日本人引揚者を温かく迎えた「夢の港」舞鶴とウズベキスタンの強い絆

赤レンガの建物と青い海のコントラストが美しい風光明媚な京都府舞鶴市ですが、「引揚げ港」として多くの日本人捕虜や抑留者たちを迎え入れた街であることはあまり知られていません。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』に、この街に今も語り継がれる「戦後史」が綴られています。

舞鶴のシベリア引揚げ秘話「岸壁の母」の歌にもなった聖地

先日、敗戦後の引揚者外地抑留者の聖地」とまで呼ばれた京都府の日本海に面した「舞鶴」へ行ってきた。若狭湾からさらに奥に入り込んだ小さな湾の奥に位置する市で人口は約8万人。舞鶴エリア内には戸島、乙島、鳥島など小さな島がいくつも浮かんでおり実に静かで穏やかな雰囲気だ。高台に登って舞鶴湾を一望すると、まるで一幅の絵のような美しさだ。さすが近畿百景第1位に選ばれたと思わせる。

しかし、この舞鶴湾、舞鶴市は第二次大戦後、シベリアに抑留されたり朝鮮半島、中国、さらにはウズベキスタンなど中央アジアに残された捕虜・民間人660万人の日本人にとっては夢にまでみた帰港地だった。いつ日本に帰れるかわからないまま、極寒、酷暑の地で食事も十分に与えられないまま厳しい労働生活を強いられていた日本人捕虜、抑留者にとってはウワサに聞く帰港地・舞鶴は見たことはないものの夢に出てくる場所だったのである。

多くの抑留者を暖かく迎えた港

舞鶴は軍港四市(横須賀、呉、佐世保、舞鶴)の一市で、戦前から赤れんがの海軍街として有名だった。初代司令長官の東郷平八郎元帥が過ごした街としても有名だ。富士、八島、敷島、朝日、三笠など軍艦の名前も実はすべて舞鶴市内を東西に走る通りの名をちなんでつけたものだという。

外地から戦後に祖国へ帰国することを「引揚げ」と呼んだが、引揚げ者を迎え入れる港は舞鶴のほか浦賀、佐世保、博多など十港が指定された。しかし舞鶴を除く港は約2~3年で引揚げ受け入れを中止するが、舞鶴だけは昭和25年以降も国内で唯一の引揚港となり、昭和33年までの13年間に約66万人と、1万6,000柱の遺骨を迎え入れた。

引揚船が舞鶴港に入ってくると、市民は小船を出して「お帰りなさい」「ご苦労さまでした」と引揚船に近寄り、岸壁にも大勢の人々が小旗を振って苦労をしのんだ。引揚者の人々は、捕虜になって帰国した人が大半だったので、罵声を浴びせられることも覚悟していたそうだが、お茶やふかし芋などを振舞われてその「もてなしに涙を流して喜び感激したといわれる。

注意したい雨のドライブ 。「タイヤの減り」気にしてますか?

タイヤの磨耗度 、気にしていますか?

ここ最近は異常気象気味で、天気予報を確認して出かけても「出先で急変!」などということもあります。
とくに、車で出かけることが多い人は、愛車の点検をしておきたいですね。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)では、このたび、タイヤの種類や状態によって起こる、降雨時の危険性について行ったユーザーテストを公開して、ドライバーに注意を呼びかけています。
詳しく見てみましょう。 

タイヤの状態で意識しておきたいブレーキのかけ方

 今回のテストでは、 同じサイズの4タイプのタイヤを用意して、ドライ、ウェット、2つの路面において「ブレーキテスト」を実施しました。
 
<用意したタイヤ>
(1)ノーマルタイヤの新品 (溝の深さ・約7.6mm)
(2)ノーマルタイヤの5分山(溝の深さ・約4.7mm)
(3)ノーマルタイヤの2分山(溝の深さ・約3.1mm)
(4)スタッドレスタイヤの4.5分山(溝の深さ・約4.5mm)

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いずれも法律で定められたタイヤの使用限度(溝1.6mm)まではいっておらず、スタッドレスタイヤは、冬用としては使用限度を示すプラットホームが出ているものの、夏用としては使用可とされる4.5分山のタイヤです。

直線でのテスト

まず直線でのテストでは、時速60km(一般道を想定)と時速100km(高速道路を想定)の速度で、 ドライとウェットmそれぞれの路面状態における制動距離(ブレーキが利き始めてから車が停止するまでの距離)を、測定しました。

