“弾劾”トランプの大罪。5年の長きにわたり育てた「憎悪」が生む暴力

1月6日に起こったトランプ大統領の支持者による連邦議会議事堂乱入事件は、アメリカの民主主義を根底から覆しかねない最悪な出来事として記憶されることになりました。事件前の大統領の言動が暴力を扇動したと問題視されるなか、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者の引地達也さんは、事件前どころか5年前の大統領選に登場したときから暴力の火種を育ててきたのがトランプの言葉だとの見方を示します。引地さんは「ケア」の裏付けのない言葉の暴力が、賛同者の憎悪を育てフィジカルな暴力の素地となったと、言葉が持つ恐ろしい一面を説いています。

米連邦議会議事堂占拠事件─言葉ではじまる暴力を自覚する機会に

米国で首都ワシントンの米国連邦議会議事堂がトランプ大統領支持者による暴力で一時占拠された。映像はトランプ支持者の集会から議事堂に押し寄せる支持者と暴力で内部になだれ込む様子、そして警備員らとの暴力の応酬を伝えた。

米国の民主主義の象徴が暴力で支配される、という事実に戸惑いながら、この事態を整理していくと、そこには言葉で成立する民主主義の脆弱さを見せつけられたようで、民主主義を謳歌していても、起こりうる現実なのだと思うと、恐ろしくもなってしまう。

トランプ支持者は集会の自由という権利を行使し、ワシントンの議事堂近くで集まり、主張をするのは美しい民主主義。それが、ある境界を越えて破壊行為をすることは、とたんに暴力になるが、その暴力は言葉へとつながっている。この自覚に立つ時、言葉を大切にすることは重要なポイントだ。そのために、言葉には「ケア」という裏付けが求められているのだと思う。

この占拠事件は、トランプ大統領支持者による「暴力」として事件化したかもしれないが、その事件はすでに始まっていた、とみようと思う。これはトランプ大統領の就任前の選挙戦から、彼が発する言葉にそれが顕著に表れていた。それ以前の彼のテレビ番組での「決めのセリフ」である「おまえはクビだ」にもその暴力性は潜んでいた。

選挙戦では対立候補を誹謗中傷する言葉に支持者は喝さいをし、対立候補の支持者は眉をひそめた。ただ、問題はそれだけではなく、その誹謗中傷が選挙という国民の権利を保証する機会の判断に関わることになったこと。

強いアメリカ、を訴える声は、強くなければいけないアメリカを望む人たちの心に突き刺さり、それは「強くなければならない」ことの正当性に免罪符を与え、強くなろうとする精神性には、フィジカルな強靭さも兼ね備える免罪符を与えるような印象を与えた。つまり、マッチョな精神性はマッチョなフィジカルを求め、それを誇示する精神性へと昇華していく。それをつないだのは言葉、であった。

以前、ブッシュ政権時代に私が訪れたホワイトハウス前では年中、反戦を訴える横断幕やポスターで政権に訴え続ける人がいた。日本でも2011年の東日本大震災の原子力発電事故以来、経済産業省前の交差点には毎日、原発反対のグループが抗議の意思を示し続けている。何らかの問題が顕著に表面化する際には抗議もデモ行進を伴い国会周辺で繰り広げられ、様々なプラカードにスローガンや主張が掲げられるが、それらは平和な言葉。暴力に結びつけない意思もあるだろう。

住民参加の「夜間パトロール」を始めてマンションに起きた嬉しい変化

集合住宅の管理組合の頭を悩ます問題としてよく挙げられるのが、大規模修繕等に対する区分所有者の合意形成。ところがそんな「難問」を、1年近くの努力の末にクリアしたマンションがありました。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、賛成率9割を実現したそのマンションの取り組みを紹介しています。

夜間パトロールが合意形成の場に

こんにちは!廣田信子です。

3月決算、5月末総会の管理組合では、この1月~3月にかけて、重要な修繕工事の総会提案に向けて、説明会等の予定があるところも多いと思います。そんな中での緊急事態宣言に、頭を抱えている管理組合も少なくありません。

先日伺った管理組合では、人が多数集まる説明会をしなくても、多くの人に、提案する工事の内容を理解してもらうため努力を1年近く続けてきて、一般的には合意形成が難しいとされる修繕工事に9割の賛成を得られるところまでこぎつけています。

ポイントは2つあります。

1つは、徹底した分かりやすい情報公開です。課題を整理し、現状と提案内容を分かりやすく説明する資料を何度も広報しています。その資料の完成度の高さには驚かされます。素人が見ても分かるように、プロの手による図解も入れて、読む人の視点でつくられています。

