なぜ、本田宗一郎は買った機械を「従来以上の使い方」で壊したのか?

多くの経営者の憧れともいえるホンダの創業者、本田宗一郎という男。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、かつて彼に「あなたのやってきたことは結局なんだったのか」という質問をぶつけた答えを、作家の小島直記氏と城山三郎氏が対談で明かしています。

本田宗一郎さんへの質問

『致知』創刊45周年を記念して出版された『一生学べる仕事力大全』。

いよいよ全国書店でも発売開始となりました。

お近くの書店で見かけられましたら、ぜひ実物を手に取って、中身をご覧いただけますと幸いです。

本書は、月刊『致知』の45年に及ぶ歴史の中から、後世に残したい珠玉の記事を選び出し、約800ページに閉じ込めた永久保存版。

『致知』読者でしか読めなかった記事に多く触れられるほか、30~40年前の秘蔵記事が収録されているのも、本書の魅力のひとつです。

本日は、伝記文学の世界で、多くの創業者たちと格闘してきた作家の小島直記氏と城山三郎氏による対談記事の一部をご紹介いたします。
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[小島]

実業界をウォッチングしていて、なんといっても魅力を感じるのは創業者ですね。

バイタリティがあってエネルギッシュで、サラリーマン経営者と比べると個性が歴然としている。男の魅力がある。

こちらの書きたい意欲をそそらずにはいないものがありますね。

[城山]

そうですね。人並みでない活力がある。ある意味では、アクの強さですね。

それと創業者には合理的判断を飛び越える部分があるでしょう。

創業者は枠をはみだし、枠を壊して創造していく人です。

その際に発揮される、長所も短所も含めた人間味。そこになんともいえない魅力があって、こちらの創造欲をそそらずにはいない。

[小島]

創業者というのは、トータルすると、やはり立派ですよ。

長すぎてもダメ?睡眠時間によって風邪のひきやすさは変わるのか

睡眠時間が足りていないと風邪をひきやすくなる、そんな俗説を耳にしたことはありませんか? その説は本当に正しいのか、今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、睡眠時間と風邪に関する海外の学術論文を紹介しています。

睡眠時間・シフト勤務と感染症の関連

睡眠時間が少ないと免疫機能が低下して、風邪をひきやすいのではないかというイメージがあります。

今回は、睡眠時間やシフト勤務と風邪のひきやすさがどの程度関連しているかを調べた研究をご紹介します。

Associations between sleep duration, shift work, and infectious illness in the United States: Data from the National Health Interview Survey

睡眠時間・シフト勤務と感染症の関連

アメリカにおける研究で、全国規模の健康調査(2000,2015年)の結果を元としています。

昼間の勤務で、7~8時間眠る人を標準として、短時間睡眠(5時間以下)、長時間睡眠(9時間以上)、シフト勤務の人で、過去2週間での感冒(風邪)への罹患状況を調べています。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 短時間睡眠の人は44%多く風邪にかかっていました。
  • 長時間睡眠の人は20%、シフト勤務の人も20%多く風邪にかかっていました。

要約:『短時間・長時間の睡眠、シフト勤務で風邪に罹りやすくなる可能性がある』

短時間だけではなく、長時間睡眠でも免疫機能を低下させるのか、それとも付随する別の要因があるのか分かりませんが、興味深い結果であると思われました。

image by: Shuttestock.com

元国税が暴露「財務省キャリア官僚」のヤバい正体。数百人の試験バカが国家権力で国民をイジメ抜く

低所得者ほど負担割合が高くなる天下の悪税「消費税」。それをさらに増税しようとしている財務省のキャリア官僚とは一体、何者なのでしょうか。彼らに国家権力を集中させるかぎり「日本がおかしくならないはずがない」と指摘するのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さんです。メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より、驚きの実態をご紹介します。

