客単価が千円もUP。話題のイタリアン食堂「東京MEAT酒場」は何を変えたのか?

料理人として独立することを夢見てパスタ専門店に職を得た一人の青年が、店舗運営のサイドに立ち辣腕を振るっています。そんな「新しい飲食業の形」を作り上げた若き経営者の奮闘ぶりを取り上げているのは、フードサービスジャーナリストで『月刊食堂』『飲食店経営』両誌の編集長を経て、現在フードフォーラム代表を務める千葉哲幸さん。千葉さんは今回、イタリアンイノベーションクッチーナの社長・青木秀一氏の「従業員本位」とも言える事業推進の取り組みを紹介するとともに、その経営感覚を称賛してます。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

パスタ専門店の運営会社が展開する“おしゃれ系”イタリアン食堂「東京MEAT酒場」が変えたこと

コロナ禍での飲食業のことは「その影響を被って……」という具合に業績を大きく減じた話、または「それにも関わらず……」といった好調組の話という二極で語られがちであった。しかしながら、その影響を被りながらも自己変革を試みているところが存在する。今回は、このような活動によって新しい飲食業の形を自らつくり上げた話である。

パスタ専門店からスタートして超人気商品を育てる

「日本一おいしいミートソース」という“商品”がある。これは「TOSCANA」というカジュアルレストランが、自他ともに“日本一おいしい”と認める自店の「スパゲティミートソース」を店内外(web上とか)でこのようにブランディングしている。筆者が勤務していた神谷町(港区)の会社の近くに2011年ごろ同店ができて、すぐにこのパスタの評判が伝わり、筆者はランチタイムの常連となったものだ。

同店を展開するのはイタリアンイノベーションクッチーナ(本社/東京都新宿区、代表/四家公明)。同社は1992年9月東京・武蔵小山でパスタ専門店として創業して以来、繁盛店を築き、斬新なことを展開してきた。その端緒となるのが「日本一おいしいミートソース」で、この店側の主張をメニュー名にした商品は人気を不動にした。

そして、店内での外販、EC、そしてコンビニをはじめとした小売業と販売チャネルを拡大していった。しかしながら、“日本一おいしい……”は景品表示法に抵触することから、イートイン以外では「TOSCANA 濃厚ミートソース」という商品名で流通している。

同社では2014年12月に「東京MEAT酒場」という居酒屋を東京・浅草橋にオープンした。“ハイボール&もつ煮”が定番といったいわゆる“おじさん系”である。カジュアルイタリアンの会社がなぜ“おじさん系”大衆居酒屋を営業するのだろうか。オープンした当初に筆者が代表の四家氏に尋ねたところこのように語っていた。

「イタリア料理店は、わが街にオープンしたといっても店の中を伺い知ることはなかなか難しく立ち上がりに時間がかかる、ということが常だった。しかし“おじさん系”は店の外観からしてどのようなメニューなのか想像がつく。そこで立ち上がりが早い」

こうして同社は「TOSCANA」の“カジュアルイタリアン”と「東京MEAT酒場」の“おじさん系”の両輪で事業を推進するようになった。

おなかを空かせた狼に?空腹時の男性はなぜ性欲が高まるのか?

人間の三大欲求として有名なのが食欲、性欲、睡眠欲。人それぞれこの中で欲の高さは違うと思いますが、実は、“男性はお腹が空いたときに性欲が高まる”というのは同じようです。なぜなのでしょうか?今回のメルマガ『不器用さんの為のパートナーシップマガジン』では、生理学や脳の作りなどからその疑問に回答しています。

 

食欲と性欲 男女の性欲の違い:空腹時の男性には要注意?

男性はお腹が空いている時性欲が高まる生き物です。女性からすれば何故?ですよね。しかし生理学や脳の作りを見ればそれが解ります。

脳の大脳辺緑系には記憶を貯蓄する海馬の他感情を左右する偏桃体、快不快に基づき行動に繋げる帯状回などから編成されています。

中でも偏桃体は“情動の中枢”と呼ばれるほどで好き嫌い・快不快などの原始的な感情を生み出す役割を果たしています。

つまり大脳辺緑系は原始的な感情である好き嫌い・快不快と言う情動を司る情動脳なのです。動物的本能と言った方がわかりやすいかもしれません。

そして人間の持つ本能である食欲・性欲・運動欲・睡眠欲等は大脳辺緑系の支配を大きく受けており生存する為の原始的本能ですが、好き嫌い・快不快の情動反応に基づく面も大いので同じ空腹であれば自分の好むものを食べた方が満足感も脳の快感も大きいのです。

