アラブ諸国はイスラエル死守の「捨て駒」か。もう一つの“包囲網”イラン情勢の裏側

前回の「イラン“対米強硬派”大統領誕生で「イスラエルの先制核攻撃」が懸念される理由」で、新しいイラン大統領に選ばれた「対米強硬派」のイブラヒム・ライシ氏が国際情勢に与える影響について詳しく解説した、 メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さん。今回、島田さんは、イランとイスラエルを巡る中東の緊張状態について、マスコミでは報じられない裏側について、独自の情報網を駆使・分析した見解を明かしています。

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中国だけじゃない。もう一つの”包囲網”イラン情勢と国際情勢の裏側

国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。

一つ目は、【2021年7月1日に、中国共産党結党100周年を迎えた中国の動向】です。

目立ったところは、習近平国家主席が公言した【台湾統一は歴史的責務】ということでしょうか。One Chinaに向けた動きを加速するのではないかとの憶測を呼んでいます。

そしてそれは、統一の乱れが見える中国包囲網や、それに反して結束を確認した中ロの関係など多角的にいろいろな推測が出来てしまいます。

また情報筋によると、アメリカ政府と軍は、様々なシナリオに基づいた台湾防衛のための『対中国即応プラン』を完成させたとのこと。それは恐れられている通称グアムキラー(弾道ミサイル)への対処も含むとのこと。

もう少ししっかりと情報を集め、分析して、またお伝えできればと思います。

二つ目は、【厳しさを増すイラン情勢と瀬戸際外交の行方】についてです。

ライシ氏が次の大統領に選出されたことを受け、イランを取り巻く環境に変化が表れてきています。

米バイデン政権によるイラン系の武装勢力(シリアとイラクで活動)への空爆が再開されました。

しばらく様子見となっており、かつイスラエルによるパレスチナへの攻撃で敵対関係に戻るのではないかと思われたアラブ諸国との関係も、反イランで再度、手を結ぶ動きが出てきました。

そしてイラン国内も……。

今週の【国際情勢の裏側】のコーナーは、【厳しさを増すイラン情勢-もう一つの包囲網とその行方】と題してお話しします。

国際情勢の裏側:厳しさを増すイラン情勢- もう一つの包囲網とその行方

対米強硬派で、次の最高指導者とも目されているイブラヒム・ライシ氏が9月から大統領に就任することを受けて、イランをめぐる国際情勢、特にアラビア半島周辺の情勢に変化が見え始めました。

まず、イラン核合意の展望がより見えづらくなったと思われます。一応、ライシ氏自身も、対米強硬派という顔を持ちつつ、対話の可能性は否定していません。

しかし、あくまでも『対話を行い、核合意の遵守体制に戻るためには、On Our Terms (我々の条件に従えば)という厳しい条件付きであることを忘れてはいけません。

ロウハニ大統領およびザリーフ外相の下、On our termsは何度も用いられてきた交渉条件ではありますが、水面下で核合意の締約国と非公式な対話を繰り返し、何とか突破口を見出そうとしていたのがロウハニ大統領の体制で、核合意からの一方的な離脱をぶち上げたトランプ前政権とも落としどころを探っていました。

しかし、次のライシ政権においては、現最高指導者ハメネイ師の意向と、アメリカ主導の対イラン制裁の下、困窮度を極める経済状況への国民の怒りといら立ち、そして革命防衛隊からの突き上げなどもあり、交渉のためのもち札は一気に限られることが明白だと考えます。

そしてすでにライシ体制への移行を示すかのように、国際社会への挑戦ともとれる動きに出ています。

その一例が先日発表されたIAEAの査察期間の終了・期間延長の拒否に加え、査察で収集されたデータの持ち出しや機材の返却を拒む姿勢に打ち出しています。IAEAはもちろん抗議していますが、イラン当局は聞く耳を持たないようです。

しかし、これもまた額面通りに受け取ることのできないイランによる“瀬戸際外交”の一環であると考えられます。

なぜか?

夫の子育て方法を変えたい妻。育児のプロが話した「意外な言葉」

子供のいる家庭でモメごとの種になるのが、教育観や子育ての方針の違いです。夫婦間の「子育ての方針」は、やはり合わせるべきなのでしょうか? 無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』著者のパピーいしがみさんは、夫の子育ての仕方に悩む妻からの相談に親身になって返答しています。

子育ての方針

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は子育ての方針は夫婦で合わせなければいけないか?という事をお話ししたいと思います。ご相談を頂いたのはポポさん。ポポさんからはこのようにご相談を頂いていました。

ご相談したいのは、夫の長男に対する言葉や態度がきつすぎること、また夫婦の育児に対する考えかたをどうやって共有するかということについてです。

夫は育児家事にとても協力的で、普段はとても穏やかな人です。子どもを公園に連れて行ったり、保育園の送迎や平日は自分のお弁当まで作って出掛けるので、本当に毎日助かっています。

ただ、長男に対して(時には私に対しても。下の女の子2人に対してはあまりありません)かなり言葉や態度がきつく、また私がパピーさんから学んだ育児において気を付けていることを受け入れてくれないというか、話を聞いてくれません。

長男が下の子と喧嘩して攻撃していたり、また夫自身を叩いてきたりすると、夫もすぐ手が出ます(痛いことを教えてるんだと言います)。足を踏んだり、突き飛ばしたりもします。暗い部屋に置き去りにすることもあります。「悪い子だ」という怒り方をします(私が再三注意して最近はあまり言わなくなりました)。長男が話しかけると「うーるーさい!」「邪魔!」と言ってなにも聞いてくれないことも多いです(特に夫がゲームしている最中)。

2週間くらい前、長男がもたもたしてるからと、夫が長男の頭をドライヤーで叩き、大泣きさせました。私は怒って「物で叩くのだけはいけない」と夫を注意したら、「あーうるさい!うるさい!」と聞き入れてくれませんでした。

その数日後、今度は長男に「いつも嫌なことばかりする」と言ったので、「人格否定はやめてほしい」「自分が言われたら嫌な言い方は子供にもしないでほしい」と伝えました。すると「ちょっと育児の勉強してるからって上からものを言うな」「そんなに言うなら長男なんとかして」「(私に対して)最近面倒くさくて嫌だ」と言い、その日は口を聞いてくれなくなりました。「上からものを言うな」と言われてから、何も言えなくなりました。もうどうやって伝えたらいいのかわからなくなりました。