財務省キャリア官僚の「大罪」を告発する

このメルマガでこれまで、日本の税制は最悪だということを幾度もお伝えしてきました。

「消費税は低所得者ほど収入における負担割合が高くなる逆進税であること」

「消費税を増税するたびに法人税や富裕層の所得税を減税しており消費税が社会保障に使われているというのは嘘」

「ダイヤモンドにもトイレットペーパーにも同じ税率をかけるような雑な間接税は、世界でも日本くらいしかないこと」

等々です。

この世界最悪の日本の税制を誰がつくったのかというと、「財務省のキャリア官僚」です。

実は日本の官僚制度は非常にいびつなシステムになっており、国家権力の大半が財務省に集中しているのです。

財務省は、事実上、「予算の策定権」を持っています。予算は国会が決めるという建前になっていますが、政治家は細かい数字はわからないので、現実的に予算を握っているのは財務省なのです。国家予算というのは、国家権力の源泉であり、それを握っているということは、相当のパワーを持っていることになります。

わずか数百名で日本を破壊できる権力構造

しかも、財務省が持っている権力はそれだけではありません。総理秘書官の中でもっとも重要なポストである筆頭秘書官は、財務省の指定席になっています。筆頭秘書官は、総理に四六時中付き添って、政策のアドバイスを行う職務です。総理が財務省寄りの考えになるのは、当たり前です。

官邸の司令塔的役割の官房副長官補も、財務省からの出向者となっています。重要閣僚の秘書官など、すべての重要ポストは財務省が握っているのです。

また国家公務員の人事を仕切っているのは、財務省主計局給与共済課(給料関係)、人事院給与局給与第二課(各省庁の人事)、総務省人事・恩給課(国家公務員の総合的な人事)の三つの組織です。この三つも、すべて財務省が握っているのです。

それにプラスして、国税庁を握っているのです。日本という国は、財務省に支配されているといっても過言ではないでしょう。

そしてこの財務省は、わずか数百人のキャリア官僚によって支配されているのです。

この数百人の財務省キャリア官僚たちが、自分たちの利権を守るためにせっせと作り上げたのが、世界最悪の税制なのです。

今回から数回にわけて、この財務省キャリア官僚の実態について暴いていきたいと思います。

一夜で派閥を乗っ取った「山賊」二階俊博が子分たちにバラまいた“汚いカネ”

自民党歴代最長のおよそ5年間にも渡り幹事長を務め、党内で圧倒的な権力を振りかざしてきた二階俊博衆院議員。しかしその職を退いてからは櫛の歯が欠けるように所属議員が去り始め、裏金問題で地検の強制捜査が開始されるや3名の閣僚も退会届を提出する事態となりました。そもそもなぜ二階氏は党内で絶大な権力を得るに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、二階氏が党から受け取っていた50億6,000万円という巨額の政策活動費がその“原資”になった可能性を指摘。さらに二階氏が、現在問題となっている裏金を含めた巨額の使途不明金で「無能の金権政治家」を増殖させた罪を強く批判しています。

損得勘定が引き合わぬ。議員が次々脱会で激怒の“金権親分”二階俊博

自民党二階派、すなわち志帥会は、亀井静香氏のグループが政策科学研究所(村上派)と合併して、1999年3月18日に結成された派閥である。

亀井氏は昨年12月25日に放送されたテレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」で、二階派の領袖、二階俊博元幹事長についてこう語った。

「こちらが作った砦に来て、一晩泊めてやったんだよ。それが一夜にしてね、居候のくせに乗っ取っちゃったんだ。それが二階だよ。だから、彼はすご腕だよ。すご腕の山賊なんだよ。そういう男でないと政治はできない」

二階氏は1993年、小沢一郎氏らとともに自民党を離脱し、新生党、新進党、自由党で小沢氏の側近をつとめた。自自連立政権で運輸大臣になったあと、連立解消に動いた小沢氏と袂を分かち、保守党、保守新党を経て自民党へ復党した。

