法律で守られたはずの正社員を次々クビにする日本企業の恐ろしいカラクリ

世界中で感染拡大が止まらない新型コロナウイルス、その影響で「人員削減」をせざるを得ない企業も少なくありません。よく「日本は法律上、正社員をクビにできない」などと言われていますが、この未曾有のコロナ禍で複数の企業が大規模なリストラを実際に断行しています。日本企業はどのようにして社員を「クビ」にしているのか? 働き方改革コンサルタントの新田龍さんが、自身のメルマガ『ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』の中で、コロナ禍の日本における「人員削減」のカラクリを暴露しています。

 

コロナ禍で人員削減、実際どうやってクビを切っているのか?

新型コロナウイルス感染拡大で、世界的に景気悪化が広がっている。国内でも上場企業の業績下方修正が相次ぎ、早期・希望退職の募集が増えているようだ。

実際、東京商工リサーチの調査によると、2020年に早期・希望退職を募集した上場企業は9月15日時点で60社に達し、対象人数も1万100人に上っている。対象人数が1万人を超えたのは前年より1カ月早く、募集企業数についてもリーマン・ショックの影響が残る2010年の85社に迫る勢いとなっている。

映画やマンガでは、ヘマをした部下に対して上司や経営者が「お前はクビだ!」などと宣告する場面をよく見かける。しかし、これができるのはあくまでフィクションの世界や、日本とは法律が異なる海外の話。日本ではそう簡単に、従業員のクビを切ることはできない。現実の世界でこれを本当にやってしまったり、もし冗談だとしても、言われた従業員が真に受けてしまったりしたら大変なトラブルになるだろう。

日本では、労働基準法をはじめとした法律によって、労働者の雇用は手厚く守られているからだ。

しかし、少し法律にお詳しい方であればこう思われるかもしれない。

「それはおかしい。民法には『期間の定めのない雇用契約はいつでも解約の申し入れをすることができる』と書いてあるじゃないか。退職も解雇も自由ってことだろ?」

「その労働基準法に、『30日前に予告するか、解雇予告手当を払えば、従業員はいつでも解雇できる』って書いてあるぞ!」

確かに法律上はそうなっているので、「お金を払えば自由に解雇できる」とお考えの方がいるかもしれない。しかし、法律とは別にもう一つのルールが存在するのだ。

それが「判例」である。これまで解雇にまつわる裁判が数多おこなわれてきた「歴史の積み重ね」があり、裁判所の判断によって築き上げられてきた判例が法理として現行の「労働契約法」による解雇の規定となっている。

労働契約法第16条 
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。

ちなみに、「日本は世界的にみて解雇規制が厳しい」と言われるが、OECD諸国で比べた場合、日本は解雇規制が弱い方から10番目。アメリカより厳しく、欧州より弱い、という位置づけだ。しかしこれもまた「あくまで法律上では」という話であり、実際は過去の判例とこの労働契約法により、解雇に合理的理由がなければ解雇は無効となる。これを「解雇権濫用の法理」と言う。

したがって、会社が従業員を解雇するには、客観的に合理的な理由が必要となるわけだ。しかし、まさに現在進行中のリストラにまつわる報道では、実際に「○万人削減!」という具合に、クビが実行できている会社が存在している。解雇は困難であるにもかかわらず、人員削減ができてしまうカラクリとはどのようなものなのだろうか。くわしく考察していこう。

 

1個5万円の高級りんご栽培法が教えてくれた「強みづくり」のコツ

スーパーでは手軽に買えない、1つ数万円もする高級な果物。これらは一体どのように栽培されているのかご存知でしょうか? 今回のメルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では著者の浅井良一さんが、ひとつ5万円の高級りんごの栽培法を紹介し、そこから繋がる「人材づくり」の価値観について、トヨタの事例やドラッカーの言葉を引用して紹介しています。

人づくりの価値観 高級林檎のつくり方

長男から「高級品やで」の一言とともに林檎が送られてきました。旅行に行ったついでに買ったものだそうで、味わってみると確かにスーパーで買ったものより風味が勝ります。そこで、ふと妙に飛躍した思いがよぎったのです。それは、日本人が持つ「ものづくり」についての“こだわり”です。