私の入浴中など、私が不在のときに長男が泣いていないか心配でなりません。長男が夫に怒られて泣いている姿を思い出すだけで、心がぎゅっとなります。

人を変えることはできないですよね。だから、私も夫に「やってみせ」て教えようと思っていました。でも、もうここ数日、なんだか心が本当に苦しいです。

家事などたくさんやってもらっていて、とても感謝しているんです。でも、育児についても一緒に勉強したい…。それが出来ないなら、せめて勉強している私の話を聞いてほしい。そんなことも言えないのが情けないですが、また反発されて無視されるかと思うとこわくて言えなくなります。

蠢く中国の思惑。イーロン・マスクに贈る最悪の誕生日プレゼント

テスラの上海工場が稼働した2019年以来、蜜月関係が続いていたイーロン・マスク氏と中国ですが、ここに来て大きな変化が生じたようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では国際政治経済学者の浜田和幸さんが、マスク氏の誕生日を狙いすましたかのような中国当局によるテスラ車の大規模リコールの裏側を推測。稀代の天才に起死回生策はあるのでしょうか。

 

中国との関係に黄色信号の灯ったテスラのイーロン・マスク氏

6月28日は電気自動車「テスラ」の創業社長イーロン・マスク氏の誕生日だった。

南アフリカで1971年に生まれたマスク氏は、めでたく50歳になったわけだ。

例年であれば、イギリスの古城やニューヨークの高級クラブを貸切って、盛大なバースデーパーティを開いていたのだが、今年は、やけに静かな誕生日になった。

というのも、彼のビジネスを取り巻く環境が厳しさを増しているからであろう。

彼の誕生日に合わせたのかどうかは不明だが、中国政府から驚くような発表があった。

中国で一番売れてきたテスラ車に対して30万台のリコール命令が発令されたのである。

今年の上海での国際自動車ショーの期間中、中国人ユーザーが、展示してあったテスラ車の天井によじ登り「テスラの車は危険だ。ブレーキが利かず、自分も事故に遭いそうだった」とクレームをつけるという騒動もあった。

そうしたクレームを受け、中国政府が調査に乗り出し、「事故につながる恐れのある制御システムの不具合が見つかった」と発表し、リコールにつながった。

モデル3のセダンとモデルYのコンパクト型が対象で、いずれも上海にあるテスラのメガファクトリーで製造されたものである。

ということは、2019年12月から2021年6月の間に製造されたテスラの電気自動車の大半が欠陥車というわけで、マスク氏にとっては「最悪の誕生日プレゼント」と言っても過言ではないだろう。

実は、テスラでは昨年10月にもモデルSとモデルXの計3万台をサスペンションの不具合を理由にリコール対象にされたばかりだった。

更に、追い打ちをかけるように、中国政府からは「テスラ車が搭載するカメラは中国国内の軍事施設や政府関連機関をスパイするために使われているので、こうした公的施設への乗り入れを禁止する」との通達まで出される有様だ。

電気自動車の将来性に着目した中国のIT企業が相次いで市場に参入しているため、中国政府は自国企業を支援する狙いで、先行するテスラの足を引っ張っているのかも知れない。

いずれにせよ、アメリカでは長者番付第2位のマスク氏だが、資産の大半はテスラの株のため、今回のようなリコールが続けば、長者番付から脱落することもあり得る。

そうした事態を回避すべく、マスク氏は得意のツイッターで「テスラ車の売買をビッドコインでできるように再考する」と発信。

まさに乱高下の続く仮想通貨に希望を託しているふしも見られる。

要は、新たな奇策を準備している可能性が高いのである。

ご関心の向きは、7月1日発売の拙著『イーロン・マスク 次の標的:「IOBビジネス」とは何か』(祥伝社新書)をご一読頂きたい。

イーロン・マスク 次の標的 「IoBビジネス」とは何か 』(祥伝社新書) 浜田 和幸

 

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故・高島忠夫が生前に語った両親。「イエーイ!」な人生を送ったのは父だった

映画やミュージカルの俳優として活躍した後、テレビ番組の司会者として多くの長寿番組を担当し「イエーイ!」のフレーズで知られた高島忠夫さんが亡くなって6月26日で丸2年となり、三回忌を迎えました。今回のメルマガ『秘蔵! 昭和のスター・有名人が語る「私からお父さんお母さんへの手紙」』で、ライターの根岸康雄さんが紹介するのは、高島さんが生前語った自由な遊び人の父と、生真面目で恥ずかしがり屋の母のエピソードの数々。生前の高島さんのイメージそのままに、両親それぞれへの深い愛情が伝わってきます。

 

高島忠夫/俳優「生涯定職に就かず、ノブオはんのように呑気で気楽な一生をすごせたらええなぁ」

テレビ局の楽屋で話を聞いた。「今日昼飯に玉付きのざるそばを食べたから調子がいい、8月に載るなら白い上着の方がいいですね」と、サッと上着を着替えた。神戸の山の手育ちで“ボン”と愛称で呼ばれる氏、笑顔と高い声、テンションの高い人だった。「終戦から間がないあの時期の混乱さはすごかった」そんな言葉に、戦中派と言われる人たちのアナーキーさを感じた。(根岸康雄)

「ノブオはん」生涯定職に就いたことがなかった親父

親父は生涯定職についたことがなかった。まあ、ボンボンもいいとこやったなぁ。先祖が神戸の御影の土地を買いだめして、「わしが子供ん時は阪神の御影駅から全部、自分の家の土地を踏んで帰れたんやで」とかなんとか、親父は言っていた。

そら、親父は僕よりずっと男前だったわ。「ノブオはんノブオはん」近所ではそう呼ばれていて。御影のあたりじゃ“ノブオはん”のように、一生安穏な生活を送れますようにと、子供に“信夫”と名付けた親が3人はおったというのやから。

親父はでかわいがられて育って、「信夫、おまえはここにいてわしの後を継げ」と、おじいさんが親父に言ったとか。おじいさんは借家をかなり持っていたけど、月末に借家をまわって家賃を集金してきても、親父はそれを持って阪神競馬場に行って全部すってしまう。オフクロは困っとった。

「主人がいつもバカなことをしています、すみません。ところで、今月の食費代をなんとか……」親父は働かないんだから月々の金は入ってこない。オフクロは生活費を捻出するためにおじいさんに頭を下げて。「あんな辛い思いをしたことないわ、家がお金持ちや言うても、左うちわの暮らしなんてしたことないで」オフクロは未だにそう言っている。

おまけに親父には女の人がいてさ。オフクロの話によると3人もおったそうや。「お父ちゃんは人が好いさかいにな、“信夫はん好きやー”言われると“そうかいそうかい”って、気をよくして女の人についていく。ホンマ、お父ちゃんはボンボンの典型や」それもオフクロの愚痴だ。

