プーチンに握られた16億人の命。ロシア“海上封鎖”で世界を「食糧危機」が襲う

プーチン大統領の蛮行により、多くの罪なき一般市民が命を落としたウクライナ。しかし残虐極まりない独裁者は、この先桁違いの人命を奪おうとも良心の呵責を感じることはないようです。今回のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、ロシアによる海上封鎖で2億5,000万人が飢饉の瀬戸際に立たされているというニュースを取り上げ、全世界に及ぶウクライナ紛争の影響を解説。さらに独仏首脳の海上封鎖解除の要請に対して、プーチン大統領が口にした「脅迫」の内容を紹介しています。

世界的食糧危機を誘発するプーチン

ウクライナ戦争は、現状どうなっているのでしょうか?

2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻がはじまりました。プーチンは当初、首都キーウを電撃戦で陥落させようとしました。しかし、キーウは落ちなかった。

そこでプーチンは、東部に戦力を集中させることにしました。ルガンスク、ドネツク支配を確立することを目指し、「ドンバスの戦い」が開始されたのは4月18日です。目標は、5月9日の対ドイツ戦勝記念日までに、ルガンスク州、ドネツク州の支配を確立すること。

ここ少しわかりにくいですが。2014年に独立を宣言し、2022年2月21日にロシアが国家承認したルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国。その支配領域は、ルガンスク州、ドネツク州全土に及んでいません。

だから、プーチンは、ルガンスク人民共和国の支配領域をルガンスク州全土に広げること、ドネツク人民共和国の支配領域をドネツク州全土に広げることを目指したのです。そして、5月9日の対独戦勝記念日で、【勝利宣言】をする。

しかし、2番目の目標も、達成できませんでした。その後どうなっているのでしょうか?

いわゆる「ドンバスの戦い」は、いまもつづいています。「いつまでに勝たなければならない」という縛りがなくなったロシア軍は、ゆっくりですが支配地域を広げることに成功しています。現状ルガンスクの要衝セベロドネツクで激しい戦いが続いています。

立憲民主党議員が“人糞”を放置か。高級焼肉店の個室であり得ない超迷惑行為

本当にこんなことが起こるのだろうか?愛知県名古屋市にある高級焼き肉店で“人糞放置事件”が発生、しかもその当事者とされているのが立憲民主党所属の県議や市議だったというから驚きだ。店に多大な迷惑をかけたにも関わらず、議員たちは説明責任を回避。国会では与党議員の不正を断罪する野党第一党の行為とはとても思えない。

人糞放置事件を起こしても「自分たちではない」責任逃れ

“それ”が放置されていたのは名古屋市内の焼き肉高級店の個室。この部屋を利用していた客が店を出ていった10分後に従業員が“人糞”を発見したという。週刊文春がその事件の詳細を報じている。

記事によると、5月8日の飲み会に参加したのは立憲民主党の県会議員と市会議員やその秘書など合計8人で、飲み放題コースを頼んで約2時間政治談義に花を咲かせていたという。

店主が全員を見送った後、店員が片付けのためその個室のドアを開けた瞬間、恐ろしい悪臭が…。テーブル下の床を見たところ、そこに放置されていたのはまぎれもない人糞だった。

コロナ禍で打撃を受けた飲食業界がようやく回復基調にある中、この仕打ちは運営的にも精神的にも計り知れないダメージだ。店長はすぐに汚物を片付け、翌日すぐに清掃業者に除菌・消毒洗浄を依頼したという。

立憲議員と長い付き合いだった店主も、さすがにこの前代未聞の事態を黙認することはできなかった。愛知県警に被害届を提出し、現在警察が器物破損容疑で捜査を行っているようだ。

店長が議員たちにこのことを報告すると、最初は半信半疑だった議員たちも証拠の写真を見てようやく納得し、議員2人が菓子折をもって謝罪に来たという。

店長はなぜこんな事態になったか事情説明を要求したが、議員たちは一様に「なぜこうなったかわからない」と事情説明を避けた。挙句の果てには「自分たちのせいではない」と言いはり、議員たちが帰って店員が清掃に入る前の空白時間に、何者か侵入して行ったのではないかと主張する始末。

