子どもの自殺が一番多い9月。我が子を守るためにやるべきこと

悲しいことに、夏休みが終わって新学期が始まったばかりの今の時期が、子どもの自殺が一番多いと言われています。私たち大人や親は、この事態を少しでも食い止めるために一体何ができるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では、著者の真井花さんが、このような事態を減らすための子どもたちへの対処の仕方をご紹介しています。

9月の恐怖

さて、本日は苦しく悲しいお話。

子供の自殺がもっとも多いのは

9月

なんです。9月、つまり夏休みが終わって学校が再開される時です。言い換えれば、その子たちにとって学校に行くことは

・死ぬほどイヤ(×_\)

だということです。文字通り、自分から死を選ぶほどイヤなんです。……悲しいよね(T-T)

おそらく夏休み前に形成された学校での人間関係が破壊的に悪く、そのためにその場所に戻りたくないということです。

日本の学校は、非常に

同調圧力が強い

集団です。要は『みんなと同じ』ことがとても重要で少しでもハズレると、踏みつぶされかねない集団なんです。

学校を死ぬほど嫌いになっている子は、(ごく自然なことですが)おそらくどこか他の子と違うところがあって、この圧力に踏みつぶされそうになっているんだろうと思います。

学校は、朝から晩までずっと同じ価値観、同じ敷地同じ人たちと過ごす、極めて閉鎖的な場所です。だからこそ、ココで虐められたり仲間はずれにされるのは、『死ぬほど辛い』ことになっちゃうんです。そりゃそーだ。

なので、その子が上手くやっていける学校に通うことができるならそれが一番なわけで、そのためには

学校を変える

のがイイんですよ。究極的な手段ですけどね。

でも、それは

・そう簡単にはいかない(T-T)

でしょう。学区制が実施されているところも多いし、そうでなくても距離的に通えないこともある。しかも、学校を変えたからといってそこでウマく行くかは、行ってみないと分からない。その意味で、これは最後の手段ですね。

若い頃だからこそ。建築家・安藤忠雄「死に物狂いのススメ」

「住吉の長屋」を始めとして数々の住宅建築を手掛けてきた安藤忠雄さん。信じられないかもしれませんが、最初から建築家として順風満帆のキャリアを歩んできたわけではありません。そんな安藤さんは無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』の中の演出家・宮本亜門さんとの対談で、必死で逆境に立ち向かった若き日のガムシャラぶりを語っています。

“死に物狂い”が道を開く

建築の専門教育を受けることなく独学で建築家として必要なことを自ら学び取っていった安藤忠雄さん。若い頃の向学心に燃えた安藤さんの姿勢には鬼気迫るものがあります。

安藤忠雄(建築家)×宮本亜門(演出家)

宮本 「安藤さんは確か一時期プロボクサーになられていますよね。これはどういう理由で?」

安藤 「家が貧しかったから、早く稼いで祖母を楽にしてあげたいと思ってました。高校生の時に双子の弟がプロボクサーになったこともあって、ボクシングジムを見学したら、当時サラリーマンの給料が1万円の時代に、4回戦のファイトマネーが4,000円なんですよ。えっ喧嘩してお金くれるの? こりゃええなと)。

1か月くらい練習してプロになったんですけど、後に世界チャンピオンとなるファイティング原田が練習に来た時に圧倒的なレベルの差を実感しました。才能というのはあるんですね。それでさっさとやめました。

経済的な事情と学力の両方の理由から大学には行けず、建築の専門教育も受けられなかった。ならば自分で勉強しようと。19歳の時に、建築学科の学生が4年間かけて学ぶ専門書を1年で全部読もうと決心し毎朝9時から翌日の朝4時まで机に向かいました。睡眠時間は4時間。4月1日から翌年の3月31日まで、ほとんど外出もせず、無我夢中で勉強したんです」

宮本 「鬼気迫るものがあります」

安藤 「2級建築士と1級建築士の資格を取る時も、いずれも一発で合格しようと覚悟を定め、仕事の仲間と昼食に行く時間も惜しんで、パンを2つ食べながら一人黙々と建築の専門書を読んでました。『安藤は頭がおかしくなったんか』と冷たい視線を向けられたりもしましたが、おかげで両方とも一発で合格することができたんです。