志帥会(当時の伊吹派)に入会したのは2009年のことだった。当時、亀井氏は小泉純一郎政権の郵政民営化法案に反対してとっくに離党し国民新党を結成していたのだが、自分たちの作った砦を二階氏に乗っ取られたという意識は捨てがたいとみえる。

すご腕の“山賊”は、いまや足取りもおぼつかない84歳。その派閥も、二階氏が自民党幹事長を辞めて以来、所属議員の減少が続いていた。そんなところに、パーティー券売上の裏金化が発覚し、東京地検特捜部の捜索が派閥事務所に入った。

人事権で法務省・検察を抑え込んだ安倍晋三元首相がいなくなり、安倍派が狙い撃ちにされるのはわかるが、二階元幹事長が健在である二階派にまで特捜が踏み込んだのである。二階氏の威光に陰りが見え始めたということか。

二階派所属の自見英子・内閣府特命担当大臣(万博担当相)は、ガサ入れ後の会見で、派閥を離脱するかどうかを問われ「答えることはない」と回答を拒否していたが、内心ではすぐにでも退会届を出したかったに違いない。

もともと自見氏には二階派への愛着などない。9月13日の内閣改造で初入閣したのも、二階派の要望で実現した人事ではなかった。参院比例区で当選2回にすぎない自見氏を、大臣「待機組」を押しのけるように入閣させたのは、なんと、麻生太郎副総裁だったといわれている。

意を決した自見氏は12月22日の記者会見で、二階派からの退会を表明した。ところが、コトは思うように運ばない。「派閥幹部の了解を得た」と自見氏は言うが、同派事務総長、武田良太氏は「受理していない」と主張し、問題が宙に浮いたままとなった。

自見氏は小児科医として勤務した後、父である自見庄三郎元郵政大臣の秘書となり、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選した。2020年に二階派に入ったが、本人のたっての希望というよりも、二階氏と仲が良かった日本医師会会長、中川俊男氏の顔を立てるための入会という側面が強かった。

能登半島地震「ドローン飛行禁止」に賛否も。人手不足日本の危機管理、何が必要?

発災から丸4日以上が経った能登半島地震では、今なお孤立する地域があり、被害の全容も把握できていません。国交省は2日、能登半島全域でドローンなど無人航空機を飛行禁止に。有人ヘリによる捜索を優先した判断ですが、遅々として進まない救助活動には疑問や苛立ちの声も上がっているようです。いま何が必要なのでしょうか?今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、震度7を観測した石川県志賀町とも縁が深い作家の冷泉彰彦さんが、「人手不足時代の危機管理」など11のポイントを考察しています。

元旦の列島を襲った令和6年能登半島地震

新年のご挨拶を申し上げようと思っていたところに、能登半島地震のニュースが飛び込んできました。まずは、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

同時に、元旦早々から危機対応に奔走されている関係官庁、公共サービス関連の皆さまに対して、心からの敬意を払いたく思います。

能登は、一時期、北陸朝日放送さんとの1年にわたるプロジェクトで大変お世話になった土地です。また志賀町の皆さまには、別の機会にもささやかながら産業への応援をさせていただいたご縁がございます。

そんな中、震度7という恐ろしい数字を目にして、まずは言葉を失ったのも事実です。

それにしても、元旦の午後4時10分という時間帯に、このような震災に見舞われるとは驚きました。歴史上極めて稀な事象だと思います。第一報に接して、とりあえず想起されたのは以下の4点です。

  • 「とりあえず大家族が集合していたと考えられる地域と時間帯であり、高齢者の孤立ということは最小限であったと考えられる。だとしたら不幸中の幸い」
  • 「能登の地理的条件もあり、また元旦の発生ということもあり、情報流通が極めて限られている。喫緊の課題は状況把握、ニーズの確認と優先順位付け」
  • 「能登は、地形が複雑で交通経路が限られる。主要な道路が地割れなどで不通の場合は、海路とヘリを活用して緊急物資のサプライが必要」
  • 「帰省客、観光客の域外への移動については、優先順位では、人命救助とライフライン確保の次に位置づけられる。この点について当事者と域外への理解浸透が必要」

