米国で今「65歳未満の男性で覚せい剤による入院が増えている」という研究結果

覚せい剤関連の入院が増加しているという米国。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、その内訳を詳しく知るための研究結果を紹介しています。

米国でアンフェタミン(覚醒剤)関連の入院が増加傾向

◎要約:『アンフェタミン関連の入院は近年急激な増加を示しており、アメリカの医療経済を圧迫している』

近年、アンフェタミン(いわゆる“覚醒剤”)の使用が増加傾向にあると言われています。

今回は、アメリカにおけるアンフェタミン関連の入院について調べた研究をご紹介します。

アンフェタミン関連の入院、臨床経過、経済的負担

Evaluation of Amphetamine-Related Hospitalizations and Associated Clinical Outcomes and Costs in the United States

2003~2015年におけるアンフェタミン関連の入院1,292,300件(41.9%が女性、平均37.5歳)が調査の対象となりました。

アンフェタミン関連以外の入院と比較した結果として、以下の内容が示されました。

・65歳未満が多く(98.0% vs 58.0%)、男性が多く(60.3% vs 41.1%)」、医療援助の利用が多く (51.2% vs 17.8%)、アメリカ西海岸の居住者が多く (58.5% vs 18.9%)なっていました。

・2005~2008年で一度低下しましたが、2008年の55,447件から2015年の206,180件に増加を示していました。

・他の物質障害よりも高い割合で、増加を示していました。

アンフェタミン関連の入院が大きな増加を示していることと、様々な特徴を有していることが確認される内容でした。

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中国メディアが喝破。ウクライナの要求に応えられないG7サミットの欺瞞

6月13日から15日にかけて、イタリア南部プーリア州で主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開催されました。居並ぶ首脳の顔ぶれについて「数カ月後にはいないかもしれない人たち」と皮肉を放ったのは、中国中央テレビ(CCTV)でした。伝えるのは、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授です。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、今年のサミットの主要議題2つについて解説。中国の過剰生産については選挙イヤーゆえの議題、日本メディアが前向きに報じたウクライナ支援の協定については、米大統領選後に変更される可能性があるとの見方を示しています。

いよいよEUも保護主義色と政経のネジレに彩られ始めた イタリアG7サミット

6月13日から15日まで主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開催された。ホスト国はイタリア。いまや欧州政治の台風の目とも言われるジョルジャ・メローニ首相が各国首脳を一人ずつ出迎え、そのシーンは世界中に配信された。

中国中央テレビ(CCTV)も複数の番組内でそれを報じたが、いくつかの番組で、「集まった首脳のなかでメローニ首相以外、誰一人数カ月先の地位が確定している人はいない」と皮肉ったのが印象的であった。

支持率の低空飛行から抜け出せずにもがく日本の岸田文雄首相は言うまでもない。7月に総選挙を控えるイギリスのリシ・スナク首相が率いる保守党は、ライバルの労働党に支持率で大きな差をつけられ、調査会社によっては第3位との結果もあり苦戦は必至だ。

6月9日の欧州連合(EU)欧州議会選挙で、極右政党の躍進を許したフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、突然「無謀」とも評された議会の解散に踏み切り、大きな賭けに出た。ドナルド・トランプ前大統領に支持率で後れを取るジョセフ・バイデン大統領も、「もしトラ」が「ほぼトラ」になったという声が高まるなかでの政権運営を余儀なくされている。

こうした各国首脳の事情が国際情勢の先行きに不透明感を与えていることは否定できない。選挙の背後にある民意は、従来推進してきた政策や各国指導者たちの決意を揺るがす要因にもなりうるからだ。つまり、いまやG7首脳の合意や約束は一時的なものと解釈されても仕方がない。

そして、その影響が避けられないのが、G7サミットの主要議題の一つ、ウクライナ支援なのだ。会議に招かれたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はバイデン大統領と会談し、10年間の安全保障協力協定に署名した。このニュースを前向きに報じた日本とは対照的に、中国の扱いは冷やかだった。

