増える「外国人と一緒に働く場」。日本人は“摩擦”とどう向き合えばいいのか?

都市部ではコンビニや飲食店などに外国人の店員さんがいるのが当たり前になっています。当然、外国人と一緒に働いたことのある日本人も非常に増えていて、コミュニケーションに困ることもあるようです。人材サービス会社が実施した調査結果を伝えるのは、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者で、生きづらさを抱える人たちの支援に取り組む引地達也さん。「偏見を解消させるのは“接触”である」とする社会心理学者の説を裏付けるかのように、多くの人が外国人と働いて「困った」経験を前向きに捉えていると紹介。多様化社会に向けて何が必要か、自身の考えを述べています。

外国人と働いて「困った」からどう転回するか

人材総合サービス会社「スタッフサービス・ホールディングス」は3月、日本で外国人と働く(働いたことのある)人の半数近くでコミュニケーションに困った経験があるとの調査結果を発表した。調査対象は全国の20歳~69歳の男女で「外国人と一緒に働いている」「働いたことのある」人。

働いたことのある外国人の1位は中国、2位はベトナム、3位はフィリピンで、外国人雇用の背景には、人員の確保があるようで、雇用の理由を「人手が足りない」が1位(39.6%)、続いて「出身国は問わず人材採用をしている」が26.0%だった。

外国人の雇用は多様化社会に向けた能動的な行為というよりは社会情勢に押されるように進んでいる様相ではあるが、調査全体を見ると、明るい兆しが見えてくる。それは、一緒に働く人がコミュニケーションに困る場面に出会いながらも、概ね前向きにそれを乗り越えようとしている様子だ。そこには多様化社会に向けての希望でもある。

調査によると、職場では、日本語の「会話」や「読み書き」とともに高いレベルの日本語を求めているが、万全とはいかない。それを補おうという職場での外国人の日本語を学べる制度・機会は少ない現状も浮き彫りになった。

上記の困ったコミュニケーションとは、「言葉の問題」、「日本語力不足」、「日本のビジネスマナー・商習慣の知識不足」という。とはいえ、日本人側は「分けへだてなく接すること」、「平易な日本語で話すこと、書くこと」、「あいまいな表現を避け、具体的に伝えること」に気を付けていて、一定の配慮を心がけようとする努力がうかがえる。

「雇用して良かった点」「一緒に働いて良かった点」は、「人手不足の解消」だけでなく、「多様性を感じられたこと」との回答があるから、全体的に前向きの様子だ。

外国人が働く場において摩擦は付き物。文化的差異や宗教、言葉の違いによるコミュニケーションの障壁を乗り越えようとするには、寛容さや歩み寄りという能動的な行為が必要である。それを面倒がると外国人を他者として排除するポジションをかたくなにしてしまうことになる。

偏見の定義で有名な社会心理学者のオルポートの偏見の解消は「接触」であるとの論に従えば、外国人雇用で「困った」という接触が偏見の解消となり、それが多様性を目指す道しるべになるとも考えられる。

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滝沢秀明社長のTOBEが求人募集!で注目「芸能マネージャーってブラック仕事なの?」Number_iが好きなだけじゃ務まらんゾと記者が釘を刺す理由

滝沢秀明社長が昨年夏に立ち上げた芸能事務所『TOBE』の求人情報に注目が集まっています。あのNumber_iや三宅健と一緒にシゴトができるかも!?と、気になっている方も多いのではないでしょうか?ただし、TOBEしかり旧ジャニーズ事務所しかり、「芸能マネージャーのお仕事」には、世の働き方改革とはほど遠いブラックな実態もあるようで…?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

滝沢秀明社長のTOBEが求人募集!でもマネージャー業務はつらいゾ?

