中島聡氏が注目、日本が潰した天才・金子勇氏による「人工知能の超絶技法」とは?Winnyだけではない失われた未来の叡智

革新的なP2Pファイル共有ソフト「Winny」を公開して京都府警察に逮捕・起訴され、一審で有罪判決。その後、最高裁まで争い無罪が確定したものの、心身の疲労がたたったか43歳の若さでこの世を去った日本人エンジニアの金子勇氏。後年、日本という国に潰された「不遇の天才」として高く評価され、ソフトウェア開発に捧げた人生は映画にもなりました。そんな金子氏が2009年の段階で、「AI分野において、今でも価値のある凄い発明」をしていたことをご存じでしょうか?メルマガ『週刊 Life is beautiful』著者でエンジニアの中島聡氏がわかりやすく解説します。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:金子勇の死と共に失われた人工知能の超絶技法

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

不遇の天才・金子勇氏は、AI分野で「大発明」をしていた

最初にこの話を目にしたときは、「亡くなった人を神格化しすぎじゃないの」ぐらいに軽く見ていましたが、実際に金子勇氏のプレゼンを観たところ、今の人工知能の技術をさらに大きく飛躍させる技術なのかもしれない、と本気で感じるようになったので、今日はその話をします。

ご存知の方も多いと思いますが、金子勇氏は、P2P(ピア・ツー・ピア)の技術を使って人々がファイルを自由に交換できるソフトウェア、Winnyを公開した結果、著作権法違反幇助の疑いにより京都府警察に逮捕・起訴された(2004年5月)、という経緯を持つソフトウェア・エンジニアです。

その後、2006年12月に京都地方裁判所により有罪判決が下されるものの、大阪高裁で逆転無罪(2009年10月)、2011年12月には最高裁で検察による上告が棄却され、無罪が確定したものの、2013年7月6日に急性心筋梗塞のため43歳の若さでこの世を去ってしまいました。長期間に渡る京都府警察との戦いに疲れての結果だと解釈する人も多いようです。

金子勇氏に関して言えば、「実はビットコインの発明者ではないか」という都市伝説があります。発明者が「Satoshi Nakamoto」という日本人の偽名を使っていたこと、(Winnyと同じ)P2Pの技術を駆使していたこと、発明者として大量のビットコイン(約73 billion)を所有しながらいまだに売却していないこと、などから、「金子勇に違いない」と言い出した人がいるのです。

タイミングはピッタリだし(ビットコインが発表されたのは2009年1日。Satoshi Nakamotoが最後にフォーラムで発言したのは2011年4月)、発明者が匿名で発表した理由も、Winnyの経験を考えれば納得できます。

これだけでも、十分な「神格化」ですが、それに加えて、金子勇氏が存命中に、(今、人工知能では主流の)バック・プロパゲーションよりも遥かに優れたニューラルネットの学習法を発明していた、という都市伝説も存在することは知っていました。

最初に目にした時は、頭から否定していたのですが、最近になって「金子勇さんのED法を実装してMNISTを学習させてみた」という記事を読み、そこから辿って金子勇氏によるED法のプレゼンを観たところ、いくつか鋭いことを言っているので、「ひょっとして、これは今でも価値のある凄い発明だったのでは」と思った次第です。

2009年の段階で、ニューラルネットワークの本質に迫っていた金子氏

金子勇氏は、すでにこの段階(2009年)で、ニューラルネットはパラメータ数さえ増やせばどんどんと賢くなる、ことを指摘しており、かつ、(彼独自の手法である)ED(Error Diffusion)法を使えば、主流のバック・プロパゲーションよりも遥かに早くニューラルネットに学習させることができることを指摘しています。

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一番納得できたのは、彼が脳のシミュレーションの観点からED法を思いついた点で、プレゼンの中でも「バック・プロパゲーションは、実際の神経系のシミュレーションとして考えると、あまりにも不自然」と何度も指摘しています。

