迫る世界的バブル崩壊。それでも日本が危機を乗り越えられる訳

NY市場では株価が過去最高額に迫り各国で地価も高騰、金融資産価格も上昇するなど、日本を除く世界のトレンドはバブルとなっています。しかしこのバブル状態は「いつ弾けてもおかしくない」とするのは、メルマガ『国際戦略コラム有料版』著者の津田慶治さん。津田さんは記事内にその理由を詳述するとともに、日本が海外発のバブル崩壊に翻弄されないためすべきことを記しています。

バブル崩壊をどう切り抜けるか?

日経平均も上昇し、NY株価が最高株価水準になり、益々バブル拡大状況に世界はなってきた。このバブルがいつか崩壊する。そのバブルが崩壊しても、日本だけが助かる道を探る必要になってきた。この政策を検討しよう。

日米株価

NYダウは、2018年10月3日26,951ドルで過去最高株価であるが、12月26日21,712ドルと暴落したが、その後は上昇して4月18日26,559ドルになっている。過去最高株価まであと一歩まで迫っている。強気相場継続である。

日経平均株価も、同様に2018年10月2日24,448円になり、12月26日18,948円と暴落したが、4月19日22,200円になり、上昇相場に復帰したようだ。

自社株買いとPKOの2本立てで、株価は回復している。日経平均を押し上げているのは、ファーストリティリングとソフトバンクGであり、ファーストの上昇は日銀のETF買いであり、ソフトバンクGの上昇は自社株買いである。

中央銀行は量的緩和で、お金を市中に大量供給したことて、お金が市中にジャブジャブの状態になり、そのお金がベンチャー・キャピタルと不動産投資、美術品に投入されている。民間・企業は、2%程度の低金利の金を借りて、自社株買いやベンチャーや不動産などに投資している。その借金が2000年に80兆ドルだったが、2018年250兆ドルに膨れ上がり、金融資産バブル拡大が止まらない

世界の中央銀行が量的緩和で供給したお金は、22兆ドルになり、8倍のレバレッジで、銀行は民間に貸し出したことになっている。

米国FRBは金融緩和を止めて、バブルを縮小させる政策をしたが、市場の要求で緩和方向に見直したことで、バブル拡大が再開している。このため、株価も上昇して過去最高株価に迫るところまで来た。

それと、中国の経済成長が3月6.4%まで回復し消費も8.2%増えていることで、景況感が好転して、安心感が出ている。しかし、鉱工業生産の落ち込みが大きく、このため、輸入数量は回復しないので、中国への輸出量が大きいドイツ経済の落ち込みは回復していない。中国の景気が良くなったように見えるのは、インフラ投資を増やしたからである。不動産価格の上昇も再度始まっている。上海株価も上昇し始めた。

しかし、米カリフォルニアや中国の大都市部では不動産バブル発生で、普通の職業人が家賃が高くて家に住めなくなり、キャンピングカーや地下で生活をしている。不動産価格の上昇で、小売業などの商売ができなくなったり、庶民は、生活防衛のために節約している。このため、物価の上昇もない

一層の株価上昇を必要としているトランプ大統領は、米中通商交渉を決着させる必要があり、交渉も大詰めを迎えたようである。国家補助金の禁止などの体制絡みの問題を先送りして、貿易赤字解消と知財権保護と金融サービスなどの参入などを得て、一応ここで部分合意をするようである。認証体制も整えて、違反したら関税を復帰するという条件が付いているようである。

世界経済の上昇は起きていないのに、金融資産価格を上げて企業の利益を見た目に膨らましているだけで、これができるのは米中日独英などの最先進国だけである。その他の労働賃金が高い先進国や中進国では、不動産価格は上昇するも、庶民の生活が苦しくなっているようである。その証拠に世界的な紛争が増えている

おもてなしも誠意もダメ。北方領土交渉で安倍首相が犯した大失策

一部報道機関が「日ロ間の6月大筋合意見送り」と報じるなど、北方領土返還交渉が暗礁に乗り上げているようです。以前掲載の「参院選に暗雲。プーチン談話で判った、北方領土返還交渉の大失敗」で、早くも3月の段階で「北方領土返還交渉は失敗」と断定していたジャーナリストの高野孟さんは、自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、交渉失敗の原因は安倍首相の「卑俗なおもてなし主義」にあると指摘。さらに「情緒レベルで物事を考えてしまうところに首相の欠陥がある」と厳しく批判しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年4月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