そういえば、小さい頃の記憶やけど、「ターぼん(忠夫)と、有馬温泉行ってくる」そうオフクロに言うて、別の女の人と旅館でお風呂に入った記憶があるな。そうか、あの時、僕は浮気のダシに使われたんだなぁ。

女の人のことで夫婦ゲンカになることもあった。すると親父は、「こんなケタクソ悪い家におられるかい!出ていく!」すると、それまで怒っていたオフクロは親父が浮気相手の女のとこに行かれると困るから、「出ていかんといて!」って。

子供の頃にそんな夫婦ゲンカを見ているから、僕は結婚しても妻以外の女性と浮気したことは一度もない。すると親父がまた、「ほら見てみい、おまえがのべつ幕なしに、わしのことをとんでもない亭主や言うさかいにな、忠夫はわしのようになったらあかんとよく働くし、女房も替えんでええ亭主になったやないか」なんて、オフク口にヘンな理屈をこねていた。

「私の一生は毎日が厄日やったわ」88歳になった今でもオフクロはよくそんなことを言うけど、毎日のように親父のことを懐かしそうに話している。夫婦のことは夫婦でしかわからんけど、いいケンカ相手だった、仲のいい夫婦だったんと違うかな。なんでも若い頃のオフクロは往年の名女優の小暮実千代にそっくりだったそうや。小暮実千代のファンだった親父がほれ、猛烈にアタックして恋愛結婚したって聞いたことがある。

 

カリスマ稲盛和夫の教え。「人事を尽くして天命を待つ」の意味とは

多くの経営者がその言を生き方の指針とし、人生の師として名を挙げる稲盛和夫氏。マッサージチェア世界シェアトップの実績を誇るファミリーイナダの創業者・稲田二千武氏も、大きな影響を受けた一人です。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』ではそんな稲田氏ご本人が、稲盛和夫氏から学んだという「哲学」について語っています。

稲盛和夫に学んだ「人事を尽くして天命を待つ」

京セラ創業者・稲盛和夫さんの経営哲学、人生哲学を学ぼうとする経営者の勉強会・盛和塾は国内外に約2万人の会員を擁していました。

盛和塾に草創期から関わっていたのがマッサージチェアで知られるファミリーイナダの会長兼社長である稲田二千武(にちむ)さんです。

稲盛さんと40年近い交流を続ける中で、稲田さんは何を学んだのでしょうか。『致知』4月号の対談記事の一部をご紹介します。ご対談の相手は日本経営ホールディングス名誉会長の小池由久さんです。


小池 「稲田先輩がこれまでの経営のご苦労の中で、稲盛塾長の教えをどのように生かしてこられたのかというお話もぜひお聞かせください」

稲田 「塾長から教えられた哲学をひと言に集約すると『人事を尽くして天命を待つ』。これ以外にはないと思っています。

ここでいう『人事を尽くす』とはただの努力ではないんですね。前提となるのは『動機善なりや、私心なかりしか』、つまり自分自身の生き方が美しいかどうか、利他の思いで生きているかどうかですよ。そうやって人事を尽くしていさえすれば、あとは自然によくなるから、無駄に悩むことをしなさんな、という意味に私は捉えているんです。

実際、経営者はそのように開き直らなくては前に進むことができません。今般のコロナ禍でもそうですが、経営をやっていると全く予想もしない事態に直面します。そういう時でも、その苦労に感謝して人事を尽くすところに道が必ず見えてくる。

私自身、それを強く信じているからこそ、あまり悩むこともなく安心して経営ができると思っています」

小池 「稲田さんが事業の多面展開をやめてマッサージチェアに事業を特化されたのも、そういう利他の教えが背景にあってのことでしたね」

稲田 「ええ。私が43歳で入塾した時、私共の事業におけるマッサージチェアの割合は2、3割で、この他にプロポーションアカデミー、エステ、ウエイトトレーニングジムなど手広くやっていました。合わせて100億円ほどの売り上げがありました。

ところが、稲盛哲学に触れて『おまえは何のために生まれて、人のため世の中のためにどのような働きをしようとしているのか』と自問自答した時、このまま事業を拡大していくよりは人間として何を残せるかが重要だという思いが込み上げてきました。

マッサージチェアの下請けから歩んできた半生を振り返りながら、『このマッサージチェアこそが日本が生んだ唯一の文化的な健康製品だ。それを広げるのは自分にしかできない』と。それで他の事業は譲渡し、マッサージチェアに特化する決断をしました。それで正解だったと思っています」


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

cc20201202-s1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

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株も住宅もパンデミック以前より上昇。米国の凄まじい経済復興

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年分の土地の路線価が下落した日本とは裏腹に、アメリカ経済はこれまでにない速度で復興を遂げつつあるようです。今回の『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』ではNY在住の人気ブロガー・りばてぃさんが、「過去に例のないほどに経済復興が進む」と報じたウォールストリート・ジャーナルの記事を紹介。さらにその理由として同紙が挙げた3つのファクターそれぞれについて、詳しい解説を記しています。

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予想以上に早く進むアメリカの経済復興

過去のメルマガで、広告専門のアドウィーク(AdWeek)が「リベンジ消費(復興消費)がやってくる、これがマーケターの準備方法」(Revenge Spend Is Coming. Here’s HowMarketers Can Prepare)と題した記事を5月半ばに掲載したとお伝えしたが、ウォールストリート・ジャーナルが過去に例のないほどに経済復興が進むという記事を掲載したので、ご紹介したいと思う。

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主に大きく3つの理由を挙げている。

  1. 莫大な消費者の貯蓄、または負債の少なさ
  2. 企業による雇用ニーズの高さ/新事業の増加
  3. 莫大な政策による支援

まず1つめの「莫大な消費者の貯蓄、または負債の少なさ」については、アメリカの家計の債務返済負担が税引き後の所得に占める割合が、記録が始まった1980年以来の最低水準に近い。

2つ目については、新規事業が記録的なペースで立ち上がっており、また、労働市場の信頼度を表す指標である離職率が少なくとも2000年以降で過去最高を記録している。

スタートアップの急増は、企業間の信頼が高まっていることを示しており、他の従業員を雇用する傾向がある一部の起業家の間での新会社の設立申請は、5月上旬までに83万件を超えている。これは、過去2番目に高かった2006年の同時期と比べても21%も高い水準とのこと。

加えて3つ目は事業者向けの給付金(PPPなど)に加えて、ニュースでも取り上げたが子どものいる家庭に対するの給付金(Child Tax Credit)など。

加えて、リーマンショック時のように金融機関がダメージを受けていないので、リスク資産への貸し出しも渋られることはない。

その結果、景気の先行きを予測する際に「先行指標」として重視される経済指標がかなりポジティブな状況になっており、ダウ工業株30種平均は、パンデミック前の2020年2月のピークから18%近く上昇。全国の住宅価格も14%近く上昇。

