基礎疾患のない未成年がコロナ死。WHO上級顧問「終息まで数年」

世界中で大流行している新型コロナウイルスは、基礎疾患がある人や高齢者が重症化しやすいといわれてきたが、感染拡大が深刻なヨーロッパで3月末、未成年の死者が相次いでいるとNHK時事通信などが報じた。


持病のない10代が死亡

時事通信によると、現地メディアの報道では、死亡した少年に持病はなかったという。新型コロナウイルスの症状が出たあと呼吸困難になり、入院。人工呼吸器を装着したが、意識不明の状態となり30日に亡くなった。ヨーロッパではほかにも、フランスで16歳の少女が、ポルトガルで14歳の少年が亡くなるなど未成年の死亡が相次いでおり、衝撃が走っている。

WHO上級顧問「ピークはこれから」

日テレニュース24によると、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の上級顧問を務める渋谷健司氏は、NNNの単独インタビューで、ヨーロッパの感染拡大のピークは今後1〜2ヶ月先、イギリスにおいては5〜6月以降になるとの見解を述べた。また、新型コロナウイルスの終息については「パンデミックが終息するまでに人口の6〜8割が免疫を持つまで続く」とした上で「数年かかる」とした。

新型コロナ拡大影響で1000人超が解雇や雇い止め「もっと増える」

新型コロナウイルスの感染拡大で、業績悪化などで解雇されたり雇い止めされたりする人が、観光業や宿泊業を中心に、この2か月で全国で1000人余りに上ることが厚生労働省の調査でわかった。

増え続ける解雇と雇い止め 

厚生労働省は全国の労働局に相談に訪れた企業の経営者などに聴き取り調査を行った。それによると、今年1月末から今月30日までの間に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経営悪化を理由に解雇されたり雇い止めにあったりした人は、見込みを含めて全国で1021人に上るという。

特に観光業や宿泊業で数が多く、海外からの観光客が大幅に減少していることなどが影響していると思われる。年度末となる31日で職を失う人も多く、連合や全労連など労働組合に相談が急増しているという。

また、解雇や雇い止めに加え、一部の労働者を休ませたり、今後調整することを検討していると答えた企業は3825社に上る。業種別では観光業や宿泊業に加え、外出の自粛の影響で飲食業でも雇用調整を行うところが目立つとしている。

地域別でみると、成田空港を利用する海外からの観光客の需要が大幅に減っている千葉県や、ライブハウスなどから感染が急激に広がった大阪府などで影響が大きいという。

「雇用情勢への悪影響は広がっており、解雇や雇い止めが起きないよう国としても支援したい」と厚生労働省は述べている。

追い詰められた首都。東京は本当にロックダウンすべきなのか?

新型コロナウイルス感染症の拡散防止のため、海外各都市で取られている都市封鎖、いわゆる「ロックダウン」。ここに来て感染者が急増している東京においても、ごく近うちに同様の措置が取られるのではとの声が各所で上がっていますが、もはや避けることはできないのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、事実上の外出禁止令が発令されているニュージャージーに住む冷泉彰彦さんが、様々な要素を鑑みつつ東京にロックダウンが必要か否かを考察しています。

東京は都市封鎖(ロックダウン)すべきなのか?

東京に関しても、このまま経路不明の感染者が増加したり、大規模クラスターが発生したりした場合には、都市封鎖という判断を迫られるかもしれません。そのためには準備が必要です。また、東京には東京の方法もあり、それ以前の問題として、そこまでしなくてはならないのか、という点の検討も必要です。

既に実施されているニュージャージーを含めた、ニューヨーク都市圏エリアでの実情とアメリカでの報道を踏まえ、更には日本を中心とした専門の各先生方の論考などを参考にしながら、気がついたことをご報告したいと思います。

まず最初は、実施をどの程度強制するかです。中国・ヨーロッパのケース(強制レベル大)と、アメリカの多くの州のケース(強制レベル中)は少し違います。この両者の違いですが、

