感染者数75万人超。WHOの世界地図から読み取るべきものとは

世界中で報告されている新型コロナウイルスの感染者数を可視化した世界地図が、WHOのウェブサイトにあります。こうした情報の可視化技術を「人類の大きな武器」と語るのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、感染爆発を起こしたアメリカのグラフから、日本においては、今まさに準備と覚悟が必要だと訴えます。ウイルスに対抗するためには、人類が手にした武器をいかに有効利用できるかにかかっているのかもしれません。

WHOの世界地図のこと

WHO(世界保健機構)のホームページから「Coronavirus disease(COVID-19)Situation dashboard」というところをクリックすると新型コロナウィルス感染者数の最新の状況が分かる。
Coronavirus disease(COVID-19)Situation dashboard

そこでは世界地図上に散在する肌色の円の大小でその国や地域の感染者数の多少が表されていて分かり易い。現代におけるこうした情報の可視化技術は人類の大きな武器である。是非一度見てもらいたい。

以下に最新の国別感染者数を示す。(2020年4月1日、日本時間11時現在)
 アメリカ 140640
 イタリア 101739
 スペイン 85195
 中国   82545
 ドイツ  61913
 イラン  44606
 フランス 43977
 イギリス 22145
 スイス  15412
 ベルギー 11899
 オランダ 11750
 トルコ  10827
これらは感染者数が万を超えている国のデータである。これに4桁以下の国々が延々と続き、全世界では実に754948人の感染者数となる。

ここ2週間ばかりこのサイトを毎日見て来ていくつか気付いたことがある。1つは中国が頭打ちになったことである。実際、2週間前は感染者数において第1位であったが現在では第4位となっている。勿論、共産党中国のことだからこの数字をまるまる信じていいものかどうかはやはり疑念の残るところではあるが、逆に人権意識の薄い国家体制なればこそ強引な封じ込めもあるいは可能だったのかもしれず何とも評価し難いところである。いずれにしろこの先しばらくは様子を見る必要があるであろう。

ヨーロッパは悪い予測が当たる結果となった。このサイトの世界地図の両端には帯の部分があって、向かって右側には国・地域別の感染者数が表示されていて、それをクリックすると当該国における1日ごとの確定感染者数が分かる棒グラフが左側に表示される仕様になっている。

2週間前のイタリア、フランス、スペインは毎日その棒グラフが前日よりも長くなるという明らかなる増加傾向にあった。現状は先に挙げたデータの通りである。

感染拡大の状況をヨーロッパの地理に即して説明すると、まずイタリアに上陸したウィルスは半島を北上しアルプスにぶち当たる。そこから地中海北岸を西進しラテン諸国を蹂躙し今は西端のポルトガルまで達している。一方アルプス越えに若干は手間取りはしたもののスイスに到達してからはあっと言う間にベルギー、オランダへと拡がっている。

恐いのはアドリア海沿岸を東進したウィルスがバルカン・小アジア辺りでイランから西進して来たウィルスとぶつかってしまうことである。

またアメリカに関しては突然感染者数が爆発的に増えた。2週間前までは1日2~300人程度の増加であったのに対し、3月17日からは突然それが4桁になり、3月23日からは5桁になった。ニューヨークという世界屈指の大都市を襲ったということもあるのかもしれないがグラフの形状が如何にも不気味である。

アメリカは人口も多く、人間の流動性も高い、加えて極端な医療弱者がいるために大惨事となる可能性が現段階では極めて高い。とにかく小康状態を保っていた3月17日以前の2週間、そこからさらに2週間遡っての1か月間を無為に過ごした失策は大きい。感染症対策において初動の遅れは致命的だからである。

数字は人をパニックにすることも多い。だが解析され、可視化されることで、たとえそれがぼんやりとしたものであっても全体像というものが見えて来たりもする。全体像はある程度の未来予測のヒントをくれるから、準備と覚悟の時間ができる。

