「ロケバス婚」新川優愛、プロポーズの言葉は「協議中」
「ミス・ティーン・ジャパン」の決勝大会が26日、都内で開催され、女優でモデルの新川優愛や女優の平祐奈、モデルでタレントのトラウデン直美が応援に駆けつけた。 今年で9回目の開催。5会場(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で地…
Details「ミス・ティーン・ジャパン」の決勝大会が26日、都内で開催され、女優でモデルの新川優愛や女優の平祐奈、モデルでタレントのトラウデン直美が応援に駆けつけた。 今年で9回目の開催。5会場(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で地…
Detailsマンションの大規模改修や建替えは、そこに住む人すべての将来に大きく影響してくるものです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、建替えの成功例・失敗例それぞれを挙げ、「管理組合のリーダーのあるべき姿」について考察しています。
こんにちは!廣田信子です。
先日、コーディネーターを務めたパネルディスカッションで、建替え、再生、清算(敷地売却、解体)といった、マンションの将来の方向性を決めて行く上で必要な、リーダーシップのあり方について、とても深いお話を伺いました。建替え事業に数多くかかわった中で体験された失敗例と成功例です。
まず、失敗例です。建替え推進の中心になっていた理事さんたちが事業協力者からの提案、説明を受け、「ハイわかりました。その内容で住民説明会をしましょう」となって、住民説明会が開催されました。かなりのとんとん拍子です。
しかし、「建替え」と言う自分の将来に大きく影響する話となれば、当然、説明会では、組合員から理事さんに、突っ込んだ質問が飛んできます。ところが、理事さんたちは、事業の内容をきちんと理解しておらず、ほとんど答えられません。で、「回答は、事業協力者から」が続きます。
それでは、理事がまったく理解しておらず、事業協力者のいいなりになっているかのように見え、組合員の不安や不信につながり、それがどんどん大きくなってしまいました。結局、好条件であったにも関らず、建替えには至らなかったのです…。
建替えという一大事業について、そんなに簡単に理解できるはずはありません。ちょっと説明を聞いて分かったような気になること自体、本気で、いろいろなケース想定していない、様々な事情の組合員の立場について考えていない、ということでもあるのです。
そして、自分が理解できていないことを、組合員に説明し納得させられるはずがありません。何を聞かれても、自分たちでは回答できないような状況では、組合員が不信感を持つのも当然です。
こういう話、建替えに限らず、大規模修繕工事の説明会でもありませんか。説明から、質問に対する回答まで、全部、施工業者任せということが…。
その一方、たいへん厳しい状況を乗り越えて、建替えができた事例も紹介されました。そのマンションの理事長は…「私は全くの素人です。この私が組合員のみなさんに説明できるように、まず、私に徹底的に説明してください。私が理解できなかったら、今回の説明会は延期しましょう」…と。
そう言われた協力事業者の側は、素人の方でも理解できるようにと知恵を絞り、説明資料を分かりやすい言葉や見やすい図解にして、何度も作り直し、何度も理事長に説明しました。
理事長は…「絶対に、組合員が一人で分からないまま話を進めるのはやめましょう。みんなが本当に納得できて、初めて前に進められるのだと思います」…と。
理事長は、その言葉通りの思いを貫き、自分自身の言葉で語る説明会を何度も繰り返しました。その結果、組合員の理事長に対する信頼は揺るぎないものとなり、時間はかかりましが、反対者もなく、無事、建替え決議に至ったという事例です。
ところが、建替え決議の直後に東日本大震災が発生し、その後の東京オリンピック開催決定で、2度の予想外の建築費の高騰と言う試練があり、当初100%だった還元率は、最終的に70%まで下がってしまいましたが、信頼関係が築かれていたので、それも乗り越え、無事、建替えができたのです。
この理事長の覚悟…すばらしいですよね。この覚悟が、人の心を動かさないはずはありません。
建替えの合意形成失敗の事例では、当初に、急ぎ過ぎたことで、不安と不信感が生まれ、それがどうしても払拭できなかったというケースが多いのです。「建替え」のような大事業を成し遂げられる管理組合のリーダーのあるべき姿を、この理事長さんに教えて頂いた気がしました。
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自分が貰う年金額について気になるのは、人として当然のことですよね。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、だからこそ知っておきたい「年金計算の際に切り捨てられる1円未満の端数の処理」について詳しく解説してくださっています。
記事書く時、僕は年金計算して年金額を出す時は小数点以下の細かい数字は、もう説明なしに端数処理してます。ただ、必要な場合は小数点以下を示します。じゃあどうでもいいのかというと、実務上は割と大事です。すごく1円単位で気にされる人も時々いるからですね。
