アポロ計画を裏で支えた二人の女性。中高生に読んであげたい絵本

絵本の読み聞かせというと、対象は「幼い子限定」のように思われがちで、事実、中高生になったお子さんを前に絵本を開く親御さんは「少数派」のようです。しかし、「自分で読むときと読んでもらうときとでは、感動が違う」とするのは、子育て絵本アドバイザーの山口りかさん。山口さんは自身の無料メルマガ『育児に成功する【楽しい子育て絵本講座】』で今回、中学3年生の娘さんに読み聞かせしたという、子供が「将来の夢」を考えるにあたり有用と思われる絵本を紹介しています。

中三の娘に読んだ絵本!

こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口りかです。

子どもが大きくなったからと言って絵本を読むのをやめていませんか?絵本は、自分で読むときと読んでもらうときとでは、感動が違います。

今年は、人類が初めて月面着陸してから50周年目ですね。

私は、先日、中学3年生の次女へ、この本を読みました。

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月とアポロとマーガレット: 月着陸をささえたプログラマー
ディーン・ロビンズ:文 ルーシー・ナイズリー:絵 鳥飼久美子:訳/評論社

内容紹介

1969年、アポロ11号月着陸成功のかげに、女性プログラマーがいました!夢をかなえた少女の物語。

 

1969年7月20日、人類が初めて月に着陸した日に衛星中継で同時通訳した鳥飼玖美子が、「アポロ計画」を成功させた女性プログラマー、マーガレット・ハミルトンの伝記絵本を翻訳しました。
(Amazonより)

子育てワンポイントアドバイス

2人の子たちを育てていて、今の子どもたちは、早い時期から将来の目標を決めさせられているように感じます。

私の娘達の場合、小学5年生の二分の一成人式では将来の夢を語り、中学2年生の立志式でも将来の夢を語り、高校受験では進路を決めます。中高一貫校へ通う子は高校1年生になる時に、高校受験をした子は高校2年生になる時に、文系または理系を決めます。

小さいころからあこがれている職業に就く人はほんのわずかですよね。しかも、今の子どもたちが大人になる時には、現在の職業は半分以上は存在しないと、言われています。「学歴は必要」という人もいれば、「学歴はいらない」という人もいます。

では、私たち親は、何を指針に子どもの将来を考えたら良いのでしょうか?

何かを成した人について、話を聞いたり本を読むというのはいかがでしょうか。

『月とアポロとマーガレット』の絵本もその1つです。50年前に、アポロ11号が月面着陸をした時2人の女性がそれを支えていたということをご存じでしょうか。

1人は、月着陸を支えたプログラマの女性、マーガレット・ハミルトン。彼女はたくさん勉強をして、アメリカ航空宇宙局(NASAナサ)のアポロ計画ソフトウエアプログラミングの責任者として、科学者のリーダーとなりました。彼女が開発したプログラミングのおかげで、月面着陸は成功し、宇宙飛行士は無事に地球に戻ってこれたのです。

もう一人は日本人の鳥飼久美子さんアポロ11号の月面着陸の衛星中継を同時通訳していた女性です。彼女は、宇宙飛行士とNASA管制センターとの交信を聞きながら日本語に訳し、テレビで月面着陸を見守っていた多くの日本の人たちに伝えました。

『月とアポロとマーガレット』は、このように、「アポロ計画」を成功させた女性プログラマー、マーガレット・ハミルトンの伝記絵本です。しかも、翻訳は、アポロ11号の月面着陸の衛星中継を同時通訳していた鳥飼久美子さんです。

女性の活躍、プログラミング、数学を学ぶことの必要性など、現代の私たちや私たちの子どもたちのヒントになることが満載です。小学生から大人まで幅広い年齢の方へ読んでいただきたい絵本です。

絵本『月とアポロとマーガレット』は、このような方に特にお勧めします。

  1. 歴史的な大成功には支えているたくさんの人がいることを親子で感じたい方
  2. 勉強をすることや問題を解くことの大切さを子どもへ伝えたい方
  3. 全ての女の子、そして女性

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シメ食うな。ビールも飲むな。忘年会シーズンに心掛けるべきこと

年末限定で追加されるスケジュールと言えば「忘年会」。忘年会では普段の飲み会に仕事納め気分も乗っかり、ついつい飲みすぎてしまうこともあるのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、特に連続した飲み会の後に、容赦なく我々を襲うであろう肥満や体調悪化を避けるため、「工夫できる4つのこと」を紹介しています。