若い頃に一度は死に物狂いで物事に打ち込んでみることが必要です。目標を定めたら何が何でも達成するんだという意志を持たないと。独学であっても強い覚悟と実行さえあれば道は開ける。これは私の実感であり、体験を通して掴んだ一つの法則です

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梅干し、酢の物、柑橘系。スッパイもので効果的にイライラ解消を

妊娠の初期症状として「酸っぱい物を食べたくなる」とよく言われます。もしかしたら、赤ちゃんの健やかな成長を促すために、身体が自然な摂理として欲しがるようになるのかもしれません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、イライラ解消にもつながる「酸っぱいもの」の効用と美味しい食べ方を紹介しています。

酸っぱいチカラ

さて、本日はイライラ解消のお話

毎日毎日

  • イライラ(`皿´)!!

することが多いんじゃないでしょうか、いや、そこの

  • 酸っぱいものが嫌いなアナタ

ですよ。聞きかじったところによると、東洋医学では味覚の好みで体調やメンタル面の不調が推測できるそうなんです。まあ、東洋医学はいろいろなものを五行に基づいて分類するので、こういうハナシになるんですね。

で、イライラしていうときにはソレナリの体調になってしまっているので、

  • 酸っぱいモノ

を食べてその不調を緩和するとイイと言われています。

つい甘いものを食べたりしてしまいますが、むしろ甘いものは控えるべきらしいんです。フム~。

…ちなみにワタクシ。東京で会社員をしていたころには、甘いものをたくさん食べていましたが、たしかにイライラは解消されませんでしたね。むしろダルくなる感じだったような(^Д^)

んじゃ食べてみようかってことで、見回してみると酸っぱいモノって結構身の回りにあるんですよ。

  • 梅干し
  • 柑橘系の果物

はもちろんOKですが、なんといっても手っ取り早いのは

  • 酢を使った食事

ですよね。そう、

  • 酢の物

です。…てなわけで、我が家では我が家で毎日必ず酸っぱいものを食べるようにしています。

いや、ホントにイライラ防止のためです。食事を美味しくするためにも味が被らない(全部甘辛い味にしないとか)ようにしますが、それ以外の理由として味覚が与える体調への影響を考慮しているからです。甘い味ばっかりとか辛い味ばっかりとか、性格に影響しそうな気がするでしょ?

筆跡すら、力強い。西郷どんという巨人が近代日本に残したもの

「今宵はここらでよかろうかい」―。大河ドラマ「西郷どん」のエンディングは、こんな物悲しさを漂わせた西田敏行さんのナレーションで締めくくられます。まるで西郷隆盛の運命を暗示するかのように。無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、司馬遼太郎の著書を通じ、西郷隆盛をはじめ、江藤新平・大久保利通ら近代日本の礎を築いた男たちの美学と悲劇を紹介しています。

司馬遼太郎の慧眼

書店で司馬遼太郎氏の『手掘り日本史』(集英社文庫、のち文春文庫)という古い文庫本を見つけた。評論家・江藤文夫氏が司馬遼太郎へインタビューする形で行われたものに司馬氏が手を加えて出版されたエッセイ集である。

中に、「体制製造家と処理家」という一文があった。明治6年、征韓論議がピークに達していた時の参議のメンバー11人を引き合いに出して語る。

西郷隆盛や江藤新平、大久保利通のような“体制製造家”は、みな生命が危ない。悲劇的な最期を遂げる。

あとの人たちは処理家ですね。処理家というものは、誰かが作ったものを処理していく。

体制製造家の悲劇というものがあるんですね。その生涯はまことに華麗で、しかもすさまじい。だが、これは人間のなかにはめったにない才能です。処理家のほうは、たとえば東京大学法学部が生産し得るわけですし、いくらでも出てきますけれども、新たな体制を創始する人間はなかなか出ないんですね。

大久保は処理家だと小生は考えていたが、司馬は体制製造家と見た。

日本人とは何かを探る中で、「無思想の思想という一文が心に刺さった。

思想的民族というのが、世界にはふんだんにいます。しかしながら日本人は、それに入っていない。日本人は思想がゼロなのではないかといわれる。が、私にはどうもそうではなく、無思想という思想が日本人の底の底にあるのではないかと思う。私のイメージでいいますと、それは巨大なフライパンのようなものではないか。いろいろなものを乗せたり、これを煮炊きすることができる。思想を載せることのできる容器のようなものですね。