  • 強制レベル大:企業、商店など雇用側、サービス提供側を厳しく規制。これに加えて、個人の行動にも罰則規定を設ける。
  • 強制レベル中:厳しい規制は雇用側、サービス提供側に限定。個人の行動に関しては厳しいガイドラインを示すが、罰則規定には慎重。

という違いです。これに対して日本の場合は、

  • 強制レベル小:3月30日時点では、何もかもが自粛要請。強制力の発動には総理大臣の緊急事態宣言が必要で、その場合も個々の判断は都道府県知事が出す。

となっています。この強制の度合いですが、例えば中国の場合は民主政体でないので個人の人権を気にしないでできるとか、ヨーロッパの場合は政府がパニックになっている、あるいはアメリカは厳しい中でも人権に配慮している、一方で、日本の場合は政府が後手に回っている…そんなイメージがあります。

ですが、実際はそういった印象ではなく、あくまで数字をベースに決めているのです。具体的には、「社会距離戦略(ソーシャル・ディスタンス)」における「減少目標値(q)」という数値です。

このqという数値ですが、つまり通常の対人接触を100%としたとき、それをどこまで減らすかという目標値という意味です。例えば、q=0.01(1%)ということですと、これまで一週間に100人と会話していた人の場合、それを1人にしなくてはなりません。一方で、q=0.5(50%)が目標の場合は、半分にするということになります。

実際の目標値の設定ですが、勿論、都市全体、あるいは国全体として感染者をゼロにすることが究極の目標となります。そのために重要視されているのがR0(「アール・ノート」または「アール・ゼロ」、基本再生産数=簡単に言ってしまえば感染率)という指標です。

これは単純化して言えば、1人の感染者が出た場合に、その人が何人に病気をうつしてしまうかという数字を平均したものです。R0=5だと、1人が5人にうつすということで、感染は爆発的に広まってしまいます。一方で、R0が1より小さくなる、例えば0.1なら急速に収束しますし、0.8とか0.9であっても収束に向かっているということは言えます。

このR0(感染率)ですが、まずウィルスの種類によって異なります。よく知られたウィルスの中では麻疹(はしか)が強く、何もしないとR0=15前後と言われています。一方で、季節性のインフルの場合は2から4ですが、今回の新型コロナウィルスの場合は何も対策をしないで、免疫のない集団の中に感染者が入ってしまうと「2.5ぐらい」だという数字があります。

韓国の意識が変わった。新型コロナ感染者数を抑え込む隣国の現実

一時は爆発的な新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われたものの、現在は心配された医療崩壊を起こすこともなく、感染者数増加のペースも徐々に落ちつつあるとされる韓国。いったい何が奏功したのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年目を超える日本人著者が、現地で取られている新型コロナ対策や人々の生活の様子を紹介しています。

コロナが韓国の位相を高める?

新型コロナの勢いがまだまだ凄まじい。韓国は3月29日午前零時基準で、感染者9,583人、死亡152人、退院(完治)5,033人となっている。死亡152人というのはかなりの人数ではあるが、イタリアやアメリカそして中国に比べたら非常に少ないといえる。

筆者の住む天安(チョナン)という都市は、ソウルから南に80キロくらいのところにある70万人弱が住む交通の要衝都市だが、一時、ダンススタジオが温床となって感染者が増えた時期もあったが、現在まで感染者102人、死亡0と、韓国の中堅以上の都市の中ではかなり少ないほうといえる。しかし外出している人は、皆マスク着用だ。外出禁止令は出ていないから、人々は自由に外出している。散歩する人もいるし、犬を連れて遊ばせている人などもいる。外出の人はだんだん増えてきてはいるが、店にはいって食事をしたり喫茶店で友達と駄弁るというような形は、今はほとんど見られない。