全くの限られた情報に基づいたもの、また自身の限られた土地勘で申し上げている部分もあり、責任あるコメントとして見ていただくレベルには達していないとは思います。ですが、幅広い議論の契機として活用していただければと思います。

(※編註:この原稿は2024年1月2日6時50分に配信されたものです)

いまだ孤立地域も。過去の教訓と技術活かし救助急げ

以下、ランダムですが、箇条書き的にお話させていただきます。

(1)
最優先の課題は、過疎集落で孤立している被災者。まず集落の区長などが避難確認ののち、残留者の生存確認を行い、確認が取れない場合は、ドローンで住宅の状況を確認。倒壊が認められて、尚、生存の可能性がある場合は、ヘリで安全な場所にリーチして、救助隊を派遣ということになる。

ただ、山間部でも地盤の緩み等を考えると二次災害のリスクは大。更に労力投入に対する救出の可能性も高くはない。従って、断念する場合も出てくる。この見極めが重要。救出への希望を過大化するのは良くない中で、生存可能性を公表するかしないかも含めて、判断が必要。救出作戦を実施する場合は、迅速果断に実施が必要。

(2)
次は、ライフライン。病院や大規模宿泊施設について、自家発電設備はあるはずだが、その他に電気、ガス、水道の確保は急務。また携帯基地局の復活も急務。東日本の教訓で、移動基地局など様々なノウハウができているはずで、今回はそのショーケースとしても、何ができているのか、できていないのか、どこかで公表して評価を仰ぐべき。

(3)
コンビニの休業が報じられているが、地域によってはコンビニが重要なライフラインになっているはず。建物または立地の安全確認が取れず、もしくは停電などで休業の場合に、物資を送り込む体制はどうなるのか、場合によっては公表が必要。

(4)
大規模宿泊施設には、外国人を含めて多くの域外からの観光客が宿泊しているはず。状況にもよるが、生存者救出、ライフラインの確保などと比較すると、域外観光客を域外へ輸送するニーズの優先順位は、最優先では「ない」。もしも、相当に待たせるのであれば、正確な情報提供と丁寧な説明が必要。

域外に海路で出して、戻る便には物資を乗せるというピストン輸送も考えられるが、いずれにしても指揮系統を確立して整然と実施が必要。失敗するとイメージダウンとなり、観光産業上大きなダメージになる。相当な真剣さをもって対処すべき。(5に続く)

「地震は因果応報」日本の不幸を笑う中国のニュース番組司会者の愚

1月1日に発生し、大きな被害をもたらした能登半島地震。この災害に対して中国のニュース番組司会者がSNSに投稿した「因果応報」というポストに、20万を超える「いいね」や、多くの地震発生を喜ぶかのようなコメントがついたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、そんなニュースを伝える記事を紹介するとともに、中国人のとある特性を解説。さらに、無責任で根拠のない日本批判にどう対処すべきかについての持論を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年1月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】「日本の不幸を喜ぶ中国人」が中国共産党に危険視され始めた

稱日本地震「報應」 中國海南電視台主持人停職(日本の地震を「因果応報」と述べた中国海南電視台の司会者が停職処分)

1月1日、石川県能登半島で発生した地震では、多くの方が亡くなり、現在もなお懸命な救助活動が続いています。厳寒のなか、被災された方が一刻も早く平穏な日常を取り戻されるよう、お祈り申し上げます。

今回の地震では、兵庫のサンテレビが、日本語のわからない在日外国人に対して、中国語を含めた多くの言語で避難を呼びかけたことが、海外でも話題になっています。とりわけ、中国語の簡体字で書かれていたことで、「X」(旧ツイッター)では、中国人らしきあるネットユーザーが、「文明とは何か、(中国人は)知るべきだ」と投稿し、大きな反響を呼びました。