Number_i』や三宅健らのマネージメントを手掛ける『TOBE』の突然の求人募集に、周辺はにわかにザワついているようです。

滝沢秀明社長の呼び掛けに、私の知人も「平野クンと一緒に汗を流せるなら…」とサイトにアクセスしようとしたのですが「終日繋がらないんですよ…」と肩を落としていました。

『Number_i』なのかメンバー個々のマネージャーになるのかはわかりませんが、現場にどんな人材が現れるのか、今から本当に楽しみです。

芸能プロダクションの求人募集といって私がすぐに思い出すのは『ジャニーズ事務所』の広告です。

故・ジャニー喜多川さんや故・メリー喜多川さんが存命の頃は通年、事務所御用達媒体の誌面隅っこに、愛想の無い募集広告が掲載されていたものでした。

私が週刊誌記者だった時代は、同僚を捕まえて――

「またジャニーズの募集広告が載ってたよ…こんなに募集をかけるのは現場の労働環境がよっぽど過酷なんだろうな…“アイドルと一緒に過ごせる”と思って採用はされたものの長続きしないんだろうな…」

と酒のつまみでよく論評していたものでした。

実際、テレビや写真スタジオ、ドラマや映画の撮影現場で目にした旧ジャニのマネージャーたちは、その忙しさからでしょうか、いつもどこか虚ろで、覇気のない輩ばかり…というのが私の印象でした。

「ゾンビのような現場マネージャーばかりで、よく仕事が成り立っていけてるな…」と、当時の仲間たちと無駄口を叩き合ったものです。

【関連】ジャニ担記者の「優雅な日常」が崩壊!芸能記者が明かすSTARTO社「アゴアシ廃止」の裏事情…“ストスノ未満”のニュース消滅も?

「要普免」の深い意味。芸能記者との“カーチェイス”も仕事のうち

取材記者と現場マネージャー…仲間同士であり、ある時は敵対関係にもなるこの関係は複雑なものがあります。

現場マネたちの“資質”によって、スクープが簡単に手に入ったり、逆にせっかく掴んだのに永遠に日の目を見ることがないスクープになったりするからです。

例えば、マネージャーとは別に技術に長けた送迎車の運転手を雇っている事務所もたくさんありますが、現場マネが運転手を兼ねる事務所もたくさんあります。

高度なテクニックを持つ現場マネ運転の送迎車に、私たち追跡取材をする側は何度も泣かされたことか…。

技術はもちろんですが、何度も経験するうちにコツを得て、機転が利くようになっていきます。

それまで穏やかだったのに急にスピードをあげたり、逆にダラダラと走ってみたり。普段は車の通行も稀な細い脇道に入ったり、目的地をわからせないように凄い遠回りをしたり…。

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ドラテクだけじゃない「星野源の運転手」がヤバい理由

私が現場で苦労したといえば、『あさが来た』で“五代ロス”なる社会現象を引き起こしたディーン・フジオカ星野源です。

2人とも同じ芸能プロダクションに所属しているわけですが、それぞれの運転手が頻繁に替わっていたのです。

何度か追跡取材をしていると、運転手の運転のクセが把握できます。

ゆっくりと走る者や、スピードのアップダウンを繰り返す人…追いかけるこちら側も、現場で運転手を確認するとその“クセ”に備えて準備をするわけです。

ディーンと源ちゃんの場合、現場マネか運転手かがほぼほぼ数ヶ月単位で交代していました。

所属する全てのタレントと担当する運転手を随時交代させているのかはわかりませんが、こちらが“クセ”を把握する前に、現場には今まで見た事のない運転手が控えているのです。

思いもよらない運転技術に、私たちはその度、あぶら汗を流すことになるわけです。

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日本を滅ぼす「トヨタの大罪」を国税OBが告発。輸出戻し税はトヨタへの補助金、嘘でもデマでもない税逃れ国富収奪30年

トヨタの豊田章男会長が6月3日の記者会見で、自動車の型式認証不正問題を謝罪した。ならばこの際トヨタは「消費税の輸出還付金(輸出戻し税)」についても国民に謝ってはどうか。輸出戻し税はトヨタに代表される輸出企業への狡猾な補助金であり、日本経済衰退の大きな要因になっているからだ。本稿では元国税調査官の大村大次郎氏が、輸出戻し税のカラクリ、下請けいじめの実態、トヨタが長年に渡っていかに日本の国富を収奪してきたかを明らかにする。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:消費税は輸出企業への補助金か(1)(2)

