理解し合い、認め合う。ビジネスで成果を出せるチームの作り方

ラグビー・ワールドカップでの日本代表チームの大活躍は記憶に新しいですが、このような「成果を出せる」チームを作る秘訣はどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、チームビルディングの視点から、メンバー同士が協力し合い結果につなげることの大切さを、分かりやすく解説しています。

一人ひとりの持ち味が、チーム力を高める

これまでに聴講してきた経営者や管理者を中心とした様々な研修の中では、異口同音に自立・自律型人財の必要性、重要性について取り上げられることがあります。それに加えて、チームビルディングなどといったチームとして結果を出していく、成果を上げていくために必要なことについて触れることも多くあります。

この「自立・自律型人財」と「チーム」を結びつけるためには、どうしていけばいいのでしょうか。

そのひとつとしては、自分と周りの人が、お互いの長所や持ち味などを尊重し、認め合いながら協力していくことが重要だと言えます。しかし、自分自身のことを見る時、または、周りの人のことを見る時には、短所や弱みなどといったマイナス面に視点を置きがちではないでしょうか。

本号では、お互いの長所や利点などを認め合うことについて考察していきたいと思います。

よく言われることとして、「人は一人では生きていけない」ということで、自立・自律型人財だからといって、自分一人だけで、すべてのことをやろうと思っても、それは難しいですね。自分とは違った強み、持ち味などを持つ周りの人たちが協力してくれることによって、自分一人の長所、持ち味などだけでは成し遂げることができないことでも、成し遂げることも可能になるのではないでしょうか。

しかし、周りからの協力、支援などが必要だからといって、自分自身の姿勢が「協力ありき」という依存した姿勢では、周りの人たちから協力などを得ることは難しいでしょう。やはり、自分自身が、協力者がいなくても成し遂げるというような自立・自律的な姿勢を持つからこそ、周りの人たちも、そういった姿勢に共感して、協力してくれるのではないでしょうか。

ここで、お互いが協力することに関する言葉として、衣笠祥雄氏の言葉が挙げます。

人間、自分ひとりでできることには限界がある。だけど、人と力を合わせると、不思議なことに不可能も可能に、夢も現実になっていく。だから、出会う人を大切にするんだよ。

まさに、人の持つ力を認め合い、協力することの大切さ、そして、自分自身として、チームとして目指している物事を実現するための教訓を教えてくれる言葉だと思います。

私たち一人ひとりには、それぞれ長所や持ち味、可能性などを持っているので、まずは、その自分の持ち味、可能性などを、自ら発揮してことが大切で、まさしく、自立・自律的な姿勢を持つことですね。そして、自立・自律的な姿勢を持った一人ひとりの長所や持ち味、可能性を合わせることで、相乗効果を発揮することができるでしょう。

それによって、今まで「できない!」と思っていたことが、「できる!!」ようになったり、目指している物事などの実現につながったりするのではないでしょうか。だからこそ、一期一会の気持ちでの人との出会い、ご縁を大切にして、人とのつながりを育てていくことが、とても大切です。

また、人を認めることによる効果として、「自己肯定感」を高めることにもつながるでしょう。自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態だと言われます。

自分が相手ことを認めると、相手側から見ると、「私は必要とされているんだ」などと感じることができますね。それは、「自己肯定感」を感じることと言えるでしょうね。したがって、相手の長所や持ち味、可能性などを理解し、尊重し、認めるということは、相手の自己肯定感を高めることにつながるでしょう。

そして、お互いが自己肯定感を高め合うことによって、お互いを信頼して、協力するようになり、お互いが実現しようとしている物事を成し遂げることにもつながるのではないでしょうか。

ここまで考察してきたように、これからは、一人ひとりが自立・自律しながらも、自立・自律したもの同士が、協力や連携していくことが、ますます必要になってくるでしょう。

自立・自律したもの同士がチームを組み、お互いに共感した物事を成し遂げようとする場合においては、相手の長所や持ち味などを理解し合って、認め合うことが大切になるのではないでしょうか。

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5年で売上倍増。ゴディバ・ジャパンの仏人社長が説く弓道の教え