6月合意断念に追い込まれた安倍「北方領土」交渉──“言葉遊び”でプーチンを引っかけようとするなんて

本誌は最初からこれではうまくいかないと言い続け、3月18日付のNo.986では「失敗に終わった安倍『北方領土』交渉」と断定してしまっていたが、ここへきてようやくマスコミもその見通しを公然と語り始めた。先鞭を付けたのは4月18日付毎日新聞第1面左肩の「日露、6月大筋合意見送り」という報道記事と、第2面の3分の2ほどを費やした検証記事である。それを共同・時事がフォローしたらしく、19日には北海道新聞の「日ロ条約交渉、無理だった『6月合意』」はじめ地方紙やジャパン・タイムズなどが一斉に伝え、この悲惨な結末が多くの国民に知られることとなった。しかし、毎日以外の中央各紙やNHKなどテレビは20日現在まだそれを取り上げていない

情緒的な“おもてなし”のいやらしさ

安倍首相の外交が、対ロシアに限らずよろず上手く行かないのは、情緒に訴えて個人的に仲良くなれば話が通じるのではないかという卑俗なおもてなし主義のためである。

安倍首相は、1月22日のモスクワでの会談までにプーチンと25回も会ったと自慢し、親密さをアピールするけれども、そのうちプーチンが来日して実現した首脳会談は16年12月の1回だけで、後はすべて安倍首相が訪露するか、どこか第三国での国際会議のついでにサイドで会っただけである。その貴重なプーチン来日ということになると、安倍首相のベタベタとしたサービス精神がフル稼働して、自分の故郷の山口県の高級温泉旅館に招いて、出来れば一緒に温泉に浸かって、“裸の付き合い”を宣伝しようというウェットな情緒的演出にのめり込んでいく。

プーチンというのは世にも希なるクールなロジカル人間で、こういう趣味とは縁遠い。「何で東京で会談をやらないんだ」と文句を言いつつ、東京から山口までの飛行時間の余分を上回って3時間も遅れて到着して一切のおもてなしを拒否する姿勢を示し、温泉の大浴場には安倍首相と一緒にはもちろん、独りでも入らなかったようだ。

こういう安倍首相のベタベタぶりは、トランプ米大統領に対しても同じで、彼の就任前に50万円のゴルフクラブをお土産にNYの私邸に押しかけたところから始まり、この5月末には新天皇が初めて迎える国賓という栄誉”をトランプに割り振って、さらにゴルフと大相撲観戦までパッケージにするという超豪華観光ツァー企画の提供に至るまで、一貫している。対露外交が失敗し、対北朝鮮の拉致問題の打開も自分では達成出来ずにトランプを頼りにせざるを得ないという窮状の下では、トランプ訪日がいよいよ露骨な過剰接待に突き進んで行くのは必然で、結局、安倍首相の外交センスとはこんな田舎芸者風のものでしかないということである。

軍事アナリストが問題視。国民の生命を守れないヘリポートの実態

メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、自身が撮影した2枚の写真を提示して、お役所仕事の典型で、日本企業の当事者意識の欠如の顕れだと厳しく指摘しています。国家の安全を図り、国民の生命財産を守るためには、個別のテーマを丹念に押さえて、その解決、改善のために税金を投入しなければ、政府が掲げる「国土強靭化」など図れないと訴えています。

国土強靱化が空念仏に聞こえる光景

この2点の画像をご覧ください。あまり鮮明ではないのですが、最近、私がiPhoneで撮影したものです。日本のお役所仕事の典型日本企業の当事者意識の欠如を物語ってあまりあります。

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上は、東京・丸の内の三菱商事ビルの屋上、下は大阪駅前のビルの屋上です。

どちらにも共通しているのは、ヘリコプターが人命救助のために下りてきても、ローター(回転翼)がぶつかる位置にアンテナなどが立っている点です。

人命救助のために屋上にヘリコプターが接近する場合、「H」の標識のものはヘリの重量などに堪えるヘリポートで、着地できます。一方、「R」はレスキューのための施設で、ヘリポートのような堅固な構造ではなく、救助の時は上空にホバリングして要救助者をつり上げることになっています。日本の法律では、これでよいことになっています。

しかし、写真のような位置にアンテナが立っているとヘリがホバリングする高度はかなり高くなり、つり上げられた要救助者が振り子状態に揺られる危険性は増すことになります。

また、米国の消防や警察のヘリが行うような、荷重に耐えない「R」の施設については、片側の車輪やスキッド(降着用そり)を接地させて、短時間にできるだけ多くの要救助者をヘリの機内に収容することも、アンテナがあってはできません

