大罪は構造改革サボり。安倍政権を感情論、印象論抜きで評価する

現在歴代5位、2月末には吉田茂を抜く在職日数となる安倍総理。この長期政権をどう評価するべきか考察するのは、米国在住の作家で、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者、冷泉彰彦さんです。冷泉さんは、「とにかく嫌い」や「キケンなイメージ」などの感情論や印象論では「停滞」するだけだと警鐘を鳴らし、8つの評価項目を掲げて、自身の考えを述べています。

長期政権となった安倍内閣、どう評価したらいいのか?

長期政権の弊害というような言い方で、批判材料にされることが多くなった安倍政権ですが、実際にどのぐらい長くなっているのかを検証してみましょう。

まず比較的短命だった第1次政権ですが、2006年から07年にかけてちょうど1年の在任期間でした。その後は、福田、麻生と自民党の内閣が続いたものの選挙で大敗して民主党の鳩山、菅政権の間は、自民党は下野していたわけです。 そして、自民党が政権復帰して第2次安倍政権が発足したのが2012年12月ですから、現在まで満6年と2ヶ月。つまり1次と2次を合わせると7年2ヶ月になります。在職日数ということですと、歴代5位になっていて、今月末には吉田茂を抜くんだそうです。ということは、文字通り長期政権になっていると言えます。

では、この安倍政権をどう評価したらいいのでしょう? その前に、安倍総理のことが嫌いという人は結構いるように思います。とにかく理屈抜きで嫌いとか、その結果として「アベ政治を許さない」とか言っているグループです。 この人たちの場合は、例えば「戦犯である祖父の岸信介の名誉回復をしたがっていて危険」だとか「憲法改正を夢見ていて危険」「若い時勉強していないので、頼りなくて危険」「日本会議に支持されていて危険」「慰安婦問題で国内向けにはタカ派、アメリカ向けにはハト派的な二枚舌を使い分けていて危険」というような「キケン」イメージを勝手に抱いていて、その結果として「嫌い」という感情論に凝り固まっているわけです。

確かに、第1次安倍政権についてはそのようなイメージを持たれても仕方のない面はありました。ですが、一方的にそんな印象論で停滞していてもダメだと思います。というのは、それこそ美濃部達吉とか昭和天皇の信奉していた「機関説」に立って「安倍内閣機関説」を考えてみるのであれば、それは非常に複雑な姿をしており、単純に右派政権とはみなせないからです。

【動画】水道管から水が噴き出し大惨事!→綺麗だからSNSで拡散

インドのとある路上、地下を通っている水道管が破裂して大惨事になっている。

しかし周りの人たちは狼狽えておらず・・・?

 

 

どうやらかなり重要で太い水道管らしく、それだけに噴き出す水量もハンパじゃない。

しかし周りの人たちは、水が噴き出す様子がキレイだからと、みんなこぞってSNSに拡散!

確かにキレイに放射線を描いているし、インスタ映えしそうだけど・・・!笑

二次災害を恐れて避難するべき事態のはずなのだが・・・もう少し危機感を持って欲しいところだ。

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Newslions TV)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

なぜ?米大学で「eスポーツ」プレイヤーへの奨学金が増加中

eスポーツの盛り上がり、注目度の高まりは年々増すばかりですが、アメリカの大学が優秀なeスポーツプレイヤーに支給する奨学金は、3年で5倍に増えているそうです。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者、りばてぃさんは、大学のプレイヤーへの評価を解説。eスポーツチームを持つ大学は全米で120を超えていて、競技人口が増えることで、サイドビジネスの広がりにも注目すべきと指摘しています。

ゲームで大学の奨学金が貰える!?

米国小売事情についてお話しする予定でしたが、大学の受験シーズンの今、気になる話題が…。なんと、ゲームで成績が優秀な人に大学が奨学金を出しており、年々増加傾向にあるというニュースが!

