「武器支援」ができない岸田首相の功績は?G7広島サミットは成功だったのか

21日に閉幕したG7広島サミット。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、「G7広島サミットは成功だったか?」をテーマに、自身の見解を述べています。「核なき世界」は実現するのでしょうか?

G7広島サミットは成功だったか?

今回は、G7広島サミットについて考えてみましょう。

「核なき世界」について

サミット、表のテーマは「核なき世界」でした。G7の首脳が、原爆資料館を訪れ、慰霊碑に献花し、核軍縮に関する「広島ビジョン」が発表された。

世界の現状を考えると、一見「無意味なこと」にも思えます。

プーチンが、核使用の可能性に言及し、ウクライナと欧米を脅迫している。こんな状況で、G7の核保有国アメリカ、イギリス、フランスが核軍縮できるとは思えません。

とはいえ、長期的に見れば、「とても意味あること」かもしれません。

1800年にアメリカで、「黒人奴隷はいなくなりますよ」といえば、「愚かな夢」と思われたでしょう。しかし、奴隷はいなくなりました。

1900年に「植民地をなくしましょう!」といえば、「ありえない!」とバカにされたでしょう。しかし、植民地はなくなりました。

1919年、日本はパリ講和会議で、「人種差別撤廃」を訴えました。国際会議でこういう主張をしたのは、日本が初めてです。当時、誰が「人種差別のない世界」を想像できたでしょうか?しかし100年経った今、人種差別は、かなり減りました。

黒人と白人のハーフがアメリカ大統領になる。黒人と白人のハーフが、イギリスの王子と結婚する。

だから、「核兵器のない世界」を夢見るのもいいことです。

今は難しくても、50年後、100年後には実現できるかもしれません。その時、広島サミットでG7の首脳がそろって原爆慰霊碑に献花した写真が、歴史の教科書に載っているかもしれません。

私たちは、リアリストですが、ただのリアリストではありません。「『理想を目指す』リアリスト」です。だから、「核なき世界」をG7のテーマに掲げてもいいでしょう。

裏メインテーマはウクライナ

しかし、実質的メインテーマはウクライナでした。

世界には現在、3つの大問題があります。

1つは、ウクライナ―ロシア問題。2つ目は、台湾―中国問題。3つ目は、北朝鮮問題。

しかし、この中でウクライナ―ロシア問題は、別格です。リアルな戦争が1年以上も続いているのですから。

そして、ウクライナ問題は、「台湾問題に巨大な影響を与える」という意味で重要です。どういう意味でしょうか?

ロシアがウクライナに勝利したら、どうなるでしょうか?習近平は、「プーチンは、日本、欧米から支援を受けるウクライナに勝った。それなら、中国が台湾に侵攻しても勝てるだろう。日本、欧米恐れるに足らず!」と考え、台湾侵攻の可能性が高まります。

逆に、ウクライナがロシアに勝ち、プーチンが失脚したらどうでしょうか?習近平は、「日本と欧米の支援によって、ウクライナはロシアに勝った。中国が台湾に侵攻すれば、勝てないかもしれない。俺も、プーチンのように失脚するかもしれない」と考え、台湾侵攻の可能性が減ります。要するに、

・ロシアが勝てば、台湾侵攻の可能性が高まる
・ウクライナが勝てば、台湾侵攻が減る

ということで、日本は、ウクライナを助けることで、「台湾侵攻を阻止する戦い」をしているのです。

日本は、なぜウクライナを支援しつづけるのか?日本が、中国との戦争を回避するためなのです。

百貨店出店にまで拡大した「売らない店」の伸びしろに集まる注目

最近増えているという「売らない店」をご存知でしょうか? 百貨店にまで拡大しているというこの店舗形態について今回のメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』で、著者の理央さんが紹介しています。