以前から日本には、禅や武道などの日本文化を学びに訪れる外国の方が数多く存在します。中には、そこで得た知識や経験を自らの仕事に活かしている人も少なくありません。5年間でゴディバ・ジャパンの売り上げを倍増させたジェローム・シュシャン社長もその一人です。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、フランス人であるシュシャン氏が弓道から学んだ「正射必中」の精神を語っています。

「正射必中」の教え ゴディバ・ジャパンの躍進に学ぶ

弓道の教えを経営に生かし、高級チョコレートメーカー、ゴディバ・ジャパンの売上高を社長就任から5年で2倍に伸ばしたジェローム・シュシャンさん。その弓道に学んだ「正射必中」の経営の神髄、日本企業に欠けているものを語っていただいた。


 

社長に就任する前の3年間、既存店の売り上げや来客数は下がっていました。そういう中で、今年は15%増を目指そうと言ったところで、誰もついてこないと思うんですよ。

だから、目標はプレッシャーにならないように、5%増の予算を立てる。けれど、新商品は何にするか、どこに出店するか、どんな社員研修をやるか、といった毎日毎日やることは一所懸命ベストを尽くす。

これはいま日本の会社で一番足りないところだと思います。「これやれ、あれやれ」と上から命令されてもやる気って出ないでしょう。

私が社長に就任する前の3年間は、まさにそういう状態に陥りかけていました予算を達成できなくて、社員のモチベーションが下がる。達成できないと、上の人は「もっとやれ」と命令する。これはよくないですよね。ですから、「明るく、楽しく」と「一所懸命」、両方大事です。

もっとも結果を狙うのではなく、プロセスを求めるというのは弓道の教えに基づいていまして、弓道には「正射必中」という言葉があります。正しく射られた矢は必ず的に当たるという意味です。

例えば、矢を放つ前に「これ当たるかな」「いつ手を放そうかな」と思っていると、たいてい失敗するんですよ。ところが、そういうことに気を取られず、自分が練習してきたことを淡々と一所懸命やれば必ず当たるんです。

だから、弓道では的に当たる結果よりも、矢を放ち終わるまでのプロセスを大切にしています。プロセスを正しく行えば、結果は必ずついてくると。

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企業に都合がいい働かせ方「名ばかりフリーランス」の甘いワナ

「フリーランス」と言えば、自由に時間が使えそうで聞こえはいいですが、約4割の人たちが特定の一社のみとの契約で「準従属労働者」の状態にあると言われています。企業が「雇用の義務」の外側で都合よく働かせ、ハラスメントも横行する実態を「名ばかりフリーランス」として問題視するのは、メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』著者で健康社会学者の河合薫さんです。自身もフリーランス歴20年の河合さんは、身をもって感じてきた早急な法整備の必要性を訴えています。

名ばかりフリーランスの罠

企業が「雇用の義務」を放棄する働かせ方が、ますます広がってしまいそうな気配が漂ってきました。

名ばかりフリーランス――。これは特定の一社からの受注が仕事の大半を占めるフリー契約の働き方のことで、国内のフリーランスの4割を占めるとされています。

名ばかりフリーランスは「企業に属していない働き手」であることから、

  • 最低賃金が保証されない
  • 労働時間も保証されない

ことに加え、

  • 期日までに報酬が支払われない
  • 専属の取決めに違反すると「契約を解除される」

などのトラブルがあっても泣き寝入りするしかないケースが存在します。

厚労省は2017年10月に「フリーランス保護」に向けた検討会を立ち上げたものの、2年以上が経過した現在も議論はまとまっていません。つまり、名ばかりフリーランスを具体的に守る施策が見えてないのです(日経新聞の報道より)。

かねてから「フリーランス=かっこいい」的報道には懸念を示してきましたが、問題点が明らかになっているのに、それを阻止する法整備はおろか議論も進んでいない。その一方で、フリーランスは増えている。これは大きな問題といわざるおえません。

半年前には、フリーランスへのパワハラ問題が明らかになり、話題になりました。フリーランスで働く人の61.6%がパワハラ、36.6%がセクハラを経験。具体的には「脅迫や名誉毀損などの精神的な攻撃」が59.4%と最も多く、「過大な要求」(42.4%)、「経済的な嫌がらせ」(39.1%)、「身体的な攻撃」(21.8%)など(複数回答)で、ハラスメントをされても「夢のため」と我慢してしまう被害者も少なくなかったといいます(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会などによる調査)。

