家電コンシェルジュも思わずため息。美しすぎる北欧製スピーカー

家電で優先されるのは機能や性能ですが、それだけではありません。北欧のデザイン家電の魅力について語るのは、メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』の著者のひとりで、家電コンシェルジュの神原サリーさん。美しい北欧デザインで知られるオーディオ機器ブランド「バング&オルフセン」が発売したカジュアルラインのスピーカーがいかに魅力的か、愛を込めて熱く語っています。

バング&オルフセンのカジュアルライン『B&O PLAY』のこと

バング&オルフセンといえば、デザインの美しいオーディオ機器で知られています。白物家電が専門の私が黒物のことを語るのはお門違いかもしれませんが、今から15年ほど前にフリーランスになったばかりのころに担当した「デザイン家電の特集記事」で、このバング&オルフセンのことを知り、取材もしたことがあるので、なんとなく思い入れがあるのです。

ラジオメーカーとして1925年デンマークに生まれた同社は、60年代からデザインを担当することになった北欧を代表するデザイナー、ヤコブ・イェンセンを得て、機能美にあふれた先進的なデザインで知られるようになります。ちなみにバング&オルフセンという名は、創業者のピーター・バング氏スヴェン・オルフセン氏からとったもの。前号で記事にしたミーレがツィンカン家とミーレ家による同族会社だという流れに少し似ていますね。

さて、このバング&オルフセンのプロダクトは、1972年にMoMAの永久保存コレクション認定されるなど、デザインの世界で確固たる地位を築いたわけですが、6枚のCDが1列に美しく並ぶBeoSound 9000は、近未来的なデザインで私の心にも深く残っています。縦にも横にも置けるという点もすごいなあと。この6連奏CDプレーヤーが登場したのが1996年で、その後TVドラマや映画で度々使用されています。ラグジュアリー感もあり、バブルの名残のような時期のインテリアとして憧れのようなものだったのですね。

価格的にも飛び抜けていたからこその憧れのバング&オルフセン、なんと2012年にカジュアルラインである『B&O PLAY』が誕生していたのですね。 スマートフォンとの連携を考え、Bluetoothを採用した小型スピーカーやヘッドホンなどのラインアップが充実していて、さすがバング&オルフセンの血が流れていると思わせる美しいデザインや、カラバリが魅力です。今、愛用している「Beoplay A1」という手のひらサイズのスピーカー

これはデンマーク出身の若手女性デザイナー、セシリエ・マンツが手がけているそうで、丸みのある優し気なフォルムと品のあるカラー、そして本家のバング&オルフセンのサウンドを継承したクリアなサウンドに心躍ります。

バッテリー内蔵で最長24時間の再生ができ、マイクを内蔵しているので、ハンズフリー通話もできてしまうスグレモノ。600gという重さは、出張時にスーツケースに入れていくには少し重いけれど、休日に車で出かける温泉旅行にはぜひ持っていこうと思っています。

そうそう、『B&O PLAY』では、初めて特定の国・地域をテーマにしたコレクションを作ることを発表し、「日本」が選ばれたとのこと。9月21日から始まったばかりのAUTUMN WINTER 2017 COLLECTIONでは、SEEK SERENITY 「静寂を追い求めて」をキーワードに夜明けの富士、昼の渋谷、黄昏の九十九里、眠らない街 新宿からインスパイアされた限定カラーのモデルを発売しています。

私が気になるのは、シックなバイオレットの「Beoplay A1」。二子玉川にあるバング&オルフセンのショールームに美しく展示されているそうなので、近いうちにチェックしてこようと思っています。このライン、もちろん家電量販店でも販売されています。

それにしても、まだ家電業界を深く取材する立場でなかったころに「デザイン家電特集」に携わり、その後、デザインを含め五感に響く家電を「うふふ家電」と名付けて広めようとしているという流れに、なんだか運命というか、定められたお役目のようにも感じられてなりません。「人生に無駄なし」とはよく言ったものだと思います。(神原 サリー)

image by: バング&オルフセン公式HP

「体に良い」はもう古い。米ファストフード業界で驚きの変化

アメリカの国民食とも言える「ハンバーガー」ですが、消費の中心がミレニアル世代に移るとともに、その業界に変化が起こっているようです。無料メルマガ『顧客を喜ばせる世界の成功企業最新戦略紹介』の著者で米国ビジネスモデルコンサルタントの清水ひろゆきさんは、現在支持されているのは「こだわりを美味しさに設定した店」だとし、今人気を集める3つのハンバーガーショップの特徴を専門家目線で分析するとともに、そこから学べる「日本のビジネスが次世代を取り込む方法」を考察しています。