バック・プロパゲーションは、学習過程で、ニューロンネットワークをあたかも逆方向に流れるかのように誤差情報を拡散している点が、彼が不自然と考える理由です。それに対して、ED法では、ドーパミンのような化学物質が脳の中で使われていることをシミュレーションし、誤差が単に物理的な距離に応じて拡散するアルゴリズムになっています。

ちなみに、ED法については、まだ漠然としか理解できていないので、時間を見つけてちゃんと勉強したいと考えています。私が、今、大学で人工知能の研究をしているのであれば、これを論文のテーマとしても良いぐらいの、面白いトピックです。

【参考文献】

(『週刊 Life is beautiful』2024年4月30日号の一部抜粋です。続きはご登録の上お楽しみ下さい。この号ではメインコラム「MicrosoftがGPUを大量に購入する理由・できる理由」「オープン化したHorizon OSがMetaにもたらすもの」のほか、Teslaの第一四半期決算など旬なトピックの解説コーナー、読者の質問に答えるQ&Aコーナーを掲載しています。初月無料です)

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image by: [追悼]第参回天下一カウボーイ大会 金子勇氏の発表 – YouTube

簡単に乗っ取り可能?楽天モバイル「セキュリティの低さ」が高めかねないeSIMへの不信感

オンラインでの手続きで、気軽に乗り換えや回線開通が可能なeSIM。しかしそこには大きな落とし穴も存在し、事実乗っ取り被害も相次いでいると言います。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』ではケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんが、eSIMの不正乗っ取りに関して楽天モバイルが注意喚起を行ったとするニュースを紹介。その上でeSIM促進を煽ってきた総務省の責任を問うとともに、同省が果たすべき責任について考察しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:楽天モバイルがeSIMの不正乗っ取りについて注意喚起――安心安全に使えるeSIM環境を業界を挙げて取り組むべき

楽天モバイルがeSIMの不正乗っ取りについて注意喚起――安心安全に使えるeSIM環境を業界を挙げて取り組むべき

楽天モバイルはeSIMを不正に利用される事案があったと利用者に注意喚起を行っている。

第三者がフィッシングサイトなどを通じて入手した楽天IDとパスワードによって、My 楽天モバイルでeSIMの再発行を実施。モバイル通信サービスを乗っ取ってしまうという。

SMS認証で本人確認を行う他のサービスなども乗っ取られていくなど、さらなる犯罪に利用されてしまうことも予想される。

そもそも、楽天モバイルの仕組みは楽天IDとパスワードによって、eSIM再発行ができるなど、他社に比べてセキュリティが低いというのが以前から指摘されていた。

他社であれば、切り替えたい回線にSMSを飛ばす、あるいはeSIMを再発行する際、端末の紛失などでSMSを飛ばせない時にはeKYCで再度、本人確認を実施するなどの対策がとられている。

楽天モバイルは利用者に注意喚起を行うだけでなく、早急にシステム改修をして、ユーザーの被害をこれ以上、広げぬよう努力をするべきだろう。

ただ、eSIMの活用に関しては、総務省が「乗り換え促進」のひとつとして、導入をキャリアに煽ってきた点も看過すべきではないだろう。

eSIMの導入、活用に関しては、既存キャリアはかなり慎重な態度を示してきた。NTTドコモなどはeSIMを導入したものの、謎の「メンテナンス期間」を設けるなど、すぐに対応しなかったことがあった。

確かにeSIMが導入されたことで、思い立ったら、すぐにキャリアを乗り換えられるなど、競争促進の面では評価に値すべきなのは事実である。

しかし、楽天モバイルのようにIDとパスワードだけで簡単に乗っ取れるキャリアがあると、eSIMに対する世間の不信感が一気に高まることになる。

eSIM、さらには「スマホは乗っ取られる危険がある」という風潮になると、マイナンバーカードの搭載を敬遠する人も出てくるだろう。

総務省としては、単にeSIMの導入をキャリアに押しつけるのではなく、「きちんと乗っ取り対策がとられているか」などを見極めた上でeSIMの導入を認めるなどの施策が必要なのではないか。