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元国税調査官が暴くトヨタ“もう1つの不正”と「輸出戻し税」のカラクリ

消費税には、輸出還付金(輸出戻し税)という制度があります。

この輸出還付金は、事実上、輸出企業への補助金とさえいえるものです。輸出企業は、消費税を納付していないのに、還付金を受け取っているからです。

なのですが、昨今、ネット上では賛否両論が渦巻いています。「輸出還付金は、輸出企業が当然受け取るべきものである」と主張される方も多くおられるのです。

そこで今回は、この輸出還付金論争について解説したいと思います。

まず輸出還付金の仕組みについてご説明しますね。消費税というのは、不思議な仕組みがいくつもあり、そのうちの一つが、「輸出還付金」というものです。

消費税には、「国内で消費されるものだけにかかる」という建前があります。だから、輸出されるものには、消費税はかかりません。

ところが、輸出されるものというのは、国内で製造する段階で、材料費などで消費税を支払っています。そのため「輸出されるときに、支払った消費税を還付する」という仕組みがあるのです。それが、輸出還付金というものです。

「輸出戻し税はトヨタへの補助金」が嘘でもデマでもない理由

消費税の建前上の仕組みからいえば、この輸出戻し税というのは、わからないことでもありません。輸出企業は、製造段階で消費税を払っているのに、売上のときには客から消費税をもらえないので、自腹を切ることになるからです。

しかし現実的に見ると、この制度は決して公平ではありません。

というより、この戻し税は事実上、「輸出企業への補助金」となっているのです。というのも、大手の輸出企業は、製造段階できちんと消費税を払っていないからです。

消費税がかかっているからといって、下請け企業や外注企業は、価格に消費税を転嫁できません。製造部品などの価格は、下請け企業が勝手に決められるものではなく、発注元と受注企業が相談して決めるものです。

となると、力の強い発注元の意見が通ることになり、必然的に消費税の上乗せというのは難しくなります。

トヨタなどの巨大企業となるとなおさらです。トヨタから発注を受けている業者は、常にコスト削減を求められています。表向きは消費税分を転嫁できたとしても、「コスト削減」を盾に価格を引き下げられることはままあります。

となると、トヨタなどの輸出企業は製造段階で消費税を払っていないにもかかわらず、戻し税だけをもらえる、ということになるのです。

公約「7つのゼロ」は達成率もゼロ。“東京ルール”でウソ実績を捏造する小池百合子氏に都知事の資格はあるか?

7月7日の都知事選投開票まで1ヶ月あまりとなった現時点でも、出馬するのか否かを明らかにしない小池百合子都知事。蓮舫氏という強力な「対抗馬」の登場に、立候補を見送った上での政界引退を予想する声も上がっています。そんな中にあって、小池氏が2016年に掲げた公約「7つのゼロ」に注目しているのは人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは『きっこのメルマガ』で今回、小池氏が達成したと主張する「ペット殺処分ゼロ」が捏造であることを指摘するとともに、東京都の主権を都民の手に取り戻すことこそが重要と説いています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:実現した蓮舫さん待望論!

東京都の主権を都民の手に取り戻す。蓮舫氏の当選がもたらす数兆円規模の利益

あたしは「X」という呼び名がどうしても馴染まないので、今も「ツイッター」や「ツイート」という言葉を使っていますが、2週間ほど前の5月22日、あたしは以下のツイートをしました。

きっこ @kikko_no_blog

6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選で、隠れ自民党の小池百合子やその他の有象無象に大差をつけて立憲民主党が完全勝利を果たすには、蓮舫議員が参院議員を辞任して出馬するしかない!立民がここまでやれば野党への期待度が低く投票に行かない無党派層にも立民の本気度が伝わり、必ず勝利する!