本場アメリカのハンバーガーに見る進化形戦略

今、マクドナルドの人気復活と共に日本ではアメリカ以上にバーガーブームが食のトレンドを引っ張る勢いとなっています。

19世紀初頭からアメリカのレストランで提供されていたハンバーグをパンに挟んで販売した「ハンバーガー」は、3種の具材「ピクルス」「オニオン」「レタス」にケチャップやマスタードなどを加味したものが定番化し、ファストフードの代表格となりました。その後、1971年には米ファストフードの最大手マクドナルドが、本場アメリカのハンバーガーとして日本上陸を果たしたのです。

当時は独特の酸味を持つピクルス(アメリカのソウルフード)にアレルギーを示した日本人でしたが、ここにきて改めてハンバーガーの旨さに目覚めてきたようです。一体、何がきっかけとなって今日のバーガーブームが始まったのでしょうか?

それは、日本人が、アメリカンバーガーの本場の味である、ジューシーなビーフパティと「ピクルス」「オニオン」「レタス」が醸し出す酸味、シャキシャキ感のアンサンブルに美味しさを感じ始めたからに相違ありません。

3つの具材がファストフードハンバーガーを進化させた?

アメリカのハンバーガーの二大勢力は、世界最大のハンバーガー企業マクドナルド(1937年創業)と超大型のハンバーガーで知られるマクドナルド最大のライバル企業バーガーキング(1953年創業)です。

バーガーキングは、ワッパー(Whopper=とてつもなく大きい)を売りに、炙り焼きした香ばしいクォーターパウンド(約113グラム)のビーフにジューシーなトマトとシャキシャキのレタスとパリパリしたピクルス、更にさらしたホワイトオニオンをケチャップとクリーミーマヨネーズで旨みを倍増させ、美味しさを訴求しています。

かたやマクドナルドは、ファストフード独特のシーズニングをほどこした、あとを引くビーフの味にケチャップとマスタードが絡まり、酸っぱいピクルスと刻まれたオニオン、カットレタスが無性に食べたくなる旨さをかき立てます。

この二大勢力に、レストランのシェフがベストバーガーと評価する第三の勢力の(作り置きしない)ファストフードとも言えるイン&アウトバーガーが出現。

同社は1948年カリフォルニア州ボールドウィンパーク創業と老舗ながら現在同州を中心に300店舗を超える店舗を展開し、2017年にはハンバーガーブランドランキングで第2位(1位はフランチャイズ店舗が多いファイブガイズ)を獲得します。

イン&アウトが2大勢力に対抗できたのは、食材の鮮度を重視する地元密着の戦略を戦術化できたからです。

●イン&アウトの美味しさを生み出す戦術とは?

  • ピクルスは注文すれば入れてくれる(代わりに酢漬けハラペーニョ=青唐辛子取り放題)
  • 冷蔵で運ばれたオニオンをスライスかグリル調理
  • 冷蔵レタスは手でもぐ
  • 一切つなぎを使っていない冷蔵100%メイドインアメリカのビーフ
  • 冷蔵トマトはスライス使用
  • 1948年創業から一切変わらない特製ソースをグリドルでトーストしたバウンズにスプレッド

ファストフードのハンバーガーは、イン&アウトの出現により本場アメリカンバーガーの3つの具材「ピクルス」「オニオン」「レタス」をカスタマイズすることで、より美味しくバージョンアップさせる進化を遂げたのです。

子どもの頃に食べた「ボーロ」、実は明治生まれの京菓子だった

どこか懐かしい食べ物を愛情込めて紹介する無料メルマガ『郷愁の食物誌』。今回は、英字ビスケット、動物ビスケット(動物ヨーチ)、卵ボーロ(エイセイボーロ)…など、メルマガ著者のUNCLE TELLさんが子供の頃にお腹を満たしたという懐かしいお菓子を紹介しています。乳幼児の頃に親しんだ「ボーロ」、実は日本の京都発祥の「京菓子」だって知っていましたか?