それはおそらく思想というより、美意識だと思います。簡単に美意識と言ってしまうと、誤解を招きやすいのですが、私はそれをたとえば“神道”ということで考えています。

そして、こう続けた。

要するに伊勢神宮を想像してもらえればいいのですが、玉砂利をきれいに敷きつめ、あたりの景色を清々しくしておく。清らかなことだけが、神道の教理といえば教理ですね。

ただひとつ、穢(けが)れたものを嫌い、それを忌む心がある。これが教義といえば教義です。

日本人の心の内を見抜いている卓見だと感心する。わが国民の素晴らしさや危うさを大衆に説き、時に警鐘を鳴らす知識人がいなくなって久しい。

ドラえもんの登場人物で紐解く、タイプ別対人関係カンタン対処法

多少仕事でミスがあっても、トラブルに巻き込まれても、人間関係が円滑に回っていれば乗り切ることができます。そんな、ビジネスの現場のみならずあらゆるシーンで重要な「真実」を記しているのは、長く人材育成に携わってきた石丸智信さん。石丸さんは自身の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』で今回、人間関係を構築するための基本的態度を紹介しています。

人間関係における基本的態度の特徴とは

企業が求める人財像として、上位に挙げられる項目としてコミュニケーション能力があります。また、実際に私が、経営者や管理者などの方々にお話を聴いた中でも、上司や部下に対して「コミュニケーション能力」を求めているという趣旨のお話を聴くことがありました。

コミュニケーション能力が求められているということは、すなわち、社内、社外を問わず、人間関係を良好に築いてもらいたいという表れではないかと思います。本号では、以前研修で学んだ「人間関係における基本的態度について考察していきたいと思います。

人間関係における基本的態度には3つあります。まず1つ目の基本的態度として挙げられるのは、「受身的態度」です。

人間関係における受身的な基本的態度の特徴としては、自己否定的で他人本位ということが挙げられます。この受身的態度のイメージとしては、ドラえもんの登場人物で表すと、「のび太くんが該当すると言われています。

受身的な態度を持つ人の行動的な特徴は、引っ込み思案、卑屈、消極的、服従的などです。そして、意思決定の特徴としては、発言しない、責任をゆだねる、結論を避ける、自分が我慢することが挙げられます。また、自己表現の特徴としては、まわりくどい、弁解がましい、すぐ謝るという特徴があります。こういった受身的な基本的態度を持つ人の特徴を見ると、自己肯定感が低く自分自身に対する自信のなさが表れているのかもしれません。

受身的な基本的態度を持つ人とのコミュニケーションにおいては、自分から他者に質問をして答えてもらったり、話しやすい雰囲気をつくる、他者の話を傾聴し、質問をしていくことで他者から意見を引き出していくなど、自分から積極的に他者に対して働きかけていくことが必要になるでしょう

人間関係における基本的態度の2つ目は、「攻撃的な基本的態度」が挙げられます。この態度は、自分本位で他者否定的という特徴があります。ドラえもんに登場してくるキャラクターとしては、「ジャイアンが該当すると言われます。

こういった基本的な態度を持つ人は、強がり、優越を示す、傲慢、支配的といった行動的な特徴を有しています。また、意思決定の特徴としては、意見を押し付ける、責任転嫁、自分の結論を急ぐ、相手を非難するといったものが挙げられます。そして、攻撃的な基本的態度を持つ人たちは、断定的、一方的、批判が多いといった自己表現の特徴もあります。

こういった特徴を見ると、攻撃的な基本的な態度を示す人たちは、受身的な態度の人たちとは反対に、自分自身に対してとても自信を持っています。その反面、自分以外の他者に対して配慮したり、気配りするなど、他者に目を向けることができないという面もあり、自己中心的な人と見られるでしょうね。

攻撃的な基本的態度を持つ人たちとのコミュニケーションは、相手から意見を出してもらうとか、相手の意見をまず受け止めてみる、本人に一度任せてみる、などといった相手の主体性を尊重するような働きかけが必要だと言えるでしょうね。