年金機構はあんまり信用されてないから、1円違いでも計算ミスしてるんじゃないか!?どういう事や!って来る人もいるんですよ(笑)。で、法的根拠を見せなきゃいけなかったりですね…^^;
というわけで、今回はところどころの年金の端数はどうやってるのかをまた簡単に見ていきましょう。
● 何年生まれ→何歳かを瞬時に判断する方法!(参考記事)
15歳年度末の翌月である昭和41年4月から昭和47年12月までの81ヶ月間厚生年金に加入する。この間の平均給与(平均標準報酬月額)は22万円とします。昭和48年1月から公務員の男性と婚姻し寿退社して昭和61年3月までの159ヶ月間は専業主婦となる。公務員の専業主婦は昭和61年3月31日までは国民年金に強制加入ではなく、任意の加入だった。任意加入しないのであれば、年金受給資格期間最低25年(平成29年8月からは10年に短縮)の期間に組み込むカラ期間にはなる。
昭和61年4月からは全国民が共通して国民年金に加入する基礎年金制度が導入されたので、公務員やサラリーマンの専業主婦も国民年金に強制加入となった。ただし、この専業主婦は国民年金保険料は納めなくても年金額に反映する(だからって特別、不公平が生じてる制度ではない)。
● そもそも国民年金第3号被保険者が不公平というわけではない理由(2019年7月有料メルマガバックナンバー)
昭和61年4月から平成15年7月までの208ヶ月間は国民年金第三号被保険者となる。平成15年8月からは夫が退職したので妻自ら国民年金保険料を納める事になったが、60歳前月の平成22年7月までの84ヶ月間は未納。60歳(平成22年8月)になったので自分の厚生年金が貰える年齢となったがこの女性は年金が貰えるのか。
年金保険料納付としての期間は、厚生年金期間81ヵ月と第三号被保険者期間208ヵ月の合計289ヵ月しかないですよね。当時必要だった25年(300ヵ月)に足りてません。が、カラ期間159ヵ月間ありますよね。だから、年金受給資格期間としては289ヶ月間+カラ期間159ヵ月=448ヵ月となって十分貰う権利はあった。
というわけで、60歳から年金貰えた人ですが、この記事では65歳からの年金額を算出します。
年金額の1円未満は四捨五入します。
よって、老齢厚生年金(報酬比例部分126,968円+差額加算84,575円)+老齢基礎年金385,174円+振替加算80,820円=677,537円(月額56,461円)
というように、すべての年金額を足して12で割って月額で表してますが、本来はこうざっくりではないです。
さまざまなことに興味を示し、やりたがる子ども。どこまで許していいのか、また、やらせてみても途中で投げ出さないようにするにはどうしたらいいのか、悩んでいる親御さんはいませんか?メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんは、「危険でないもの、他人に迷惑をかけない範囲のことであれば、させてみる」とした上で、興味を持続させるためのサポート方法をアドバイスします。
Question

まだまだ手が掛かる年長の息子は、最近何でも自分でやりたがります。娘はおしゃれに興味を持ち、メイクやマニキュアなどやりたがります。私としてはまだ早いと思っています。
息子はやりたいことが多すぎ、やっても、中途半端で辞めてしまい、かえって私の手を煩わせることが増えて困っています。親としてはやりたいことはさせてやりたいのですが、子どもの言いなりになるのもよくないのでどこで線を引けばいいのか悩みます。(年中男児、小1女子のお母様より)
自分でやりたがるというこの時期を大切にしましょう。何にでも興味を持っている、と言うことです。親がその好奇心の芽を摘まないように気をつけましょう。そして、「どこまで子どもの自由にさせるのか」についてお伝えします。
まずは、子どもの「やりたい」を受け止めましょう。実際は親としてやって欲しくないことかも知れません。けれども、子どもの好奇心は止められません。危険でないもの、他人に迷惑をかけない範囲であれば、させてみることが大切です。
させてみせ、子どもが失敗しても、成功しても、それを笑顔で見守ってあげることが子どものやる気を育てます。それが中途半端で終わってしまったとしたら、「最後までしなきゃダメでしょ」と言いたくても、その言葉をグッと飲み込んで、子どもが自ら最後までやるような声かけに「翻訳」し、「この後どうしようとしてる?」「最後はどうなるの?」などと促しましょう。
また、メイクやネイルについては健康上心配で抵抗があるのは当然です。「そんなの早い!」と禁止するのではなく、「できる範囲」で体験させてみましょう。今は、子どもにも安全なメイク品やネイルシールも出ています。
一方的に子どもに「ダメ」というのは、「子どもの好奇心の芽を摘む」だけではなく、「達成体験」「成功する体験」「失敗する経験」も奪うことになります。
子育て中は「●●するべき」「▽▽はだめ」などという自分でも気づかない「べき論」をいつの間にか振りかざして子どもに接しています。
