「獺祭」誕生秘話に学ぶ、大ピンチを飛躍のきっかけにする方法

安倍総理がオバマ前大統領に贈ったことでも話題となった、「獺祭」。この人気の日本酒を造っているのが、山口県にある旭酒造です。今では輝かしい業績を誇る旭酒造ですが、実は倒産寸前にまで追い込まれた過去もあることをご存じでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、旭酒造3代目社長の桜井博志さんが、経営が傾いた酒蔵をいかにして立て直したかが紹介されています。

圧倒的人気を誇る「獺祭」が生まれた理由

入手困難なほどの人気を誇る日本酒獺祭」。しかし「獺祭」を手掛ける旭酒造は、かつて潰れる寸前でした。

小さな酒蔵を立て直し世界20か国に展開するまでに育てあげた3代目社長の桜井博志さんに経営の軌跡をお話いただきました。


──「獺祭」で手応えを感じ始めたのはいつ頃ですか

桜井 「「獺祭」は平成に入ってすぐから始めていますが、そこから6、7年経った頃でしょうか。「獺祭」は初めから東京の市場に出ていきました。うちのような小さな蔵は、「人口10万人の岩国市で何%押さえる」というような小さな市場でシェア競争をしたら絶対に勝てません。それは経験から分かっていました。それならもっと大きな市場に出ていくしかない。東京進出も、追い込まれたからこそ生まれた苦肉の策でした。

そこから少しずつ軌道に乗り始めましたが、平成10年頃、一度踊り場に陥るんですね。当時は東京の卸業者を使っていましたが、納入しようとすると「そんなに売れていないから要らない」と言う。一方、卸先である酒屋さんからは「最近獺祭を入荷してくれない」という声が聞こえてきました。おかしいでしょう?」

──なぜだったのですか?

桜井 「結局、業者が止めていたんです。卸業者は1つの商品だけを突出して売るより、仕入れたものを万遍なく売りたいわけです。また、中抜き商売だから蔵元と酒屋が密接に結びつくことを好まない。そうすると情報も入ってきませんから、いろいろな判断から卸業者との取り引きをやめて直取引を始めました

当時当社の売り上げが2億円のところその1社で7,000万円の取り引きがありましたから、大きな決断ではありました。また、業界紙などには「売れない時は卸屋に頼んでおきながら、売れるようになったら切った」という書き方をされて、がっくりきちゃいましたけど、結果的にはそこから売り上げが大きく伸びたんです」

──大きな転機となったのですね。

桜井 「転機という意味では、ちょうど同じ頃、地ビールづくりに挑戦しました。それというのも、近年は蔵人の高齢化や人手不足もあって、当社では製造担当の社員を雇い始めていました。しかし、酒は冬に仕込みますから夏場は彼らに仕事がない。そこで、夏にピークを迎えるビールを手掛けてはどうかと思ったのです」

──同じ酒類ですからね。

桜井 「はい。しかし、これは大失敗に終わりました。ビールづくりの認可を得る時にレストランも経営するように条件づけられたんですね。2億4,000万円を投資して、レストランとビール製造の設備を整えましたが、数か月で資金繰りに苦しむようになり、撤退に追い込まれました。手元に残ったのは2億円の負債です。東京の大学に通う息子に教科書代すら振り込めませんでした。この時は人知れず泣きましたねぇ。

そして「旭酒造は潰れる」という噂を聞いた杜氏と蔵人たちは別の蔵に移ってその冬の仕込みには帰ってきませんでした

──え、戻ってこなかった? 酒づくりはどうされたのですか。

こんな研修は嫌だ。講師と主催者が噛み合わず、参加者も居眠り

会社の研修の一部でみられる、おおよそ人の話を聞くような姿勢でない人や、居眠りしている参加者。主催者サイドからしてみれば損失でしかありません。このような事態、なんとかならないものでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、主催側の意識や、研修後のフォロー体制で改善できるポイントを解説しています。

研修の成果を上げる

あなたも、今までに何度か「研修」をうけたことがあるでしょう。その研修は役に立ちましたか

私も、これまでいくつかの研修に参加したことがあります。自ら進んで参加した時もあれば、そうでない場合もありました。自ら参加した場合は、何かを学ぼう、身につけようという思いがありますからその後の役に立ったのは間違いありません