こうした状況から「過去に例がない。見たことない。」経済復興となるとみられている。

一方で、人材不足や休業していた期間が長かったため事業体制を整えるのが大変だったし、商品不足などに陥るという弊害もあるが、まぁ、前半的に経済が回復するのは良いことだろう。

 

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『ぼくたちのリメイク』原作者・木緒なち氏「大阪芸大時代の自分は地味な存在で。だからこそ裏方の熱意や苦労を描きたかったんです」アニメ化記念インタビュー

木緒(きお)なち氏 プロフィール:
MF文庫J刊『ぼくたちのリメイク』などをてがける小説家、ゲームシナリオライター、グラフィックデザイナー、Vtuber、経営者。多彩な肩書を持ち、アニメ『ご注文はうさぎですか?』などのロゴデザインでも知られるが、自身原作のアニメ化は今回が初。大阪府出身の福岡県育ち、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。

この夏の新番組アニメ『ぼくたちのリメイク』が早くも話題となっています。10年前にタイムスリップし、大学一年生から人生をやり直す主人公の姿に「私もあの頃に戻りたい」「僕も人生をリメイクしてみたい」と共感の声が湧きあがっているのです。

主人公橋場恭也(はしば・きょうや)は28歳の売れないゲームディレクター。勤めていた会社が奔放経営により2016年に倒産し、遂に無職に。落ち込んでいたある日、ふと自分が「10年前にタイムスリップしている」と気がつきます。手にしていたのは、かつては進まなかった芸術大学の合格通知でした。

こうして冴えない無職男・橋場の「人生のリメイク」がスタート。「映像学科」の同級生である女子二人&男子二人のシェアハウス生活を始めたところ、自分以外の三人はその後「プラチナ世代」として名を轟かせる超有名クリエイターたちの前身であると判明します。橋場は10年長く生きた知見と経験を駆使しながら、未来のクリエイターの卵たちを危機から救うため尽力。そうして他の学生をサポートしつつ、自らの人生をやり直してゆくのです。

 この『ぼくたちのリメイク』の原作はロングセラーを記録する同名のライトノベルシリーズ。書いたのは、ゲームシナリオライター、小説家、アートディレクター、グラフィックデザイナーなど多彩な顔を持つ木緒(きお)なちさん(45)。美声を活かし、バーチャルYouTuber「葉山みど」の中の人としても活躍しています。

実は若き日の木緒さん自身もまた、小説の登場人物たちが通う「大中(おおなか)芸術大学」のモデル「大阪芸術大学」へ通う学生でした。1990年代半ば、故郷の福岡県から大阪へとやってきた木緒さんは、小説の彼らと同じ「映像学科」へ進み 「美術研究会」に所属していたといいます。

実体験も反映したほろ苦い青春作り直しストーリー『ぼくたちのリメイク』は、どのような想いで書かれたのか。アニメ化される心境は? 原作者の木緒さんにうかがいました。(取材・文/吉村 智樹)

誰しも考える「もしもあの日、別の道を選んでいたら」

――『ぼくたちのリメイク』のテレビアニメ化、おめでとうございます。

木緒なち(以下、木緒)「ありがとうございます。いつかアニメ化されたらいいな、と夢見てはいました。けれども、まさか実現するとは。驚きましたね。いろんな方が力を尽くしてくださったおかげです」

――『ぼくたちのリメイク』は、「クリエイターもの」と呼ばれるジャンルのなかに「タイムスリップ」というSF要素が加わっている点が魅力だと感じました。どういうところから発想されたのですか? 

木緒「後悔のない人生を生きるのって本当に難しい。『あの頃に戻って、人生をやり直してみたい』『あの時、もしも別の道を選んでいれば、自分はいまどんな仕事をしていただろう』。そんなふうに思っている人って想像以上に多いんです。だったら『タイムスリップして人生をリメイクできたら面白いんじゃないか』、そう考えたのがきっかけでした」

――主人公が人生をやり直すにあたって、「大学を選択する時期へ戻る」のがリアルですね。多くの人が大学受験の時期に岐路に立たされます。どの大学へ進むかで卒業後の人生が変わる場合もありますものね。 

木緒「もしも別の大学へ進んでいたら――と、私も実際に考える日があるんです。『大阪芸術大学ではなく、故郷である福岡の一般私大へ進学していたら、いまごろどんな暮らしをしていただろうか』と」

――木緒さんご自身は、どうなっていたと思いますか?

木緒「現在も福岡に住んでいたかもしれません。私が高校時代まで暮らしていた福岡には大きな私大がいくつかあります。そこへ通うのはやっぱり地元の学生が多いんですよ。そして『大学を卒業すると地元の企業に就職し、地元の人と結婚して家庭をもつ』生き方が定番パターンなんです。それも幸せのあり方の一つですよね。私も福岡で進学していたら、きっと定番な生き方をしていただろうなって。『もしもあの日、別の大学を選んでいたら』と考えた経験が、ストーリーに反映されています」

ネットとメディアに大変革がもたらされた「2006年」が舞台

――主人公の橋場恭也は2006年にタイムスリップし、大学一年生となります。舞台を2006年に設定したのは、どうしてですか。

木緒2006年から2008年にかけて、オタクメディア、ネットメディアにおいて、かなり大きな変革があったんです。たとえば『初音ミク』が登場し、音楽産業が一気に様変わりしました。誰でもヴォーカル入りの音楽をつくれる土壌ができたんです。主人公が過去へタイムスリップするのなら、やはり刺激的な2006年~2008年あたりだろうと」

――音楽のありようが「初音ミク以前・以降」くらい変わりましたね。

木緒「そうですよね。変わったといえば、やっぱり『ニコニコ動画』のサービス開始も特筆すべきポイントです。『ニコ動』によって一般の人たちが動画を撮ったり編集したりして、作品を世に問えるようになりました。YouTubeが日本で知られ始めたのも、この頃。作品を発表するハードルが下がったし、反面、酷な意見も表現者へダイレクトに届く。ユーザーが表現者を育てることも貶めることもできる。『そういった激変の時代に学生生活を送る若者たちは、時代の変化をどんなふうに感じるんだろう』と思い、作品のスタート地点を2006年にしたんです」

――確かに。重要キャラクターの一人で、のちに人気ヴォーカリスト「N@NA」になる同級生の小暮奈々子も、動画配信サービスを使った「歌ってみた」によって人生が変わりますね。