それこそ、楽天モバイルのように甘いシステムを構築しているようなキャリアには「行政指導」をするなどして、きっちりとユーザーの保護に尽力すべきだ。

このままでは、単に総務省が各キャリアに「競争政策の一環だから」とeSIM導入を煽っただけで、何一つケツを拭かないという状況になっている。

総務省もeSIM促進を煽ってきた責任をしっかりと果たし、「安心安全に使えるeSIM環境」の整備をキチンとやっていくべきだろう。

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ウイルスにすら通じる習近平のご威光。“親分”の命令や指導で解決する中国の課題

国が違えば社会的慣習や道徳的観念が異なることもまた当然。しかし日中間におけるそれは、あまりに乖離していると言っても過言ではないようです。今回のメルマガ『j-fashion journal』では、中国企業との密な取引経験もあるファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、自身の経験を交えつつその差異を解説。さらに「中国政府と中国人を同一視することは誤り」と断言した上で、中国政府に対する偽らざる心情を記しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:弱肉強食社会と法治社会

弱肉強食社会と法治社会

1.強い者は弱い者を支配していい

日本にいると、人は皆法律を守り、他人を思いやって生きていると考える。ルールを守らず、他人に迷惑を掛ける人は悪い人だと認識する。

しかし、世界には力が全てであり、強い人が弱い人を支配するのが当然と考える人達も存在する。彼らにとってルールは絶対ではない。絶対なのは弱肉強食の原則である。強者はルールをも変更できるのだ。

弱い人間を支配するには、脅迫や恫喝が効果的である。恐怖で相手を支配するのだ。

日本人は恐怖で相手を支配することを認めていない。法律を守らなければ、国家が逮捕して罰を与える。いきなり誰かを殴れば犯罪になるし、殴られた方も訴訟によって殴った人間にダメージを与えられる。

先日、ネット上で以下のような動画が紹介されていた。中国人女性が行列に割り込み、注意されると逆切れして、男性に凄い剣幕で怒鳴り、男性の身体を叩いていた。男性は成すがままに任せ、冷静に相手を無視していた。

この動画を見た外国人は「日本人はなぜ怒らないのか」と不思議に思ったそうだ。しかし、日本人なら男性の態度を理解するだろう。そもそもルールを守らずに注意されたのに逆切れする人は、とても恥ずかしい人なのだ。大人になりきれず、世間のルールも理解できない子供のような愚かな存在だと考える。そんな愚か者に対して本気で相手をしたら、自分も同レベルの愚かな人間になってしまう。従って、感情や表情に出さずに、内心で呆れ軽蔑しているのである。日本人なら、この男性の心を呼んで、己の恥ずかしい姿を認識するだろう。

考えてみれば、これはかなり高度な行為だ。普通なら喧嘩になるだろう。

こうした行動は個人だけではない。国家も同様だ。相手が反撃してこなければ、挑発は効果を上げていると判断する。自分が強いことを理解して、怖がっていると考えるのだ。

しかし、日本人はそう考えない。挑発行為もルールに則って対応する。日本という国家が正式に相手国を敵国と認識し、それを攻撃しても良いということをルールにすれば、そこで日本は相手を攻撃する。怖いから反撃しないのではなく、反撃しても良いというルールがないから反撃しないだけだ。

そして一度ルールが決まれば、日本は冷静かつ戦略的に敵国を攻撃するだろう。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ

納税者を困らせる無能な税務官?無理ゲー子育ての被害者?なぜ税務署員は育児休業中に「転売行為」を繰り返したのか

仙台国税局は4月26日、福島県内の税務署勤務の男性財務事務官が育休中に転売行為を繰り返したとして、国家公務員法違反で懲戒処分にしたと発表、大手各紙も囲み記事等で報道しました。このニュースに「モヤモヤ感」を抱いたというのは、作家で米国在住の冷泉彰彦さん。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、そう感じたのは「多くの要素が混じり合っているから」であると分析した上で、その要素を8つに分解し各々について深く掘り下げています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:税務署員が育休中に転売で処分、8つの疑問点