忘年会シーズンの心得

さて、本日はだんだん迫ってくるお酒の季節のお話。

そろそろ

  • 忘年会のスケジュールを決める時期

ではないでしょうか。会社員だったころには、あちこちで忘年会があって、毎週末おサイフも肝臓もキツかったのを覚えています。

まともに参加していると、おサイフは痩せ細るのに

  • 皮下脂肪は増大する

なんてことになりかねませんよね。忘年会では、どうしても食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうので、家庭でもちょっと気をつけて生活するようにしましょう。

まずは

  • 家でシメを食べない

ですね。いや、家だけじゃなく、帰宅途中だって同じですよ(*゚∀゚*) もうとにかくカロリー過多なんですから、飲み会の後のラーメンは止めましょう。ラーメンは油分が多いので、せめてもう少し控えめにうどん・蕎麦にしておきましょう。

また、忘年会から帰宅したときには

  • 温かい水分をたくさん摂る

と二日酔いを防止できます。水分があるとどんどんお酒が分解されるからです。

そして、もうひとつオススメなのが

  • 翌日の絶食

ですね。だって前の日に食べ過ぎてるでしょ。その分脂肪になった可能性が高いんですよ。だから大丈夫、一日くらい食べなくったって死にゃあしません。飲み過ぎで胃の粘膜が荒れているときには食べないことで粘膜の回復を促せるんだそうです。うん、ほら、やっぱり食べないのよ。

お家でも、習慣だからと翌朝パンとコーヒーなんて食べる必要はないんですよ。私なんて、出張中の飲み会の翌朝なんて、ハーブティーくらいしか飲まないですもん。で、昼くらいまで様子を見て、それからちょっと食べる。そのくらいで十分です。

ちなみに、忘年会では

  • ビールを飲まない

ことですよ( ̄∇ ̄)。ビールはピッチャーや瓶で出されることが多い飲み物ですよね。そう、別の言い方をすると、他のヒトから注がれやすいんですよ。それでなくても、ビールは結構高カロリーなので、忘年会シーズンのように立て続けで呑むときには、なるべくビールを飲まない方がイイんです。なので、「とりあえずビールを止めて、初めからちゃんとドリンクをオーダーすることです。ハイボールとかお湯割りとかね。これだと自分のペースで飲めて、しかも継ぎ足されないですから。

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NY在住日本人社長が出張帰国で驚いたコンビニ惣菜のクオリティ

11月でニューヨーク在住20年となった米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんが、自身のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で綴る3週間に亘ったアジア出張記の最終回が届きました。今回は、台風19号接近の中、大阪から東京に移動しての数日間の話です。11月11日に出版される初の著書に関する裏話や、久しぶりの日本や日本人について気づいたことを伝えてくれます。

秋のアジア出張、最終回

新大阪から東京までの新幹線は満席でした。台風の影響で、どうせガラガラだろうと思っていたにも関わらずギリギリ指定席を取ることができました。そう、今回の日本出張、みなさんの話題は「台風」一本でした。

どうして、またこんな時期に、来られたんですか?と何人にも聞かれました。どうしても、こうしても、知らなかった。ニューヨークにいて、日本の天候までは考えていませんでした。それでも、多くの日本の方にさんざん脅されました。

「戦後最大だよ!」「本当にヤバいらしいですよ!」「日本自体がストップするみたいですよ!」etc….被災された方々には、かなり不謹慎な意見ですが、そこまで脅かされると、果たして都内がどんな状態になるのか、少し見てみたい気にもなってしまいました。

新幹線の中では、お笑いタレントさんが経営する焼肉店の出している駅弁を食べました。予想以上に美味かった。駅弁は大好きです。日本全国「東京化」していると聞きますが、駅弁を食べると、まだ地方の矜持が生きてることがわかります。あの小さな国で、駅ごとに、まったく違う名産を味わえるのは、アメリカ人には信じられないことなはず。

大阪-名古屋間はわずか53分。……そんな距離で喧嘩するなよ、ドラゴンズとタイガースと思ってしまいます。無事、東京に到着したのは、夜半を過ぎていました。

翌日、いよいよ計画運休がスタートしました。せっかく数ヶ月前からアポイントをとったクライアントさんとの面談も諦めざるをえません。でも、正直言って、ホッとしました。もう何日も休みがない。移動続きとアポイント続きで、身体は悲鳴を上げていました。

