“作り笑顔”でもOK。接客業なのに「うまく笑えない人」への処方箋

「作り笑いは良くない」という風潮のある接客業。しかし、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、そうとは言い切れないと語り、作り笑いが必要な人も存在すると説いています。

作り笑顔は悪いのか

接客業って「作り笑顔は良くない」という風潮がありますよね。

作った笑顔って相手にも伝わるもので、だから心から笑いましょうというのが本筋の話です。

ただ僕は作り笑顔が絶対に悪いとは言い切れないと思っています。

それは特に入社して早々の時期において言えることではないでしょうか。

良い笑顔が自然と出る人は別に作り笑顔でいる必要なんてありません。

しかし中にはそれが自然にできないという人だっています。

これまで接客をしてこなかったとか、他人と接する機会自体があまり多くなかったとか、環境なんて人によって全然違うものです。

そんな人が接客をするようになったとして、いきなり良い笑顔が出せるかというとそれは難しいでしょう。

ですがこの業界はなぜか昔から、「作り笑顔はダメだ!心から笑うんだ!」ということを強く伝えがちです。

半ば強制的とも言えるその論調は、人によっては「自分は心から笑えない」と落ち込んでしまうこともある気がしています。

松本人志の一発逆転?「AV女優の新証言」で橋下徹氏が擁護に回るも「じゃあ裁判で弁護してあげれば?」世間の反応は冷ややか。その理由と背景は…

自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』23年12月27日発売号の「一の矢」記事をめぐり、版元である文藝春秋と同誌の編集長を相手取り、1月22日に5億5,000万円の損害賠償を求め名誉毀損の訴えを起こした松本人志60)。松本サイドは、同記事に詳細に描かれているA子さん・B子さんとの間の性的行為に強要性がなかったとの旨を訴状で主張している。

【関連】松本人志「性的行為強要の証拠なし」訴状を文春砲が返り討ち。“出会って●秒”の同意取得は可能だったのか?「AVかよ」「還暦のオッサンにはムリ」の声

上掲記事の中で、大手週刊誌での執筆経験を持つ50代の元記者男性の「(『週刊文春』のエース級の記者や編集者が裏取りに走り回った末の記事化ですから、これを松本さんが『同意があった』としてひっくり返すのは難しいのではないでしょうか」とのコメントを紹介したが、同じ思いを抱いた読者も多いことだろう。

そんな松本に、思わぬ“援軍”が現れた。ギャル系セクシー女優の霜月るな33)が3日に更新した自身のX(旧Twitter)で『週刊文春』の記事を「嘘だらけ」としてこんな内容の投稿をポストしたのだ。

《大阪のリッツカールトンでの飲み会に参加していました。記事に書いてあったギャルっぽいAV女優は私の事》

《たむけんさんと仲が良くて飲み会に誘っていただきました》

《たむけんさんがグラビアアイドルを飲み会に誘ったと書いてありますがあれは違います。私の友達なので私が誘いました

携帯を没収なんて言われてもないし携帯の利用を禁止。という発言なんてなかったです》

《あと、たむけんタイムなんてありませんでした。笑笑》

《私はお酒が全然飲めないですがお酒を勧められる事もなくソフトドリンクでも充分楽しめた普通にむっちゃ楽しい飲み会でした》

そして5日には、「裁判で証人として出ましょうか?それで松本人志さんを救えるなら。私はいつでも力になります」ともポストした。

霜月の「証言」で文春は不利になったのか

霜月が参加した飲み会は、「ギャルっぽいAV女優」「たむらけんじ(50)がグラビアアイドルを誘った」との記述から判断するに、『週刊文春』2月8日発売号の「六の矢」記事で取り上げられていたものであろう。11人目の告発者として登場した元グラビアアイドル・J子さんの、「たむらから誘いを受けた」「ギャルっぽい子はAV女優」という旨の証言を掲載。ちなみに同記事は、J子さんと部屋に先着していたほかの3人の女性とは面識がなかったとしている。

【関連】《11人目の新証言》松本人志「大阪で銀行員と…」 女性たちが猛反論!「SEX上納システムはある」

そんなJ子さんの証言を覆すような霜月の投稿に、ネット上の松本擁護派が大興奮。「セクシー女優の裁判出廷で、文春記事の真実相当性が崩れるかもしれない」という趣旨の書き込みも相次いだ。しかしこれに前出の元記者男性が異を唱える。

「松本さんが訴えているのは、文春さんが最初に出した東京での飲み会を報じた記事ですよね。それに対して霜月さんが今回否定したのは大阪のリッツカールトンでの出来事ですから、それをもって今回の裁判における真実相当性が崩れるとは思えないんですよね」

そしてこう続ける。

「崩れると主張している人は、これまで出てきた記事の複数の話を混同しているか、もしくはあえてそのあたりをぼやかして印象操作をしている可能性もあると思います。さらに言えば、リッツカールトンの飲み会はシロだろうからその他も全部松本さんはシロ、という詭弁を弄しているのではないでしょうか」