我々は、今もう既にこの準備と覚悟が必要な段階にある。では何に対しての準備と覚悟か。「worst」である。そしてその準備と覚悟の内にこそ望むべき「best」があると信じる他ないのである。

image by: WHO公式サイト

軍事アナリストが苦言。今年もあった防衛大卒業式の非任官者差別

防衛大学校の卒業式では、今年も任官を拒否した卒業生の式典出席が許されませんでした。この悪しき慣例が、任官後すぐに退職する「もぐり」のような卒業生を生んでいると問題提起するのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、全員が任官したらそれこそ「正常さに欠ける集団」であり、非任官者も含む卒業生の団結が日本の国家安全保障にとって重要であると持論を主張しています。

非任官者は防衛大学校学生綱領に忠実

今年も防衛大学校の卒業式について、書いておきたいと思います。3月22日に行われた防衛大学校の卒業式(本科卒業生437人)は、新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)の感染防止のため家族や来賓などが出席しない形で行われました。

ちょっと淋しくはありますが、それはまずよいとして、今年もまた自衛官に任官しなかった35人について式典への出席を認めず、別室で卒業証書を渡しました。それが日本の国家安全保障上、由々しき問題をはらんでいるのですが、河野太郎防衛大臣はじめ、関係者は理解していないようです。

この日の記者会見で、河野防衛大臣はジャーナリストの清谷信一氏の質問に次のように答えています。

清谷氏「任官拒否については、第2次安倍政権から任官拒否を卒業式に参加させないというのは、いじめではないでしょうか。任官拒否をするということは、防衛大学校に入ってから、考え方が違うとか、自分が向いていないとか適性のこともあると思いますし、そういった人達をのけ者にする。卒業した人間を、やっぱりみんな一様にやるべきではないでしょうか。そういうふうには思われませんでしょうか」
河野大臣「特に思いません」

実を言えば、それまで叩かれる一方だった非任官者について、最初に正面から取り上げたのは私なのです。1986年のことです。講談社『週刊現代』に「任官拒否」というタイトルで短期集中連載し、それに加筆したものを『リーダーのいない経済大国』(1987年、太陽企画出版)という単行本にまとめました。1期生から26期生の瀧野隆浩さん(毎日新聞編集委員)まで13人の非任官者に登場してもらっています。

そのとき指摘したのは、18歳で入学した全員が任官したらそれこそ「正常さに欠ける集団」であり、20%くらいは他の分野に進むくらいが健全な組織であること、海上保安大学校などと比べても防衛大学校の学生にかかっている税金は多額とは言えず、特別職国家公務員の課業として教育・訓練を受けている立場を考えれば「食い逃げ」ではなく、学生手当を返済する必要はない、といった点でした。

その後、「任官拒否」という言い方についても、少なくともジャーナリズムは「非任官者」と表記すべきだともいい続けてきました。「任官辞退」は防衛省側に立った言い方ですし、任官拒否は反体制的な動きということを前提に、肯定的、否定的両面からのニュアンスに分かれるからです。

グレート義太夫が今だから明かす稀代の天才・志村けんさんの素顔

80年代にデビューし、国民的人気を誇っていた「たけし軍団」その1人であるグレート義太夫さんのメルマガ『貰えるものなら病気でも!』。今回、義太夫さんは最新号を「特別編。志村さんとの思い出…。」と題して、新型コロナウイルスの感染による肺炎で急逝した、芸人として大先輩である志村けんさんとの貴重な思い出をメルマガに綴っています。志村けんさんへの追悼として、今回特別に最新号のメルマガ全文を公開させていただけることになりました。義太夫さんが見た、志村けんさんの素顔とはどのようなものだったのでしょうか?