戦後最大の台風と、国を挙げての計画運休なら、キャンセルせざるを得ない。またまた不謹慎なことを言うと、今回の僕に限ってだけは「恵(めぐみ)のハリケーン」でした。それでも多くの方から「大丈夫ですか?」とご連絡をいただく中、同時に「食べ物の確保した方がいいですよ」とのアドバイス。まさか、食の飽和状態な東京で、食べ物がなくなることなんてないだろうとタカをくくっていたら、ホテルの周囲の飲食店は軒並み、閉店

有名牛丼チェーン店が閉まっている光景を初めて見ました。ちなみに都内はまだまだ全然、外を歩けます。予報では夜半過ぎに、ピークになるとのこと。しかたないので、コンビニへ。目を疑ったのは、食料のほぼすべてが消えていることでした。日本のコンビニで食料がなくなるなんてアメリカ暮らしには予想もつきません。お弁当類、パン類、インスタント食品類、すべてがゼロ。都内で、です。都内だから、かな。はす向かいのローソンは張り紙をして、閉店していました。コンビニって閉まるんだ。

国際交渉人が憂慮するトランプ外交「オウンゴール連発」後の未来

アメリカ大統領選まで1年を切り、トランプ大統領の外交における迷走が止まりません。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で国際交渉人の島田久仁彦さんが、これまでのトランプ外交を振り返り、中東から北東までアジア全域で影響力の低下を招いた「オウンゴール」と言うべき失策の数々を解説。アメリカがこのまま持てる力を正しく行使しなかった場合の未来を憂えています。

トランプ外交が中東で繰り返す“オウンゴール”

「トランプ大統領は、間違いなくアメリカ史上最高の大統領だ」。こうシリアのアサド大統領は最近語ったそうです。確実に皮肉たっぷりなジョークかと思いきや、この一言は、アサド大統領の立場からすると事実なのだと思います。

以前、就任後初の米中首脳会談の際、サプライズで60発強のトマホークミサイルをシリアに撃ち込んだトランプ大統領ですが、その後の対シリア外交には一貫性が見られません

例えば、シリア難民の受け入れには全く関心がないばかりか、欧州への難民流入が招いたパニックを例に、メキシコや中東地域からの移民に多くの制約を課したことで国内外から大きな非難にさらされ、自由の国アメリカの威信は失墜しました。

その後、アサド政権による化学兵器使用の疑いが出た際も、実際の状況や真犯人の追及をすることなく、あまりにも簡単にアサド大統領とその政権を非難しましたが、特に何も行動は起こしていません。

そして打倒アサド政権を掲げて限定的な軍事支援をし、クルド人勢力を盾に使ったかと思ったら、先月初めには、トルコ・エルドアン大統領との電話会談の直後、シリア北東部のクルド人支配地区からのアメリカ軍の撤退を表明し、結果、トルコ軍の侵攻を招き、クルド人はまた世界から見捨てられました。

その結果、トルコとシリアの間に“表面的な”緊張が生まれましたが、この衝突も、ロシアのプーチン大統領がプロデュースしたことが分かりました。言い換えると、アメリカはシリアやトルコという中東における足掛かりを自ら捨て、築いてきた権益をそのままロシアに明け渡すことになりました。

結果、中東におけるロシアのプレゼンスは一気に高まり、アメリカの同盟国として密接に協力し、地域の安定に寄与してきたサウジアラビアでさえ、ロシアに奪われ、結果、地域の勢力図を一気に書き換える可能性を高めてしまっています。

そして、これは、『中東におけるアメリカ』といっても過言ではないイスラエルの安定を脅かしています。大統領就任後、娘婿のクシュナー氏を上級顧問に据え、大使館をテルアビブからエルサレムに移転したり、明らかなイスラエルへの肩入れを行ったりして、国際社会の顰蹙を買ってきたにもかかわらず、その肩入れし、かばい続けてきたイスラエルの存在を脅かしかねない事態を招いています。

鍼灸師が教える「かさつく肌」対策。スキンケア時のマッサージ

日毎に寒さが増し、乾燥した日も増えてきました。寒暖差によるダメージからカラダを守るバリヤーの役割をしている肌のケアが大切な時期です。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、肌のかさつき対策として、保湿や保温のスキンケアと一緒にするマッサージやストレッチが効果的と教えてくれます。