さらにネット上には「文春は証拠もないのに、被害を訴える女性側だけを取材して記事を書いている」という書き込みも多く見られる。この指摘ははたして正しいのだろうか。連日芸能情報を追っている40代の男性ネットメディア編集者に聞いた。

「まずひとつ、文春側は吉本興業にも松本さん本人にも質問をしています。吉本の対応は二転三転し、会社も松本さんも会見も開かず逃げ回っています。これを忘れてはいけないと思います」

そのように話した上で、こう語った。

「別の飲み会の、ある1人の参加者の話を記事で取り上げなかったことは真実相当性を崩しませんし、何をもって取材不足と言えるのかも不明です。松本さんが訴えている記事については、文春さんは「〈客観的証拠〉を吟味し、〈杜撰〉ではなく慎重に慎重を期した上で、報道に踏み切っている」と反論していますし、A子さんが被害を受けたホテルで実況見分までして“真実相当性”があると判断たとのことですから、『証拠もないのに云々』というのは当てはまらないと考えてしまいます」

事実、ネットには霜月と松本、たむらの関係を訝しむ声もある。

《たむけんが松本が有利になるような書き込みを霜月に頼んだんじゃないか》

《霜月はたむけんと仲良しだって言ってるから立ち位置も松本寄り》

《このタイムラグ。絶対3人で密談してから霜月がポストしたって流れだろ》

「松本擁護派祭り」の中で気になるのは、「文春の総局長が客観的証拠がないことを認めた、だから松本は潔白」という主張だ。文春砲の生みの親で現在文藝春秋総局長の新谷学氏(59)が、先日出演したYouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック-」で、A子さんの件について「刑事事件として立件するのははっきり言って不可能だと思う」と述べたことを錦の御旗に、「松本はシロ」を訴える声が上がっているのだ。これについては前出とは別のネットニュースサイトの40代男性デスクがこう言う。

「ミスリードですね。実際には新谷さんは、『警察が事件にできないならA子さんは泣き寝入りするしかないのか』と、女性にとって刑事告訴のハードルが高すぎる事実を語った上で、松本騒動を報じる社会的意義についても話しています。これと“松本さんはシロ”とはまた別の話じゃないですか、どう考えても」

確かに、これをもって「総局長が嘘を認めた!」とするのはあまりにも無理がある。

「霜月ポスト」を報じた記事にあの人が猛反論

霜月の「新証言ポスト」はさまざまなメディアが報じたが、著名人も敏感に反応している。元宮崎県知事で衆院議員も務めたタレントの東国原英夫氏(66)もその1人だ。

セクシー女優が松本人志VS文春の裁判に出廷か「証人として出ましょうか?」「いつでも力になります」(ENCOUNT)→何回も言うが、松本氏側は、↑の対象記事も訴えるべき。そしてこのセクシー女優さんやたむけん君に出廷して貰うべき。真実相当性は崩せるかも。

東国原氏が引いたのはこちらの記事。

【関連】セクシー女優が松本人志VS文春の裁判に出廷か「証人として出ましょうか?」「いつでも力になります」

「↑の対象記事」と記したのは上記の文春「六の矢」記事だと思われる。東国原氏と言えば12年に『週刊文春』が報じた自身の女性関係疑惑について提訴し勝訴しているが、恨みは深いようだ。この東国原氏のポストに対しては、批判的なコメントも散見される。

《松本が困っている時にはだんまりでちょっと有利かなってなったら出てくる卑劣》

《霜月が被害受けなかったからと言って他の女性が全員被害なかったっていい切れないだろ》

《松本がセクシー女優に手を出さなかったってだけでしょ》

もう1人、法律のプロも参戦している。弁護士の橋下徹元大阪府知事(54)だ。

このポストについて、デイリー新潮が配信した記事でベテランの司法記者が否定したことが橋下氏に火をつけてしまったようだ。

【関連】突如、文春批判を始めた「セクシー女優・霜月るな」は松本人志の“救世主”になれるのか 過去に田中聖と浮名…本人は「松本さんを救いたかった」

橋下氏はこの記事内容に猛反論。

以下、長くなるが橋下氏の反論を全て引く。

ベテランの司法記者の見立てはおかしい。週刊文春総局長がコメントを出したようにA子さんB子さんへの性加害そのものについては刑事立件になるような客観的な証拠は存在しない。女性の訴えのみ。ゆえに名誉毀損裁判は性加害の有無そのものよりも、文春記事が「表現の自由として」「女性の訴えを今回のような表現で公にすること」が許されるかどうかが重要争点になる。その際のポイントは文春がどこまで取材を尽くしたか、取材で得た反対情報をどこまで開示したか。霜月さんにちょっと取材をすれば今回の記事のような書き方はできなかっただろう、霜月さんの証言も一緒に載せるべきだったと評価されれば文春の負け。ゆえに霜月さんの証言は超重要。ベテラン司法記者は性加害の有無しか頭にないようだが、名誉毀損の裁判は「表現の自由」の範囲の裁判であることの理解不足。

こちらも新谷文藝春秋総局長のコメントを引き合いに出しつつ、「霜月さんの証言も一緒に載せるべきだったと評価されれば文春の負け」としている。そんな橋下氏に対しては、このような「返信」がポストされていた。

もしも、自信がおありなら、
橋下徹さんが、
松本人志さんの弁護を、引き受けてみては?

