内閣府、景気動向指数「悪化」に下方修正。選挙前に増税延期も?

NHKや時事通信など報道各社によると、内閣府は13日、今年3月の景気動向指数が2か月ぶりに低下し、指数の動きから機械的に導かれる景気の基調判断を「悪化」に下方修正したと発表した。同判断が「悪化」となったのは、2013年1月以来、6年2カ月ぶりだという。内閣府によると、中国経済の減速で企業の生産が落ち込むなどしたためとしている。

● 景気動向指数(平成31(2019)年3月分速報) ※PDFが開きます

この報道を受け、ネット上では「夏の参院選前に消費増税の凍結をする理由づけでは?」「アベノミクスは失敗ということか」「統計偽装がバレた結果」など、経済政策に対する批判の声や選挙前の前フリを指摘する声なども挙がっている。(随時更新)

Twitter上の反応










今回の内閣府発表を受けて、「リーマンショック級の経済危機が訪れない限り10%に増税する」と表明している消費税増税の条件である景気判断について注目が集まるのは必至。今後の情報を注意深く見守る必要がありそうだ。

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image by: 内閣府HPより景気動向指数(平成31(2019)年3月分速報)「一致指数の推移」

ZOZO「時給1300円でバイト2千人採用」に賛否。年収低すぎの声も

前澤社長が1億円分の現金をバラまいたり、出店ブランドが撤退したり、業績が一気に悪化したり、急に割引サービスを終了したりと、話題にはこと欠かない「ZOZOTOWN」運営元のZOZO。そんなZOZOの前澤社長が13日、自身のツイッターに「時給1300円でアルバイト2000人募集します」とつぶやき、「正社員は募集しないのか」「これでも手取りで年収200万円か」「クビ切り要員を増やしただけ」とネット上で批判の声や賛同の声など、賛否両論が渦巻いています。

前澤社長によると、ZOZOは週4日以上の勤務で時給が1300円になるアルバイトを2000人募集すると発表。

「夢を叶えるためにバイトしながらバンドの練習も可能」といった趣旨の内容を前澤社長がツイートしたものの、ネット上では、非正規社員の数しか増やさない点や、いくら時給が高いとはいえ手取りで月18万円しか手にできない現実、そして簡単に辞めさせられる要員を増やしただけでは?という批判的な意見が多く挙がってるようです。ネット上の声をまとめてみました。

ZOZOバイト2000人募集に関するTwitterの反応

やはり、やや批判の声が多いようです。前澤社長の言動などによって業績が下がり「月に行く金があるなら従業員に還元を」という意見もあって、今回の時給になったというZOZO。しかし、正社員の比率改善や労働環境、ボーナスの金額アップなど、もっと大々的に問題を解決しない限り、ZOZOが世間から「さすが!」と認められるのは難しいのかもしれません。はたして2000人ものバイトは集まるのか、批判は続くのか、奇跡の復活はあるのか、今後もZOZOの動向に目が離せないことだけは確かです。

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image by: ZOZO

ついに日高屋、てんやも参戦。低価格とんかつ戦争が激化する理由

今、低価格とんかつ業態に、日高屋、丸亀製麺、てんやと言った有名店を展開する外食各社が次々と参入し話題となっています。なぜ今「とんかつ」なのでしょうか。今回、フリー・エディター&ライターでビジネス分野のジャーナリストとして活躍中の長浜淳之介さんが、様々な側面からその理由を分析するとともに、「低価格とんかつ業態の今」と今後の見通しを詳細に記しています。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

低価格とんかつに新規参入が相次ぐわけ

外食で低価格とんかつ業態に新規参入が相次いでいる。「熱烈中華食堂 日高屋」を展開するハイディ日高が「とんかつ日高」を今年1月に出店。「丸亀製麺」のトリドールホールディングスが「豚屋とん一」を2015年から展開。「天丼 てんや」のテンコーポレーションが「とんかつおりべ」を昨年12月にオープン、などといった具合だ。