一方、会社からの命令などで、無理やり参加させられた研修はあまり効果がなかったようです。参加するときの意識が低かったからでしょう。

私も研修講師をときどき行いますが、かつての私のように参加の意識が低い人がいます。そもそも、研修の内容に興味を示していないようです。そんな人は、腕を組んで眠ってしまいます。中には、反抗的な目を向けてくる人だっています。

実は最近、それと同じような経験を味わいました。それは、ある勉強会のグループに招かれた時の事です。十数名の小さな集まりでした。講師として少し話をして欲しいということでしたので用意をしていた話を披露しました。

ところが、皆さんの反応が良くありません。いつもなら参加者の方がうなずきながら聞く箇所に来ても何だかつまらなさそうに聞いています。どうしてこういうことが起こるのでしょう。

主催者の姿勢

もちろん、私の伝え方が下手だということは考えられます。そうだとしたら、申し訳ないことをしたと思いますがどうも原因はそれだけではないようです。

考えられる他の原因は、そもそも参加者の皆さんが私の話を聞く姿勢を持っていなかったことにあるかもしれません。おそらく、無理やり参加されられたのでしょう。そうだとしたら、参加者の皆さんには迷惑なことです。

そして、もう一つ気が付いたことがあります。私の話が終わった後で、主催者の方とお話をしました。すると、その方はご自分の事ばかりをお話しされます。それも、多くは昔話です。

逆に、私が話すことには、たいして興味を示しません。否定的な反応を示されもします。そうか、これは主催者の方の癖なのでしょう。おそらく、参加者の皆さんは普段からこの勉強会のリーダーである主催者の影響を受けています。その考え方の癖が伝染しているのではないでしょうか。

とはいえ、これでは折角の勉強会が勿体ないです。そんな勉強会でも、しっかりと役に立てる必要があります。これは研修でも同じことです。

主催者が前向きで積極的な考えを持っていないと、参加者も後ろ向きになってしまいます。ですから、研修が役に立つかどうかは参加者の姿勢だけでなく主催者の姿勢も大切なのです。

米でも中でも日本でさえない。G20で真の鍵を握っていた人物

6月28日、29日の両日、G20サミット(20カ国・地域首脳会議)が大阪で開催されました。この会議が日本外交の国際的な位置付けを決める指標になると注目していたのは、メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、数々の国際舞台で活躍する国際交渉人の島田久仁彦さんです。島田さんは、最大の焦点は、米中貿易戦争による懸念を和らげることができるかであるとしながらも、G20全体のカギを握る意外な国と人物を上げ、そのハンドリング次第だと解説しています。

G20サミットの影のKey Playerと日本外交の試金石?

6月28日から29日にかけて大阪でG20サミットが開催され、日本が初の議長国を務めました。先のエネルギー・環境大臣会合では、脱プラゴミの国際的な協力体制を提唱し、貿易大臣会合では米中間の貿易摩擦の激化を懸念する声明を出すなど、議長国としてのイニシアティブを発揮しています。

また、今回のサミットでは、サミットの会合と並行して、安倍総理が各国首脳と立て続けに2国間会合を行い、世界の懸念事項に際して、バランサーの役割を果たすことが期待されています。

トランプ大統領、習近平国家主席、プーチン大統領・・・など名だたる首脳がKey playerとして参加しますが、今回のサミットにおける隠れた真のkey playerは誰だと思われるでしょうか。言い換えれば、“誰”が今回のサミットの成否を握っている可能性があるでしょうか。

私は、トルコのエルドアン大統領だろうと見ています。その理由は、今回のサミットの前に高まる国際的な緊張に対する解決策の鍵を握る位置にいると考えられるからです。

その一つが出口の見えないイランをめぐる問題です。安倍総理が米・イラン間の仲介役としてテヘランを訪れ、ハーマネイ師と会談したことは事態の打開を期待させましたが、時を同じくして起きたホルムズ海峡での2隻のタンカーへの襲撃事件をめぐる混乱は、米・イラン間の緊張を逆に高めることになってしまいました。

一説には、トランプ大統領は対イラン攻撃を指示し、その実行寸前で中止を指示するという状態にまで至ったと言われています。代わりにアメリカは、ハーメネイ師やザーリフ外相を制裁対象に指定して対決姿勢を鮮明にしてしまいました。