なぜ売らない店が増えているのか?百貨店に学ぶ真のオムニチャネルと顧客体験の重要性

“売らない店”が百貨店へ拡大しています。

米国発のスタートアップ企業の、b8ta(ベータ)というD2C企業が火付け役で、自ら出店していることに加えて、そのノウハウの外販を始めたとのことです。

「売らない店」のコンセプト

「売らない店」とは文字通り、商品を直接販売しない店舗のことを指します。

ここでの主な目的は商品を売ることではなく、商品の魅力を伝え、その価値を顧客に理解してもらうことになります。

顧客が店舗で試着や試食など実際に体験し、自然な購買体験の中で、その商品の価値を感じてもらうことで、購入意欲を高めることができるのです。

このショールーム機能に特化したリアル店舗で、店舗ではみたり触ったりでき、実際に買うのはオンラインで、というような形態の小売業になります。

日本経済新聞の5月10日の記事によると、実際に、先程のベータだけでなく、高島屋、大丸百貨店では、自店舗にショールーム機能に特化した店舗が、テナントとして入っています。

ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要性

「売らない店」を成功させるには、ユーザーエクスペリエンス(UX)、すなわち店頭での顧客体験の“質”が、大きな鍵になります。

たとえば、店舗自体が商品を引き立てる、舞台装置となるようなデザインの独自性が重要です。

来店者がブランドの世界観をリアルで体感できる、特別な体験を提供することが大事です。

スタッフとの対話も重要です。スタッフは商品の価値を伝えるための、重要な役割を果たすことはいうまでもありません。

商品知識だけでなく、人間的な魅力や対話能力を、兼ね備えていることが求められます。

この対話が大事ですよね。売り込みやアドバイスするのではなく、適切なタイミングで、顧客と会話のキャッチボールをすることになります。

ECにはできないことなので、とても重要なポイントになります。

実際に商品を触ったり、操作したりする、体験型のデモンストレーションができることも重要です。

訪問者が、商品の利点や機能性を体感することによって、より深く商品を理解できます。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

なぜ、私達は「悪い習慣」を断ち切ることができないのか?

良い習慣を続け、悪い習慣を断ち切るためには、何をすればいいのでしょうか。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、習慣のメカニズムを脳科学と心理学の知見から学ぶ一冊です。

これはすごい⇒『習慣と脳の科学』

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習慣と脳の科学

ラッセル・A・ポルドラック・著 神谷之康・監訳 児島修・訳 みすず書房

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、『やり抜く力GRIT』のアンジェラ・ダックワースが絶賛する、習慣と脳の決定版科学書。

【参考】『やり抜く力GRIT

脳神経科学や心理学の知見の集積から、習慣を形成する脳のメカニズムを解き明かしたもので、かなり本格的な論考です。

特に第2章「脳が習慣を生み出すメカニズム」は、難解ながら必読で、これを読むと、ちまたの脳科学本や習慣本は、かなり事実を単純化して伝えていることがわかります。

脳に直接路と間接路があることや、ドーパミンがニューロンに直接興奮や抑制を引き起こすのではないこと、ニューロンにはさまざまな種類のドーパミン受容体があることなど、複雑なメカニズムが、丁寧に順を追って説明されており、仕組みがよくわかります。

そしてなぜ習慣形成が難しいのか、一度形成された悪い習慣が元に戻ってしまうのか、その理由もよくわかりました。

ウォーレン・バフェットをはじめ、多くの成功者は習慣の重要性を説きますが、それは良い習慣が、人間を半自動的に成功に導くからだと思います。

逆に、悪い習慣は人生を破壊する威力を持つので、われわれは誰しも、習慣のメカニズムを一度は学ぶべき。

本書は、その習慣のメカニズムを解説した、現時点で最高のテキストだと思います。

習慣形成や衝動のコントロール、学習などでお悩みの方はもちろん、わが子や生徒を正しい道に導きたい、すべての人におすすめの内容です。

単純化され過ぎた本のなかには、成功のための鍵は見つからない。

そうわかっている人にぜひ読んで欲しい、骨太の一冊です。

「ChatGPT」の質を上げるのは使う人次第。上手なプロンプトの使い方

今後、会社でChatGPTを導入するようなのですが、プロンプト(応答を生成するための文章)をなかなかうまく使うことができません……。そんなお悩みに、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんが回答しています。