ゲーム対戦はeスポーツと呼び大規模なトーナメントが開催されるなどし近年人気を集めている。その人気は、テレビ中継で高視聴率を取るアメリカン・フットボールの試合中継番組に匹敵またはそれ以上と言われるほどとなっているそうだ。人気があるから大学が奨学金を出すことになったというわけではなく、ちゃんとした理由があるとのこと。

例えば、将来のゲームやIT関連のエンジニア育成や起業家育成にもつながるとして注目されているという。

また、チーム対戦をするゲームの場合、チームメンバーとの立ち回りや協力など、チームワークを学び実践できているということになるのでコミュニケーション能力の証明にもなるようである。ちなみに、コーチもついていてアドバイスしたり激励してくれる。

ご参考:
Inside the world of ESports: Playing video games for scholarships

ゲーマーに奨学金を提供する大学はすでに数多く、ニューヨーク大学やカリフォルニア大学など有名校も含まれている。

報道によると、アメリカ国内の大学からの奨学金を合わせた額も年々増加。具体的には、2015年は300万ドル弱(約3億円)だったのが、2018年は1,500万ドル(約15億円)と大幅増となっている。また、1人あたりの年間平均奨学金受給額は、4,800ドル(約50万円)とのこと。

以下はワイヤードによるインフォグラフィックやグラフなどを使った解説記事。

ご参考:
INFOPORN: COLLEGE ESPORTS PLAYERS ARE CASHING IN BIG

ちなみにeスポーツチームを持つ大学は120校超

ご参考:
ESport School Directory .

今後ますます盛り上がりそうなeスポーツ業界だが、スポーツ選手が特定の部分を酷使して怪我をしたり故障するように、ゲーマーも目の疲れ、背中や腰の痛みの他に、手首と手の故障があるそうなので、こういった怪我を軽減するサイドビジネスの広がりもあるかもしれない。eスポーツを中心とした市場はさらに大きくなっていくのかなと思う。

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スープやみそ汁にひと匙。疲労回復や冷えたカラダにお酢が効く

昔の人は、カラダが硬い子どもに「お酢を飲め」と言ったものでした。カラダの柔軟性は得られないかもしれませんが、お酢は筋肉を緩め、血管を柔軟にしてくれると言うのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生です。カラダが冷えやすいこの時期に、血液の循環を促し冷えた筋肉を温めてくれる「お酢」を上手に摂取することを勧めています。

お酢の効用

【昔はカラダを柔らかくすると言われていた】

お酢といえば、飲んでいるとカラダが柔らかくなるなんて言われていました。お酢に漬けこんでいる食材が柔らかくなるから、こんなことが言われていたのかな?

たしかにお酢には「筋肉」を緩める効果があります。どんな「筋肉」かといえば、「運動で熱を持った固くなった筋肉」です。運動した日の夜や翌日、筋肉に炎症をおこすことがあります。こんなときには、お酢を用いた食事や飲み物を取ることで、筋にたまった疲労や熱をとり除き、固いこわばりを軽くする効果がお酢にはあります。

【お酢はカラダを温める】

フレッシュな果物の果汁は筋肉を冷やして、汗を止める効果があります。お酢は血管を柔軟にして筋肉にこもる過剰な熱を取る働きを持つと同時に、冷えた筋肉に血液の循環を積極的にうながし温める効果もあります。

疲労して胃腸の筋肉の働きがおちているときや、寒さで筋肉がかじかんでいるときに、ちゃんと発酵したお酢を使った料理を食べると、縮こまっている筋肉が運動を始めて、疲労の回復と冷えたカラダを温めてくれます。

カラダの冷えを感じる時、ひんぱんにふくらはぎがひきつれる時、風邪を引いた後、食欲が戻ってきたら、少量の酢を使った食事を取るのも、体温と抵抗力を高めるよい献立になります。スープやみそ汁にひと匙加えるだけでもよいので試してみましょう。

【お酢の飲みすぎにはご用心】

歯医者さんでよく言われることですが、お酢を直接飲みすぎると、歯が溶けてしまうことがあるのだとか。食事をしていて、歯が過敏だな、と感じる時、もし、お酢をたくさんとる習慣のある人は、ご用心です。すぐに歯科を受診して相談してみましょう。

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なぜ同じサンプルで判定や解釈が違う?民間DNA検査の落とし穴

NY在住の医学博士・しんコロさんが発行するメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』では、メルマガ読者からの質問を随時募集中です。今回、読者から届いた質問は「遺伝子検査」について。アメリカでも話題にのぼっているという民間のDNA検査ですが、しんコロさんは利用する際に注意も必要だとアドバイスしています。

遺伝子検査に興味ありますか?