高評価でも社員がやめる会社、低評価でも社員がいすわる会社、違いは「入社動機」

転職が当たり前になる今、「会社を辞める」ことは珍しいことではなくなりました。しかし、辞める理由は千差万別。会社に不満を持って辞める人もいれば、新しい挑戦を始めるために辞める人もいます。退職=ネガティブな印象がまだ残る日本ですが、「辞めることを選択したけれども良い会社だったと言われる企業にはどんな特徴があるのでしょうか。
就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」がVorkersに寄せられた社員クチコミをもとに発表した「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2018』」を見ると、「退職者からの評価が高い企業」の特徴が見えてきました。一方、本当は会社への評価が低いにもかかわらず転職意向がない「とどまり社員」の多い業界もわかってきました。

退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2018」

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グーグルを辞める理由は「環境の良さ」!?さらなるチャレンジ環境を求めて

退職者から高い評価を得ている企業を調査した今回、1位にランクインしたのは、今や世界的大企業となったグーグルでした。オフィス環境や、福利厚生の良さはもはや有名ですが、退職した元社員の社員クチコミを見ていくと、その「恵まれた環境を退職理由に挙げているクチコミが多く見られました。また、併せて「大企業化」したことも理由として見られ、環境の良さに甘んじることなくチャレンジングな場所を求め る、ハングリー精神の強さが伺えます。

「あまりに恵まれすぎている環境(食事、オフィス環境、福利厚生etc)ハングリーさが削られる。良くも悪くも大企業であり、アップサイドが少ない。(営業、男性、グーグル)」
「会社の成長フェーズがスタートアップから大企業への移る狭間におり、もっとスタートアップ的な環境で働きたいと思ったため。(シニアマネージャー、男性、グーグル)」
起業するからです。個人的には、それ以外に辞める理由が見つからない会社と思います。(営業部、男性、グーグル)」
「挑戦することをいつのまにか忘れてしまう状況にきづいたため。良くも悪くも居心地がいいので…。(管理、女性、グーグル)」
「全く不満はないが、新しいチャレンジが見つかったから。(プロダクトスペシャリスト、男性、グーグル)」

「前職」を高く評価する社員の共通点はキャリア自律意識の高さか

退職者に評価される会社は、何が違うのか。退職した企業を高く評価する社員にはどのような共通点があるのかを、今度は逆に彼らの「入社理由」から探りました。その結果見えてきたのは、会社に頼らない、自身のキャリアにおける自律意識の高さでした。この会社で何を得たいのか、自身の成長のために会社を「活用」しようとする姿勢が上位企業のクチコミに多く見られました。

「入社を決めた理由:今後のキャリアパスとして経験がつめると考えて迷わず入社。(マーケティング、女性、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G))」
「入社を決めた理由:いずれ経営者になりたいと思っており、幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができることに魅力を感じた。(コンサルタント、女性、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社)」
「入社を決めた理由:限られている社会人としての時間で、一番効率良く知識を蓄え、なおかつ金融業界での最前線に立つことができる。(セールス、男性、ゴールドマン・サックス証券)」
「入社を決めた理由:数年間勉強した上で、独立する上では学べることが多い会社なのではと思ったため。(営業、男性、リクルートホールディングス)」
「入社を決めた理由:自身で新たな事業を起こすことを考えていたため。(営業部、男性、三菱商事)」
「入社を決めた理由:人材の市場価値とご縁。企業のブランド力もあり、営業という職種においては、転職に困らないと考えたため。そして、営業に相当する職種は世の中の大半の企業に存在している。自分次第でキャリアプランも広く描けると考えたので。(センサ事業部、男性、キーエンス)」
「入社を決めた理由:当時から注目されていたハイブリッド技術や先端の開発に携わっていけると感じたから。また、いろんな技術の集合体である自動車の開発に携わることでスキルUPできるのではと感じたため。(技術開発、男性、トヨタ自動車)」
「入社を決めた理由:業界トップである事に加え、仮に先々転職がしたくなった場合、転職に非常に強い企業であるとの話を聞いていたため。(AE、女性、野村総合研究所)」
「入社を決めた理由:ネームバリューがあり数年間の勤務でも評価されると思ったため。ベンチマークとされることが多く、その企業文化を体験したかったため。(ファイナンス、女性、GEジャパン)」

