過半数代表者」との間で結ばなければなりません。その過半数代表者の「正しい選出法」はご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では著者で現役社労士の飯田弘和さんが、その選出方法を詳しく紹介しています。

労使協定の過半数代表者の選出は適切ですか?

労基法が改正され、時間外労働の上限規制が導入されます。これに伴って、36協定届の様式も変更されます。労使協定には、この36協定の他にも、賃金控除協定(24協定)や変形労働時間制をとるときの労使協定、計画年休制度導入のための労使協定など様々なものがあります。

労使協定とは、使用者と過半数労働組合との間で取り決められる協定をいいます。事業所に過半数労働組合がない場合には、労働者の過半数代表者との間で協定を結ぶことになります。

この過半数代表者の選出に不備があった場合、労使協定そのものの効力がないものと判断される可能性があります。

効力のない36協定によって時間外労働をさせれば、当然、法違反となります。たとえ残業代を支払っていてもダメです。効力のない変形労働時間制の協定であった場合、変形労働時間制は認められず、1日8時間または1週40時間を超えた労働については、割増賃金を支払わなければなりません。

みなさんが考えている以上に、労使協定での労働者の過半数代表選出手続きは重要なものです。安易に事業主が指名したりすれば、それは無効となります。

障がい者のチンドン屋さん「ポズック楽団」を訪ねて感じた多様性

2018年11月10日、渋谷のハチ公前広場で繰り広げられた「ポズック楽団」のパフォーマンスに衝撃を受けたメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』の著者でジャーナリストの引地達也さん。前回の記事「障がい者が繰り広げるチンドンパフォーマンスに未来の可能性を見た」の結びでの宣言どおり、和歌山に飛び取材。アート作品に囲まれた彼らの活動を早速レポートしてくれました。

多様性と創造性の中で描く「ポズック楽団」の未来

キャッチコピーは「ヘンテコ オチャメナ」。その名はポズック楽団。2018年11月14日の本コラム「障がい者のチンドン屋が繰り広げる新しい世界」で東京・渋谷での公演を紹介し、「私がチンドン屋の本拠地に行かなければ」と結んだあのチンドン屋である。

和歌山県紀の川市の就労継続支援B型事業所ポズックが営む楽団の本拠に「約束通り」訪れ、メンバーがのびのびと練習に勤しみ、同時にイラストやアート作品の制作に取り組む真剣な姿を目の当たりにした。公演で見せたあの楽しいチンドンは楽しげな日常、カラフルな創作の日々から生まれてくるのだ、と実感し、多様性との関わりについて考えた。

JR和歌山線粉河駅前の古いレンガ塀に囲まれた大正時代の旧家「山崎邸」には、ポズックの運営母体である社会福祉法人一麦会が運営するカフェ・展示スペースがある。この20畳の大広間が楽団の練習場だ。

音を合わせながら、それぞれの動きを確認する。リードするのは支援員の3人。「ここな、するするっと忍者のようにまわって」。身振り手振りを加えながら、わかりやすいイメージで指示するのも必須だ。「ほな、やってみよか」。繰り返しのうちにだんだんとよくなるそれぞれの動きに不安と自信が入り混じる。疲れがピークに達したところで終了。一行は歩いてすぐの作業所に移動する。

なぜチンドン屋なのか。ステージでメンバーをリードする支援員の奥野麻美さんによると、チンドン屋の始まりは「ストレス発散」だったとのこと。2014年秋にストレス解消で太鼓を叩き始め、踊り出したら「面白い」となり、やがて衣装を合わせて音を合わせて楽しむうちに、近くの幼稚園に呼ばれて喜ばれ、チンドン屋になったというのが誕生のプロセスである。

いつから始まった、よりは、いつの間にか今があり、出来上がってきて、そして「まだまだですけど」というのが現在地のようだ。各地からの要望による公演に出向くようになって約2年になる。就労継続支援事業の有料サービスとして位置づけているが、「ボランティアでお願い」という声も少なくないようだ。

練習は「やりすぎると飽きる」(奥野さん)から週2回のペース。演目は「ポズック行進曲」「東京節」「決めよう節」「草競馬」などの20曲のほか、子供と交じり合う手遊びやお笑い系の寸劇のもある。

とうちゃん、おれ給料いらん。個人を全面に出して成功したチラシ

ジャパネットたかたの「社長自らが登場する通販番組」に代表される、個人を全面に打ち出すという販促方法。今回の無料メルマガ『販促アイデアと経営活性化』では著者で販促専門家として活躍中の前沢しんじさんが、自身も行なった「個人売り込みチラシ」を例に挙げ、その販促方法がなぜ効果的なのかを解説しています。

個人を売り込めば!