人の場合、性欲に生殖本能が占める割合は少なく生殖と無関係に発情が可能ですので性的なイメージによって情動が刺激され性欲を高められるのも情動的本能の働き故です。

性本能ほど理性のコントロール下に置きにくい欲望はなく人間の性的欲求を脳レベルで解析してみると面白い事がわかります。

脳で性欲を司っているのは間脳にある視床下部、その中の第一性中枢と第二性欲中枢と呼ばれる二つの器官です。

第一性欲中枢はセックスを欲する機能を受け持ち、第二性欲中枢はセックスを行うための機能を受け持っています。

この第一性欲中枢は女性よりも男性の方が2倍大きく、男性の方が性欲が強いと思われる傾向はこの為だと思われます。

そして第二性欲中枢は男女で場所が異なり女性のそれは満腹中枢の近くにあり男性は接触中枢の傍にあります。

つまり男性は空腹の時欲情しやすいのです。

 

中国人は“中国”をどう見ているのか?若者たちの間で起きているリアルな出来事

日本人が思い描く中国のイメージがあります。しかし、その情報はもう古いかもしれません。特に中国人の若者たちの考え方はまったく異なるようで、それを踏まえてこれからは隣国と接する必要がありそうです。そこで今回は、メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で、“中国人が見る中国”について詳しく紹介していきます。

これは必読⇒『いま中国人は中国をこう見る』

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いま中国人は中国をこう見る

中島恵・著訳 日本経済新聞出版

こんにちは、土井英司です。本日ご紹介する一冊は、現在売れ行き好調だという中国考。

著者は、北京大学、香港中文大学に留学し、新聞記者を経てフリージャーナリストになった中島恵(なかじま・けい)さんです。

これまでにも『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人のお金の使い道』などの書籍がありますが、本書は特に面白い。

※ 参考:『中国人エリートは日本人をこう見る

※ 参考:『中国人のお金の使い道

コロナによって米国への過大評価を修正した話や、中国人が考える幸福、過度な教育熱を抑えるよう政府が動いているという話、高まるナショナリズム、Z世代が日本語を学ぶ理由など、興味深いトピックが目白押しです。

いずれも著者が丹念に取材し、中国人から直接得たコメントが載っているので、現地の感覚がよくわかると思います。

ビジネスパーソンにとっては、中国のビジネストレンド、中国人とビジネスをする際の注意点、商慣行の違いなどがわかる、実用的な一冊。

コロナ禍における最新の中国トレンドがわかる本ということで、押さえておくといいと思います。

若者の間に広がるタンピン(寝そべり)主義、昭和レトロブーム、日本語熱の高まりなども、これから消費につながる動きとして、知っておきたいところです。

1983年以前のマンションは要注意。管理上の問題が多く発生しているワケ

1983年以前に建てられたマンションは「標準管理規約」が定められておらず、管理上の問題が多いとされています。その管理上の問題を浮き彫りにするべく東京都が動き出しているそうです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では一級建築士でマンション管理士の廣田信子さんが、管理不全のマンションの調査について語っています。

1983年以前のマンション、15%に管理不全兆候

こんにちは!廣田信子です。

管理不全マンション対応に一番取り組んでいるのが東京都です。

東京都が1983年以前に建てられたマンションを対象に実施した管理状況の調査では、15%に管理不全の兆候があることがわかりました。

なぜ1983年以前なのかというと、昭和58(1983)年に区分所有法が改正され管理組合に関する明確な規定ができました。

モデルとなる標準管理規約が示されたのも1983年です。

それ以前に建築されたマンションほど、管理上の問題が多いと言われます。

また、1981年に耐震に関する建築基準法が改正されましたが、それらのマンションの竣工は、1983年と推測され、1983年が、実質的な新耐震基準と旧耐震基準を分ける一つの境目になると考えられるためです。

東京都は2019年、管理状況の届け出を管理組合に義務づける条例を制定しました。

条例に基づき、管理組合に関する明確な規定が定められた1983年より前に建てられた住戸数6戸以上のマンション約1万2,000棟(戸数ベースで全体の約2割)を調査しました。