そして、もう1つは、草の根の広報活動、意見交換です。この団地では、自治会と管理組合が共催で、全住民が夜間パトロールに参加するという文化が根付いています。約10棟の建物があり、1棟が平均80戸です。

夜間パトロ─ルは、1棟で1か月を担当し、順番に回ります。各棟には棟委員がいて自主的にパトロールを計画します。回数や実施する曜日、時間、コース等もすべて任されています。

平均的には、週1回の実施で、なるべく全員が1回は参加するようにお願いしていて、約8割の住民が参加するといいます。大型団地なので、大雑把にいうと、年に1回の参加ということですから、大したことはないですよね。

この夜間パトロ─ルには3つの目的あります。

  1. 防火・防犯
  2. 住民間の情報交換
  3. 住民間の親睦

みんなで団地を回ることで、普段目にしないところの状況を共有できます。ゴミの出し方や自転車置き場の整理状況、違法駐車危ない段差等も共有できます。もちろん、住民がパトロールしていることで、犯罪の抑止効果も大きいです。歩きながら、おしゃべりすることで、マンション内や地域の情報を得ることもできます。入居間もない方も、そこで挨拶して顔見知りになれます。

「JAL職員が巫女」の美談に疑問。従業員シェアの隠れた落とし穴

昨今、コロナ禍で人員の余った企業が人手不足の企業に人員をシェアする「従業員シェア(ワークシェアリング)」が盛んにおこなわれています。JALが女性従業員を神社へ「巫女」として出向させたことが話題となるなど、一見「Win-Win」の関係に見えますが、この流れに「待った」をかけたのが、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんは、こうした正社員の出向が「非正規の雇用を奪う」と指摘し、それほど長い経験や複雑な研修が必要ない業種への出向は非正規に回すべきだとして、その理由を分かりやすく解説しています。

非正規を押し出す「従業員シェア」の大問題

コロナ禍で一時的に余剰人員が発生した企業から、人手不足の企業へ人員を異動させる「従業員シェア」が活発化しています。既にANAから学校現場に教員を派遣するという話が出ていましたが、あれは硬直し閉ざされた学校という空間に新風を吹き込むという意味でメリットの感じられる話でした。

ですが、JALが打ち出した女性従業員を、「巫女」として異動(出向)させる、とか、報道によればJTBは、農業現場へ、ヒルトンホテルのグループは、フェデックスなど流通業へ人材を異動させているようです。

こうした「人員シェア」ですが、「送り出す企業」は雇用維持とコスト抑制ができる。「受け入れ企業」は労働力を補うことができる。また、「従業員も収入を得られる」ので全員にメリットがあるなどという評価もあるようです。

ちょっと待っていただきたいと思います。

コロナ禍の影響は、各方面に及んでいます。そこで発生している大きな問題は、「正規労働者は雇用が保証されているが、非正規は守られていない」という問題です。コロナ禍の中で、非正規はコスト削減のバッファーにされているだけでなく、きままに「その日の流れで対面で業務を指示したい」のでリモート禁止だとか、様々な危険と差別に晒されています。

そんな中で、巫女とか、農業や物流の現場というのは、仮に人手不足であれば非正規のポジションとして求人が発生する部分となります。全くの畑違いの業界から出向した人物でも勤まるということは、要するにそれほど長い経験や複雑な研修は必要ないわけで、そうしたポジションは非正規に回すべきです。

まして、一流の大企業の正社員を受け入れるというのですから、コスト面は企業間の交渉になるにしても、例えば勤務時間などは、そんなにブラックな条件ではないはずですから、非正規と変わらないはずです。

ということは、出向者を受け入れることで、その職場では非正規の雇用機会を奪っているということになります。

更に言えば、その現場に元からいた労働者にとっては、例えば神社の巫女、農業や物流の現場での給与より、給与が高い水準の人材が一緒に同じ仕事をすることになります。これは現場のモチベーションとしいう観点から見て、決して健全な状況ではありません。こんなことが、雇用維持の美談だというのは、大いに疑問だと思うのです。