特別編。志村さんとの思い出…。

最大のピンチ。

芸人・役者・ミュージシャン…。表現者は大変だよ! その「表現の発表の場」が無いんだから! そんなワタクシもイベントが飛びまくりです。これは「死活問題」ですよ

今まで「災害」などで「自粛モード」でライブが出来なかった事は、何度かありましたよ。それでも、ある期間を過ぎたら「やりましょう!」って事になって、被災地の方々を元気づけに行ったのに、逆に元気を貰って帰ってきた事もありました。

などと書いていたら、「志村けんさん」の訃報が入る。にわかに信じられなかった。「この人は絶対死なない」リストに入ってる1人だったから…。

「志村さんの肝臓は、超合金でできている!」

スタジオ前室でそんな話になって、皆んなで大笑いしたのを覚えている。

確かにお酒の量はハンパなくスゴイけど、健康マニアで小まめに病院で検査してる。なんて話もその時に聞いた。横にいたダチョウの竜ちゃんに、

「お前も検査受けた方がいいぞ!」

「ヤですよ、何か見つかったら、お酒飲めなくなるじゃないですか!」

「バ~カ!」

志村さんのスタジオは、笑いが絶えなかった。

加ト・けん・たけしの世紀末スペシャル!!

この3人が一堂に会してコントを繰り広げる。夢のような特番だった。世田谷のTMCスタジオだったと記憶している。朝から夜中まで「コント・コント・コント」この現場にいられたのは、ホンにラッキーで幸せだった。

エレベーターコント一つ取っても、殿と志村さんの作り方は全く違う。志村さんのコントは、台本がきっちりあって、セリフも決まってて、それに伴って志村さんの頭の中には「カメラアングル」まで入っている。

言わば「緻密なコント」それに対して殿のコントは「エレベーター」と言うシチュエーションだけ決まっていて、後はその場のノリでコントを作っていく。もちろん本もあって、それに沿って作っていくんだけど、殿からバンバンアイディアが出る。

その都度、

「こうしてみようか?」

「こっちの方が面白いな」

そうやって、どんどんコントが進化していく。だからスタッフさんは大変だ。ひょうきん族のカメラスタッフの苦労を思い出す。殿のコントは「臨機応変」が大前提(笑)。

殿と志村さんのピンのコント、全くタイプの違う先生の授業を受けているようだった(笑)。もちろん軍団もカラミがあって、コントに参加するんだけど、ほとんどセリフは「口移し」と「だいたいの感じ」を言われるだけ。この時怖いのが、殿が思っている「オチ」向かっての流れにそぐわないセリフを言おうもんなら、烈火のごとく怒られる。殿は、何をするのでも「センスの無いヤツ」を嫌う。そんなコントの作り方を見て、志村さんの作家さんたちが驚いていた。

忘れられないコント。

このお三方との絡みのコントがあった。3人が「整形外科医」で、そこにボクが「包茎の手術」を受けに来る患者。台本には無かったと思うんだけど、いきなりリハで、この3人が「オカマ」と言う設定になった。

「ヤダ~、包茎ですって~」

「ねぇねぇ、誰が切るのよ~」

「ちょっと、そっち抑えなさいよ!」

「ダメよ、摘んじゃ!」

顔に布をかけられて、声しか聞こえないんだけど、それがおかしさ倍増で(笑)。でも、そんな所で笑ったら、コント台無しだからね、大叱られするよ。必死になって耐えた(笑)。当たり前だけど、お三方の「演技の瞬発力、尋常ではない。

幾らかかってると思ってるんだ!

好きなコントがある。ホテルに泊まったお2人が、ふとした弾みで、全裸で廊下に出されるコント。殿は前後を「桶」志村さんは「お盆」で隠しながら、なんとかフロントまで行こうとするんだけど、ことごとく邪魔が入る(笑)。エレベーターに乗ろうとすると、中から団体さんが出てきて、脇の観葉植物に隠れたり、石像のふりをしたり。結局最後は二人が鉢合わせになって、とぼとぼ廊下を歩いて行って、終わりじゃなかったかな?

