なぜトランプは攻撃を選んだのか?イラン核施設への空爆とイスラエルの影

イランの核施設を攻撃したトランプ大統領は、あえて交渉路線ではなく「武力行使」に踏み切った理由は何なのでしょうか?メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者・大澤裕さんは今回、トランプ氏の判断の裏にあるロジックとイスラエルの戦略を現地報道をもとに読み解きます。

なぜトランプ大統領は交渉ではなく直接攻撃を選んだか?

米国がイランの核施設3か所を攻撃しました。

トランプ大統領はなぜ交渉ではなく直接攻撃を選んだのでしょうか?

トランプ大統領の支持基盤(MAGA)は海外の戦争に巻き込まれるのを嫌っています。それを分かりながら、なぜイラン攻撃の当事者となったのでしょうか。

理由は二つあります。

一つ目はトランプ大統領とイスラエルとの特別な関係です。先週にも述べたとおり、彼の著作を読めば、イスラエル、ユダヤと特別な関係がある事は確実です。

2つ目は調停が無理だと判断した事です。調停にはイスラエルとイランの合意が必要です。しかしイスラエルへの調停が無理だと判断したのでしょう。

本日ご紹介するのはイスラエルのニュースサイト「イスラエルディフェンス」の6月19日の記事です。

当然ながら今回の米国攻撃前の記事です。

記事抜粋

「イスラエルはルビコン川を渡った」

イスラエルは、イランとの戦場で目覚ましい成果を上げている。イスラエル空軍は、約 70 のイランの防空システムを破壊し、完全な制空権を確保、数十基のミサイル発射装置と数百発の長距離ミサイルを破壊した。

イランの防空システムとミサイルの生産インフラは完全に破壊され、同国は航空戦力を一から再構築せざるを得なくなった。

しかし、これらの戦術的成果がどれだけ印象的であっても、イランの脅威に対する長期的な解決策を保証するものではない。

イスラエルの立場からすれば、この戦争の真の戦略的目標は、イランの能力を一時的に無力化することではなく、存在を脅かす核の脅威を完全に除去することだ。

つまり、イランがイスラエルの破壊を理念とするアヤトッラー政権の下にある限り、脅威は生き残り続ける。

イスラエルがイランに対して先制戦争を仕掛けたという決定自体が、戦略的に見て合意だけで終わる道ではないことを強調しておく必要がある。

イランの最大の失敗は、ほぼ半世紀にわたり核兵器の開発を躊躇してきた点にある。現在、軍事的な打撃を受けたことを踏まえると、イラン政権は核兵器の取得が不可欠であると結論付ける可能性が高い。

現在の政権、またはそれに類似した政権が権力を維持する限り、イランは将来のすべての資源を核プログラムの完成に投入すると予想される。

したがって、イスラエルは重大な戦略的決断に直面している。戦争は、アヤトッラー政権の崩壊か、イランのすべての核施設を完全に破壊し、その核能力と知識を根絶するかのいずれかの結果で終わらなければならない。

その他の結果――政権を存続させた米仲介の合意を含む――は、単なる一時的な勝利に過ぎず、真の存亡の脅威との対峙を数年間先送りするだけになるだろう。

解説

とくに解説の必要がありません。

イスラエルは「徹底的に最後までやるしかない。」という事です。

そして「中途半場な合意」は無意味だと断じています。

イスラエルを調停するは不可能とトランプ大統領は判断したのでしょう。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

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アッキード事件の亡霊再び?安倍昭恵氏が引き起こす“国際的大迷惑”

ウクライナ戦争で国際社会がロシアを非難するなか、元首相夫人・安倍昭恵氏がプーチン大統領と笑顔で接する姿が報じられ、日本中に衝撃が走りました。メルマガ『佐高信の筆刀両断』の著者で辛口評論家として知られる佐高さんは、昭恵氏を取り巻く過去の不可解な言動と、それに加担した周囲の人物たちの実態を改めて検証しています。