さらには…、

  • 「殴られたり、蹴られたりした。翌日は病院に行き会社を休んだ」(30代男性・映像製作技術者)
  • 「枕営業を要求された。応じなかったら悪い噂を流されたり、仕事の邪魔をされた」(30代女性・声優)
  • 「会食と称して食事を強要された。手を握る。体を触る。キスの強要もあった」(50代女性・コピーライター)
  • 「妊娠を告げたら仕事を与えないと言われ、仕事を切られた」(40代女性・編集者)

といったコメントも寄せられました。

私自身フリーランスなので、パワハラやセクハラされている状況が、リアルにイメージできるだけに…、「あるね。フツーに」と思える内容です。

直接契約を結ぶフリーランスは、「何をやっても許される」と勘違いする“大ばか野郎”のターゲットになりがちで。「おまえを生かすも殺すも俺(私)次第だぞ!」などと面と向かって言われても、生活がかかっているフリーランスは「ノー」と言えないのです。

新型肺炎で封鎖される前の「武漢」は、どんな街並みだったのか?

2月4日現在、感染者数は2万人を超え、中国本土での死者は425人以上となっている新型コロナウイルスによる肺炎。感染は終息するどころか拡大する一方で、世界的な広がりを見せています。その感染源とされているのが、湖北省武漢市。現在はすべてのルートが封鎖されている武漢ですが、本来はどのような街なのでしょうか。今回の無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』では、上海在住の日本人著者ジンダオさんが、発症前の武漢の町並みを多数の写真を交えて紹介しています。

湖北省武漢の新型コロナウイルス発症前の町並みの様子

湖北省武漢。新型コロナウイルスで始めて耳にした方も多いと思います。今回は私が武漢出張時に撮りためた日頃の湖北省武漢の町並みのスナップ写真をご紹介。

何も騒ぎがない時はごく普通のどこにでもある中国の街。

早く騒ぎが収束して安全に安心して日常生活が戻る事を祈っています。武加油!

私が始めてここ「武漢」の名前を聞いたのは二十数年前。学友が高校を卒業後に日本の大学へ行かず湖北省武漢の大学へ留学したのでした。当時の私は中国に興味がなく、友人から凄―く薄いペラッペラの手紙用紙に留学の様子が書かれた手紙が届いたのを覚えています。

そんな武漢に今の私はビジネスで関わっているのですが、武漢に到着している瞬間に当時、手紙が届いた事を思い出しています。

正直私には何も出来ないのですが、いつもの日常に戻って、普段のように出張をする生活に戻ることを節に祈っています。

では武漢を中心とした町並みの写真をご紹介していきます。

武漢日本人街にある串焼き屋

武漢には日本人が住んでいる場所があり、そこには小さいながらの日本人街が形成されています。日本料理屋、スナック、BARなど駐在員を癒やす店舗があり、近くには駐在員や出張者向けサービスアパートメントなども。

その日本人街の裏手にある串焼き屋の写真です。

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高層マンションを建設中の武漢都心部

地下鉄工事の真っ最中で地下鉄の各路線がまだ開通していなかった時に撮影した、高層ビルを建設中の工事現場の様子です。

武漢は建設ラッシュに湧く中国ではイケイケどんどんの勢いのある街の一つです。

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日本でほとんど報道されぬ米インフルエンザ8000人超死亡の大流行

中国本土で死者数400人、感染者が2万人を超えた新型コロナウイルス。国境封鎖に乗り出した国も出てくるなど、その大きな広がりが世界を揺るがせている。その一方、アメリカでは新型肺炎よりも問題となっているウイルスがある。インフルエンザだ。CNNによると、少なく見積もっても全米で1500万人が感染し、14万人が入院、今シーズンだけで8200人以上の死者を出しているという。インフルエンザは今も猛威を振るっており、感染者数はさらに増える見通しだ。

全米でインフルエンザが大流行

今年のアメリカは過去10年で最悪のインフルエンザシーズンとなっている。特にB型が流行しており、免疫のない小さな子供の犠牲者数が増える傾向にあるという。8200人の死者のうち、少なくとも子どもが54人いるとみられている。