もちろん桶の下、お盆の下は「全裸」である。カメラワークとお二人のテクニックで、絶対映らないようにしているんだけど、面白いのは休憩の間。もちろん休憩の時は、バスタオルを巻いたり、ガウンを着たりするんだけど、椅子に座っているお2人の体型が、いい感じで「ブヨブヨ」で、ついそれを見て笑ってしまったら、お腹を摩りながら二人声を揃えて、

「バカヤロウお前、この体にするのに、幾ら使ったと思ってるんだ!」

「そうだよ、幾らかかってると思ってるんだ!」

それにまたスタジオ大爆笑(笑)。

笑わない。

お二人のコントを見てて、とにかく凄いのは、お二人とも「絶対に笑わない」もちろんスタジオで見ているスタッフやボクたちは、笑っていい事になっている。志村さんの演技を見た殿、殿の演技を見た志村さん、スタジオは爆笑なのに、お二人は絶対笑わない。

「笑わす側が笑ってどうすんだよ!」

志村さんは、よくそう言われていたそうだ。これ誰から聞いたんだっけな?

宝物。

この番組の打ち上げだったと思う。TMC近くの焼肉屋さんだったね、加藤さんはいなかったんだよね。お二人の他は軍団と、もちろん「ダチョウ倶楽部」の3人もいた。この時、殿と志村さんのお二人から聞いた「印象的な話」をね。殿に言われたのは、

「オイラとけんちゃん(殿は志村さんをこう呼ぶ)は、動物園で言ったら『ライオン』なんだよ、そこにいるだけでいいんだ、寝てても、いるだけで人が見に来る。お前ら(軍団)は犬とか猿だからな、一生懸命芸しないと人は見にきてくれないんだよ。ただな、オイラもけんちゃんも、ライオンの位置に来るまで長かったよなぁ…」

そう言いながら二人顔を見合わせて笑っていた。

構成。

志村さんが話してくれたのは、コントの構成について。要は「順番」だよね。これは聞いていて、目から鱗だった。

「お客なんていうのは、勝手なものでさ、80点のコント続けるだろ、そうすると目が慣れてきて、面白さを感じなくなってくるんだよ、で、どうするかって言うと、最後のコントの前にわざと60点のコント持ってくるんだよ、そうすると最後のコントが80点でも客が勝手に100点にしてくれるんだよ、これが構成力なんだよな」

この志村さんに教わった「構成力」今自分がネタをやるようになって、非常に参考にさせてもらっている。落差・ギャップが生む笑い。同じ笑いでも「順番」間違えると笑いが半減する。それは肝に銘じている。

「面白いものを茶の間に届けたい」

志村さんを突き動かしていた「原動力」は、これだったと思う。

信じられないよ。

入院されて、ICUで治療されていると聞いていた。すぐに良くなって、またコント見せてくれる。と信じていた。「変なおじさん」も「瞳婆さん」も「バカ殿」も、志村さんでないとできないんです。他の誰にもできない「芸」なんです…。沢田研二さんとの「鏡コント」も好きでした。

どうぞ安らかにお休みください。あ~、でもいかりやさんがいらっしゃいますから、ゆっくりはできないかもですね(笑)。

ご冥福をお祈りいたします。

 

image by: オフィス北野ホームページ, Shutterstock.com

やってる感だけで「緊急事態宣言」を出さない安倍首相に批判の声

新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが止まらない。1日午後4時半の時点で、東京都は新たに都内で66人が新型コロナウイルスに感染していると発表したとNHKなどが報じている。これで都内で感染が確認されたのは587人となった。こうしたなか「緊急事態宣言」が出されるか注目が集まっているが、安倍首相は1日の参議院決算委員会で「現時点で出す状況ではない」とした。


安倍首相「フランスのロックダウンとは違う」

NHKによると、安倍首相は1日、「今この時点で緊急事態宣言を出す状況ではない」と考えを述べ、私権を制限する側面を持つ緊急事態宣言については「総理大臣や国が強大な権限を持つのではなく、都道府県知事が権限を持ち、必要な要請や指示を行うものだ」と言及。そして、フランスのように早急に都市を封鎖はできないという認識を述べた。

政府内では、緊急事態宣言が出される際の想定をし、水面下で準備を進めている。仮に出す段階になったとしても、都全体ではなく、地域を絞って出す可能性がある。

小池都知事「国が判断すべき」

また、NHKによると小池百合子都知事は31日、緊急事態宣言について「国が決めること」とし、現状は宣言すべきなのかを国は判断すべきだという考えを示している。小池都知事は「(宣言すべきかどうかの判断をする上で)参考になればということで都内の感染状況を伝えた。状況はギリギリと申し上げており、国家としての判断が今、求められているのではないか」としている。