Q. 最近興味があって、遺伝子検査なるものをしてみました。唾液を取って送る本格的なものです。遺伝子から見た、生活習慣病のリスク、能力や志向性、肥満のタイプ肌のタイプ、先祖のグループなどが分かるというものです。先祖のグループが面白くて、主人は「氷河期を超えた北方民」で、私は「アフリカより海を渡りしアジアの祖」でした。

娘も私と同じでこのグループは日本人では2%で珍しいそうです。しんコロさんは遺伝子検査に興味ありますか?大企業が沢山の遺伝子情報を集めて怖い気もします。(映画の見過ぎかなぁ)

しんコロさんの回答

ご主人は北の大地より、そして質問者さんは南の大地より、時を超えて結ばれたということですね。壮大なロマンですね。遺伝子検査で先祖の片鱗が調べられるのは確かに面白いですね。自分が100%日本人と思っていても、実はいろいろな民族の遺伝子が混じっていたりしたら、自分のルーツにもより興味が湧きそうですね。

唾液からDNA検査をする会社は日本もアメリカも最近にわかに話題となっていますが、病院で行う遺伝子検査とは違うということを念頭においておくべきだと思います。病院で行う遺伝子検査では、重篤な遺伝病を起こす遺伝子のキャリアであるかもしくは欠損があるか、そしてそれが子供にどのような影響があるか等を調べることができます。

一方で、こういった唾液を送付して調べるDNA検査では、生活習慣病のリスクなどはある程度の目安にはなったとしても、正確にはわかりません。こういったサービスを提供している会社はいくつかありますが、同じサンプルを用いても結果や解釈が全く異なることがあります。それは、疾病リスク計算をする元となるデータや論文がまちまちだからです。

つまり、会社Aは論文Aを元にしていて、会社Bが論文Bを元にしていたとします。論文AとBが異なる結果を記している場合、会社AとBは同じサンプルでも異なった結果の解釈となってしまうことがあるのです。そのような曖昧な結果に基づいて、顧客が不必要に不安を感じて要らぬ「(有料)健康相談サービス」にひっかかってしまうという潜在的問題もあります。

唾液からの遺伝子検査というアイディアは非常に面白いのですが、今後結果の解釈に専門家を含めたコンセンサス(同意)がないと、おかしな方向に進んでしまう可能性があります。

ということで、占い程度に楽しむのは良いと思いますが、生活習慣病のリスクに関しては参考程度にし、気になる点がある場合は専門機関や医師に相談すべきだと思います。で、僕が興味あるかどうかですが、先祖やルーツは知ってみたいです。もう少し安くなったらやってみようかと思います。

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子どもに集中力をつけたい親が、今日からすべき3つのサポート

すぐに他のことに気がいってしまい、1つのことに集中することができない。自分のお子さんのそんな様子を不安に思う親御さんは多くいます。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんは、本当に極限まで集中できるのは大人でも15分ほどと言い、子どもの集中力を高めるには言葉かけや環境づくりなど、親のサポートが不可欠だとアドバイスしています。

子どもに集中力をつけたい

Q:娘も息子も集中力がありません。娘はそれでも30分ほどなら椅子に座って宿題をしますが、それ以降は集中できず、宿題もなかなか終わりません。息子に至っては15分がせいぜいです。どうすれば集中力をつけられますか?(小1男子、小3女子の保護者様より)

柳川さんからの回答

人の集中力は長くて50分、ピーク状態で維持できるのは大人でも15分程度と言われています。一方で、ツボにはまれば、何時間でも集中することもできます。ツボにはまらない場合は、親の出番です。すぐにできるサポートをご紹介します。

1.まずは「言葉かけ」を

親の言葉は「魔法の言葉」にも「悪魔の呪文」にもなります。「集中力がないわね」と常々言っていると、子どもは「自分は集中力がない」と思いこみます。例え5分でも集中してものごとをやり終えたら、「集中力があるね」と認めてあげましょう。息子さんは15分も集中できるなんて、素晴らしいと思います。まずはそこを認めてあげましょう。