寒暖差ストレス

【負担のかかる肌バリヤー】

真冬突入直前ですが、寒暖差の強い毎日が続きます。意外と日中の日差しが強いので、朝夕に比べるとお昼間は温かく感じます。

でも、乾燥した空気は肌バリヤーを弱くします。気温差や冷たい風を感じると、丈夫に保護することができず、すぐに風邪をひいてしまいます。

【寒暖差はストレス】

人のカラダは温度差に敏感です。外界の温度に合わせて、体内環境を守るように、血流をコントロールするように出来ています。そのため、ひんぱんに温度差があると血流を調整する一環として、血圧が急激に変化します。急な血圧の変動は、めまいや立ちくらみ、吐き気やふらつきの原因になります。

【寒暖差は肌ストレス】

外界の温度差を感じとるのは、肌です。乾燥しがちな肌は常に保湿を心がけながら、保温することが大切です。タイツを履いたり、厚手の肌着を身につけて、顔や手足はいつも化粧水や乳液で保湿するように心がけましょう。

とくに手や顔など外界の気温差に直接触れる場所は、スキンケアをするときにマッサージして、筋肉をほぐしながら血流をうながすようにするとよいです。決して強くやる必要はありません。軽くさする程度でも充分です。大事なのはこまめに行うこと。とくに肌がかさつくところは皮下の筋肉がこわばっているところです。

肩や背中、腰や足など、肌がかさつくところはスキンケアだけでなく、ストレッチやマッサージをして、筋肉をほぐして、血流をうながすように関節をゆるめるケアも必要です。

肌のかさつきが予防できると、寒暖差ストレスによる風邪や発熱を予防することができるので、本格的な冬を迎える前に、カラダのバリヤーをしっかり作っておきたいですね。

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池田教授の憂鬱。人為的地球温暖化という似非科学を信じる日本人

東日本を立て続けに襲った台風の影響もあって、マスコミをはじめ地球温暖化の影響が大きく叫ばれていますが、叫ばれているのは人為的地球温暖化であり似非科学であると主張するのは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ池田教授です。先生は自身のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で、エビデンスのない数々の「危機」に騙されてしまうのは、人為的温暖化に懐疑的な科学者の主張はマスコミに無視されるからだと指摘。やはり日本のマスコミは報じない、人為的地球温暖化論者が懐疑論者に敗訴したカナダの裁判についても紹介しています。

人為的地球温暖化という似非科学を未だに信じる人々

台風15号と19号が立て続けに東日本を襲って、各地で大きな被害がでた。被災者の方々は本当にお気の毒で、ボランティアに任せないで、国は真面目に支援しろ、と声を大にして言いたいが、安倍政権はオリンピックと憲法改悪のことで頭がいっぱいで、国民の生活のことなどどうでもいいみたいだ。日本列島は日本劣等になったとダジャレを飛ばしている場合ではないが、就任早々の大臣が相次いで辞任することに象徴されるように、政権の劣化は目を覆うばかりである。

ところで、台風で被害が出るのは地球温暖化のせいだとかたくなに信じている人がいて、人為的地球温暖化は疑った方がいいよと、いくらエビデンスを挙げて説明しても、理解するつもりがないのか、能力がないのか、Twitterなどで罵詈雑言を浴びせてくる人もいてびっくりする。きっとこの人の頭の中では、人為的地球温暖化は万有引力の法則と同じくらいの、絶対の科学的真理だということになっているのかもしれない。

最近『もうすぐいなくなります-絶滅の生物学』(新潮社)を上梓したが、帯に「人類は、いつ消える? そのあとは、牛の天下!?」と書いてあったのに反応して、そのことについて詳しい話を聞きたいと『Friday デジタル』(講談社が運営しているニュースサイトらしい)の女性ライターから電話があった。帯は私が書いたわけでもないし、この話はアメリカの研究者の仮説(というより、ホラ話)で、私は信じていないよ、と言ったのだが、私の独自意見を聞きたいと食い下がって自宅までやってきた。