敵なら誰でも「左翼」呼ばわり。トランプと安倍という同じ穴のムジナ

大統領選の結果を断固として認めず、支持者を扇動し議会襲撃のクーデターに出るも失敗、その後もアカウントを凍結したツイッター社を別アカウントで猛批判するなど、往生際の悪さを晒し続けるトランプ氏。12日に事件後初めて公の場に姿を表したトランプ氏は、議会襲撃に関する自身の責任はないと言い切りましたが、米国史上最悪の大統領として記憶されることは確実のようです。そんなトランプ氏の「悪あがき」を時系列順に記しているのは、メルマガ『きっこのメルマガ』著者で人気ブロガーのきっこさん。記事中できっこさんは、トランプ陣営の代理人が起こされた損害賠償請求訴訟も取り上げ、日本でも「桜を見る会」で国民に多大な損害を与えた「主犯」たる元安倍晋三氏公設第1秘書を訴え、往生際悪く逃げ回る安倍氏の罪を糾弾すべきとしています。

 

往生際の悪い男と執念深い女

米大統領ドナルド・トランプの悪あがきが止まりません。昨年11月の大統領選での敗北を未だに認めず、ツイッターなどで何の根拠も示さずに「選挙は不正だった」「私の票が盗まれた」と妄言を繰り返し、選挙結果を覆そうと各州で多数の訴訟を起こしました。しかし、何の証拠も示さない一方的なイチャモンのような訴訟なので、裁判所は相手にせず、全て失敗に終わりました。

1月2日には、トランプが直接、僅差で敗れたジョージア州の投開票を担当した共和党のラフェンスパーガー州務長官に電話をして、1時間にわたって「投票機ごと持ち去られたトランプの票が見つかったので選挙結果は逆転したと言え」と恫喝まがいの口調で圧力をかけました。この音声データは、ワシントンポスト紙が4日に公開しました。トランプは他の州の担当者にも同様の電話をかけていたと報じられました。

そして、1月6日、とうとう前代未聞の大事件が起こってしまったのです。この日は、午後1時からの上下両院合同会議で、大統領選の結果が確定され、勝者であるジョー・バイデンを次期大統領へ選出する連邦議会が行なわれる予定でした。しかし、トランプをこれを阻止するために、ホワイトハウス近くの広場に自分の支持者を数千人集め、連邦議会が行なわれる議事堂までデモ行進するように命じたのです。

「我々はもっと激しく戦わなくてはいけない!」「不正選挙をした奴らに我々の強さを見せつける必要がある!」「皆さんは特別な人々(Special People)なのだ!」「皆で議事堂へ向かおう!私は常に皆さんに寄り添っている!」というトランプの言葉を聞いた支持者の中には、ナチスドイツ式の敬礼をする者が散見されたと報じられました。この様子はツイッターでも発信され、多くのトランプ支持者がデモ隊に合流しましたが、その中には、かつての奴隷制を想起させる南軍旗を掲げた者たちや、極右団体「プラウドボーイズ」の集団なども混じっていました。

議事堂前に集まったデモ隊は暴徒化し、警官隊の制止を振り切って議事堂内への侵入を試みるようになり、激しいもみ合いが続きました。午後2時には、暴徒が警官隊から奪い取った盾で議事堂のガラスを割って侵入し、扉の鍵を内側から次々と開けたため、そこから多くの暴徒が雪崩のように侵入しました。この時、上下両院はアリゾナ州の選挙結果を確定させる審議中でしたが、警察からの連絡を受けて審議は中断、議員らは避難しました。

下院では暴徒が議場の扉を破壊して侵入しようとしたため、警官隊は議員らにガスマスクを着用させ、暴徒排除のために催涙ガスを使用しました。周辺の州からも応援の警官隊が次々と到着しましたが、議事堂を占拠したトランプ支持者の勢いは止まりません。議事堂内のペロシ下院議長の事務所は、侵入した暴徒によって家具などがめちゃくちゃに破壊され、壁の写真が破かれ、「俺たちは引き下がらない」という置手紙があったと報じられました。

この様子は、全米のテレビなどでリアルタイムで報じられ続けました。ここまで来て、ようやくトランプは「平和的に!」というツイートを発信して支持者に自制を求めましたが、時すでに遅し。現職の大統領が、自分の支持者を扇動してクーデターを起こし、民主主義を破壊するという前代未聞の大事件となってしまったのです。結局、トランプ支持者の排除は夜までかかり、議事堂に侵入して警察官に銃で撃たれた女性1人と、議事堂周辺で警官隊ともみ合いになった3人の計4人が死亡しました。そして、負傷して病院に搬送されていた警察官1人も翌日に亡くなり、これまでの死者は5人となってしまいました。

地球温暖化で「天気の下品化」が加速している。気象予報士が危惧する根拠

地球温暖化の影響は、異常気象の頻発だけには止まらないようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では、「ニュースステーション」でお天気お姉さんも務められた経験のある、気象予報士で健康社会学者の河合薫さんが、温暖化による永久凍土の融解が人類にもたらす深刻な影響を綴るとともに、日本が掲げる2050年の温暖化ガス排出実質ゼロの目標について、「遅すぎる」と指摘しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

2050年じゃ遅すぎる!