Question

shitumon

ChatGPTが大ブームなので、いろいろ触ってみています。会社にも6月から導入されるとのことで、楽しみにはしていますが、プロンプトがうまく使えません。質問しても、わかりきったような答えしか返ってきませんし、今有名な「深津式プロンプト」をやっても、一般的な回答しかなく、しっくりきません。どういうふうにアプローチすればいいのでしょうか。事業部会議をうまく進める方法とか、面倒くさい同僚をうまくあしらう方法とか、新事業案を効果的に出す方法とか知りたいのですが。

 

 

赤羽さんからの回答

ご相談、どうもありがとうございます。おっしゃる通りで、ChatGPTはプロンプトをどう作るかが重要です。今後、プロンプトを自動生成するとか、簡単なプロンプトであとは自動的に動いて聞いてくれるとか、もありますが、まずは今の状況でプロンプトを工夫し、使いこなせるようになることが今後も活用し続ける鍵になりますね。

従来は、「会議をうまく進めるにはどうしたらいいんだろう」と思ったときは、検索エンジンに「会議 進め方」といった言葉を入れて検索し、いくつかの記事を見つけて読み、そこから一定の理解を得ていたと思います。

検索ワードの選び方が重要でしたが、工夫してもそこまで差がないので、何度か検索したり、記事を多く読んだりして、必要な情報を選び取っていたと思います。

いっぽう、ChatGPTは普通に会話ができるので、何も考えずに思ったまま、「会議をうまく進めるにはどうしたらいいですか」と聞いてしまいますよね。

これが問題です。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

ムダの極致「PTA」は即廃止せよ。絶望的な“現状維持型”組織が対応できぬ5つの大問題

かつてはそれなりの役割を果たしてきたとされるも、今や多くの保護者から忌避される存在となっているPTA。何がこの現状を招いたのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、PTAが直面している5つの問題を列挙。それらに真摯に向き合わない限り組織の将来はないとしつつも、「現状維持型の彼らに自己改革は困難」との見方を記しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年5月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

終焉に向けひた走るPTA。現状維持型人材が結集した団体の悲劇

PTAの評価が大きく揺らいでいます。そんな中で、ここ数年、個々の家庭がPTAから脱退するだけでなく、学校の中でPTAを廃止するとか、更には広域圏のPTAの連合組織が日本PTA全国協議会(日P)から脱退するなどの動きも出ています。

そんな中、この夏、8月には日Pの「全国研究大会、広島大会」が開催されるのですが、その企画の中にある研究者の講演が予定されているとして、問題になっていました。一部の日P関係者によると、その講演の演者は「『男性脳・女性脳』といった言葉を強調した言論活動をしてきた」のだそうです。そこで日Pに対しては、講演の企画の経緯や理由を問う「公開質問状」が送られたとして、朝日新聞(電子版)が報じていました。

そこで、その「広島大会」の内容を調べてみました。確かに日Pの会報にあたる『日本PTA』にはその分科会の構成が書いてあります。また、前年度に山形で行われた大会の詳細や、各ブロックでの研究大会の内容も出ていました。

驚いたのは、その内容です。いい例が昨年の山形大会ですが、「第1分科会『学校教育』、迷わない子育てはない!子育ての悩みを共有できるPTA活動」に始まって、10の分科会があったのですが、そのどこにも「PTAの危機」について触れているものはありませんでした。各地のブロックでも
そうですが、今回の広島でもそのようです。