これは、日本のお役所仕事の典型です。実際に使えるかどうか、この場合は人命を救えるかどうかなど何も考えることなく、「ぼーっ」としたまま設計図を引き、税金をつぎ込んで設置し、運用に支障がないことを確認することもなく、「めでたく」落成させた挙げ句の姿です。

東京、大阪のビルの屋上の様子は、それこそドローンでも確認できるわけですが、それをやろうとしなかった東京都と大阪市、そして東京消防庁と大阪市消防局は、このヘリスポットが原因で人命が失われたとき、阪神・淡路大震災の時のように、それこそ「知恵を絞って」、不作為を正当化するための言い訳をするのでしょうね。

【動画】スルスルすり抜けるように車道を横断する達人の女性!

道路のルールやマナーなどは国によって異なる。日本のように車が通ってなくても赤信号なら歩行者が律儀に停止するということもあれば、車が歩行者を優先する文化があまりないという国もある。

こちらの動画は、とある国の横断歩道を映した動画なのだが・・・

 

 

さほど長い横断歩道ではないようなのだが、それでも車やバイクがビュンビュンと通っていく。

そこに歩行者用の信号はなく、車たちが止まってくれる気配は皆無だ。

しかしそこに普通に歩いて突っ込んでいく1人の女性。日本だったら腕ずくで静止させられるシーンだ。

それでも彼女は淡々と歩いていき、車やバイクの間をスルスルとすり抜けていく!

そのまま無事に横断しきってしまった。そのスムーズな体運びはもはや達人の領域・・・!笑

歩行者も渡り慣れていて、車側も歩行者を避けるのに慣れているのかもしれないが、それでも日本人から見たら恐ろしい光景だ。

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(RM Videos)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

最高の上司は部下の心に火をつける。指示待ち社員を作らぬ育て方

言われたことを、言われたとおりにやる。これも大切なことではあります。しかし、それだけではいわゆるマニュアル人間になってしまうのも否定できない事実です。これからは、自ら考えて行動できる人物が求められる時代。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、手段や手法を子供たち自身に決めさせることの大切さを説いています。

手段、手法は、子どもたちが決める

先日、ニュースで小学校の教科書検定において、教科書のページ数が増えた、という内容が取り上げられていました。短いニュースでしたが、その内容を聴いていると、子どもたちにより考えさせる内容になっているように感じました。この話題に関連して、書籍名は失念しましたが、以前拝読した書籍に、以下の一節が著されていました。

迷子の子どもに目的地へ向けた細かい地図を渡すのではなく、方向を指し示しどのようにどんな手段で目的地に到着できるかは子どもに決めさせる。

この一節は、まさに、目的目標に向けての過程プロセスは子どもたちが自ら考えることの大切さを示唆しているように思います。また、これから子どもたちが成長する上で必要となる考え方ではないかと思いました。

これまでは、何らかの目的や目標に向けて一から十まで指示や命令などがあり、それに基づいて行動していくことが求められていました。しかし、これからは、ある目的や目標といったある方向性があり、その方向に向けて手段や方法などは自ら決めて行動していくことが求められるのではないでしょうか。

たしかに、まだ慣れていないことをやる人にとっては、指示や命令、マニュアルなどといったものは必要でしょう。また、組織においては、メンバーみんなが、ある一定のレベルで行動していくことが求められるので、指示や命令、マニュアルなどが必要です。指示や命令、マニュアルの通りに行動することは、基礎・基本と言え必要最低限に身につけるべきことだと言えるでしょうね。

これからは、基礎・基本に加えて、付加価値が求められるため、組織としての目指す方向性を示しながら、その方向性に基づいて付加価値を生み出すように考え行動していくことが重要になります。

以前開催した子どもたちを対象としたコミュニケーション・ゲーム講座においても、「方向を指し示し、どのようにどんな手段で目的地に到着できるかは、子どもに決めさせる」という意図を持ちながら、講座を進めていきました。

例えば、講座で行ったペーパータワー・ゲームでは、「できるだけ高い紙のタワーをつくる」という目標と、タワーをつくる時間や紙の枚数などのルールは決めました。そして、タワーのつくり方や役割分担などは指示せず、子どもたちがチームの中で話し合いながら進めていきました。

その様子を見ていると、積極的にリーダーシップをとる子もいれば、全体を客観的に見ながら意見を出す子がいたり、制限時間を意識してチームに教える子がいたりと、様々でした。また、「時間内にできるだけ高い紙のタワーをつくる」という方向性のもと、手段や方法などを色々と考えながら行動している姿が見られました。