郷愁のおやつたち・英字ビスケットと動物ビスケット、エイセイボーロ

こどもの頃は遊び回ることもあるが、とにかくお腹がすいた。この食事どきまでの空腹を満たすのがおやつだ。ビスケットはまずお腹がいっぱいになることが最優先のおやつだったかもしれない。

安くて、量があって、まあうまいの三つがそろったものにアルファベットを型どった「ABCビスケット」「英字ビスケット」があった。この名を聞いて懐かしいと思う人も多かろう。メーカーのことまで覚えていないが、ネットで検索したら、当時から続いているものかわからないが今も売ってはいそうだ。

動物ビスケット」というのもあった。ゾウやカバ、キリンやライオンという動物の型をしたビスケットの表面にピンクやグリーン、黄色やチョコレート色の甘い粉砂糖ベースのペーストが塗ってあり、その甘さは「英字ビスケット」とは格段の差があった。その分、英字ビスケットよりだいぶ高級感があった。もっとも英字ビスケットにもペーストを塗ったものもあったが。このビスケットのペーストの味を感覚的に覚えているが、今思うと、人工甘味料的甘さではなかったかと…。

エイセイボーロ、ちょっとすごいネーミングである。なめこの頭くらいの小さくて丸いたまご色のお菓子。スカスカッと、たよりなげに口の中ですぐ溶ける。いかにも幼児向けで「乳ボーロ」「ベビーボーロ」とも呼ばれていたとも。ネットで見たら、この菓子、私のこどもの頃に類似品が出ていたかは知らないが、明治26年創業、京都西村衛生ボーロ本舗という会社の製品。りっぱな京菓子の一つのようである。

せっかくだから西村衛生ボーロ本舗のホームページに載っている一節を紹介しよう。

お口の中に、ふんわり広がる懐かしい風味…西村のエイセイボーロはいまも昔も変わらない素朴な味で人気のロングセラー商品です。

百余年の伝統をたいせつに守りながら、野菜ボーロなど新しい時代の感覚を取り入れた商品開発にも積極的に取り組んでいます。

小さなお子さまのおやつにはもちろん、ご家庭のお茶菓子として、ご家族皆さまで楽しんで頂ける京焼菓子の定番です。

image by: Shutterstock

【動画】プエルトリコで36人がスーパーで強盗、無残な状態に…

9月20日に上陸したハリケーン『マリア』によって、大きな被害を受けた米自治領プエルトリコ。

現在もその被害に苦しむ、その同自治領内のとあるスーパーマーケットにて、監視カメラがこのような光景を捉えた。

 

 

大多数は男性だが、中には女性の姿も確認できる。

スーパーの正面入り口と思わしき扉を強行突破し、ゾロゾロと内に侵入する一団。

その人数は計36人。その目的は当然ながら物資の強奪だ。

彼らが立ち去ったあとの店内は、見るも無残な状態になってしまった・・・。

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(ANNnewsCH)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

記事提供ViRATES

なぜ、客は一度行ったことのある店をすぐ忘れてしまうのか?

「また来たい」と思わせる店作りには様々な方法がありますが、まずは客に「忘れられない」ようにしなければならないと、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者である坂本りゅういちさんは語ります。客が一度行った店を忘れてしまう原因とは何なのでしょうか?

知らぬ間に忘れられる

お客様が、再来しない、またはお店に来なくなる最大の理由は何だと思いますか?

接客態度が悪い、清潔ではない、サービスが気にくわない、欲しい商品がない。様々な理由がありますが、よく言われている一番の理由は、「なんとなく」です。よくよく聞かれると、いろんな理由が出てくるものの、そうでなければ、お客様が行かなくなる理由はほとんどが「なんとなく」行かなくなったに落ち着きます。上記したような理由は、その後付けの理由なんですね(そうでないことも多々ありますが)。

なんとなく行かなくなる原因は、とてもわかりやすくて、忘れられているからです。会話の中でもこんなことがあると思います。

「そういえば、前にすごく良い店あったんだよ! えーと…、なんて名前だったっけな?」
「あ! この店前に来たことあった!」
「DMが来てたけど、この店どこだっけ?」

我が家でも、妻と繰り広げられる日常会話ですが、これらは全て、お店のことを忘れているから出てくる会話ですよね。行く理由や、思い出すきっかけがないと、知らぬ間に店のことを忘れられていて、再来店は厳しくなっていきます。ということは、逆に言えば、忘れられない存在になることが、一番の再来店促進になるということです。

美容室やネイルサロンなどは、忘れられない理由があります。髪が伸びてきたら、「髪を切りに行かなきゃ」と店を思い出すことができます。爪が伸びてきたら、「ネイル行かなきゃ」と店を思い出すことができます。お客様の身体のことなので、自然とセットで店のことを思い出すわけです。これは一般的な小売店と比べて大きく違う点で、だからこそ、美容室やネイルサロンはリピートが多いという理由でもあります。