午後8:15 2024年5月22日

https://x.com/kikko_no_blog/status/1793239280518885745

すると、このツイートから5日後の5月27日、蓮舫さんが都知事選への出馬を発表したのです!あたしは蓮舫さんと相互フォローをしているので、蓮舫さんがあたしのツイートを読んだ可能性は高いですが、だからと言って、あたしのツイートを読んで「良し!都知事選に出馬しよう!」と決意した可能性などありえません。

そもそも出馬には様々な準備や所属政党とのすり合わせが必要ですから、今回の出馬はもっと以前から水面下で進められていたはずです。それに、現職の参議院議員である蓮舫さんが、国会議員を辞職してまで臨む都知事選なのですから、ある意味、これは一世一代の大バクチです。そのため、出馬を決意するまでに葛藤もあったと思います。

そんな時、あたしのツイートを蓮舫さんが読み、少しでも「よっしゃ!」という気持ちの後押しになったのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

…そんなわけで、2016年の都知事選に「7つのゼロ」という公約を掲げて鳴り物入りで出馬した元自民党の小池百合子氏は、約366万票もの圧倒的な得票を得て、初当選を果たしました。2位の宇都宮健児氏が約84万票、3位の山本太郎氏が約65万票でしたので、まさに「ひとり勝ち」でした。

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仕事の半分以上が「不貞行為の立証」。浮気調査のプロである現役探偵はそもそも浮気をどう考えているのか?

とある調査結果では、男性の67.9%、女性の46.3%が経験あるという浮気や不倫。当然ながらこれら不貞行為は法定離婚事由の一つとなりますが、「浮気調査のプロ」である探偵は、そもそも浮気に対してどのような感情を持ち仕事に当たっているのでしょうか。今回のメルマガ『探偵の視点』では現役探偵の後藤啓佑さんが、14年間の探偵生活で得たという浮気に対する考え方を綴っています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:浮気に対してどう考えているか

浮気に対してどう考えているか

探偵という仕事の半分以上は「不貞行為の立証」です。いわゆる浮気調査で、男女の接触を撮影するという仕事内容です。

そういった仕事をやっていく中で考えるのが「浮気は悪なのか」という答えの無いテーマです。

僕自身、14年もの間、クライアントの話を聞く、同業の話を聞く、時には対象者の話を聞く、ということを繰り返してきました。

“浮気”と一口に言っても、そこへ至るまでの動機や状況は様々。

妻を裏切り家を出て、子供の面倒も見ずにお金も渡さない。浮気相手の女性の家を渡り合く…。そんな男性の浮気もあれば、10年間ずっと夫に無視され、離婚したくても許してもらえず、たまたま外で会った男性と一晩だけ共にしてしまう。そんな主婦の浮気だってあります。

極端に社会通念上“悪”と思われる浮気もあれば、異性に走るのもしょうがないだろうというシチュエーションからくる浮気もある。

浮気の動機や状況は、本当に人それぞれです。しかし、そうやって形が変わる浮気も、法的に“不貞行為”として見てみれば全て同列に「離婚事由」になる。法的には“いけないこと”と定義され、争えば不利になります。

では、僕は探偵として“浮気”に向き合った時に、このことをどう捉えているか?浮気は絶対に“悪”なのか?これを考えてみたいと思います。

結論、“悪”です。個人的には“覚悟”の問題だと思っています。

どういうことかと言うと上記に書いたように、どんな状況だろうが、配偶者を持つ者が他の異性と性交渉をすれば、それは“不法行為”で一旦は離婚事由になります。

日本で20年以上生活していれば、“離婚事由”や“不法行為”という言葉は知らなくても“浮気”をポジティブに捉える方はいません。

さらに言うと、婚姻という“契約”をしたのであれば、不貞行為が離婚原因になることは法的にも道徳的にも把握しているはずです。

どんなに辛い状況でも、このことを知らないふりして“浮気で現実逃避”するのは罪です。つまり、“浮気の動機や状況”の“言い訳”はたくさん並べられますが「浮気が“社会通念上悪いこと”だと知らなかった」とは言えないわけです。現実にこれを言っている人はいないでしょう。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

小池都知事が子作りゴーサイン「東京都の婚活マッチングアプリ」に懸念されるトラブル…「利用者が学歴詐称」は2位、では1位は?