「選手強化に100億円」発言のスポーツ庁長官に無神経と非難殺到

スポーツ庁の鈴木大地長官は3月31日、オリンピックが延期となった2021年度も「思う存分強化できるぐらいの予算を確保したい」として、100億円規模の予算確保を目指す考えを示したと共同通信などが報じている。新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、生活が困難になっている人や倒産する企業、閉業する店舗が続出しているなかでのこの発言。日本のネット上では「国民生活や人命を優先しろ」「前を見ろ」「日本現状を理解していない」と批判の声があがっている。


20年度の当初予算は101億円

新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、東京オリンピック・パラリンピックが2021年度に延期となった。これにより、競技団体からはオリンピック開催予定の来年夏まで十分な強化費を確保できるかとの声があがっていた。鈴木氏は、2020年度当初予算101億円と同等の予算を取れるよう全力で取り組むとの意向を示している。

追加費用は一体誰が負担するか

会場などの再確保、大会組織委員会のオフィス賃料など、東京オリンピック・パラリンピック延期に伴う追加費用は総額で数千億円規模だと大会組織委員会で試算されている。ではこの追加費用、一体誰が支払うのか。開催都市である東京都、国、組織委員会はほとんどの予算を使い切っており、スポンサーに負担がいく可能性もある。

すでに多額の費用を投じてきたとあるスポンサー企業の関係者は、ロイターの取材に対して「追加費用を請求されたとしても、支払うつもりはない」と強調。オフィシャルパートナーの東京ガスの内田高史社長も「追加でどれくらい支払わなければならないかなどを伺ってから検討したい」としており、明確な答えはないと回答している。新型コロナウイルスが与えている経済への打撃は大きく、1年前とは状況が異なる企業も多いだろう。そんななか、本来なら発生しなかったはずの費用を追加で支払うとなると迷ってしまう気持ちがよくわかる。

基礎疾患のない未成年がコロナ死。WHO上級顧問「終息まで数年」

世界中で大流行している新型コロナウイルスは、基礎疾患がある人や高齢者が重症化しやすいといわれてきたが、感染拡大が深刻なヨーロッパで3月末、未成年の死者が相次いでいるとNHK時事通信などが報じた。


持病のない10代が死亡

時事通信によると、現地メディアの報道では、死亡した少年に持病はなかったという。新型コロナウイルスの症状が出たあと呼吸困難になり、入院。人工呼吸器を装着したが、意識不明の状態となり30日に亡くなった。ヨーロッパではほかにも、フランスで16歳の少女が、ポルトガルで14歳の少年が亡くなるなど未成年の死亡が相次いでおり、衝撃が走っている。

WHO上級顧問「ピークはこれから」

日テレニュース24によると、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の上級顧問を務める渋谷健司氏は、NNNの単独インタビューで、ヨーロッパの感染拡大のピークは今後1〜2ヶ月先、イギリスにおいては5〜6月以降になるとの見解を述べた。また、新型コロナウイルスの終息については「パンデミックが終息するまでに人口の6〜8割が免疫を持つまで続く」とした上で「数年かかる」とした。

新型コロナ拡大影響で1000人超が解雇や雇い止め「もっと増える」

新型コロナウイルスの感染拡大で、業績悪化などで解雇されたり雇い止めされたりする人が、観光業や宿泊業を中心に、この2か月で全国で1000人余りに上ることが厚生労働省の調査でわかった。

増え続ける解雇と雇い止め 

厚生労働省は全国の労働局に相談に訪れた企業の経営者などに聴き取り調査を行った。それによると、今年1月末から今月30日までの間に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経営悪化を理由に解雇されたり雇い止めにあったりした人は、見込みを含めて全国で1021人に上るという。