太貼心!怕中國人聽不懂日本電視台發「簡中警報」提醒逃生

というのもの、中国人はこうした他人の不幸を喜ぶ「幸災樂禍」という特性があり、今回の能登半島の地震でも中国のネットでは、日本の不幸に快哉を叫ぶような投稿が多数出現していたからです。

海南広播電視台(HBTV)のニュース番組で司会を務める肖程皓という人物は、自身のSNS微博(ウェイボー)やティックトックで、今回の地震に対して、「因果応報か?」「2024年の日本は暗くなるのではないか。控えるべきことがあるのではないか」などとコメント。これに対して、20万7,000もの「いいね」と2万2,000のコメントが寄せられたそうです。なかには「新年のいい知らせ」などという書き込みもあったそうです。

稱日本地震「報應」 中國海南電視台主持人停職

とはいえ、さすがに問題があるということで、HBTVは、肖程皓を停職処分にしました。ところが、このニュースが報じられた際も、中国のネットユーザーからは、天災に対する多くの喜びのコメントが寄せられたそうです。

さらには、肖程皓が停職処分になったことについて、「HBTVは人民のテレビ局なのか?」「もう二度と見ない」「中国が災難を受けた際、日本の侵略者も台湾のカエルがどう喜んでいたか見るべきだ」「私は肖程皓を支持する」など、処分を批判する声も多数寄せられたとのこと。

こうしたことを見るにつけ、「幸災樂禍」は中国人の国民性なのだと思わざるをえません。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

パワーポイントの二の舞いに?AIツールの「誤った使用法」が逆に生産性を落とす

全世界の人間の生活に大きな「革命」を起こしたと言っても過言ではない人工知能。その技術革新について、「これまでのどれとも大きく異なるものだと確信している」と、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんは言います。そんな中島さんは自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で今回、人工知能の現状とこれからについて詳説。さらに生成AIを巡る「2024年の傾向」を予測しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

人工知能の今とこれから

2024年の最初のメルマガ、ということもあるので、現時点で最も注目すべき技術である人工知能について、現状と今後の展望について書いてみたいと思います。

この分野はこれまでの技術とは桁違いのスピードで進化をしているため、それぞれの分野の最先端がどこにあるのかを把握し続けるのすら難しい状況になっていますが、最低限、おおまかな流れぐらいは把握しておくことが重要です。

私はこの業界と40年以上関わっており、GUI、インターネット、モバイル、などの様々な技術革新を目の当たりにして来ましたが、今回の技術革新は、これまでのどれとも大きく異なるものだと確信しています。

ソフトウェアの作り方が根本的に変わりつつあり、それがオープン・イノベーションと相まって、これまでにない指数関数的とも言えるスピードで、さまざまな技術革新が日々、起こっているのです。

その根幹になるのが、Andrej Karpathyが2017年に提唱した「Software 2.0」で、それが何を意味するのかを理解して初めて、今起こっている技術革新が何なのか、そして、どんなインパクトをこの業界だけでなく、社会全体に与えるのかをイメージできるようになります。

Software 2.0とは、ひとことで言えば「人間(ソフトウェア・エンジニア)がちまちまとアルゴリズムを組み立てる時代から、ニューラルネットワークを活用して、マシンそのものにアルゴリズムを作らせる時代」を意味します。

誤解してほしくないのですが、これは(OpenAIのCode Interpreterのように)マシンがコード(プログラム)を生成する時代の話をしているのではありません。莫大な数のパラメータを持つニューラルネットワークが、機械学習の結果、人間が作ったアルゴリズムやコードの代わりに、問題を解決してしまうことを意味します。

一昔前まで、画像認識は人間が作ったアルゴリズムを活用して画像に含まれたさまざまな特徴を認識し、そこに写っている物を認識したり、位置を特定したり、ということをしていました。それには莫大な手間(プログラミング)がかかり、かつ、作ったプログラムはすぐに陳腐化してしまう、という欠点を抱えていました。

