目標を達成できずに諦めてしまう人が通れない“成功”への近道

あなたは、目標を“どのように”立てていますか?今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、 著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、「成功できる人」と「そうでない人」の目標の作り方の違いについて語っています。

その目標は実現不可能!成功できる人の目標の作り方

こんにちは。ゆうきゆうです。

今日も元気でお過ごしでしょうか。

さて、皆さんは、知らず知らずのうちにやる気が失われたり、もしくは何かやろうと決めても、いつの間にかできなくなってしまうことはありますか?

僕もこれまでに、このような経験をしてきたことがありました。しかし、ある心理学知識を知ってから、行動が大きく変わってきました。

今回は「実現可能な目標の作り方」について、お教えします。

大きい目標は実現できない!

オーストラリアにあるニューサウスウェールズ大学のロバート・ウッドという心理学者は「目標は大きければ良いのではなく、とにかくそれが小さく・到達可能だと思えるときにこそ人間は一番やる気がわく」と言いました。

たとえば「大学に受かるぞ!」とか「もっと仕事で大成功するぞ」というように目標は大きければ大きいほど、良いと思う人は多いものです。

しかしながら、実は大きな目標はやる気が起きづらいのです。

なぜならそれは、はっきりとしたビジョンが見えない状態で、いきなり長距離マラソンを走れ、と言われるようなものだからです。

「お客様のため」に続けてきた食堂を、同じ理由で廃業した商売人の誇り

先月、50年間地元の人々に愛され続けたあるお店が廃業してしまったそうです。こうした廃業は「どこの個人商店にもいつか起きる可能性がある」と、メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で著者の佐藤きよあきさんは言います。今回は、「続ける」「辞める」の決断を迫られる商売人の難しさについて語っています。

ある食堂の決断!“誇り”を守るために廃業する!!

2023年4月25日。50年に渡って、地域の人びとに愛され続けてきた食堂が廃業しました。

中華をメインに、約70種類の定食や一品料理、惣菜などを、安く、早く、美味しく、そしてボリューム満点で提供してきました。

焼きめし300円をはじめ、酢豚定食や海老マヨ定食など、600~800円程度の価格帯が中心です。

また、朝の定食にもファンが多くいました。

貝汁にご飯と漬物がついた定食は400円。かす汁定食も400円。とん汁定食400円。日替わり具材のみそ汁定食350円。ミニ和風天津飯&ミニみそ汁の朝丼330円。

驚きの安さに、朝早くからやって来るお客さまもたくさんいました。

このお店は、朝4時59分に開店し、夜は0時01分に閉店します。

以前は、ほぼ24時間営業だったようですが。

59分や01分というのは、お店の心遣いです。粋な計らいとも言えます。

1分でも早く入ってもらい、1分でも長くゆっくりしてもらいたい、という思いからです。

遊び心のある表現でもありますが、素晴らしいアイデアです。

お客さまの心に響くことは間違いありません。

豊富なメニュー、長時間営業、低価格、ボリューム。すべてはお客さまのため。

これが、長年愛され続けてきた理由です。

では、なぜ廃業してしまったのでしょうか。

売れる販売員が「今日その場では買わない客」に全力を注ぐ理由

販売員にとって「売る」ことは大切な仕事ですが、あなたは「今日は下見です」と言ってきたお客様に対してどんな対応をしますか?今回のメルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、下見客にほど商品を紹介すべきであるとして、その理由を語っています。

下見客に全力を

販売員は売ることが仕事ではありますが、これは何も“その場で売ること”が全てということではありません。

販売員がやるべき「売る」とは、長い目でお客様と関わり、長期的にお店を利用してもらう(=売る)ことを目指しています。

その場限りで売れればいいというやり方は、そもそもそういうビジネスになっている場合の(売り切って終わりのビジネス)の話であって、一般的なお店でそんなことをしていれば、あっという間に店は潰れてしまいます。