「ない」という表現を考察してわかった人間という生き物の皮肉

『傘がない』と嘆き、歌ったのは井上陽水さんですが、「傘」という存在そのものを知らなかったら「傘がない」という表現は生まれず、「傘」という物を知ってしまったからこそ、「ない」ことへの絶望が生まれたのかもしれません。メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんが、「ない」という表現を突き詰めて考え導き出したものは、人は、さまざまなことを知りたいと願うが故に「ない」ことに気づき、「欲しい」と願ってしまう人間の皮肉でした。

『ない』のこと

「ない」という言葉があるという事実はなかなかに不思議なことである。何故なら如何なる言語においてもその発生は必ず、あるもの、即ち存在するものを言うことから始まったに違いないからだ。例えば、眼前の「tree」「hand」「eye」を指して「木」「手」「目」と言うようにである。

因みに、日本語においてはまず一音節の単語(前述「き(木)」「て(手)」「め(目)」など)が成立し、次いで二音節の単語(「みず(水)」「あし(足)」「はら(腹)」など)が成立して行ったものと大凡推測できる。

つまり発声上、最も手間のかからない一音節や二音節の単語より日本語は生まれ、発展して行ったのである。逆に言えば、一音節・二音節で表わされるものは今も昔も変わらず、生物たる、そして人間たる日本人にとって身近な存在だったということである。

このように考えると、「ない」という表現の特殊性がますます際立って来るように思う。ここで改めて「ある」の対立概念「ない」について考察してみたい。

そもそも「ない」という表現は未知の事物に対しては使えない。この世にあるかどうかさえ知れぬものごとを「ない」とは言えないからである。言い換えれば、既知のものの不在を述べるのがこの「ない」なのである。

その未知と既知の関係について考える。一般的な感覚としては、それまでずっと知らなかったもの(即ち、未知)が、認知の瞬間から新たな知見(即ち、既知)となるような気がする。しかし、実のところこれは逆で、既知の瞬間にそれまで未知であったことに気付かされるというのが正しいのである。

ということは、「ない」という不在の感覚は決して自発的に生ずるものではないと言えるのである。現実には他(他者や他所など)との比較においてのみ、その不在の感覚は「あれ、こっちにはないな」というふうに自覚されるのである。唯一例外的に自発と思えるのは、空腹時に「食べ物がない」と思うことくらいであろう。これが大きなヒントとなる。

この時の「食べ物がない」は「食べ物が欲しい」と同義であると言っても大抵の人の共感は得られるのではないだろうか。とすれば「…がない」という表現は「あって欲しい」「あるのが当然だ」といった一種の願望表現ということになる。これが「ない」という不在の感覚をわざわざ言語化する理由である。

例文を挙げるまでもないのかもしれないが、

  • 「お金がない」≒「お金が欲しい」
  • 「この仕事にはやり甲斐がない」≒「やり甲斐のある仕事が欲しい」
  • 「僕には狡猾さがない」≒「僕にも少しくらいの狡猾さがあればいいのに」

ということである。

しかしながら、知れば知るほどにそれまでの己になかったものに気付かされ「ない」と自覚すればするほど「欲しい」という願望が生まれる、一人の人間としてこの皮肉に嘆息するばかりである。

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気温25度で熱中症?5月の急な暑さ対策に、もうひと汗かく入浴を

関東以西では、ゴールデンウィーク頃には熱中症搬送などのニュースが聞こえてくるようになります。最高気温が真夏ほどではなくても、急激な気温上昇にカラダが対応できないためだと注意を促すのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生です。暑さにカラダを慣らし、汗をかきやすいカラダにする準備が必要だと訴え、暑さ対策としての入浴法を教えてくれます。

急な気温上昇への備え

【猛暑の予感】

昨年5月、小学校の運動会や高校の部活動で、既に熱中症により救急車で搬送なんてニュースがありました。今年のゴールデンウィーク、10連休でたっぷり休みが取れそうですが、暑さを考慮して無理は禁物。

30℃、35℃なんていう猛暑日ばかりでなく、15℃くらいから25℃くらいまで一気に変化する気温差にも、カラダに熱をこもらせて熱中症症状をおこさせるきっかけにはなります。急な変化にすぐに適応できるカラダはありません。