CCTVの番組では、安全保障協定は、「EU加盟やその先にある北大西洋条約機構(NATO)加盟を望むウクライナに、応えられないことへのエクスキューズ」という見方を示し、その上で「これはあくまで短期的な約束にしかならない」と喝破したのだ。

アメリカの外交政策に厳しい見方をする「中国ならではの解釈」と切り捨てることは簡単だが、そうではない。実際、11月の米大統領選挙でトランプが勝利すれば、外交政策は大きく変更される可能性が高く、なかでもウクライナ支援が見直されることは既定路線とも言われる。

転職、倒産、離婚…ケンタッキーの彼が「カーネルおじさん」になるまでの苦難

カーネル・サンダースといえば、日本でも有名なケンタッキー・フライドチキンの創業者。今でも多くのファンを持つファストフード店ですが、カーネル・サンダース自身の人生はその創業に至るまで決して平坦ではありませんでした。時代小説の名手として知られ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』の著者である作家の早見俊さんが、これから2回にわたって彼の人生を詳しく紹介します。

カーネル・サンダースの人生逆転物語

私の世代にはカーネル・サンダースと聞くとカーネル・サンダースの呪いが思い出されます。

1985年、阪神タイガースが二十一年ぶりに優勝した際、歓喜した阪神ファンは大阪の道頓堀川にダイブ、勢い余ってケンタッキーフライドチキンの店先に飾られたカーネル・サンダースの人形を道頓堀川に投げ捨ててしまいました。当時の道頓堀川は汚染が激しくヘドロが堆積しており、サンダースの人形は行方不明、サンダースに呪われ阪神は優勝から遠ざかった、何とも大阪らしいジョークです。

また、それくらいサンダースは日本人にも親しみを抱かせるキャラクターだったのです。白髪に白い髭、黒縁の眼鏡、上下白のスーツ、好々爺然としたおじさんは見知らぬケンタッキーという土地にも親近感を抱かせてくれたのです。

大変に親しみやすいキャラクターですが、サンダースの生涯は決して平坦ではありませんでした。転職、倒産、離婚、人生の辛酸を舐め、挫折どころか死を選んでも無理からぬ体験が目白押しです。

そんなサンダースがいかにしてカーネルおじさんへと変貌したのでしょうか、いかに人生を逆転させたのでしょうか。

まずは、彼の生涯を振り返ります。

カーネル・サンダースことハーランド・デーヴィット・サンダースは1890年、意外にもケンタッキー州の生まれではなく、インデイアナ州クラーク郡のヘンリービルに生まれました。六歳で父親を亡くし、貧しかった家庭を支えるため十歳から農場で働きます。十四歳になると学校を退学し、農場、市電の車掌を皮切りに、働きに働きます。一年程の軍役を経験し、四十以上の職を転々としました。ちなみに、カーネルとは陸軍大佐を意味しますが、もちろん彼は大佐には昇級せず、兵卒で除隊しています。

四十に余る職業は鉄道のボイラー係、保険の外交員、商工会議所の事務員、タイヤの営業等々、実に多岐に渡っています。職種も職工、営業、事務、雑用など、何でもござれです。終身雇用とは無縁、転職は当たり前のアメリカにあっても、四十以上は珍しいでしょう。また、アメリカで転職が行われるのは、転職によってキャリアアップ、はっきり言えばサラリーアップを狙ってのことです。従って、同じ業界、同じ職種から、顧客や取引先を持って次の会社に移るのが普通ですから、同じ業界内の転職をするのが当たり前です。

対してサンダースは業種も職種同様に多彩です。家族を養うためだけなら、安定した仕事を続けるものです。サンダースの転職には生活のためだけではない、求道的なものを感じます。彼は自分に問いかけていたのではないでしょうか。これが自分の仕事なのか、一生を費やして行うべき仕事なのか、と。決してサンダースは飽きっぽいとか、職場に馴染めないトラブルメーカーであったわけではないでしょう。