こういう感覚を持っていると、下見のお客様への対応には差が生まれます。

下見のお客様、つまり「今日その場では買わない予定」のお客様が来店された時、どんな対応になっているでしょうか。

「今日は下見です」とはっきり言ってくれるお客様もいらっしゃいますが、わざわざそういうことは伝えずに、ゆっくり商品を吟味する方もいるでしょう。

しかし販売員の中には、「今日は下見」だとわかると途端に接客が雑になる人もいます。

これは長期的な関わりの観点で考えると、間違いなく悪手です。

下見に来ているということは、少なくとも自店や商品に興味を持って来てくれているわけです。

そこで対応が悪ければ、商品は他所で買われるでしょうし、その店を利用することももうなくなります。

もしかすれば、悪評を口コミに書かれてしまうかもしれません。

どう転んでも、下見のお客様を雑に扱うことはマイナス要素しかないのです。

たとえ今日は買わない予定だとしても、そこでどう接するかでその後のお客様との関係は簡単に変化します。

京大教授が絶望。消費税「2%減税」を決定したベトナムに比べて遥かに劣る日本の財務省

実質成長率の低下に危機感を抱き、10%の消費税を8%に引き下げる英断を下したベトナム。一方長期の不況にあえぐ日本においては、減税どころか防衛費確保のための増税すら検討される状況となっています。このような現状に異を唱えるのは、京都大学大学院教授の藤井聡さん。藤井さんはメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』で、経済成長を自らの所管と認識しない財務相と、ベトナムに遥かに及ばぬ低成長率にも危機感を抱くことのない我が国の中枢部を強く批判しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2023年4月27日配信分の一部抜粋です)

ベトナムが「消費税2%減税」の衝撃。それに比べて遙かに愚かな日本政府の実態

ベトナムがこの度、不況が続く現状に対する打開策として、消費税を2%減税することとなりました。これは、現状10%の付加価値税(名称は異なるが基本的に消費税と同様のもの)を8%に、時限付きで引き下げるというもの。

ちなみに、ベトナムでは昨年も、新型コロナ流行の影響を受けた事業者や消費者を支援するため、2月から12月まで付加価値税を8%に引き下げるという事を行っておりますので、今回の差配は、昨年の取り組みの継続となるものです。

ここで注目すべきは、この案を提案しているのが、ベトナムの「財務省」だという点。政府によれば、「消費・需要を刺激して生産と事業の回復を促進し、経済回復を目指す」とその目的を述べているのですが、このことからベトナムの財務省は、税制が経済に直結するものであるという認識を持ち、経済を回復することそれ自体をも、重要な政策目標として認識していることが明確に浮かび上がります。

この点は、日本の財務省がただ単に短期的な税収を上げることだけを政策目標としており、経済成長は、「財務省の所管ではない」と認識し、全て他省庁にその責任を押しつけているという実態とは雲泥の差があるものだと言うことができます。

日本の場合は、こうした財務省の「成長や衰退の話は我々には関係ない」という頑なな態度に「対抗」するために、財政政策が経済に関わるという点を認識した上で、財政のあり方を議論する場として、首相官邸側で「経済財政諮問会議」を設置しているのですが、実態上、この会議も財務省の影響を色濃く受けており、財務省の「成長や衰退の話は我々には関係ない」と頑なな態度に一切風穴を開けることができてはいないのです。

しかも現在の首相官邸は、財務省出身の代議士をブレインに多数抱え、しかも、財務省の影響を濃密にうける宏池会の領袖である岸田氏が総理大臣ですから、財務省の意図に対抗する政治学的モーメントがほぼほぼ失われてしまっている状況にあるのです。

日本人は、このベトナムの様な政治運営を是非とも学んでもらいたいと…思います(が、そう書いても、とても空しく感じてしまうのは、当方一人では決してないと思います)。

また、今回のベトナムの決定について、以下の点も重要ポイントとして指摘することができます。

それは、ベトナム政府が「これはヤバい、低くなりすぎだ…」と判断した実質成長率(本年第1四半期前年同月比)が、3.32%もある、という事実です。ちなみにベトナムにとって、この水準は「ウィズコロナ政策に転換した21年の第4四半期以降、最も低い成長率」だそうです。

この記事の著者・藤井聡さんのメルマガ

「日本消滅」を目標にする可能性も。中国の“覚悟”を侮ってはいけない理由

日本の防衛力を高めることが「台湾有事」を防ぐことにつながるのでしょうか。台湾が独立を宣言するようなことがあれば、どんな犠牲を払ってでも阻止するのが中国の「覚悟」で、そんな中国と対峙する「覚悟」が日本にあるのか問うのは、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂教授です。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、日本の政治家やメディアが「ある」か「ない」かだけでしか「台湾有事」を語っていないと視野の狭さを指摘。台湾の野党国民党の馬英九台湾元総統が訪中したのをはじめとして、台中の接触が活発化し見過ごせない変化が起きていると伝えています。