みつけた時すぐに処分したので、今となっては汚物が誰のものか確認のしようがないといい、物的証拠がなければ犯人を特定しようもなく、泣き寝入りになる可能性が高そうだ。

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野党第一党としてのプライドはどこに行ったのか

今夏に行われる参院選を前に、あまりにも情けない事件が起きてしまった立憲民主党。何も見せ場が作れない中、まさか人糞騒ぎで注目が集まるとは思ってもみなかっただろう。

立憲民主党を巡っては、ここ最近ろくなニュースがない。

2月26日には衆議院議員の末松義規氏がウクライナのゼレンスキー大統領に対し、「『若さ』が『馬鹿さ』となったようにも感じます」とTwitterで投稿。母国を命がけで守る大統領に向けた不用意な発言で大炎上となり、のちに末松議員はその投稿を削除している。

また、5月8日には岐阜の常任顧問だった山下八洲夫元衆議院・参議院議員が、現役の国会議員の名前を使って、グリーンパスをだまし取ったことが発覚。「議員時代のことが忘れられなかった」という情けなさすぎる動機に、口をあんぐりさせられたことは記憶に新しい。

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既に立憲民主党内部からも次の参議院選挙は「負けるか、大負けするか」という声が上がっており、行き先は絶望的だ。

野党第一党としてもプライドはどこにいってしまったのか。自民党の揚げ足を取ることばかりに執着するのではなく、自らの足元を引き締める方が急務といえるだろう。

本田翼がイケメン研修医と破局?結婚間近から一転、恋愛より仕事を選んだワケ

ドラマや映画、CMにと引っ張りだこの女優・本田翼(29)。年下のイケメン研修医との熱愛が昨年に発覚し、「今年中にも結婚か」とまで言われていたが、一部メディアが破局していたことを伝えた。公私ともに順調と見られていただけに思わぬ展開となってきたが、果たしてこれは事実なのだろうか。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

結婚間近とささやかれた本田翼に破局報道

来月30歳!…人生の節目を迎える本田翼に、突如“破局”情報が流れました。

年下イケメン研修医との“破局”を報じたのは『日刊大衆』。年始めに複数の芸能記者に“今年結婚しそうな芸能人”を聞いたところ、圧倒的に挙がった名前が多かったのが本田だっただけに、この報道には少しだけ驚かされました。

本田とイケメン研修医の交際が報じられたのは昨年6月の『FRIDAY』でした。同誌によれば、2019年秋頃に共通の友人の紹介で知り合ったふたりがほぼほぼ同棲状態にあると報じていました。

イケメン研修医は『FRIDAY』の直撃取材に結婚を見据えての交際だと答え、本田の所属事務所も同棲生活を否定しませんでした。こうなれば近い将来のゴールインは約束されていたと解釈されて当然でしょう。

ところが今回『日刊大衆』は、何の前振りも無いままふたりの破局を報じています。

さらに“昨年の秋頃には破局していた”というのですから驚いてしまいました。

昨年6月の『FRIDAY』報道から数ヶ月で破局…何か決定的となる大騒動が持ち上がったということになります。

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最近の本田の仕事上の“微妙な変化”に、私も薄々感じるところはありました。象徴的なのがドラマの仕事です。

ウクライナ苦戦。攻勢強めるプーチンが勝利宣言する「ロシアの日」

プーチン大統領による軍事侵攻開始から3ヶ月あまりが経過するも、未だ終わりが見えないウクライナ紛争。両軍ともに一歩も引かない姿勢を鮮明にしていますが、その疲弊もまた激しいものがあるようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、刻一刻と変化する当紛争の戦況を分析・紹介。その上で、現時点での停戦は困難であり紛争は長期化するとの見立てを示しています。

 

ロシア軍、最後の反撃

ウクライナ戦争の転換点にきている。ロシア軍が主力をセベロドネツク包囲に投入、ルガンスク州の完全な支配をして、当面の勝利宣言をするようである。今後を検討する。

ウクライナ東部での戦争は、ウ軍の主力が、イジュームやボルチャンスクに向けて進軍したが、ロシア軍の主力はセベロドネツク包囲に向けて攻撃しているが、これが成功している。