結果として、(1)と(2)のタイヤで時速60km走行した場合では、ドライ、ウェット路面ともに、制動距離に大きな差は見られませんでした。

しかし、(3)と(4)では制動距離は大きく変化。特に時速100kmのウェット路面の場合、(3)はドライ路面より約1.7倍。(4)では約1.4倍の制動距離を必要としました。

カーブでのテスト

また、時速60kmで半径20m円に進入し、カーブに沿ってハンドルを切りながらブレーキを踏む「旋回ブレーキテスト」でも、(3)と(4)のタイヤは、制動距離と右側への膨らみ量が大きくなりました。

つまり、法律で基準値内とされる磨耗度であっても、雨天時の路面では、速度が上がるにつれてハイドロプレーニング現象(注1)が発生しやすくなると考えられます。

注1)ハイドロプレーニング現象:タイヤと路面の間に水が入り込み、タイヤが路面に接触しなくなることで、車が水の上を滑り、ブレーキやハンドル操作が利かなくなる現象。

スピンなどを起こす危険性が高い。

普段は、市街地などの一般道のみ走行しているドライバーは、なかなかこのような磨耗タイヤの危険性に気付けない可能性もあるので、注意が必要です。

スタッドレスタイヤの履きつぶしは危険?

 一方、スタッドレスタイヤの場合、路面のドライ、ウェットな状態にかかわらず、ノーマルタイヤよりも制動距離が長い、というテスト結果が出ました。これは、スタッドレスタイヤの特性であるゴムの柔らかさが影響しているものと考えられます。

最近は、冬用としてはもう使えないけれど夏用としてならまだ使えるとして、「スタッドレスタイヤの履きつぶし」が増え、その安全性が問われています。

夏用として使用可であっても、タイヤの特性をよく理解した上で、速度を抑えたり、早めのブレーキ操作を行うなど、天候・気温・路面状況に応じた運転が必要です。

【出典】
JAF「ユーザーテスト」
●動画編: http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=347
●資料編:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/baldtire/detail1.htm

執筆:Mocosuku編集部

 

image by: Shutterstock

 
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

 

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記事提供:Mocosuku

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STOP!衝動買い。ムダな浪費を断ち切るために持つべき「趣味」とは?

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希少性が本能を刺激する

今回は「希少性」をテーマに節約を考えます。

希少性は見かけ上の物の価値を増大させます。例えば新製品、限定品、特売品は希少性を持ち価値が高く、我々の本能がそれらを欲しがり購買意欲がかき立てられます。一方、旧品や潤沢にある物、そして偽物などは希少性が低く、我々は見向きもしません。世の中のセールスやマーケティングは、この希少性を利用した物が多いわけですから、毎回本能的な物欲にまかせて支払いをしていたら、他人にお金を搾取されているのと同じ事です。

例えば企業が次々新商品を出すのはなぜか。それは商品が世に出回れば、どんどん希少性が薄れ、販売量が鈍ることを知っているからです。車なら4~5年の定期サイクルで新しいモデルが出ますし、アーティストがアルバムを出すタイミングも約1年、洋服の新作は四季に合わせて出てきますし、iPhoneも毎年必ず刷新されます。

新商品は情報の流れが企業からのトップダウンですから、情報を小出しにされれば希少性はコントロールされ我々の購買意欲は高まります。それが世に出回れば、さまざまな人の評価や検証や口コミが広まり情報の流れがボトムアップに変わり、購入した側の希少性も保有する優位性も低くなります。するとまた新品が欲しくなるというスパイラルにハマってしまうんですね。

購入側はそこに「新しいデザインだから」とか「新機能が付いているから」と理由をつけて購入しますが、実はそれほど毎年革命的な商品はでませんから特別優れているわけではありません。単に「新しい物だから手に入れておきたい」という希少性刺激による物欲によってお金を払わされていることになります。

反撃のマクドナルド。「裏メニュー」戦略に隠されたヒットの法則

2016年第1四半期、ついに営業黒字に転換したマクドナルド。6月15日には285通りもの組み合わせが可能な「裏メニュー」を投入し、ますます攻勢を強めています。はたして完全復活となるのでしょうか。無料メルマガ『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』の著者でMBAホルダーの安部徹也さんが、劇的な変化を遂げたマクドナルドのマーケティング戦略と財務諸表を分析、同社の今後を占います。

史上初! 285通りの裏メニューの投入でマクドナルドは完全復活なるか?