● 今回の成功チラシ

chirashi牧場長という個人を前面に打ち出しています。彼は当時の社長の息子で、現在4代目社長でもあります。オヤジさんに似て人間味あふれる好漢で、従業員の人気が高くカリスマ性があります。実は筆者も彼のファンで、小さい頃から知っていますが、少年がそのまま大きくなったようなまっすぐな青年です。

チラシ本文にありますように社内会議での実際のやりとりを書いています。この営業会議は筆者が30年以上主宰しており、社長、専務、営業部長、直営店店長、牧場長、ミートセンター長、総務担当が出席して「いかに生産しいかに売るかについて2時間議論そして一番大事な議決を行います

ただ単に報告するなら会議は必要ありません。何かをしっかり決めないと意味がないのです。

この会議では年末を控えて「いかにお客様に喜んでもらうか」を議論し各店長から牧場長の彼に「強いリクエスト」が出たのです。その結果「牧場長決断の大放出市」が決まり、それを彼自身の写真とあいさつが入ったチラシにしました。

個人を売り込む「親しみ」は高度の販促術

お客さまにとって「親しみは購買のいちばんの動機づけになります。「あの店員さんがいい」とか「あそこの店長さんは愛想がいい」とか「あの人に頼めばちゃんとしてくれる」とか、同じ商品やサービスを買うなら気持ちよく買いたい。そこには「安さ」とは違った「安心感」「満足感」を得たいという気持ちが働きます。そういう意味で「個人を売り込んでいくことは長い商売のためのファンづくりに欠かせません

著名なコンサルタントだった須田泰三さんが指導するチラシで「とうちゃんおれ給料いらん」という有名なキャッチコピーがあります。

あるお店がお客様に感謝セールを行うとき、ただ単に安売りなどをするよりも(もちろんびっくりするほどの安売りをするのですが)、なぜこのセールをやるのか、その意気込みは何なのかをお客様に伝えるため、店主である「父ちゃん」に、店員である息子が「給料を返上するからその分をお客様に還元してくれ」と訴えるわけです。

その一連の動きをひと言で表現したのが、冒頭の「とうちゃんおれ給料いらん」というチラシタイトルです。

この企画は当時大成功事例として雑誌などに取り上げられていました。その「個人を売る」という延長線上の販促術のひとつとして発展したのが「ニュースレター」という販促ツールです。

モノよりヒト。販促の専門家が「ニュースレター」作成を薦める訳

これは、お店のファンづくりのために、定期的にお店からお客様個人宛てに手紙を出すというつながりツールです。

「個人を前面に出す」という販促法では、大手ではジャパネットたかたの高田社長(当時)がたいへん有名です。ここまでの成長はあの個人戦略なしにはあり得なかったでしょう。

個人を売り込むことはお店が永続的に成長するためのファンづくりの技術として欠かせません。

結果

売上げ数値は手元に残っていませんが「悪くなかった」と記憶しています。何しろ毎年、毎月、毎週、色々な売り込み企画を実行する会社ですので、昨年を上回ろうと思うとあらゆる手立てが必要なのです。しかし、そういう大変さこそが、既存店ベースで毎年売上げを上乗せしていくことにつながります。

ビジネスは永遠につづけるもの。そのためには「工夫、工夫、さらに工夫、その上に工夫」の連続なのです。

飲食業は儲けを考えて選ぶ商売ではない。利益を出すポイント3つ

読者からのさまざまな質問に、人気コンサルの永江一石さんが回答してくれる『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』に今回寄せられたのは、開業準備中の飲食業の利益率の低さの悩みでした。永江さんは、構造的に「儲けを期待するのは難しい」としながらも、飲食で利益率を上げるための3つのポイントを解説しています。

利益率の高いビジネスとは何か

Q.
私は現在飲食店に勤務し、今後独立開業する予定の者です。飲食業開業を準備し、今感じる事は先行投資の費用が高い割に、利益率が低いので儲けるのが難しいということです。ネックは人件費と不動産賃料で利益が圧迫されるというところです。

永江様はこれから起業するとして、利益率の高い商売は何があると思われますか?ざっくりとした質問で申し訳ございません。

永江さんからの回答

飲食って実は最も起業数が多く最も倒産数が多い業種です。始めるのに敷居が低いかわり失敗する率も高い。基本的にはそんなに儲からないし、最初から儲けたくてやるなら仕込み含めて相当に練る必要があります。