これまでもアメリカでインフルエンザが大流行したことがある。2017~2018年のシーズンには6万1000人が死亡、患者は4500万人に上った。インフルエンザは日常性が高いことから、危険性が過小評価されがちだが、米疾病対策センター(CDC)によると、インフルエンザによる米国内の死者は、年間少なくとも1万2000人に上るとCNNは伝えている。

インフルエンザの流行は11週連続で続いており、今後も数週間は続く見通しで余談を許さない。先月24日、CDCは「国内での新型コロナウイルスの直接的な危険性は低い」と発表したものの、アメリカはインフルエンザと新型肺炎の2つの恐怖にさらされている。

国民の命より中国のカネ。新型肺炎で後手後手に回った日本の失敗

2月1日、中国以外でも初の死者が出てしまった新型コロナウイルス感染症。中国政府の「情報の出し渋り」が影響したとも言われますが、日本政府の対応の遅さが各所で批判的に報じられてもいます。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、日本人の命より中国人観光客の落とすカネを優先したかのような安倍政権の初動の遅れを批判するとともに、米国同様に日本も、中国の生物化学兵器が漏れ出したという仮定で行動する必要性を説いています。

新型肺炎の流行を阻止できるか?

中国の新型肺炎で、日本も危機的な状況になる可能性が高い。対応が後手に回り、感染拡大を危惧する状況である。その理由と対策を検討しよう。

米国株価

NYダウは、史上最高値更新で1月17日29,373ドルとなったが、1月27日28,440ドルまで下げたが、その後、切り返して1月30日124ドル高の28,859ドルになり、市場は楽観視していると見たが、1月31日603ドル安の28,256ドルになった。ドル円も108円57銭になった後、109円台に戻したが、2月1日108円38銭になっている。ジグザグで下げている。

中国の新型コロナウィルス感染拡大を楽観視したり、悲観視したりしてジグザグに、世界経済の減速を織り込んでいくのであろう。

WHOと米国が緊急事態宣言を出したことと、シカゴPMI指数が42.9と大幅なダウンしたことで、楽観的な見方を打ち消したようである。

米国は、中国訪問者の入国禁止で、新たな措置は2月2日から実施し、過去14日以内に中国を訪れた外国人は、米国内に近親者がいる場合を除いて入国が禁じられる。中国から来た旅行客の大半が対象になる。

非常に厳しい措置になったということは、中国の生物化学兵器が漏れたとして、米国は生物化学戦争の構えで、今回の新型肺炎を捉えたようである。

そして、上海市場は2月3日まで休み、香港ハンセン指数は1月17日に29,086ポイントが、1月31日には26,312ポイントと6%の下げになっている。2月3日の上海市場の下げは、相当に大きいことになる。

日本の株価

日経平均株価は、1月17日24,115円になった。1月20日までは24,000円台をキープしたが、1月21日に中国政府が新型コロナウィルス感染拡大を発表した以降下落して、1月30日22,892円まで下げたが、1月31日227円高の23,205円まで戻した。23,000円を回復した。

WHOが緊急事態宣言を出し、日本でも新型肺炎患者が20人まで増えているのに、それを市場は無視して上昇している。何かが変である。NYダウが大幅な下落であることから2月3日は、大幅な下げから始まることになる。

今後の景気後退は確実であり、中国観光客は、年間960万人も来て1人当たり15万円使うが、2020年は大幅に観光客が減少するし、中国に日本企業の工場が多数あり、その工場の生産が当分できなくなることで、大減産になる。

また、中国のGDPは、SARS流行の2002年には1.7兆ドルが2019年14.3兆ドルになっているので、中国の経済が大きく落ち込むと、日本からの輸出もなくなる。SARSの時に比べて、日本への影響が相当に大きいことになる。当然、輸入もできなくなる。

どう見ても、今年度、来年度のウィルス関連企業以外の日本企業の業績は大きく落ちることになるはずであるが、その状況で株価が上がるということは、市場論理がおかしい。

香港指数と同じように6%下げの22,000円までは、最低でも下げないとおかしい。数か月後、日本でもパンデミックが起こると、2万円割れも起きることになる。大恐慌的な状況も起こるなど、相当に大きな衝撃を受けることになる。

そして、日銀のETF買いしか、株価を支えるものがない状況になる。その目安が2万円割れの攻防と見るがどうであろうか?

