ジョブズのスピーチを丸暗記せよ。英語を話せるようになる最も効果的な学習法とは?

中学高校、人によっては大学を含めた10年にも渡り授業で習っていたのにも関わらず、日本人の多くが身につけているとは言い難い「英語」。そんな世界の公用語をとも言うべき英語を効率的に身につける方法はあるのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、留学経験なしでも流暢に英語を話せるようになった人から直接聞いたという、簡単かつ手頃な英会話習得法を紹介。忙しい社会人でも英語を身につけられる意外な方法をレクチャーしています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

英語を習得するのに最も効果的な学習方法とは

Question

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英語学習についての質問です。私はアラフォーで今後日本の人口も経済も縮小する危機感から英語を勉強しているのですが、働きながらコツコツとオンライン英会話を続けて1年経ちましたが限界を感じてきました。

毎日コツコツ続けるよりも半年でも思い切って留学してしまった方が効率が良いでしょうか?社会人の英語学習について永江様のお考えをぜひお聞かせください。

永江さんからの回答

今の時代ではとても大事な質問ですね。わたしの周りで外国語が流暢に話せるようになった人(留学経験なし)に聞いた答えは「好きな映画やスティーブ・ジョブズのスピーチを丸ごと覚える」というやり方です。好きなテーマの題材を見つけて取り組んでみるのも一つの手だと思います。

オンライン英会話は、おそらくフィリピン人の英会話レッスンだと思うのですが、フィリピンにはベトナムやタイにあるようなグローバル企業の工場や開発拠点がなく、大学の学習内容も日本の高校くらいなので、正直学力レベルも高くなく英語の語彙が少ないです。

外国人と英語で話すのに慣れるには良いですが、英語力を高めていくにはそれだけでは難しいでしょう。わたしの周りでも、オンライン英会話だけで英語が話せるようになった人はいないですね。

また語学留学も、セブ島で缶詰になってTOEIC対策を勉強するだけで、同じクラスになった韓国人と片言同士の英語で交流する程度がせいぜいです。やらないよりやった方が良いですが、それで話せるようになった人を見たことがありません。忙しいアラフォー社会人の選択肢としては微妙だと思います。

では何がおすすめかというと、わたしが英語を話せるようになった日本人や、日本語をとても流暢に話せる台湾の人などに聞いて共通していたのは、スティーブ・ジョブズのスピーチを丸暗記したり、日本の映画やアニメを丸暗記するといった学習方法でした。

好きなスピーチや映画で話されている内容を毎日少しずつ動画を見て理解して覚えていくと、一つひとつの会話の意味もやり取りも分かるので、3本くらいやったら話せるようになっていたそうです。英語は勉強しようと思っていると辛くて身にならないので、好きで関心が持てて没頭できるような取り組み方をするのが重要なんだろうと思います。

最初は高校生が理解できるくらいの『アナと雪の女王』とか青春ものやスポーツものの映画などの簡単なレベルから始めて、段々とビジネスやヒューマンドラマまでレベルを上げていくのが良いでしょう。自分の好きなテーマでないと苦痛ですが、趣味に関するものや興味を持てるジャンルなら続けられると思います。

ちなみに、スティーブ・ジョブズのスピーチ丸暗記は、内容だけでなく話し方や身振り手振りや表情まで完コピすると宴会芸としても使えるそうですw ぜひ1つのアプローチとして検討してみてくださいね。応援しています。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

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大谷翔平は7億円を盗まれた?立て替えた?違法賭博で水原一平通訳クビ報道の「矛盾」と「嘘」…大谷の憔悴を心配する声も

21日、大谷翔平選手(29)の通訳としてともに2018年に渡米し、野球ファンのみならず多くの日本人から「一平ちゃん」として親しまれてきた水原一平氏(39)が、ドジャースから解雇されたとのニュースが飛び込んできた。複数のメディアによると、水原氏がギャンブルで抱えた多額の借金の支払いが、大谷の銀行口座からなされたという。その金額は少なくとも450万ドル約6億,8000万円)に上ると伝えられている。

この件について大谷の代理弁護人は、「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」として水原氏を告発し、ドジャースは即刻解雇したという。