会社への評価が低いにも関わらず、転職意向が無い「とどまり社員」が多い業界

「辞めたけど良い会社ランキング」には、「会社を高く評価し、転職意向がある」社員の割合が高い業界から多くの企業がランクインしました。では逆に、「会社への評価が低いにも関わらず、転職意向が無い」とどまり社員の割合が高い業界とは?クチコミ投稿者の転職意向有無から集計をしました。

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業界や企業ごとに差はあるものの、これら業界の入社理由には「企業規模」「安定性」「福利厚生」「ワークライフバランス」「自宅から近い」といった、企業の「ハード面」を挙げるものが多く見られました。会社選びにおいて、ハード面も重要な要素ではありますが、そこに依存しすぎてしまうと、会社への不満があっても自らキャリアを開拓する勇気が出にくいのかもしれません。

情報:Vorkers
https://www.vorkers.com/

【実録マンガ】新卒でブラック企業に入って危うく死にかけた話

どーも。新卒でブラック企業に入ってしまって、9時~5時勤務(朝の9時から夜明け前の5時までの超ロング勤務)を体験してしまったあんにゃです。

今は旅人生活を満喫中ですが、この記事では当時のブラック企業での実体験…地獄の日々についてまとめています。

今回は営業マンとしてどのような生活を送っていたのか、どのくらい営業マンとしてスパルタ教育を受けていたのか、まるで網走監獄かのような日々の実体験をお伝えしていきたいと思います。

灰皿とホッチキスが飛んでくる営業会議

どこの会社でも、どの部署でも会議ってありますよね? 確かに、目標までの進捗率を部署内で確かめ合うのはとても大切なことです。

が。この会社の営業会議は一味違っていました。

まず、時間通りに会議が始まると新人から順番に目標のアポイント数、訪問数、売上金額と目標までそれぞれあとどのくらい足りていないかを報告します。

するとふと気が付くと社長が参加しており

おい。ちょっと待てよ。なんでアポ数足りてねーんだよ!!

と怒鳴り始めます。

「す、すみません、今日は一日外周りでテレアポできなかったので…」

というと

言い訳してんじゃねーぞこの野郎!!歩きながらテレアポできんだろーが!!

と怒鳴りながらペンを投げてきます。

新人からベテラン社員になればなるほど社長がヒートアップしてくるので、投げつけるものが

ペン→ホッチキス→灰皿→投げたらヤバそうなオブジェ

に変わっていくので、営業マンは日々の寝不足で反射神経が鈍っているにも関わらず我が身を守るために俊敏にかわしていました。

ベテランの男性社員に対しては、社長の履いている靴を脱いでその靴で頭をひっぱたくということも日常茶飯事でした。(さすがに女性に対してはされませんでしたが)

ちなみに、目標設定は無謀なくらい高く設定されており、目標アポイント数で言うと、まあまあテレアポがうまい人が1日225~250件電話をかけて取れる目標数が毎日設定されていました。

そして、その日取れなかったアポ数は次の日の目標数に加算されていったので毎日が戦争状態でした。

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テレアポは基本、立ちながら

営業先の業界のテレアポは100件かけて1件か2件アポイントをくれれば御の字というくらいの業界だったのですが、目標は1日4件のアポイント取得でした。

そのため、1時間あたり25件~30件、1日225件~250件電話をかけ続けなければいけません。

単純計算で1件あたり2.4分しかかけられないのでちょっとでもトイレでう●こに時間をかけてしまうと、もうあとが苦しくなってきます

何より辛かったのが、テレアポ中眠くなることです。

普通、恋人との深夜電話でもない限り電話中に寝落ちってなかなかないと思いますが、このブラック企業での睡眠時間と過酷な労働環境でテレアポ中、死ぬほど眠くなるのです。

※「」でも詳しくお伝えしています。

いきなり電話をかけてきて電話口の営業マンが寝言をしゃべっていて何とも不気味だ」とよくクレームになっていました。

そのため、テレアポ中に寝落ちしないようにするのが営業マン全員の超重要課題。

・オフィス内を小走りで走りながらテレアポする者

・冷えピタをおでこ、首筋、両脇に貼ってテレアポする者

・スクワットしながらテレアポする者

・わさびをまぶたに塗ってテレアポする者

・洗濯バサミを鼻にはさんでテレアポする者

それぞれが思い思いの工夫をこらして眠気対策をしながらテレアポしていました。もう、異常も異常です。

食事のときでもパソコンから手と目を離せない

監獄のような営業活動の生活でしたが、一応、12時~13時の約1時間は休憩時間とされていました。(契約書上は。)