背景には、低価格とんかつ業態の急成長がある。この分野のパイオニアは、アークランドサービスホールディングスの「かつや」。1998年相模原市南区に1号店をオープンして以来、順調に店舗を伸ばし、国内367店(18年12月現在)を展開している。また、牛丼「松屋」の松屋フーズホールディングスが展開する「松のや」(松乃家、チキン亭と表記する店もある)も、190店(19年4月現在)まで増えてきた。

14年末には「かつや」は292店、「松のや」は60店だったので、それぞれ5年ほどの間に「かつや」は1.3倍、「松のや」は3倍以上に店舗数が伸びた。しかも、アークランドサービスホールディングスは、07年の上場以来、なんと12年連続の増収増益を達成している優秀な企業である。

このような先行する2つのチェーンの好調な業績が、外食各社が新規参入する呼び水になっているのだ。既に飽和状態になっていると言われる、牛丼やハンバーガーよりも伸びしろがあってたいへん魅力的な市場と考えられている。

さいたま市大宮区の「大宮駅西口DOMショッピングセンター」地下1階に、1月30日、「とんかつ日高の1号店がオープンした。首都圏駅前に約400店舗を広げるラーメンを核とした「日高屋」チェーンを運営する、ハイディ日高の新業態である。同社は大宮に本社があり、その御膝元だ。隣のテナントには「日高屋」が出店しており、同じ業態を出すわけにはいかない立地

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ハイディ日高は、競合する商圏に「日高屋」を何店も出店して共倒れを防ぐために他業態の開発を急いでおり、焼鳥の「焼鳥日高」は28店にまで増えている。「大衆酒場日高」も2店ある。

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「とんかつ日高」の立地する場所は、ダイエーの出入口となっており、フードコートもすぐ近く。主婦やファミリーが集まるスーパーに隣接する場所なので、焼鳥、大衆酒場のようながっつりと飲む業態には似つかわしくない。そうした検討がなされた結果、とんかつ業態がセレクトされた。

批判覚悟でヤフーを連結子会社化したソフトバンク孫社長の皮算用

先日、ヤフーの子会社化を発表したソフトバンク。この動きを、今年10月に携帯電話事業に参入する楽天への対抗策ではないかとみているのが、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今後は両社による「ユーザー囲い込み」がかなり激化するだろうと、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』にて予測しています。

ソフトバンクがヤフーを連結子会社化━━孫社長「お前が仕組んだと言われるのは嫌だなぁ」

ソフトバンクヤフーの株式を取得し、連結子会社化すると発表した。

このリリースを受け取ったとき、最初に思いついたのは「また、ソフトバンクグループ内で資金のやり取りを発生させているな」ということだった。今回の連結子会社化により、ソフトバンクの資金がヤフーに入り、ソフトバンクグループにヤフーの資金が入る構図だ。

すぐにかつての「ヤフーがイー・アクセスを買収して第4のキャリアとしての参入を発表するも、その後、断念」という茶番劇を思い出してしまった。

誰しも「キャリア事業で稼いだソフトバンクの資金をソフトバンクグループが巻き上げる」という構図を浮かんだはずだが、そのあたりは孫さんも意識していたようだ。

4月9日に行われたソフトバンクグループの決算会見で孫さんは「『また孫が(ソフトバンクの)バランスシートを財布代わりに使い、親会社の資金繰りに使いたいから仕組んだんだろう』と色々な人に言われるかもしれない。それは嫌だなぁ、と(宮内ソフトバンク社長と川邊ヤフー社長に)申し上げた」と語っていた。

孫さんとしてはメディアやネットからの指摘はお見通しだったというわけだ。

しかし、宮内社長らに「そういう小さなことは忘れてくれ。批判を受け止めてくれ」と説得され、受け入れることにしたという(あとから作った話かも知れないが)。

ただ、結果としてヤフーの自社株買いにより、ソフトバンクグループに資金が入ることで「財務バランスの強化とソフトバンク・ビジョン・ファンド2の準備、さらに株主配当の増配に使う」(孫さん)とのことだった。

今回の資金移動、節税のためという指摘もあるが、なんだかんだでグループ全体としてはハッピーだったのではないか。

連結子会社化を発表した翌日にはソフトバンクの株価が上昇。10日の終値は1424円となった。売り出し価格である1500円にはいまだに届かないが、連結子会社化の発表でかなり持ち直した感がある。ヤフー株も上昇した。

今回の発表を聞いて、もうひとつ直感的に思ったのが「楽天対策かな」という点だ。

30代中国人エリートは1回のボーナスが1億6000万円って本当?