感染者が直接出てない地区であっても(たとえば天安の中でも筆者の地区)、無症状でありながら保菌者がいつどこにいるかわからないため、みんな用心して、口を開いてものを食べたりしゃべったりするような場所に行かないようにしているためだ。だから、食堂やカフェなどは経営の危機を迎えている。国からの補助金が出るようになっているけれど、高々5万円くらい(これは自治体によって異なる)なので、これではとうていやっていけそうもない。小売業の人たちはこれからも危機的状況は継続する。

マスクは、5部制といって、生まれた年によって月から金曜日までに分けられ、筆者の場合は最後の数字が4なので、木曜日に薬局に買いに行けば外国人登録証を提示してマスクが2個買える。2個で3,000ウォンだ。(300円くらい)。外国人登録証を提示しないとマスクは買えない。これでチェックされ別の店に行っても買えないことになる。ネット上の連携がものすごく整っているなと感じる。

外国人でも問題なく買える点、非常に安心だ。1週間に1人2個のマスクが買えれば、この状況が長く続いたとしてもマスク確保に問題はない。筆者の場合は、PM2.5対策としてコロナ禍になる前にすでにマスクを50個以上買っておいたので、マスク問題は生じないだろうと思われる。50個以上あるのに、なんでわざわざ買いに行くのかというムキもあるかもしれないが、コロナ禍がいつまで続くかわからないため、念のために薬局に買いにいくわけだ。妻と合わせると1週間に4つのマスクが確保される。たぶん、今後、韓国ではマスクの供給は今よりも増えるものと予想されている。1人2個から1人3個とか5個とかになるはずだし、さらに好転すれば何個でも買えるというふうに変わっていくものと予想されている。

マスクがコロナには効果はない、などというコメントがネットで一時流れていたが、それは違うと思う。ナノのレベルだとは思うけど、マスクを隙間なくぴしっとやっていれば、コロナウイルスが飛んでいても、体の中に入るのは抑えることができると思う。

韓国も、もともとマスクをしたがらない性向をもっていたのだが、今や日本人以上にマスクをしているといっても過言ではない。今回のコロナの前、筆者がPM2.5がちょっと多いときは必ずマスクをして家を出るのだが、PM2.5の数値が相当悪くてもマスクをしている人はほとんど見かけなかった。しかし今はどうだ。100%の人がマスクをしている。この変わりようは驚くばかりだ。それだけコロナの威力が強いからとも言えるわけだけれど。

また、消毒液が20階建てのアパート(日本式にはマンション)の1階の入り口に置かれている。液がなくなるころ、必ず新しいものと交換されている。その徹底ぶりは驚嘆に値する。韓国ってこんなにてきぱきとなんでもできるお国柄だった??と思わず立ち止まって沈思黙考に浸ってしまうほどだ。

またあるデータでは、今年の2月の新規の企業登録が過去の2月に比べて最高に多かったという。マスク業者の企業立ち上げなのか、IT企業なのか、ちょっと種類は今わからないけど、今年の2月が過去最高だったようだ。

パンデミックで変わる世界には、どんな未来が待っているのか?

新型コロナウイルスの感染拡大は、各国の経済に大きなダメージを与え、問題を抱える地域や国家間の関係にさまざまな変化が生じています。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、国際交渉人の島田久仁彦さんが、米国とイランの関係、米中関係に加え、ウイルス対策の間隙を突いてIS復活の情報など、国際情勢に表れている多重的影響を解説。ウイルスの脅威が去ったあとの世界を見据えた対策も必要だと伝えています。

世界銀行は「パンデミック債」初適用に言及

COVID-19と名付けられ、SARS-COV-2と専門家の間で呼ばれる新型コロナウイルス。この見えない敵は、WHOと各国が把握しているだけで、3月26日現在、あっという間に42万人以上の人たちを感染させ、2万人を超える生命を奪いました。

ヨーロッパの名だたる都市は最低2週間の閉鎖・外出禁止に追い込まれ、その波はついに大西洋を渡り、アメリカ全土に広がりました。新型コロナウイルスの蔓延がアジアで叫ばれる頃、アメリカでは新型インフルエンザが猛威を振るい2万人以上の死者を出したばかりですが、今度は新型コロナウイルスの蔓延に晒されています。