元国税が指南。確定申告で損しない「医療費控除」の手引きとは?

今年も確定申告の時期がやってきましたが、医療費控除申請の準備は進んでいるでしょうか。「病院にそれほど通わなかった自分は無関係」などと思っていると国税庁の思う壺、大損してしまう可能性ありのようです。元国税調査官で作家の大村大次郎さんは今回、メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、医療費として控除の対象となるものの、あまり知られていないさまざまな項目を紹介しています。ます。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年2月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

確定申告の大誤解1~医療費控除~

確定申告の季節になってきましたね。前回の「元国税が暴露、国民に節税させない国税庁『誤誘導』の汚い手口」で、自然災害などで被害を受けたときに「雑損控除」という税金割引制度があるということをご紹介しましたが、「これは知らなかった」という感想が多くありました。なので、今回から数回に分けて確定申告で、あまり知られていない控除制度などとご紹介していきたいと思います。今回は医療費控除です。

医療費控除というのは、一定以上の医療費(だいたい年10万円以上)がかかった人が受けられる控除です。厳密に言えば、「10万円以上か、所得の5%以上の医療費がかかった場合」が医療費控除の対象となります。サラリーマンの大半は、所得が200万円以上ありますので、「だいたい10万円以上」ということを頭に入れておけばいいでしょう。

そして、医療費が10万円以上かかった場合、その超えた部分を所得から控除できるのです。もし年間30万円の医療費がかかった人が、医療費控除を受ければ、平均的なサラリーマンで、だいたい4~5万円の税金還付になります。

この医療費控除は、「病気の治療で病院に払った費用だけが対象になる」と思っている人が多いようですが、そうではありません。病院までの交通費、市販薬、按摩、整体、針、不妊治療、ED治療、禁煙治療などかなり広い範囲のものが、医療費控除の対象になるのです。さらに条件によっては、温泉療養、スポーツジム、歯の矯正費用も対象になるのです。

なので、あまり知られていない医療費控除対象項目をご紹介しますね。

市販薬、漢方薬

まず覚えておいていただきたいのが市販薬です。病院で処方されたわけではない、普通の市販薬も、一定の条件を満たせば医療費控除の対象になります。その条件とは次の二つです。

  • 治療のためのものであること
  • 医薬品であること

つまり、具体的な病気、怪我の症状があって、それを治すために買ったものであれば可で、予防のためや、もしものために買っておいた置き薬などはダメということです。しかし、予防のためか治療かというのは曖昧でもあります。たとえば、身体がすぐれないなあと思って漢方薬などを購入した場合。こういうときは、原則として納税者の判断が認められます。よほど非常識な判断じゃない限り、自分が「治療だと思えば治療」であり、「予防だと思えば予防」ということになるのです。

交通費、タクシー代も医療費控除の対象になる

医療機関を受診したような場合の交通費も医療費控除の対象になります。対象となる交通費は、合理的な方法で交通機関を利用した場合の交通費ということになっています。また場合によっては、タクシー代も医療費控除の対象になります。タクシー代が、医療費控除の対象となる場合というのは、病状などから見て、タクシーを使わざるを得なかったときということになっています。が、これも医師の診断などは必要なく、自己判断に任されています。

新型肺炎から住民を守る術は?マンションの「パンデミック対策」

WHOが緊急事態を宣言し、我が国でも指定感染症に定められた新型肺炎ですが、残念ながら日本社会一般にはこうした「感染症への具体的対策」が浸透していないのが現状です。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、とあるマンションで作成された「パンデミック対策」を紹介し、住民が実践しやすい現実的な危機管理マニュアルについて考察しています。

マンションでの「パンデミック対策」って?