台湾有事とはしゃぐ日本が見えなくなっている台湾海峡の変動

以前このメルマガでも書いた通り、「台湾有事」とは、「ある」か「ない」かという単純な話ではない。中国共産党が軍事力を行使する前には、それこそ無数の選択肢があるからだ。しかも、もし「台湾有事」を話題にするならば、問われるべきは戦術ではなく覚悟だ。

日本ではよく「防衛力を高め、中国に侵攻を思いとどまらせる」と表現される。しかし、「いかなる犠牲を払っても台湾の独立は阻止する」というのが中国共産党の覚悟だ。「思いとどまらせる」ことは容易ではない。

かつて中国は、核兵器もレーダーもなく、みすぼらしい装備と乏しい資源しかないまま米軍に挑んだ。朝鮮戦争である。60年代末には世界最強の軍事力を誇った旧ソ連を相手に全面戦争の危機を迎え、一歩も引かなかった。

損得勘定を捨てた中国の恐ろしい一面だ。その状態に中国を追い込めば、周辺の国々、なかでもアメリカの手先となって台湾問題に介入した日本は無事で済むだろうか。

自国を焦土と化す覚悟で戦争に踏み切る中国が自衛隊だけを相手に済ませるだろうか。日本のインフラを狙って徹底的に破壊するのではないだろうか。少なくとも中国の世論は沸騰し、歴史問題との相乗効果で「日本消滅」を新たな目標とするだろう。それが覚悟だ。

そんな大げさな話、との批判もあるだろう。だがそれ以前に、もしこの一帯で戦争が起これば、日本は通常の経済活動を続けられるだろうか。世界のマネーは一斉に引き上げてゆくだろう。欧米先進国の企業はこうしたライバルのオウンゴールを見逃さないだろう。紛争をコントロールできなかった愚かな国の常として大量の兵器や物資も売りつけられるから借金は膨らみ、人々の生活は困窮を避けられない。

先進国はボロ儲けの機会を簡単には手放したくないから、両国民の対立感情を煽って和平の機会を阻み続ける。止められない戦争だ。そんな泥沼に陥ってから「何を目的に台湾有事を叫んだのか」と後悔しても遅いのだ。

少々前置きが長くなったようだが、本題に入ろう。日本人がまるで二進法のように「有事」が「ある」か「ない」かしか話題にできない原因の一つは、中台の一面しか見えていないためだ。だが現実の海峡には、密度の濃い交流も続いているのだ。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

脱原発を主張した平岡秀夫候補を公認せず。立憲民主は単なる「連合忖度党」だ

統一地方選挙の後半戦と同時に実施された衆参5つの補選では、自民党が4議席、維新が1議席を獲得し、立憲民主党は全敗でした。敗因として、立民幹部の市民感覚の欠如を指摘するのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、山口2区で民主党内閣時代に法務大臣も務めた平岡秀夫候補について、「脱原発」を嫌う連合に忖度して公認できなかったことを敗因としてあげ、「立憲はとうに終わった政党なのかも」と嘆息しています。

立憲民主は連合忖度党

3月19日、20日と衆議院議員補欠選挙山口2区の無所属候補、平岡秀夫の応援に行き、岩国や下松で街頭演説をした。相手は岸信千世である。平岡は財務官僚時代、私の郷里の酒田の税務署長をしたこともあり、護憲の集会などでしばしば一緒になった。民主党内閣では法務大臣も務めている。

「妖怪の孫」というドキュメンタリー映画がある。岸信介という妖怪の孫である安倍晋三を描いているが、岸信千世は信介のひ孫になる。それで私は、まず演説の冒頭、「この選挙は妖怪のひ孫対人間の闘いです」と訴えた。そして、統一教会の教祖、文鮮明がアメリカで逮捕された時、岸信介が当時の大統領に文を釈放してくれるよう手紙をかいたことに触れ、こんな妖怪のひ孫を当選させて妖怪政治を続けさせてはならない、と続けた。