「温暖化が進むと、下品な天気が増える」――。

1990年代後半、お天気お姉さんだった私は、ドカ雪、ゲリラ豪雨、酷暑などが起きるたびに、こう繰り返していました。温暖化というと気温の上昇ばかりが注目されがちですが、極端な気象現象が起こりやすくなる。地球の大気のバランスが崩れ、それを補正しようという動きが加わり、“下品な天気”が増えてしまうのです。

ご承知のとおり日本海側を中心に記録的な大雪が降りましたが、2018年にも北陸で大雪となり石川県や福井県の国道で1,500台の車が立ち往生し、物流などの経済活動にも大きな影響が生じました。しかし、1990年代は世界的にも暖冬で降雪量は著しく減少していました。

つまり、2000年に入り大雪や低温が観察されるようになった。この背後には温暖化の影響があり、温暖化は想像を超える気象現象のトリガーになると考えられているのです。実際、気象災害が起こるたびに、メディアのインタビューに「長い間この土地に住んでますが、こんなの始めて」と答える人たちの姿が映し出されます。それは「災害に備えるのが難しい時代」になったことを意味しています。

温暖化がもたらす影響は気候シミュレーションのモデルによりさまざまですが、「勢力の強い台風が増える」という結果は一貫しています。実際夏になると、日本だけでなく世界各地で台風が猛威をふるっています。

一方、雪に関しては研究が積み重ねられている段階ですが、いくつかのこともわかってきています。以下、雪に関して報告されているシミュレーション結果を紹介します。

  • 全国的には減少するが、北海道や北陸の内陸部では増加する地域がある
  • 北陸の山沿いでは、年間の降雪量は減少するが、極端に強い大雪を降らす日が増加する
  • 東北南部から中部地方の日本海側の山沿いで、大雪になるときの降雪量が多くなる
  • 北アルプスの標高2,000m以上の地域では、積雪開始時期が遅くなる
  • 同地域では12月から1月にかけて、現在よりもかなり多くの降雪になり、積雪がなくなる時期も早まる

また、「富士山に雪がない!」と感じている方も多いかと思いますが、これは温暖化とは直接関係はありません。富士山頂周辺で、イネ科などの植物が育っているのが確認されるなど、温暖化の影響も指摘されていますが、そもそも秋から冬の間に雨が降らないと、富士山頂の雪は積もらないのです。

企業の業務管理はワイングラス型より「ぐい飲み型」の方が良いワケ

ワインを注ぐワイングラスは、持ち手の部分までワインを注ぐことができません。一方、「ぐい飲み」は注いだお酒が底までダイレクトに到達します。このワイングラスやぐい飲みの形にたとえて、ビジネスの問題点などの解決方法を語るのは、無料メルマガ『食品工場の工場長の仕事』の著者である川岸宏和さん。どちらの形が企業の問題を管理する際に適しているのでしょうか?

ワイングラスの考え方

ワイングラスにワインを注ぐと、持ち手の部分が詰まってグラスの底にワインを注ぐことは出来ません。

ワインを、工場で起きているクレームなどの問題点、世の中で発生している「他山の石」、「社会の変化」と考えます。ワイングラスの底を、従業員、経営層と考えます。大きくとらえた問題点を、ワイングラスの底に伝えるためには、ワイングラスではなく、ぐい飲みのようにな管理状態が必要なのです。

クレームが起きたことを製造現場の従業員が知らなければ、改善することはできません。クレームが起きたことを経営層が知らなければ、クレーム再発防止のための、従業員教育、設備投資の計画ができません。「何故、あのとき伝えてくれなかったんだ」とあとから言われないように、クレームなどの問題点は、隠すことなく、透明性を持って伝える事が大切なのです。

常に世の中の問題点を把握し、グラスに注ぎ続ける部門を明確にすることが必要です。

情報はコップを空けるように

食品偽装などが起きたときの対応によってなくなっていく会社、生き残る会社の2つがあります。

工場の産地偽装などが発生した時に社長などの責任者はコップの理論で行動することが大切です。コップの理論とは、まず手に持ったコップに事故、偽装などの情報をすべて集める事が必要です。時間が無いときでも、すべての関係する情報を集める事が必要なのです。