木緒「2006年からのネットメディア界隈の大変革によって、音楽シーンも顕著に変わりました。そういった時代の空気感を大切にしています」

「スマホがない時代」を若者たちはどう生きたか

――2006年からさまざまな新しい文化が花開く一方、主人公たちが“ガラケー最後の世代”として描かれているのも真に迫っているなと感じました。

木緒スマホの普及は『すべてを変えてしまった』くらいのインパクトがありましたね。現在(2021年)だったら、スマホで簡単に4K、5Kの画質で動画を撮れます。『動画を撮影するカメラがない? だったらiPhoneで撮っちゃおうよ』って気軽に撮影ができる。下手したらビデオカメラよりずっときれいに撮れてしまう。でも2006年頃は、学生はまだみんなガラケーでしたから――」

――映像作品の製作中に予想外のトラブルに見舞われ、主人公の橋場が機転を効かせてアクシデントを切り抜けるシーンは胸が高鳴りました。名場面の一つですね。

木緒「作中で描いたあのトラブルは、現在ならばiPhoneさえあれば解決できるかもしれません。でも、当時はガラケーしかなかった。動画機能なんておまけのおまけくらい。画質は粗いし、しかも十数秒くらいしか撮れないですから、本格的な撮影の現場ではまったく使いものになりません。彼らはそういった制限のなかでものづくりをしなければならなかった最後の世代。その限られた条件下でどうやって危機を乗り越えるのか。このあたりは、おもしろさだけではなく、時代の記録としても書き残しておきたかったんです

――小さな頃からスマホに親しんできたデジタルネイティブ世代の読者は、どう読むんだろうという興味もあります。 

木緒「あの場面は世代によって受け取り方が違うんですよ。私たちの世代だと『不便だったあの時代』を主軸に置くでしょう? 懐かしいあの頃、ですよね。けれども若者は画質の粗さを活かした『新しい表現』として受け取るんです。『ああ、こうやって“ウケる”感覚は移り変わってゆくんだな』と勉強になりました。ただ、ものづくりに向き合う気持ちは昔も現在も変わらない。変わってゆく部分、世代を超えて共通する部分、いろんな要素が盛り込まれたシーンになりました」 

――木緒さんご自身の学生時代は、そういった変革はなかったのですか。

木緒「僕の学生時代の大きな出来事と言えば、やっぱりMacとの出会いですね。『ジョブズ前Mac』と呼ばれる、アップルが瀕死になってた頃のPower Macintoshを買ったんです。それで友達から頼まれてイベントのフライヤーを作成したり、デザイン学科のやつに頼まれてオペレーションをやったり。Macと向き合いながら将来の自分がものづくりをする態勢を静かに整える、そんな日々でした。振り返ればひじょうに重要な時期だったのですが、とはいえ地味な毎日でしたね。キラキラした青春とは無縁でした」

あえて「世の中にたくさんいる人」を主人公にしたかった

――地味といえば、主人公の橋場は映像学科へ進んだのに、映画監督でも出演者でもなく、裏方の「製作」ポジションに配置されます。主人公をもっとも地味な役割にしたのは、なぜなのですか。

木緒「選ばれた人ではなく、『世の中に、たくさんいる人たち』を主人公にしようと考えたからなんです。アニメやテレビ番組、映画など、スタッフロールに名前が載るか載らないかくらいの目立たない存在の人たちっているじゃないですか。でも、そういう人たちがいないと作品はできあがらない」

――そうですね。橋場は撮影場所の許可取りに走りまわったり、監督と脚本担当との板挟みになったり。映像作品からは見えない陰の努力をずっとしている。そうしないと作品が仕上がらない。こんなに主人公が胃を痛める作品も珍しいのでは。

木緒「裏方って苦労するんですよ。なかには身体を壊してしまったり、人間関係を崩してしまったり。それでも作品づくりに魅了されてやめられない人々を学生時代から今日までたくさん見てきて、私は素敵だなと感じていました。『ぼくたちのリメイク』を通じて製作に携わる人たちにエールを送りたかった。読者には、作品は光が当たる場所にいる人たちだけではなく、姿を見せない多くのスタッフの熱意によって生まれているんだと伝えたかったんです」

『ぼくリメ』では「女子キャラ」「男子キャラ」を分けて考えていない

――『ぼくたちのリメイク』には魅力的な女子が多数登場します。将来人気イラストレーターになる志野亜貴、ヴォーカリストとしてブレイクする小暮奈々子、映画を愛するあまり周囲と衝突しがちな河瀬川英子など、みんな個性豊かでチャーミングです。実際、木緒さんは大学時代、女子に囲まれる環境にいらっしゃたのですか。

木緒「まあ、ないですよね(苦笑)。ないんですけれど、大阪芸術大学って女子の比率が高い大学なんです。私が通っていた頃は全校でおよそ女子6:男子4の割合だったと記憶しています。とにかく女子がみんな元気で。化粧っ気はないし、舞台芸術学科だったら汗だらけ、工芸学科だったら土まみれなんです。でもそんなふうに全力で創作にぶつかっている姿が本当にカッコよくて。あのときに彼女たちに感じたまぶしさは、作品のなかに自然と出てきているのかもしれないですね」 

――女子たち全員が全力投球で、いわゆる「ヒロイン」的な描き方とは一線を画していますね。

木緒「大阪芸術大学は、女子だから、男子だからという差がまるで感じられない大学です。全員が同じ課題をして、同じ実習をする。シビアなことを言うと、作品のクオリティでしか評価されない。それもあって『女子だから』『男子だから』というキャラ設定をぜんぜんしていないんです」

――シェアハウスのシーンも女子と男子が普通に鍋を食べているなど、距離感がいいなと感じました。木緒さんご自身の学生時代はどんな場所に住んでいたのですか。

木緒「私が住んでいた場所は、いま考えるとムチャな学生寮でした。いまはもうないんですが、築年数不詳の昭和な木造で。『なんだここは。まるで物置じゃないか』と狼狽していたら、本当に農機具倉庫として登録されていたという。四畳半一間の部屋だったんですが、ベッドが壁に打ち付けてあるから実質は2畳くらいしかない。ほぼ、囚人でした(笑)。お金がなかったので鍋ばかり食べてはいましたが、作中のシェアハウスのシーンは僕の理想です」

大阪芸大で目の当たりにした「プラチナ世代」の輝き

――そもそも木緒さんが福岡から大阪芸術大学へ進学を希望した理由はなんだったのでしょう。

木緒「サブカルが好きだったんです。中学時代はラジオに夢中で、投稿しまくるハガキ職人でした。そして漠然と『業界』に憧れたんです。放送作家だった景山民夫さんの小説や、広告マンだった中島らもさんのエッセイなどをよく読んでいました。雑誌だったらテレビブロスや宝島などサブカル誌。そういう時代に育ったものですから。とはいえ、どこを目指せば業界に入れるのかがわからない。調べてみると大阪芸術大学の映像学科が総合的に教えているらしいと。『だったら、どっかの業界に引っかかるんじゃないか』と思って受験しました。芸大とはいえ映像学科なら受験にデッサンも必要なかったですし」