あずきバーの井村屋「初のアルバイト出身女性社長」を支えた“一通の手紙”の中身

井村屋グループという大企業の中で、アルバイトから初の女性社長に抜擢された中島伸子氏。今回、無料メルマガの『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、その波乱万丈な歩みを紹介しています。

あずきバーの井村屋グループを率いる中島伸子氏「自分だけのプラス1」

年間3億本を販売する「あずきバー」をはじめ、数多くのロングセラー商品を手掛ける井村屋グループを率いる中島伸子氏。アルバイト出身から同社初の女性社長に抜擢されるにまで至った背景には、波乱万丈な歩みがありました。20歳の時、失望の中にあった中村氏を支えたという御父様からの手紙をご紹介します。

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<中島>
私自身、一酸化炭素中毒で声帯が麻痺して声が出なくなり、3か月入院しました。

最初に喉のどから煤の塊が出てきた時は驚きでしたよ。

声を使う仕事は諦めたほうがいいと医者に言われ、教師の道を断念せざるを得なかったんです。

自分の行き先がある日突然プチッと切れてしまった。

少しずつかすれ声は出るようになりましたが、退院して3~4か月は実家で療養しながら何もせずにぶらぶら過ごしていました。

──その後どうされたのですか?

<中島>
ある時、父が手紙をくれましてね。こう書かれていました。

「君は自分の人生をどうするんだ。声が出なくても立派に生きている人はたくさんいる。声が出ないことを気にするんだったら、自分だけのプラスを探しなさい。それがあれば必ず人の役に立つ。辛いという字に一本足せば、幸せという字になる。それを忘れずに一所懸命生きていくことが亡くなった人への恩返しであり使命ではないか」

──胸に沁しみる言葉です。

<中島>
この手紙は非常に心に残っていて、アルバムに貼はっていまでも大切に持っています。

当時の私は、あのお母さんから託された子供の命を救えなかった後悔や事故の後遺症で教師の夢を絶たれた無念に苛さいなまれ、この辛い気持ちをどうしたらいいか分からない、誰かに救ってほしいという未熟さがあったんですね。

父の言葉が何にも代えがたい心の支えになり、それをきっかけに立ち直っていきました。

短大を卒業後、高校時代の同級生と結婚し、声をあまり使わなくてもできる仕事をと思って始めたのが、井村屋の福井営業所での経理事務のアルバイトだったんです。

「何か質問ある?」と聞かれなくても質問しに行く人が成長するワケ

わからないことがあるのにその場で質問することを避けてしまう、そんな体験はありませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、その行動は危険だとして理由を語っています。

運任せ行動を無くす

ショップで仕事をしていれば、上司や先輩が仕事を教えてくれることは多々あるはずです。

特にまだ教わる段階にある人の場合は、日常的に仕事や考え方を教わることは多いでしょう。

そういう場面で、疑問が湧いた時やよくわからなかったという場合にどうしているでしょうか。

僕も研修業をやっているだけに、こういう場面は多いだろうと感じます。

何かをお伝えしたときに、「多分伝わっていないだろうな」と見ていて感じるわけです。

なので「わからなかった人は遠慮なく聞いてください」とお伝えするものの、そこで質問が出るわけでもない。

しかし後々になってから、「あの場面でわかっていなかった」「聞いておけばよかった」といった声が上がってきます。

おそらく店長をやっている人などは本当に経験していることだと思います。

教わる側として考えると気持ちはよくわかります。

疑問が湧いたとしてもなんだか聞くのはためらわれる。

恥ずかしいとかそういう感情があるわけでもないのですが、”なんとなく聞かない”ということは少なくありませんよね。

でも結局後になって困るのは自分です。

だから聞けるタイミングがあるなら聞いたほうが良いに決まってます。

こういう時僕は、『運任せにしない』ことを意識します。

トヨタという“日本の病巣”を国税OBが告発! 株価以外すべて破壊「日本人の給料を下げ続けたトヨタ」失われた30年の真実

もう手遅れかもしれない。それでも私たち国民は「トヨタこそ日本が誇る優良企業だ」という洗脳から抜け出す必要がある。平成の失われた30年、先進国でほぼ唯一賃金が上昇しなかったわが国。トヨタの大躍進と反比例するように、日本経済が没落していったのはなぜなのか。元国税調査官の大村大次郎氏が、日本経済最大のタブーに斬り込む。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:トヨタは日本衰退の象徴