ほとんどの場合、それはご自身が育った環境が作った価値観に由来しています。悪いことではありませんが、その「べき」は「子どもにとって本当に必要か?」を見極めましょう。親の勝手な価値基準と判断で、子どもの好奇心の芽を摘んでしまうことほど勿体ないことは有りません。
12歳前後の子どもがとても多いアメリカ。それだけ悩みも多く、日本と同じように、新学期前には不安を抱える子どもが多く、各メディアが不安解消のヒントを発信しています。そんな中、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんが、紹介してくれるのは、『ハフィントン・ポスト』に掲載された「子どもに聞くべき15の質問」です。新学期前に親の愛情を伝えて不安を取り除き、前向きな気持にさせる15の質問を順に解説してくれます。
アメリカでは、2007年にベビーブーマーを超える赤ちゃんが生まれたベビーブームがあったということで、今、子どもたちの数はめちゃくちゃ多い。2007年に生まれた赤ちゃんは今は12歳。その前後も出生数が比較的多いので、小学生の高学年から中学生くらいの世代はかなりの人口がいるのだ。
特集でもお伝えしたが、人口も多ければ当然、市場規模も大きいので、「バック・トゥ・スクール」キャンペーンや寄付の呼びかけなど注目の事象が数多い。
そして、新たな環境で生活が始まる子どもたちのことを心配する親も当然のことながら多いので、何かしら勇気づけたり、少しでも不安を取り除くためのアドバイスもいろいろある。全国放送の朝のニュース番組でも、新学期を迎える子どもたちの不安はどう取り除いたらいいのか?に対する専門家の意見を伝えるコーナーを設けたりもしている。
ご参考: ● Back To School: Tips To Set Kids Up For Success
さらに人気キャスターから子どもたちへのアドバイスなども。
ご参考: ● Back To School Advice From CBS2: Chris & Mary
起床時間を調整するために調整しよう、不安を少なくするため事前に学校や授業のことを知っておくなど準備しよう、食べ物などに気をつけようなどアドバイスや体験談など含めて様々な関連情報が登場する。
せっかくなので過去にも一度ご紹介したハフィントン・ポストの記事が読んでるだけで、元気や勇気がわいてくる感動的なものが多かったので、改めて見てみよう。
ご参考: ● 15 Back-to-School Questions to Ask Your Kids
タイトル通り、「バック・トゥ・スクール」を迎える自分の子どもに、どういう質問をすれば良いか?について書かれた記事で、子どもに聞くべき15の質問が紹介されている。それでは以下どうぞ。
[1]新学期で一番楽しみなことは何? What are you most excited about in the upcoming school year?
まず第一に新学期に向けて、一番楽しみにしていることや、最もエキサイトしていることを最初の質問で聞く発想は素晴らしい。この質問は、学校がはじまってからでも毎日でも聞ける。
「一番楽しみなことは何?」 What are you most excited about in~?
と聞かれ続けた子どもは、自然に、自発的に、何が楽しみなのか考えるようになるので、子どものポジティブな意識(物事の良い面を観察する能力)を育むことになるだろう。
「新学期」の部分を新しい「プロジェクト」や「お得意先」などに置き換えたら、職場の上司と部下、あるいは同僚の間でもモチベーション・アップにつながる質問になると思う。
アーティストのライブなどで訪れる広いスタジアム。しかし次に来た時はサッカーや野球が行われていたりする。
会場設備を転換して・・・ということはやんわりと理解できるが、実際どのように変わっているのだろう?
こちらの動画ではそんな会場の転換作業の様子が紹介されている。
ライブが終了してからすぐに設備の撤収が行われ、そのまま次のイベントであるサッカーの試合に備えて転換作業が行われている。
床を張り替えてから土を敷き芝生を敷いて・・・
ライブ終了からキックオフまでの67時間、丸三日の間に全ての転換が完了している。
我々が試合やライブを楽しむことができるのは、作業員たちの緻密な仕事あってこそだと知ることができる映像だ。
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Johan Cruijff ArenA)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
記事提供:ViRATES
今年の「中秋の名月」は9月13日。せっかくならばきれいに写真に収めてみたいものですよね。ところがなかなか難しいのが月の撮影。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、専用アプリなどを入れずにスマホのカメラ機能だけで月を撮影する方法を紹介しています。
9月といえば「中秋の名月」です。14日が満月なのですが、13日でも14日でも大きく丸く見える月を見ていると、ついついスマホを向けて撮りたくなりますね。
さてそんな時に「あれれ?思ったように撮れない」と思ったことはありませんか?