こんにちは!廣田信子です。

1月28日の閣議で、新型コロナウイルスによる肺炎を「指定感染症」に指定する方針が決まりました。「指定感染症」となると、患者の強制的な入院や就業制限などの措置が可能となります。WHO(世界保健機構)も、ようやく、新型コロナウイルスについて、「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言ました。

実は、私は、この3日間、以前に頂いた、マンションでの「パンデミック対策マニュアル」を探していました。私が知る限りでは、唯一の「パンデミック対策マニュアル」です。確か15年ほど前のこと。大規模マンションの防災委員長さんが、力作の「危機管理マニュアル」を届けてくれました。

そのマニュアルには、様々な危機への対策が記されていて、最初が「パンデミック対策」でした。「地震対策」より先に、「パンデミック対策」があったことが印象に残っています。その冊子が、どこかに保存してあるのでは…と思い当たるところを見てみましたが、残念ながら見つかりませんでした。その方は、自治体で「パンデミック対策マニュアル」を作った経験があり、その知見を活かして作られていて、何段階かのフェーズに分かれた力作でした。マンションでも「パンデミック対策」が必要だと力説されていたのを覚えています。

15年前を思い起こしてみると…阪神淡路大震災の強烈な記憶が少し落ち着き、2002年~2003年のSARSの流行が衝撃的で、「パンデミック対策」が叫ばれていた時期だったと思います。ウィキペディアによると、「パンデミック(pandemic)」とは、

ある病気(感染症)が国中あるいは世界中で流行すること。ある感染症(特に伝染病)の(顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した)世界的な流行。

とあります。ただ、私の印象記憶で申し訳ないのですが、そのマニュアルは立派だけど、強制力がない管理組合がこれを行うのは無理じゃないかな…というものでした。

一方、ここ数年、毎年、インフルエンザが大流行します。ノロウイルスが大流行の年もありました。人の移動が世界レベルで大規模になり、今年は、季節が反対の南半球で流行したインフルエンザが旅行客によって持ち込まれたためか、例年にはない早い時期からインフルエンザが流行しました。

実は、インフルエンザ対策に関して、マンションの住民の方から、マンション内で咳エチケット(エチケットマスク着用)を徹底させられないか…と昨年相談がありました。エレベーター内で明らかに熱がありそうな子供が咳をしているのに、マスクをしていない。母親は、咳をするときに「お口を押させて」というが、効果があるとは思えないし、その口を押えた手で、エレべーターの操作盤を触っている。こういうことをやめさせることができないのか…と。

私は、この場面が目に浮かぶようでした。急に発熱したと保育園からの呼び出しで駆け付けて、子供のマスクを持参していなかった方の事情も、また、子供がインフルになったら、5日は仕事を休まなければならない、なんとか、今はインフルにならないで…と祈りながら細心の注意をして生活している方の気持ちも、想像できます。3歳までぐらいは、病気で機嫌の悪い子供にマスクをさせるもたいへんです。言うことを聞かなくて親は泣きたい気分になることも。で、結局、防ぎたい側がマスクで防御して、除菌シートを持ち歩いて、子供の手をまめにふく…ということしかないかな…という話になりました。

部下を持ったら「アルハラ」に注意!人生を踏み外さない宅飲みの作法とは?

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「新型コロナは酒で消毒や~」「うわぁ…」

「え、○○ちゃんは烏龍茶?今日くらいお酒飲もうよ~」

「あっれ~?おまえグラス空いてるじゃん、白けるな~」

「だいたいおまえらは仕事をなんだと思ってんだ、あ?」

「新型コロナウイルスはレモンサワーで消毒や~ガハハ」

「おれの酒が飲めねぇのか。ったく、だらしねえなぁ!」

ミドル世代の上司のみなさんは、会社や取引先の飲み会で、こんなやりとりに遭遇したことはありませんか?

ひと昔前は「飲みニケーション」としてよく見られたシーンですが、いま同じ言動をすれば一発アウト。飲酒の強要やイッキ飲み、酔いつぶしなどの行為は、すべて企業内アルコールハラスメント(アルハラ)に該当してしまいます。

「若い頃にアルハラを受けたことはあるけど、自分は絶対にやらないから大丈夫!」という方も、安心はできません。

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ゼネラルリサーチ株式会社(東京都渋谷区)が2018年12月に実施したアルコールハラスメントに関する意識調査では、「アルハラをしたことがある人の割合はわずか1割。それに対してアルハラを受けたことがある人の割合は4割」という驚きの結果が出ました。

これは多くのハラスメント行為が「加害者本人も気がつかないうちに」行われていることを示すデータ。人生を踏み外したくなければ、すべてのビジネスパーソンが「無自覚のアルコールハラスメント」に注意すべきと言えるでしょう。

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「お酒を飲まない」部下には特に要注意。ただし…

さて、お酒にまつわる迷惑行為には色々ありますが、20代の若手社員に毛嫌いされるアルハラの筆頭と言えば、「強制ハシゴ酒」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