さもありなん、である。では、百戦錬磨の橋下氏が弁護側に回れば、松本人志は文春に勝てるのか。さらに「返信」を掘ってみよう。

《以前真実相当性が争点になるって言ってましたよね。文春が「性加害はあると信じた真実相当性が争点になるのであって、霜月は性加害と直接関係ない》

《たまたまこのセクシー女優が参加した飲み会で松本が紳士的だからっていってほかの会もそうだったかの証明は無理では?》

《このセクシー女優の記事と文春の元記事、矛盾ないですよ。文春の記事も全然間違えていなかったということなんだけど、元記事ちゃんと読んでないのかな》

《反論が苦しいように思える。霜月さんが参加した飲み会と松本が訴えてる飲み会が違うという時点で、彼女の証言を記事にのせる必要はないでしょ》

《霜月さんが言ってる第6弾の記事は性加害の告発ではなく上納システムをつっこんだもの。むしろセクシー女優じゃなくて清楚系OLを選んだっていう記事の裏付けにもなってますよ》

これらの声に対する橋下氏の反論もぜひ聞きたいところ。さらに法廷での橋下氏と松本人志の豪華な揃い踏みもぜひ見てみたいと思うのは、筆者だけではないだろう。

「朝敵」となった唯一の皇族・輪王寺能久法親王は日清戦争後なぜ台湾へ行ったのか?

前回の記事で、皇族でありながら朝敵となってしまった輪王寺宮能久法親王について紹介した『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』。今回は、時代小説の名手として知られる作家の早見俊さんが、その続編として彼の逆転人生について語っています。

【関連】皇族でただ一人「朝敵」の汚名を着せられた、輪王寺宮能久法親王の強い“思い”

朝敵となったただ一人の皇族、北白川宮能久親王の逆転人生(後編)

輪王寺能久法親王は粘り強く交渉します。有栖川宮も参謀たちも取り合いませんでした。側で様子を見ていた覚王院は宮への不遜な態度に深い憤りを覚えました。事態を打開しようと輪王寺宮は朝廷への直接交渉を決意します。そこで、有栖川宮に朝廷に嘆願すると伝え駿府城を辞去しようとしました。有栖川宮は強く反対します。直ちに江戸に戻るよう高圧的に命じました。無理に京へ向かおいとしても官軍に阻まれます。やむなく宮は追い返されるようにして江戸に帰りました。

失意を胸に寛永寺に戻ると、情勢は緊迫の度を高めていました。寛永寺に慶喜を守ろうとする幕臣たちが集まり、彰義隊を結成していたのです。朝廷に恭順する慶喜の意思とは裏腹に官軍と一戦を交えるべしという強硬派が勢いを得ていたのです。

宮は危機感を抱きましたが、事態は思わぬ展開になります。交渉失敗と思っていた慶喜助命、徳川存続が和宮の嘆願によって朝廷の公家たちの心を動かし、慶喜助命の声が上がってきたのです。こうした公家たちの声を西郷も無視はできず厳しい条件付きで慶喜の命は助ける考えに傾きます。

そして西郷と勝の会談によって江戸城は無血開城、慶喜は寛永寺を出て実家である水戸家へ向かいます。

やれやれとほっと安堵したのも束の間、彰義隊は寛永寺に留まったまま、解散しようとしませんでした。彼らは慶喜に代わって輪王寺宮を守るという名目を立てたのです。やがて官軍が江戸にやって来ます。官軍は勝利者の驕りで江戸の町人に高圧的な態度で接し、反感を買いました。町奉行所は機能しなくなり、江戸の治安は乱れました。

彰義隊は江戸の治安を守る大儀で江戸市中を巡回します。巡回中、官軍の雑兵たちとしばしば衝突しました。官軍への反感から町人たちは彰義隊を応援します。そんな最中、輪王寺宮が京都へ戻るという噂が流れました。たちまち、寛永寺に留まってくださいという町人たちの嘆願書が届けられます。その数は膨大で一室の天井に届く程であったそうです。公方さま不在の江戸にあって民がすがる偶像は輪王寺宮になったのです。