税務署員が育休中に転売で処分、8つの疑問点

福島県内の税務署に勤務する財務事務官が、育児休業中だった2022年8月からの1年半に、自動車などの転売を繰り返していました。このために、国家公務員法に定める「兼業の禁止」に違反したこととなり、懲戒処分になったそうです。

このニュース、どこかモヤモヤするのですが、どうしてモヤモヤするのかというと、多くの要素が混じり合っているからだと思います。ならば、少し突っ込んで考えながら、各要素に分解してみたいと思います。

1つ目は処分の方法です。所轄の仙台国税局は「停職1ヶ月」という懲戒処分にしたそうです。ですが、その事務官は同日付で辞職したと伝えられています。ということは、自己都合退職にして退職金を払ったのか、あるいは再雇用を考えた温情なのか、かなり曖昧です。

そこで考えられるのは、停職にしたが、本人がその処分を恥じて辞職したというのではなく、「辞職を条件に停職1ヶ月にするという取引」があった可能性です。となれば、どうしても天下りとか、温情めいたものを感じてしまいます。その辺はどうなのかハッキリしてもらいたいと思います。

2つ目は、育休中の問題ということです。育休なのに育児をしないで、商売をしていたというのは、どの程度悪質なのか、良くわかりません。世間的な感情としては、育休のくせに育児を不真面目にやっているのなら、懲罰したくなるのは分かります。

例えばですが、配偶者はフルタイムで働き、本人は育児を100%やりながら、ネットでオークションをやっていたというのなら、罪は薄いようにも思います。育休中は育児に専念してもらいたいのは感情論として私も賛同しますが、制度的に「育休中はこれをやれ」とか「やるな」という設計にするのは難しいと思います。ならば、曖昧な根拠で罰するような報道をするのには違和感を感じます。

3つ目は、稼いだ金額です。報道によれば、自動車62台と携帯電話4台を転売し、約2億円を売り上げたというのです。2億といえば、そんな巨額なら兼業を咎められても当然とか、だったら仕事をやめて専業になればと思ってしまいます。ですが、この2億は扱い高であり、利益ではありません。

仮に差益がものすごく薄くて2%だったとしたら400万ですし、仮に売れないケース、赤字の取引や在庫処分などがあれば、利益はもっと低いかもしれません。その辺を無視して、いかにも悪いヤツのように「2億円」だと報道するのも困惑させられます。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

なぜ、あなたのブランドのSNSはあまりシェアされないのか?

現代において必須ともいえるSNSマーケティング。では、どうしたらインプレッションを増やすことができるのでしょうか?それを解決する一冊を、今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが紹介しています。

【SNSで目立つデザインの技術】⇒『SNS×DESIGN 22の法則』

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SNS×DESIGN 22の法則

ウジトモコ・著 ソシム

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『デザイン力の基本』の著者であり、「視覚マーケティング(R)」という言葉を世に広めた戦略デザインコンサルタント、ウジトモコさんによる一冊。

デザイン力の基本

視覚マーケティングのススメ

著者は広告代理店および制作会社にて三菱電機、服部セイコー、日清製粉など大手企業のクリエイティブを担当。

25周年を迎えたインテリア雑貨大手Francfrancにおいては、Scalable Identity System(R)を導入したブランドデザインガイドラインを策定。現在もオンライン上francfranc.ioに一般公開されています。

本書は、そんな著者が手掛ける、SNSデザイン&ブランディングの本。

SNSでのブランド構築のために必要な要素を22の法則にまとめ、撮影やデザイン、投稿のポイントを写真入りで解説しています。

なかでも注目なのは、12章「インプレッションの法則」以降の構図(コンポジション)、光、色相、配色、階調(トーン)などのノウハウ。

実際の画像を題材に、良い例と悪い例を比較しながら学べるので、デザインの基本がわからない方でも、ポイントがしっかり理解できると思います。

また、商品を高く売るための撮影アングルや、初心者向けに売りたい場合のアングルなど、ECを手掛ける方には、ぜひ知っておきたいノウハウが満載です。

手軽にSNSを楽しみたい方にも、もっと見てもらえる、シェアしてもらえるためのヒントが満載ですので、ぜひ読んでおくといいと思います。

今さら聞けない。経営者保証ガイドラインはどう活用すべきなのか?