ところで、林檎の最高価格をご存知でしょうか。それは奥州市特産の「江刺りんご最高級品種サンふじ」で、競り市での落札価格が28個入り1箱(10キロ)140万円という代物で、ご祝儀相場のこととはいえ実に1個当たり5万円なのです。そこでなお気になったのが、その高級林檎の栽培法なのでした。

<「江刺りんご最高級品種サンふじ」の栽培法>

昼夜の激しい寒暖差や石灰とリン酸分の多い土壌という自然と風土に恵まれているという条件があってのことですが、問題はそこからで“智恵”と心血をどれだけ注ぎ込んでつくりあげたのか。

“おいしさ”は日照時間によって決まるのだそうです。日照で作り出される養分の行き届かせ量にかかっています。そこで取られるのが「わい化栽培」というもので、約2.5m程度の高さに抑えられた「わい性台木」に接ぎ木し、育てるりんごの数も少なくして、りんごひとつひとつに養分を充分に行き届かせるのです。

さらに、ひとつの芽から複数できる幼果を摘み取り“かたちのいいもの”だけを残して、収穫が近づいた果実を覆っている葉を摘み取り、全体が赤く色づくように手作業で果実を回転させるのです。りんごの実を回し過ぎると取れてしまうので、丁寧に静かに少しずつ動かすのだそうで、ここまでくるとまさに“創作”とも言えそうです。

3カ月前の事件が関係か。イラン核科学者暗殺の真犯人は別にいる

イランの核開発で中心的な役割を担っていた科学者がテヘラン郊外で暗殺され、イラン国内ではイスラエルに対する報復を求める声が大きくなっています。果たして犯人は本当にイスラエルなのでしょうか。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、3カ月ほど前に起こった事件を思えば、あまりにも安易に犯行を許している、と疑問を投げかけています。小川さんが想像する「真犯人」とその狙いとは?

核科学者暗殺はイランのメッセージ?

11月27日、イランの首都テヘランの郊外で、核兵器開発で中心的な役割を担っていた科学者モフセン・ファクリザデ氏が暗殺されました。

当初の報道では、爆弾を荷台に隠したトラックがファクリザデ氏の乗っていた車の前で爆発、さらに他の車両から銃撃を受けたとされていました。その後、イラン革命防衛隊に近いメディア・ファルス通信は、現場でイスラエル製の遠隔操作式機関銃が回収され、3分間で作戦が終了したと伝え、イラン国内でイスラエルへの報復を求める声が高まっているそうです。

まるでCIA(米国中央情報局)の女性エージェントが主人公のNetflixの連続ドラマ『ホームランド』に出てきそうな展開ですね。しかし、これは現実です。

そして、ニュースを眺めていて、どうしても引っかかる点が残りました。11月19日号のセキュリティ・アイ「なぜアルカイダ首脳はイランで暗殺されたか」で西恭之さん(静岡県立大学特任准教授)が紹介した事件と重なる点があり、腑に落ちないというか、尾籠な話ですが残尿感があるというか…。

こちらは今年8月7日、米国とイスラエルの情報機関がテヘラン郊外でイスラム過激派アルカイダの序列第2位アブ・ムハンマド・アルマスリを射殺した事件です。8月7日は1998年にケニアとタンザニアで起きたアルカイダによる爆破テロ事件で224人が死亡した記念日です。車に同乗していたオサマ・ビンラディンの息子ハムザの未亡人でアルマスリの娘のマルヤムも一緒に射殺されました。

イラン政府は、この事件を否定する一方、イランの政府系メディアはレバノン人の歴史学教授ハビブ・ダウドと27歳の娘マルヤムが、オートバイに乗った犯人に射殺されたと、名前と国籍を変えて報道しています。

そこで疑問です。現場はテヘラン郊外、しかも襲撃は地上から行われました。それも最初の事件から3カ月半しか経っていません。イランの要人である核科学者の身辺警護が緩かったとは思われません。

同じような手口が連続することになりましたが、普通なら警備が厳しくて作戦は実行できませんし、やろうともしないでしょう。いや、そうした凡人の考えることの裏をかき、意表を衝いたのか、それともイラン国内に張り巡らされたイスラエルの情報機関のネットワークがすごいのか、核開発をめぐるイラン国内の路線対立によるものなのか…。

イランの国防・外交を統括する最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長は、「首謀者はイスラエルで、在外の反体制派組織も加担した」と述べていますが、世界の情報専門家の間で一致している見方のひとつに次のようなものがあります。