ロシア軍は、ポパスナ方面でウ軍前線を突破して、セベロドネツクの補給線を切った状態になったが、その後、ウ軍はメイン道路だけは確保したようである。

しかし、ロシア軍はポパスナの高い地点を占領したことで、広範囲のウ軍の動きが監視できるようになり、このため、再度、補給路が切られたようである。この高地にあるロシア軍の榴弾砲や多連装ロケット砲を潰さないと、ロシア軍が有利だ。

この高地の榴弾砲やロケット砲を潰すには、航空戦力が必要であるが、ウ軍には今時点で有効な航空戦力がない。

このため、ルガンスク州のガイダイ知事は、ウ軍の同州からの撤退が「可能性としてあり得る」とした。セベロドネツクはロシアが占領することになる。6月12日の「ロシアの日」を目指して、リマンなども取り、これでルガンスク州全体をロシアは完全制覇して、ロシア編入を進め、勝利宣言をしたいようだ。

この攻撃に、ロシア軍は有効に多連装ロケット砲を使うので、ウ軍は劣勢に立たされている。ロシア軍は、第2次大戦末期ドイツ軍の「バルジの戦い」のような攻撃であり、残り少ない現有の優秀な部隊を集め、それに多連装ロケット砲やBMP-Tなどの温存していた兵器を渡して戦っている。リマン方面でも同様であり、ウ軍はドネツ川東岸から撤退することになるようだ。

これに対して、宇ゼレンスキー大統領は27日、テレビ演説で東部ドンバス地方を死守するために「あらゆる手」を尽くすと明言し、「ミサイル攻撃や空爆、何でもありだ」と述べた。

このような事態になり、強くウクライナはM270多連装ロケット(MLRS)とM142高機動ロケット砲(HIMARS)を要求し、この供与を米国は事態改善のために決定するようだ。しかし、射程300キロのM26ロケット弾の提供はしない。射程70キロ程度のロケット弾だけの提供になる。M777榴弾砲の射程距離は25キロであり、それより長いし、集中的に1ケ所に弾を集めて攻撃できる。

これにより、ロシア軍と対抗ができるようになる、この訓練に1週間程度必要であるが、6月中には実戦で使用されることになるが、セベロドネツクの防衛には間に合わない可能性はある。

 

平和ボケ国家ニッポン。台湾問題への余計な「口出し」が祖国を滅ぼすワケ

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国内でもこれまで以上に高まりを見せ始めた国防に関する議論。しかしそれは極めて冷静さに欠けた、自らを危険な状況に陥れてしまう可能性を含んだもののようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、米国を追従し進んで中国の「敵」になりに行くかのような我が国の外交姿勢を強く批判。さらにアジアの知日派大物政治家たちの日本に対する言葉を引きながら、日本政府に対して警告を発しています。

 

中国とロシア、北朝鮮は本当に日本の領土を狙っているのか?露ウクライナ紛争後に日本で囁かれる「軍事侵攻」の真偽

中国やロシア、北朝鮮が日本を攻めてくる未来はあるのか──。ロシア・ウクライナ戦争(以下、ロウ戦争)が起きて以降、こんなことをよく訊かれるようになった。

答えは簡単ではない。国際関係は常に多種多様の変数を抱え、変化し続けている。二国間関係もその影響下だ。新型コロナウイルス感染症の拡大によって世界を取り巻く環境は大きく変わったし、ロウ戦争は国際社会に深刻な亀裂をもたらした。今秋に予定されるアメリカの中間選挙も、その結果次第で世の中の空気を一変させることだろう。

つまり、我々の目に映る現実はどれも永遠ではないのだ。二国間関係にも不変なものはない。常に不可測性にさらされている。

実際、多くの専門家が「ない」と判断したロシアによるウクライナ侵攻──仕方がない判断だが──は目の前で起きた。米軍のアフガニスタン撤退に世界は驚愕し、また「老いぼれ」、「ロケットマン」と互いに罵り合い、日本のテレビ番組のなかでは専門家が「開戦前夜」と断じていた朝鮮半島では、トランプ大統領と金正恩北朝鮮労働党委員長が並んで板門店の軍事境界線を越えるというパフォーマンスを演じてみせた。

そうであれば、中国、ロシア、北朝鮮が日本に侵攻する可能性も排除することはできない。しかし、それが目下の情勢で「現実的か」と問われれば、答えはやはり「否」である。

侵攻による収支の計算が合わないからだ。民主主義体制であれ独裁体制であれ、自国の発展に鈍感な国はない。そして現代において領土の拡大がそのまま経済利益につながることはない。戦争のコストもさることながら侵攻後の経済制裁の逆風も重くのしかかる。