未婚化・少子化対策の切り札として、東京都が独自の「婚活マッチングアプリ」を(税金で)開発していることが物議を醸している。今年夏の本格リリースを(税金で)めざすとしているが、都の“おせっかい”に対するネットの反応は冷ややかだ。代表的な意見をランキング形式でご紹介しよう。

小池都知事のおせっかい?婚活マッチングアプリ「独自開発」が物議

東京都が独自に開発を進めている、結婚支援の「AIマッチングアプリ」がネットの物議を醸している。朝日新聞NHKが相次ぎ報じたことから注目されたもので、本格サービス開始はこの夏を予定。すでに昨年末から、都の交流イベント参加者らがWeb版を先行利用しているという。

近年、民間で人気を集めるマッチングアプリは、オンライン上で結婚相手を探すためのサービス。そんな中、都が独自アプリの差別化ポイントとして打ち出したのが「厳格な本人確認」だ。

ユーザーは氏名・生年月日はもちろん、年収、最終学歴などを正確に登録する必要がある。源泉徴収票や独身証明書、写真付き本人確認書類を提出し、運営との事前面談も行わなければサービスを利用できないという。運営は民間業者への委託となる。

だが、この東京都の“未婚化・少子化対策”、残念ながら歓迎よりも批判の声が多いようだ。

「マッチングアプリ業界では、すでに民間運営の『タップル』や『Omiai』、『ゼクシィ縁結び』といった有名どころが人気を集めています。この手のアプリはユーザー数がそのまま出会いのチャンスに繋がる面があり、『わざわざ都が税金を投入してやることか』という批判が数多く見られます。いまやユーザーの年代・属性を『30代以上のシングルマザー』のように細かくセグメントしたアプリも無数に存在しますし、出会い目的ではなく結婚前提の人には、昔ながらの結婚相談所もありますからね。わざわざ東京都がしゃしゃり出てくる意味がわからない、税金の無駄遣いだと感じる人が多いのはしかたがありません」(ネットメディア編集デスク)

類似のアプリやサービスはすでに民間に多数存在している。それにもかかわらず「結婚したいのに結婚できない」という人々を、東京都の「独自アプリ」が救える可能性は低い。未婚化・少子化対策という目的は正しくても、やり方が致命的に間違っているということか。

SNSや掲示板では、都の独自アプリが早くも“ネタ化”しており、今後起こりそうな「事件」や「トラブル」を予想するユーザーが多数出現。そこで厳密な集計ではないが、どんな声が多いかをランキング形式で見ていくことにしよう。

 

小池都知事謹製「マッチングアプリ」で起こりそうなこと10選(ネットの予想)

1位:税金が中抜きされ、アプリ開発だけで力尽きる

いまネットで最も多く見られるのは、「税金の無駄遣い」という批判や、アプリ開発業者による税金の“中抜き”を危惧する声だ。

「国や自治体がつくるアプリってたいていクソオブクソだからな」「公務員の“やってる感”に税金投入するのマジでやめろや」「TOKYOふたりSTORYはどうなったんだ」といった意見が多数みつかる。

「TOKYOふたりSTORY」は東京都が以前から運営する婚活支援サービス。TVでは「最近始まった」AIマッチングサービスとして報道されることもあるが母体は2018年から存在。これまでにいくら税金が投じられどれほどの成果があったのかは闇の中にも関わらずアプリ開発にまで手を出してしまった。

2位:ユーザーの学歴がほとんど「カイロ大卒」になる

小池都知事が学歴詐称問題に揺れていることから、都の独自アプリが本格的にサービスを開始した場合、ユーザーが学歴に「カイロ大学卒業」をイタズラ登録するトラブルが相次ぐのではないか?との予想も非常に多くなっている。「ユーザーの学歴詐称に対して、運営がどう対応するのかが見物」といった皮肉が効いたコメントも。