安倍総理に仲介を“依頼”し、イランに対しても対話の用意があると表明しつつ、その対話をセッティングするはずのザーリフ外相を制裁対象にすることでアメリカに入国できなくしてしまったことで、実際にアメリカはどうしたいのか真意が分からなくなってしまいました。

イランによる米無人偵察機撃墜事件で思い出す31年前の撃墜事件

6月20日、米国の無人偵察機グローバルホークが領空侵犯したとして、イランにより撃墜され、報道によれば、トランプ大統領は報復攻撃を決行する寸前で中止を決断したようです。この事態に接し、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さんは、31年前の米イージス巡洋艦によるイラン航空機撃墜事件を想起し、当時の経緯を振り返っています。

戦争を終わらせたイラン航空機撃墜事件

イランによる米国の無人偵察機グローバルホークの撃墜事件を受けて、思い出されてならないのは30年あまり前の「イラン航空機撃墜事件」です。

1988年7月3日、イランのバンダルアバス発ドバイ行きのイラン航空655便(エアバスA300)は、ホルムズ海峡付近を遊弋していた米海軍のイージス巡洋艦ビンセンスが発射した2発の艦対空ミサイル・スタンダードSM2によって撃墜され、乗客乗員290人全員が死亡しました。

原因については、ビンセンス側がエアバスの直前に受信したイラン空軍のF-14戦闘機の信号を誤認していたこと、攻撃してきたイラン艦艇を艦内のトラブルを抱えながら追跡するなかで、様々な人為的ミスが生じたこと、その艦内の混乱の中でエアバスのことを攻撃のために接近してきたF-14と思い込んでしまったことが挙げられ、そうした複合要因が関係して起きた可能性が少なくありません。

ビンセンス側はエアバスに対して軍事遭難信号と国際救難信号を使って警告しましたが、民間機であるエアバスには軍事遭難信号を受信する装置が搭載されておらず、国際救難信号についてもエアバスに対する警告かどうか判断することはできなかったと思われ、そのまま飛び続けることになりました。

F-14の攻撃が切迫していると判断したビンセンス側は、米海軍中東機動部隊司令官に報告し、さらに接近してきた場合の撃墜を許可されます。

8年後の1996年になって、米国政府はイラン人犠牲者248人に対する補償金6180万ドルを支払い、事実上、ビンセンス側の過誤を認める形になりましたが、いまに至るまで公式に責任を認める見解は示されていません。

しかし、このイラン航空機撃墜事件は8年間に及ぶイラン・イラク戦争に終止符を打つ働きをすることになりました。撃墜事件からわずか17日後、イランの最高指導者ホメイニ師は、それまで反対していた国連の仲介を受け入れたのです。

そこから、ビンセンスによるイラン航空機撃墜は、進められていた戦争終結交渉に圧力を加え、イランを震えあがらせるために意図的に行われたとする陰謀説が、いまも跡を絶ちません。

今回のグローバルホーク撃墜事件のあと、ペルシャ湾の緊張にどのような影響がもたらされるのか、注目していきたいと思います。(小川和久)

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そこじゃない。なぜあの営業マンは熱意があるのに鬱陶しいのか

熱意に溢れているのは分かるのだけれど、どうにも暑苦しくて鬱陶しい…。あなたのまわりにもそんな営業マン、いないでしょうか。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者の中久保浩平さんが、なるほど納得の「熱い営業マンほどウザい理由」を解説しています。

熱い営業マンほどウザい理由

某営業会社で営業マンへの指導を3ヶ月間させて頂いた時のことです。その会社では「情熱を持って仕事をすれば成果は上がる」というような教えがありました。

この会社のように、営業マンには情熱、熱意が必要だというようなことが言われたりします。また、商売やビジネスを営むにしてもその商売、ビジネスへ情熱を注ぐのは、当たり前のことで、情熱があればその思いというのはお客様に伝わっていく…なんていうこともあるでしょう。

ところが…情熱のあまり、というか、情熱の注ぎ所を間違えてしまう人も多いようです。たとえば、

  • 「自社の商品がいかに素晴らしいものであるか」ということを必死で手振り身振り交えて説明する
  • 「自社が他社に比べてどれだけサービスに優れているか」ということを必死でプレゼンする
  • 首をかしげるお客様に「これだけ言っているのになぜ良さをわかってくれないんだ」と必死で説得する。