もちろん、技術情報もあるはずです。技術畑でない責任者は説明できないことがあるかもしえません。工場、会社の責任者になったときには、日頃から技術情報を集め、いつでも自分自身で説明できるようにしておくことが大切だと思います。製品について作り方、原料に関して一番詳しく説明できるのが、会社の責任者である必要があると思います。

コップになみなみと注がれた情報を一気に記者会見で伝える必要があります。記者会見のキーワードは透明性です。「なにかこの人は隠しているな」と思われないためには、不祥事の情報をコップにためて、責任者自分自身の言葉で一気に、コップにたまっているすべての情報をカメラを通じてお客様に伝えなければならないと思います。

image by: Shutterstock.com

仕事センスの有無は、スーパーマリオで「穴に落ちた後」の対応でわかる

日本が世界に誇るゲームと言えば「スーパーマリオブラザーズ」ですが、そのプレイ法と仕事との間には大きく共通する部分もあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、スーパーマリオ同様、仕事の現場でも「同じ失敗を繰り返さないために心がけるべきこと」を記しています。

落とし穴を把握する

スーパーマリオブラザーズというゲームを知らない人はまずいないと思いますが、実際にプレイした経験はありますか?

スーパーマリオブラザーズ

アクションゲームの礎を作ったとも言えるくらいの名作ゲームで、ゲームが大好きな私も、子供の頃にファミコンで最速クリアを目指して日夜明け暮れた記憶があります。

このゲーム、今も新しいハードに合わせて続々と同様のタイトルが発売されているのですが、初期のスーパーマリオブラザーズは、とてもシンプルなゲームでした。

主人公のマリオが、悪役のクッパにさらわれたピーチ姫というヒロインを助けるためという設定で、横スクロール、つまり左から右に進んでゴールを目指すというだけのゲームです。その途中には道を阻む敵が出てきたり、落とし穴があったりして、敵に当たる、落とし穴に落ちるなどすると、ゲームオーバーになってしまう。

マリオをプレイし始めたばかりの頃は、落とし穴がどこにあるのかもわからないので、とりあえずダッシュをして大体の人が落っこちます。

ですが、次にプレイをする時は、「ここに落とし穴があるぞ」とわかるので、ジャンプしてかわしたり、タイトルによっては、空を飛んだりして落っこちないようにします。

最速でクリアするプレイなどを考える時には、昔は、実際にマップを手書きしてみて、「ここに落とし穴があるからここでジャンプする」「ここの敵はこうやってかわす」などと、計算をしながらプレイをしたりもしていました。そうすることで、失敗してしまったところも難なくクリアできるようになっていくわけです。

「何でマリオの話してんだ?」と思われるでしょうが、仕事ってこれと全く同じだと思うのです。

なぜ「浦安の低層マンション」は湾岸タワマン族の心を掴んだのか?

以前掲載の「1位は本厚木『住みたい街ランキング』異変に見るコロナ時代の住宅選び」等の記事でもお伝えしている通り、人々の「住まい」への思いを確実に変化させた新型コロナウイルス。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、そんなコロナ禍にあって、価格は決して安くなく最寄り駅からはバス利用という条件にもかかわらず、浦安市の大型低層マンションが人気となっている背景を探っています。

コロナ禍で確実に変わった居住環境選び

こんにちは!廣田信子です。

いよいよ2度目の緊急事態宣言下の暮らしが始まりました。今回は、社会・経済を動かしながらの自粛生活となります。すでに市中感染が始まっていて、人の動きを止めないと感染拡大は止まらない…と言われながらも、人の動きは、前回の緊急事態宣言時のようには止まりません。そんな中、この三連休、浦安市の大型マンションのモデルルームが活況を呈していました。駐車場を埋める車はほとんどが都内ナンバーです。海がすぐそばの4階建ての低層の大型物件。浦安市最後の大型開発です。

東日本大震災後、計画の変更が迫られ、液状化対策を徹底して、今の計画になりましたが、計画が発表された当初は、都心、駅近のタワーマンションが全盛の時代。決して価格が安くはないバス便のマンションをどうやって分譲するのかな…と思っていましたが、コロナ禍以前から、暮らせるリゾートという新浦安地区のコンセプトをさらに充実させ、プラスして働くきながら暮らせるようにコワーキング環境も充実されていたのが、コロナ禍が生み出した新しい生活習慣にピッタリはまったのです。