6月15日からマクドナルドに「裏メニュー」が登場しました。定番のハンバーガーメニューにハラペーニョやクリームチーズソース、スモークベーコンのトッピングをお好みで追加可能で、組み合わせは実に285通りにも上り、自分の好みのハンバーガーを注文できる楽しみが増えたことになります。

裏メニューといえば、吉野家の「つゆだく」や「ねぎぬき」、「頭の大盛」などが有名ですが、根強いファン顧客を獲得するという意味で自分仕様の注文ができることは大きな差別化要因と成り得ます。

厳密にいえば、マクドナルドが今回投入した裏メニューは期間限定であり、吉野家などの常連客に対する裏メニューとは一線を画すものですが、裏メニューという特別感を醸し出すネーミングは絶妙と言わざるを得ません。

今回の裏メニューをマーケティング戦略的に分析すると顧客マクドナルド双方にとってのメリットが浮き彫りになります。

たとえば、顧客にとっては先ほどもお伝えしたように自分だけのオリジナルメニューを作れるワクワク感や選ぶ楽しみが増えることになります。組み合わせによってはまったく違う商品に変わる可能性もあるのです。また、仲の良い友達同士で行けば、誰の裏メニューが一番おいしいかという話題で盛り上がることもあるでしょう。

このような顧客のメリットは、取りも直さずマクドナルドのメリットにもつながります。裏メニューの対象はすべての既存メニューに適応されるため、お客様がこれまで食べたことのない商品で裏メニューにチャレンジするなど既存製品の掘り起こしにもなりますし、次はどんな組み合わせにしようかとリピートにもつながります。また、ファーストフードレストランとして食事を提供するだけでなく、楽しい場を提供できれば付加価値は高くなるといえるでしょう。

裏メニューという個別対応も、通常のプラットフォームを活用したマスカスタマイゼーションで対応可能で、比較的簡単に多くの新商品を提供できるというメリットを享受できるものの、オペレーションに大きな支障を来すことはありません。

このような背景を勘案すれば、今回の裏メニューキャンペーンはマーケティング的に大きな成功を収めそうな期待が膨らみます。

なぜ彼らは「中国の偽物品は本物より優れている」と言い張れるのか?

近年、中国企業による海外資産の買収や海外企業の誘致が盛んですが、その背後には日本人には到底理解不能な中国の国家戦略があるようです。はじめは従順な態度で接し、技術やノウハウを盗めば強気に出てくる中国の強引なやり方に対して、日本企業はどのように対処すべきなのでしょうか? メルマガ『中国大連ビジネスリポート』の高瀬正博さんは、長年中国でビジネスに関わってきた立場から、中国人の根底にある思考回路を詳しく解説しています。

中国企業が海外資産を戦略的に買収するのはなぜか?

大連の近頃はどんより曇り空で、雨降りが二、三日続き、変な暑さのある(と言うか中途半端なナマ暑いというか)そんな日が続いている。

思いつくのは16年前とは随分変わったこと。朝晩は少々冷え込むので体温調節が儘ならない状況。いかにも中国特有のハッキリとしない、好い加減さがそのまま出ているようだ。

先日の話になるが、中国人の友人が今から8年前に買った北海道の土地でようやく利益を生み出すことができるようになったと。

当時から北海道は中国東北人にとって格好の地であった。役人たちが視察旅行に日本へ頻繁に出向いていたころでもある。

その当時の価格は本当に二束三文だとはいえ、広大な土地に中国人村でも作るようなそんな雰囲気を醸し出していた。

経済改革を打ち出した「トウ小平の手法は、「能ある鷹は爪を隠す」「綿中に針を蔵す」「白猫であれ黒猫であれネズミをとるのがいい猫だ」というように、すべてを現実的実務的にとらえて処理することを推し進めた。

製造業を中心に外国からの資本や技術などを吸収するべく、税制や土地使用等に優遇策を盛り込み取り込んだ

大連の経済開発区現金州新区)もその通りで、マブチモーター、三洋、パンチ工業、キャノン、アイリスオーヤマ、富士ファイン等々、進出年度はばらばらにしても次から次へと日系企業が設立された。

しかし、徐々に当初の思惑通りになかなか進ませてくれず、今回シャープを買収した鴻海・郭氏の言う「信賞必罰」導入のように、何かとイチャモンもつけては罰則のみを強化しそれにより外資企業を居づらく仕向けるのだ。