武力で奪った土地を支配しようとすれば、住民の強い反発が予測され、大きな負担だ。このプラスマイナスの計算こそが、国のトップに武力行使を思いとどまらせる壁となっているのだ。

現状を見る限り、中ロ朝がそれぞれ大きな代償を払ってまで日本の領土を狙う、とは考えにくい。また蓋然性も低い。中ロ朝軍が海を越えてくる能力にも限界があるだろう。

だが損得の壁は、ある特殊な条件下では機能不全に陥る。例えば歴史的経緯から侵攻を正当化でき、かつ為政者が国民にそれを政治的勝利として報告できるケースや対立する国に対し、公然とレッドラインを宣言し、相手がそれを踏み越えたときだ。そして、最も危ないのは民族感情を煽られた国民が熱狂し、武力行使を求めるケースだ。

第一次世界大戦から戦争は総力戦となり、終わらせることのできない戦争となった。戦勝国は戦いに勝っても破壊尽くされた敗者から得るものはないという厳しい現実と向き合わざるを得なくなった。凄まじい破壊に見合う利益はどこにものだ。

それはロウ戦争も同じだ。たとえロシアが戦争を有利に進めても、ウクライナがロシアを駆逐しても、戦争を避けて経済発展していた場合と比べればどちらも敗者だ。また長期的にみればユーラシア大陸を巻き込んだ広い範囲に大きなダメージが及び、欧州全体を負け組に落としてしまうことだろう。インフレ、エネルギー不足、食糧危機、難民、貿易不振……。たとえ対ロ制裁が効いたとしても欧州に明るい未来はない。

 

“どす黒い心”に自己嫌悪のあなたへ心理師が助言する「チビチビ作戦」とは?

周囲とうまくやっていくために、本音を押し殺して従順さを装っていると、それをいいことにムチャぶりされたり、嫌な仕事を押し付けられたり…仕事場ではよくある話です。「みんなに罰が当たれ」と、心の中で呪詛している自分のことも嫌いになっては苦しくなるばかり。メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤かおるさんが、最近流行りのアナログレコードのA面B面に譬えて、ときにはB面も出していく作戦を伝授しています。

 

「みんなに罰が当たればいいのに」と思ってしまうあなたへ

Question

shitumon

30代会社員N子です。周囲の人からは、いつもニコニコしていて、明るくて、いい人だと言ってもらうことが多いです。自分でも意識して、にこやかに朗らかにふるまっています。

でも、本当の私は、そうではありません。両親も、妹も、会社の上司も、同僚も大嫌いです。父は子どもに無関心な人で、母は過干渉だし、自分の価値観だけが正解だと思い込んで、それを私に押しつけてきました。妹はものすごく要領がよくずるがしこく、損するのはいつも私ばかり。

上司は、私がニコニコしているのをいいことに、何でも言っていいかのように仕事をムチャ振りしてきますし、同僚たちも面倒な仕事は私に来るように仕掛けている気がします。

腹の中は煮えくり返っていますが、それを表に出さないのでみんな私のことを舐めているんだと思います。本当に腹が立つし、大嫌いなみんなに罰が当たればいいのにと思っています。でも、こんなどす黒いことを考えている自分も嫌です。私はどうしたらいいのでしょうか?

【永藤より愛をこめて】

うーーん。「どうしたらいいのでしょうか?」というN子さんは、心の奥底ではどうしたいんでしょうか。

ほぼ死語になっていますが、昔のレコード盤にはA面とB面がありました。N子さんのA面は「朗らかでいい人」。でもB面は「怒気や苛立ちを抱え、他人に罰が当たればいいと思っているどす黒い人」。どっちもN子さんですが、今、意図的にA面の曲しか聞かせていないんですよね、周囲には。

「こんなどす黒いことを考えている自分も嫌です」とおっしゃっていますが、それって本当はこういう自分なのに、それを覆い隠している、そのうしろめたさに罪悪感みたいなものを感じているのかな、と個人的には思います。