【関連】小池都知事と瓜二つ「AIゆりこ」に感嘆の声!「アラビア語は喋れるの?」「これ税金で作ったん?」神か悪魔かネット議論白熱

3位:利用のハードルが高すぎて誰も使わない

そんな学歴詐称を防止するためにも(?)、都の独自アプリはユーザーに対して厳格な本人確認を実施する方針。ただ、写真付きの本人確認書類や年収証明の提出はまだしも、運営との面談まで必須というのはいかにもハードルが高い。そのため、「マッチングアプリのメリットであるはずの気軽さがまったくない」「こんなの誰も使わないでしょ」といった指摘が相次いでいる。

4位:利用価格が高すぎて炎上/利用価格が不公平で炎上

報道によれば、都はマッチングアプリのユーザーから利用料を取ることも検討しているようだ。この種のサービスにおける課金には、利用者の“真剣度”がアップするというメリットがある。

だが巷では、「行政のサービスなのに金を取るのか…」「そもそも利用のハードルが高いのに、利用料を取ったらそれこそ閑古鳥が鳴きそう」といった意見が少なくない。だからといって、民間のように利用料を「男性>女性」に設定すれば、それはそれで男女差別と炎上するだろう。

「うまずして何が女性か」発言の気持ち悪さ。数少ない女性大臣が“女性蔑視”の思考回路を持つニッポン

6月2日に行われたメキシコ大統領選で当選を果たし、同国初の女性大統領就任を決めたクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長。大統領の座を争ったのは同じく女性の上院議員でした。翻って日本を見れば、政界を含め指導的地位にある女性の割合は極めて低いのが現状です。女性が活躍する国と我が国の違いはどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合さんが、「クオータ制」に注目し日本が「女性活躍後進国」である理由を考察。その上で、呆れるほど女性問題に無関心な日本社会に対する率直な感情を綴っています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:女性への無関心の“謎”

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

女性への無関心の“謎”

女性の大統領が、“また”誕生しました。

クラウディア・シェインバウム氏。メキシコ国立自治大学とアメリカのカリフォルニア大学バークレー校で物理学やエネルギーを学んだ才媛です。博士論文のテーマは、メキシコの公共交通機関におけるエネルギー利用についての分析だとか。

また、2018年から23年まで、女性およびユダヤ系として初めてメキシコシティ市長を務めるなど、政治家としての経験を積んできました。市長時代には、市内の交通渋滞緩和のため、200キロメートルにおよぶ自転車専用レーンの設置、公共交通機関への補助金の増額などさまざまな施策や制度を導入し、科学者政治家としての手腕を発揮しました。

そして、今回の大統領選に挑んだわけですが、対立候補も女性。事実上女性同士の一騎討ちで、野党連合のソチル・ガルベス前上院議員か、シェインバウム氏か?と去年から盛り上がっていたのです。

日本でも2021年の自民党総裁選の時には、野田聖子氏と高市早苗氏が立候補し、初めて見る景色に「日本も変わるかも」と期待が高まりました。が、結局、変わらなかった。むしろ後退というか、悪化したようにさえ思えます。

先日の上川陽子外相の「うまずして何が女性か」発言は、申し訳ないけど気持ち悪かった。紅一点の組織にありがちな、発言とも言えます。

「マスコミが作り上げた失言」との意見も識者たちから出ていましたが、「うむ」と、「何が女性か」をセットで使う思考回路を、女性活躍後進国の数少ない女性大臣がお持ちだという事実には、悲しくなりました。だから日本は変わらないのだよ、と。日本はどんどんと世界に置いてけぼりをくらっている。そう思えてなりません。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

日本はニューヨーカーからどう見られているのか?世界各国をクラスメイトに例えて分かった日本の笑えない立ち位置

10年ほど前から量産され始め、現在も高頻度で目にする「日本礼讃」番組。それらのプログラム曰く「日本は世界中の人々から大人気」とのことですが、はたしてそれは真実なのでしょうか。今回のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』ではニューヨークの邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋さんが、日本人もしくは日本という国がニューヨーカーからどう思われているかを紹介。さらに世界各国を「クラスメイト」に例え、その立ち位置を分かりやすく解説しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:日本は世界にどう思われているか / あるいは、世界をクラスにたとえてみたら