水原氏は19日、アメリカのスポーツ専門局『ESPN』のインタビューで、「大谷選手が借金を立て替えてくれた」と発言。水原氏が再びギャンブルに走ることを防ぐため、大谷は現金の手渡しではなく胴元への「送金」という手段を選択したとも語っていたとされる。

【関連】Dodgers fire Shohei Ohtani’s interpreter amid allegation of ‘massive theft’

しかし大谷の代理弁護人が上記の声明を発表するや水原氏は19日のインタビューの発言を翻し、ESPNに対して「大谷選手はギャンブルでの借金については何も知らず、胴元への送金もおこなっていない」とコメント。さらに20日の開幕戦後にクラブハウスで、自身が「ギャンブル依存症」であることも告白したという。その後は水原氏が大谷の資産を“大規模窃盗”していたという伝えられ方が主流となっている。

報道により明らかになっているのは、水原氏が巨額の借金を作った胴元が「違法ブックメーカー」であったこと。この“違法”という部分が問題で、さまざまな憶測を呼んでいる。

水原一平は“トカゲの尻尾切り”に遭ったのか?

「大きなポイントとなるのは、大谷選手が水原氏の借金を立て替えたのか、それとも米メディアが伝えるように窃盗被害に遭ったのか。あるいは途中でスタンスを変更したのかという点です」

そう話すのは、さまざまなジャンルの取材経験を持つ50代の男性ライターだ。

ESPNの記事によると、大谷の広報担当者は当初、『水原氏の借金をカバーするために大谷が資金を送金した』と語ったと書かれており、それを受けた水原氏が『大谷選手に肩代わりしてもらった』という旨の発言をしています」(同前)

ところがその後、広報担当者が水原氏の発言を否定し、代理弁護人が「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」という声明を発表したというのが一連の流れだ。

「それを受けての水原さんの“前言の全面撤回”ですから、我々も混乱しています。球団や弁護士が調べを進めるうちに“送金していない”という新事実が発覚したのか。だとしたら水原さんが最初の段階でウソを付いていたということになり、自身の“窃盗”を認めることにもなってしまいますよね」(同前)。

さらにこんな可能性も指摘する。

「たとえば大谷選手が違法な賭博であると知らずに借金を立て替えてしまい、その後になって大谷サイドに問題が及ばないように説明を変えたという可能性です。今や“世界のオオタニ”となったメジャーリーグの至宝を守るため、水原さんが犠牲になってくれ、と」(同前)

そう考えると、大谷側からの告発も合点がいくという。

「もちろん本当に窃盗被害に遭い、本気で怒っているという線もあるとは思います。しかし先ほどお話しした“大谷サイドに問題が及ばないように説明を変えた可能性”を考え合わせると、“法的リスク回避のためやむを得ずのポーズ”であっても不思議ではないと思ってしまうんですよね」(同前)

そう語った後に、「あくまで私見」と断ったうえで、このような見立てを話してくれた。

「水原さんが最初のインタビューで語ったように、大谷選手が合意の上で借金を肩代わりしてくれたというのが真実だと仮定して、自軍のスター選手に悪影響が及ばないようにドジャースと弁護士が水原さんに圧力をかけて、何らかの条件を提示して証言を変えさせた、というのもありえない話ではないと思います」

もしそうであるなら、自らのギャンブル癖が招いたとは言え、水原氏は“トカゲの尻尾切り”に遭ったことにはならないか。

「最優秀通訳賞」も受賞した水原氏の栄光と転落

水原氏と言えば、大谷のメジャー加入時から常に側に寄り添い、通訳のみならずキャッチボールの相手、車の運転などもこなす“付き人”のような存在。試合中も乱闘の際には体を張って大谷を守るなど、公私にわたり献身的とも言えるサポートを続けてきた。

エンジェルス時代の21年に大谷がアメリカンリーグのMVPを獲得した際には、「いちばん世話になった人」として水原氏の名を挙げたことは周知の事実で、球団も「最優秀通訳賞」というオリジナルの賞を贈ったほどの信頼を獲得していた。そんな水原氏が今回の騒動の発端となった“違法ブックメーカー”との取引を始めたのも21年だったという。