先の新型インフルエンザもコロナウイルスだったのではないか?との声も聞かれますが、その真偽は別として、アメリカは2020年前半だけで数万人単位の死者を出しかねない危機的な状況に追い込まれています。

欧米諸国での未曽有の危機を受け、欧米在住のアジア人が本国への帰国を行ったわけですが、この人の移動の波が、アジアにおける大規模な感染の再拡大という最悪の事態を作り出しています。インドはモディ首相が演説で「3月25日から21日間、全土を封鎖し、生産活動を止める」という措置をしましたし、タイもマレーシアも、そして他の国々も次々と都市封鎖や外出禁止、自宅勤務の義務化などの措置に踏み出し、街中からは人影が消え、各国経済は停止状態に陥りました。

結果、世界中で20億人を超える人たちが移動の制限を受け、経済・移動の自由を奪われ、そして懸念されるのが雇用保持の危機に直面しています。日本の報道でもよく街の声として伝えられる「このままこの状況が続くと、とてもじゃないけどやっていけない」という状況がまさに今、世界中の国々を例外なく襲っています。

そして、それは世界中でのGDPへの大幅な下げ圧力となっています。それにつれ、世界的な株安が止まらず、経済活動がストップするという状況から、さらに消費者心理を冷やしていますが、そのような中、G7諸国を中心に大規模な緊急財政措置を発表し、何とかショックを和らげようとしています。

共和党と民主党の相剋が続くアメリカ議会でも、トランプ大統領が提案した2兆ドルの支援が可決されたことで市場心理を上げる効果がありましたし、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国が国民経済の救済策を立て続けに打つことで、何とか見えない敵と対峙する不安を払拭しようと必死です。

そして世界銀行は、2014年のエボラ出血熱への財政出動の遅れを反省して作ったパンデミック債(2016年以降すでに3億2000万ドル(約350億円)規模)の初適用の可能性に言及することで、新興国と発展途上国における対策を後押ししようとし、暴動が起きないように心理面でのケアを行おうとしています。

危機管理の専門家が指摘。K-1興行を許したのは国や県の責任放棄

政府、埼玉県の自粛要請にも関わらず、6500人の来場者を集め強行された「K-1」の興行。開催翌日に発熱を訴えた観戦者については陰性と診断されたようですが、危機管理の観点から開催を許すべきではなかったと、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは訴えます。小川さんは、イベント限定で緊急事態宣言を出すなど、法制度の弾力的な運用をすべきで、国や県の責任放棄の姿勢が問題だと厳しく指摘。法律の速やかな改善も求めています。

さいたまスーパーアリーナと緊急事態宣言

さいたまスーパーアリーナでのキックボクシング団体「K-1」の大規模イベント開催(3月22日)のニュースを見ながら、つくづく思いました。西村経済再生担当大臣と大野埼玉県知事の自粛要請に対して、主催者は次のようにコメントしています。「発表している大会をちゃんとやるのがわれわれの仕事」(中村拓己プロデューサー)。

K-1側では、来場者にマスクを配布、入場口ほか各所に消毒液の設置、サーモグラフィーの設置、ミネラルウォーターの配付、会場の扉を開けて常時換気、場内の撮影会・握手会は行わず、物品販売も会場の外で行う、などの対策をとったとしています。大会後のパーティーも行われませんでした。

これに対して、大野知事は、要請以上のことはできなかったとニュースにコメントしていました。確かに、「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」(3月14日施行)には次のようにしか書かれていません。

「都道府県知事は、期間を限定して、学校、社会福祉施設、興行場その他の政令で定める多数の利用施設(劇場・映画館・体育館など)の管理者・催物主催者に、施設使用や催物開催の制限・停止などを要請できる」(第45条2)