あなたは経営者保証ガイドラインというものをご存じでしょうか?無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』。今回は著者の現役税理士・今村仁さんが、中小企業の経営に必要なこのガイドラインについてわかりやすく解説しています。

経営者保証ガイドライン3つの活用法

■「経営者保証ガイドライン」ご存知?

「経営者保証」には、経営への規律付けや資金調達の円滑化に寄与する面がある一方、経営者による思い切った事業展開や早期の事業再生、円滑な事業承継を妨げる要因となっているという指摘もあります。

そこでこれらの課題の解決策として、平成26年より、全国銀行協会と日本商工会議所が「経営者保証に関するガイドライン」が策定されました。

「経営者保証ガイドライン」は、あくまで、「中小企業、経営者、金融機関共通の自主的なルール」と位置付けられていて、法的な拘束力はありませんが、関係者が自発的に尊重し遵守することが期待されています。

例えば、経営者保証を解除するかどうかの最終的な判断は金融機関にゆだねられています。

■3つの活用法

中小企業が知っておくべき経営者保証ガイドラインの活用は下記の3つです。

1.借りる時(経営者保証を契約する時)

新規借入時、既存借入の借換時→新規に借入を行う際や既存の借入について経営者保証を外してほしい方

2.引き継ぐ時(事業を引き継ぎたい時)

事業承継時→事業承継を行う際に経営者保証が障害となっている方

3.返す時(経営者保証を履行する時)

保証債務履行時→保証債務の整理を経営者保証ガイドラインに基づいて行いたい方

田原総一朗氏「卒寿を祝う会」で思い出すテレビ朝日「サンプロ」出演拒否騒動

4月15日に90歳、卒寿を迎えたジャーナリストの田原総一朗氏が集英社新書から『全身ジャーナリスト』を刊行。この著書に寄稿し、「卒寿を祝う出版記念会」ではスピーチもした評論家の佐高信氏は、過去に田原氏とモメた経験があるようです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、2005年9月、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」から出演取り止めを打診された経緯を紹介。司会者の田原氏の意向を丸呑みするテレビ局側の姿勢を「思い上がりを増長させた」と、厳しく批判しています。

田原総一朗の卒寿の祝いの会で

森喜朗や二階俊博も来ると田原自身から聞かされて驚いた田原総一朗の卒寿を祝う出版記念会が終わった。さすがに2人は途中で出席をやめたらしいが、元首相では小泉純一郎と菅直人が来た。その田原の『全身ジャーナリスト』(集英社新書)に「サンデープロジェクト」への私の出演の件でモメたことが書いてある。

2005年9月4日放送の「サンプロ」に社民党の応援団として出てほしいという要請が社民党からあり、その直前に『サンデー毎日』に田原批判を書いたばかりだったので、「ウーン」と唸った。やはり、顔を合わせたくはなかったからである。しかし、私情を抑えて承諾したが、9月3日の夜に長野から帰って来たら、翌朝に迫った「サンプロ」への私の出演に田原が難色を示しているという。

特にコラムの最後の3行の「夫人が死んだら自分も死ぬと言っていた田原に、夫人の友だちは、いつ後を追うのかと囁いているらしい」は名誉毀損になりかねず、サタカの顔も見たくないと怒っている旨を、テレビ朝日のディレクターから社民党に伝えられた。

ディレクターは、局の方から降りてくれとは言えないので党の方から言ってほしい、と信じられないことを付け加えたとか。局の主体性などまったくない。

田原は、絶交した人が絶交された人に会いに来るのはおかしいとも言ったらしいが、私は田原に会いに行くのではない。それがわからないほどに田原はエラくなっていた。その思い上がりをテレ朝は増長している。

田原に「それはおかしい」と伝えるのではなく、逆に、番組でトラブルが起こったら私を選んだ社民党にも責任があると口走ったというのだから、何をか言わんや。暴君の鼻息をうかがうディレクターの伝言を聞いて、私は激高した。