「米国でイランとの核合意に復帰すると表明しているバイデン氏が大統領選挙に勝利したことを受けて、イランも従来の核開発の路線を軌道修正し、制裁解除を求めるメッセージとして中心人物を自ら手にかけた」

ますます映画のような展開で、謎解きが待たれるところです。ぬるま湯に浸かっている日本は、そんなことがないだけマシなのでしょうね。(小川和久)

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なぜスタッフに手の消毒を徹底させた店の売り上げはアップしたか

コロナ禍で苦戦を強いられている各種実店舗が多い昨今、さまざまな知恵を絞り売り上げの確保を図るショップの健闘ぶりも伝えられています。今回、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが取り上げているのも、そんな努力が実り前年超えの数字を売り上げている店舗。坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、経営者の方から直接聞いたそのショップでの取り組みを紹介しています。

ボトルで変わる売り上げ

先日打ち合わせで同席していた経営者の方から少し面白い話を聞きました。

その方はハイブランドも含めて、数十店舗のお店を全国で経営している方です。ご本人も接客畑の方なので、スタッフの方にヒアリングをする機会が多いそうなのですが、コロナが流行り出してしばらくしてから、スタッフ全員に小さいボトルと消毒液を持たせて接客にあたらせるようにしたのだとか。お客様を接客する際、商品を触る前に必ずボトルを取り出してお客様の見ている前で消毒をしてから商品を触るように徹底したということなんですね。

そうするとどうなったかというと、接客時間が長くなったのだそうです。そして接客時間が長くなったことで、自然と客単価も上がり出し、今現在は前年超えの数字を取ることもしばしばだとおっしゃっていました。ミニボトルを出して目の前で消毒をするというたったそれだけの行動で、売り上げに影響が出ているというお話です。

これってとてもシンプルなことなんですけど、重要な話じゃないかと感じます。

こうした状況下でも、買い物に出る人は以前と比べてだいぶ増えてきました。中には、コロナが流行り出した頃と比べて危機感のようなものは薄れてきている人も多くいます。それはお客様だけの話ではなくて、スタッフ側もそうです。最近お店を見ていると、たまにマスクを鼻にかけずに中途半端に着用している人や、顎にかけて会話をしている人も見かけます。

4月5月あたりでは、そうはしていなかっただろう人も、時間が経って次第に気持ちが落ち着いてきたのか、なんとなく危機感を感じにくくなっているのかもしれません。そのことについてどうこう言おうということではないのですが、目の前で消毒をするというそれだけの行動が売り上げに影響を与えるということは、まだまだ気をつけるべきことはあり、お客様もそれを気にしているということでもあるように感じます。裏を返せば、ちょっとしたことで安心感を与えることができれば、売り上げが伸ばせる余地があるかもしれないのです。

ここ最近は第3波がきて、お客様の流れもまた変化が出てきています。これがまたいつまで続くかはわかりませんが、コロナとの付き合いがもうしばらく続くのは間違い無いでしょう。そう考えた時に、これから先少しでもお客様に安心感を与えられるような接客行動を取れているかどうか。マスクはちゃんとつけられているのか、消毒していることがきちんとわかるような配慮ができているのか。

2020年も終わろうとしていますが、この年末の1ヶ月間、もう一度お客様の安心や安全と向き合ってみてください。もっとやれることが見つかるはずです。

今日の質問です。

  • お客様に安心してこれからも買い物をしてもらうためには、どんなことができますか?

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「自己中」と言われてムカッときたらケチくさい自分を認めよう

親子、夫婦、上司と部下などどんな関係性であっても、相手の気持に寄り添えないという自覚がある方、もしかしたら「無自覚に溜め込んでいる欲求不満」が影響しているかもしれません。今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では心理カウンセラーの吉田こうじさんが、そんな不満を解消するために実行すべき「5つのステップ」を紹介しています。

自己中な自分でいいじゃない

突然ですが、「あなたってケチな人ですね」ってもしも身近な人に言われたら、きっとあなたは不快になるかと思います。じゃあ、「あなたって自分の利害を中心に考える人ですね」って言われたらどうですか?やっぱり不快に感じますよね。

でも、よくよく考えてみると、私たちが何かを選択し、実際に行動する際って、「自分が得すること、損をしないこと」を中心基準にして考えていたりしませんか?僕自身、「◯割引」「無料サービス」「バーゲンセール」「タイムサービス」とかには敏感に反応します^_^