「 #納税するつもりはございません 」自民・塩谷立の脱税宣言を読み解く3つのカギ。戦後最大 #おまいう 舌禍の裏事情

自民党の裏金問題で、多くの国会議員に本来課税対象となる真っ黒な収支が見つかったことで、日増しに高まる「政治家の脱税許すまじ」の声。SNSでも「 #確定申告ボイコット 」など怒りのハッシュタグが飛び交っていましたが、今度は自民・塩谷立議員(しおのや・りゅう:静岡8区)の「 #納税するつもりはございません 」という“脱税宣言”が大炎上しています。さらに国税庁も、まるでタイミングを合わせたかのように「収入の申告漏れにご注意」と政治家ではなく国民に呼びかけて一般納税者の神経を逆撫でし、火に油を注ぐ始末。このような「おまいう(=おまえが言うな)」発言の背景には一体何があるのでしょうか?メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが詳しく解説します。

「納税するつもりはございません」塩谷議員の“脱税宣言”が大炎上

自民党のパーティー券収入の裏金化問題をめぐって、3月1日に衆院では政治倫理審査会が開かれました。

そこで飛び出した、「旧安倍派の幹部だった」一人である塩谷立衆院議員(元文科相)の発言に対する批判が高まっています。

塩谷議員は、裏金について「納税しろ」という野党議員の追及に対して「私自身はしっかりとそれを政治活動に使用しておりますので、納税するつもりはございません」と述べたそうです。

何ともひどい「居直り」です。ですが、この塩谷氏の金銭感覚が狂っているとか、根性が極悪だというのではないと思います。そうではなくて、もっと具体的には3つの問題があるのではと考えられます。

なぜ自民党議員はナチュラルに脱税するのか?3つのポイント

1つは、必要経費という感覚です。

会社勤めだろうが、自営だろうが、とにかく社会人としてカネの出入りに関わっている人には、カネの公私の区別というのは、社会人として初歩の中でも初歩になります。

例えばですが、会社で使う文房具が足りなくなって、上司に命じられて急いで買ってきた場合には、領収証を出して経理に費用精算の申請をします。上司が命じたのであれば、これは業務の経費になるからです。

一方で、昼休みに外出してランチを食べたとか、会社帰りにスーパーで食料品を買って帰ったなどというのは私用です。給料をもらって税金を天引きされて残った手取りの中から、自分で払うのが当然です。

この2つの区分からすると、裏金というのは、別に自分で飲み食いしたわけでも家計に流用したわけでもないということになりそうです。

例えば、支援者を接待した、地方議員への激励に使ったなどという場合に、いちいち全部について自腹を切っていたら、公私混同になります。

だったら、この裏金は業務上の支出だという感覚になるのだと思います。

ですが、塩谷氏をはじめとした政治家たちは、その使途については「知らぬ存ぜぬ」で一貫しています。つまりカネを何に使ったかは明かせないというのです。

裏金クソメガネの思い通りにはさせぬ。野党議員が自民に2時間54分も聞かせ続けた「脱力系ぼやき漫談」の破壊力

十分な審議を尽くすこともせず、新年度予算案の衆院通過を画策した自民党。これに対して野党は採決を遅らせるため、フィリバスターと呼ばれる長時間演説による抵抗戦術に出ました。フィリバスターについては「議事妨害」との批判も多々聞かれますが、1日に立憲民主党の山井和則衆院議員が行った演説はそれには当たらないとするのは、毎日新聞で政治部副部長などを務めた経験を持つジャーナリストの尾中 香尚里さん。尾中さんは今回、そう判断する理由を解説するとともに、2時間54分という衆院での最長を記録した山井氏の演説内容を紹介しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題「立憲民主党・山井和則、魂の大演説」

プロフィール:尾中 香尚里(おなか・かおり)
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

ヤジとも「対話」。関係者すら意外な展開と驚く一級品の演説 前編

自民党の派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、迷走を続けている通常国会。自民党が野党の追及をいかに逃れ、裏金事件を「終わったこと」に持ち込もうと右往左往しているさまは目を覆うばかりだが、そんな国会で1日、日本の国会の歴史に残ると言ってもいい名場面が生まれた。立憲民主党の山井和則衆院議員による、小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)解任決議案の趣旨弁明である。

2時間54分にわたった趣旨弁明は、同じ立憲民主党の枝野幸男代表(当時)が2018年7月に衆院本会議で行った安倍内閣不信任決議案の趣旨説明(2時間43分)を超え、衆院で最長を記録した。しかし、注目すべきは長さではない。誰にでもわかるやさしい言葉で「国会の役割とその素晴らしさ」を語り、議場のヤジとも「対話」して場の空気を支配していった、その弁論術に感銘を受けたのだ。

久々に「政治における言葉の力」を感じた。時間のみならず、内容の面からも一級の演説だった。

この趣旨弁明が発生するまでの流れを簡単に振り返る。

裏金事件をめぐり、野党はパーティー収入の還流(キックバック)を政治資金収支報告書に記載しなかった安倍派、二階派の衆院議員51人に対し、衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求めた。51人のうち誰が出席するか、政倫審公開か非公開かなどをめぐり自民党が迷走を極めるなか、岸田文雄首相は突然、呼ばれてもいないのに自らが政倫審に出席すると表明した。