「ESPNの記事に『賭博行為に近い関係者』が語ったという、『水原氏は21年からサッカーの国際試合や野球を除くその他のスポーツに大金を賭けていた』という証言が紹介されています。表舞台で大谷選手やご自身が脚光を浴びる中、裏では違法ギャンブルに手を染めていたということになり、結果として身の破滅を招いてしまったわけです」(前出の男性ライター)

米メディアによると、通訳としての水原氏の年収は7,500万円とも言われる。信頼とともに失ったカネもまた大きい。また、パドレス戦で「初顔見せ」となった水原氏の「豊満ボディ美人妻」との今後の関係も気になるところだ。

大谷のメンタル面への悪影響や法的にダメージを受ける可能性はないのか

心配されるのは、水原氏との関係を他のメジャーリーガーたちから「兄弟」とまで言われていた大谷翔平の「メンタル面」への影響だ。18日にはメジャー開幕戦に先立ち行われた対韓国代表戦を大谷・水原両夫人が連れ立って観戦するなど、まさに家族ぐるみの付き合いでもある。

20日の開幕戦では、パドレス先発のダルビッシュ投手から今季初安打を放ち二盗を決めるなどの活躍を見せたが、大谷の心中はいかばかりか。自身も野球ファンだという40代の男性マスコミ関係者が話す。

「21日には大谷選手が水原さんのインスタグラムのフォローを解除するなど、“水原離れ”を進めています。某局の元スポーツ担当記者は大谷選手のことを以前から“メンタルお化け”と呼んでいましたから、今回の件でもプレーに影響するような精神面へのダメージはないと予想しています」

とは言え、ネット上には大谷を心配する声も多く上がっているのが現状だ。

《大谷さんの精神的なダメージは計り知れないよな》

《精神的ダメージがシーズンに影響しないはずがない》

《大谷が受けたダメージはちょっとヤバいレベルでは。頑張ってほしい》

《大谷も心身ともにダメージが大きすぎるんじゃないのかな》

《信じてた人に裏切られるってかなりの精神的ダメージ食らうよ》

では、法的にダメージを受けるようなことはあるのか。

「簡単に答えられる問題ではありませんが、水原さんのインタビューを信じるのならば、大谷選手は今回の違法賭博に一切関わっていないということですし、水原さんも野球賭博はしていないとのことですので、大谷サイドが法的責任に問われることはないのでは、というのが私を含めたまわりの人間の認識です」(同前)

最高の伴侶を得、新天地でのさらなる活躍が期待される大谷翔平。今はただエールを送ることしかできない。

ワイロを贈らなかったから不細工に描かれた?ある中国四大美女の悲喜こもごも

三国統一後に現れた絶世の中国美女・緑珠をご存じでしょうか?商人に愛されたその美女の一生について今回のメルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』では時代小説の名手として知られる作家の早見俊さんが紹介。また、中国の後宮に入るために欠かせなかった「パネマジ」が生んだ中国四大美女の一人、王昭君のエピソードについても語っています。

中国の美女「緑珠」知られざる物語

中国史上における伝説の美女というと、王や皇帝の寵愛を受けた女性ばかりですが、今回は商人にとことん愛された美人を紹介します。その名は緑珠(りょくじゅ)、生きたのは三国志時代の後、三国が統一された西晋の頃、紀元三世紀です。

彼女の名、緑珠は出身地である南越国が真珠の産地であったことに加えて、真珠のようだと美貌を称えられたことにもよります。彼女は日本で言うところの芸妓である妓女でした。

妓女であったため、美貌に加えて笛と舞が大変上手だと評判されました。これを聞きつけたのが、大富豪の石祟(せきすう)です。彼は高級官吏であったのですが、商人としても巨万の富を築きました。特に南方交易では大いなる利を得、評判の美女緑珠を身請けします。

身請けに要した費用はなんと真珠三十斗です。一斗は十升、つまり十八リットルです。ですから、緑珠を身請けするために、五百四十リットルもの真珠を用意したのでした。石崇は垂涎の緑珠を洛陽郊外に用意した広大な荘園付きの妓楼に住まわせました。

ちなみに、石崇は千人もの美女を囲っていたそうです。そんな石崇がメロメロとなった緑珠、当然ながら大いなる評判となります。

やがて石崇は西晋の権力抗争に巻き込まれ、彼を追い詰める者の中には緑珠を我が物にしたいと狙う者が出てきました。その男、孫秀は政争の混乱に乗じて緑珠を奪おうと使者を石崇に送りますが石崇は拒絶します。