この時間だけはテレアポしていなくてもそこまで文句は言われませんでした。

しかし、通常の会社で考えられている休憩時間とは全く違います。

恐らく、通常の休憩時間とは

・お財布片手にランチに出かけられる

・ゆっくりコーヒーを飲める

・喫煙者であれば堂々と煙草が吸える

・気晴らしに散歩できる

・午後のために仮眠を取ってリフレッシュできる

などの行為が可能かと思います。

が、この会社では、休憩時間、テレアポしなくてもいいというだけで、資料作りやテレアポリスト作り、会議議事録作成など、電話以外の業務をやりながら食事を体内に押し込む時間だったのです。

できる限りパソコンに向かう時間を増やす努力が求められていたため、基本的に会社のビル1階に入っているコンビニ弁当が推奨されていました。

一度、おいしいと噂の弁当屋さんに往復20分くらいかけて買いに行った時、

食事に無駄な時間をかけるのは仕事ができない典型だな!

とののしられたことがありました。

お財布片手に「今日はどこで食べる?」と相談し合っているOLやサラリーマンたちが、死ぬほどうらやましかったのを鮮明に覚えています。

アポイントが取れないと食事を堂々と食べられない

お昼や夕方には食事の時間を取ることは許されていましたが、堂々と食事を取れるのはその日の売り上げ目標やアポイント目標を達成している人だけです。

その日のアポイント目標が4件だったのに対し、3件しか取得できなかったとき、夜にコンビニ弁当を食べているのを社長に見られたことがありました。

すると

今日お前未達だったよな? よく食事なんてのんきにしてられるよな。俺だったら恥ずかしくて情けなくて食事が喉を通らないけど、ずいぶん最近のやつは図太いんだな!

と嫌味を言われ、まだ半分しか食べていない弁当を捨てる羽目になりました。

成果を出していない人間は食事も睡眠も取る資格はない】ということが日々のこういった状況からじわじわと刷り込まれて行きました。

刷り込みの後遺症はしばらく続き、この会社を逃げ出した後も

今の自分は成果を出していないからご飯は食べちゃダメだ…

と母親にうわごとのように言っていたそうです。

仮眠は非常階段で

すでにお伝えしたように、毎日毎日睡眠不足と闘っていたのでテレアポ時に寝落ちしないよう様々な工夫を凝らしていた営業マンチームでしたが、それでもどうしても耐えられない瞬間はありました。

特に、月末で徹夜が続いたときなどは、どんなに瞼にわさびを塗っても、洗濯バサミで体中を挟んでも、睡魔の威力には勝てません。

そんな非常事態のときは、社長にバレないように仮眠を取ることが営業だけでなく他の部署でも暗黙の了解として許されていました。

ただし、仮眠する場所は非常階段の踊り場もしくは階段部分のみ。まさに非常事態の際に利用するものでした。

階段を5段分くらい使って

1段目→頭を支える
2、3段目→背中から腰に掛けてふわっと支える
4段目→足場を固める
5段目→足で滑り落ちないようにストッパーをかける

このポジショニングが一番安定して仮眠を取ることができました。

この体勢で10分くらい仮眠を取ってまた戦場に戻っていくのです。

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寝不足で営業先での寝落ちは日常茶飯事

睡魔が襲ってくるのはテレアポや書類作成しているときだけではありません。

営業先に訪問に行ってお相手の担当者と会話をしているときでさえ、恐ろしいくらいの睡魔が襲ってきます。

特に、自社の商品説明をしているときが一番危険な瞬間で、相手からの反応が相槌など軽度な反応になるのでめちゃくちゃ眠くなります。

実際、先輩の営業同行に行かせてもらって先輩が説明しているのを横から見せてもらったことがありましたが、発音がはっきり聞き取れない部分があったり、少し頭がぐらつく瞬間があったりしました。