首相の突拍子もない発言の狙いが、2024年度予算案の年度内成立に向け、問題の「幕引き」を図ることにあるのは明らかだった。首相は2月28日、何一つ新しい事実を明らかにすることなく政倫審を終えると、翌29日に衆院予算委員会の小野寺氏が、これも突然、予算案を1日に採決することを委員長の職権で決めてしまった。

「トップが政倫審に出たんだから、裏金なんてもういいだろ?予算案は年度内に成立させてもらうよ」と言わんばかりの自民党に、立憲民主党の安住淳国対委員長も「最低の総理大臣」と口走った。立憲は1日朝、小野寺委員長の解任決議案を衆院に提出。そしてこれが、関係者すら「意外な展開」と驚く歴史的な演説を生むことになったのだ。

AIを飛躍的に賢くする「世界モデル」とは何か?天才エンジニアが語るAGI(汎用人工知能)革命の“恐るべきワクワク感”

「水は冷たいもの、でも湯気が出ている水は熱い。注意」「火は触ると熱くて、燃え移ることもある。危険」――まるで小さな子供が日々の生活を通して「この世界の性質」を少しずつ学んでいくように、今、AIが「経験則」を手に入れようとしています。これは「世界モデル(World Model)」と呼ばる概念で、人間のようにどんなタスクでもこなせる「AGI(汎用人工知能)」実現のカギを握るものだそう。Windows95を設計した日本人として知られるエンジニアの中島聡さんが分かりやすく解説します。(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「人工知能とWorld Model」

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

「世界モデル(World Model)」って何だ?

少し前にもこのメルマガで触れましたが、人工知能とWorld Model(世界モデル)について考えていることを書いてみたいと思います。

World Modelとは、元々は、個々の人間(もしくは動物)が経験を通して学んだ「世の中がどうなっているか、どんな仕組みで動いているか」を心の中でモデル化したもので、メンタルモデルと呼ばれることもあります。具体的には、

  • 重さがあるものは下に落ちる、投げたものは放物線を描いて下に落ちる
  • 水には粘性がある、水の中では息ができない
  • 水は冷たい場合が多いが、湯気が出ている水は熱い
  • 海の水はしょっぱい
  • 世の中のものは3次元構造を持っており、見る方向によって見え方が違う
  • 火は触ると熱くて、燃え移ることがある
  • 太陽の光は温かく、長い時間当たっていると日焼けしてしまう

などなどです。理科や化学の授業で学んだ物理の法則ではなく、純粋に経験則で学んだものを指します。

人工知能の研究が進むうちに、これと同様のことが人工知能の中でも起こっているらしいことが分かってきました。

経験を通して知識を習得しはじめたAI

LLM(大規模言語モデル)は、単に与えられた文字列を見て次の単語を予想するだけの単純な仕組みですが、パラメータ数を増やし、学習データを増やしたところ、次第に様々な「知識」を習得するようになり、それを一部の研究者たちが「人工知能の中にWorld Modelが作られつつある」と表現したのです。

これに関しては、最初は研究者たちの間でも意見が分かれました。

当初は、「LLMは単に統計的に次の単語を予測しているだけで、World Modelなど持っていない」と主張する研究者もいましたが、今では、「LLMがやっていることは学習データの『圧縮』であり、その結果、ニューラルネットの中にWorld Modelが作られる」という見方が主流です。

LLMは、大規模化が進むにつれ、それを作っている開発者たちも驚かせるような能力を発揮しました。研究者たちは、それらの能力が学習の結果「出現する(emerge)」という言葉を使って、その驚きを表現しましたが、まさにWorld Modelは、研究者たちが意図しなかったにも関わらず、LLMの中に出現してしまったのです。

このプロセスは、赤ん坊が世の中の様々な仕組みを理解していくプロセスと似ていると言えます。

赤ん坊は、母親から教わらなくても、ものが下に落ちることは理解するし、(物理の授業を受けなくても)上に投げたものが放物線を描いて下に落ちることは理解します。つまり、経験を通して、赤ん坊の中にWorld Modelが「出現する」のです。

AIの「世界モデル」が急速に進化しはじめた理由

研究者たちは、単に文章データだけを扱うLLMに出現するWorld Modelには限度があることを知っていました。

「相対性理論とは何か」を大学教授のように説明できるLLMが、「その駐車スペースは小型車用だったけど十分に『〇〇〇』ので、そこに駐車することにした」という文章の空白を埋めるような単純な問題が解けないのは、文章データだけから作られる World Model に限界があるからです。

そこで、研究者たちが力を入れたのが、画像も処理できるマルチモーダルな人工知能の開発です。赤ん坊が耳からの情報だけでなく、目からの情報を使って World Model を取得するように、人工知能にも目を与えることにより、よりリッチなWorld Modelを作ることを目指したのです。