多くは、湾岸地域のタワーマンション等からの転居希望だと言います。私の知り合いもその一人です。コワーキングスペースや図書館、カフェ等の共用施設も魅力ですが、広い自宅にワーキングスペースがとれることも重要。コロナ禍で、いざとなったら共用施設が利用できないことも思い知らされていますから。自宅にいる時間が増えると、地面に近いところに暮らし、敷地内をゆったり散歩等ができることも重要だと気づきます。

絶対的都心志向だった知人も、完全リモートワークが可能になったので、都心の狭いマンションにいる理由がなくなった。駅がすぐそこでも、コロナ禍では、子供を連れて公共交通機関で移動するのもはばかられる。しかし、駐車場料金がバカ高くて車を持つことは考えてしまう。都心、駅近に暮らす意味が薄れてしまった…と。

中には、家族との豊かな時間を大切にして、余暇を充実させながら、仕事をするために、このマンションを購入したら、リモートワークが可能な会社に転職を考えている人もいるようです。暮らしたい環境に住むことを優先させて、仕事の方を選ぶ時代なのです。

コロナ禍は、働くこと、住まうことに対する考え方を変え、家族と過ごす時間を重視する暮らし方に、子育て世代の意識を確実にシフトさせていることを実感しました。

現地モデルルームを訪れた知人が、「空が広いね」と言って深呼吸したのが印象的でした。

image by: Shutterstock.com

日本の政治家は飼い慣らされた?中国による「媚中派」増産の巧妙な手口

我が国にも確実に存在する、「媚中」とも言うべき中国びいきの政治家。彼らはどのようにして中共に取り込まれたのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では株式会社オンザボード代表の和田憲治さんが、習近平政権がいかにして中国を擁護し続ける「パンダハガー」を増産しているのか、その手口を暴露しています。

パンダハガーとドラゴンスレイヤー

和田です。

中国との外交において、とにかく中国びいきで、自国の国益を無視するがごとく中国を擁護し続ける親中派、媚中派の政治家、官僚、知識人たちをパンダハガー(パンダに抱きつく人)といいます。逆に、中国を疑い、中国からの侵略に警鐘を鳴らす対中強硬派のことは「ドラゴンスレイヤー」(中国を龍として、龍と戦う人)といいます。

現在、世界各国にパンダハガーはいますが、ポイントは、中国がどうやってパンダハガーを増産し、コントロールしているのかを知ることが重要です。

2013年の「全国宣伝思想工作会議」で習近平が行った演説の内容が重要です。その中で、中国のイデオロギー圏を以下3つに分けています。

  1. 「赤」(中国共産党の拠点)
  2. 「灰色、グレー」(中間地)
  3. 「黒」(否定的な世論の“敵対勢力”圏)

これは見事な分類であり、敵と味方、そして、まだ「工作」が完了していない中間があるという認識です。こういう世界観で各国に対峙しているのです。習近平は党に対して、「赤」の領域を保持しつつ「赤」に引きずり込むために「灰色」の領域に手を伸ばし、「黒」の領域と戦うように指示しているようです。

同じく、中国共産党は国際社会へのアプローチにおいて外国人を

  1. 「すでに党に共感している人々」
  2. 影響力工作の主なターゲットである「政治的中間者」
  3. そして説得不可能な「強硬派」

分類しています。冒頭で紹介した「ドラゴンスレイヤー」は「黒」領域、「パンダハガー」は「赤」領域です。そして、「灰色」領域のニュートラルな人たちを自由な開かれた社会の仕組みを悪用して、ジワジワと「パンダハガー」にしていくわけです。この辺はハミルトンとオールバーグの『見えない手』にも書かれています。

日本の政治家や外務省は、はじめはニュートラルであっても、相手によく思われたいという心情もあり、結局、どんどん「パンダハガー」として取り込まれて飼い慣らされてしまいます。

外交において、中国サイドの人間がこのような認識をもって日本側に接して来ているのに、それを警戒することもなく、無防備・無自覚に付き合い、あたかも、「世界・人類はわかりあえる、同じ人間、話せばわかる」かの如く極めておめでたい発想で、対中国外交に当たっていることが大問題なのです。

※Twitterもやってるので、よかったらフォローしてみて下さい。

和田憲治 ON THE BOARD https://twitter.com/media_otb

和田憲治

image by: thelefty / Shutterstock.com