――『ぼくたちのリメイク』では主人公の橋場が、入学早々に同級生たちの映画の知識に圧倒されるシーンが出てきます。木緒さんはいかがでしたか。

木緒「あのシーンの橋場は、そのまんま僕です。いざ入学してみると、周囲は映画に異常に詳しい人たちばかり。『しまった!』と焦りましたね(笑) 自分はまだまだ半端だったんだと自覚させられました」

――「大阪芸術大学」「映像学科」「アニメ化」と言えば、同学科出身者である庵野秀明さんは大先輩にあたりますね。庵野さんについて、学生時代はどのように受け取っておられましたか。

木緒「高校時代に『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』の放送があり、『すごい作品だ』と感動して観ていました。庵野さんの名前はその2作品で憶えたんですが、自分が進学する大阪芸大のOBだとまでは知らなかったんです。そして映像学科に進学したのち、先輩から『すごい人おるんやぞ』と聞き、それが庵野さんでした。周囲には強烈なアニメオタクがたくさんいましたから、庵野作品のビデオやムックなどを、言えばいくらでもホイホイ貸してくれたんです。そこへさらに、エヴァンゲリオンがどーん! ときた。当時の学科内は、かなり盛り上がっていましたね」

――庵野さんより下の学年でも、大阪芸大の映像学科といえば熊切和嘉監督(※1)をはじめ多数のクリエイターを一気に輩出した黄金時代がありましたね。『ぼくたちのリメイク』でも、優秀なクリエイターたちが奇跡的に同学年に集中する「プラチナ世代」が重要な要素となっていますが、実際にそのムーブメントは体験されたのでしょうか。

木緒「私がちょうど2年生の頃でした。熊切さんが卒業制作の課題『鬼畜大宴会』(※2)で学生映画の登竜門であるPFF(第20回ぴあフィルムフェスティバル)の準グランプリを受賞したんです。当時PFFといえば『次は商業映画か?』というほどの栄誉ある賞でしたから、『二つ上に、すごい先輩がいるぞ!』と大騒ぎになって。ほかにも『二十歳の微熱』の橋口亮輔監督ですとか、のちにメジャーになる監督が僕たちのすぐ上にいました。それは誇りだったし刺激だったし、でも『同じ学科で学んでいるのに自分は冴えないなあ』なんて凹みもしました」

(※1)熊切和嘉(くまきりかずよし)監督……数々の映画賞を受賞した『海炭市叙景』をはじめ世界的に評価が高い映画監督。のちにハリウッドデビューを果たす菊地凛子、加瀬亮の初主演作はいずれも熊切監督作品。大学卒業制作『鬼畜大宴会』は学生の卒業課題ながら異例の劇場公開作品となり、ロングランヒットを記録(過激な内容だったためR18指定に)。さらにタオルミナ国際映画祭でグランプリを受賞。メジャーへの足掛かりとなった。

(※2)『鬼畜大宴会』……連合赤軍のリンチ殺人をスプラッター映画として描写。往時は教授だった映画監督の中島貞夫は脚本を読んで「本当にこれを撮るつもりか」と驚いたという。映画監督の山下敦弘、カメラマンの近藤龍人、脚本家の宇治田隆史や向井康介ら参加スタッフがのちに邦画界を背負って立つプロとして活躍していることから、黄金時代の象徴的作品と謳われる。『ぼくたちのリメイク』でも伝説の映画として描かれている。

――血まみれの卒業課題『鬼畜大宴会』はキャンパスで撮影されたらしいですね。

木緒「私の同期にも熊切組の手伝いに行った学生がいて、みんな瞳をキラキラさせて戻ってくるんです。『すごいわ、あそこ』『弾着がばんばん鳴ってるし、血がバケツで飛び散ってるし』と。学生映画らしからぬレベルの高さを見せつけられたし、手伝いに呼ばれた同期の学生に対する嫉妬心も正直ありましたね」

――この作品は、現在も活躍しているバンド「赤犬」(※3)が音楽をやっています。赤犬の演奏は実際にご覧になりましたか。

木緒「もちろん観ました。学園祭のメイン会場にメンバーがオープンカーで乗りつけてきて、うわーって盛り上がった。学園祭ライブの光景は、『ぼくたちのリメイク』の小暮奈々子が歌うシーンを書くうえで、とても参考になりました。そんなふうに在学中はちょうど先輩たちの活躍が華々しかった時期。私たちはそれを間近で見られた世代でしたね」

(※3)「赤犬」(あかいぬ)……1993年に大阪芸術大学の学生を中心に結成された歌謡色が強い大所帯バンド。現在も活動中。渋谷すばるが初主演した映画『味園ユニバース』は赤犬がストーリーの中心となり、メンバーは本人役で出演する。

大学時代に学んだ「自分で道を切り拓く」覚悟

――木緒さんは大阪芸大で学んだことは、いまの仕事に役立っていますか。

木緒「ものすごく活かされています。『自分を作ってくれた大学だな』って感じます。そうでなければ、そもそも母校を舞台にした小説は書かないです」

――大阪芸大で学び得た大事なものを挙げるとするならば、なんでしょう。

木緒『自主性』ですね。自分一人で道を切り拓いていく、自分自身をプロデュースしてゆく、そういう校風が大阪芸大の大きな特色だと感じます。正直に言うと、企業人であるとか、団体の中に属して何かをするのは、みんなあんまり向いていない。独立傾向がすごく強い。在学中からフリーランスとして活動したり、卒業後に会社を自分で起ち上げたり。そのような気風が、すぐれたクリエイターをたくさん輩出するという成果に結実しているのだと思います。みんな、実にたくましいです」

『アイデアがあれば、必ず困難に打ち克てる』

――悩みながら難局に立ち向かってゆく大学生たちの姿を描いたアニメ版『ぼくたちのリメイク』が、奇しくも新型コロナウイルス禍の年に放送されます。キャンパスへの通学すら容易ではない現役の大学生たちに、何かアドバイスはありますか。

木緒「現在の学生さんたちがいかに困っているかを察するにあまりあり、言葉が見つからないのが正直なところです。けれども『ピンチはチャンスにもなる』。私自身が氷河期世代で、景気や時流に左右される仕事を長くやってきましたが、『アイデアがあれば、必ず困難に打ち克てる』、そう信じていたからこそ打開できた場面は幾度もありました。リモートだからできない、ではなく、リモートという制限された状況を使っておもしろいことをやろうという気持ちで挑めば、ハードな局面を乗り切れたり、新しい発想を生み出すことができるかもしれません」