他の例で言うと、身近な人が「遺産相続で裕福になった」とか「株で大儲けした」みたいな話を聞くと、なぜか自分が損をしたような気分になりませんか?面白いことに、自分にはなんの影響もないはずなのに、身近な人が得をすることが許せなかったりすることがあるのが私たちのようです。

でも…本心では「損得」について考えているのに、大人になるにしたがってそのことを露骨に表現することをためらう…むしろ隠そうとして頑張る…そう言うことをするのも私たちのようです。

本心では「自分の損得」を中心に考えているにもかかわらず、そういう自分のことを「ケチくさい」とか思って認めようとしない…。認めることができないから、もっともらしい屁理屈を考えて自分を納得させようとする…。でも屁理屈で処理できない場面に遭遇すると、感情の制限ができなくなって途端にキレる…。

たとえば、公園の遊具で遊んでいる子供は、自分が夢中になって遊んでいる遊具を誰かに渡そうとはしません。誰かがその遊具を狙っている気配を察すると、その遊具を独り占めしようとして、ことさら大袈裟に遊んだりします。そういう子供の様子をみたとき、周りの大人たちは「子供だからね~^_^」の一言で済ませたりします。

じゃあ、これと同じことを大人がやったらどうでしょうか?きっと周りからは「がめつい」「ケチくさい」「自己中」「非常識」などと、ボロクソに非難されるのではないでしょうか?だから、大人になっても公園の子供のような振る舞いを平気でする人は、かなり少数派かと思います。

でも、「自分だけで独り占めしたい」という独占欲は、たとえ大人になったとしても本当はあるはずです。それを大人の場合は、「マナー」とか「社会性」や「道徳」みたいな理屈で合理化することで、独占欲を抑えてつけているだけなのではないかなって思うんです。ただそれも、あくまでも抑えただけで、独占欲が消滅したわけではありません。

この「消滅したわけではない」という部分がポイントです。

レース解説が細かすぎる増田明美に永六輔が与えた「アドバイス」

選手のプライベート情報をふんだんに入れ込むなど、独特なマラソン解説が人気の増田明美さん。しかし、競技引退後に初めて務めたラジオパーソナリティの仕事は散々なものだったそうです。そんな彼女に飛躍のきっかけを与えてくださったのが、パーソナリティの大先輩、永六輔氏。彼は増田さんに、どんなアドバイスを授けたのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で、増田さん自らが語っています。

前を向く力が湧いてくる話──増田明美さんが語る

スポーツジャーナリストやドラマのナレーターなど幅広く活躍する増田明美さん。マラソン選手を引退し、スポーツライターとしてスタートした28歳の時、心の支えとなった人物が作詞家の永六輔さんでした。

『致知』最新号では、当時のいろいろな失敗談を交えながら、永六輔さんとの思い出を語っていただいています。


1992年28歳で引退し、第2の人生をスポーツライターとしてスタートしました。半年後にラジオのパーソナリティのお声が掛かり、挑戦することに。

ところが最初は「結納」を「けつのう」、「門松」を「もんまつ」などと幼稚な読み間違いを重ね、リスナーの方から小学生用の国語辞典が送られてくる始末でした。

そんな私がいま、スポーツ解説やナレーションなどで活躍できるようになったのは、永六輔さんのおかげです。同じ局で番組を持っていらっしゃった永六輔さんは、失敗を繰り返して落ち込む私を気に掛け、いろんな話を聞かせてくださいました。

永さんの語りが大好きだった私は、「どうすれば永さんのように、風景や匂いが伝わるような話ができますか?」と聞いてみました。その時永さんからいただいたアドバイスは、いまも私の仕事のベースになっています。

「自分が会いたい人、興味のある事柄については現場に行きましょう。五感で感じたことを、ありのままに自分の言葉で話すといいですよ」

「取材というのは材を取るって書くでしょ。だから人前で話す時は、元になる材料を仕入れておかなければいけません」

1993年に初めて世界陸上の解説という大役をいただいた時、私はそのアドバイスをもとに、事前に出場選手を徹底取材して得た情報をフルに活用して本番に臨みました。

それをご覧になった永さんからいただいた「増田さんの解説は金メダルだ」という言葉は、一生忘れることはありません。


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

cc20201202-s1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

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渡部建の謝罪会見に思う、叩かれる人・叩かれない人の差と正義マンへの違和感