まず思っている以上に月が小さく見えてしまいます。
これは人間の目の錯覚で、もともと月が大きく見えているというのがあります。実際の天空上の月は思っている以上に小さいものなのです。何度かご紹介していますが、5円玉を腕いっぱいに伸ばして、その穴の中から覗くと満月でちょうどいい大きさ。それぐらいに小さいのです。
ですから、まずそのままでは月そのものを撮っても見栄えがしません。拡大ズームをしても画質が荒くなる一方です。
また、被写体の月が小さいので、ピントを月に合わせたいと思っても行ったり来たりしてなかなか合わせてくれません。これは遠くの景色があればなんとかそちらでピント合わせをしたいのですが…、そのピントを合わせたところを基準に、綺麗に写るように露出を調整されてしまいますので、今度は月が明るくなりすぎたり、暗くなりすぎたりすることも出てきます。
色々あるのですが、まず狙い目は月が昇ってきたばかりの時間帯、まだ月の近くに遠景の山やビルが見えている間に狙いましょう。
そうすると、月と周りの景色がほぼ同時に写せるのと明るさの差がまだそれほどでもないので、極端に変な露出になりにくくなります。ピントも周りのものに合わせることでなんとか月がボケボケにはならずにすみます。
もっと綺麗に撮ろうと思えば、専用のアプリを入れたり望遠レンズの装着や三脚の使用など色々ありますが、できるだけ手持ちのスマホの状態そのままで撮るなら今のような形で狙ってみるのがいいでしょう。
月が出たばかりの時間帯で狙う。9月13日の月の出の時刻は東京で17時45分、大阪で18時1分です。日没もほぼその時間ぐらいですから、まだ薄明るい時間帯、19時ぐらいまでに狙いたいところです。東の空で、月の出る位置を見定めていい感じの風景写真になるようなところを探して狙ってみてはいかがでしょうか。
ピントも露出も月では合わせにくいので、その側にあって遠いところの何か(山とかビルとか)を目印に合わせてみる。
これで「インスタ映え」するような写真になるとは保証できませんが、何も考えずにパッとスマホを空に向けて撮るよりは、もう少し自分が考えた「こんな写真になればなあ」に近づくのではないかと思います。
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GAFAの台頭に代表されるように、Airbnb、Uber、Spotifyなど従来のビジネスモデルを覆すサービスが次々と生まれてきている昨今、従来の価値基準では理解しきれない事象が少なくありません。同時に正解のない問題も増え、私たちは常に苦渋の選択を迫られるケースが増えてきました。そんな現代で「思考」の座標軸となりうるのが、「哲学」です。『超図解「21世紀の哲学」がわかる本』の著者にして、8月から有料メルマガ『中野明のストリートで哲学を語ってみた』を創刊した作家・中野明氏に哲学を学ぶ意味と活かし方をうかがってきました。
――まずは今回、哲学、とりわけカタカナでの「テツガク」をテーマに選んだ理由を教えてください。
中野:レストランやカフェなど、店頭に椅子を並べているお店ってありますよね。実はあれ、哲学的な見方をすると、2つの意味があるんです。1つは行列ができたときに座って待てるという機能的な意味。そしてもう1つが、椅子があることでお客さんに対して「混雑時は中に座れないほど賑わうお店」だというシグナリングとしての意味です。詳しくは創刊号に書いていますが、世の中には、そういうことが実は溢れています。でもその多くは、素通りして、「これって当たり前だよね」と思考停止していることは意外と多いと思いませんか?それを立ち止まって、じっくり凝視していくと、その背景にいろんな「考え方」があるんです。時には「へぇ~そうなんや~」と意外な考え方だったりもします。まさにレストランの店頭の椅子の話もそうです。
――「常識を疑え」的な見方ですね。
中野:はい。そういう視点で、ものごとをいろいろ観察してみたら面白いんではないか?そういう思いもあって、今回の『中野明のストリートで哲学を語ってみた』というタイトルを付けました。“ストリート”という言葉を入れたのも、「哲学」という言葉でイメージされる“堅い”感じにもしたくなかったので、身近でカジュアルな場所で語っていくよという思いも込めています。そしてこのメルマガで語る「哲学」は、カタカナの「テツガク」。漢字の「哲学」より、もっとライトな“ものごとの背景にある考え方=テツガク”というイメージです。フッサールとかヘーゲルとか、そういう難しそうな思想だけが哲学ではなくて、町に何気なく存在するものにも「テツガク」があり、それもまた「哲学」であるという立ち位置でお伝えできればと思っています。
――なるほど。ここで中野さんの経歴について伺いたいのですが、社会人生活のスタート時は何をされていたんですか?