特に観光業や宿泊業で数が多く、海外からの観光客が大幅に減少していることなどが影響していると思われる。年度末となる31日で職を失う人も多く、連合や全労連など労働組合に相談が急増しているという。

また、解雇や雇い止めに加え、一部の労働者を休ませたり、今後調整することを検討していると答えた企業は3825社に上る。業種別では観光業や宿泊業に加え、外出の自粛の影響で飲食業でも雇用調整を行うところが目立つとしている。

地域別でみると、成田空港を利用する海外からの観光客の需要が大幅に減っている千葉県や、ライブハウスなどから感染が急激に広がった大阪府などで影響が大きいという。

「雇用情勢への悪影響は広がっており、解雇や雇い止めが起きないよう国としても支援したい」と厚生労働省は述べている。

追い詰められた首都。東京は本当にロックダウンすべきなのか?

新型コロナウイルス感染症の拡散防止のため、海外各都市で取られている都市封鎖、いわゆる「ロックダウン」。ここに来て感染者が急増している東京においても、ごく近うちに同様の措置が取られるのではとの声が各所で上がっていますが、もはや避けることはできないのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、事実上の外出禁止令が発令されているニュージャージーに住む冷泉彰彦さんが、様々な要素を鑑みつつ東京にロックダウンが必要か否かを考察しています。

東京は都市封鎖(ロックダウン)すべきなのか?

東京に関しても、このまま経路不明の感染者が増加したり、大規模クラスターが発生したりした場合には、都市封鎖という判断を迫られるかもしれません。そのためには準備が必要です。また、東京には東京の方法もあり、それ以前の問題として、そこまでしなくてはならないのか、という点の検討も必要です。

既に実施されているニュージャージーを含めた、ニューヨーク都市圏エリアでの実情とアメリカでの報道を踏まえ、更には日本を中心とした専門の各先生方の論考などを参考にしながら、気がついたことをご報告したいと思います。

まず最初は、実施をどの程度強制するかです。中国・ヨーロッパのケース(強制レベル大)と、アメリカの多くの州のケース(強制レベル中)は少し違います。この両者の違いですが、

  • 強制レベル大:企業、商店など雇用側、サービス提供側を厳しく規制。これに加えて、個人の行動にも罰則規定を設ける。
  • 強制レベル中:厳しい規制は雇用側、サービス提供側に限定。個人の行動に関しては厳しいガイドラインを示すが、罰則規定には慎重。

という違いです。これに対して日本の場合は、

  • 強制レベル小:3月30日時点では、何もかもが自粛要請。強制力の発動には総理大臣の緊急事態宣言が必要で、その場合も個々の判断は都道府県知事が出す。

となっています。この強制の度合いですが、例えば中国の場合は民主政体でないので個人の人権を気にしないでできるとか、ヨーロッパの場合は政府がパニックになっている、あるいはアメリカは厳しい中でも人権に配慮している、一方で、日本の場合は政府が後手に回っている…そんなイメージがあります。

ですが、実際はそういった印象ではなく、あくまで数字をベースに決めているのです。具体的には、「社会距離戦略(ソーシャル・ディスタンス)」における「減少目標値(q)」という数値です。

このqという数値ですが、つまり通常の対人接触を100%としたとき、それをどこまで減らすかという目標値という意味です。例えば、q=0.01(1%)ということですと、これまで一週間に100人と会話していた人の場合、それを1人にしなくてはなりません。一方で、q=0.5(50%)が目標の場合は、半分にするということになります。

実際の目標値の設定ですが、勿論、都市全体、あるいは国全体として感染者をゼロにすることが究極の目標となります。そのために重要視されているのがR0(「アール・ノート」または「アール・ゼロ」、基本再生産数=簡単に言ってしまえば感染率)という指標です。

これは単純化して言えば、1人の感染者が出た場合に、その人が何人に病気をうつしてしまうかという数字を平均したものです。R0=5だと、1人が5人にうつすということで、感染は爆発的に広まってしまいます。一方で、R0が1より小さくなる、例えば0.1なら急速に収束しますし、0.8とか0.9であっても収束に向かっているということは言えます。