人件費の高騰も一つの要因にはなるが、それよりも十数年間に貯め続けた技術等のノウハウも万全となったころを見計らって、やおら落とし込み作戦が開始されるのだ。

このように外堀から内堀へそして本丸を攻め落とすのが中国のやり方だ。

アリババの馬雲がソフトバンクの孫正義に仕掛けた手法も特有のものであり、今回騒動となっている「中国で作られるコピー商品は本物に負けない品質だ。しかも本物より安い」と発言し、知財権を容認し、称賛していること自体、常識人からみれば何をバカなことを言っているんだと腹底から怒鳴り散らしたくなるだろう。

しかし、これこそが中国人の底流に流れる思考回路なのだから、目くじらをたてることこそ逆におかしな人と見られてしまうのだ。

当初は自らを下手に置きいかにも従順な態度、行動を見せつけているが、いざその立場が大きくなるとともに中国人特有の大柄な態度が顔を覗かせるのだ。

中国人が海外の企業や資産を買い漁っている現状をみて、一つには、自らの保身のための財産を確保するためがある。二つには、中国人をその国へ流出させることで、その地を中国人で埋めることだ。

それこそ日本企業から技術を掌中に収めることができれば、それだけで信用度が大きく増すだけでなく、コピーも作れば幾千倍、万倍の利益を得ることも不可能ではない。

だから日本企業は今ある技術の賞味期限が切れたらそこまでだといえる。

中国人は、自責無く他責理論で押し通すのが当たり前だから、そのことを強く認識しておいて日本人の曖昧な態度を改め、相手の語調に合わせてこちらも正面から強く訴える必要がある。腕づくできたら、腕づくで返す。

今中国は日本の外堀を埋めつつ、内堀へと突き進んできている。日本の議員もその掌中にあるものもいる。甘い言葉に乗せられやすい日本人は本当に要注意だ。

ナニも知らないお父さんへ。いま話題の「AI女子高生りんな」って誰?

先日、オーストラリアでiPhoneに搭載されている人工知能「Siri」が赤ちゃんの人命救助に一役買ったことが世界中で話題となりました。近い将来、人工知能が搭載された家に住んだり、ドラえもんのように会話ができるロボットが当たり前の世の中となるのでしょうか?NY在住でメルマガ「ニューヨークの遊び方」の著者・りばてぃさんが、最近注目を集める人工知能について言及しています。

Siriが人命を救った?!

今週、iPhoneに搭載されている秘書機能アプリケーション・ソフトのSiri(シリ)が、オーストラリアで1歳の女の子の人命救助に一役かう大手柄を立てていたと報じられ、世界のニュースになった。

娘の息が止まっているのを発見したお母さんが、Siriに話しかけ救急車を呼び、病院に運び込まれて事なきを得たというニュースだ。

このニュースを聞いて、皆さんはどう思われただろうか?

「iPhoneあるのなら、普通に電話すればいいじゃん」

とか、

「その赤ちゃんが、めちゃめちゃ可愛いくて絵力があるので、テレビのニュースで余計に大きく取り上げてるんじゃない?」

って思った方も、多分、いらっしゃるだろう。

〔ご参考〕●iPhone’s Siri helps to save life of baby girl

でも、よくよく考えてみると、このニュース、今後、近い将来のロボットや人工知能(Artificial intelligence、略してAI)の役割とか、それらと人間の関わり方とか、さらに、そもそも人間とは何か?といったことを考えるうえで、実に、興味深い。

そういう意味では、地味に本当に大ニュースなのかもしれない。

重要なポイントは、人間には感情があるということだろう。

感情があるからこそ人間は、一刻を争う緊急事態に直面したとき、混乱し、パニックのあまり、どうしていいのか分からなくなってしまったりする。

動けなくなったり、適切な行動ができなくなる。

皆さんも思い当たる節があるはずだ。

あまりにもよくある現象なので、大冒険に出かけることでお馴染みの映画版『ドラえもん』では、毎回、必ずと言っていいほど、緊急事態に直面したドラえもんがパニックのあまり、四次元ポケットからぜんぜんの関係ないものをポンポン取り出し

「あー、これじゃない、これも違う!!!」

というシーンが描かれたりもする。

また、それがドラえもんの人間らしさや、親しみやすさを際立たせる。

あの場面で、少しも焦らず、1つも間違えることなく、四次元ポケットから適切な秘密道具を取り出していたら、もうそれはドラえもんではなくなるだろう。

そういう意味では、ドラえもんの極めて重要なシーンと言ってもいいのかもしれない。

そうやって考えてみると、今回のSiriが1歳の女の子の人命救助に一役かったというニュースは奥が深い。

豪華夕食付きで5000円!京都・宮津に存在する「奇跡の名宿」に悪魔が一泊

日本征服の旅もそろそろゴール間近な、『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。米子市でどら焼きを乱れ食いした後に向かったのは、天橋立で有名な京都府宮津市。野宿続きで暖かい布団が恋しくなった大魔王は、どうやらこの地に存在する、とある有名な宿に泊まる気のようですが……。