すると孫秀は実力行使に出ます。兵士を向け、緑珠引渡しを拒んだら石崇を殺せと命じました。緑珠が住む妓楼は兵士に囲まれました。すると、緑珠は、「あなた様の前で死にます」と妓楼に登り、石崇の目の前で飛び降り自殺を遂げました。

真珠の女は莫大な富で慈しんでくれた男の前で玉と砕け散ったのです。その後、石崇も殺されました。没収された財産の中には八百人もの奴隷、水車を動力として穀物をひく唐臼が三十もあったそうです。

中国史上有数の大富豪に愛された緑珠、千人もの美女の中から広大な屋敷を与えられ特別に愛されたのは、美貌に加えて笛の名手であったからですが、この笛、ひょっとして日本の尺八のようであったのかもしれません。

年間客数2億人超え「サイゼリヤ」人気の秘密は?創業者が語る「経営の心得」

年間の客数はなんと2億人超え。あのサイゼリヤが愛されつづける理由はどこにあるのでしょうか?無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介するのは、創業者の正垣泰彦さんによって書かれた、その秘訣です。経営だけでなく人生論も書かれた一冊は必読ですよ。

【年間客数2億人超?】⇒『サイゼリヤの法則』

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サイゼリヤの法則

正垣泰彦・著 KADOKAWA

こんにちは、土井英司です。

本日の一冊は、年間客数なんと2億人超、安くて美味しくて愛され続けている「サイゼリヤ」の創業者、正垣泰彦さんによる注目の新刊です。

正垣さんといえば、日経から出ている『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』が名著として知られていますが、これが実践の本だとすれば、新刊はどちらかといえば、経営哲学、自己啓発に寄った内容。

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

とはいえ、そこは東京理科大学出身の著者。「熱エネルギーの法則」「エントロピー増大の法則」「天動説・地動説」「ニュートン力学」「量子力学」「相対性理論」など、物理学の法則を引きながら、経営や人生の正解を説いています。

・中心なんか存在しない

・物事は放置すると、乱雑で無秩序な方向に向かう

・一番難しくても、一番喜んでもらえることを

名言のオンパレードで、ぐいぐい引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。

書いていることは経営のことなのですが、根底に著者の人生観、人生哲学が流れており、人生そのものを見直す良いきっかけになります。

今、苦しい状況にある方も、さらなる飛躍を目指す方も、ぜひ読んでおくといいと思います。

人間は、ともすると自分中心で物事を考えがちですが、本書は、読むことで「中心がなくなり、世界との調和がとれるようになる本」です。

「成功と安らぎは「つながり」の中に

個人主義に寄り過ぎた現代人に警鐘を鳴らし、より良い生き方のヒントを与えてくれる、そんな一冊です。

なぜ、家でもすぐにできる「卵かけご飯」の専門店が増えたのか?

最近増えつつあるという「卵かけご飯専門店」。家でも簡単にできるメニューがなぜ専門店というかたちで広まったのか? その理由を今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが紹介しています。