それにしてもおかしいのは立憲民主党である。平岡を公認しなかった。なぜか?平岡が脱原発を主張し、伊方原発の住民訴訟の弁護人となっているからである。その脱原発の旗を降ろさないといったために、電力総連や電機連合など、原発関連企業の組合が力を持っている連合が「待った」をかけた。と言うより、立憲民主の方が忖度して平岡を公認候補としなかった。呆れるほかない話だろう。立憲はもう党名を連合忖度党もしくは連合傘下党と変えたほうがいい。

お飾りの泉健太はともかく、幹事長の岡田克也や国対委員長の安住淳など、いわゆる実力者がまったく市民感覚を失っている。前代表の枝野幸男も、菅義偉をほめたりしているから話にならない。

平岡の公認をめぐっては、これらの幹部の間に議論もあったようだが、山口県連が難色を示したらしい。つまり、連合お抱えの県会議員が忖度して、公認阻止に走ったのである。しかも、立憲の県連幹部は先の地方選挙で無所属で立って当選したという。立憲の看板を隠した彼らにかきまわされて、平岡を公認できなかった岡田らの醜態は笑い話でしかないだろう。これからは立憲は反原発候補は立てませんと発表すべきではないか。

岸信千世の伯父の安倍晋三は言うまでもなく、小泉純一郎に引き立てられて首相になった。その小泉は、いま、自らの過去を反省し、脱原発を強調して全国を行脚している。その思想を引き継がない安倍および信千世を私は批判し、そんな信千世を当選させてはならないとも訴えた。

その街頭演説では言わなかったが、はっきりと脱原発を主張した平岡を公認しなかった立憲は小泉純一郎以下の党ということになる。無所属では政見放送ができないなどのハンディを負う。平岡を公認候補にしなかった立憲はとうに終わった政党なのかもしれない。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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高齢化社会に一筋の光明。睡眠薬にアルツハイマー病「抑制」の可能性

日本人の認知症の6割以上を占めていると言われるアルツハイマー病。そんな進行性である脳疾患に対する抑制作用が、ある種の睡眠薬に期待できる可能性があるとの研究結果が発表されたことをご存知でしょうか。「もりさわメンタルクリニック」さんが日刊で配信する無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では今回、日本でも処方されている睡眠薬を用いた研究に関する論文を紹介するとともに、今後のさらなる検証に期待を寄せています。

睡眠薬にアルツハイマー病を抑制する作用があるかもしれない

比較的新しいタイプの睡眠薬に、脳の中にあるオレキシン受容体の阻害を行うことで効果を発揮するもの(スボレキサント等)があります。

今回は、このタイプの睡眠薬であるスボレキサント(商品名:ベルソムラ)に睡眠を促す以外のしくみで、アルツハイマー病を抑制するかもしれないという内容の研究をご紹介します。

Suvorexant Acutely Dcreases Tau Phosphorylation and Aβ in the Human CNS
(スボレキサントが急速にタウリン酸化と脊髄液中のアミロイドβを減少させる)

認知機能低下のない45~65歳の38人(64%が女性)が対象となりました。

13人が10mg、12人が20mgのスボレキサントを服用し、残りが偽薬を飲みました。

その後、2時間おきに脊髄に挿入したカテーテルから採取した脊髄液中のアミロイドβ(アルツハイマー病の原因となる物質)を測定したところ、20mgのスボレキサントを服用した場合にはアミロイドβが低いレベルに留まっていました。

要約:『スボレキサントを一定量内服した場合には、アルツハイマー病の原因物質の濃度が低下する可能性がある』

論文中では翌日も同じパターンで濃度低下を認めたことが示されており、再現性のあることが示されていました。

小規模であり、これによってすぐにアルツハイマー病の抑制にスボレキサントが有効ということにはならないと思われますが、他のオレキシン受容体拮抗薬とともに今後の検証が期待される内容でした。

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糖質制限食の提唱医が考察。哺乳類の母乳に「乳糖」が含まれるワケ

生まれたばかりの赤ちゃんの栄養源「母乳」。いまではミルクもありますが、長く唯一の栄養源だった母乳の成分を示し、その意味を考えるのは、糖質制限食の提唱者として知られる江部康二医師です。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、特に母乳の中の糖質に「ガラクトース+ブドウ糖」で構成される「乳糖」が80%以上含まれていることに注目し、考察を深めています。