ニューラルネットは、その「手間」をマシンに任せることを可能にしたのです。

ソフトウェアを人間が作っている限り、その開発スピードには限界があります。そもそも優秀なエンジニアの数は限られているし、一人のエンジニアが1日に働ける時間も限られています。一つのプロジェクトに関わるエンジニアの数が増えると、どうしても生産効率が悪くなってしまいます。10人のソフトウェア・エンジニアを雇ったからと言って、10倍のスピードでソフトウェアを生産できるわけではないのです。ソフトウェアの規模が大きくなると、複雑さが増し、全体を理解することが難しくなり、最終的にはメンテナンスが不可能になり、陳腐化してしまいます。

年金受給中の自分の配偶者が亡くなった時、私はいくら貰えるの?

自分が亡くなった時の「遺族への年金受給の金額」と同様に興味を持たれているのが、「配偶者が亡くなった場合の年金受給額」です。今回は人気メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、年金受給をしている人が死亡した場合、どのくらい遺族年金が受け取れるのかについて詳しく解説しています。

年金受給者の死亡時はどのくらい遺族年金が受給できるのか

遺族年金受給者の人はどの年代も受給する可能性のある年金ですが、相対的に高齢者の人が受給するケースが多く目にします。

高齢になると亡くなられる場合も増えてくるので当然ではありますが、特に受給者は女性の方が圧倒的に多いです。

もちろん男性でも遺族年金の受給者になれるのですが、やはり女性の方が長生きするパターンが一般的だからですね。

それに年齢も妻の方が年下であったりしますからね。

なので遺族年金は女性が受給してるものというイメージがあります。

まあ、遺族年金は男性が受給するにはちょっと女性より厳しいという面があるのも原因ではありますが…^^;

さて、60代以上になると自分がこれからどのくらい老齢の年金を貰えるのかという事に関心が強くなりますが、それと同時に関心を持たれるのが「もし配偶者が亡くなった場合はどのくらいの遺族年金が受け取れるのか」という点です。

はやり遺族年金も重要な老後資金としての役割があるので、ある程度把握しておた方がいいです。

よって今回は、老齢の年金を受給中の人が亡くなった場合の遺族年金について考えていきたいと思います。高齢の人が受給する遺族年金はほとんどが遺族厚生年金なので、亡くなった方の厚生年金記録でその金額は人それぞれバラバラになります。

なお、遺族厚生年金は亡くなった人の年金の4分の3が貰えると言われますが、どこの4分の3なのか?というのを間違うと後で言われてたのと違う!という事にもなりかねないので、その辺も注意しましょう。

江戸時代に発生した「アイドル」謎の失踪騒ぎ。大スターの少女が突然消えた理由は…

どの時代でも人の心を魅了する「アイドル」、実は江戸時代にも存在していました。メルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ』著者の早見俊さんは、スターとなった一人の少女とそのライバル、そして突然失踪した事件の真実を語っています。

江戸のアイドルはなぜ消えたのか?

江戸中の男を虜にしたアイドルがいました。

笠森お仙です。谷中の笠森稲荷の境内に鍵屋という水茶屋があり、お仙はその看板娘でした。水茶屋とは寺社の境内や門前に構えられたお茶や菓子を提供する店、現代の喫茶店です。

水茶屋では見目麗しき娘が接客をしました。従いまして、看板娘の人気が店の売上に直結していたのです。そんな看板娘の中でもお仙は抜群の人気、現代のアイドルのような存在でした。

お仙は1751年鍵屋の主人五兵衛の娘とし生まれ、数え十三で茶汲みとして働きに出ます。十八の娘盛りには輝くばかりの美人となり、浮世絵師鈴木春信の目に留まりました。

春信は美人画で評判の絵師でした。春信が描いたお仙の錦絵は飛ぶように売れます。当然、絵を見てぼっとなった男たちは生のお仙を一目見ようと鍵屋に押しかけました。

お陰で鍵屋は大繁盛です。お仙人気は留まるところを知らず、錦絵ばかりか瓦版の記事にも取り上げられ、更には絵草紙や双六、手拭の絵柄、人形にもなりました。まさしくお仙関連グッズですね。更には、お仙人気を当て込んだ歌舞伎も上演されます。