2.集中できる環境を整える

例えば、周りがやかましくて集中できない、お友達との約束があってそわそわしている、やる気が出ずにだらだらしている、など集中できない理由は様々でしょう。子どもが宿題を始めるときには、テレビは消して、スマホやマンガなど気が散りそうな物は片付けるなど、子どもに配慮して集中できる環境を整えましょう

3.ルーティンワークを決める

スポーツ選手などは、集中力を高めるために「ルーティンワーク」をします。例えば、ラグビー元日本代表の五郎丸選手はキック前には必ず独特のポーズを取ります。大リーガーの前田健太選手は、グランドに入る前必ず肩のストレッチ(マエケン体操)をします。

同様に、遊びモードから集中モードに入るときの「決まりごと」を、子どもに決めさせることをお勧めします。知人の息子さんは、必ず「百マス計算をしてから宿題を始める」のだそうです。例えば「学校へ行く支度を整えてから宿題をする」「鉛筆を削ってから宿題をする」など何でもOKです。大切なのは、「集中モードに入る時に必ずやる」ということです。

池田教授ほんまでっか?否定された進化論「用不用説」が再浮上

フランスの博物学者ラマルクが提唱した進化に関する「用不用説」の考えは、遺伝学の発達により否定され顧みられなくなっていました。しかし最近、使用しなくなった器官の退化、すなわち用不用説の「不用説」を立証するような新たな論文が発表されたと紹介してくれるのは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』の著者で生物学者の池田清彦先生です。日本の研究者が発表した注目の論文の内容から何が見えてくるのでしょうか?

リバイバルした?「用不用説」

昔の進化論の本には必ず載っていた「用不用説」。ラマルクが提唱し、実はダーウィンも信じていたのだが、高いところの餌を採ろうとして首を延ばす努力をしているうちにキリンの首は世代を追うごとに伸びていったに違いないとか、ネズミの尻尾を22世代にわたって切り続けたが、尻尾が短くなる兆候は見られなかったとか、トンチンカンな擁護論や否定論のためか、いつしか顧みられなくなってしまったが、つい最近、使われなくなった器官は世代を追うごとに、徐々に退化するかもしれない、すなわち用不用説の不用説に関しては正しそうだとの論文が出たので、今回はその話を紹介しよう。

オサムシ(亜科)という甲虫がいる。手塚治虫が愛した虫で、自らのペンネームにしたことをご存知の方も多いと思う。カタビロオサムシ亜族(科の下は亜科、亜科の下は族、その下が亜族、その下が属)の大部分の種は立派な後翅が生えていて飛べるが(乾燥地帯に生息する一部の種は飛べない)、それ以外のすべてのオサムシ(オサムシ亜科の大部分)は飛べない

ところが、飛べないオサムシの中にも後翅を持つものと持たないのがあり、後翅を持つものも、筋肉が退化しているので飛べないのだ。 名古屋大と広島大の名誉教授で長年にわたりオサムシの進化を研究している大澤省三を中心とするグループは、つい最近発表した論文で(Proc.Jpn.Acad.,Ser.B,Vol.94,360-371 2018)、同じ種に属する個体でも、生息環境が湿ったところのものは後翅がよく発達し、乾燥地帯に棲むものは退化する場合があることを見出した。

ボディメイクのプロが「本格トレーニング開始は2月」を推奨する訳

年始のトレーニングにいつも失敗するという相談に、メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の著者、桑原弘樹さんが提案したのは、本格スタートを2月に置くというトレーニング術でした。実はこれ、プロ野球選手のトレーニング方法にも通じ、日本の気候にもマッチした考え方のようです。桑原さんはさらに春先に向けて強度を上げる際のアドバイスも送っています。

スタートダッシュに失敗しないために

Q. 自分はいつも年始のスタートダッシュに失敗します。気持ちは前向きなのですがトレーニングの強度があがらなかったり、変な疲れがたまってしまったりして、むしろ年末の方がよかったと思うほどです。桑原さんは年間300回以上のワークアウトを実践する中で、年始はどのような工夫をされているのでしょうか。ちなみにコンテストなどには出場予定がありません。(29歳、男性)

桑原塾長からの回答 ~年始のトレーニングの工夫~

競年末年始をはさんで気分も一新しますし、気持ち的にヤル気が湧いてくるのはよく分かります。しかし、思いのほか体が動かなかったり、気持ちが空回りしてしまうのはもっとよく分かります。