今、全国のPTAは危機的な状況にあります。具体的には、次の5つの問題に直面しているのです。

(1)なり手がいない。イメージが悪い。くじ引きで負けた人が役員になるという情けない組織に対して、多くの家庭では裏で親子で悪口を言っている。

(2)そもそも「共働き時代」への対応が完全に欠落している。

(3)ベルマークをチマチマ切り抜いて台紙に貼るなど、全く時代遅れで非生産的な活動。DXへの対応ができていない。

(4)ジェンダー平等の思想にも対応していない。

(5)会費の学校へのダイレクト寄付や、多くの会員保護者が不快に思う酒席などへの支出など、カネの流れへの厳しい目がある。

仮に、日Pがこれからも教育界で「役に立ちたい」と思っているのなら、この5つの問題に対して真摯に向き合い、自己改革をしないと組織の将来はないのではと思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

「失われた30年」の元凶。霞が関も大企業も向き合おうとしない“時代遅れの文化”

もはや「凋落」と表現する他ない日本産業界の惨状。この先我が国はどこに活路を見出すべきなのでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、自身が注目する2つの分野を上げるとともにその理由を解説。日本が再び世界を席巻するため策定すべき国家戦略を提示しています。

【関連】ChatGPTで「君、クビね」続々。AI失業の米国最新事例とは?Windows95の父・中島聡がAuto-GPT、BabyAGIを「今すぐ使え」と叫ぶ訳

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

日本の失われた30年を経産省から見続けた経済産業政策局長インタビューを読んで思うこと

なぜ「失われた30年」を止められなかったのか…経産省が「結果を出せなかった」と反省するバブル崩壊後の誤算

日本の「失われた30年」を経産省から見続けた飯田祐二・経済産業政策局長のインタビューです。

飯田氏によると、「失われた30年」の原因は、日本企業が売り上げを増やすことよりもコストカットを優先し、同時に、国内投資よりも海外投資に力を入れた結果、日本国内の賃金が伸びず、国内経済の活力が失われた結果だとのことです。

今後は、官も一歩前に出て大胆な国内投資を呼び込もうとする「新機軸」戦略を進めるが、その中で注目すべき領域が、

  1. 炭素中立型社会
  2. デジタル社会
  3. 経済安全保障
  4. 新しい健康社会
  5. 災害に対するレジリエンス社会
  6. バイオモノづくり革命の実現

とのことです。

いかにも霞ヶ関の官僚が言いそうな優等生的な答えですが、過去30年間、彼らが頭を絞って色々とやってきながら、なぜ失敗しづつけて来たのかに関する、しっかりとした考察なしには前に進めないように思います。

霞ヶ関の官僚たちが決して向き合おうとしないのが、日本社会に蔓延する「天下り文化」です。日本では、役所から民間への天下りはもちろんのこと、民間企業から子会社や下請けへの天下りも横行しています。霞ヶ関や大企業の偉い人たちが、自分たちの天下り先確保のために会社を作り、そこに仕事を流し込むようなことが、堂々と行われているのが日本社会なのです。

この日本社会に蔓延している「天下り文化」が、企業間の自由競争を阻み、ベンチャー企業が成長しにくく、企業や人の新陳代謝がなかなか進まない日本社会を作っている事実から目を背けてはいけません。

私が20年前近くから批判している、日本のIT産業の「ゼネコン構造」も、「天下り文化」と非常に親和性が良く、いつまで経っても解消されないのです。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

子どもにとって罵倒は「毒」と同じ。スポーツ指導者の暴言から我が子を守る術

少なからず存在する、子供たちに対して心無い言葉をぶつけるスポーツ指導者。そんな叱咤激励を超えた暴言は、子供たちにとっては大きなマイナスにしかならないようです。今回のメルマガ『サッカー家庭教師:谷田部のブログでは書けない話』では、サッカーの悩みを改善する動画サイト(谷田部真之助.net)を主宰するサッカー家庭教師の谷田部さんが、悪い言葉の影響は「毒」と同じだと断言。さらに言葉に毒された状態では競技の上達も見込めないとして、子供たちから毒を抜く重要性を訴えています。