母乳の栄養

今回は、母乳について考えてみました。日本食品標準成分表2015(七訂)によれば、人乳100gあたり、

  • 熱量 65kcal
  • 炭水化物 7.2g
  • 利用可能炭水化物(単糖当量)6.7g
  • 脂質 3.5g
  • タンパク質 1.1g

くらいです。

糖質が総カロリーの44.9%、脂質が総カロリーの48.46%、タンパク質は総カロリーの6.77%です。糖質もそこそこ含まれていますが、かなりの高脂質食でもあります。

宗田先生のご研究により、新生児のケトン体値は、平均240.4μmol/L(312例、生後4日)であり、成人基準値(85μmol/L以下)の3倍-数倍レベルです。

新生児のケトン体はこのように高値であり、エネルギー源として利用されています。母乳が高脂質食なので、母乳育児中の乳児の血中ケトン体値は、成人基準値よりはかなり高値となります。

一方、糖質も、日本糖尿病学会推奨の50-60%には及ばないものの、そこそこの含有量です。乳児の肝臓の糖新生機能はまだ未熟なので、母乳から一日何回も糖質を補充して、特に赤血球などのために血糖値を確保する必要があるのでしょう。

ヒトが吸収できる単糖には、ブドウ糖、果糖、ガラクトースがあります。人乳あるいは哺乳類の乳に、乳糖が含まれていることの意味は何か考えてみました。乳糖は「ガラクトース+ブドウ糖」で構成されています。エネルギー補給だけならブドウ糖だけでもいいようなものなのに、ガラクトースが必要なのには、理由があるようです。

乳糖が母乳の糖質の80%以上で、全エネルギーの約38%を占めます。乳糖以外には微量のグルコース、ガラクトース、種々のオリゴ糖などを含有しています。

母乳は乳腺で血液からつくられます。乳糖分のエネルギー量を全てブドウ糖で賄うとすれば、かなりの高血糖になり、母体にとって危険なので、ガラクトースを加えて乳糖としたのだと思います。

以前、獣医さんのサイトでみたのですが、乳糖(ガラクトース+ブドウ糖)の中のガラクトースが、免疫物質を母乳から乳児に移行させるのに有用とされていますので、その意味もあるかもしれません。

また、ガラクトースは、急速に発達する乳児の中枢神経系の完成に重要な役割を果たすとされています。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

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ChatGPTで「君、クビね」続々。AI失業の米国最新事例とは?Windows95の父・中島聡がAuto-GPT、BabyAGIを「今すぐ使え」と叫ぶ訳

劇的なスピードで進化を遂げる人工知能「ChatGPT」が、知識労働者の職を次々と奪い始めています。メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で、Windows95を設計した日本人として知られる世界的エンジニア中島聡さんが、いま話題の「ChatGPT」を味方にして仕事の生産性を上げる方法を伝授します。

※本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful2023/5/5号より一部抜粋したものです。続きをお読みになりたい方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

2年半前の「予言」的中。人工知能が世界を書き換えはじめた

最近になって、ChatGPTが妙に注目されています。いきなり、人工知能が進化し、「人間のように話すようになった」「人間の職を脅かすようになった」と感じている人も多いと思いますが、実際の大きな変化は2020年ごろから始まっています。

私は、2021年1月のメルマガで「2021年は『AIに仕事を奪われる』最初の年になる。」というタイトルで、GPT-3について以下のように紹介しています。

そして、自然言語処理に関して、「相転移」と呼べるほどの画期的な進歩をもたらしたのは、OpenAI という会社です。OpenAI が2020年になって公開した GPT-3 は、インターネット上にあるさまざまな文章を教科書として、言葉を学んだ人工知能ですが、これまでの人工知能にない一つの特徴を持っています。

それは、言語で表現できるあらゆる質問に答えることができる、という特徴です。

– 文章を要約する

– 途中まで書かれた文章を完成する

– アマゾンで販売されている商品に対するフィードバックを書く

– 指定したトピックの記事を書く

– ウェブサイトの生成に必要なプログラム(HTML)を書く

– 難しい法律用語で書かれた文章を普通の文章に変換する

– 数式を生成する

大量の文章を教育データとして与えただけで、これほどの汎用な能力を持つ人工知能が作れてしまうことは多くの人を驚かせました。GPT-3を「汎用人工知能」への第一歩だと考える人も多数います。 