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トヨタは日本経済に「貢献していない」衝撃の事実

本メルマガでは、前2回で「近年の日本の税制はトヨタなど大企業ばかりを優遇している」ということをご説明してきました。

筆者は、定期的にエゴサーチをしているのですが、本メルマガの記事に対して、

「トヨタは日本の基幹企業なんだから大事にするべし」

「トヨタの社員は潤っているんだから間接的に日本経済に貢献している」

という反対意見をチラホラ見かけました。

そういうふうに思っている日本人も多いと思います。

が、これらの意見はとんでもない勘違いをしています。

確かにトヨタは日本最大の企業であり、日本経済にとって重要な存在です。トヨタがつぶれれば、日本経済は大きな打撃を受けるでしょう。

だからといって、トヨタばかりを優遇する税制を続けていれば、ほかの産業にひずみが出て、結果的には日本経済を停滞させることになります。

実際、現在の日本経済はそうなっているのです。

トヨタは、近年、世界最大の自動車販売を何度も記録し、史上最高収益を何度も更新しています。しかし、トヨタの大躍進と反比例するように、日本経済は衰退しています。

「トヨタの社員は潤っているから間接的に日本経済に貢献している」というのは、あきらかに大きな勘違いです。

というより、トヨタはこれだけ儲かっていて、税金もほとんど払っていないのに、この2~30年、社員の賃金をケチりにケチってきたのです。

「政治には金がかかる」麻生太郎氏にチョッと足りない3つ。無能の自覚・犯罪の反省・メタボ自民保守政治に対する恥の意識

裏金国会議員が好んで口にする「政治には金がかかるんだよ」というフレーズ。彼らが、およそ世のすべての仕事には金がかかるという事実すら知らない無能者なのは間違いない。それにしても「わからない」のは、なぜ彼らは飲食抜きの政治活動ができないのか、ということだ。米国在住作家の冷泉彰彦氏が麻生太郎氏の詭弁を喝破する。(メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:何度でも言う、地方の政治風土の何が問題なのか?

わからない、自民党の「食欲」が本当にわからない

政治には金がかかるので、カネを用意しないと選挙には勝てない。けれども、現行法においては、政治資金に関する自由度がない。

不祥事を受けた法改正は、より自分たちの行動を縛る。

そんな中で、比較的この問題で自由にモノが言える立場にいるらしい麻生太郎氏が、あえて岸田総理に対する批判を始めました。

しかし、麻生氏の主張を真に受けるのであれば「政治資金規制法の改革を骨抜きにせよ」ということになります。これでは、世論は自民党に対する反発を強めるだけでしょう。

ですが、麻生氏に代表される「厳しい選挙を戦い、その際には金が必要だった」政治家は、改革に反対し、しかも自分が悪いという反省は全くないようです。

あらためて問いたいと思います。

カネは何に使ったのか?

飲食と実弾(現金)だとして、どうしてそれが必要なのか?

飲食ぬきで議論できないのは「無能」の証である

具体的には、飲食の場合、仮に中央の政治家と地方政治家が協議する場合に、「どうして飲食が必要なのか?」、これがサッパリわかりません。

例えば、ダムを建設して防災減災を進めてもらいたいという要望を選挙区側が持っていたとします。それを国会議員に要望するのに、どうして飲食が必要なのでしょうか?

あるいは交通費のかかる対面コミュニケーションがどうして必要なのでしょうか?