強制的に中止させることなど、やりたくてもできないということになりますが、それでよいのでしょうか。6500人もの観客が、政府の専門家会議が示したコロナの集団感染の3要件(換気の悪い密閉空間、人が密集、近距離での会話や発声)に全て触れる状態で集まれば、集団感染が起きないと考えるほうがおかしいでしょう。

追跡調査をできるように、入場者には名前と連絡先を記入してもらったと言いますが、感染者が大量に発生し、全国に散らばっていった場合、それで主催者は責任をとることができるのでしょうか。本当の氏名、連絡先を書くとは限らないでしょう。その主催者の説明を受け、それ以上の措置をとらなかった政府は、感染者が発生したら、どのように対処するというのでしょうか。

そして、各方面からの懸念を裏づけるように、24日には観客の中から発熱を訴える人が出たとの情報が飛び交い、ネット上で騒ぎになっています。観戦した翌日の発熱ですから、潜伏期間を考えるとK-1を観戦した結果とは思えませんが、気になるニュースです。

講演中止が相次いだ池田教授が、家で虫や鳥を見ながら考えたこと

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、全国で講演やトークショーなどのイベント開催が中止となっています。CX系「ホンマでっか!?TV」でおなじみの池田教授も多くの出演予定が流れ、家にいる時間が長くなっているようです。自身のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で、思いのほかできた時間を利用して、昆虫標本の整理や庭にやってくる野鳥観察をしながら思い浮かぶことを徒然なるままに綴っています。たどり着いたのは、人類が消えても生物たちがさんざめく地球の姿でした。

老人閑居してよしなしごとを考える

新型コロナウイルスの感染を警戒して、2020年の3月の講演やトークショーや様々な会合はほぼすべて中止になって、昆虫標本の整理をすべく、貯まりに貯まった、未だ標本箱に収めていない、タッパーや衣装ケースにぎっしりと入っている「たとう」(もとは和服などを包む紙。虫屋は脱脂綿を長方形に切って半紙で包んだものをこう呼ぶ。綿の上に展脚した甲虫を並べて保管する)のなかの未整理標本をひっくり返して、産地別、分類群別にまとめて、保管し直す作業をしている。

とにかく、ものすごい量の標本で、これ以外にも冷凍庫の中に保管してあるものがあり、私が死んだら冷凍庫の中の標本はまず見捨てられるだろうから、本当はこちらを先にしなければならないのだけれども、解凍して、展脚して、たとうに並べるのが面倒で、つい後回しになってしまう。死んだ後のことを考えたところで詮無いのだけれども、頭のどこかでは、死んだ後も魂は標本の行方を気にしているに違いない、とアホなことを考えているのだろう。煩悩のなせる業だ。

徳川家康は、自分の死後について、事細かな遺言を書き、あれこれ指示しているが、面倒くさいジジイだな。尤も、死人に口なしで、遺言を守るかどうかは生きている人の都合次第なので、遺言は正しくは履行されなかったようである。自分の遺体の取り扱いについての家康の遺言は、1.遺体は駿府の久能山に収めること。2.葬儀は江戸の増上寺で行うこと。3.位牌は三河の大樹寺に建てること。4.1周忌を過ぎた後、日光に小さな堂を立て、関東の鎮守として勧請すること。

私は、久能山東照宮にも、日光東照宮にも行ったことがあるが、家康が遺言で小さな堂を立てろといった、日光東照宮は小さいどころではなく、久能山東照宮を凌ぐ豪華絢爛なものになり、今や世界遺産である。徳川幕府の政治的な配慮があったのだろうが、遺言はまあ肝腎なところは反故にされると思った方がよさそうだ。