急速な勢いで発展する中国経済の波に乗って、中国人の給与額が驚くほど高騰し続けているのをご存知でしょうか。中国、香港ほか、東アジアの社会事情、ビジネス事情に詳しいフリージャーナリストの中島恵さんが、自身のメルマガ『ジャーナリスト中島恵が語る中国&香港とっておきの話』で、実際に現地の知人に聞いた給与額の急上昇ぶりについてレポートされています。

中国人の給料ってどのくらい?

これについては、ある男性読者さんからご質問をいただきましたので、ここでお答えしようと思います。

読者さんは最近、北京や上海にはほとんど行く機会がないそうで、私の本を読んで、今の中国事情をなんとなくイメージしてくださっているそうです(ありがたいことです…自分の本を買っていただけるのが、いちばんうれしいです)。
中国の企業の人件費はどのくらいか、また、日本のハイテク企業や韓国のハイテク企業が中国でモノづくりをする際、メリットはあるのか、などを知りたいというお話でした。

ハイテク企業の現状については、簡単にお答えすることは難しいので、今日はお給料についてだけ、お答えしましょう。そういえば、私はよく講演会などを行いますが、そこで中国人のお給料の話をすると、みんな目を輝かせます。

やはり、日本人も「他人のお給料」が気になって仕方がないのですね

それは世界共通だと思います。でも、中国人のお給料について、私が具体的な例をお話すると、みんなとても驚きます。壇上から見ていて、その驚きの表情を見るのは、けっこう楽しいものです(笑)「ほら、意外でしょう?」と思ってしまいます。

いくら中国が経済発展しているといっても、やはりまだ日本人には「日本人の給料のほうが高いだろう」という思い込みみたいなものがあるんですよね。

私が今年2月ごろに聞いた仰天エピソードですが、テンセントという会社名をご存じでしょうか?

テンセントはアリババと並び、中国を代表するIT企業です。広東省に本社があり、ウィーチャット(約10億人もの中国人が利用している中国のSNS)や、ウィーチャットペイ(中国で8億人くらいが利用している中国の決済機能)などを開発し、運営している企業です。

その中国を代表するテンセントの中でも、とくに稼ぎ頭の部門のボーナスの金額を聞きました。

さて、いくらだと思いますか?

正解は・・・・・・1億6000万円です!!ボーナス1回の金額です!

金持ちの家にモノが少なく、貧乏人の家にモノが多い納得の理由

お金持ちと貧乏な人の違い、それは金銭面以外にどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが貧乏になってしまう人の精神的な問題をズバリと指摘しています。

手放せない人たち

そこそこ生活に困らないようになって、かつてのビンボー時代を振り返ってみたら、あの頃ってホントにモノに執着していたなと痛感しました。ビンボーって、執着するところから始まるんですよ。執着の反対語は、「手放す」です。これが出来ない人がビンボーであり、ビンボーになる人なんです。

ここでいう手放すとは、物理的にも精神的にもということですよ。

分かりやすいのは物理面でして、ビンボーな人ほどモノを捨てられない、取っておきたがる、溜め込むんですね。そんなモノ持っててももう使わないよねと言っても、

 ■ いつか必要になるかも知れない

って考えるんですね。それはいつなんだ?必要になったらまた買ったら良いじゃないか、というと、

 ■ 捨てなければ買わずに済むじゃないか

って言うんですね。そうやって家には使わないガラクタが溜まっていくわけです。ですからゴミ屋敷に暮らす人で、経済的に裕福な人はいないんですね。逆に言えば、おカネ持ちの家って、モノに溢れていないんです。

精神的に手放せないというのは、切り捨てられないということです。

選択の岐路に立った時に、右に行こうが左に進もうが、どちらを選んでも何かを手放さなきゃならないという状況で、スパッと道を選べないんです。両方の道を選ぶことは出来ないんだから、つまりそれはどっちかを諦める、捨てることを選ばなきゃならないということなのに、手放せない人ってここで決断が出来ないんです。