本当に分からないのです。

自民党の政治家は中央も地方も全部、長谷川岳のようなカルチャーがあって、どうしても対面で説明しないと動かないのでしょうか?

そして対面で話をすると、どうしても食欲が抑えられなくなって飲食が発生してしまうのか、本当に分かりません。

ホンネを含めて自在な会話が必要だとして、水やお茶を飲みながらでもできるはずです。できないのなら、それは双方が無能なので、意思決定過程から外せばいいだけのことです。とにかく、分かりません。どうして支持組織を養うのに飲食が必要なのでしょうか?

独裁者が巧みに利用する人間の“悪癖”。かつての同志をも「スケープゴート」にした中国の独裁者

誰しもが一度ならずとも耳にしたことがあるはずの「スケープゴート」という言葉。なぜ人は有史以来、スケープゴートを生み出し続けてきたのでしょうか。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では著者で心理学者の富田さんが、社会心理学におけるスケープゴートについて専門家の立場から解説。さらにこの「人間の悪癖」を巧みに利用した独裁者の行状を紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:贖罪の山羊

贖罪の山羊

今年は梅の実が不作とか。そう言われて見れば、我が家の梅の木もあまり実をつけておりません。蒸し暑い日々が続いておりますが、あなた様におかれましてはお元気にお過ごしでしょうか。

「不作」と言えば、梅だけではなく、オレンジもカカオも、挙句の果てにはコーヒーまでもが不作で品薄となり、あれもこれも値段が高騰しています。朝食は、納豆に梅干し、海苔にご飯、それに食後のコーヒーを定番にしている私は、大いに危機意識を高めている次第です。梅干しは大丈夫なのでしょうか?追い打ちをかけるように、最近、海苔も不漁とかで、値が上がり始めました。おまけに、「まさか!」のお米までが足りないのだとか。お米は日本人の生命線なのに…。

これらは、おそらく、世界的な天候不順が原因なのでしょう。こうした災難に見舞われた時、「お天道様に悪口を言っても仕方がない」と、誰もが諦めてくれれば良いのですが、下手をすると人間の「悪い癖」が出るので、要注意です。悪い癖とは、たまたま生じた災難を「誰かのせいにする」という人類生誕以来?の困った心理傾向のことです。

そうした状況で「犯人」にされてしまった人物や集団を社会心理学では「スケープゴート(scapegoat)」と呼んでいます。スケープゴートとは「贖罪(しょくざい)の山羊」の意味で、自分たちの罪を贖(あがな)うために神に捧げる生贄(いけにえ)のことです。もちろん、いくら「スケープゴート」を血祭りにあげたところで、災厄が退散するはずもありません。しかし人々は、災厄により溜め込んだフラストレーション(frustration:欲求不満)による負のエネルギーを、何かにぶつけて解消せずにはいられないのです。まるで子供じみた「八つ当たり」です。

ところが、いわゆる独裁者は、こうした人間の「悪癖」を上手く利用します。災厄が生じた際、もっともらしい犯人(スケープゴート)を指さすことで、国民の邪悪なパワーを吸い上げ、自らの権力基盤を強化するのです。ヒトラーはユダヤ人をスケープゴートにすることで「アーリアン民族」の怨念を吸い上げ、「第三帝国」の権力基盤を固めました。暴君ネロは、自らが火を放ったとも噂されているローマの大火災をキリスト教徒のせいにしました。

この記事の著者・富田隆さんのメルマガ

長期に渡る経営の安定化が図れる食ビジネスの基本中の基本…地元民に愛される「ご当地弁当」を創れ!