中野:大学を卒業して最初に入ったのはイベント会社でした。元々は漫画家になりたかったんですよ。子どもの頃ですけどね。しかし夢破れて。それで、自分で考えたものを形にしたいというのがあって、テレビ局とか、広告会社を受けたんですけど、全部落ちて、小さなイベント会社に入ったんです。そこでイベントの企画をして、その後、企画書を書くことが専門になっていきました。
――意外な経歴ですね。100冊以上のご著書を出されていると、最初から執筆業一筋の方かと思っていました。
中野:そう見えますか?(笑)。そこからちょっと会社を変わったりしていくうちに、コンピューターで企画書を書くようになったんです。それで使い始めたのがマック(Macintosh/アップル)でした。そこでハマったんです。使いやすいし、思ったことができるし。それでマックを使って企画書を書きまくっていくと、どんどんノウハウが貯まっていくじゃないですか。それを本にしようと思ったのが、今の仕事の始まりです。その結果、1996年1月に『マック企画大全』が出版されました。それを出したのが日経BPだったんですけど、当時、『日経MAC』という雑誌があって、そこに本の企画を持ちこんだら、当時の林伸夫編集長という方の目に止まって、短期連載をして、それから本を出そうとなりました。自分でも意外な展開でした。元々何かツテがあったワケでもないですし。

――最初の書籍を出版され、しばらくはIT関連の書籍を中心に執筆されていきますが、ある時期からビジネスや思想、哲学といったテーマを扱い始めますよね。何かきっかけがあったんでしょうか?
中野:実は元々が文系の人間なんです。それがたまたまパソコンにハマったというだけなので、本来の形に戻ったというのが正直なところです。大学時代は哲学科で学んでいました。落ちこぼれの学生でしたが…。
――なぜ「哲学」を学ぼうと思ったんですか?
中野:「人生ってなんやろ」「人間ってなんやろ」そんなことを思う時ってあるじゃないですか。そういう答えを見つけたいなって哲学科に入りました。でも答えはぜんぜん見つからんかった(笑)。
――でも「テツガク」的な視点は持ち続けてきたということですね。
中野:そういう風に考えることが好きなんだと思います。例えば私の著書に『IT全史──情報技術の250年を読む』(祥伝社)という本があるんですが、そこで1794年にフランスで始まった腕木通信というものを紹介しています。これは電気を全く使わない通信手法で、3本の腕木の形状を変化させて、それぞれに意味づけして、情報のやり取りをします。実際には、腕木を設置する基地を10km間隔に置き、腕木の形状を監視する通信手がいて、常に隣の基地の腕木の形状を望遠鏡でチェックするんです。そして隣の基地に変化があれば自分のところの腕木の形状を変え、それをバケツリレー方式で、信号として送っていくんです。私はこれを近代的な通信手法のはじまりだと考えているわけです。
何でかといえば、従来の手紙や本のように手に持てるメディアに直接情報を書き込んで、それを郵送することで通信するという手法をとっていない。腕木通信は、手に持てないメディアに情報を載せて送っている訳です。その後に登場した電信の場合も、電気に情報を載せているので手に持てない。さらに無線電信、電話、ラジオ、テレビ、インターネットに至るまで、手に持てないメディアを介して情報が遠くまで早く伝達されている分けです。と、考えると今のインターネットの原点といえるのが腕木通信だと私は思うわけです。
――なるほど確かにそうですね。
中野:ちなみに腕木通信よりも以前にも手に持てないメディアを使った伝達手段に「のろし」がありましたが、これは歴史こそギリシア時代にまでさかのぼるものの、まったく発達しなかった。一方で、腕木通信は、語彙が8,000くらいあり、さらに通信スピードも、ごっつ早い。例えば、パリ~ブレスト間は551kmで、これは新幹線の新大阪~東京間に相当しますが、1つの信号を送るのに8分程度。秒速に直すと約1,200m/秒です。ちなみに今、こうして私たちがしている声によるコミュニケーションの伝達速度は、秒速330m。いかに腕木通信が早いかが分かると思います。このまま通信の話をして行くのもアリなんですけど、「テツガク」的な視点の話に戻りましょう(笑)。
――とても面白い話でしたが、そうしてください(笑)。