私も新年は必ずしも好スタートを切るほうではありません。12月はどうしても公私ともに忙しくて、年末ギリギリまでバタついています。お正月はのんびりと過ごすとはいっても、せいぜい数日間の話です。しかも、年末から胃腸の酷使が続いているため、内臓疲労もあなどれません。ところが新年になって気持ち的には張り切ってスタートを切ってしまうというパターンです。

コンテストに出場予定の人は、その大会から逆算して減量期間を想定しますから、おのずと本気モードのスタート時期が決まってきます。しかし、そういった具体的な期日が無いという場合に、最近、私が取り入れているのは、プロ野球選手の調整方法に合わせるというやり方です。最近、プロ野球選手との接点が増えたこともあって、彼らの開幕に合わせたトレーニングを計画しているうちに、自分もその流れに乗ってやるようになったのです。

これが意外にも日本の気候にもマッチして、私としてはお勧めのパターンになりました。まず、12月が諸々忙しいのはこれまで通りです。そして、スタートダッシュの第一照準を2月としてしまうのです。これはプロ野球のキャンプスタートと同じ日程です。

1月はキャンプに向けての準備期間となります。私は、新年最初のトレーニングは、どんなに体調が良好であってもアクティブレストとします。その後、通常のルーティンに戻していきますが、1月中は12月の8~9割くらいの強度に抑えてやるようにします。

ただ、調子がいいときには最終セットだけはマックスに近い強度にもっていくようにしています。また、昨年と同じルーティンを組むのではなく、敢えてこれまで使ったことの無いマシンなどを使ってみると、思わぬ掘り出し物に出会うこともあります。意外にもよく効くマシンや種目に出会えたりします。こんな試行錯誤も含めた約1ヵ月を過ごしておいて、2月から従来の強度がしっかりとこなせるように調子をあげていくのです。

日韓「武力衝突危機」の高まりを交渉のプロが強く警戒する理由

数々の国際舞台で交渉人を務めた島田久仁彦さんが、新年最初のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で、2019年の国際情勢を予測しています。日韓関係では武力衝突が起きてもおかしくないと考える理由を、中東情勢ではカギを握るトルコの動きについて解説しています。

2019年、悪化する日韓関係はどうなる

2018年の最終号(2018年12月28日号)では「2019年大予測」と題していろいろと書いてみました。そこで挙げた項目については、さほど今も違いはありませんが、やはり2019年の運命を占うのは、幸か不幸か「アメリカが国際社会において、いかに振舞うか」、そして「アメリカの国内情勢はどうか」という点に左右されることになりそうです。

そして、米中貿易摩擦が再燃する3月、今月もしくは2月にでも開催が噂されるが、一向に準備が進まない米朝首脳会談、中国経済の成長鈍化がもたらすアジアの新興国経済の停滞など、アメリカ絡みの懸念が盛りだくさんです。日本絡みでは、ロシアとの間で進められる北方領土問題返還交渉の行方が波乱要因です。2島返還で落ち着くのか。それともロシアサイドからの難条件付帯による交渉の挫折か。2019年は日ロ両国での駆け引きが激化し、うまく行く場合でも、返還が叶わない場合でも、恐らく2019年が北方領土問題に関する交渉のラストチャンスになるだろうと考えています。

そして、悪化の一途を辿る日韓問題。これは、日本での嫌韓論の高まりや、韓国での日本バッシングの激化という“表面的な”問題にとどまらず、現在の状況が続く場合、日韓での武力衝突が起きかねないほど緊張が高まっています。何かしら偶発的な衝突があった場合、一気に武力衝突が起きかねないと懸念しています。

その理由は、アメリカが韓国に関心を失っていることから、2019年にも在韓米軍の引き上げを行う可能性が出てきていることと(マティス国防長官の辞任がこれを決定的にしました)、通常ならば非難をするはずの中国も、韓国絡みの緊張については、口を挟もうとしていません。もちろん米中貿易摩擦の影響もあるでしょうが、今は、関心も利益もない韓国に肩入れして、アメリカと日本を怒らせたくないとの意図が働いています。ゆえに、現時点では、武力衝突をけん制する動きを周辺国は取らないという、非常に危険な状況に見えます。