地元民に愛される「ご当地弁当」。各地で、そういったメニューが売り出されていることをご存じでしょうか? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、食ビジネスの基本のキである「ご当地弁当」について紹介しています。

食ビジネスの基本プラン

食に関するビジネスを始めるのなら、食材でも加工品でもなく、食事そのものを提供することをお奨めします。

しかし、飲食店では初期投資が大きく、メニューを決めることで、失敗した場合のリカバリーも難しくなります。

ラーメン屋さんを突然和食屋さんにすることはできませんから。

そこで、売れ行きを見ながら、メニューを柔軟に変えることができる、お弁当屋さんがお奨めなのです。

また、最初からメニューに幅を持たせることができるので、お客さまの要望に合わせることが容易です。

その中から売れ筋を磨き上げたり、新しいメニューを生み出したりを繰り返しながら、お店の名物を創り上げれば良いのです。

名物が定着すれば、その地域にはなくてならない存在となり、ご当地弁当として知れ渡るようになります。

そうなれば、「〇〇県には〇〇弁当という名物がある」となり、長期に渡る経営の安定化が図れます。

全国には、そうした「ご当地弁当」と呼ばれる存在がいくつもあります。

家庭で買われるだけではなく、趣味のサークルやスポーツ大会、会議などの仕出し弁当としても、大量に注文が入るお弁当です。

北海道「ハセガワストア」の『やきとり弁当』。

道南では、串に刺した豚肉をやきとりと呼び、タレや塩などで味つけした焼いた豚串をご飯の上にのせたお弁当です。

群馬県「登利平」の『鳥めし』。

ご飯の上に鶏肉をのせ、秘伝のタレをまんべんなくまぶしたもの。

韓国No.1コスメショップ「オリーブヤング」が売れる秘密はどこにある?韓流トレンドの本質を徹底分析

韓国ナンバーワンのヘルス&ビューティストアの「オリーブヤング」。このお店の戦略から、売れるブランドに必要な要素を、メルマガ『次世代ニューノーマルに売れるサステナブルビジネス~第3の持続可能なビジネス 全貌解説!!』著者の清水ひろゆきさんが詳しく語っています。 

韓流ブーム、オリーブヤングに見る、売れるブランドに不可欠な要素とは?

直近韓国のコスメ、百貨店、セレクトショップ、食品の売り場を視察し、「韓流はなぜ売れるのか?」,そのメカニズムを解説する韓国ソウル視察セミナーを開催しました。

今回の視察で、特筆すべきものは、なんといっても、韓国コスメの代表ともいえる、オリーブヤングにインバウンドが押し寄せ、店内は出入りが困難なほど超混雑だったことです。

まさに円安?ウォン安?で、インバウンド目線では激安=爆買いするほどのコスパだったのは間違いなさそうです。が、本当にコスパだけが爆買いする理由?だったのでしょうか?

今号では、日本法人開設を見据え日本進出を企てるオリーブヤングの戦略を、次世代に支持される、売れるキーワードで検証分析していきます。

題して「韓流ブーム、オリーブヤングに見る!売れるブランドに不可欠な要素とは?!」です。韓流トレンドの本質を、実際に売り場を見た清水ひろゆきが伝えます。

オリーブヤングはオムニチャネルを戦術化する??

1997年サムスングループから分離独立、ヘルス&ビューティーに特化した業態として店舗拡大したオリーブヤングは2019年には1,200店舗を突破しました。

同社は2016年には売上1兆ウォン(日本円で約1,000億円)を達成し、2011年からEC事業を開始、その後はアメリカのデパートメイシーズが2000年代に取り組んだオムニチャネルを韓国仕様にして導入することで更なる売り上げ獲得に向けて動いているようです。

コロナ禍収束後、直近の売上高は前年比660%増加達とメディアでは報道されていました。が、オリーブヤングはグローバル戦略としては、14年の米国法人、18年の中国法人はオンライン事業のみで、実店舗は中国で10店舗を展開したにもかかわらず、赤字が続き閉店しています。

つまり、同社がオムニチャネルを2010年辺りから強化し始めたのは、実店舗で失敗したこの経験があったからでしょう。

今後オリーブヤングがオムニチャネルを戦略に、売り上げを更にアップするには、顧客がオンライン、オフライン両方で購入する戦術をとり、客単価アップが可能となるか?にかっています。