どうやら、地球温暖化がこのまま進めば、人類は暑さで絶滅してその後は牛の天下になる、といったセンセーショナルな記事を書きたかったようで、私がいくら人為的地球温暖化はウソだと説明しても、納得しがたいようで、このまま温暖化が進んで、気温が50℃になれば人類は絶滅しますよね、などと宣う。カンブリア紀以来、5億4000万年もの間、地球の平均気温が50℃になったことは一度としてないのだから、人類がどんなにCO2を排出しても、地球の平均気温がそこまで上がることは絶対にないと説明しても、浮かない顔をしている。

その後も、自分の思い描くシナリオに則った話に誘導すべくいろいろ突っ込んでくるのだが、私が乗らないものだから、ゲラが出たらメールで送りますと言い置いて、帰っていった。どんな記事を書くつもりなのかしらと思っていたが、それからなんの音沙汰もない。私の残り時間は少ないのだから、時間を返してくれないか。この人も典型的な人為的地球温暖化教の信者である。

日本人の大半は真面目で素直でお人好しなので(まあ馬鹿ともいうが)、マスコミ(朝日新聞とNHKが特に酷い。なんの利権があるのかしら)が吹聴する、人為的地球温暖化という新興宗教にコロリと騙されてしまっているようだ。それで、CO2削減という錦の御旗を掲げるハゲタカ企業に、税金のみならず、自分のお金も、思考能力もむしり取られているわけだ。

「台湾は中国の一部」とフェイク画像を垂れ流す台湾メディアの怪

台湾の新しい総統を決める「総統選挙」まであと2カ月あまり。この選挙は極東アジアに位置する日本人にとっても他人事ではありません。台湾「統一」を狙う中国に毅然とした態度で立ち向かう蔡英文総統と、「親中派」の中国国民党公認候補の韓國瑜(カン・コクユ)現・高雄市長との一騎討ちとなる今回の選挙。香港のデモが激化する中、台湾も「第二の香港」と化して中国に呑み込まれようとする危機を迎えるのか、それとも「民主化」を守る選択をするのか。そんな未来を決める大事な選挙を控えた台湾で、一部のTVメディアの報道が批判の対象になっています。総統選直前の今、台湾で何が起きているのでしょうか? (文・kouikusen & MAG2 NEWS編集部)

「台湾は中国の一部」と主張する台湾メディアは何がしたいのか?

台湾の首都・台北市内の北東に位置し、おおよそ日本人観光客は足を踏み入れることがない、メディア関連企業がいくつも点在している再開発エリアがある。台北市内湖(ネイフー)。台北の東端から台北松山空港の前を通り抜ける大通り「民権東路」に架かる橋「民権大橋」周辺は、大衆紙『蘋果日報(アップルデイリー)』やテレビ局「壹電視」「三立電視」などの本社が軒を連ねる。

その民権東路と国道一号線が交わる一角に、ひときわ目立つ笑顔の男児のイラストが全面に掲げられたガラス張りのビルが建っている。台湾きっての親中紙である『中國時報』をはじめ、テレビ局中天電視」を擁する台湾の一大メディア組織「旺旺(ワンワン)集団」の時報広場ビルだ。

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時報広場ビル image by: Solomon203 [CC BY 3.0], via Wikimedia Commons

中天電視は、台湾では中国寄りの思想を持ったテレビ局として知られているが、その「親中ぶり」は、ときに「度が過ぎる」とネットで批判の的となっている。例えば、同社のニュース専門チャンネル「中天ニュース」では、放送中に流した中国の地図イラストに「台湾」や「香港」を中国の一部とみなすような表現を使って台湾世論から批判を浴びたという。

台湾や香港を、中国と同じ色で表現したイラストを流すニュース番組の不思議

香港メディア「香港01」の報道では、台湾でおこなわれたNCCU(國立政治大學)の調査によると「あなたは台湾人ですか? 中国人ですか?」という質問に対して過半数以上の55.3%が台湾人」だと回答。また、日本の「共同通信」が報道したところによると、台湾の民間シンクタンク「台湾民意基金会」が6月に発表した世論調査では台湾の将来について「台湾独立がよい」と答えた人は49.7%にのぼっている(「中台統一がよい」は13.6%、「現状維持がよい」は25.4%)。

同ニュースが番組で使用した、中国の国旗「五星紅旗」をデザインしたその地図の中には、台湾、そして香港も含まれていた。番組内では、女性アナウンサーが立つ背景に下記の図版と同様のイラストが使われていたという。