訪問の帰りに

今の訪問、俺寝てたわー。訪問先で寝落ちってよくあるから、お前も>寝てても商品説明できるくらいまで練習しとかないとだめだよ。

と言われ、驚愕した覚えがあります。

ちなみに、当然のことですが、行き帰りの電車なんてものは座った瞬間に寝過ごすことが確定しているので、どんなに席が空いていても座ることはありませんでした。

次回「退社編」

壮絶な営業マンの生活スタイル、いかがでしたでしょうか。

ここまで壮絶な戦いはなかなか経験できるものではないので、ある意味プライスレスだったなと思います。(笑)

しかし、あまりにも壮絶すぎて、心と体が耐えられなくなる瞬間が刻一刻と迫っていました。

次回の記事では、いよいよ最終章で、「退社編」をお伝えしていきたいと思います。

是非、次回も楽しみにしていてくださいね。

あんにゃ
ブラックベンチャーからほぼ夜逃げ同然に逃げ出した後は歌舞伎町のキャバクラでひっそり働いていたが、キャバクラでスタートアップベンチャーの社長に拾われ、その会社で売れっ子営業マンとして3年ほど勤務。
自身の売り上げを伸ばすだけでなく、新人・後輩の指導にも尽力し会社の成長に貢献。現在はスノーボードを主軸に自由気ままに各地を転々とする完全旅人生活を満喫中。

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大坂なおみが見せた、「ハイブリッドな個性」が語ること

海外のメディアのニュースを、日本のマスコミではあまり報じられない切り口で、本当はどういう意味で報じられているのかを解説する、無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』。著者の山久瀬さんは自身のメルマガ内で、全米オープン決勝で優勝した大坂なおみが見せた涙について語っています。

大坂なおみの見せた『hybrid』な個性が語ること【海外ニュース】

Osaka – who was born in Japan and raised in the United States – has climbed to a career-best seventh in the world rankings after winning her first Grand Slam title.

訳:日本で生まれ、アメリカで育った大坂が、グランドスラムでの初優勝の後、自己最高の世界ランキング7位になる(BBCより)

【ニュース解説】

ハイブリッド hybridという言葉があります。 この言葉は、元々異種の交配によって生まれる新たな品種や雑種のことを意味していました。 最近では、その考え方をさらに進め、hybrid culture という言葉が作り出されました。それは、異なる文化が混合して、新たな文化が生み出されることを意味しています。 そんな hybrid culture の代表として挙げられていたのが、移民によって新たな社会が作り出されたアメリカの文化でした。

例えば、ジャズがそれにあたります。元々アフリカからもたらされた黒人のリズムやメロディに、西欧流の音楽理論や音階へのアプローチが混合してジャズは発展してゆきました。 20世紀のアメリカを代表する音楽家であった、ジョージ・ガーシュインやレナード・バーンスタインは、こうして生まれたジャズやブルースを更に進化させ、逆に西欧のクラシック界に新しい波を届けました。 このことからもわかるように、hybrid culture は、そこに新たな領域を創造するのみならず、旧来の文化にも斬新な影響を与えてきたのです。

ここで、日本での帰国子女の課題について考えてみましょう。 帰国子女は、まさに自身の中に hybrid cultureを育んで日本に戻ってきました。彼らは、海外に接し、それを吸収した後に日本の文化に接したわけです。 しかし、日本はこうした hybrid cultureを受け入れるには、あまりにも mono culture、つまり単一固有の文化へのこだわりが強かったのです。その結果、彼らを受け入れずに疎外したことが、長い間社会問題となりました。

確かに hybrid cultureには弱点がないわけではありません。 例えば、幼い頃にアメリカで育った子供を例にとれば、アメリカで育ち帰国した子供は、英語は喋れても、英語やアメリカの文化への素養は未熟なままに日本に戻ります。そして、日本語や日本文化への素養も中途半端なままに、mono cultureな社会に放り込まれるのです。 この「中途半端 halfway 」な状況が彼らの弱点として指摘されるのです。

ただ、ここでもし、彼らの基盤となった「中途半端さ」を強みと捉える柔軟性が社会にあったとしたらと思います。 「中途半端」を我々は負の価値として解釈することに慣らされてきました。しかし、二つの文化を半分ずつ吸収し、自己の人格の中に新しいアイデンティティ identity を創造した人としてその個人を考えれば、その人は新しい文化を牽引する先駆者として、社会をプラスの方向に導く人材になれるはずです。