迷惑千万な安倍昭恵

夫婦でプーチンに利用されているのを見るのは苦々しい限りである。

安倍晋三と昭恵のことだ。

ウクライナに侵攻したロシアを全世界で避難しつつ、休戦にも持ち込まれなければならないのに、昭恵がプーチンに会って花束を渡されたシーンが世界中をかけめぐった。

今度出した『玉木、立花、斎藤、石丸の正体』(旬報社)の「佐藤優の立ち位置」の項に私はこう書いた。

「先日、ロシア外務省がトヨタ自動車会長の豊田章男や国際協力機構(JICA)理事長の田中明彦らを無制限で入国禁止にした。

ウクライナ侵攻で日本政府が発動した対ロ制裁への対抗措置としてである。

では、入国を禁止されていないのは誰か? ロシアの覚えめでたい鈴木宗男や佐藤優である」

今回、プーチンと昭恵の会談の実現に鈴木や佐藤が実際に動いたのかどうかは知らないが、この元首相夫人はまことに迷惑な存在である。

森友学園問題の時も昭恵を証人喚問せよという声があったが、今回も喚問すべきだろう。

愛国を叫ぶ彼女が、それに反することをしている。

かつて、霞が関に「安倍昭恵夫人を囲む女性官僚の会」なるものがあり、極めて評判が悪かった。

この会には各省の女性の審議官や課長らが集まり、昭恵を囲んで懇談する。しかし、これに本当はみんな行きたくなかった。

某省では大臣官房から「悪いけど、キミ、行ってくれないか」と指示が降りてきて、半ば業務の一環として40代後半の女性課長が出席することになった。

行ってみたら、会場には民間企業の女性管理職やベンチャー企業の女性管理職も少なからずいた。

「女性官僚の会」ではないのかと違和感を覚えていると、昭恵が彼女のお気に入りという芸術家を連れて来ていて、その作品の即売会が始まった。

集まった女性経営者たちが争って、高額なその作品を買う。昭恵にごまをすろうと思ってだろう。

出席した女性課長は想像を絶する異様な光景に面食らった。後日、そのありさまを聞いた男性課長は渋い表情で、こう言ったとか。

「そもそも首相夫人を囲む女性官僚の会があるだけでも相当おかしなことなのに、その場で会もうけのようなことをしてはまずいでしょう」

こんな勘違いを昭恵は国内だけでなく、国際的にやったわけである。勘違いを増長させたのは聖心の先輩でもある曽野綾子などだった。

そして、何よりも、世襲、裏金、統一教会の「SUT」にまみれた旧安倍派の議員たちである。

ロッキードならぬアッキード疑惑の森友学園事件では真面目な官僚が自殺に追い込まれた。その原因をつくった昭恵を野放しにしてはならない。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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吸気口に貼るだけ〜。夏の間ずっと、クーラーの嫌な臭い知らずで過ごそ

エアコンのお手入れは、多くの人が苦手意識を持っている家事の代表格。特にエアコンから漂うなんとも言えない臭いは、どう対策していいか分からず、諦めムードの方も少なくないのではないでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのが、コジットの「パワーバイオ エアコンのカビきれい」です。この商品の特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。

最先端バイオ研究の力でカビ・悪臭対策


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「パワーバイオ エアコンのカビきれい」は、自然の微生物(バイオ)の働きを利用して、カビや嫌な臭いを抑制するアイテム。

クロカビ・コウジカビ・アオカビ・アカカビ・カワキコウジカビという5種類のカビに効果を発揮します。また、家の4大悪臭とされるアンモニア・酢酸・トリメチルアミン・硫化水素にも消臭効果があるため、カビだけでなく臭いも同時にケアが可能です。

大手化学メーカーが長年の研究により開発した、環境保全型農業資材・有機物分解材としても実績のあるバチルス菌「BS-T2菌」を新たに採用したことで、従来品よりさらに効果がアップしたとのこと。

使い方は超簡単!貼るだけでキレイが続く


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使い方は驚くほど簡単です。

開封すると、休眠状態だった微生物(バイオ)が活性化。そのままエアコンの吸気口にペとっと貼るだけで、バイオが産出した揮発性物質によりカビ菌を抑制します。

その効果は何と最大3ヶ月も持続するのだとか。

「手間知らずでエアコンのカビ対策ができた」とSNS上でも話題となり、アツい注目を集めています。

みんなに優しい自然由来のカビ・悪臭ケアグッズ


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カビ対策アイテムの中には強力な化学薬品を使用したものも多く、小さな子どもや動物と一緒に暮らしているご家庭では使用を躊躇することもあるでしょう。