親が子供に「どうしてできないの?」と言っちゃダメな3つの理由

親の口から発せられた言葉というものは、予想以上に子どもの心と思考を左右するものです。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』には、育児中、特に学業不振について子どもと会話する際に使ってはいけないフレーズ、使うべきフレーズが紹介されています。

成績が上がらない 3

これまで、

  • 子どもの学業不振に直面した時に、その原因・理由・問題点を一方的に決めつけてはいけない
  • 学業不振という事実をどのように受け止めるかを教えてあげる

ということをお伝えしました。今日は、

  • 子どもとの対話の中で、使ってはいけないフレーズ
  • 代わりに使うと良いフレーズ

をお伝えしますね。

今日は最初に結論から。使ってはいけないフレーズとは、以下のような言い方です。

  • どうして、計画した通りに勉強時間を取れないの?
  • なんで、テストの時にちゃんと見直ししないの?
  • なぜ、いつも集中できないの?

親としては、最も重要で気になる部分です。問題の中核を明らかにして、改善していくために、必要不可欠な質問だと思う方もいるでしょう。それでも、これらのフレーズは使ってはいけません。理由はシンプル。良い結果につながらないから。「どうして、できない」との質問には、3つの大きな危険が潜んでいます。

1つは、「できない」ことが前提として、固定されてしまっていること。子どもが「できない子」であることを共通理解としてスタート地点に据えてしまっているので、子ども自身も「自分は、できない子なんだ」というイメージを持たされてしまいます。

2つ目は、この質問を発することで、「できない理由」ばかりが次々に浮かんできてしまうこと。理由が出てくれば出てくるほど、「できないのも仕方ない」との気分になり、言い訳・自己正当化をする方向に意識を向けさせてしまいます。

3つ目は、上記の2つを通じて、どんどん「できない」とのイメージが強化されてしまうこと。最終的には「できなくて当然」「がんばるだけムダ」との結論まで、簡単にたどり着いてしまいます。

もちろん、状況を改善するためには、できていないこととその理由に焦点を当てて変化を起こす必要があります。なので、話題を変えることも適切ではありません。お勧めするのは、質問の投げかけ方を変えること

『スラムダンク』井上雄彦が描き下ろしたバスケ本、たちまち重版

スラムダンク』の作者、井上雄彦氏が表紙を描き下ろしたムック本が、たちまち重版が決定する人気となっています。

話題となっているのは週刊朝日ムック「B´(ビー・ダッシュ)」で、『スラムダンク』の作者・井上雄彦さんがプロバスケットボールのBリーグ元年の昨シーズン、 13人の主力選手と対談し、 選手のイラストも描いた朝日新聞連載「B.LEAGUE 主役に迫る」を完全収録したもの。 「選手の本音を引き出している」とファンの注目を集めました。

29日に開幕する2季目に挑むB1の18チームの戦力分析やシーズン展望、 年間の試合日程を見開きに収めた見やすいスケジュールも掲載し、 Bリーグ観戦の最強ガイドブック”ともなっています。 迫力満点の表紙に加え、 B1全チームのユニホームを着た“ちびBリーガー”も井上さんの描き下ろし。 必見です。

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「『漫画だから描ける』と言われそうなことを次々と現実にしてしまう。 漫画家泣かせのとんでもない男です」。 井上さんのそんな“パス”で始まった、 田臥勇太選手(栃木)との対談では、 「スラムダンクを読んだ回数は数えきれない」という田臥選手から、 米プロバスケットボール協会(NBA)に挑戦したときの気持ちや日本代表にかける思い、 年齢を重ねて実感した競技の奥深さなど、 ファン必読ともいえる興味深い話を引き出していきます。 1季目のシーズンが始まる前の対談ですが、 栃木が初代王者に輝いた結果を知った後に読むと、 優勝への伏線が感じられる充実した内容です。 

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13人の主力選手の対談は、Bリーグ2季目の抱負を新たに取材し、 それぞれの選手の今季にかける意気込みも加筆。 読んでから試合を見るとBリーグ観戦が楽しくなり、 試合を見てから読み直すと選手への関心が高まります。 