――あがきながらも少しでもよい方向へ歩もうとする登場人物たちの姿は、観る人に勇気を与えてくれると思います。

木緒「そうなればいいですね。『ぼくたちのリメイク』という作品を通じて、『考え抜けば乗り切れる』『失敗してもやり直せる』という気持ちを伝えたいです」 

――ありがとうございます。いいお話をお聴きかせいただいた最後の最後にもう一つ、訊きにくい質問なのですが……主人公の橋場がタイムスリップするきっかけが「勤務していたゲーム会社の倒産」でした。社長の放漫経営が原因でしたが、ゲーム業界には実際にああいった事例はあるのでしょうか。

木緒「社長が借金の取り立て人に連れ去られる描写は、私が美少女ゲーム業界にいたときに『ヒドイな』と感じたエピソードをかき集めたものなんです。いろんな『やらかした』ケースがあって、それを一人の男性に集約させました。だから現実味があるみたいで、読んでくれた友人から『これ、あそこの社長がモデル?』と訊かれたこともあります。でも、あくまでエンタメとして面白く脚色していて、実在する人物がモデルではないです。実際には、あそこまでヤバい経営者はいない……いないはずだと信じています」 

アニメ第一話は7月3日放送スタート、原作最新刊は7月21日発売

この夏一番の話題作『ぼくたちのリメイク』は7月3日午後10時よりTOKYO MXにて放送スタート。ほかサンテレビ、KBS京都、BS日テレ、動画配信サービスにて順次放送。さらに、アニメ原作のMF文庫J最新刊『ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり』は7月21日発売予定。まだ、やりなおせるかもしれない。これからの人生を、変えられるかもしれない。新たな挑戦へ背中を押してくれる、元気になれるアニメです!

アニメ『ぼくたちのリメイク』公式サイト

KADOKAWA MF文庫J『ぼくたちのリメイク』公式サイト

新垣結衣に妊娠の兆候?『ドラゴン桜』に “ちょいポチャ” 出演、星野源は意味深発言で近日中にも発表あるか

世間をあっと驚かせた女優・新垣結衣(33)と歌手で俳優の星野源(40)の電撃婚。今年1月に放送されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では新垣演じるみくりが妊娠&出産する姿が描かれたが、それが現実になる可能性が出てきたかもしれない。

『ドラゴン桜』で発覚?新垣結衣に妊娠の兆候か

俳優・阿部寛(57)主演のドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の最終回にサプライズ登場した新垣。同ドラマでは前シリーズに出演した紗栄子(34)や小池徹平(35)、中尾明慶(32)が登場。さらに不可能と思われていた山下智久(36)まで声のみで出演するなど、ドラマファンを歓喜させた。

最終回放送前に一部週刊誌が新垣の出演情報をスクープしてしまったため、サプライズ感はやや減少したものの、そこは新婚ホヤホヤで話題性十分の新垣。ドラマが放送されると、SNSは“ガッキー祭り”と化した。

そんな中、一部のファンたちから、「ちょっぴり太ったかな」「もしかして妊娠?」などの声が…

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ドラマを見てみると、確かに新垣は少しふっくらした顔つきとなり、いくらか太ったようにも見える。

新垣といえばシャープな輪郭でほっそりとした顔立ちが特徴的だが、やや丸みを帯び、特に笑った時の表情が以前の印象と異なる。

これだけで新垣が妊娠したとは断定できないものの、あれだけスレンダーだった新垣が結婚を機に太ったとすれば、妊娠説が出てしまってもおかしくはないだろう。

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妻を“結衣ちゃん”と呼ぶ星野源は意味深発言

一方、夫の星野源は6月30日に放送されたトーク番組『あちこちオードリー ~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京系)にゲスト出演。

新垣との新婚トークはタブーかと思われたが、MCの若林正恭(42)が絶妙な言い回しで、星野から新垣との結婚生活について引き出した。

若林は「一人暮らし長いじゃないですか?一緒にご飯食べてる時、感動しません?奥様と」とさりげなく質問。すると星野は「結衣ちゃんと。はい。そうですね、感動します。すごく感動します」とサラリと答えた。

これに対し、視聴者は騒然。まず、星野が“結衣ちゃん”と言ったことに驚いたようだ。

さらに星野は「ご飯食べてる時に今日あったことを話したりとか。相談でも今後一生一緒にいるって決めた相手だから、全部言えるじゃないですか。心の底から『これどう思う?』って相談する時間を、たとえば深夜の1時とかにお茶とか飲みながらできるのはすごく感動しますよね」とコメント。

これほど星野が具体的に新垣との新婚生活を語ったことはなく、2人の様子が垣間見れる貴重なトークとなった。

また、星野は新垣と同居はしておらず、互いの家を行き来している状態であることも明かしている。

新婚なんだから仲が良いのは当たり前と思う人もいるが、星野の発言を聞いている限り、何でもない日常に喜びを感じられる2人の結婚生活は順調のようだ。

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現在星野は40歳、新垣が33歳と年齢的にみれば、子供のことを考えてもなんらおかしくはない。新垣の妊娠説もあながちない話ではないだろう。

今こそ学ぶべき渋沢栄一の「日本型資本主義」そこに隠された本当の意味とは?

「日本資本主義の父」といえば、現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一です。そんな渋澤が提唱してきた“日本型資本主義”が最近見直され始めているといいます。なぜそのような風潮になってきたのでしょうか?渋沢栄一の子孫で、世界の金融の舞台で活躍する渋澤健さんが解説していきます。

プロフィール:渋澤 健(しぶさわ・けん)
国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ(株)を設立し、2008年にコモンズ投信会長に着任。日本の資本主義の父・渋沢栄一5代目子孫。

日本型資本主義を壊す「日銀ETF問題」

謹啓 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

最近、「日本型資本主義」や「新しい資本主義」への関心が政界でも高まっていて、国会議員の勉強会などの講師としてお招きいただいています。様々な側面で時代が激変する現代において、150年程前の激動の時代に資本主義を通じて未来を拓いた渋沢栄一の思想を勉強したいという考えが経済界だけでなく、政界でも広まっていることに時代の潮流を感じます。

しかし現在、資本主義は「格差を生む」「環境を破壊する」悪であるという考えを抱く若者世代が少なくありません。

特に感化されやすい若い時期に2011年3月11日の東日本大震災および福島原発事故を体験し、「日本の社会システムが壊れている」と感じた世代が、今は30代になってきています。