30年余のつきあいの田原が護憲から改憲に変わったと知って斬り捨てたが、いささか過激だったかなと思っていたら揺らめきも消えて、私は社民党の人間にこう電話した。すでに時計は4日の午前1時をまわっている。「ディレクターに『私を降ろしたら田原とテレビ朝日のいのち取りになるんだよ。それがわかっているのか』と伝えてくれ。もちろん、この経緯は『サンデー毎日』に書くつもりだ」。

『全身ジャーナリスト』によれば、この時、田原の娘が必死に田原を諫めたらしい。そして4日の朝の私の出演となったのだが、番組で田原と私は目を合わせなかった。あるいは、社民党だけ応援団欠席とならずに、結果的に田原とテレ朝を私が救ってしまったのかもしれない。

卒寿祝いの会には創価学会の副会長も来ていた。彼らを前に私は「田原さんはタブーを破ると言いながら学会には甘すぎる」とスピーチした。現在の政治の閉塞状況を破るには公明党を野党にするしかないからである。

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思春期の子どもの精神疾患「有病率」は10人に1人という研究結果

現在の世界中の子どもたちの精神有病率は、私たちが思うよりもはるかに高いようです。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、その有病率を調べた研究結果を紹介しています。

世界的にみた子どもの精神疾患有病率

◎要約:『若年世代の10人に1人以上が、精神疾患に罹患しており、疾病負担も2割を超えている可能性がある』

近年、子どもや思春期における精神疾患(物質障害を含む)の有病率が上昇していると言われています。

今回は、世界的に見た子どもや思春期(以後、若年世代と表記)における精神疾患の有病率を調べた研究をご紹介します。

Worldwide Prevalence and Disability From Mental Disorders Across Childhood and Adolescence

Evidence From the Global Burden of Disease Study
子どもと思春期における精神疾患による障害の有病率

世界的な疾患による負担を調べた研究 the 2019 Global Burden of Disease studyを元にしています。5~24歳の約25億人が対象となりました。

結果として、以下のような内容が示されました。

・少なくとも1つ以上の精神疾患を持っている人の割合は11.63%で、1.22%は物質障害でした。

・年齢別では、5~9歳で6.80%、10~14歳では12.40%、15~19歳では13.96%、20~24歳では13.63%となっていました。

・この年代の疾病負担の計算(障害のある期間の計算 years lived with disability )のうち20.27%が精神疾患、2.80%が物質障害によるものでした。

世界の若年世代における疾病負担のうち、精神疾患や物質障害により比重が大きくなっている印象を受ける内容でした。

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リズムを変えて接客している人はなぜストレスがたまらないのか?

毎日同じパターンで接客していると、知らず知らずの間にストレスがたまっている…そんな経験はありませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが今回語るのは、リズムを変えた接客のススメです。