今回全米オープンで優勝した大坂選手のことを思い出してみるとよくわかると思います。彼女は、セリーナ・ウィリアムズとの決勝戦で、セリーナの審判への強硬な抗議に圧倒されながらも、それを克服し見事に優勝しました。その優勝の会見で、彼女は幼い頃から使い慣れた英語で、観客に「あなた方が期待していた結果とならずにごめんなさい」と泣きながらコメントしました。

この謙虚さは、明らかに彼女の中に流れている日本人のコミュニケーション文化による発言でした。しかし、彼女の流暢な英語や片言の日本語は、彼女がアメリカで育ったことを物語っています。この hybridさをアメリカの観客も、さらには世界の多くの人々は好意をもって受け入れたのです。「自分は自分」という発想で、hybrid な自己をくったくなく表現している姿が、伝統的に多様な文化を受け入れてきた人々の支持へと繋がったわけです。

対象的だったのが、セリーナ・ウィリアムズでした。 アメリカは建国後240年以上を経過し、れっきとしたアメリカ文化とアメリカ流のアイデンティティをもっています。主張すること、自らの思いを遠慮なく表現することをよしとしたアメリカ流のコミュニケーションスタイルにのっとり、セリーナ・ウィリアムズは審判に、試合中にコーチとコンタクトをとったというペナルティを誤審として激しく詰め寄ります。

アメリカ人の多くは、彼女の行為やそこでの怒りの表現をごく当然のことと捉え、会場は彼女をバックアップするかのようにブーイングの嵐となりました。そして、その後一瞬彼女が大坂なおみに対して攻勢にでたとき、会場から大きな拍手が湧き出たことを覚えている人も多いのではないでしょうか。

そこには、出産の後、肉体的精神的なハンディキャップを克服し、さらに審判の判定にもめげず、攻勢へ転じかかった彼女への極めて単純な賛辞があったのです。それは、アメリカの映画などでよくみられる、sweet revenge「甘美な復讐」という感覚にもマッチした観客の反応でした。

しかし、この大騒動に困惑して、涙を流した大坂選手の反応もまた、アメリカ人にとっては斬新だったのです。トロフィーの授与のときに、再びブーイングがあがります。それは、大坂を非難しているのではなく、セリーナ・ウィリアムズへの審判の判定を不服としたブーイングでした。 しかし、その後の優勝インタビューでの大坂なおみの humble(謙虚)な対応に接し、彼らは大坂に対しても sweet な感覚を抱いたのです。海外のメディアも概して彼女に好意的でした。

確かに、hybrid な自分を率直に表現していた大坂なおみの個性に違和感を持つ人はいないはずです。 しかし、海外で育ち、その後日本の文化に接した人が、自らを常に hybrid であると意識しているかというとそうではないかもしれません。

実は帰国子女の多くは、自らを日本社会に受け入れてもらうために、自身が育んだ hybrid な個性を封印してしまうケースも多いのです。おおらかに自分自身を表現できず、屈折したまま大人になってゆく帰国子女をみるたびに、社会に彼らの真価をしっかりと受け入れる柔軟性を育んで欲しいと思うのは私だけではないはずです。

日本に今必要なのは様々な中途半端への受容性です。 異なる価値や行為を受け入れる受容性は、逆に mono-culture な日本の良さをひきだし、世界に紹介してゆく上でも必要なのです。同時にそれは mono-culture な社会の硬さからくる脆さを補うためにも求められているアプローチなのです。

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【動画】これはビビるわ。洗車場のスイッチを押した瞬間…

近年少なくなってきたように思えるこの手の洗車場。

こちらの動画では、そんな洗車場で思わぬアクシデントが・・・!

 

 

こちらヘルメットカメラからの映像。

バイクに乗った男性が洗車場に停まり、バイクを洗車するためにスイッチを押すと・・・

水を出すホースがまるでペットボトルロケットのように勢いよく噴射!

ホースが暴れ出し縦横無尽に駆け回る・・・。

「NoNoNoNoNo!!!!!!」と慌てる男性。遠くからは笑い声が聞こえる。笑

ホース側の不備か、それとも男性の確認不足か。

いずれにせよこれはびっくりするわ・・・。

 
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参照・画像出典:YouTube(RM Videos)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

 

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