悪い言葉の影響は「毒」と同じ。サッカーでの「いじめ」を克服するために

こんにちは谷田部です。

サッカーでのいじめ。あまり使いたくない言葉なのですが、あまりに大人(監督・コーチ・自称指導者)の言葉の暴力がひどくダメージを蓄積している子が非常に多いため今日はあえていろいろと書いていこうと思います。

それに伴ってクソみたいな金魚の糞の加担する子供たちを相手取るときにも使える内容にはなります。

簡単に言うと「メンタルトレーニング」というくくりになるかと思います。これも上記と同じく谷田部的には好きな言葉ではないのですが、この抽象的な「メンタルトレーニング」なるものをもう少し具体的にお話ししていく内容になります。

悪い言葉の影響は「毒」と同じ

罵倒や文句、とにかくダメ出し…、そういった言葉でのモチベーション低下している状況。

言葉という目に見えないダメージは「毒」の蓄積と同じようなダメージを負わせます。そのダメージは「自信」という一番大切な部分をしっかりと傷つけて損傷させます。

RPGであれば薬草や呪文で治せるところですが、実際のところこうした治癒の方法というのは時間が解決するほかありません。それでも現代のサッカーの環境ではこうした毒が抜けきる前にまた「毒される」という負のスパイラルから抜け切れていない子が大勢います。

そして、この影響は子供本人だけでなく、親御さんたちにまで知らず知らずに影響を与えているのが怖いところです。

「毒」を抜け。まずはデトックスから

言葉の暴力の渦中、それを鵜のみにして、何とかこの状況を脱しよう。

精神的にダメージを負った状態で「上手くならなければ」、とトレーニングをしてもそれは逆効果になることが多いです。

肉体的なダメージ(怪我)においてはしっかりと治さないとトレーニングを無理にはしないですよね。それと同じく、精神的ダメージにも回復させることは大切です。

手負いの状態で、いきなり必死にどうにかしようともがいてもそれは意味を成しません。

デトックスをしないで練習をしてもそれは上手くならない

精神的ダメージのある状態でトレーニングをしてもすんなり入らないどころかゆがんだ状態で入るため、定着力も下がります。さらに定着したとしてもいいイメージで入っていないためネガティブスキルになります。

言葉の暴力の場合は、上記に挙げた「毒」に侵された状態です。本来であればまだ時間をかけて休むことから始めなければなりません。

もっと言えば、毒を受けない状態にすることが実は一番大事だったりします。

この記事の著者・谷田部真之助さんのメルマガ

月商950万円をプラス。売上が戻らぬ地方の飲食店が獲得した「ある需要」とは?

コロナ制限も解除され、賑わいを取り戻した都市部の飲食店。しかしながら地方や郊外に目をやると、戻らぬ売上にあえぐ店舗が多数存在するのも事実です。そのような中にあって、宅配弁当で月商950万円のプラスを実現した店舗がありました。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、1,000万円に迫る売上の付加を実現させた和食系飲食店の戦い方を紹介。組単価が高い「ある需要」の獲得法をレクチャーしています。

※ 本記事は有料メルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2023年5月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読どうぞ。

売上が戻らない地方×郊外店舗が店外売上950万円作った方法

4月も過去最高月商!みたいな景気が良いパターンもあるのですが、真逆で消費が弱いままのエリアもあります。

それが地方都市の更に郊外店舗。

大手チェーン店の立地別売上で見ても、最も戻りが弱いエリアです。

中小企業の場合だと和食系の業態が多く100坪くらいの大箱店舗ですね。法事や宴会が主な利用シーンです。

日々出張していると、東京→人口10万都市みたいなケースだと、消費への捉え方の差に愕然とします。

えっ、まだそんな状況ですか!?みたいな。

そのため、法事や宴会が主な利用シーンだと特に売上が戻らない状況です。

そんな中で人口数十万人台の地方都市かつ郊外で戦われているご支援先が月商950万円を弁当宅配で付加されました。

他都市においても再現性が高いため、下記またご参考頂ければと思います。

■月商950万円の内訳

  • 売上=組数×組単価

上記で見るとこんな感じ。

  • 950万円=264組×3.6万円

地方においての魅力はこの組単価!効率が非常に良いですよね。

■なぜ組単価が3.6万円なのか?