誰がやっても失敗しない!?「卵かけご飯専門店」の作り方。

なぜか突然、無性に食べたくなる卵かけご飯。誰もが子どもの頃から慣れ親しんできた味。

最近、卵かけご飯専門店が徐々に増えつつあります。

これまで、手軽に作ることのできる、家庭の味としての存在であったはずのものが、なぜ、専門店というカタチで広まってきたのでしょうか。

第一は養鶏業者の危機感。

物価の優等生などとおだてられ、値上げすることを許されなかった期間の長さが、原因としてあります。

我慢の限界を超えた頃に、鳥インフルエンザやコロナショックがあり、経営面で不安定となりました。

そこで、他に活路を見出すことは必然だったのです。

導き出した答えが、「卵を高く売るためのお店」。

しかし、卵料理やスイーツのお店を作るには、料理人やパティシエを雇う必要があります。

となると、費用が掛かる上に、失敗のリスクも大きくなります。

そうした危険のない業種・業態を考えた時に出てきたのが、「卵かけご飯専門店」なのです。

20年ほど前に誕生し、話題となったこともある、このビジネスモデルに着目したのです。

批判を覚悟で書いてしまうと、このモデルは誰にでもできます。

失敗する可能性がかなり低いのです。

既存店をマネすれば、余程のことがない限り、商売として続けることができます。

その根拠は、卵の味にあります。

「幻の〇〇卵」「〇〇地鶏の卵」などという高級卵がありますが、これらと一般的な白色レグホンの卵には、ほとんど差がないのです。

鶏の種類や飼料の違いによって、黄身の色や粘度、栄養素などは変わりますが、味そのものに大差はありません。

このことは、有名な生活情報誌の調査によっても明らかにされています。

違いがわかりづらいのです。

つまり、どんな卵を食べても美味しいということです。

すなわち、マズい卵かけご飯はできないので、専門店を作っても、失敗しづらいという結論に達します。

元国税OBが指摘、財務省の暴走を許す日本国の「致命的な不具合」 バカ官僚の“売国”は政権交代でも止められず

元国税調査官の大村大次郎氏が、“日本の悪政の元凶”たる財務省の問題点を追及する本シリーズ(第1回 | 第2回 | 第3回)。最新第4回となる本記事では、我が国において財務省の権力がこれほどまでに肥大化してしまった根本原因を解明していく。大村氏が指摘する、戦後日本の憲法に埋め込まれた致命的欠陥とは?(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)

世界でも類を見ない、日本財務省の強大すぎる権力

このメルマガで何度もご紹介しましたが、日本の悪政の元凶は財務省です。

「ダイヤモンドにもトイレットペーパーにも同じ税率」という世界最悪の税金「消費税」を導入したのも、財務省(旧大蔵省)です。

「国の税金は国会の審議で決められるのだから、消費税を導入したのは国会であり、国会議員じゃないか」と思う人もいるでしょう。

確かに建前の上では、そうです。しかし、現実はそうではありません。

現実的に言えば、消費税は財務省(旧大蔵省)の主導によって立案され、導入されたものなのです。政治家は、旧大蔵省の官僚にそそのかされたに過ぎません。

財務省は、国家的な強い権限を持っています。国民が知られている以上に、です。財務省ほど、強い権力を持っている省庁は他にありません。

そして、財務省は世界的に見ても稀有なほど、国家権力を集中的に持っているのです。

国会議員も経済界も、財務省には絶対に逆らえない

まず財務省は、日本国の予算を握っています。

建前の上では、国の予算を決めるのは、国会であり、国会議員たちがその策定をすることになっています。しかし、国会議員のほとんどは、予算の組み方などはわかりません。

だから、実質的に、財務省が策定しているのです。これは、自民党政権であっても他の政権であっても変わりはないのです。

国家予算を握っているということは、莫大なお金を握っているということです。だからこそ、財務省の権力は大きく、他の省庁や経済界などからも恐れられているのです。

財務省肥大化の主因。終戦後に発生した“致命的な不具合”

実は財務省は、昔から大きな力を持っていたわけではありません。

戦前は、内務省という官庁が圧倒的に強い力を持っていたし、もちろん軍部も力が強かったので、財務省は3番手、4番手程度の官庁に過ぎませんでした。

しかし、戦後つくられた日本国憲法の「ある規定」のために財務省(旧大蔵省)の権力が、異常に膨張してしまったのです。

「歴史修正抜き」「核抜き」は絶対。“もしトラ論議”で自称保守派こそが目を覚ますべき理由

いよいよ現実味を帯びてきたトランプ前大統領の再選。アメリカにあらゆる面で大きく依存する日本でも“もしトラ議論”がかまびすしい状況となっていますが、作家で米国在住の冷泉彰彦さんは、安全保障における議論が「悲惨なぐらいダメ」と厳しい評価を下しています。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、トランプ氏の返り咲きが日本にもたらしかねない危機的状況を、考えうる2つのシナリオを提示しつつ考察。「自主防衛論」を議論する上で重要となってくるポイントを解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:「もしトラ」騒動、現状は最悪

日本の代表として極めて見苦しい麻生太郎の「チョロチョロ訪米」

(~前略)日本においても「2期目のトランプ」への対策が必要なのは認めます。3月4日に発売になった『ニューズウィーク日本版』で特集がされており、私も書きました。

「日本企業への妨害」と「日本切り捨て」のリスク…トランプ復活で、日本は最大の標的に?