中国にも行かず「習近平が台湾と尖閣を取りに来る!」と騒ぐ日本の右翼政治家も同じ穴のムジナ。イラク戦争の教訓を学ばない愚かなバイデン

フセイン政権による大量破壊兵器の保有を理由として、米英などの有志連合のバグダッド空爆で始まったイラク戦争。しかし大量破壊兵器が発見されることはなく、アメリカは「大義なき侵略戦争」の主導者として歴史に名を残す結果となってしまいました。しかしそもそも、なぜ後にこの戦争により命を落とすことになるフセイン大統領は、大量破壊兵器の保有を否定しなかったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、フセイン政権の残した第1次資料に基づき、イラク戦争開戦の内幕を描いた米国人記者による著作の内容を紹介。フセインが「高をくくった」訳と、アメリカが最悪の判断ミスを犯した理由を解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「イラク戦争は米国が嵌った『罠』だったのか/米記者が描くサダム・フセイン側からの開戦の内幕」

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2024年3月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

アメリカは「罠」にはまったのか。米記者が描くイラク戦争開戦の内幕

ピューリッツァー賞を受賞した米ジャーナリストでコロンビア大学ジャーナリズム学院教授でもあるスティーブ・コールの新著『アキレスの罠:サダム・フセイン、CIA、そして米国のイラク侵攻の起源』(ペンギン出版、24年2月刊)が話題で、米有力紙誌やウェブサイトで書評されている。3月1日付ニューヨーク・タイムズのオピニオン欄にはコール本人が「なぜサダム・フセインのような独裁者が米国の分析家や大統領を混乱させるのか」と題した1ページの論説を寄稿し、また「報道の自由のための記者委員会(RCFP)」のウェブの2月27日付ではコールがインタビューを受けている。

イラク戦争というアメリカ外交政策上最悪の間違い

2003年のイラク戦争は冷戦後の世界で米国が冒した最悪の外交政策上の間違いで、イラク人と米国人の生命・財産に恐るべき損失を与えたばかりでなく、イランの勢力拡大と地域的な代理戦争を招き、今なお米国が中東地域で足をとられ続けている状況を生んだ。

なぜこれほどの間違いが引き起こされたのかについては、サダムが大量破壊兵器を隠し持っているという偽情報にCIAはじめ米諜報機関が振り回されたこと、そのためブッシュ子大統領が判断を誤ったこと、戦争を求める世論が沸騰しメディアがそれを煽ったことなど、米国側の事情は散々に検証されてきた。しかし、なぜサダムは長きにわたり握ってきた独裁権力ばかりか最終的には自分の命まで失う結果となったというのに、持ってもいない大量破壊兵器を持っているかのような印象を米国と全世界に与え続けたのだろうか。そのことは、ほとんど解明されてこなかった。

ところがこのほど、サダムが生前に側近や閣僚など周りの者と交わした会話の2,000時間分の録音テープをはじめ大統領執務関連の大量の文書などが閲覧可能になり、コールは上述のRCFPなどと協力してこれらを解析し、その精髄を本書にまとめた。

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「日本のシティポップ vs K-POP」が大勃発?世界はどちらを選ぶのか…Z世代の本音から見えた音楽の新しいカタチ

2016年頃より欧米やアジア各国において一大ブームとなっている、日本で70~80年代に流通した都会的で洗練された音楽「シティ・ポップ」。当時リアルタイムで聞いていた世代は現在40~60代となっているが、彼ら以外の日本人、10~20代の若者世代の間でも定番化”してきている。松原みきの『真夜中のドア』や竹内まりやの『プラスティック・ラブ』、EPOの『DOWN TOWN』、大貫妙子の『都会』など、今なおそのサウンドが大きな支持を集めているのは周知のとおりだ。

しかしながら日本のポップスは昨今、BTS(防弾少年団)の米ビルボード1位獲得が物語るように、韓国のK-POPに世界的なシェアを奪われているようにも感じられる。はたして日本のシティ・ポップと韓国のK-POPとでは、どちらが世界に受け入れられているのだろうか。そして世界のZ世代の心を奪うのはどちらなのか。

踊らないK-POPアーティストがいない理由

ここでシティ・ポップの定義を明確にしておこう。音楽ライターの都鳥流星氏によるこちらの記事によると、シティポップとは「70~80年代に日本で発表された『海外のカルチャーに憧れを抱き、都会やリゾートでのライフスタイルを求める若者文化を背景にして生まれた和製ポップス』」を指し、「きめ細やかに紡がれたアレンジやミックスのクオリティーが評価され、数年前より海外リスナーたちがアナログ盤を買い求めるために来日し、渋谷・新宿のレコード店をハシゴするという一大ブームを巻き起こすまでに至った」という。