リズムを変えた方が良いわけ

人は同じ行動を繰り返すと鈍化すると言います。

同じ行動を同じパターンで繰り返していると、疲労が溜まりやすいのです。

筋トレで同じ部位を何度も繰り返しやり続けると、あっという間に乳酸が溜まって動けなくなるように、思考や行動そのものも同じように疲労してしまうわけですね。

『マネジメントでお馴染みのP.F.ドラッカーはこれを労働における『生理的次元』とも呼んでいます。

実際にはその通りだと思います。

販売という仕事もいろんな業務がありますが、同じ作業を繰り返すこともありますよね。

しかし、検品や納品作業を延々と1日続ければ、どうしたって疲労が溜まり生産性も落ちます。

だからリズムを変えた方が良いわけです。

販売業はこの点においていうと、リズムが変わりやすい仕事かもしれません。

接客という業務が主ではありますが、納品検品、ディスプレイ作業、商品出し、各種発注、事務作業などなどあらゆる業務が存在しています。

まったく同じ作業をやり続けることはあまり多くなくて、業務という点においては比較的リズムの変化がある仕事です。

ですが、変化がないこともあります。

それは同じ場所に同じように出勤して仕事をするということに関してです。

毎日同じ店に出勤して、業務内容は日々変わったとしても基本的にやるべきことはあまり変わらない。

ほぼ国民への宣戦布告。岸田自民が導入図る「インチキ連座制」のふざけた正体 日本を欺く集団に #政権交代 の裁き下るか

裏金・脱税三昧の自民国会議員らに国民は心底うんざりしている。28日の衆院補欠選挙は東京15区・酒井菜摘氏を始め3選挙区すべてで立民候補がゼロ打ち圧勝。「当然の結果だ」「政権交代しかない」の声が多く上がっているが、そんな中で自民党がゴリ押しする政治資金規正法改正に向けた独自案は、さらに有権者の怒りを加速させそうだ。今回の法改正の焦点は、会計責任者が処罰された際に国会議員本人もセットで処罰する「連座制」導入の是非。ところが自民党の「いわゆる連座制」案は、「これからも裏金を作り、税を逃れます」と宣言するに等しい、とんでもない骨抜き案になっているのだ。しかもこのことを正確に伝えない報道機関も。毎日新聞で政治部副部長などを務めたジャーナリストの尾中 香尚里氏が詳しく解説する。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:自民党の“および腰”を浮き彫りにした「いわゆる連座制」発言の無責任

プロフィール:尾中 香尚里(おなか・かおり)
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

政治資金規正法改正 自民党案は「連座制」とは似て非なるもの

裏金事件に揺れる自民党が23日、政治資金規正法の改正に向けた独自案をまとめた。

野党各党や公明党までが早々に案を公表したにもかかわらず、事件の「震源地」でありながら独自案の策定をさぼり続けた自民党。

22日の衆院予算委員会で公明党の赤羽一嘉氏に厳しく責め立てられた岸田文雄首相(自民党総裁)が「今週中の取りまとめ」を約束させられたことを受け、翌日付け焼き刃的に渋々出してきた案は「実効性なし」「踏み込み不足」と、見事に酷評されている。

これだけ論調が批判一色でそろっていれば、あえて上書きして何か書く必要もないだろうと思っていたが、この言葉だけは耳に引っかかった。

いわゆる連座制」。

自民党案をまとめた党政治刷新本部作業チームの鈴木馨祐座長が、23日の記者会見で述べた言葉である。

「いわゆる」とは何か。なぜ他党のように「連座制を導入する」と断言しないのか。「いわゆる」というひと言は、自民党がいかに「本来の連座制」導入を嫌がっているのかを、むしろ浮き彫りにしたと言える。

怒れる国民にケンカを売る、自民党謹製「いわゆる連座制」案

「いわゆる連座制」とはこういうことだ。政治資金収支報告書を提出する時、議員は報告書が適正に作成されたことを示す「確認書」なる書類を添付する。虚偽記載などで会計責任者が処罰された場合、議員が十分な確認をせず確認書を出したことが認められれば、議員自身にも刑罰が科され、その身分を失うことになる。

裏金事件では多くの自民党議員が「(会計責任者に任せていたため)知らなかった」と言い逃れをしたが、それを封じることができる、と言いたいわけだ。

岸田首相は24日の参院予算委員会で「会計責任者が適切に収支報告書を出しているかどうか、議員本人がしっかり確認することを怠った場合には、本人の責任が問われる」と強調してみせた。

全く分からない。なぜ確認書が必要なのか。

政治資金収支報告書は、提出された段階で「議員も内容が正しいことを確認している」ことが大前提だ。

報告書の内容を議員が確認していなくても「だから議員に責任はない」ということは、現時点でもあり得ない

だからこそ今回の裏金事件で「知らなかった」を連発する自民党議員に対し、国民の怒りが沸騰したのである。

それなのにわざわざ屋上屋のような確認書を設けるのは、収支報告書の虚偽記載や不記載が明らかになった時、一足飛びに政治家の責任になるのを避けるためだろう。そして、このクッションが結構ぶ厚いのだ。