など。商品やサービスの良さを伝えるために情熱を注ぐこと自体、悪いことではないですが、多くの営業マンは、

  • 自分の成果を上げたい
  • なんとしてでもノルマを達成しなければ
  • 1件でも多くの成約を

という自己都合自社都合)がバックグランドとなり情熱を注いでしまっているのです。お客様の感情を置き去りにしたまま

こうしたことは自分が、お客様の立場に立ったときに実感できると思います。たとえば、家電店でもホームセンターでも何でもいいですが、商品を自分で見て選んでいるときに、ササッと寄ってきて、「お客さん、この商品はいいっすよ。何がいいって、そりゃもう…」と、畳み掛けてくる店員さん。

情熱はあるようですが、お客さんには響きません。とにかくその商品を勧めて購入してもらいたい、という情熱しか感じられないからです。どれだけその商品が良かろうと目をギラギラさせてバァッーと来られたらドン引きされてしまって終わりです。

どのような業界であっても、同じことです。

  • なんとしてでも購入して欲しい
  • なんとしてでも成約にこぎつけたい

ということからくる情熱で、いかに商品が良いか、サービスが他社より優れているか、ということを熱弁してもお客様には届きません。多くの営業マンが情熱の持ちどころ、注ぎどころを履き違えてしまっているのです。情熱のある人は、ほんとに魅力的ですが、一歩間違えるとめちゃくちゃウザがられる存在になってしまうのです。

情熱は自己都合自社都合により注ぐのではなくお客さんのために注ぐものです。お客さんのために情熱を注いで仕事をする人が魅力的に映るのです。お客さんのために情熱を持って事業を営むから、その思いが伝わっていくのです。情熱の持ちよう、注ぎどころを間違えないように注意しましょう。

■今日のまとめ

「情熱の持ちよう、注ぎどころを間違うとウザイ存在に」

  • お客さんへ情熱を持って接するとはどういうことか?考えノートに書き出す
  • お客さんから魅力的と映る存在になるには、どのような工夫、行動ができるか?考えノートに書き出す
  • 上記2点を社内でも話しあってみる

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増加する企業のメンタルヘルス問題。デメリットはこんなにも多い

先日掲載の「6割の企業が抱える社員のメンタルヘルス問題。解決の糸口は?」では、現代の企業ならではのメンタルヘルスの問題点と、国が講じる対策等を紹介した無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』。今回は、中小企業ではあまり生かされていないのが現状という「産業医」の職務等が記されています。

産業医の職務

大塚 「メンタルヘルスの研修で、デメリットについては、講師さんって、どんな風に話しておられた?」

新米 「うーん、まず、メンタルヘルス不調者による休職者が増えると、労働損失経済的逸失利益が発生します」

深田GL 「それに同じ職場の人が休むことによる、残っている人たちの負担増、それによる事故やミスの増加モラルダウンも避けられないだろ」

E子 「うーん、最近は特に人手不足だから堪えるわねえー」

新米 「優秀でモチベーションの高い社員の離職・転職、インターネットへの書き込みなどの会社の信用低下、顧客へのサービス低下によるトラブル頻発、新規サービスの企画力低下など、与える影響は甚大とも…」

大塚 「もしも自殺なんてことがあったら…?」

新米 「安全配慮義務違反不法行為責任損害賠償責任も問われることがあります」

深田GL 「民事訴訟に発展することもね」

E子 「職場の人たちも強い衝撃を受けるでしょうね」

大塚 「同じように悩みを抱えている人の自殺願望も大きくなるかも」

【動画】ロシアのビンタ大会王者がスイカにビンタをかましたら…

ロシアにはビンタで殴り合う『ビンタ大会』があるらしい。

そんなビンタの大会の王者が、スイカをビンタすると・・・

 

 

いかにも屈強そうな男性二人。

左手の男性が王者なのだが・・・

大きく振りかぶってビンタすると、スイカが粉々に・・・!