安全保障と貿易を中心に「もしトラ」懸念というのがあるのは事実だと思います。問題は対策、論議といった対応が現時点では「最低」であることです。特に安全保障論議が最悪です。

最悪というよりも、もう悲惨なぐらいダメだと思います。どのぐらいダメかというと、戦後多くの先人達が築いてきた平和と安定、そして豊かさの多くが吹っ飛んでしまうぐらいダメということです。3つ真剣に心配があります。

1つは、現時点での対策がひどいということです。何でも、この1月に自民党の麻生太郎氏がワシントンに行ったそうなのですが、その際に「トランプ前大統領には大統領時代、何度も会ったことがある。とても話しやすく、ユニークな人だ」などと、アメリカのメディアに対して、トランプへのヨイショをしたそうです。

更に、この1月のタイミングで、麻生氏は「トランプ陣営の関係者に面会したらしい」とか、「真剣にトランプ本人に会おうとしていた」と報じられています。こうした行動については、民主党のバイデン政権への配慮から「外交儀礼上マズイ」という声が、日本政府周辺から出ていたそうです。

本当にひどいと思います。バイデンを怒らせるとか、4月の岸田訪米をブッ壊すということが心配なのではありません。アメリカがここまで「おかしく」なっている中で、日本がそれなりに「二股をかける」のはサバイバル戦略として、別に恥ずかしいことではないからです。バイデンの周辺は怒るかもしれませんが、どうせ、麻生氏にしてみれば「岸田はもうすぐポイ」で「上川陽子氏に乗り換え」ということを考えているかもしれず、4月の岸田訪米の成果など期待していないのかもしれません。

そうではなくて、麻生氏がこのようにチョロチョロするというのは、日本の代表として極めて見苦しいからです。では、当選しただけで就任前のトランプに会いに行った安倍晋三氏とどこが違うのかというと、あの時は、安倍氏が早期に面会に行ったことは、「トランプとしては内心嬉しい」つまり「俺様を重視しているな」という好感という感じになって効果としてはプラスになった可能性が高いからです。

ですが、今回は逆です。「アソーというのは、爺さんだが元総理だろ」というぐらいは理解しているはずで、その「アソーが俺様を恐れて右往左往している」というのは、「面白え」と思っているはずです。安倍晋三氏の時は「あのヤロー、俺様の先手を打ってきやがって、やりにくいぜ」というような感触だったのかもしれませんが、今回は「これは面白えな、日本はこの際、徹底して困らせてやろうか」というような、軽視に加えて「危険な誘惑を感じ」させる効果があった可能性があると思います。

とにかく、麻生氏だけでなく、「もしトラ」問題の最大の問題は、これは現実に現在進行形で動いている「相手のある話」ということです。トランプという、史上最悪の変人奇人に対して、こちらの「手の内を見せる」とか「狼狽している姿をさらす」というのは、最悪手です。

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大谷翔平&妻真美子さん過熱報道、記者が語る裏事情。なぜ元カレという生き物は自分から“証拠写真”を見せてくるのか…

大谷翔平選手との電撃結婚で、がぜん時の人となった新妻・真美子さん。実家やその周辺にまでマスコミが詰めかけ大騒ぎに。これに関して「まず実家、次に向こう三軒両隣、そして出身の小・中学校」と“マスコミの習性”を解説するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。芋澤さんの元に届いたという「大谷情報の提供依頼」、そして「元カレ」情報すら飛び交う芸スポ報道の舞台裏とは?

大谷の妻・真美子夫人に殺到するマスコミは何を狙っている?