この画像が同ニュース番組で最初に使われたのは2018年5月23日。しかし2019年4月23日になってから台湾のネット上で大きな話題になったという。番組の画像は、以下の現地ニュースサイトで確認できる。

● 中天新聞不演了! 台灣直接納入中國版圖(現地ニュースサイト)

これに対して台湾の「5ちゃんねる」とも言われるネット掲示板PTT」では、多くの台湾人から批判の声が投稿された。

スクリーンショット 2019-04-25 13.15.56-min (1)

推 happyyolk: 蘇院長不處理一下嗎 太誇張了(蘇行政院長(※日本の首相に相当)、これ対応しないんですか。ひどい)

twptt: 統媒不意外(中台統一派メディアだから意外じゃない)

噓 leftwalk: 中么可以關台了 亂七八糟(ここは、もうそろそろ潰しても良いよ、ムチャクチャだ)

噓 Bansar: 跟本央視(もはや中国中央テレビじゃん)

推 linhu8883324: 已經是對岸的媒體了喔?? 竟然幫到這樣(すでに向こう(中国)の媒体なの? こんなこともしちゃってさ)

噓 wr: 為什麼不用判國或顛覆政權判刑(なんで反乱罪とか内乱罪に問われないの?)

こうした番組の画像を見ると、まるで「台湾や香港は中国の一部になりたいと思っている」と言わんばかりの報道姿勢が見える。実は、同ニュースのこうした露骨な中国寄り報道は今年3月にもおこなわれていた。

まったく意味不明の中国。習近平が口にした「民主」の呆れた真意

習近平国家主席が中国式民主主義について言及した際に発した「全過程の民主」という言葉の解釈を巡り、世界に混乱と憶測が広がっています。独裁や言論統制をエスカレートさせる中国において、そもそも「民主主義」は成立し得るのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんはメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、「中国の民主化は絶対にして永遠に不可能」として、その理由を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年11月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】習近平が口にした「民主」とは、習近平が「民の主」になるということ

中国の習近平国家主席、「中国式の民主主義」に言及 官製メディアが報道せず

中国の習近平主席は11月2日、上海市長寧区を視察した際に、「全過程の民主全過程民主)」という言葉を用いて、中国式民主主義について言及しました。

記事によれば、「われわれは、中国の特色のある社会主義政治発展の路線を歩んでいる。人民の民主とは、ある種の全過程の民主である。すべての重要な立法の決定は手順に従い、民主的な下相談を経て、科学的な決断や民主的な決断を通して決められる」と述べたそうですが、これについてBBCなど海外メディアも大きく報じました。

習近平首提「全過程民主」 新詞匯引發新質疑

この「全過程の民主という言葉の解釈を巡って、各方面でその真意について憶測が飛び交っています。

上記の記事では、国営新華社通信が短い評論記事のなかで、この「全過程の民主」について、「みんなのことはみんなでよく話し合うということだ。十分に相談することによって、全国民の最大の望みと要求が分かるので、問題を有効に解決する方法が見つかる。したがって、人民が一家の主となることができ国家や社会の各種の事柄を管理する民主的な権利を実現できる」と解説したと報じました。

そのような意味ならば、トウ小平時代以降の集団指導体制となんら変わりはありません。トウ小平は、毛沢東独裁時代に大躍進政策や文化大革命で中国が大混乱に陥ったことの反省から、集団指導体制を導入しました。

しかし、習近平が目指しているのはまさに毛沢東独裁であり、そのために国家主席の定年を廃止し、自らの神格化、権力集中を進めてきたわけです。いまさら「みんなの話をよく聞く民主が必要といっても空々しいだけでしょう。実際、新華社通信以外には、官製メディアはほとんどこの「民主」について報じなかったということです。

そもそも習近平は、香港の民主化要求にはまったく耳を貸さず、台湾に対しては武力行使も辞さないと宣言しているのみならず、国内では言論統制やネット検閲を強化して、危険分子を逮捕・拘束しています。

それだけに、習近平が口にした「民主」を巡って、「どういう意味なのか」世界的に混乱と憶測が広がっているわけです。民主主義国からすると、習近平の定義する民主の意味がまったく分からないのです。

近年、習近平は言葉の定義を変えようとしているのか、同様の事例をよく見かけます。たとえば、習近平が「自由経済を守る」と強調していることです。国有企業に補助金をつけ、赤字でも安価な製品を大量に生産して国際市場を独占してきた中国の、どこに「自由経済を名乗る資格があるのか、不思議で仕方がありません。