どの世代も豊かな生活や社会を望んでいますが、資本主義でそのような未来を描くことへの失望が特に多い世代なのかもしれません。

「日本資本主義の父」は「一滴一滴が大河になる」ことで日本の豊かな社会が実現する未来を描きました。それぞれが未来に希望を抱き、一滴一滴の金銭的資本、人的資本を合わせる「合本」によって、より良い明日をみんなでつくること。

これが、「日本型資本主義」の原点であり、そこに回帰し「日本発資本主義」として世界に提示することで、失望を希望へと再び転換するためには、まず「壊れている」ところから直すべきでしょう。

日本型資本主義が最も顕著に「壊れている」ところは日本銀行の株式ETF(上場投資信託)買いではないでしょうか。

先進国の中央銀行が間接的にも株式を保有することに2013年から違和感を抱いていましたが、当時の一般的な意識は「株が上がれば良いんじゃない」というものでした。

アベノミクスへの期待が高く、その主たる「矢」であった日銀の「バズーカ砲」に異議を問いかけることすらタブーであったかもしれません。

GPIFは株式市場の「クジラ」かもしれませんが、日銀のETF買いは異質です。2016年に公開された映画にかけて、人為的に生まれた異次元な「シン・ゴジラ」とでも呼びましょうか。

けれども「出口なき」状態が長年続き現在に至り、日本銀行はGPIFを超えて、(間接的に)日本企業の最大な株主になっています。

株主は企業へガバナンスを行使することが必然ですが、その最大株主が「国」になる日本型資本主義では問題となります。

また、国の中央銀行のバランスシートに莫大なリスク資産を抱えている状態で予期せぬ大ショックが起こり、歯止めが効かない市場の大暴落が起こった時、どのようなリスク・シナリオが考えられるのか。

日本銀行の純資産(2020年9月末)は4.2兆円です。一方、株式ETFだけでも(同)簿価ベースで34.2兆円を保有していて、現在の時価総額ベースでは45兆円から50兆円程度で推移していると思います。自己資本と比べて8倍?12倍の超高レバレッジです。私は90年代後半に大手のヘッジファンドに勤めていましたが、株式というリスク資産をヘッジ無しで、これほどレバレッジをかけているファンド(で破綻していないところ)は聞いたことがありません。

もちろん政府機関である日銀はヘッジファンドや企業とは異なります。資産が痛んでも政府が借金を増やして資本注入すればすみます。

ただ、通貨の番人であるはずの中央銀行に資本注入が必要となるシナリオにおいて、通貨の価値はどうなるのか。著しく価値を棄損するはずです。エネルギーや食糧を輸入している国の通貨が大暴落したら、物価急上昇に賃金上昇が全くついていけず、国民生活が困窮に陥ることは明らかです。

「情報収集」に時間をとられて仕事が進まん!30万部ベストセラー著者が編み出した解決法は?

30万部のベストセラー『ゼロ秒思考』など22冊の著書があり、年間100回のセミナーで数々の悩み相談を受けてきた、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さん。この『ゼロ秒思考』とは、米大手コンサル企業「マッキンゼー」で14年間、その後も多くの企業・個人を支援してきた赤羽さんが独自に生み出した『「A4メモ書き」によって思考と感情の「言語化」をトレーニングすることで誰でも確実に頭がよくなり心も鍛えられる』という思考法です。「A4メモ書き」とは、赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用した、画期的なストレス軽減策。その赤羽さんが発行するメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』では、「情報収集をすることに時間をとられすぎて本来の仕事に集中できず、資料をまとめることができない」というお悩みに回答しています。『ゼロ秒思考』の赤羽さんが、この疑問に導き出した“答え”とは?

※本記事は有料メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』2021年6月28日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

情報収集に時間ばかりとられて、資料をまとめることができません

Question

shitumon

Googleアラートなどで情報収集することはわかりましたが、今度は読みたい記事が多すぎて、本来の仕事に集中できません。どうしたら、必要な情報収集をしつつ、アウトプットを出すことができるでしょうか。上司がやや微妙な顔をしてこちらを見ています。

赤羽さんからの回答

よく聞かれるご質問です。普段からご自身のお仕事、関連業務、関心領域などに関して30~50のキーワードをGoogleアラートに登録して毎朝毎晩30分は記事を読むことをお勧めしています。

その上で、あるプロジェクトにアサインされた場合、次のステップを踏めば、おっしゃられるような問題点はほぼ解消すると思います。

  1. 課題について10個程度記事を読み、詳しい人2、3人に15分ずつでも話を聞く。これで全体像がおおよそ見えてくる。
  2. 期待されるアウトプットがパワーポイントで何ページ程度のものなのか、どういう内容をカバーすべきか、どのくらいのレベルまで踏み込むべきなのか、上司あるいはプロジェクトリーダーに確認する。その際、口頭ではなく、1ページに箇条書きにして確認する
  3. それをもとに、最初にまずアウトプットイメージを作成する。20ページと言われたら表紙、目次、各章のトップページ、各章の説明ページなど、実際に20ページざっと書く(最初は1時間ほどかかるが、慣れると30分程度でできるようになる)
  4. 手書きでいったんできたら、すぐパワーポイント化する。内容はスカスカなので、慣れれば20~30分かからずにできる
  5. これでかなりイメージが湧いているので、関連の記事を20~30読む。良記事があれば、その著者のバックナンバーなども読む。特に大事と思われる記事はまず印刷し、印刷後に黄色のラインマーカーなどで線を引きながら読む(一度画面で読んでから印刷すると、新鮮な気持ちでもう一度読むのがむずかしい)
  6.  記事の中の使える図などはすぐにコピペしてパワーポイントの該当ページに貼る
  7.  記事を読んで埋められるページからどんどん埋めていく
  8.  情報不足を感じたら、また検索して記事を探す(最小限)
  9. パワーポイントがほぼ埋まったら、全体メッセージを何度も見直す

つまり、情報収集に先んじて、アウトプットを明確にし、それを仕上げるために情報収集をする、というように主従を変えることです。目的なしの情報収集には無駄が多すぎますので。

(メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』2021年6月28日号より一部抜粋。全文はメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』を購読するとお読みいただけます)

 

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2021年6月配信分
  • 2021年6月28日号「情報収集に時間ばかりとられて、資料をまとめることができません」(6/28)
  • 2021年6月21日号「仕事が忙しくて彼女の話を聞けずにいたら、振られてしまいました」(6/21)
  • 2021年6月14日号(6/14)
  • 2021年6月7日号/創刊号「お世話になっている先輩が上司や同僚の悪口を言うのでストレスです」(6/7)

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