さっ! いよいよMLB開幕です。

大谷翔平7年目のシーズンはどんな記録を残してくれるのでしょうね、本当に楽しみでなりません。

プレーとは別の、電撃結婚の報道に食傷気味の方も多いかもしれませんが――私もそのひとりですが――真美子夫人の周辺も大騒ぎなようです。

東京郊外にある彼女の実家周りにもたくさんのマスコミが詰めかけているようです。

この手の取材の常套手段は、まず実家、次に向こう三軒両隣、そして出身の小・中学校と巡ります。

昔は近所の気のいいおばちゃん担任だった先生を必ず1人は捕まえることができて、小さい頃からごく最近の動向まで、私の口車に乗せられて(!?)自慢気な話をしてくれたものです。

でも個人情報保護法が制定されてから、非常にやりにくくなったのがこの手の取材でもあります。

その人の素の人柄や人間性、週刊誌の読者にとっては豪華なおかず…初恋の話なんてことまで引き出すことができれば、記者は至福の喜びを感じるのです。

「2歳上の兄」を探るマスコミから届いた“オファー”

さて、真美子夫人に関してですが、私の元には“2歳上の兄が所属するラグビーチーム関係者を紹介してくれないか?”というオファーが来ていました。

ただこれには“私の知人関係者は外国人だから、日本人選手の私生活まで知らないと思いますよ。知っていてもプライベートを大事にする人たちだから言わないでしょう…”と失礼させていただきました。

私の知人は野球とは全く無縁の、南半球から来日している人物ですから“Shohei Ohtani’s new wife, older brother”と聞かれても、何のことやらチンプンカンプンでしょうし、この時期はラグビー・シーズン真っ只中…他人様のことについて取材を受けている余裕などないでしょう。

有名人の地元周りを取材していると、時々想定外の事実が発覚することがあります。

まぁこれが、こういった取材をする記者には醍醐味でもあるのです。

俺、昔、〇〇と付き合っていたんですよ

「あのお家、お父さんとお母さんが上手くいっていなかったみたいで…」

「も~全然、テレビで見るのとは別人なのよ! 普段はね、✕✕で…」

なんて話を聞いたりするものですから、この仕事は本当に辞められないものです。

「元カレ」は、頼まれなくても証拠写真を出してくることが多い!?

私が特に印象に残っているのは、30年くらい前に大活躍だった帰国子女の女性アイドルのことです。

今でも時折、テレビのバラエティ番組で見かけることがあります。

彼女がデビュー前に通っていたインターナショナルスクールで取材を展開していた時、たまたま私は彼女の元カレに遭遇したのです。

そしてこの元カレは、私がお願いしてもいないのに「証拠を見せましょうか?」といって、彼女との親密過ぎるツーショット写真を見せてくれたのです。

これは私の想像ですが、この元カレは、おそらく取材する私の質問の仕方から、「あっ…この人、俺の話を信じてないな…」と感じていたような気がします。

記者として、こういった勇気ある告白は嬉しい反面、どうしても“見えない落とし穴”に警戒してしまうものなのです。嘘や大ぼら吹きといった“無い事無い事をうそぶく、目立ちたがり屋”に。

そのため話半分で聞いていた私に、この元カレは“真実の証拠”を見せるしかないと思ったのかもしれません。

バイデン、トランプ「老老対決」に“不測の事態”を心配する声。鍵を握る名門「ワンチャン候補」の名前

「バイデンvsトランプ」という、現職と元職の再対決が濃厚となったアメリカ大統領選挙。しかし両者ともに高齢であり、選挙戦中に「不測の事態」が起こる可能性も指摘されています。かような「老老対決」の行方を注視しているのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、米メディアが始めた「不測の事態」への検討内容を紹介するとともに、「バイデンではトランプに勝てない」と考えた民主党が、無所属での出馬を表明しているロバート・ケネディJr.氏を擁立する可能性を考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:米大統領選は本当にこのまま「老老対決」の不毛に沈んでいくのか/ロバート・ケネディJrという第3の選択は?

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

「老老対決」という鬱陶しさを免れないアメリカ大統領選挙

米大統領選はスーパー・チューズデーを経て早くもバイデンとトランプの現職と前職の対決図式に集約されつつあるかに見える。しかしこの図式の最大の難点は、バイデンが現在81歳、仮に当選して25年1月就任時82歳、無事に任期を全うしたとして退任時86歳。対するトランプも約3歳半下の77歳、就任時78歳、退任時82歳で、どうにもこうにも「老老対決」という鬱陶しさを免れないことにある。