中野:19世紀の通信手法が腕木通信と電信だったことを考えた場合、これはデジタルな通信手法なんです。情報を腕木の形状や符号に変換して送っているでしょ。じゃあ20世紀はどうかというと、電話やラジオ、テレビなど音声や映像を波形(電波)に載せて送っていたので、アナログの時代だったと言えます。じゃあ21世紀はどうかというと、インターネットに代表されるようにデジタル通信の時代になってきている。実は、通信技術というのは、100年周期くらいで「デジタル」「アナログ」「デジタル」といった形で入れ替わってきているということが、「テツガク」的な視点で見ると分かってきます。
――「アナログ」全盛の時代に生まれ育っていると「デジタル=新しい」「アナログ=古い」と考えがちですが、中野さんの定義からすると適切ではないですね…。
中野:そうなんです。「デジタル」という概念はもっと前からあったわけで、「デジタル=新しい」で考えを止めていたら、気付けなかったことですよね。これが「テツガク」的な思考の醍醐味だといえるかと思います。また、SNSを「テツガク」的に考えると、別の位置付けができます。
――詳しく教えてください。
中野:今、ビジネスの世界では「シナジー」って言葉をよく聞くと思います。今風の解釈なら「相乗効果」的な意味で使われていると思いますが、元々はちょっと別の意味で使われていたんです。ルース・ベネディクトって人類学者がいまして、『菊と刀』という日本文化についてまとめた有名な本を書いた著者ですね。その人が言い出した話なんですけど、彼女はフィールドワークでインディアンの部族を調べていたんです。とても心を開いてくれて優しい部族もいれば、閉鎖的で冷たい部族もある。この違いはどこから来るんだろう?と考えて出した結論が「シナジー」の程度が高いか、低いかによって、心を開く部族と開かない部族が出てくるんだと結論付けたんです。じゃあ「シナジー」とは何かといえば、“自分の利己的な行為が相手のためになる、自分の利他的な行為が自分のためになる”、そういう仕組みを「シナジー」だと彼女は言ったんです。
――利己的の振る舞いでも他者のためになり、利他的な振る舞いでも自分のためになるのが本来の意味での「シナジー」だと。
中野:身近な例えに言い直せば、息子の喜ぶ顔が見たいから仕事帰りにイチゴを買っていこう、そしてイチゴを買っていけば息子が結果として喜ぶ。息子が喜ぶ顔を見たら今度は自分がうれしくなる。この仕組みこそが「シナジー」なワケです。なので、「シナジー」が高い部族というのは、人のために何かをすることで、自分に何かが返ってくるので、とっても優しくなる。逆に「シナジー」が低い部族では、人のために何かをしても自分にプラスがないので、自分だけで利益を総取りしようとするので、冷たくなるわけです。
――それがSNSとどう繋がってくるのでしょうか?
中野:実は、SNSというのは、「シナジー」の仕組みを提供しているんです。どういうことかというと、私はInstagramをしていますが、写真をアップする目的が「いいね」を押してもらうというものであれば、それは利己的な行為。ただ、人から「いいね」を押してもらおうと思ったら、「きれいな写真」「カッコいい写真」をアップする必要が出てくるわけです。実際にいい写真なら、「いいね」を押されて、利己的な行動であっても、他人を喜ばせて、結果的に自分もうれしくなる。先ほど説明した「シナジー」の仕組みができ上がっているわけです。それゆえに“SNSは、「シナジー」の仕組みを提供している場所”と私は考えるわけです。ただ、「テツガク」的に見ていくと、「シナジー」の仕組みを提供して、誰が一番儲けているのか、利益を独り占めしているかといえば、それはSNSのプラットフォーマーだったりもします。プラットフォーマーのビジネスモデルとしては、全然シナジーじゃないということに気付くわけです。「ああ、シナジーを食い物にしているなぁ」と。

――「テツガク」的な視点は、いろいろな情報があふれる現代社会だからこそ必要かもしれませんね。では、今回創刊された『中野明のストリートで哲学を語ってみた』は、どんな方に読んでもらいたいですか?
中野:最近は、本を読まない方が増えているので、そうした方々に読んでほしいですね。本を読まなくなったといっても、今の時代、皆さん、活字を読む量はすごく多いと思うのでメルマガを通じてそういう方々に届けばいいなぁと思っています。
――実際に『中野明のストリートで哲学を語ってみた』を読んだらどんなことが起きるでしょうか?