そうだとしたら、A面の曲を5回掛けたら、B面も1回くらい周りに聞かせてもいいんじゃないですかね。いきなりサビの部分を大音量で、ではなくて、イントロ部分をカフェのBGMくらいのボリュームでうっすら流してみるとか、A面の曲を流している後ろでうっすら小さくフルコーラスかけてみるとか。

具体的には、ムチャ振りする上司に対して、いつもの柔らかい口調、でも目は笑わずに「これだけ仕事抱えているから物理的にムリですね~」ときっぱり断るとか、価値観を押しつける母親に対しても同じ表情で「もう30過ぎだし自分で決めるね~」とか。

 

戦争が金になる。バイデン3度の「台湾防衛」失言が意味するもの

5月23日、日米首脳会談後に行われた共同記者会見の席で、台湾有事の際の軍事的関与を明言したバイデン大統領。今回で少なくとも3回目となる台湾有事を巡る「失言」に中国側は強く反発していますが、果たしてこの発言をバイデン大統領の単なる失言として片付けてしまっていいものなのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、この件を取り上げた香港英字紙の記事を翻訳する形で紹介しつつその内容を解説。さらにアメリカは軍事的緊張を欲する国でもあるという事実を記すとともに、我が国の米国盲信追従の姿勢を疑問視しています。

 

バイデン大統領の失言は意図的か?

バイデン大統領、日韓訪問中にまた失言しました。

「中国が台湾に侵攻したら武力行使する」という問題発言です。

これについて香港サウスチャイナモーニングポストの5月28日の記事を紹介します。

バイデン氏は日本訪問中の記者会見で、中国が台湾を侵略した場合、軍事力を行使する用意があると宣言した。

 

これは長年にわたる「戦略の曖昧さ」の政策からの転換を示唆するものだった。

 

ホワイトハウスは直ちにバイデン氏の発言を撤回し、台湾に対する政策に変更はないと主張し、79歳のバイデン氏が再び失言したことを示唆した。

 

バイデンは昨年少なくとも2回、米国で同様の発言をし、ホワイトハウスはすぐにそれを撤回しなければならなかった。

 

中米関係を支えるおそらく最も重要な問題について一度だけ言い間違えたのならまだ理解できる。

 

しかし12ヶ月の間に少なくとも3回言い間違えたのは、失態というより意図的な行動に聞こえる。

解説

「戦略的曖昧さ」は、米国の長年の政策です。

台湾が中国に武力攻撃を受けた際に、米国がこれにどう対応するか明言しないでおくというものです。米国が台湾を武力で守る、と言えば、台湾は独立を宣言するかもしれません。

それは中国のメンツを完全につぶすことになり台湾進攻から全面戦争につながりかねません。それを避けるための政策です。

しかし本記事にもあるように、このバイデン大統領の失言、はじめてではありません。

2021年10月にも中国に台湾が攻撃された場合、アメリカが防衛する責任があると発言しました。ホワイトハウスは直後に「大統領は政策変更を決めたわけでもない」という声明を発表しています。

「こんな大事な問題で何回も失言するだろうか」というのがこの記事の趣旨です。
さらに記事は続きます。

このような扇動的な発言は、全面戦争の引き金となる危険性がある。

 

米国は実際に中国と戦うために軍隊を投入する準備ができているのか、またその意志があるのか。

 

中国と対立する場合、米国は地理的な距離の問題から、日本や韓国の軍事基地に頼らざるを得なくなるだろう。北京はこれらの基地の使用そのものを戦争行為とみなし日韓への報復をするかもしれない。

 

そうなれば、戦争が拡大し、誰もが壊滅的な被害を受けることになりかねない。考えるだけでも恐ろしいシナリオである。

 

“美味しい”をそのまま冷凍する「凍眠」で飲食の新業態を切り拓いたスゴい企業

コロナ禍で大きな打撃を被った飲食業界。居酒屋「筑前屋」を展開する株式会社カスタマーズディライトもその例に漏れませんでしたが、日本が世界に誇る、とある技術との出会いが新しい展開をもたらしたといいます。そんなストーリーを取り上げているのは、『月刊食堂』『飲食店経営』両誌の編集長を経て、現在フードフォーラム代表を務めるフードサービスジャーナリストの千葉哲幸さん。千葉さんは今回、株式会社テクニカンによる急速冷凍技術「凍眠」の開発秘話と、カスタマーズディライトが「凍眠」により切り拓いた飲食の新業態、そしてそこに同社代表が向ける熱い意気込みを紹介しています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