パワーバイオ エアコンのカビきれい」は自然由来のバイオの力を活用しているので、そんな心配も不要です。

カビを抑制しながら、嫌な臭いを予防し、お部屋の空間全体を快適な環境に保ってくれるとは、何とも頼もしいですね。

「クーラーが活躍する季節を、より清潔に、より快適に過ごしたい」「お掃除の手間を減らしたい」という方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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コシのあるつるりとしたうどん、美味しかった【こぐれひでこの「ごはん日記」】

【6月11日】

朝ごはん

café au lait、本日の元気、Yoghurtとジャム。

昼ごはん

葉山のうどん屋さんへ行ってみよう!と坂道を下る途中、真っ赤な花びらが散っていて、絨毯みたい。調べたら「デイゴの花」。ああ、あの歌のデイゴの花とはこんなに華やかなものだったのか! ひとつ利口になった。

バスを降りたところにあるビール醸造所Yacht Clubの壁面にある照明器具を利用して、ツバメが巣を作っていた。ヒナが4羽、餌を運んでくる親ツバメを待っていた。「ツバメが巣を作ると幸運が舞い込む」子供の頃、そんな話を聞いたことがある。この店にも幸運が舞い込むのかも。

「益うどんDEKETACHI」で、ぶっかけ冷やしうどんを食べる。コシのあるつるりとしたうどん、美味しかった。

夜ごはん

伊:カルチョフィ(英:アーティチョーク)(仏:アーティショー)の芯部分(台座のような部分)をスライスしてレモン汁をかける。スライスしたハムと混ぜる。塩とオリーブオイルをかける。これで完成する「カルチョフィのサラダ」、トマトエキス、赤いキウイ(グリーンの方が見た目も味も好きだな、私)。今夜はPizza中心のお夕飯。

一昨日、竹内さんからいただいてきたハムのPizzaを窯の中でさっと焼いて。
続いて徹君作を3枚(生地は4日前から作ってあったもの):マルゲリータ、

メランツァーネ(ナス)、

マルゲリータ(ルコラ載せ)。

武内さんのPizzaと出会う前だったら「美味しい」をなんども言ったはずだが……武内さんの出来上がりと比べると、やはり素人っぽさが目につく。味はいいと思うんだけどねえ。精進しましょ! それにしても、2人で4枚のPizzaを食べるのはきついなあ。

バニラアイスとパッションフルーツ。

切らずに1本まるごと使うとさらに美味しい!
定番の「アスパラベーコン」

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マーナの「手が濡れない魔法の傘」がいつも取り合いになるので、2本目ゲットしました

※本記事は2024年6月25日に公開された記事の再掲載です。
Text and Photographed by 小池田

彗星のように現れ、傘の開閉時ストレスを解消してくれたマーナの「Shupatto アンブレラ」。

その快適さにすっかり虜になってしまい、わが家ではいつも取り合いに……。ということで、2本目を新たに購入しちゃいました

ベルトで留める必要のない傘

マーナ「Shupatto アンブレラ」6,930円(税込)

左が以前に購入したネイビー、そして右が今回購入したカーキ。58cm62cmの2サイズ展開で、どちらも62cmを選びました。

この傘のなにがそんなに便利なのかというと、傘を留める用のベルトがないんです。

一般的な傘と同様に閉じて、手前の持ち手部分をグッと引っ張ると、

ピラピラとした生地の部分が一気に巻き込まれ、スマートにまとまる構造に。

ベルトで留める必要がないので、雨に濡れた傘で手が濡れる心配なし。雨が続く季節なんかはこれが快適で快適で……!