現代のアイドルもびっくりのスターお仙でしたが、やがて強力なライバルが現れました。浅草寺境内にある楊枝屋の娘、お藤です。お藤は店の周辺に銀杏の木があったことから銀杏娘と呼ばれ、お仙と同じく鈴木春信に錦絵に描かれて人気者となります。

二人は火花を散らすことになりました。浅草寺の本尊である観音様の御開帳に合わせ、お仙は境内で団子を売ります。境内はお仙とお藤会いたさの男たちで一杯となりました。観音見物どころではありませんでしたが、浅草寺の賽銭箱も潤い、境内にある多くの店にも銭が落ちました。

江戸中の男たちの憧れとなったお仙でしたが、二十歳のある日、突如として姿を消してしまいます。お仙は何処へ行ったのか、男たちは騒然となり、瓦版は様々な憶測記事を書き立てました。中には父親に殺されたという物騒な記事もありました。お仙には一緒になりたい男がいたが、父親は反対、駆け落ちをしようとしたお仙を父親が殺したというのです。

松本人志が「法的措置を検討」しかできぬ真の理由。海外も“性加害”を大報道でCM全降板ピンチ、外堀が埋まり引退は不可避か?

大マスコミは未だ様子見を決め込んでいるものの、一部ネットメディアやSNSの伝播力により国民の多くが知ることとなった、ダウンタウンの松本人志(60)へと放たれた文春砲の衝撃的な内容。弊サイトでも以下の通り報じてきた。

【関連】松本人志「性加害」に新展開か?元グラドルが同様シチュエーションを暴露「文春の記事は真実だと思います」
【関連】松本人志「性加害」を大マスコミが“軒並みスルー”は株主ゆえの忖度か?文春砲「続報」用意なら電撃引退&巨額の違約金発生も
【関連】ダウンタウン松本人志に“性加害”の特大文春砲。全裸の松ちゃんが1泊30万円ホテルで複数の女性に?最悪の場合「電撃引退」も…ネットは「俺の子ども産めや!」に騒然「信じられない」

12月26日に週刊文春電子版が伝えた内容は、スピードワゴンの小沢一敬から「VIPとの飲み会」に誘われ六本木の超一流ホテル「グランドハイアット東京」に出向いたとある女性が、松本から一方的な性被害を受けたというもの。2015年の冬のことだったとされている。

これに対して松本が所属する吉本興業は公式サイトに27日、「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです」との声明を発表。その中で「今後、法的措置を検討していく予定です」としていたのも既報通りだ。

一部週刊誌報道について(吉本興業公式サイト)

そんな「声明」からおよそ1週間あまり。ここまでのところ、松本(=吉本)サイドの「法的措置」が一向に進んでいないというのが現状のようだ。そもそも声明を発表した27日の段階で「今後、法的措置を検討していく予定」とするなど、初動では「検討」すら始まっていなかったということになる。その裏には、法的措置に出たくとも踏み切れない事情が存在すると見て差し支えないだろう。文春砲の追撃への警戒感があるのは当然だが、どうやらそれだけではないようだ。

世界的通信社通じ海外でも大きく報じられた性加害疑惑

文春の報道から2日後の28日夜、自身のX(旧Twitter)を更新した松本は、以下のようなポストを投稿した。

いつ辞めても良いと思ってたんやけど…
やる気が出てきたなぁ~。

かように強がってみせた松本だが、実際のところは「外堀から埋められつつある苦しい状況」というのが衆目の一致するところではないだろうか。ジャニーズ問題では英BBCという「外圧」により国内メディアや大企業が重い腰を上げたが、松本の性加害は世界的通信社AFPが発覚の2日後に記事を配信。文春に記された生々しい松本による性的ハラスメントの内容も記されている。