参考:

【起業をマーケティングする 2】起業しやすい、しにくい業種と、成長するためには何歳までに起業すべき? – More Access! More Fun! %

利益率が高い商売は何かというのは、利益が出る構造を考えていくと自ずと分かるはずで、特に飲食・サービス業の利益率を決める要素は以下の3つに分けられます。

1.原価率が低いか

飲食業は言うまでもなく食材などを仕入れるのに売値の2~3割くらいは普通に原価がかかりますし、生鮮食品を仕入れてお客さんが来なかったら破棄しなければいけないのでその分のコストが重なります。開店時だけ知人のコネやチラシで集めてもそのあと客足が途絶えてすぐに閉店は、原価が毎日かかるからですね。

この点、酒中心のバーやスナックは腐るものではないので潰れにくいわけです。自分でボトルを買えば1杯百円以下で飲めるお酒を数百円~千円以上で提供しつつ、お酒は長期保存しても悪くならないので廃棄するのもおつまみくらいだからです。一番は人件費ですね。

2.回転率が高いか

お客さんの回転が速いとその分多数のお客さんが来られますが、滞在時間が長いと席が空かないため客数を確保できません。回転率が高い方が売上が伸ばしやすいです。特に単価の安いものは回転率が勝負です。安くて長っ尻の客を対象にすると利益率は最悪ですよね。

3.労働集約性

一人で作れる売上がいくらかが決まっている場合、売上を上げるにはその分人を雇う必要があるので利益率が上がりづらくなります。逆にサービスの単価や、一人が抱えられる客数を高く設定できると(労働集約性がないと)利益率は上がります。

美容院はこの典型で、大儲けはできないです。それはひとりが稼げる限界があるからです。カリスマになって高い技術料をとってアシスタントが実作業を担当するようになれば話は変わります。

労働集約型というのは、例えば美容院とかエステなどは身一つでできるので材料原価は低いですが、一人でやれる量が限られているため売上を上げようとすると人を増やす費用が生じて利益率は高くなりません。

沖縄県民が知らない米軍の撤退後に待ち受けている恐ろしい現実

2月24日に行われた県民投票で、「7割が辺野古への米軍基地移設に反対」という意思を表示した沖縄県民。この結果を受け、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、沖縄にのしかかる米軍基地負担を考慮した上で、仮に基地が撤退した後に「沖縄に起こり得る中国侵略被害の可能性」を、ベトナムとフィリピンが直面している事態を挙げ解説しています。

沖縄の皆さまに知っておいてほしいこと

皆さまご存知のとおり、沖縄で基地に関する県民投票が実施されました。結果は。

県民投票の開票確定、「反対」72.2%

共同 2/25(月)0:59配信

 

沖縄県は25日未明、県民投票の開票確定結果を発表した。辺野古沿岸部の埋め立てに「反対」は72.2%、「賛成」が19.1%、「どちらでもない」は8.8%だった。

  • 反対:72.2%
  • 賛成:19.1%
  • どちらでもない:8.8%

この問題について。

私は、「沖縄の皆さまの苦しみを理解できる」とは到底いえません。それでも国家の未来に関することですから、書かせていただきたいと思います。まず、こちらをご覧ください。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

ここで、中国の代表が、

敗戦国日本の領土は、北海道、本州、四国、九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島、トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず、沖縄をも要求してはならない

と主張しています。主張するだけにとどまらず、「中国、ロシア、韓国で『反日統一共同戦線』を作って、日本の領土要求を放棄させようぜ!」と提案している。「中国が日本に断念すべき領土に、【沖縄を含めていること」は明白な事実です。

私は何がいいたいのか。

確かに、米軍基地があることで、沖縄県民の皆さまの負担は大きいのでしょう。だから、基地反対派の知事が勝つのでしょう。しかし、米軍が去れば人民解放軍が入ってくる可能性が高いのです。そして、人民解放軍は、チベットの民120万人を大虐殺した過去があります。米軍はひどいかもしれませんが、人民解放軍はさらに100倍ひどいことを覚悟しておかなければなりません。