年間を通じて高い組単価。

何故なの?という部分ですが、これが冒頭の元々の強みである利用シーンの話です。

法事法要と宴会。

特にこの法事法要における受注が組単価の大きな押し上げ要因になっています。

■法事法要の獲得

売上に占める法事法要の比率が50%!

ちなみに法事法要だけの注文単価は4.5万円を超えています。

お店ではやらないけれども、自宅やお寺では実施する。

この辺りが地域特性を感じますよね。

何故ここまで法事法要の獲得ができるのか?リピーター様・新規様の視点で見ます。

<リピーター様の視点>

法事法要を伸ばす一番の方法。それは顧客データベースです。

  • 通夜→葬儀→初七日→四十九日→一周忌→三周忌→七周忌→…

このように流れがあるにも関わらず、「周忌ヒアリング」をしないお店が多すぎです!

大分類の法事とだけ把握し、結果的に次のフォローができないという。

こちらの企業様が素晴らしいのが、店内法事の頃からしっかり法事ヒアリングを行い、顧客データベースがバチっと揃っていました。

あとはそこにDMを行うだけ!それで着実に売上が伸び続けていらっしゃいます。

<新規様の視点>

チラシを継続的に実施しています。

今更チラシ!?と思いますよね。そうなんです、チラシなんです。

もちろんWEB媒体も強化しており、CVRも3.5%以上とかなり効率的。

CPAもたった850円!案件が入れば入る程に売上と利益が伸び続けます──(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2023年5月22日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

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KDDIがIIJの筆頭株主に。競合やJR東日本との止まらない「協調」

効率を高めながらビジネスを広げるためには、異業種はもちろん同業他社とも「協調」できるところはしたいもの。大手キャリアKDDIの「協調」路線に注目するのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、KDDIがIIJの株式をNTTから買い付けて、同社とともに筆頭株主になることや、楽天とのローミング接続の見直しなど、競合と協調する動きを紹介。異業種では2025年春に高輪ゲートウェイへの本社移転を控えて、JR東日本との良好な関係に期待を示しています。

KDDIがIIJの筆頭株主に。競争と協調がさらに加速

KDDIの「競争と協調」が止まらない。2023年5月18日、KDDIはインターネットイニシアティブ(IIJ)と資本業務提携を締結したと発表した。IIJの発行済み株式総額の10.0%にあたる普通株式1870万7000株を総額512億円で日本電信電話(NTT)から買い付ける。これによりKDDIはNTTとともにIIJの筆頭株主となる。

IIJは世間からは「NTTの関連会社」というイメージで見られていたようだが、なかのひとに話を聞くと、そんな雰囲気は全くない感じがしている。逆にNTTが筆頭株主にいるというのを煙たがっている風にも見える。

IIJにとってみれば、KDDIも筆頭株主となることで、かなりバランスがよくなるのではないだろうか。それにしても驚きなのが、IIJの株式がNTTからKDDIに売られるという点だ。しかも、報道によれば田中プロが間に入っているという。KDDIがIIJの株を欲しがるのは理解できるが、一方でNTTがIIJ株をライバルのKDDIに売り渡してしまうのがイマイチ、理解できなかったりもする。