とんでもない威力。大会ではこんなビンタを浴びせあったのかと考えると恐ろしい!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Shelest Media)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

ピンク色のレッグマッサージャーを見て重力と人間について考えた

「地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの、重力に魂を縛られている人々だ!」と主張したのは、ネオ・ジオンの総帥シャア・アズナブルですが、私たちはいまのところ、重力から離れて生きていくのは難しいようです。メルマガ『8人ばなし』の著者の山崎勝義さんは、生まれてから死ぬまで、重力の影響下でその力に抗う人の一生について考察。結論は、重力を忘れたようにふわふわ生きている若者が親世代に言われがちなあるフレーズへと導かれていきました。

重力と人間のこと

家電量販店をぶらついていると、たまたま健康機器コーナーに行き当たった。今ではすっかり見慣れた光景となったが、そこでは多くの老男女が目を閉じながら置いてあるマッサージチェアをご自由にお試し中であった。

「最近の物はメルセデスSクラスのリアシート並みに立派だな」などと思いつつその前を通り過ぎようとした時、何となく場違いな物が目に入った。ピンクのレガースである。レガースとは野球でキャッチャーが脚に着けている防具のことである。

もちろん場所も場所、色も色だから、それが何かはすぐに分かった。女性用レッグマッサージャーである。売り場を見ると、フットマッサージャーの域など軽く越え、膝下どころか膝上・太腿まで包み込むモデルもある。これではどう見ても新種の格闘技の防具である。いくら美容のためとは言え、毎晩これをやられては色気も何もあったものではない。

とは言うものの、その恰好がいくら可笑しくてもその努力は決して笑うべきものではないということもよく承知している。知り合いにイベントなどでよく舞台に立つ仕事をしている女性がいるのだが、その人が言っていた。「三十歳間近になるとメディキュットが欠かせない」これもプロフェッショナルの言である。

こういった努力が必要なのも地球に重力があるためである。我々は重力に抗しながら成長し、また抗しながら老いて行く存在なのである。

誕生後、ベビーベッドの上で寝返りを打ち、興味のあるものに手や足を伸ばしたりすること、すべて重力に逆らいながらの運動である。そのうち自力でうつ伏せになれるようになると、次は初めての移動手段ハイハイである。四肢で自分の体重を支持し、柔らかい股関節をうまく使って前進する。重力、何するものぞである。

つかまり立ち、よちよち歩き。最も重い頭部が一番高い位置に来て、それを支える接地面としての足はまだ小さい。重力は力だけでなくバランスをも要求する。成長して自在に走れるようになっても油断すれば瞬時に支持力を失い、重力のつかまるところとなり転倒する。

考えることは自分に質問すること。5W1Hを使い問題を解決する方法

人は、思い通りにならないことことがあるとつい他人のせいにしがちで、気付かぬうちに責任転嫁していることも多いものです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、固まった思考をほぐし問題の本質を見極めるのに有効な、「5W1Hを駆使する質問法」を紹介しています。

5W1Hの向こう側

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

誰でも、うまくいかないことの一つや二つあるものです。仕事で言えば、「どうしても、部長がOKしてくれない」「予算の問題をクリアできない」など、日常的に障害が発生するでしょう。

そんな時、「部長がOKさえしてくれたら、うまくいくのに」「予算さえつけば、成功間違いないはずなのに」などと自分以外の要因にうまくいかない原因を見つけようとします。そんな時は、5W1Hを思い出してみましょう。

5W1Hとは、

  • WHO(だれ)
  • WHEN(いつ)
  • WHER(どこ)
  • WHAT(なに)
  • WHY(なぜ)
  • HOW(どのように)

です。これらを使って障害を乗り越える質問を自分にしてみるのです。

  • 誰から頼めば、部長はOKしてくれるだろうか?
  • どのタイミングなら、いつの時期なら、OKが出そうか?
  • どこの部署と協力すれば、どこを直せば、OKが出るだろうか?
  • 何をなくせば、何をプラスすれば、何をクリアすれば、OKが出るだろうか?
  • どうすれば、うまくいくように感じてもらえるだろうか?どうすれば説得できるだろうか?

などのように、5W1Hを駆使して自分への質問を作りだし解決策を考えていくのです。

結局、何を考えるかは自分にどのように質問するか、にかかっています。うまくいかないときに、「部長はなぜこんなにわからず屋なのか?」などという質問をしても、解決策は、何一つ考え出すことはできません。

障害が立ちはだかった時には、それを「乗り越えることができるという前提に立ち5W1Hで自分に質問を開始しましょう。そうすれば、5W1Hの向こう側に、新しい扉を開くことができるのではないか、と思います。

今日は、ここまで。

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