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移籍が相次いでメンバーが大きく入れ替わったチームが多い今季。 チーム紹介では、 昨季のチームと個人のデータを掲載。 予想スタメン、 ホームアリーナ情報も盛り込みました。 得点、 アシスト、 リバウンドなど昨季のタイトルホルダーをグラビアで紹介、 それぞれのタイトルのベスト10選手の表もついています。 「Bリーグ初心者」にも役に立つ情報が満載です。

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「B」から「B′(ビー・ダッシュ)」へ。 本ムックのタイトルには、 現状に満足することなく、 常に変わり続けるリーグであってほしいとの願いを込めました。 架空の選手の顔を描いた表紙について、 井上さんは「動き出したばかりのリーグの勢いや熱さに、 積み重ねた経験値や自信といった深みを加えました。 決してそらすことのない力強い視線は、 そんな思いの表れです」(9月26日付朝日新聞)と語っています。 

■書誌情報
書名:週刊朝日ムック「B´(ビー・ダッシュ) B.LEAGUE×井上雄彦」
発売日:2017年9月5日
定価:1000円(税込)
体裁:A4判変型・100ページ
ISBN:978-4-02-277044-8
発行:朝日新聞出版
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19307

安倍自民「圧勝」のシナリオを狂わせた、小池都知事の隠し玉

「大義なし」との批判を受けても衆院を解散した安倍首相、「希望の党」の代表に就き、総選挙参戦を表明した小池都知事、その新党への合流を決めた前原民進党代表―。永田町は今、大激震に見舞われています。しかし彼らに、「国民の顔」は見えているのでしょうか。メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙の社会部記者の新 恭さんが、首相の親衛隊とも言うべき現役議員が語ったという呆れた「解散理由」を紹介するとともに総選挙の行方を分析、そして現政権の「国民を愚弄する政治」を断ち切る必要性を強く訴えています。

米朝交戦を煽り疑惑隠しに躍起の安倍首相に小池新党はどう挑むのか

「リトル・ロケットマン」。「史上最も確信的な破壊者」。国連の会議場で、トランプ大統領と安倍首相は北朝鮮の暴君をそのように罵った。

対話は無駄。圧力しかない。波長が一致した両首脳。もはや、彼の国の暴発を恐れる気分など吹っ飛んでいるかのようだ。

ひょっとして、安倍首相はアメリカと北朝鮮の戦争が再び始まり、集団的自衛権を行使することも、やむなしと考えているのではないか。トランプ大統領をけしかけているのは安倍首相ではないか。

まさかとは思うが、首相や副総理、一部自民党議員の言動を見ていると、そう疑いたくもなってくる。

産経新聞によると、9月22日夜、福岡市内で開かれた講演会で、青山繁晴参院議員は集まった300人を前に、解散の理由を次のように語ったという。

米国と北朝鮮がいつ戦争になってもおかしくない。同盟国の日本が集団的自衛権の限定行使を容認した安全保障関連法を本当に使うのか、使わないのか。有事が起きる前に、有権者の判断を問うためだ。

トランプ米大統領が北朝鮮と戦争するか、しないのか、米国案を持って11月初めに来る。だからその前に解散するしかない。

開戦せずに、米国が北朝鮮の核保有を容認する取引に応じるのが、日本にとり、最悪のシナリオだ。

11月はじめにトランプ大統領が来日する。そのときに、開戦が決まるかもしれない。だから、衆院解散をその前に強行しておかないと時機を逸するというのだ。

まるで、開戦を望んでいるかのように聞こえる。日米首脳も、自民党右派も、北朝鮮の核ミサイルへの怒りが高じて、感情のコントロールが利かなくなっているのではないか。

もちろん北朝鮮の核保有を容認することはできない。だが、米朝開戦こそ日本にとって惨禍を招く最悪のシナリオである。開戦か、核保有容認か、という青山氏の二択の設定はあまりに短絡的だ。

それにしても、安倍首相が衆院を解散する決断をした理由について語る場面で、首相の親衛隊とでもいえる人物から、戦意を煽るような発言が飛び出したのである。首相の内心にも不穏な想念が浮かんでいるとすれば、われわれ国民は総選挙にも相応の覚悟で臨まなくてはなるまい。

麻生副総理は朝鮮半島から10万人単位の難民が押し寄せることにも言及している。例のごとく意味不明な「難民射殺」発言はともかく、朝鮮半島有事の切迫を政府首脳が感じていることは確かだ。