届け出のあった管理組合だけでなく、届け出がない管理組合にも個別に訪問しています。

たいへんなエネルギーを使って調査をしているのです。

東京都が、古いマンションの管理状況の把握に大規模に乗りだしたのはこれが初めてです。

管理不全を予防するための必須事項として定めた7項目(管理組合や管理費、修繕積立金、総会開催、管理者、管理規約、修繕の計画的な実施の有無)のいずれかが「ない」としたマンションを「管理不全の兆候がある」と判定しました。

2021年9月末時点で都に届け出を済ませた9,101棟(約77%)のうち、15.2%にあたる1,386棟で、兆候があるとされました。

「ない」が1項目のマンションが774棟、「ない」が2項目が217棟。全項目が「ない」マンションも29棟ありました。

また、「修繕を計画的に実施していない」は9.4%、「修繕積立金を積み立てていない」は4.5%、となっています。

橋下徹氏、安倍元首相も驚く二枚舌。降伏論から一転しウクライナを称賛、掌返しの主張に批判殺到

橋下徹氏が24日、自身のTwitterを更新し、「ウクライナ兵の決死の戦闘に敬意。終結するまでロシア軍を叩き潰すしかない」とツイートした。しかし、橋下氏と言えば、ウクライナに政治的妥結即ち降伏を勧めることがこれまでの持論だったはず。突然の掌返しのような180度変わった主張に対し、ネット上では「バッシングを受けて妥結した?」「二枚舌なのか」などと批判が上がっている。

ウクライナ降伏論の批判を受けて変節?

ロシアがウクライナに侵攻してからはや1ヵ月、西側諸国からの支援もあり、ウクライナの善戦が報じられているものの、いつまでも戦争終結の兆しが見えない。

侵攻が始まった当初、「ウクライナ人はプーチンが死ぬまで国外退去して20年後に再建せよ」とウクライナに降伏を勧めていた橋下氏だが、ここへきて主張がガラッと変わったようだ。

以前は「ウクライナ兵はロシア軍と戦うことよりも、国民を国外に逃がすことに注力するべき」という主張をしていたはずなのだが……

コロッとかわった発言をネット民が見逃すはずもなく、批判が殺到した。

橋下氏と同様の発言を主張し続けてきたのが、テレビ朝日の玉川徹氏だ。“ウクライナ降伏論者”の「ダブル徹」として有識者から酷評されてきた。

ウクライナ侵攻が長引くたびに、ロシアとウクライナ周辺をめぐる歴史的な背景が、一般人にも広く知れ渡っている。もし、ウクライナが降伏したとしても明るい未来が待っているわけではなく、だからこそゼレンスキー大統領やウクライナ兵士は命がけで戦っているのだ。

圧倒的多数でウクライナの意思が尊重されていることで、橋下氏は自身の主張を変えつつあるのかもしれない。現在遅い冬休みを取っている玉川氏は復帰後、どのような主張になっているのだろうか。

ゼレンスキー大統領の演説後も国会議員を全否定

ロシアによるウクライナ侵攻では、さかんに「政治的妥結」を主張してきた橋下氏。

24日の『めざまし8』(フジテレビ系)ではゼンレスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行ったことを受けてコメントした。

現在も日本がロシアと水産物取引や事業を継続していることを指摘し、日本はゼレンスキー大統領やウクライナ国民に「十分な支援もできず、ロシアの取引も継続してしまい、強力な武器も提供できずにごめんなさい」と謝罪すべきだと主張した。

また、それ以前にも橋下氏は何度も攻撃的な暴言を繰り返してきた。

侵攻が始まり、ゼレンスキー大統領がTwitter上で外国人部隊を編成するため海外から志願者を募ると、「威勢のいいことを言う視覚がある者は志願兵になる者だけだ。日本の国会議員は何人が志願兵になるのだろうか」とツイート。

テレビの討論番組では、衆議院議員の高市早苗氏を巧みに誘導して、国家主席となり、戦闘員の最高指揮者になった場合、どこまでを戦闘のゴールにするかと尋ね、高市氏に「最後の最後まで戦闘員全員を戦わせる」と言わせておいて、番組終了後にはTwitterで「戦う一択の高市さんは国家指導者として危険だ」とツイートした。

他にも、フリージャーナリストの櫻井よしこ氏との討論でもおなじみの「政治的妥結」を訴えたが、櫻井氏から「ウクライナは絶対に領土を譲らない。ロシアは絶対に欲しいと言っている。現実的にどういう妥協をするのか?」と逆質問されると絶句。持論の「政治的妥結」には具体案がないことが露呈された。