「急速冷凍」技術によって“新しい飲食業の形”を切り拓いた企業「カスタマーズディライト」の展望

コロナ禍で大きな痛手を被った飲食企業が「急速冷凍」技術と巡り合って、新しい事業に踏み出したというお話。この企業は株式会社カスタマーズディライト(本社/東京都江東区、代表/中村隆介)。その「急速冷凍」技術とは株式会社テクニカン(本社/神奈川県横浜市、代表/山田義夫)の「凍眠」である。

カスタマーズディライトは2007年2月に創業。建設業としてスタートしたが、FCで飲食業を手掛けるようになり、事業基盤を固めてコロナ禍前に約140の店舗網を築いた。飲食業の主力は居酒屋「筑前屋」とハンバーグ&ステーキの「肉のはせ川」。どちらも事業譲受したもので、展開エリアは「筑前屋」が都心や住宅地、「肉のはせ川」はロードサイドという具合に守備範囲を広くして事業拡大を図ってきた。焼肉チェーン、焼鳥チェーンも擁して事業ポートフォリオを豊かにしているが、いずれも事業譲受によるものだ。

QUADの異端児インドだけじゃない。ロシアとの関係を断ち切れぬ国の名前

5月24日、東京で日米豪印4か国「QUAD(クアッド)」の首脳会合が開催され、岸田首相はウクライナ情勢を念頭に「法の支配や主権および領土一体性などの諸原則を確認した」と強調。しかし、ロシアとつながりの深いインドは「独自路線」へのこだわりを見せていたようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、巷間言われているロシアへの武器依存以外の“人口大国”インドの事情を明かすとともに、欧米が主張するロシア批判に与しない国が数多くある実態を伝えています。

 

QUADの異端児インドがロシアを切れないワケ

ぶっちゃけ、もうじき世界最大の人口を有することになるインドは存在感を増しています。

今週、東京で開催されたQUADサミットでも、岸田総理がアメリカと共に「ロシア批判」を繰り返しても、インドのモディ首相は「独自路線」に固執し、ロシアを敵視する姿勢は見せませんでした。

巷間、インドはロシア製の武器に依存しているため、隣国のパキスタンや中国と軍事的衝突を想定すれば、ロシアとの関係が欠かせないとのこと。

しかし、それだけではありません。巨大な人口を抱えるインドにとって、食糧の自給自足は難題です。しかも、小麦に関しては世界第2の生産大国であったインドですが、このところの異常な熱波の影響で生産が思うに任せず、外貨獲得の柱であった小麦の輸出を全面的にストップせざるを得なくなっています。自国民の胃袋を優先し、輸出は後回しというわけです。

4月には140万トンの小麦を輸出し、5月には過去最大の150万トンを輸出する予定でしたが、全て中止となりました。苦境に陥るモディ首相に救いの手を差し伸べたのがプーチン大統領に他なりません。ロシアからは小麦のみならず、食糧生産に不可欠の化学肥料も大量に届けられました。これではインドはロシアに頭が上がるはずもありません。

実は、SWIFTから外されたロシアですが、インドをはじめ中国、フィリピンやイランなどともドルやユーロではなくルーブルや各国通貨での貿易決済システムの構築に動いているようです。

欧米諸国は「食糧危機もインフレも、その元凶はロシアだ」と非難を続けています。とはいえ、そうした批判の声には耳を貸さず、ロシアとの経済的関係を深める国は後を絶ちません。

ヨーロッパではロシアからの原油や天然ガスがなくては困る国が多く、表向きはロシアへの経済制裁に同意するポーズを見せているものの、裏ではロシアとの取引を続けている国もあり、ハンガリー、チェコ、ブルガリア、スロバキアなどが、その典型的な例です。

一時が万事。

アメリカ発の報道では、ロシアは経済制裁を受け、苦しい状況に陥っているように見られますが、ロシアからの食糧や資源の供給がストップして苦境に直面している西側諸国も多いのが現実です。

ぶっちゃけ、我慢比べとなれば、厳しい自然環境に慣れているロシア人の方が贅沢三昧のアメリカ人より強いかも知れません。インド人はそのことをよく分かっているフシがあります。

 

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