ミュージシャンとして名が上がるのは、上記の松原みき、竹内まりや、大貫妙子のほか、滝沢洋一、山下達郎、角松敏生、吉田美奈子、松下誠らだ。

【関連】シティ・ポップの空を翔ける“一羽の鳥” ~作曲家・滝沢洋一が北野武らに遺した名曲と音楽活動の全貌を家族やミュージシャン仲間たちが証言。その知られざる生い立ちと偉大な功績の数々

一方のK-POPとは、90年代に「コリアンポップス(英: Korean Pop)」と呼ばれた韓国のダンスミュージックの通称で、「ダンスグループ」だけに使われるワードだという(ウィキペディアによる)。ハードな訓練に裏打ちされたダンスやセクシーなパフォーマンスで全世界的な人気を誇り、2012年にはPSYの『江南スタイル』が14カ国のチャートで1位となり、前述のようにBTSは2020年10月、アルバム『Dynamite』がビルボードの世界チャートで1位を獲得している。

1997年に金融危機に見舞われた韓国政府が、経済立て直しのためにK-POPに戦略的な投資を行ったことも広く知られている。

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日本でも東方神起、BIGBANG、Wonder Girls、少女時代、KARA、BLACKPINK等の人気は特に高かった。

若者世代は2つのジャンルをどう見ているのか

ビルボード1位といった派手な勲章はないものの、世界の若者たちが日本に音源を買い求めに集まるなど、着実な人気を誇るシティ・ポップ。片や韓国が国を挙げて売出しにかかったK-POP。あたかも“日韓代理戦争”のようになりつつあるポップス対決だが、「聴く側」の若者たちはどのように受け止めているのか。音楽好きだという20代の大学生に尋ねてみた。

「高校生の頃はK-POPばかり聴いていましたし、ファッションもBTSの影響が大きかったですね。シティ・ポップは50代の父親の影響で聴きだしたんですが、新鮮ですぐに好きになりました。今はどちらも聴いています。そういう友人も多いですよ」

若者にとって国家観の争いなどに興味はなく、好きなものは好き、というのが本音のようだ。

ビジュアル面でも定番化しつつあるシティ・ポップ

リアルタイムでシティ・ポップに触れ、今も変わらず聴き続けているという50代の男性テレビ関係者は、その世界的なブームについて以下のように話す。

「さまざまな理由が語られていますが、まずネットの普及でどこの国のどのような音楽にもアクセスできるようになったことは大前提ですよね。その中からシティ・ポップが注目されたのは、ノスタルジーが大きいのではないかと思います。考えてみれば当時のシティ・ポップは時代の最先端を走るアーティストたちが、自分のセンスに洋楽のいいところを貪欲に取り入れて曲を作っていたわけですから、その本場の若者たちがたとえ元ネタとなった洋楽を知らなくても、どことなく懐かしさを感じることは不思議ではないですよね」

そんなシティ・ポップは、色使いや絵柄といったビジュアル面でも定番化しつつあると指摘するのは、音楽全般に詳しい40代の男性ネットメディア編集者だ。

「ピンクやエメラルドグリーン、グラデーションなどかつての日本で流行したイラストレーション的なデザインがアイコンになっているんです」

そう言って、「シティポップの世界観をイメージした」というボールペンを紹介してくれた。

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その他にも「シティポップ柄」と称したクリアファイル等も発売されており、ネットメディア編集者男性が言う通り“定番化”しつつあるのは間違いないようだ。

韓国でデビューした日本人シティ・ポップ歌手も

そんなネットメディア編集者男性は、シティ・ポップとK-POPの関係性をどう見ているのか。

「若者世代の間では、あまり垣根がないというのが現実ではないでしょうか。実際に2019年には韓国で日本人女性がシティ・ポップ歌手としてデビューを飾っていますし」

その女性とはYUKIKAの名で韓国で活動していた寺本來可さん(31)で、2020年リリースのファーストアルバムは米英などのiTunesのK-POPアルバムチャート1位を獲得している。

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事実、韓国はシティ・ポップ再評価熱も高く、アメリカや日本でも活動するシティ・ポップDJのNight Tempo(ナイト テンポ)も韓国出身。もはや若者にとって日本と韓国は争う対象ではなく、融合しつつあると言っても過言ではない。つまり、良いものは良い、いつの時代に聴いても「良いものだけ」が残るのだ。シティ・ポップもK-POPも。

そんな日本のシティ・ポップが、どのようにして誕生し世界に広まったのかを詳しく知りたい方には、以下の記事のご一読を強くお勧めする。

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豚肉バカ一代。豚に魅せられた元イタリアンシェフが「フルコース」で揚げたてを出す“とんかつ屋”の衝撃

世に数多ある名店と呼ばれるとんかつ屋。そんな中にあって、「唯一無二」と言っても過言ではない超人気店が大阪に存在することをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、1ヵ月500席のネット予約が1分で完売するというとんかつ屋を紹介。同店の何がそこまで客を惹きつけるのかを解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「豚肉バカになった、元イタリアンシェフ。予約開始1分で500席分が完売する、とんかつフルコースとは?」