「#橋下徹をテレビに出すな」というハッシュタグがネット上に出回ってひさしいが、橋下氏のテレビ出演は止まらない。発言するたびに炎上する橋下氏、今後もいつの間にか意見がコロッと変わることがあるかもしれない。

「前例がない」で反対する上司は無能。却下理由にもならないただの責任逃れ

前例なき反対派

どんな物事でも、改革を邪魔してくるのは よく意味のわからない理由で反対してくる 人たちです。その最たるものが、『前例がない』ことを理由にしてくる人たち。

「今までやったことがない」 「これまでの実績がない」 だから反対だと意見を出してくる人は、いつの時代になっても一定数います。

このコロナに苦しめられる時代において、何かを変えなければ存続すら危うくなるといわれているような状況でも、「いや、やったことないから無理だろう」 「いや、前例がないのに誰が責任取るんだ」 的な**(自己規制)みたいなことを言う人っていますよね。

その手の人たちは、何につけても前例がないことを理由に反対意見を出してくるので、もう邪魔でしかありません。

全ての物事には、最初は前例などありません。どんなことでもまず初めに誰かがやったから今があります。その基本的概念すら理解できていないなら、 家で大人しくしていてほしいです。

ちょっと熱くなってしまいましたが、、、 (すみません) 問題はこれが、誰もが陥りやすいということです。前例のないことは、確かにとても恐ろしく映りますし、それ相応の責任が伴います。GOサインが出たとしても、前例がない分、より大変なことが増えたりする場合も少なくはありません。

だから、「やったことがない」「前例がない」となると、勇気が求められる場合も多々あるために、腰が引けてしまうこともあります。それが反対意見になったり、誰かの足を引っ張ることになるわけです。

であれば、自分なりにルールとして決めておくと良いでしょう。「前例がないことを理由に反対しない」この1点さえ守っていれば、訳のわからない反対意見を出すようなことや、やらなければいけない時に二の足を踏むような場面を避けることができます。

もちろん、前例がないことはそれだけリスクが伴うことですから、慎重に物事を判断する必要があります。そうしていくうちに、「やるべきではない」と判断することだって当然あります。

でもそこに「やったことがないから」という前例のなさを理由にしないと決めるだけです。これだけで、物事の進め方は大きく変わります。

そして、自分だけではなく、店全体や会社全体でそうすることができれば、より前進しやすくなるものです。

「前例がないことを理由に反対しない」と自店でルールを作るとしたら、 あなたの店や仕事はどのように変化をしていくでしょうか?

今日の質問です。

・これまで「前例がないから」という理由で 進まなくなったことはありますか?
・これから「前例がないから」で反対する ようなことを無くすとしたら、 物事はどのように変化していくと思いますか?

出典:メルマガ『販売力向上講座メールマガジン

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岸田政権が打ち切れぬ、安倍氏がプーチンに媚びを売って行なった“事業”

プーチン大統領によるウクライナ侵略を受け、西側各国がロシアに科している厳しい経済制裁。しかし日本はその輪に加わる一方で、「経済協力」も続けるという矛盾した対応を取り続けています。なぜ岸田政権は毅然とした姿勢を見せることができないのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、北方領土の返還で歴史に名を刻むことを目指した安倍元首相が、プーチン大統領のご機嫌をとるために行なった事業を列挙。さらにそれらの事業から岸田政権が撤退しない理由を推測するとともに、ロシアへの徹底した経済制裁が日本の安全保障のために必要不可欠な理由を説いています。

 

ロシアへの制裁と協力を同時進行させる日本政府

ロシアによるウクライナ侵略に対し、日本政府は、欧米と足並みをそろえて経済制裁をしているように見せている。

しかし、プーチン大統領との蜜月をアピールする安倍元首相が貢いだ3,000億円の経済協力は継続し、北極海やサハリンの石油・天然ガス事業からも撤退する気配はない。

日本政府の制裁措置は、プーチン大統領らの資産を凍結したり、国際銀行間の送金・決済システム(SWIFT)からロシアの7銀行を排除することなどだ。

ロシアはこれに反発し、外貨建て債務をルーブルで返済することを認める48の「非友好国・地域」の一つとして日本を指定した。北方領土問題など平和条約交渉について「継続する意思はない」とする声明も発表した。