「多目的トイレ不倫」で世間の耳目を集め、芸能活動を自粛中だったお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(48)。3日夜に遅すぎるとも言える謝罪会見を開き、その様子はネットで生中継されました。サッカー情報で人気のメルマガ『J3+ (メルマ)』の著者じじさんは、渡部の会見を視聴し、不倫問題を起こした芸能人でも叩かれる人と叩かれない人がいることに強い違和感を覚えたとしながら、第三者が大騒ぎしてとやかくいう問題ではない、と持論を展開しています。

【芸能界】 渡部氏の謝罪会見を視聴、どうも気になる「正義マン」への違和感

2020年は東京五輪で盛り上がるはずだったがコロナ一色の1年になった。最近では東日本大震災が発生した2011年以来の「ネガティブなニュースの多い1年」になったが、未だにコロナの騒動は収まっておらず。むしろ、本格的な冬を迎えるこれから感染者数や死亡者数が増えそうな流れになっている。JリーグのシーズンはJ1もJ2もJ3も何とか全日程を消化できそうな流れになっているが、日本代表の国際Aマッチはほとんど開催されず、年代別の日本代表の国際大会は男子も女子もほとんど全てが中止や延期になった。

2021年は2年連続の五輪イヤーになる。明るい話題の多い1年になってほしいと思うが、今、日本で話題になっているのはアンジャッシュの渡部氏の件になる。不倫騒動で6月10日(水)から無期限活動自粛中だったが、大晦日に放送される人気TV番組での復帰が噂されており、12月3日(木)の夜に会見を行った。

芸能リポーターと呼ばれる人に囲まれながらの謝罪会見になったが、夜の19時から行われた。さすがに地上波での中継はなかったが、ネットメディアが生配信しており、多くの人がリアルタイムで謝罪会見を視聴した。

芸能活動を再開させるためにはうまく謝罪会見を乗り切らないといけないので「どんな風な態度でどんな風にコメントするのか?」は興味深かったため配信を視聴したが、最初の10分ほどで断念した。芸能リポーターと呼ばれる人たちが渡部氏を取り囲んで矢継ぎ早に質問をして糾弾する様子は、観ていて違和感を覚えた。

渡部氏は芸能リポーターの質問に対して同じような回答ばかりだったので「ボキャブラリーの少なさ」に驚いたが、「芸能リポーターを含めたマスコミに批判の声が集中するだろう」と思える会見だった。

「芸人なので笑いを取るべき」「謝罪会見の場でネタに走るべき」という声もあったが、さすがに難しい。今のご時世であれば120%の確率で逆効果である。「神妙な顔をしてとにかく謝罪をする」というのがベストな道だといえるが、そもそもとして誰に対しての謝罪なのか?は分からない。

「なぜ、謝罪会見をしないのか?」という声は多かったが、謝罪会見をする/しないに怒っていた人は高確率で「騒動から半年後の謝罪会見は遅すぎる」「今頃になって謝罪会見をするなんて」と憤っているだろうと思われる。

「2900円」でPCR検査が可能に。菅政権には“できない”低価格に予約殺到

新型コロナウイルスのPCR検査を2900円(税別)で受けられる民間の検査センターが4日、東京・新橋駅前に開業した。完全予約制で1日当たり最大780人を検査できるが、すでに予約が殺到していると時事通信などが報じている。

新橋駅前に「2900円」のPCR検査センター開業

これは木下工務店などを傘下に置く木下グループが開業したPCR検査センターで、検査は唾液を採取するだけで所要時間は約3分。結果は翌日にメールで通知されるという。

営業時間は平日が午前8時~午後9時となり、土日祝日も営業。ウェブサイトか店舗にあるQRコードを読み取り、予約すれば誰でもPCR検査を受けられる。

個人向けのPCR検査は数万円かかることもあるが、木下グループは医療法人を持つ強みを生かし、キットを一括で大量購入するなどして、検査費用わずか2900円という低価格を実現した。

今後は新宿の歌舞伎町など首都圏で6店舗に広げ、地方にも出店する計画だという。

木下グループではこの他にも企業や自治体などに検査キットを配送する形での検査の受け付けも開始していて、来月までに合わせて一日あたり2万件の検査の実施を目指すとしている。