あるネチズンは、中国ではすべての立法が中国共産党のプロセスに基づいて決定されており、決して民主的に決められていないことを指摘、この「全過程民主」について、「プロセス全体を通して政権によって監視される民主主義」のことだと批判しています。

正社員の意識調査で見えた、生きづらい「50代男性」の憂鬱な日々

従業員300人以上の企業に勤めている50代の男性会社員には、モチベーションも低下し、仕方なく働いているという人が数多くいるようです。(公財)21世紀職業財団による調査を読み解くのは、健康社会学者の河合薫さん。メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、会社や仕事への向き合い方の違いが、働く50代男女の意識の違いを生んでいると指摘。生きづらさを感じている50代男性会社員には、「おばちゃん的働き方」をするなど、意識の改革を勧めています。

50才で萎える男とやる気が増す女

これまで私は本メルマガも含め、様々なメディアで「50代の男性会社員」ついて発信してきました。しかし、今回は「50代の男性会社員と女性会社員」の意識の違いについて分析した興味深いデータを取り上げ、あれこれ考えてみようと思います。

調査を行ったのは「公益財団法人21世紀職業財団」のメンバーで、調査対象は50歳時に300人以上の企業に正社員として勤務している(あるいはしていた)50歳~64歳の男女の2820名です(以下、結果から抜粋)。

  • 「各年代で重視していたことは?」という問いについて、男性では「成長」「仕事の面白さ」「信頼」が20代をピークに年々低下していくのに対し、女性では「成長」「仕事の面白さ」については、40代までは低下した後再び50代で上昇。「信頼」については、30代で一旦低下するものの、その後は50代にかけて上昇する。
  • 「昇進・昇格」を重視した年齢は、男性では30代がピークだったのに対し、女性では40代がピーク。男性の50代で「昇進・昇給」を重視した人が10.3%だったのに対し、女性の50代では17.5%だった。
  • 会社を辞めなかった理由」を聞いたところ、男性の7割が「家族を養わなければならなかったから」と答えたのに対し、女性では「経済的に自立したかった」が5割でトップ、「社会と繋がっていたかった」と続いた
  • モチベーションが最も高かった時期と比べ、「現在の方が低い」と答えた人の割合は、男性では45.8%だったのに対し、女性は21.6%
  • 「今後もスキルを深めたり発展させたい」とした割合は、男性が5割だったのに対し、女性は7割
  • 定年後のキャリアの希望について、「現在の会社で再雇用」は男性は43.6%、女性34.4%。「転職」は男性19.5%、女性13.9%。「わからない」は男性は19.9%、女性は30.1%だった。

…以上です。

あれこれ数字をならべましたが、おおざっぱにまとめると…、「50代の女性会社員はまだまだ元気です!向上心も成長欲も50歳になっても 女性は衰えません!」といった感じでしょうか。

確かにインタビューをしていても女性の方が限界を定めず、むしろ子育てなどを終え、「これからは自分のやりたかったことをしたい!」とパワーアップしてるなぁと感じることは度々ありました。

どこでもドアならぬ「どこでも部屋」。クルマが終の棲家になる日

長い通勤時間、窒息しそうな満員電車…平均的な収入のサラリーマンを取り巻く通勤環境は非常に過酷です。こうしたストレスを軽減する方法は、高い家賃を支払って都心の駅近物件を確保する以外に無いのでしょうか。これまでメルマガ『週刊 Life is beautiful』で車にまつわる様々なアイデアを提言してきた世界的プログラマーの中島聡さんは、車にある仕掛けを組み込めばサラリーマンの通勤苦労が解決すると予想しています。

自動車の未来 

先週「ニーズから始めるプロダクト・デザイン」というタイトルで、私の出先でのニーズについて語りましたが、今回は全く別の角度から自動車の未来を語ってみたいと思います。

元ネタは、シンギュラリティ・ソサエティで開催した「アイデア・ソン」で私が属していたグループのメンバーから出たものです。その後私なりに考察を加えてみましたが、ビジネス・プランとしても悪くないと思うので備忘録代わりに書いておきます。