ここ最近、KDDIの「協調」っぷりが加速している感がある。先日は楽天モバイルに対して、ローミング接続の見直しを実施。楽天モバイルが飲める条件になった模様だ。高橋誠社長は「そんなに貸さないからね」と一言、筆者に語っていたことから、楽天モバイルのローミングが、KDDIと同等のネットワーク品質にならないとされる。あくまで99.9%の人口カバー率で圏外の場所がなくなるということに過ぎないようだ。

KDDIはソフトバンクに対しては「5G JAPAN」として5G基地局のシェアリングでタッグを組んでいる。KDDIはソフトバンクとシェアリングすることでNTTグループに対抗していくかと思いきや、NTTグループが注力しているIOWNのフォーラムに加入してしまった。まさかライバルであるはずの3陣営とうまいこと協調してしまうとは思わなかった。

また、今週、2025年春に高輪ゲートウェイに本社を引っ越すという発表があった。JR東日本が開発を進めるTAKANAWA GETEWAY CITYに本社を移転し、1万2000人の社員の人流データなどを収集し、デジタルツインで活用していく。

KDDIとJR東日本は、かつてUQコミュニケーションズを立ち上げるときには出資もしてもらっているし、アップルがiPhone7でモバイルSuicaに対応するという発表をした際には、なぜかKDDIの田中孝司社長の横にJR東日本の小縣方樹副会長がいたときもあった。

高輪ゲートウェイへの引っ越しはKDDIとJR東日本の仲の良さを改めてアピールした感がある。今後、KDDIがどこかの企業に対して巨額な資本業務提携を仕掛ける際、ひょっとするとJR東日本がサポートするなんてこともあり得るのかも知れない。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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テレビ千鳥「デニムいじり炎上騒動」にTV関係者が苦言。原因は“芸人の地位が上がりすぎ”?

5月4日放送の「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)の一部内容について抗議が殺到した件を受けて、テレビ朝日は22日、謝罪文を発表した。問題となったのは、番組内「春服買いたいんじゃ!!」企画で、お笑いコンビ・千鳥の2人がセレクトショップ「STUDIOUS」に訪れたときの場面。ファッションブランド「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」のデニムを試着した大吾(43)は、「正面チャック2枚ち◯ぽ出し変質者やん!」と自虐し、文言が番組テロップにも表示された。これに、同ブランドのデザイナー・柳川荒士氏が猛抗議。騒動に至ったというわけである。なお、テレビ朝日は「ブランド側に許諾を求めておりませんでした」としている。

賛否が分かれる中、テレビマンは何を思う?

今回の件はネットでも賛否が分かれているが、「デザイナーも服もかわいそう」「作った人がムカつく気持ちもわかる」といった苦言が目立つ。また、千鳥の「芸風」を疑問視する意見も出ているようだ。

この騒動を、業界関係者はどう見ているのだろうか? バラエティ番組などの放送作家をしている30代男性に話を聞いた。

「テレ朝が『性的表現を想起されるような演出~』と謝罪していましたが、まさにそれで、面白くて笑えても、この時代にそぐわない演出でしたね。千鳥さんは大阪時代から“攻め”の芸風を貫いていて、それが東京でも受け入れられました。本人たちやスタッフは平常運転のつもりでやっていたんでしょうけど、ちょっと配慮が足りなかったと感じます」

こうしたテレビ番組への批判は近年、珍しいものではない。中には、「過剰なクレームがテレビをつまらなくさせる」といった声を上げる人は昔から一定数いるが、それについてはどう思っているのだろう?

「……そうですね。まあ、スポンサー企業もクレームには敏感ですから、制作サイドもそれを意識して作らねばならず、批判を浴びる可能性の低い“クイズ番組”といったジャンルが増えていることに不満がないと言ったら噓になります。しかし、今は昔と違って簡単に“批判”を受ける時代、というのが現実でして、それに合わせて面白いものを作っていかないとダメなんですよね。なので、クレームが番組をつまらなくさせているかもしれないけど、テレビマンがもっと工夫して、批判されないギリギリのモノを制作していくしかないんだと思っています」(前出の放送作家)