竹原慎二氏も見落とされた「膀胱がん」とタバコの密接な関係

最先端の治療法や予防法が絶えず更新されている医療業界でも未だ防ぐことができない病気、「がん」。そんな「がん」の中でも、元WBAチャンピオンの竹原慎二さんが『見落とされた癌』という本を執筆したことで、その危険性が知られるようになったのが「膀胱がん」です。今回のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、現役医師の徳田先生が、膀胱がんになる最大のリスクは「タバコ」と指摘しています。

見落とされたがん

元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二さんは40歳代になってから頻尿を感じるようになりました。かかりつけ医のA先生の内科クリニックを受診し、膀胱炎や前立腺肥大などと診断され経過観察されていました。

ところが、約一年後に血尿を自覚、総合病院の泌尿器科に紹介されました。その泌尿器科のB先生のところで検査を受けたところ、2.5センチの膀胱がんがみつかりました。膀胱の壁の筋層にも達した大きながんでした。

竹原さんは、B医師の態度に満足できなかったために、別の病院に紹介してもらい、そこで手術を受けました。手術から2年が経過した時点では、幸い再発をみていないとのことです。竹原さんはそれまでの経過を本にまとめて出版しました。本のタイトルは「見落とされた癌」です。がんの見逃しを恐れる医師にとっては衝撃的なタイトルです。

膀胱がんの症状に注意しましょう

当初、竹原さんは膀胱炎と診断されていました。女性と比べて、男性の膀胱炎は稀です。女性の尿道は短いので、大腸菌などの菌が侵入しやすいからです。しかし、男性の尿道は長いので、簡単には侵入できないからです。

男性の膀胱炎または膀胱炎様の症状を感じた場合には、膀胱がんの検査をすることをお勧めします。除外のためには、尿の細胞診検査、膀胱のエコー検査、そして膀胱鏡検査を受けることをお勧めします。

また、竹原さんは前立腺肥大症とも診断されていました。しかし、当時の竹原さんは40歳代になったばかりでした。前立腺肥大症は基本的に高齢者の病気です。65歳未満の男性で、排尿困難があれば膀胱がんの検査を受けることをお勧めします。

排尿困難は、排尿後の尿漏れ(排尿後滴下)とは違います。排尿後滴下は40歳代からみられる生理的な現象です。これは、尿道の周りの筋肉がゆるくなるために尿道内に尿がわずかに残るために起こります。排尿そのものがしにくくなるものではありません。

そして、血尿です。血尿には、目で見て赤い肉眼血尿と、尿検査でわかる顕微鏡的血尿があります。顕微鏡的血尿では約1%でがんが原因です。しかしながら、肉眼血尿では、約10%でがんが原因です。約10倍も可能性が異なります。いずれにしても、血尿では検査をお勧めします。

強すぎる女帝。なぜ、メルケル首相は12年もトップに立てるのか?

衆議院が解散され様々な動きが加速する我が国ですが、先ごろ総選挙が行われたドイツではメルケル政権が4期目を迎えることが決定しました。メルケル首相の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係研究者の北野幸伯さんが様々な側面から分析・解説しています。

安倍さんに教えたい、メルケル首相「強さの秘密」

ドイツで9月24日、総選挙が実施されました。結果は???

独総選挙、メルケル首相4期目へ 国家主義政党が議席獲得

BBC News9/25(月)11:58配信

 

ドイツで24日、総選挙が実施され、アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党となるのが確実な情勢となった。これによりメルケル首相は政権4期目に入る見通し。

すごいですね~、メルケルさん。4期目です。2005年からずっと首相をされています。この人ほど、評価のわかれる人もいないですね。人気はありますが、批判も多い。

フランスの人口学者で、「予言者」と呼ばれるエマニュエル・トッドさん。今のEUは「ドイツ帝国だ!」と批判しています。佐藤優さんは「CIAからすると、メルケルは、共産主義者で、『加入戦術』をやっているようにも見える」と書いています(『大世界史~現代を生きぬく最強の教科書』p122)。

私は2015年、メルケルさんが100万人の難民を受け入れたとき、「こりゃ、ダメだ」と思った(トランプさんも、同じように考えたそうです)。というのは、難民の中には、ISメンバーが大量に含まれている。実際、欧州でISテロが頻発している。

今回の選挙では、「反移民、反難民」を掲げる「ドイツのための選択肢」(AfD)が第3党になりました。それでも、「メルケルもうダメじゃん」にはほど遠いですね。なんといっても、4期目に入るのですから。

今回は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を基に、「メルケル強さの秘密」を考えてみましょう。