大衆酒場を併設!宮津の名物お宿「富田屋」

ママチャリに乗って、日本を征服しようと企んでいる我輩。これまでの約1年1か月、ほとんど野宿で過ごしていたので、体のほうがかなり臭くなっていた。

お風呂に入りたい、柔らかい布団で寝たい、あたたかいごはんも食べたい……。我輩はそんな3つの悩みを抱えながら、日本海沿いを東へ進んでいた。

大魔王なのにゴミ以下の生活を強いられている日々。よく考えれば、湯舟に浸かったのは5月に別府市を征服した時が最後だ。たまーに、マンガ喫茶でシャワーを浴びることはあるが、我輩からすれば風呂とそれは別物だ。

……連日の野宿で頭がおかしくなったのか、ついには「さ、今日もホテルで寝るか」と、道の駅を“3つ星ホテル”と思い込んで野宿するという、匠の技も取得してしまう始末だ。

そんなゴミみたいな生活が続く最中、京都府の日本海沿いにある宮津市というところに、1泊2食付き5000円(税別)で泊まれる富田屋という宿がある、という耳寄りな情報を聞き付けた。

なんでもその宿は、大衆居酒屋と併設していて料理もおいしく、もちろん風呂も付いている。ボロボロの体で旅を続けるいまの我輩には、まさにピッタリの場所なのである。

しかし……手持ちのお金が少々心もとない

これは困ったというわけで、我輩の手下がいるまぐまぐ編集部に連絡をしてみる。

「おい! 我輩のボロボロの体を何とかするために、今晩は富田屋という宿に取材がてら泊まってやる!! 分かったな!! ガッハッハッハッハッハ!! だから……」

すると、電話を取ったまぐまぐ編集部員は、

「はいはい、どうぞどうぞ~

と調子よく返事したと思いきや、あっさりと電話を切りやがった

我輩はツーツーと鳴る受話器に向かって

「……え、あ……はい」

としか言えなかった。

 

宮津市といえば、日本三景のひとつである天橋立と、日本海の新鮮な海の幸で有名な場所。休日ともなると、全国から来た多くの観光客で賑わう。

そんな一大観光地である宮津市に、我輩は獣のような異臭を放ちながらやってきた。

「観光とかどうでもいい……。と、とにかく、ふ、風呂に入りたい……」

そんなことをブツブツ唱えながら、宮津駅の方までたどり着くと、すぐ駅前に我輩の探していた「富田屋」があるではないか。

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見た感じ大衆居酒屋のようでもあり、以前訪ねた岡山市の黒川食堂を彷彿とさせるボロさ。ただ、今の我輩にとっては、まるでオアシスのように光り輝いて見える。

さっそく我輩は、引き戸をガラガラと開け、店の中に入った。

「ガッハッハッハッハッハ!! 我輩は大魔王ポルポル!! この店は何だ!! 何の店だ!!」

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しかし、店員さんは我輩にまったく気が付かない。どうやら忙しい時間帯のようだ。

我輩はちょっと恥ずかしくなったので、一度、店の外に出る。

(……そ、そうか。忙しいのだな)

ふと、ため息をつく。気が付くと、日が沈みかけている

お店の忙しさの邪魔をしてはいけない。それが魔族のルールだ。そう思いながら、しばらく店の前に佇んでいると、とある一組のニンゲンたちが店に入ろうとして、我輩の顔に気づいたようだ。

なんちゅう顔してんねん、アンタ! ギャハハ!」

この顔は魔族だから仕方がない。それにしても、我輩をバカにしてくるとは、なんたる無礼か。

「いやぁ、まぁ日本一周をしてまして……」

我輩はママチャリで日本一周してること、ここ最近まともに風呂に入ってないこと、とにかく腹ペコなことなど、相手が聞いてもいないのに話し始めた。

我輩の体中から発する魔族のオーラ、もしくは変な顔なのにペコペコしている不審者ぶりに、向こうは怯えてしまったのか。なんと彼らは、我輩を食事に誘ってきたのだ。

(……ふん! 誘われたのなら仕方がないな。ガッハッハッハッハッハ!!)