たとうをひっくり返していると、いろいろな虫が出てきて、採った時の情景を思い出すものと、思い出さないものがあり、普通種だから思い出さない、珍種だから思い出すというものでもない。現在、作成中の『日本産カミキリムシ大図鑑II』のプレート写真に使いたいからと言って、図鑑を作っている藤田君から頼まれてお貸ししている、屋久島産のクロキスジトラの完全黒化型は、私が採ったカミキリムシの中でも指折りの逸品で、1974年の7月、初めて屋久島に採集に行ったときに採ったものだが、採った時の情景は思い出せない。

反対に1977年5月7日高尾山、と書かれたたとうの中から、つい最近見つけたドイカミキリは普通種であるが、採った時の情景がまざまざと思い出されて、懐かしい気持ちになった。高尾山のケーブルカーの山頂に向かって左側に、川沿いを登っていく登山道があり、道端にオニグルミの樹が何本か生えていて、その枯れ枝を掬って採ったのだ。あっ、ドイカミキリだ、と思っただけで、別に感激もなかったのだが、ネットの中を覗いてドイカミキリがうごめいている情景まで、はっきりと覚えている。

自分の人生にとって重要な出来事を覚えているのは、当然な気がするが、何でもない日常のありふれた情景をありありと思い出し、時にビッグイベントを忘れてしまうのは、脳のどんなメカニズムによるのだろうか。

マスクを信奉する日本人。その騙されやすさが新型コロナを防ぐ?

マスクを使った感染予防に関して、WHO(世界保健機構)は「健康な人がしても効果がない」と否定的な意見を述べています。人気メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的エンジニアの中島聡さんも、これまではWHOと同様の見方をしていたのだとか。しかし、最近になって、社会全体としての効果は大きいのではないかと思い始めたと言います。どういうことか。中島聡さんが幼少期の体験をもとに解説してくれています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2020年3月31日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

● 【大反響記事】「『新型コロナの感染拡大を遅らせても感染者総数は同じ』の大ウソ

役に立たないはずのマスクが役に立つ?

イタリアや米国と比べて日本で新型コロナの感染者が少ない理由については先週も書きましたが、マスクの着用もその理由ではないかと思い始めました。

マスクを使った感染予防に関してはWHOも「健康な人がしても効果がない」と否定的で、私もこれまでそんな見方をしていました。

しかし、よく考えてみると、社会全体としての効果は大きいのではないかと思い始めました。

医者はトイレの「前にも」手を洗う

話は私が小学校の時に遡ります。夏休みに、九州の佐世保にある叔父の家に1週間ほど滞在した時の体験です。

叔父は自宅の一部で開業医をしており、私の従兄弟にあたるそこの長男も医者を目指して東京の医大に通っていました。夏休みということもあり、彼も実家に戻っており、年の離れた私と遊んでくれたのです。

その家のトイレの前には洗面器に入った消毒液が置いてあることに気がついた私が、「何のためにあるのか」と彼に尋ねると、「これはトイレに入る前にも洗うためだ」と言うのです。

私が「手はトイレの後に洗うんじゃないの?」と言うと、彼は笑って「他人に自分の病気を移したくない場合はトイレを使った後に洗うべきだけど、他人の病気を移されたくないなら、トイレを使う前に洗うべきなんだ。うちは病院で病気の人がたくさん来るから、トイレを使う前に手を洗うことが大切なんだ。」

一般人が騙されることで公衆衛生は守られる

私が不思議そうな顔をしていると、「学校では、トイレを使った後に手を洗いましょうと教わったんだろ。それはね、その方が社会全体にとって良いことだからなんだよ。それが自分を守ることになると勘違いしている人が多いけど、それで良いんだ。自分のためだと勘違いしてくれていた方が、ちゃんと行動してくれるからね。」

この話は、当時小学5年生ぐらいだった私にとっては衝撃的な話でした。

多くの人が、ある意味政府に騙されているのですが、結果としては公衆衛生が守られることになっているのです。

自分を守るためのマスクが、実は社会を守っている

話を新型コロナに戻すと、一番の感染源になるのは、新型コロナに感染しながら特に症状もなく、自分が感染していることを知らずに数多くの人と接触してしまう「スーパースプレッダー」と呼ばれる人たちです。