暑さに対して、徐々に適応できるカラダの備えをしていくことが、暑さを予感させるゴールデンウィークを楽しく過ごすためには、必要なんじゃないかな。

【暑さに慣れるトレーニング】

暑かったら汗をかく。そんなカラダの練習を、今から毎日過ごしておけば、それはそれでよい熱中症予防になります。再三メルマガでお伝えしているように、ひきつづき毎日の入浴が一番お手軽

朝昼晩と気温の高い日が続くようになれば、お風呂につかりながら「もうひと汗」かくように、ちょっと熱めのお湯に長めにつかって、発汗の練習をしておいたらよいです。

そして、入浴の前後には必ず水分補給。カラダに汗を十分かけるだけの水分補給と、いつでも汗をかけるだけの筋力と体温を維持することができれば、ちょっとした暑さに負けることはありません。

【睡眠は大事】

そうはいっても、毎日のカラダのリセットはとても大切です。質のよい睡眠をしっかり取り続けることで、疲労の蓄積予防やむくみの予防がかないます。

身体機能や内臓機能の低下や、疲労の蓄積はそれだけで、熱中症の病床になります。これから気温がぐんぐん上がっていく予報もありますから、今のうちから暑さにかなったカラダ作りを進めていきたいですね。

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差別化とインパクト。ダイソンの大躍進に学ぶ市場での火のつけ方

ライバルと同じことをやっていては、企業間競争に打ち勝つことはできません。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、ダイソン日本法人初代社長ゴードン・トム氏へのインタビューを通じ、同社がいかにして日本の家電市場において躍進を遂げることができたのかを紹介。競争における差別化や独創的な取り組みの大切さを提示しています。

「ダイソン」躍進、その立役者が語る

ダイソン吸引力の変わらないただ一つの掃除機」のフレーズで一世を風靡し、いまも人気の「ダイソン」。1999年に日本で発売された当初は認知はゼロ。しかも購入者からの評判も全くよくありませんでした。その状況からダイソンはいかに飛躍を遂げたのでしょうか

「枠を破る」 ゴードン・トム(シャークニンジャ日本法人社長)

おかげで最初の数年間はとても勉強になりました。いただいた声を一つひとつ拾い上げたものをベースに2年ほどかけて日本向けの商品を開発しましてね。

それを2004年の夏前に発売したあたりから、すべてがうまくいき始めたんです。

──商品開発以外でも、具体的に取り組まれたことはありますか?

もちろんその間にもいろいろチャレンジしました。例えば売り場における他社製品との差別化もその一つです。

そもそも日本の家電の中でも、掃除機ってそんなに重要な商品ではありませんでした。先端技術を要するわけでもないため、多少のモデルチェンジはあっても大きな変化がない状態が続いていたんです。

それだけに、掃除機売り場を遠くから眺めてみると、どれがどのメーカーの掃除機かが全然分からない。ただ置いてあるだけだから、全部がほとんど一緒にしか見えなかったんです。

そこで我われは売り場に投資をしてダイソン専用の大きくて綺麗な什器を揃えました。スペースをしっかり取ることで、目立たせようとしたのです。

また、それに併せて各店舗にいる掃除機担当の店員さんへのトレーニングにも力を入れました。

──家電量販店の店員をトレーニングしたのですか。

どこもずっと同じような商品を出していたので、店員さんに敢えて商品の説明とか勉強会をする必要もなく、実際何もしていなかったと思うんです。

そこで我われはダイソンの新しい技術を店員さんに完璧に理解してもらえるようにと勉強会を始めました。とにかく真面目に丁寧に、時にはマンツーマンのトレーニングも交えながらコツコツやっていたんです。

そして、日本向けの新商品を売り出すタイミングで、全国ネットでテレビCMを打ったのも大きかったですね。しかも、可愛い奥様が掃除をするという定番ものから脱して、商品画像と機能を説明し、

ダイソン。吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機

というフレーズで締め括ったのもインパクトがありました。

こうした一つひとつの取り組みと相俟って日本向けの新商品が発売されたことで、一気に火がついたんですよ。

image by: ダイソン - Home | Facebook

客と「友達」になれちゃう店員がしてる、ちょっとした魔法の行動

お客様との距離を縮めるためには、ただ漫然と接客をするだけでは難しいものがあります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、お客様と店員が親しくなるための「ちょっとしたコツ」を紹介しています。

さりげなく、ちょこっとプレゼント!