ニヤニヤしながら、ニンゲンたちと一緒に再び富田屋の中へ。こうして我輩は、ニンゲンたちにとんかつ定食をおごらせることに成功したのであった。

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しかし、この富田屋。最初にも説明した通り、宿泊をするとオコゼの唐揚げ、サザエのつぼ焼きなどといった、魚介三昧の豪華な夕食が付いて来る。

もちろん両方食べる気で満々だった我輩だったが、とんかつ定食が見た目以上にボリュームがあったのか、あるいは貧しい食生活が続いて胃が縮んでいたのか、とんかつ定食を平らげた段階ですっかり満腹に。宿泊についてくる豪華な夕食は食べられそうもなかった。

とんかつ定食を献上したニンゲンたちも、豪華な夕食が待っていた我輩におごってしまったことに、申し訳なさそうな様子だった。とはいえ、道の駅を「3つ星ホテル」と称して野宿をしていた時の食生活から考えれば、「とんかつ定食」も「魚介の豪華な夕食」も変わりなく超ごちそうだ。

「あ! 良いっすよ、気にしなくて! 僕、さっきまで草食べてたんで」

こう言う我輩に対してニンゲンたちは、趣味で作っているというキーホルダーをくれたのだった。

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ニンゲンたちに食い物をさんざん献上させた我輩は、疲れた体を癒すべく宿の部屋に入った。

部屋のほうは、ひと言でいうとレトロな感じ。トイレや風呂は共同だし、部屋にあるテレビは未だにブラウン管だ。そして何よりも、全体的に薄暗い

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ジブリ映画の“まっくろくろすけ”が出てきそうな、そんな雰囲気。……とはいえ、まっくろなのは我輩のいで立ちも同様なので、そこは我慢することにする。

それよりも布団! 真っ白で清潔なシーツにくるまれた、あたたかい布団だ。

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それにいつもの野宿だと、寝ている時に蚊に刺され放題だが、今晩はその心配もない。まさに天国だ。

「ガッハッハッハッハッハ!! 今日のホテルは5つ星だな!! ガッハッハッハッハ!!」

有頂天になった我輩は、喜びのあまり朝まで踊り明かしてやろうかと思ったが、すぐに眠くなり9時には寝てしまった

そして翌朝。……連日野宿をしているため、日の出とともに起床する癖がついてしまった我輩は、いつものように朝5時に起き、ニンゲン界の情報を得るために朝のニュースをぼんやり眺めた後、朝食会場である富田屋の向かいにある喫茶店で、トーストのモーニングを食ベた。

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「ガッハッハッハッハッハ!! 夕飯と朝飯がついて5000円とは激安だ。素晴らしい!!」

富田屋を征服することを忘れ、すっかり満足した我輩。そのまま身支度を整えて、次なる目的地である滋賀県の方面へと、再び走りだしたのだった。

 

DATA
富田屋
住所:京都府宮津市字鶴賀2066-56
営業時間:11:00~22:00
定休日:月曜日
※宿泊は1泊2食付き1人5000円(税別)

 

『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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現役医師が恐れる、「ロボット手術」で外科医の仕事が奪われる日

日進月歩の医療業界ですが、最新のテクノロジーで近い将来、ロボットが手術をする時代がやってきそうです。メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、Intuitive Surgical社が開発した外科医ロボット「Smart Tissue Autonomous Robot (STAR)」を紹介。未来の医療と医師としてのあり方について考えます。

外科医に多いアルファ性格

外科医にはアルファタイプの性格を持つ人が大勢います。アルファタイプとは、闘争心旺盛で、負けず嫌いであり、気に入らないことがあると突然、「瞬間湯沸かし器のように怒りまくる性格です。心理学では、そのような性格を持つ男性を「アルファオス」といいます。動物にもそのような性格を持つ雄(オス)が多いといわれています。

私は、そのような医師をこれまで数多くみてきました。未熟な研修医やコメディカルが失敗でもしようものなら、顔を真っ赤にして逆上し、近くにあるカルテを投げたり、イスを壊したりなどの風景です。このような医師の行動を、医療安全の専門家はdisruptive behavior破壊的行動)と呼び、患者安全や医療の質に重要なチーム医療を乱す行為としています。

上のような経験をしてきた私は、少し話をするだけで相手がアルファ性格者であることがわかるようになりました。きっと防御反応で鍛えられたのでしょう。全国のさまざまな病院でいろいろな外科医にお会いしてお話をするとき、「この外科医は破壊的行動をする医師だな」というふうに分かることがあります。