中野:「あっ!そうなんや」と思ってもらえるようなちょっとした新しい発見を提供できるような話を書いていきたいと思います。これまで出版してきた本もすべてそういうスタンスで書いていますし、自分の物書きとしての使命は何かといえば、読者の方々に「あっ!そうなんや」と感じてもらうことなのかなと思っています。
――ある意味でものの見方を教えてくれるメルマガでもありますね。
中野:おっしゃる通りですね。SNSで可視化される人々の考え方というのが意外と偏りがちなのかを感じることが最近では多くなってきています。トランプ政権が最たるところですね。しかし、世の中にはもっと多様な見方があって、それを知ることで「ものごと」のとらえ方、解釈の仕方も変わってくるんだよということを伝えていきたいとも思います。

――ちなみに創刊号を拝見すると幾つかのコーナーがありますが、そのコーナーに込めた思いを教えてください。
中野:主要なコンテンツは、今のところ3つですね。『哲ガクル・カフェ』はメインテーマであるものごとの背景にある考え方を掘り下げたコラム、『ボキャブラリー増強剤』がメインコラムに関連したキーワードを掘り下げたコラム、『テツガク人の書棚』は、メインコラムの関連した書籍を紹介するコーナーです。あとは『書斎の音楽』というオマケ的なコンテンツも作りました。私が執筆中に聞いている音楽について語るコーナーですね。
――エピソード、キーワード、書籍とそれぞれの切り口で毎週読めるのは、楽しみでもあり、学びが多くなりそうですね。オマケ的とおしゃっている『書斎の音楽』も100冊以上の著作を出してきた中野さんが、執筆中にどんな音楽を聞いているのかはなかなか興味深いところです。作業がはかどりそうな音楽に出会えそう。
中野:私は昔から音楽が好きだったんですが、レコードから入り、カセットテープでのエアチェック、CD、ダウンロード、サブスクリプションと音楽業界も大きく変わりました。昔は物理的に所有ができるものだったのが、ダウンロードになり、所有はできるけど物理的ではなくなり、今はサブスクリプションで共有・シェアする形に変わってきました。最近ではアーティスト自体がレーベルを持って、自分自身で世界に配信しているケースも増えました。その辺もテツガク的な思考ができそうな部分ですね。
――最後に読者の方々にメッセージをお願いします。
中野:『中野明のストリートで哲学を語ってみた』は、ものの見方を練習できる場にもなっていくかと思います。質問や感想なども随時お待ちしています。
――「テツガク」的なモノの見方というのは、価値観が多様化するこれからの時代を活きる子どもたちを育てるお父さん、お母さんにも役立ちそうな気がします。本日は、お忙しい中、お時間ありがとうございました。
中野明(なかの・あきら)
ノンフィクション作家。同志社大学非常勤講師。立命館大学文学部哲学科卒。経済経営・情報技術・歴史民族・日本美術の分野で執筆する。主な著作に『流出した日本美術の至宝』(筑摩選書)、『IT全史』(祥伝社)、『超図解「21世紀の哲学」がわかる本』(学研プラス)、『世界漫遊家が歩いた明治ニッポン』『裸はいつから恥ずかしくなったか』(以上、筑摩文庫)、『物語 財閥の歴史』『幻の五大美術館と明治の実業家たち』『東京大学第二工学部』(以上、祥伝社新書)など100冊以上。また、翻訳本が中国、台湾、韓国、ベトナムで出版されておりその数は30点を超える。
「きちんと伝えたはずなのに、相手から返ってきた意図しない結果にイライラした」といった経験のある方、多いかもしれません。こうした「伝達の誤差」は、なぜ生まれるのでしょうか。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者でセミナー講師も務められている佐藤しょ~おんさんは、「情報発信者側」が把握すべき、「受け手側」の特性などについて詳しく解説しています。
日本人って基本的には善良な人が多くて、ワザとイジワルをしてやろうと考える人は少ないと思うんです。ビジネスの様々な場面でも、家庭に於いても、自分が所属している組織が良き方向に進むように、善意を持って行動する人がたくさんいると思うんですよ。
それなのになぜ揉めごとや諍いが減らないのかというと、これは我が家でも同じなんですけど、
● こちらが意図したことが正確に伝わっていないから
なんです。
人間に於けるコミュニケーションでは、話し手の方も前回書いたような定義を曖昧にすることで、受け取り手が誤解をする余地を作っていますし、受け取り手側の言語理解力の低さによって、歩留まりが下がるということもあって、これが相乗効果を生んで
■ なんでそんな話になっちゃってるわけ?