このR0(感染率)ですが、まずウィルスの種類によって異なります。よく知られたウィルスの中では麻疹(はしか)が強く、何もしないとR0=15前後と言われています。一方で、季節性のインフルの場合は2から4ですが、今回の新型コロナウィルスの場合は何も対策をしないで、免疫のない集団の中に感染者が入ってしまうと「2.5ぐらい」だという数字があります。

韓国の意識が変わった。新型コロナ感染者数を抑え込む隣国の現実

一時は爆発的な新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われたものの、現在は心配された医療崩壊を起こすこともなく、感染者数増加のペースも徐々に落ちつつあるとされる韓国。いったい何が奏功したのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年目を超える日本人著者が、現地で取られている新型コロナ対策や人々の生活の様子を紹介しています。

コロナが韓国の位相を高める?

新型コロナの勢いがまだまだ凄まじい。韓国は3月29日午前零時基準で、感染者9,583人、死亡152人、退院(完治)5,033人となっている。死亡152人というのはかなりの人数ではあるが、イタリアやアメリカそして中国に比べたら非常に少ないといえる。

筆者の住む天安(チョナン)という都市は、ソウルから南に80キロくらいのところにある70万人弱が住む交通の要衝都市だが、一時、ダンススタジオが温床となって感染者が増えた時期もあったが、現在まで感染者102人、死亡0と、韓国の中堅以上の都市の中ではかなり少ないほうといえる。しかし外出している人は、皆マスク着用だ。外出禁止令は出ていないから、人々は自由に外出している。散歩する人もいるし、犬を連れて遊ばせている人などもいる。外出の人はだんだん増えてきてはいるが、店にはいって食事をしたり喫茶店で友達と駄弁るというような形は、今はほとんど見られない。

感染者が直接出てない地区であっても(たとえば天安の中でも筆者の地区)、無症状でありながら保菌者がいつどこにいるかわからないため、みんな用心して、口を開いてものを食べたりしゃべったりするような場所に行かないようにしているためだ。だから、食堂やカフェなどは経営の危機を迎えている。国からの補助金が出るようになっているけれど、高々5万円くらい(これは自治体によって異なる)なので、これではとうていやっていけそうもない。小売業の人たちはこれからも危機的状況は継続する。

マスクは、5部制といって、生まれた年によって月から金曜日までに分けられ、筆者の場合は最後の数字が4なので、木曜日に薬局に買いに行けば外国人登録証を提示してマスクが2個買える。2個で3,000ウォンだ。(300円くらい)。外国人登録証を提示しないとマスクは買えない。これでチェックされ別の店に行っても買えないことになる。ネット上の連携がものすごく整っているなと感じる。

外国人でも問題なく買える点、非常に安心だ。1週間に1人2個のマスクが買えれば、この状況が長く続いたとしてもマスク確保に問題はない。筆者の場合は、PM2.5対策としてコロナ禍になる前にすでにマスクを50個以上買っておいたので、マスク問題は生じないだろうと思われる。50個以上あるのに、なんでわざわざ買いに行くのかというムキもあるかもしれないが、コロナ禍がいつまで続くかわからないため、念のために薬局に買いにいくわけだ。妻と合わせると1週間に4つのマスクが確保される。たぶん、今後、韓国ではマスクの供給は今よりも増えるものと予想されている。1人2個から1人3個とか5個とかになるはずだし、さらに好転すれば何個でも買えるというふうに変わっていくものと予想されている。

マスクがコロナには効果はない、などというコメントがネットで一時流れていたが、それは違うと思う。ナノのレベルだとは思うけど、マスクを隙間なくぴしっとやっていれば、コロナウイルスが飛んでいても、体の中に入るのは抑えることができると思う。

韓国も、もともとマスクをしたがらない性向をもっていたのだが、今や日本人以上にマスクをしているといっても過言ではない。今回のコロナの前、筆者がPM2.5がちょっと多いときは必ずマスクをして家を出るのだが、PM2.5の数値が相当悪くてもマスクをしている人はほとんど見かけなかった。しかし今はどうだ。100%の人がマスクをしている。この変わりようは驚くばかりだ。それだけコロナの威力が強いからとも言えるわけだけれど。