ファンド運営すら一人で可能。AI失業の流れは他業種にも

当時のGPT-3は、開発者向けにしか公開しておらず、その驚異的な凄さに気がついている人はごく一部でした。VC(Venture Capitalist=ベンチャー投資家)をしている私の長男(洋平)もその一人でした。

VCは、星の数ほどあるベンチャー企業の中から有望な企業を探し出す必要がありますが、送られてくるパワーポイントの資料やウェブサイトを見るだけで結構な手間です。通常、VCは、アソシエイトと呼ばれる下働きの人たちを何人か雇い、彼らにその手の作業をさせた上で、いくつかの候補を見つけ出し、さらなる調査で有力な候補に絞り込む、ということをします。

私の息子は、その部分をGPT-3に担当させることにしたのです。具体的には、GPT-3と各種のNo Codeツールを組み合わせ、

  • ベンチャー企業からメールで届いたパワーポイントやPDFの資料を要約する
  • ベンチャー企業のウェブサイトから得られる情報を要約する
  • 特定のベンチャー企業のライバルを見つけ出して、それとの違いをまとめる

などの作業を全て自動化してしまったのです(最近になって、彼は、[BabyAGI](https://github.com/yoheinakajima/babyagi)という人工知能を活用した自動化ツールをオープンソースとして公開しましたが、それはこの時期の経験に基づくものです)。結果的に、彼は、アソシエイトを雇うことなく、ファンドを運営することができるようになってしまったのです。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

原辰徳より酷いと批判殺到の中日・立浪和義監督。意味不明の“謎采配”にファン激怒

5月1日現在、セ・リーグ5位の読売巨人軍・原辰徳監督(64)の謎采配に疑問の声があがっているのは、まぐまぐニュースでもお伝えしている通り。しかし、原監督よりも「ひどい!」と言われている迷将がいるのを知っているだろうか。それは、セ・リーグ最下位・中日ドラゴンズの立浪和義監督(53)である。

「昭和野球」「謎采配」に批判殺到

中日・立浪監督の采配が批判されたのは最近だけの話ではない。今シーズンは開幕戦のvs巨人戦から「それはどうなの?」という昭和野球を披露している。

「開幕戦の145球ですね」と語るのは、大手スポーツ紙の記者である。

「開幕投手を務めた小笠原慎之介投手に8回145球を投げさせたことに賛否があがったのは事実ですね。個人的には、小笠原選手の気迫が見れて、結果的にチームも勝ったので良かったのではと思いましたが、今の時代にあの球数ですからね。『根性論』『昭和野球』と叩かれても仕方ないのかもしれません」

その他、先発投手を中2日で登板させたり、4月27日のゲームで現在打率が3割5分近い大島洋平にバントを命じるなど、ファンから非難を受ける材料は多い。

「27日の広島戦の采配は確かに解せない部分が多かったです。チームで打率が1位、おまけにその日3安打を放っていた大島選手にバントは、個人的にいただけなかったかと。しかも失敗に終わりましたし…。その前の福谷選手の中2日采配に関しては、駒が少ないという同情の部分もあります。そもそも福谷選手は前の試合1イニングでKOされてますので、中2日でも負担は少なかったのでは?と思います。まあ、勝てないのはそもそも戦力的な部分が影響していることもあるのでは…」(前出の記者)

やや甘めな記者の立浪評。しかし、中日ファンの意見は違う。

「大島のバントは論外だし、あの日のツーアウト1.2塁からの満塁策も意味が分からなかったです。大体1.2塁から満塁策なんてどうかしてますよ。不振とはいえチームの4番であるビシエドを突然抹消させたり、打てない助っ人を贔屓したり…あと、立浪が打撃指導してもまったく打てるようにならない。野球を観る気もなくなりますよね。巨人の原監督ですか?まだ原さんの方がまともだと思いますけど」(中日ファンの30代男性)

現在、チーム本塁打4本と、超貧打が囁かれる中日打線。男性にいうように打てない、勝てないではファンも白けるだろう。

「なのにチーム打率は2位ですよ?でも得点はリーグワースト。これは100%監督の采配が原因です」