Japanese comedian denies sexual assault allegations(AFP)

さらにフランス、スペイン、中国、シンガポール、アフリカのナミビアでも報道されているとのことで、世界が松本の所業を知ることになるのも時間の問題と言えよう。その際、国内の大マスコミはどう動くのか。

松本の出演番組に「ACジャパン」のCM、小沢司会の番組は放送見合わせに

異変は多方面に及び始めている。年末29日にフジテレビ系で放送された『人志松本の酒のツマミになる話 2時間スペシャルin福岡』では、ACジャパンのCMが流される事態にネットが騒然。ACジャパンといえば企業CMが自粛となった際などに流されるものであり、Xでは松本の出演番組からの企業の撤退を疑う投稿も多く見られた。

さらにNHKは、1月3日に放送予定だったスピードワゴンの小沢が司会を務める『言葉にできない、そんな夜。』の特番の放送を見合わせ。その理由を「総合的な判断」としたが、松本の性加害疑惑と無関係ではないだろう。

考えうる「このまま引退」という選択肢

そんな状況にあって、今田耕司やほんこんと言った「ダウンタウンファミリー」の芸人たちは、兄貴分である松本を援護。今田は年末の出演番組で、ほんこんは自身のユーチューブチャンネルでそれぞれ火消し的な言葉を口にしたが、今のところその効果があったとは言い難いのが現状だ。

事ここに至った以上、疑惑を晴らすためには松本本人が堂々と記者会見を開くしかない。とは言え旧ジャニーズ事務所の例を引くまでもなく、会見は多分に「ギャンブル」の要素を含んでいるのもまた事実。松本が今後一切公の場に姿を表すことなく、このまま引退することも十分有り得る話ではないだろうか。

なぜ松本は「身の潔白」を主張できないのか

そもそもなぜ松本、そして小沢はともに「身の潔白」を堂々主張できないのだろうか。

小沢の場合、松本に気を遣わなければならない立場にあることは理解できる。だからこそ文春の直撃を受けた小沢が「僕からは何も言えないです。ごめんなさい」と逃げ、所属事務所のホリプロコムが「私どもからお話しすることはございません」としかコメントしないことは「本当のことは言えません」とイコールであり、すなわち「小沢が調達した女性に対する松本の性加害があったのは真実だが、それを公表するわけにはいかない」と受け取るしかない、というのが大勢の見方となるだろう。

テレビ関係者の50代男性は、こんなふうに語っている。

「吉本サイドは声明で『当該事実は一切なく』と言い切っていますが、『性加害があったとされるグランドハイアットに行った事実すらない』と松本さんが話しているのなら、そのように発表しているはずですよね。それをしていないところが怪しい、と見る向きもいます」

さらにこう続ける。

「決定的な証拠を出せばいいと思うんですよね。例えば事件が起きた2015年の冬のその日の松本さんのスケジュールをきっちり確認し、小沢さんと会っていないことを証明することもそんなに大変ではないでしょう。それができない理由があるのか訝る意見もありますし、百歩譲ってグランドハイアットで合コンがあったとしても、『あくまでお酒を飲んだだけ、それ以上でもそれ以下でもなく性加害などなかった』と説明すれば良いだけのことですよね。むしろなぜそれをしないのか不思議なくらいです」

吉本が松本の潔白を証明できず、さらに被害女性の訴えが真実なのであれば、一連の騒動はもはや「性犯罪」以外の何物のでもない。昨年、松本を批判する動画を公開し炎上したオリエンタルラジオの中田敦彦を称賛する「手のひら返し」も起きているが、「裸の王様」が事件当日に“本当に裸”であったのならば大問題だ。日本の全国民、そして吉本と松本本人が次なる文春砲を固唾を飲んで見守っている。

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