また、消毒液が20階建てのアパート(日本式にはマンション)の1階の入り口に置かれている。液がなくなるころ、必ず新しいものと交換されている。その徹底ぶりは驚嘆に値する。韓国ってこんなにてきぱきとなんでもできるお国柄だった??と思わず立ち止まって沈思黙考に浸ってしまうほどだ。

またあるデータでは、今年の2月の新規の企業登録が過去の2月に比べて最高に多かったという。マスク業者の企業立ち上げなのか、IT企業なのか、ちょっと種類は今わからないけど、今年の2月が過去最高だったようだ。

パンデミックで変わる世界には、どんな未来が待っているのか?

新型コロナウイルスの感染拡大は、各国の経済に大きなダメージを与え、問題を抱える地域や国家間の関係にさまざまな変化が生じています。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、国際交渉人の島田久仁彦さんが、米国とイランの関係、米中関係に加え、ウイルス対策の間隙を突いてIS復活の情報など、国際情勢に表れている多重的影響を解説。ウイルスの脅威が去ったあとの世界を見据えた対策も必要だと伝えています。

世界銀行は「パンデミック債」初適用に言及

COVID-19と名付けられ、SARS-COV-2と専門家の間で呼ばれる新型コロナウイルス。この見えない敵は、WHOと各国が把握しているだけで、3月26日現在、あっという間に42万人以上の人たちを感染させ、2万人を超える生命を奪いました。

ヨーロッパの名だたる都市は最低2週間の閉鎖・外出禁止に追い込まれ、その波はついに大西洋を渡り、アメリカ全土に広がりました。新型コロナウイルスの蔓延がアジアで叫ばれる頃、アメリカでは新型インフルエンザが猛威を振るい2万人以上の死者を出したばかりですが、今度は新型コロナウイルスの蔓延に晒されています。

先の新型インフルエンザもコロナウイルスだったのではないか?との声も聞かれますが、その真偽は別として、アメリカは2020年前半だけで数万人単位の死者を出しかねない危機的な状況に追い込まれています。

欧米諸国での未曽有の危機を受け、欧米在住のアジア人が本国への帰国を行ったわけですが、この人の移動の波が、アジアにおける大規模な感染の再拡大という最悪の事態を作り出しています。インドはモディ首相が演説で「3月25日から21日間、全土を封鎖し、生産活動を止める」という措置をしましたし、タイもマレーシアも、そして他の国々も次々と都市封鎖や外出禁止、自宅勤務の義務化などの措置に踏み出し、街中からは人影が消え、各国経済は停止状態に陥りました。

結果、世界中で20億人を超える人たちが移動の制限を受け、経済・移動の自由を奪われ、そして懸念されるのが雇用保持の危機に直面しています。日本の報道でもよく街の声として伝えられる「このままこの状況が続くと、とてもじゃないけどやっていけない」という状況がまさに今、世界中の国々を例外なく襲っています。

そして、それは世界中でのGDPへの大幅な下げ圧力となっています。それにつれ、世界的な株安が止まらず、経済活動がストップするという状況から、さらに消費者心理を冷やしていますが、そのような中、G7諸国を中心に大規模な緊急財政措置を発表し、何とかショックを和らげようとしています。

共和党と民主党の相剋が続くアメリカ議会でも、トランプ大統領が提案した2兆ドルの支援が可決されたことで市場心理を上げる効果がありましたし、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国が国民経済の救済策を立て続けに打つことで、何とか見えない敵と対峙する不安を払拭しようと必死です。

そして世界銀行は、2014年のエボラ出血熱への財政出動の遅れを反省して作ったパンデミック債(2016年以降すでに3億2000万ドル(約350億円)規模)の初適用の可能性に言及することで、新興国と発展途上国における対策を後押ししようとし、暴動が起きないように心理面でのケアを行おうとしています。