人生で決断しないまま、つまり判断を留保させたまま状況を放置することになるんです。ところが人生には時間という要素があるわけで、これが進むと自分が選んでいなくても、状況は変化するわけですね。それはつまり、選ばないことによって自動的に締め切りになってしまうということで、本人は選んでいないにも拘わらず、時間が強制的にひとつの選択肢をピックアップするという事態が起こります。こうなるとほとんどの場合、実は最悪手を選んでいたということになるのが、人生の厳しいところなんです。

会社でのリストラなんてまさにそれで、誰しもクビ斬りなんてやりたくないんですよ。でもこれをやらないと会社が潰れてしまうという状況にあるわけで、つまりこれは、「少数の誰かを選んで首斬りをして生き残る」という選択肢を取るか、「誰のクビも斬らずに全員が死ぬか」という選択肢を取るかという話しなんです。そしてこのような厳しい状況で選択をしないということは、結果として

 ● 誰のクビも斬らずに全員が死ぬ

という選択をしたことと同じになるんです。無為無策の時間伸ばしというのは、最悪の選択肢を取ってしまうことと、ほとんどの場合は同意なんですよね。これが人生の厳しさです。

「焼酎ハイボール」と「チューハイ」、同じモノなのか違うのか?

葬儀司会者として、故人を偲ぶナレーション原稿を日々執筆している瑠璃さんが、メルマガ『瑠璃の葬送日記&葬儀ナレーション例文』の中で展開している「似ているんけど、微妙に違う言葉」を紹介するコーナー。今回は、お酒がお好きだった故人のナレーションで、どんなお酒がお好きだったか紹介するようなときのための豆知識、「焼酎ハイボール」と「チューハイ」の微妙な違いを教えてくれました。

ことばのちがい:「焼酎ハイボール」と「チューハイ」

「焼酎ハイボール」とは、焼酎をソーダ水で割ったものです。お酒のメーカーによると、焼酎ハイボールは戦後まもない昭和20年代に生まれたレシピで、当時飲みにくかった焼酎を、少しでも飲みやすくしようと工夫したところから生まれたのだそうです。

諸説ありますが、この焼酎ハイボールが略されて「チューハイ」になったと言われています。“焼「酎ハイ」ボール”=酎ハイ、というわけです。焼酎ハイボールは、名前の頭に「焼酎」がつきますので、「焼酎がベースのソーダ割り」と連想できます。

では「チューハイ」とは何でしょうか。はい、前述のとおり、チューハイは焼酎ハイボールの略です。ここで終わるわけにも参りませんので、お付き合いをば!

最近ではベースが焼酎でないお酒も酎ハイと呼ばれています。ここが混乱のもとになっているのもまた事実なのでありまして。なぜ、焼酎以外のお酒をベースに使ってもチューハイと呼ぶのでしょうか。

それは酒税法上、「チューハイという独立した品目がないためです。ベースのお酒が違っても飲み屋さんやメーカーで「チューハイ」と分類してあれば、「チューハイ」となってしまうのです。ある意味、「言ったもん勝ち」です。

焼酎ベース以外でチューハイと呼ばれるお酒の特徴は、ジン、ウォッカ、ラムなどのいわゆる「蒸留酒」をベースとする、比較的アルコール度数が低いものが多いようです。

でもこれね、我々が飲むお酒についての知識ということで取り上げたわけじゃないんです。だって、飲んだ席で「チューハイって焼酎とは限らないのよ」なんていう中途半端なウンチクは煙たがれることのほうが多いでしょう。

お酒がお好きだった故人様のナレーションで、どんなお酒がお好きだったかもご紹介することもありますよね。そんな時のために、ということです。

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知らねぇよ…。話下手な人との会話が苦痛に感じる納得の理由

話が下手な人との会話の中で、「この話を聞くのきついな」と思うのはどんな時があるでしょうか。接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが思うのは、自分の知らない話をされる時だそう。しかし、それを話し上手な人が話すと面白く聞けるようなのです。その違いはいったいどこに? 坂本さんは無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』に、その詳細を記しています。