部下に言わせれば、会社の飲み会の一次会は行事として仕方なく参加しているだけ。「もう一軒行くぞ!」「今日は朝まで飲むぞ!」なんてことになったら翌日への影響は避けられず最悪です。

二次会へ行くのが当然とか、喜んで付き合ってくれるとか、そんなのは昭和のおじさんの考え。「キャバクラに行こう」「スナックに行こう」なんてもってのほかで、若者からしたら「ただ面倒くさい」だけだと言います。

ハシゴしたい人はすれば良い、飲みたい人は飲めば良い、でも自分は自分。ドライだと思われるかもしれませんが、それが今ドキな考え方なのです。

ちょっと意外?「宅飲み」でリラックスする若者たち

ただし…勘違いされがちですが、20代の子たちはお酒自体が嫌いなわけではありません。自分の意思とは別に、強制的に飲まされることが嫌なのです。20~30代の間で最近流行っている「宅飲み」。その名の通り、家にみんな集まってお酒を飲むというものですが、そこにアルハラのような強制的なものは一切ありません。

宅飲みはコスパが良く、財布に優しいのが最大のメリット。今はデリバリーも充実しているし、お惣菜に力を入れているスーパーも多いので、おつまみの選択肢に困ることもありません。

自分の家でも友達の家でも、周りに気を使うことなく、思うままに飲んで楽しめます。ついつい飲みすぎてしまったとしても、あまり終電を気にしなくて済みます。この辺が20代の若い人たちにウケている理由。

女性にとっては、服装や化粧を気にしなくてよく、部屋着でもパジャマでもOKというところも人気の秘密なんだとか。

そんな宅飲み派にオススメなのが、サッポロ「GOLD STAR」。いわゆる第3のビールと呼ばれるジャンルにカテゴリーされるもので、アルコール度数は5%。「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」に採用している麦芽とホップを一部使用し、本当にうまいものを、求めやすい価格で、ひとりでも多くのお客様に届けたいという思いから生まれた商品です。

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追求したのは、“力強く飲み飽きないうまさ”。サッポロビールの二大ブランドである、黒ラベルとヱビスの技術と信念をつぎ込み創り上げた、飲み飽きない理想のうまさを楽しめます。「もっと、もっと、うまいものが飲みたい。」というリクエストに、サッポロが出した答えが「GOLD STAR」に詰まっています。

ただし、宅飲みでも何でも、自慢話や過去の栄光を話し続けるのはNG。あなたの自己満足を満たすようなお酒の飲み方は、「アルハラ」だということをお忘れなく!

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PR: サッポロビール株式会社

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※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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獣医師が教える。100円グッズで作る愛犬の「あったかハウス」

犬は寒い方が喜ぶと思っている人は多いかもしれませんが、実は犬はとても寒がり。おうちの中で、布団の中や暖かいものの周りにずっといたりしませんか?そんなワンちゃんのために、家庭でできるさまざまな工夫、ケガや病気から守る方法を教えてくれるメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』。著者で獣医師の佐藤先生は今回、ワンちゃんのための寒さ対策として、100円グッズで誰でも簡単にできる「あったかいハウス」の作り方を教えてくれました。

100円グッズで寒さ対策 ~犬編~

まだ、まだ寒い1月。犬は実は、寒がりなんです。今日は、100円グッズで家庭で簡単に作れる寒さ対策の1つとして「あったかいハウス」の作り方をお伝えします。

(1)材料

  • お風呂の保温に使うアルミシート2枚
  • ケージをかぶせられるくらいの布
  • 両面テープ

(2)ケージの周りを囲みましょう

  • 出入口以外のケージの周り、後ろと右、左をアルミシートで囲みます。両面テープで貼り付けていきましょう。
  • その上に、布をかぶせます。この時にも、出入口がある面はアルミシート同様布はかぶせないで下さい。

●まとめ

寒い時には、皆さん暖房を使用すると思いますが、空気のいれかえなど必要な時や、暖かい風があまり当たらないところにケージがある場合にはこのような方法はすごくいいです。体温を守る事ができます。

ただ、子犬だと、キラキラするアルミシートは、口でかじりたくなるので注意してくださいね。

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