お客さまと親しくなるのは、難しいものです。常連さん、そしてお友だちとなるまでには、いくつもの段階を経て、ゆっくりとじっくりと進むものです。

しかし、もっとも難しいのはキッカケです。話しかければ良いというものでもなく、タイミングが悪ければ以後敬遠されてしまいます。お客さまが笑顔で迎え入れてくれるような、雰囲気が必要なのです。

売り込まれるという印象を与えないキッカケづくりが大切です。

そのひとつとしてお奨めなのが、ささやかなプレゼントをお渡しすることです。お客さまの精神的な負担にならないような、ちょこっとプレゼントです。

小さな子どもに飴玉を渡すような、気軽なもので良いのです。旅行のお土産をバラしたものや100円ショップで買ったものでも構いません。ちょっと気の利いたもので、話のキッカケになれば良いのです。できれば、会話のネタとなるようなプレゼントを選んでください。

ささやかな品ひとつで、お客さまとの壁は一気になくなります。次回、お客さまが来た時には、お互いが笑顔であいさつしているはずです。

接客時の会話内容をお礼状に!

常連さんにお礼状を書いているでしょうか。来てくれることが当たり前になっているので、改めて礼を言うことを忘れてはいないでしょうか。

日頃から感謝の気持ちを言葉にしていても、お礼状というカタチで送られてきたらお客さまはより親しみを感じてくれます。自身もお客さまへの感謝を再認識し、気を引き締めることができます。

時々で構わないので、ぜひお礼状を出してください。

お礼状には、ただ感謝の言葉を述べるだけではなく、“ひと言を添えるようにしましょう。趣味や家族のことなど、何でも良いのですが、難しいと感じるのなら、前回来てもらった時の会話内容を盛り込んでみてください。

「お孫さんの可愛いお話、また聞かせてください」
「次回の釣り、大物だといいですね」

こうした内容が書かれていると、お客さまは「自分のことをわかってくれていると感じ再来店に繋がるのです。そのためにも、「お客さまとの会話の記録を習慣にしましょう

お礼状のためだけではなく、商売のヒントもたくさん隠されているので、ぜひ始めてください。

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【書評】このままでは日本ヤバイ。ロシアに学ぶ少子化の解決法

日本人のほとんどがすでに諦めかけている「少子高齢化」の解決。もはやこの国に明るい未来はないのでしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、ロシアで行われているとある政策を例に挙げ、少子化を食い止めるヒントが書かれた一冊を紹介しています。

偏屈BOOK案内:『日本の生き筋』

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日本の生き筋 ─家族大切主義が日本を救う─
北野幸伯 著/扶桑社

ビミョーにおかしなタイトルの本である。「生き筋」なんて言葉は初めて聞いた。粋筋なら知っているが。「家族大切主義」ってのもこなれていない。モスクワ国際関係大学国際関係学部卒業、28年間モスクワにいた人だから、日本語がヘタ、というわけでもない。「幸せな日本の創り方」をはっきり、くっきり記した本だと帯にある。これもビミョーだが、結果オーライの良書であった。

「大切にしようと強調すべきものは、個人より家族だ」という著者は、日本はこれから家族大切主義で行くべきだと考える。辞書にもある「家族主義」ではない。ただ単に「家族を大切にしましょう」という意味だ。拍子抜けするくらいなシンプルな主張である。崩壊する家庭の最大の問題は何か。それは「長時間労働」だ。そして、日本人の平均睡眠時間は主要100か国中で最短である。

日本政府は「家族大切主義に沿った政策を行っていくべき」である。国がすべきなのは「日本人が、家族を大切にできる環境作り」のはずだ。その大きな第一歩が「長時間労働の是正」である。ところが「働き方改革法」は「過労死レベルまで働かせることを合法化している」のだ。そんな馬鹿な~。でも著者の解釈を読むと、確かにそうだということがわかる。是正どころか劣化かも。

「世界一勤勉な国はどこか」と聞くと、たいてい日本かドイツという答えが返ってくる。ところが、驚くべし、ドイツの労働時間は世界一短いのだ。労働生産性は日本がOECD中20位、ドイツは8位である。ドイツは政府が法律によって労働時間を厳しく規制し、違反がないかどうか、労働基準監督署が監視している。抜き打ちチェックもある。違反した会社には多額の罰金ほか罰則がある。

著者は「ドイツ式働き方改革を日本にも導入すべきだと考える。もちろん、いきなりはできないから、施行は法案成立から3年後、などと決めればいい。日本人の多くが「お先真っ暗な未来」というビジョンを共有している。そのほとんど第一の理由は「少子高齢化」である。日本人の多くは「少子高齢化」を「絶対に解決できない問題」と認識している。しかし、著者はそうは思わない。