誰もがわかるわけじゃない

人と会話をしている時に、「この話を聞くのきついなー」と思う時があります。それは、自分が全然知らない話を、延々とされる時です。

よくあるのが、テレビドラマの話なのですが、私は全くと言っていいほどテレビドラマに興味がないので、まず知りません。タイトルすら知らないことがほとんどですが、そんなドラマの話を、

「あの〇〇ってドラマの□□さんが、こんなセリフを言ってたじゃん?あのセリフがさ~」

みたいなことを延々されたら、もうたまりません。ただただ、知りもしない、興味もない話をわからないまま、延々と聞かされるだけの時間でしかないわけです。

ですが、同じような話でも、面白く聞けるという場合もあります。それは、相手が、私がわからないことを前提で話してくれる場合です。

「〇〇っていうドラマがあって、こういうシーンで□□という登場人物が~」

みたいに、とてもわかりやすい解説があり、それと同時に伝えたいことを伝えてくる。そういう話だと、私も聞いていて苦じゃないですし、何を伝えたいのかもよくわかります。

この違いって、前提の考え方の違いだと思います。

話が下手な人は、自分が持っている知識を相手も持っているという前提で話します。すると、相手は、そもそもわからないことを聞かされる上に、それについての解説も何もないので、ものすごく苦痛でしかありません。わからないことの話を、わからないままに聞かされるのは大変しんどいのです。

逆に、話が上手な人というのは、相手が自分と同じ知識を持っていると思っていないので、まず、その話の幹となる部分の解説や説明をしてくれます。すると、わからない人でも、何の話なのかを理解することができるため、興味が持てたり、知らないことでも聞けるようになるわけです。

叫ばれる日本人の魚離れ。本当に私達は魚を食べなくなったのか?

昨今、日本人が魚を食べなくなったと言われていますが、その原因はなんなのでしょうか? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、家庭で魚を調理することがなくなった原因をあげ、それでも魚離れを食い止めることはできると論じています。

“魚離れ”を救うのは、高級回転寿司か?

日本人が魚を食べなくなってきています。食の欧米化・肉食化なのでしょうか?確かに、スーパーや小売店における、魚の売り上げは落ちています。食卓に魚が並ばなくなったのも事実。

肉食が増えているのも一因ですが、「魚は調理が面倒」と考える人が多くなっていることが最大の理由のようです。たとえ、切り身を焼くだけでも面倒だと考えます。ガステーブルのグリルを使うと、後の掃除が非常に手間となります。フライパンで焼くとしても、部屋中に臭いがこもる上、フライパンについた臭いが長期間取れません。密閉された現代の住宅では、魚を調理したくないと思うのも仕方のないことかもしれません。

魚の調理を簡単にするために、「水を入れないでいいグリル(ガステーブル)」や電子レンジ・トースターで魚を焼くことができる「アルミを特殊加工したシート」なども開発されています。しかし、臭いを消すことはできないので、魚離れを止めることはできないでしょう。

政府が、骨無し魚「ファストフィッシュ」を推奨していますが、問題の一面しか捉えていません。「骨があるから面倒だ」という理由で食べない人もいますが、骨の無い切り身で売られている魚はいくらでもあります。骨無し魚を推奨することに、どれほどの効果があるのでしょうか。問題は、家で調理しないことにあります。

また、家で食べない、もう1つの理由があるのですが、家計を預かる主婦に聞くとわかります。「魚は高い」。そう、価格の問題。小さな切り身1つが数百円もすれば、他の食材に変えてしまうでしょう。給料が減っているいま、量の少ない食材にお金を掛けるわけにはいかないのです。それなら、肉にした方が家族も喜びます。

では、本当に魚を食べなくなったのかというと、そうではありません。回転寿司は、ハンバーガーを抜く勢いで、成長し続けています。定食屋さんでは、焼き魚・煮魚定食の注文が多くなっています。産直の魚が美味しい居酒屋さんも大盛況です。すなわち、食べ方が変わっただけ。家ではあまり食べませんが、外では結構食べているのです。決して、魚が嫌いになったわけではありません。

どうすれば、魚の消費は伸びるのでしょうか。