という事態を生むんです。
ここ数年、STEMという概念が一般化して来ましたが、ScienceもTechnologyも、Engineeringも、Mathも、概念の全てが数字とロジックで構成されていて、そこには誤解の生まれる余地が無いんですね。科学というのは、物心二元論とか存在論という概念が土台になっていて、同じ条件、環境なら誰がやっても同じ結果になるという前提の元、発展してきたわけです。つまりここには誤解が無い(あるとしたらどこかに、誰かにエラーがあったということです)のですよ。
私は経歴上、有機化学、電気、ITとなぜかこのSTEMの領域もやったのですが、数字とロジックはそこが便利なんですよね。
でもそれが当たり前になると、人間もそのような存在だと勘違いするようになるんです。
ところが人間って感情を持ったアナログな存在ですから、数式を扱うようにはいかないんです。そしてビジネスというのは、これがSTEMに関するものであれ、操作するのは人間なんですね。ITのプログラムや、工作機械のように、命じたことがそのまま実現する世界ではないんです。
ここは理系のビジネスパーソンに良く見られる現象ですが、そもそも自分の伝えていることに誤解の余地があるのに、それを受けた人が自分の思い通りに動かないとキレる人っているんですよね。それってプログラムのバグですから。
言葉の定義を明確にするというのは、バグを潰すようなものなんです。範囲と定義を明確にすることで、伝える側、発信者として、
● 私の意図はこうなのですよ
と正しく伝えようとしているのです。面倒でもここは手を抜かない方が良いんですよ。
ちなみにこれをやったからといって、誤解がゼロになることはありません。それは理解力、記憶力、判断力に於いて、一人ひとりレベル差があるからです。
こうすることで、発信者側のエラーは極少化出来ますが、受け手もまた千差万別ですから。
私のセミナーでも40人が受講したら、理解度のランクって1番から40番までハッキリとした違いが生まれるんですよ。そして1番の人から先に幸せになっていくんです。ということが、1,700人以上の受講生と対峙するようになって理解出来ました。
つまり同じ話を聞いても、受け取る側の歩留まりによって、成果に差が出るということです。これもまた、広義の意味での誤解ですから。
だからこの次に考えるべきことは、自分の理解が正しいのかを振り返ることなんですよ。
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香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなど複数の香港メディアが4日、消息筋の話として、香港政府が「逃亡犯条例」改正案を正式撤回する見通しだと伝えたと、時事通信、共同通信、米ブルームバーグ日本語版などが速報で報じた。同法案の正式撤回は、ほぼ3か月前から続く抗議行動の活動家らの主要な要求の一つで、林鄭(キャリー・ラム)長官は既に法案の棚上げを発表しているが、活動家らは完全撤回を求めていた。
BREAKING: 香港行政長官、逃亡犯条例改正案を正式に撤回へ-SCMP https://t.co/71avUVkkkB pic.twitter.com/gTgoolDBEf
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) September 4, 2019
条例改正案を正式撤回へと香港紙 https://t.co/i5TRsili16
— 47NEWS (@47news) September 4, 2019
同長官は4日現地時間午後6時にテレビでメッセージを公表。同条例の改正案は「2020年7月に自動失効する」とした。
この報道について、日本のネット上には「よかった」「やっとか」「まだまだ油断できない」など、さまざまな意見が投稿されている。
香港行政長官、逃亡犯条例の正式な撤回をきょう表明=報道 https://t.co/oHyoZeNi1w
報道が本当なら香港民主派の勝利となるね。撤回が中央政府の意向なら問題ないが、香港自治政府の独断なら人民解放軍が乗り込んだりして大変な事にならないか。— フランクリンジョセフキャンパー (@YfgIsblVIIhMjuZ) September 4, 2019
まさかこれで市民を喜ばせておいて、いきなり軍を投入とか無いよね!? 香港行政長官、逃亡犯条例改正案を正式に撤回へ-SCMP https://t.co/ujoe8unqTb @businessさんから
— snowsun 通常営業 (@snowsun1999) September 4, 2019
逃亡犯条例改正案を正式撤回!
香港少しホッとした— 京極 (@mxA5DEZ73Dvlj0d) September 4, 2019
中国🇨🇳人は面子を重んじると聞く。為れば撤回は裏意図在りとも読み取れる。油断大敵、油断禁物。しかし香港🇭🇰デモンストレーションの皆さん、このニュースがfake newsで無ければ、取り敢えずは良かったですね。 https://t.co/lMpnx9nnYP
— JP COM.永世中立で🗾は真の再独立をPermanent🗾Neutrality (@foster1014) September 4, 2019
香港、条例撤回の報が流れたけど、ホントかな?大丈夫かな?だったら素晴らしいんだけど。彼らにノーベル平和賞でも授けたいね。power to the people!ですな❗️
— シマっち (@shi_much2) September 4, 2019
香港行政長官、逃亡犯条例改正案を正式に撤回へ https://t.co/9PYGff0HpK
おー。中国がこのまま黙ってるとは思えんけど。— sakayuu™ (@sakayuu) September 4, 2019
ついに香港行政長官が逃亡犯条例を正式撤回へ!(ブルームバーグ電)
デモなど無意味と言っていた輩はどう反応する!?— Jun@牛 (@itoj2011) September 4, 2019
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source: 時事通信、共同通信、米ブルームバーグ日本語版
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