オホーツク海で大規模な軍事演習をしたり、北方領土で地対空ミサイルの発射訓練をしてみせたのは、日本の制裁に対抗する示威行動と捉えることができるだろう。

安倍元首相とプーチン大統領の長年にわたる蜜月関係とは、いったい何だったのかと考えこんでしまう。

現に、プーチン大統領は北方領土を「経済特区」のようにしようとしている。北方領土を含むクリル諸島に企業を誘致するため、税負担を20年間免除する法案をこのほど発効させた。北方領土での共同経済活動をめざすとした日露合意に反するのは明らかだ。

誰もが分かっていたことではあるが、プーチン大統領に北方領土を返還する気などさらさらないのである。

プーチン大統領にとって、北方領土の返還で歴史に名をとどめようと前のめりになる安倍元首相は利用しやすい相手だったに違いない。14年のクリミア併合に対し、欧米各国が経済制裁を科すなか、日本の対応といえば、併合反対メッセージを出しながらもロシア側の経済コストを強いないという、生ぬるいものだった。

そして、2016年5月、ロシア・ソチで開催された日露首脳会談において、安倍首相はプーチン大統領に「8項目の経済協力プラン」を提案した。医療▽都市づくり▽中小企業交流▽石油・ガス開発▽生産性向上▽極東の輸出基地化▽先端技術▽人的交流―の8項目である。

同年12月に山口県長門市で開催された日露首脳会談では、早くもこれを具体化した事業計画が発表された。日本が官民80件、合わせて3,000億円規模の投資をするという内容だ。

目下、ロシアへの経済協力について各界から見直しや中止を求める声が上がっている。

自民党外交部会などの合同会議で25日、ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、日ロが北方四島で目指す「共同経済活動」を含めた日ロ間の経済協力推進を疑問視する意見が相次いだ。佐藤正久部会長は「強い制裁と言いながら片方で経済協力を続ければ、先進7カ国(G7)は日本を信用しない」と強調。出席者から「政府は間違ったメッセージにならないよう対応すべきだ」と同調する指摘が上がった。

(2月25日日経新聞)

日本商工会議所の三村明夫会頭は3日の定例記者会見で、日本とロシアが結んでいる8項目の経済協力プランについて「見直しが必要だ」と述べた。理由として、ロシアのウクライナ侵攻が「明らかに国際法違反だ」と指摘した。

(3月3日日経新聞)

2022年度の当初予算案には、経済協力事業の一環として約21億円が盛り込まれている。3月14日、17日の参院予算委員会で、この問題が取り上げられた。

 

ゼレンスキー氏「日本の国会演説」が高めた、台湾人の“反中意識”

ウクライナ侵攻開始から約1ヶ月が経過した3月23日に行われた、アジア初となるゼレンスキー大統領の日本での国会演説。我々日本人の心に深く刺さるメッセージが語られましたが、台湾では異なる受け取られ方もされたようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、台湾におけるウクライナ侵攻の扱いや支援状況を紹介。さらにゼレンスキー大統領の23日の演説が台湾人の反中意識を高めたとするとともに、ロシアによるウクライナ侵攻が今後の台湾の国政選挙に与える影響について解説しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年3月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【台湾】日本の国会で演説のゼレンスキー、台湾の反中意識も高めてしまう

3月23日、日本の国会でウクライナのゼレンスキー大統領が演説しました。このことは台湾でも速報で大きく報じられました。「台湾でもゼレンスキー大統領に演説してもらおう」という声も高まりつつあります。

日國會演説 澤倫斯基:盼日本持續對俄制裁施壓

ロシアのウクライナ侵略を中国による台湾侵略と重ねて考える台湾では、「今日のウクライナは明日の台湾」という言葉がよく使われており、ウクライナ情勢に対する関心が非常に高く、連日、メディアでその動向が取り上げられています。日本でもウクライナ情勢はニュースやワイドショーなどでさかんに報じられていますが、台湾での報道はその比ではないほど、ほぼ24時間、流されています。

それだけに、初のアジアでのビデオ演説ということもあって、日本の国会での演説は台湾でも注目の的なのです。

ゼレンスキー大統領は、3月16日にアメリカ議会でオンライン演説を行いましたが、その際、ロシアのウクライナ侵略を日本の真珠湾攻撃と9.11同時多発テロになぞらえました。民間人を攻撃していない真珠湾攻撃を引き合いに出したことは、私もまったくの筋違いであると思いますが、これにより一部の日本人のあいだで、ゼレンスキー大統領への評価が下落したことも、台湾では報じられています。