【関連】竹中平蔵よ大罪を償え。元国税が暴く賃下げと非正規、一億総貧困化のカラクリ

東京都は4日、新型コロナウイルスの感染者が新たに449人報告されたと発表。1日の感染の確認が400人を超えるのは3日連続となる。

感染者が増加しているだけに、低価格で受けられるPCR検査の需要はこれからさらに高まりそうだ。

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なぜ現実から目を背ける?「真のリアリズム」を知らぬ平和ボケ日本

以前掲載の「アメリカも未だ警戒。なぜ、世界は『日本』を恐れているのか?」といった、国際政治を取り扱う記事にたびたび登場する、シカゴ大学政治学部教授のジョン・ミアシャイマー氏。代表的なリアリストとして知られるミアシャイマー氏ですが、そもそも「リアリスト」とはどのような思想を持つ人々なのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では、戦略学者の奥山真司氏がかつてリアリズムについて書いたテキストを改めて掲載し、リアリストの考え方を明らかにしています。

「リアリスト」とは

「アメ通」運営です。

番組中ではこれまで何度もそもそも「リアリズム」とは何のなのか?という解説・説明はしてきましたが、このところまた、「リアリズム」が話題に上がることが多くなってきましたので、改めて、以前、奥山博士にお願いして書いて頂いたテキストが簡潔でツボを押さえているので、再度ご紹介します。

「リアリスト」とはそもそもどういう考え方をする人達なのか?

日本で「リアリスト」というと、あえて大雑把にいえば、いわゆる「現実派」というイメージになります。汚い仕事からも目をそらさず実行するという「実務派」という意味でとらえられがちです。

これはアメリカでも同じであり、政治信条などを度外視して、生臭い権力闘争や、利権の力学で政治をおこなう実務派たちを「リアリスト」と呼ぶことがあります。例えば、チェイニー元副大統領などがその代表的な人物であり、血の通わない冷酷な人物である、とみられがちです。

しかし、ここで解説したい「リアリスト」というのは、そういった政府の「実務派」といった意味合いではなく、「国際関係論」(International Relations)という学問の中の「リアリズム」という理論を信じる学者たちのことになります。

ドコモが女性上司の「ゲイバー」セクハラを隠蔽。新料金プラン以上の衝撃

NTTドコモの社員だった男性(36)が、上司に連れて行かれたゲイバーでセクハラ被害を受けたなどとして、同社と上司2人を相手取り、約460万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと時事通信などが報じている。ドコモは3日、20ギガバイトで月額2980円という他社を圧倒する格安料金プランを発表。思い切った戦略でドコモの評価が上がっていただけに、冷や水を浴びせるようなニュースが明らかになってしまった。

「ゲイバー」で男性社員がセクハラ被害

記事によると、元社員の男性は女性上司に東京都内のゲイバーに連れて行かれた際、店員に顔をなめられたり、下半身を触られたりしたが、上司は全く止めることもなく爆笑していたという。

男性が店側に抗議すると、「ドコモの飲み会はいつもこうだから、ごめんなさい」と言われたといい、他の社員も同様の被害を受けていた可能性が高い。

【関連】OB訪問アプリ悪用、就活女子大生のカラダを狙う「リクルート脳」の歪んだ欲望

また、別の男性上司からもパワハラを受けたとして、社内のコンプライアンス窓口に申告したが、男性は別の部署へ異動となった。これらが原因となり、精神的ダメージを受けた男性は2019年4月から休職し6月に退職した。

男性から訴えを起こされたことに対し、NTTドコモは「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

せっかくの「新料金プラン」も台無し

会社の上司によるセクハラやパワハラが後を絶たない。その根底には加害者側に「自分がハラスメントをしている」という意識の希薄さがある。

今回のNTTドコモのケースも、ゲイバーに連れて行ったという女性上司は「ノリでやっていた」と答えていたといい、被害に遭った男性の気持ちは何も考えていなかったに違いない。

セクハラに関しては、男女雇用機会均等法において事業主に対してセクハラ防止措置が義務付けられており、パワハラに関しても大企業では2020年6月、中小企業では2022年4月からパワハラ防止法が施行されている。

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ユーザーを驚かせるような新料金プランでせっかく企業価値を高めても、パワハラやセクハラが明らかになっては評価を下げてしまう。ネットからはNTTドコモに対して厳しい声が上がっている。

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