予約開始1分で1ヶ月分が完売。“豚肉バカ”と化した元イタリアンシェフが作る「とんかつフルコース」が美味すぎる

大阪のとある下町住宅街。古びたアパートの1階を改装した、とんかつ屋さんがあります。

夫婦だけで営む、カウンター5席だけのお店。

イタリアン出身の店主は、寝る間も惜しんで、豚肉を研究し続ける人。

定休日もお店に出て、研究三昧。

どうすれば、美味しいとんかつをお客さまに食べてもらうことができるのか。

そればかりを考えているので、豚肉バカと呼ばれるように。

これは!と思う豚肉を全国から取り寄せ、どんな仕込みをすれば美味しいとんかつになるのか、どんなパン粉を使えばサクサクになるのか、どんな揚げ方をすればお客さまは喜ぶのか、を毎日毎日考え続けているのです。

とんかつの提供方法は、昼は2種類の定食、夜はおまかせ。

定食・おまかせと言えど、ひと切れずつ違う銘柄・部位の揚げたてを提供するコース仕立てとなっています。

銘柄豚の食べ比べができるようになっているのです。

北海道の「望来豚(もうらいとん)」、群馬県の「あわ雪ポーク」、茨城県の「三右衛門」、千葉県の「林SPF」、東京の「TOKYO-X」など。

店主が選び抜いた銘柄豚をブロックで仕入れ、自身の手で細かな部位に切り分けています。

研究によって豚肉を知れば知るほど、普通のとんかつ屋さんのやっていることに疑問を持つようになったと言います。

美味しいと評判のお店であっても、ロースとヒレという大まかな部位を使い分けているだけです。

しかし、ロースにはリブロースや肩ロースがあり、肩ロースの中にも「ハネシタ」や「クラシタ」があり、それぞれ味わいが違うことを知りました。

ならば、ロースとして提供するのは間違いで、部位をひとつひとつ別々に調理して、提供すべきだと考えたのです。

選び抜いた豚肉をこだわり抜いた調理法でとんかつに仕立て、揚げたてをコースとして食べていただく。

他に類を見ないとんかつ屋さんとして話題となり、1ヵ月500席のネット予約は、
わずか1分で完売してしまうこともあるほどの人気となっています。

ここのとんかつを口にした人は、その美味しさに驚き、感嘆の声をあげ、また次の予約を心に決めます。

古く寂れた住宅街にありながら、いつも予約で満席となるとんかつ屋さん。

たかがとんかつを至福のひと皿に仕上げた店主夫妻はお見事です。

手を抜くことなく、真剣に取り組めば、立地を気にすることなく、たくさんのお客さまに来ていただけるのです。

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フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが韓国大統領に呼び出された理由

韓国の尹錫悦大統領がマーク・ザッカーバーグCEOに協力を呼びかけたようです。これは何の呼びかけだったのでしょうか? 無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、現在の状況を詳しく語っています。

ザッカーバーグ、三星(サムスン)を重要視

尹錫悦大統領は2月29日、フェイスブックの親会社メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営者(CEO)に会い、人工知能(AI)と半導体分野で韓国企業の強みに触れ、緊密な協力を呼びかけた。

ソン・テユン大統領室政策室長はこの日午前、龍山大統領室でブリーフィングを開き「ユン大統領は今日午前10時、10年ぶりに韓国を訪問したザッカーバーグCEOと接見した」と伝えた。2人は約30分間対話を交わし、AIデジタル生態系造成のためのビジョンとともに、韓国企業とメタ間協力強化案について話し合った。

ユン大統領はまず「AIシステムに必須なメモリーで韓国企業が世界1・2位を占めるなど世界最高競争力を保有している」として緊密な協力を要請した。特にユン大統領は「韓米両国政府間の緊密な供給網協力体系が構築されているだけに、必要ならば政府次元でも両国企業間協力を積極的に支援する」と話した。

それと共に「スマート家電、ウェアラブルデバイス(手首や腕、頭などに装着するコンピューターデバイスのこと。代表的なウェアラブルデバイスの例として、腕時計のように手首に装着するスマートウォッチ、あるいはメガネのように装着するスマートグラスが挙げられる)、スマートカーなど多様なポートフォリオを保有している韓国こそメタのAIが適用される立派なプラットフォームになりうる」と強調した。

メタは2021年、既存フェイスブックで社名を変えた後、一般人工知能(AGI)開発を宣言するなどメタバースとAI新技術確保に熱を上げている。ユン大統領は「韓国も未来の稼ぎ頭であるメタバース産業を育成するための支援を続けている」とし、「メタバース生態系造成のための研究開発(R&D)人材養成などメタとの協力を希望する」と話した。メタが力点的に開発中のXR(拡張現実)ヘッドセットに言及したユン大統領は「メタが想像して設計したものを韓国産業が積極的に支援する準備ができている」と話した。