平均すると1人の感染者は2~3人にしか感染を広げませんが、スーパースプレッダーは10人とか20人とかに感染を広げてしまうのです。

しかし、日本では多くの人たちが「自分を守るため」にマスクをしています。健康な人がマスクをしても効果がほとんどないにも関わらずです。

でもそれは決して無駄な行動では無いのです。「自分を守るために」マスクをしている人の中にはスーパースプレッダーが少なからず含まれているからです。

新型コロナに感染しながら自分でそれに気づいていないスーパースプレッダーが勘違いしてマスクをしてくれた結果、ウイルスをばら撒かないでいてくれるのです。

手洗いと同じように、このまま勘違いをし続けてもらった方が公衆衛生上、好ましいのです。

image by: Serhii Milekhin / Shutterstock.com

イタリア死者数1万1000人超。それでも出ない日本の緊急事態宣言

新型コロナウイルスの感染が拡大しているイタリアでは、死者は前日から800人以上も増えて1万1000人を超えたと共同通信などが報じた。感染者数は4000人以上も増えて現在10万1000人以上に達している。新たに回復が確認されたのは約1600人で過去最多となった。


世界中の死者数は3万7000人

31日午後3時の時点では全世界の感染者数が約78万7000人、死者数は3万7000人を超えている。世界全体の感染者約78万人のうちの2割は16万4000人以上にもなるアメリカが占めており、なかでも感染者数の多いニューヨーク州は州内の感染者は6万6500人、死者数は1200人以上にのぼっている。

ニューヨーク州のクオモ知事は、すでに退職した人など7万6000人の医療ボランティアを集めており、病床や人工呼吸器の確保に全力をあげることを公表。また、ニューヨークのマンハッタン島には海軍の病院船「コンフォート」が到着し、急増する患者に対応できるよう医療機関の負担軽減を図っているという。

国内の感染広がる

31日11時44分時点では、新たに19人の感染確認が発表されている。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」での感染者を含めると、国内の感染者数は2719人となった。このうち死亡したのは、クルーズ船の乗船者が11人、国内で感染した人が59人、合わせて70人となっている。もっとも感染者数が多いのは東京都で443人、ついで大阪府は216人、感染拡大が懸念されていた北海道は176人。首都圏では、千葉県で165人、神奈川県で128人、埼玉県で85人が確認されている。2719人の感染者のうち、症状が改善して退院した人などは1027人。これまで感染者が出ていなかった山形県でも31日、1人目の感染が発表された。

ヒーロー戦隊番組「キラメイジャー」のレッド役俳優がコロナ感染

テレビ朝日は31日、毎週日曜午前に放送中のヒーロー戦隊番組「魔進戦隊キラメイジャー」で主演している俳優の小宮璃央さん(17)が新型コロナウイルスに感染したと発表したと、共同通信産経新聞スポーツニッポンなどが報じている。テレビ朝日の定例社長会見で明らかになったという。


スポーツニッポンによると、小宮さんは「週末に体調不良があった」といい、先週末から撮影がストップしている状態。5月中旬ぐらいまでの撮りは済んでいるため、「今、すぐオンエアに支障が出るということはない」としている。小宮さんは主役となる「キラメイレッド」役。2018年に「男子高生ミスターコン」で準グランプリを獲得し、19年3月から、ダンスボーカルグループ「Zero PLANET」のメンバーとして活動をスタートしたという。今年3月からはスーパー戦隊シリーズの第44作「魔進戦隊キラメイジャー」で同シリーズ歴代最年少となる主役を務めているとしている。

芸人の志村けんさん(70)死去のニュースに続き、テレビ・芸能界の感染者発表に、日本のネットでは「ヒーローも?」「信じられない」「早くよくなって」という驚きと励ましの声が多数投稿されている。

Twitterの反応






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source: 共同通信産経新聞スポーツニッポン

image by: MAG2 NEWS編集部