急いでいるときや電車の乗り降り、ショッピングなど出入りが多いシーンなどでは特に便利。もう他の傘には戻れなくなってしまいました

サイズは2種類

前述の通り、購入したのは62cmのモデルで、大人の体もすっぽりと覆ってくれる大きめサイズです。

わが家は夫婦で兼用するためこちらを選択。身長162cm女性と身長176cm男性、どちらも問題なく使えています。

ちなみに店頭でもうひとつのサイズも試してみたのですが、雨がそんなに強くない日であれば58cmでもいいかな〜という印象でした。

58cmは明るめのカラーバリエーションなので、見た目の好みで選ぶのもアリ。

内側の骨組みもしっかりしていて、強風でひっくり返ってしまったことも今のところなし!

重さは約490g(62cmの場合)とビニール傘などと比べるとやや重め。ですが個人的にはしっかりとしたつくりの割には軽く感じていて、そこまで気にはなりませんでした。

約1年使ってみて…

今回買ったもの

生地はやや薄めな印象ですが、日常的に使うには気にならない程度。しっかりとハリがあり、撥水もしてくれます

ただし使用時間が長かったり、大雨に打たれたりすると若干生地に染みているかな……? という感じ。

もちろん雨漏りするほどはありませんが、定期的に防水スプレーを振りかけることでより安心して使えそうです。

以前買ったもの

以前買ったものと比較してみましたが、大きな劣化は感じられませんでした。62cmは濃いめのカラー展開なので汚れが気にならないのも大きいのかも。

昨年の梅雨時期から約1年間使い続けていますが、撥水力が落ちた感じもそこまでしません

左が昨年のもの、右が今年のもの

以前買ったのものと今回買ったのもので唯一違いを感じたのは柄の部分の質感。今回買ったもののほうがマットになっていて、より手になじみ、滑りにくくなっているのがグッド!

以前買ったものは傷が少しついてしまっていますが、今回買ったものは傷がついても気になりにくそうですね。

もう他の傘には戻れない

また、紫外線防止効果があって、日傘としても使えるのだとか。UVカット率92.5%&UPF50+と、こちらもちょっとそこまでに使うのにちょうどいいスペックです。

約7,000円とたしかに値は張るものの、傘ってなくしたり壊れたりしない限りはなかなか買い替えないので、個人的には “お金をかけていい部分” だと思っています。

少しでもストレスフリーに雨の日を過ごしたいという人にオススメですよ。

「雨の日に車乗りにくい問題」は、傘にこのストラップを付けるだけで解決するって知ってた?

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トランプの大誤算。“身内”も批判する米軍「イラン核施設」爆撃を中国はどう見ているのか?

イスラエルの先制攻撃に端を発し、激しい攻撃の応酬が続くイラン・イスラエル戦争。一歩間違えば世界に戦火が拡がりかねないこの状況を、中国はどのように受け取り、そして今後の展開をどう見ているのでしょうか。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では著者の富坂聰さんが、この軍事衝突を巡る習近平政権の「読み」を分析・解説。さらにイラン核施設への攻撃を行ったトランプ大統領の思惑と、その決断が招きかねない結果を考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:イスラエル・イランの軍事衝突を中国はどう見ているのか

ついにトランプがイラン核施設を攻撃。中国はイスラエル・イラン軍事衝突の今後をどう見ているのか

6月22日、アメリカがB2爆撃機を出撃させ、イランのフォルドゥにある地下のウラン濃縮施設をバンカーバスターで攻撃した。そんなニュースが世界を駆け巡った。中国やロシアは、このアメリカの動きにどう反応するのだろうか。

まずは問題の発端から少し振り返っておこう。

イスラエルが「ライジング・ライオン作戦」を発動し、イランの主要な核施設、軍事施設を破壊したのは12日のことだ。イランも直ちにミサイルで応戦した。中東地域で一気に危機が高まった瞬間だ。

その後、両国の応酬は激しさを増し、多くの国の国民がイスラエル・イラン両国からの退避を急いだ。

米軍によるイラン地下核施設への攻撃のニュースはそうしたなかで流れたのだ。

根底にあるのは「イランが核兵器を製造している」とイスラエルが長年に亘り疑ってきたことだ。

ドナルド・トランプ大統領も「イランは数週間か数カ月以内に核兵器保有国になるだろう」と語り、ネタニアフ政権と歩調を合わせた。

イランは本当に核兵器保有に向けて動いていたのだろうか。

この疑惑への答えは、トランプ政権内部でも大統領と国家情報長官の見解が異なるなど、意見は定まっていなかった。それだけに一部では、「早くも2003年のイラク戦争の二の舞いになる」との懸念の声が上がった。