日本は世界にどう思われているか / あるいは、世界をクラスにたとえてみたら

日本の報道番組やバラエティ番組などで“【JAPAN】は世界から非常に好意的に思われている”とよく見ます。日本は世界の人々に「素晴らしい国」だと思われている、とマスコミは口を揃える。実際、日本の日本人から「日本は世界ですごく人気あるんですよね」ともよく聞かれます。

果たして、実際はどうなのか。

結論はありません。そんな“好意的”を数値化できるデータはこの世にはない(たまにネットニュース等で「世界に良い影響を与えている国ランキング」とかのアンケート上位に「JAPAN」がランキングされているのを見たことあるぞ!!”…という反論については、長くなるので次週、言及します)。

まず、ジャンルにもよります。「政治」的な側面なのか、社会、文化、エンターテイメント、スポーツと場面場面によって各国の印象は変わってくる。中華料理は好きだけど中国に住みたくない!という友人を少なからず僕は知っている。

それに加え、評価する側の「国」にもよって変わってきます。言うまでもなく一般的に「トルコ」や「台湾」は親日国と知られますが、「中国」「韓国」は反日国として報道されることが多い。対象が違うと印象も違う。

「ジャンル」にも対象の「国」にもよるので「世界から見たNIPPON」がどう映っているのか、一義的には言えない。もちろん「個」にもよります。「日本人、大っ嫌い!」なベトナム人も絶対いるはずだし、ひょっとしたら「日本最高!」って思っている北朝鮮人もいなくはない(かもしれない)。世界は例外でできあがっている。

それを踏まえた上で、僕個人という小さなデータがNYという限定された街で、あくまで日常生活の中で感じた「社会的」な面から、「日本」もしくは「日本人」がニューヨーカーからどう思われているか、感じたままに伝えたいと思います。四半世紀暮らし、日々ニューヨーカーと触れ合う仕事をしてきて感じたままに。

個人の主観であると同時に世界の人種・国籍が最もマージしているこのニューヨークという街は、最高のサンプルが採れる場所でもあります。採るとしたら、ここしかない。世田谷区とほぼ同じ面積に、全世界すべての国籍・人種・文化・宗教がひしめいている。比喩的な意味合いではない“世界の縮図”はここを置いて他にはない。

で、本題。「日本が世界で評判がいい!」「日本は世界で好かれている」という日本の報道が本当なのか、どうか。

結論から言うと、大筋、間違ってはいない…、と思います。

どの人種と接しても、好意的に思ってくれている人の方が比較的多い。世界各国の国籍のイエローキャブドライバーは「日本人か!オレ、行ってみたいんだよ!」「日本人っていい人が多いねー!」とよく声をかけてくれます。営業トークだけとは思えない。

全体的に好印象を持ってくれている、と言っていい。悪いイメージはほとんど聞かない。

この記事の著者・高橋克明さんのメルマガ

そこらへんにいるスライム倒すことを目標にするとちっとも楽しくないワケ

充実した人生を送るために、目標を決めることは重要ですよね。しかし、目標の立て方を間違えてしまうと途端に、達成までの行動が楽しいものではなくなってしまうことがあります。メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は今回、目標の立て方について伝授しています。

自分の夢は、達成不可能?だから何だ!という話

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

さて皆さんは、何か目標を決める時にどのように決めていますか?

人生において目標は重要ですよ。

人間は目標に対して無意識にツッコミをいれてしまう!