このビジネスで注目するのは「住居」に関するニーズです。特に都会で働く独身の人のニーズを簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 朝の通勤ラッシュが辛いし、時間が勿体無い
  • しかし、都心にある会社に近いところは地価が高く、家賃もとても高い。
  • 家賃が安いアパートは、都心から離れている、駅から遠い、古くて汚い、景色が悪い、環境が悪い、水害の危険がある、などの欠点がある。
  • 風呂やトイレは必要だが、掃除が面倒。
  • コンビニやコインランドリーが近いことも重要。

つまり、「広くなくても良いので、小綺麗で、静かで、安全で、便利で、通勤が楽なところに暮らしたいけど、家賃はそれほど払いたくない」といのが共通のニーズです。こんな要求全てに答えてくれるアパートは存在しませんが、「自動運転車を住居として使う」という発想の転換をすると、この要求に答えるサービスを提供できる可能性が出てきます。トヨタが提案している e-Pallet が5畳ほどの広さがあるので、これを住居+移動手段として使った場合にどんな価値が提供できるかを考えてみます。

通勤:住居がそのままオフィスまで移動してくれるので、通勤ラッシュとは無縁です。住居のまま移動するので多少時間がかかっても問題ないし(朝食を食べても良いし、寝たままでも構いません)、渋滞を避けるために、通勤渋滞が始まる前に都心に移動しておくことも可能です。

立地:夜中に駐車して充電する場所は必要ですが、電車通勤が必要ないので駅から遠い場所でも問題ないし、極端な話、普段は河川敷のような危険な場所を使っていても問題ありません。増水の危険がある場合のみ、あらかじめ別の場所に移動しておけば良いのです。同じ場所に駐車する必要すらないので、金曜の夜から月曜日の朝までは都心から遠く離れた場所に移動するなども気楽に出来ます。

風呂やトイレ:5畳の空間に風呂やトイレを置くスペースはないので共同のものを使うことになると思いますが、「安アパートの共同便所」のイメージを払拭するためには、必要以上に綺麗な風呂とトイレを用意すべきだと思います。風呂に関しては、一人で入れるものと共同の大浴場があり、一人で入れるものに関しては、「自分のためだけにお湯をためて入る」事が可能であるべきだと思います(これに関しては、追加料金があっても良いでしょう)。

配管などを考えると、風呂やトイレが移動するよりも、部屋がその都度移動して外を歩かずに使えるようにしておけば「寝巻きでトイレに行く」「部屋で裸になって風呂に入る」などが可能になります。共同の大浴場の方には、スポーツジムがあっても良いと思います(このサービスを使うと、歩く必要がほとんどなくなるので運動は重要です)。

トイレに関しては移動中に行く必要もあるでしょうから、移動中に「トイレに行きたい」とリクエストすると、遠回りにならない、もっとも近い公共のトイレがあるところ(もしくは契約している施設)まで連れて行ってくれる必要があります。自分で車を運転しているとトイレ探し(および一時停車する場所探し)が結構ストレスなので、このサービスは重要です。自動運転車なので、一時停車する場所がなければしばらく走って迎えに来ることも出来ます。

コンビニやコインランドリー:これらに関しても、必要に応じてそこまで(部屋ごと)連れて行ってくれる機能があれば十分です。コインランドリーの場合は、洗濯・乾燥が終わった時に取りに行く必要があるので、そこもサービスと連動していると便利です。

値段:このサービスを使うと、アパート代と交通費の両方が不要になるので、月10~15万円で提供できれば支払ってくれる人がいると思います。日本では会社が交通費分は負担するのが前提ですが、住所が不定になるので、会社との交渉が必要になるかも知れません。

問題は、こんなサービスを月10~15万円で提供できるかどうかです(水道代とガス代は不要、電気代は別料金)。

もっとも大きなコストは車両価格で、仮に車両価格500万円(家具は入居者が用意するので、自動車は単なる箱です。なので、商業用バン+アルファの値段だと考えて良いと思います)、10年で償却と考えれば、それだけで月5万円程度になります(金利によって異なります)。

電気自動車なのでコストはガソリン車と比べて安いのですが、タイヤとかブレーキパッドの交換は必要です。それに、夜中に駐車する場所、トイレや風呂のサービスを提供するとなると、月10万円で利益を出すのは難しいと思います。

そうなると、月15万円払える層をターゲットに付加価値の高いサービス(インターネット、温泉、スポーツジムなど)を提供し、粗利を2~3万円にするのが現実的な落とし所でしょうか。

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