ただ中国は、トランプ政権が単純にブッシュジュニア時代の過ちを繰り返すとは見ていないようだ。

米軍が核施設を爆撃したといっても、限定的な攻撃であればイラク戦争のような泥沼には陥らないからだ。

ただ問題は、イスラエルとの関係だ。

イランに核協議で妥協を迫るため、トランプは明らかにイスラエルの持つ攻撃性を利用してきた。脅せばイランが慌てて合意になびくという発想だろうが、それは事態を複雑化させかねない危険性を孕む。

中国の懸念も、実はそこにある。

以前にもこのメルマガで指摘してきたことだが、中国はこうした複雑な背景を持つ紛争に、一国で向き合おうとせず、多国間の枠組みで慎重に関わろうとしている。

今回のケースでは中ロ伊3カ国の枠組みである。その上で上海協力機構、BRICS(新興5カ国)、国連にも重心を置いた外交を展開している。

安全保障理事会で即時停戦を呼び掛けたのも、その延長線上の動きだ。

中国とイランの関係は「包括的戦略パートナーシップ」だが、中国はエネルギー輸入で深くイランに依存している。

その一方で中国は、イスラエルとの対立にも慎重だ。

だからこそ「政治・外交的手段によって紛争を解決し、武力行使や不法な制裁に反対する」(王毅外相)という発言になるのだ。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

最初から仕組まれていた米軍のイラン空爆。ネタニヤフの罠にまんまと引っ掛かったトランプと米国の愚かさ

イスラエルとイランの紛争にアメリカが軍事介入するか否かを「2週間以内に決断する」とした2日後に、イランの核施設への攻撃を敢行したトランプ大統領。その裏にはいかなる力学が働いていたのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、イラン問題を捉える際に最低限踏まえておくべき歴史的経緯を紹介。その上で、何がイランを「増長」させたのかについて解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:ネタニヤフの罠に掛かってイラン空爆に引き込まれたトランプ/イラク戦争の二の舞か?

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

最初から仕組まれていた事態。ネタニヤフの罠に掛かってイラン空爆に引き込まれたトランプ

トランプ米大統領は日本時間6月22日午前11時にホワイトハウスで記者会見を開き、イランのフォルド、ナタンズ、イスファハンの各ウラン濃縮関連設備を空爆したと発表した。

13日に始まったイスラエル軍によるイラン攻撃で、すでに原子力関連施設、軍事基地、軍要人や科学者の居宅など約100カ所を破壊したとイスラエル側は発表しているが、フォルドの施設は地下80~90メートルにあり、米軍が保有するB-2ステルス爆撃機で重量15米トンの大型「バンカーバスター」(通称モグラ爆弾)GBU57/Dを投下しない限り、破壊することができない。

そのためネタニヤフ首相は、昨年11月の大統領選の直後からトランプに働きかけ、6月に入ってようやく、曖昧ではあるが米軍参加のゴーサインを得て13日から作戦を開始した。ネタニヤフは今回、イランの核兵器開発に繋がる全ての原子力関連施設を完膚なきまでに“除去”することを目標としており、米軍参加がなければそれを完遂することができないので、この事態は最初から仕組まれていたと見るべきだろう。

トランプは演説で、「濃縮施設は、完全かつ徹底的に抹消された」と宣言した。しかし、イラク側は損害は軽微で、事前に予防措置を講じていたこともあり放射能が拡散する事態は避けられたとしている。またIAEA(国際原子力機関)は、ナタンズとイスファハンでは施設に損傷を与えたが「フォルドは無傷」との判断を示した。フォルドは80~90メートルの深さがあり、1発では60メートルほどで止まってしまう可能性があるため、同じポイントに2発連続で打ち込まなければならないと言われており、それが上手くいっていなかったかもしれない。

いずれにせよ、それを確かめることもせずにトランプが成功を宣言し、作戦参加の航空機を本土に帰還させてしまったのは謎で、「ネタニヤフがうるさいから1度はやってやるが深入りするのは御免だ」と思っている可能性もある。

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