澤倫斯基突然提到這件事 日本民眾心情複雜

今日の演説では、「ウクライナ人は日本文化が大好き」「ウクライナ人と日本人は距離があっても価値観は共通している」「日本はアジアで初めてロシアに圧力を加えた国」といった、日本人の共感を得るような表現が溢れていました。

興味深かったのは、「ロシアという世界最大の国がこの戦争を起こしたが、影響面や能力面では大きくなく、道徳面では最小の国だ」という表現を使ったことです。

私は常々、中国を「人口最多、資源最少、欲望最高、道徳最低」という「四最」の国だと指摘していますが、それに通じるものがあります。侵略を目論む独裁・全体主義国家は性格も似ていて、ウクライナから見たロシアは、まさに台湾から見た中国なのだということを認識させられました。

 

寺山修司が認めた包容力。「氷河期世代」限定採用枠を作った前宝塚市長

2019年、宝塚市はいわゆる「就職氷河期世代」限定で3人を正規職員として採用する試験を実施すると発表。全国から1816人もの応募があり話題となりました。いまも多くの人が非正規で働き、安定した収入を得られずにいる世代に目を向けたのは、前宝塚市長の中川智子氏。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、中川氏が出馬すると応援に駆けつけていたという評論家の佐高信さんが、中川氏を「めげない行動力の持ち主」と紹介。寺山修司さんに「人を幸せにする不思議な力を持っている」評された中川氏の横顔を伝えています。

 

若者の痛みを受けとめた宝塚市長

『読売新聞』と『産経新聞』は行きつけの喫茶店で読む。政権寄りの論調で購読する気はないが、現場の記者が掘り起こす記事には見逃せないものがあるからだ。

3月13日付の『読売』に、「就職氷河期世代」で大学を出てから20年もほとんど非正規雇用で6カ所の職場を渡り歩いた木村直亮が3年前に宝塚市の正規職員となった記事が載っている。

2019年に「氷河期世代」限定採用を思いついて、それを実行したのは当時の、同市市長、中川智子だった。中川は近所のスーパーで長男の同級生の母親と会い、息子が40歳を過ぎても契約社員だと涙ながらに訴えられる。彼らは「非正規」だから声をあげられない。

何とかしたいと思って悶々と考えていて、「そうだ、採用すればいいんだ」とひらめいた。発表すると、大変な反響で、3人の採用枠に、北海道から沖縄まで1,816人の応募が殺到した。合格した1人が木村だった。木村には10年も付き合った恋人がいたが、「先の見えない生活に自信が持てなくて」結婚に踏み切れず、別れていた。

最終面接まで残りながら、2019年には不合格となった原わかさは翌年再挑戦して合格した。原は離婚して2人の息子を育てるシングルマザーである。「氷河期世代って、挫折を味わっているせいか折れない強さがあるんです。私たちの世代に目を向けてくれた宝塚市の温かさに感激して、ぜひ働きたいと思った」と原は語っている。

中川を私は土井(たか子)チルドレンの1人として知って、以来、国政選挙の応援などに行った。中川の『びっくり』(現代書館)を読むと、そのめげない行動力に驚く。

学生時代、大学祭の実行委員になり寺山修司に講演を頼んだ。「一度会ってみて」と言われて、寺山と向き合った中川は、「寺山さん、思想ってなんですか?」と尋ねたという。その答えがとても説得力があり、講演も引き受けてもらえた。

「君とゆっくり話がしたいから、近いうちにもう一度来て下さい」と寺山に言われて、また訪ねた中川は、「君のそばにすわっていると、それだけでポカポカ温かくなるね。心も体も安らげる。あなたは、その存在自体が人を幸せにする不思議な力を持っているから、それを大切にするといいよ」と、いまも中川の“宝物”となっている言葉をもらった。

20歳で船会社に就職した中川は女性差別の甚だしい現実に直面し、組合運動にのめり込んで、女性だけの試用期間の撤廃や賃金格差の是正に取り組む。そして、ミニ幼稚園経営、学校給食改善運動、震災被災者救援活動、乾燥糸コンニャク販売会社の設立などをやった。

そんな中川だから、氷河期の若者の痛みを痛みとして受け止めることができたのだろう。市長になっての選挙前の集会に行ったら、応援弁士は野中広務と私だった。

 

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