しかも、本誌No.1,239でも述べたように、バイデンはすでに部分的な記憶喪失ないし意識陥没を含む緩やかな認知障害の過程に入っており、他方トランプは3年前の大統領選で勝利したのは自分だという妄想に取り憑かれその怨念を晴らすという個人的な目的のためだけに大統領に返り咲こうとする異常な心理状態に浸っている。どちらもアラウンド80歳という年齢を考えれば、

(1)7~8月の各党全国大会での正式指名
(2)11月の投開票
(3)来年1月の就任

――などのハードルを超える以前にも、それらの心的傾向が進行するとか、あるいは別の心身不調に襲われるとかして、いずれかもしくは両方が撤退を余儀なくされる可能性もないとは限らない。

【関連】迫られる悪魔の選択。バイデン対トランプという最悪な一騎打ち

この記事の著者・高野孟さんのメルマガ

植田日銀総裁が「少子化対策」で歴史に名を刻む日。子供1人に1000万円分“ETF配布”でパパママ笑顔、投資家ニッコリ?

日銀が19日の金融政策決定会合で、マイナス金利解除とYCC(イールドカーブコントロール=長短金利操作)撤廃を決定。同時に、これまで株価を押し上げてきたETF買い入れも終了となり、その「出口戦略」が注目を集めています。これに関して、Windows95を設計した日本人として知られるエンジニアの中島聡さんは、「少子化対策として、子供一人あたり1000万円相当のETFを配布してはどうか」と提案。目先の利益確定によって株式市場全体に売り圧力をかけるよりも、よほど国益にかなうというアイデアの中身とは?(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです。メルマガ原題:今週のざっくばらん「日銀が保有するETF」

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

ETF爆買い終了で懸念される日銀の「出口戦略」

先日、日銀が保有するETFの含み益が34兆円(時価は71兆円)に膨らんだという記事を読みました(日銀ETFの含み益34兆円 株高で過去最大、活用策を議論 – 日本経済新聞)。最近の株高を反映してのことですが、難しいのはエグジット・プランです。

アベノミクスの一環として、日銀は大量のETFを購入しましたが、これは市場を歪める「禁じ手」です。日銀が株を買い支えたことにより、その安心からか海外からの資金も流入し、株価は経済の成長率を上回って上昇しました。

難しいのは、いつ、どんな形で株を売り出すか、という出口戦略(エグジット・プラン)です。日銀が売りに転じれば、当然ですが、需給バランスが崩れて株価は下がるし、それを嫌った売りが殺到すれば暴落の可能性すらあります。

子供一人あたり1000万円相当のETFを配って「少子化対策」を

そこで考えたのですが、少子化対策として、生まれる子供一人あたり、1000万円相当のETFを渡すのが良いのでは、と思いついたので、少し考察してみます。

これを実行する上で満たすべき、いくつか重要な条件があります。

  • ETFの全てがすぐに市場で売却されては困る(需給バランスが崩れて、株価が下がる)
  • 収入制限など設けずに、子供を授かった全世帯に配りたい
  • しかし、富裕層までもらう不公平感を無くしたい
  • 可能な限り、子供のために使って欲しい(学費など)
  • 一部は税金として国庫に入れたい

これらの条件を満たすために、以下のような形でETFを渡すのが良いと考えます。

  • ETFは、親ではなく、子供に対して渡す
  • 子供が18歳になるまでは、ETFは親が管理する
  • 親は、必要に応じて(学費、保育費、生活費など)、ETFを売却できる
  • 親が売却した場合、その売却代金は、収入が多い方の親の収入として課税する(通常の累進課税)
  • 子供が18歳になると、ETFは子供の管理下になる
  • その後、子供がETFを売却した場合は、コスト0で入手した長期保有資産として、キャピタルゲイン課税(一律20.315%)をする

子供が18歳になるまでは、ETFの売却益を親の所得として課税するのは、ETFをすぐに売却しにくくなる効果と、富裕層が売却した場合に、その多く(地方税も併せて50%近く)を税金として徴収することにより、不公平感を無くしつつ、国庫を潤すためです。

結果として、貧困層は、必要に応じて少しづつ売却し、子供の養育に使うと予想できます。

逆に、富裕層の多くは、子供が18歳になるまで手を付けずに子供に渡し、大学に通うための学費や、その後の起業資金などに使わせることになると考えられます。