目標がないと平地でふらふらと生きている感じになって、どこにもたどり着けないままどんどん老いてしまいます。

例えば

「あの山に登るぞ」

「あの池に行くぞ」

「あの海までたどり着くぞ」

という目標を定めると、1日1日、1歩1歩…と歩いていくことになります。

すると元の所からかなり遠くても良い所までたどり着いたり、その中で筋肉を含めていろいろ成長していたり、良いことがあるのではないでしょうか。

また、例えばマンガやゲームでも「今日中に何かやるぞ」と目標を決めて人間は動きます。

魔王を倒す、国を統一する、誰かに好きになってもらう、というような目標があるからこそ楽しくワクワクして読んだりプレイしたりすることができるのです。

目標がないとハリのあるゲームやマンガになりません。

これは人生も同じで目標は重要です。

しかしながら目標には落とし穴があります。

人間は目標を考えた直後に

「いや、でもこれ無理かな」

「いや、でもこれできないかな」

とストップを掛けてしまう自分がいるのではないでしょうか。

これは多くの人が陥る状況で、例えばあと3ヶ月間に10キロ痩せたいと言っても

「10キロは無理かな」「もうちょっと減らしておこうかな」とか、

部長に出世したいと思っても「でも部長は無理かな、課長ぐらいにしとくか」とか、

もしくは年収どのくらい達成したいって思ったとしても「ちょっと無理かな」と思ってしまいます。

このように目標には必ず実現可能かどうかというツッコミとか横やりが入るものです。

創業60年の老舗おにぎり専門店が、なぜ今になって8時間待ちの行列ができるようになったのか?

創業60年の老舗でありながら、いまでは最長8時間待ちの人気店になった「おにぎり専門店」。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、その2代目店主のインタビューから、日本一になった秘訣を紹介しています。

おにぎり専門店「ぼんご」日本一の秘訣は「人」にあり

東京・大塚に店を構えるおにぎり専門店「ぼんご」。創業60年を超える老舗ながらSNSを中心に幅広く取り上げられ、いまでは最長8時間待ちの日本一の人気店に成長しました。2代目店主であり、今日の発展の礎を築いた右近由美子さんに、日本一の秘訣を伺いました。

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──日本一賑わうおにぎり専門店があると伺い、やってまいりました。本日も平日にも拘らず、開店前から長蛇の列ができていますね。

〈右近〉
東京の大塚に暖簾を掲げるおにぎり専門店「ぼんご」は1960年に創業した、カウンター12席のみの小さな老舗です。

近年はテレビ番組やSNSを筆頭に数多くのメディアが取り上げてくださり、3、4時間の行列は当たり前。休日は8時間お待ちいただくこともしばしば。ありがたいことに、地方や海外からもわざわざ足を運んでくださいます。

──多くの人を惹きつけるぼんごの魅力を教えていただけますか。

〈右近〉
大きな特徴は、「握らないおにぎり」でしょうね。おにぎりは握るからおにぎりなんですが、ついつい力を入れすぎる余り、固い食感になってしまいがちです。

一方、ぼんごでは寿司職人が親指でくぼみをつくってシャリに空気を入れるように、真ん中に穴を開けて空気を含ませてあげる。あとは数回ふんわり握ることで、口に入れた瞬間、お米がやさしく溶ける食感が実現するんです。

それから、新潟・岩船産のコシヒカリ、九州・有明海産の海苔、沖縄産の塩など素材にはとことんこだわっています。具材も豊富で、鮭をはじめとした定番から、ペペロンチーノ等のアレンジされたものまで全57種類に及びます。

でもね、老若男女問わず並んでくださる一番の理由は、商品のおいしさではないと思っています。私たちはおにぎりを通して、人と人との繋がりを届けているんです。

──ああ、人と人との繋がり。

〈右近〉
ぼんごでは、見ず知らずのお客様同士が自分の地元や家族の話で盛り上がり、仲睦まじく食事するケースが見受けられます。例えば、あるお客様が味噌汁を飲むや否や「祖母の味を思い出す」と呟くと、別のお客様が「ほんとだ!」って和気藹々と会話が始まる。そうした人の温もりや昔ながらの哀愁漂う空気感こそが、当店の魅力なのではないでしょうか。

最終的には「お袋の味」という掛け替えのない存在には敵いません。だから、従業員にはよく言うんです。「ものを売るんじゃない。お客様に心を配るんだよ」って。並んで待つ方々にお水を配ることもその一つです。

商いは人あってのものですから、最高のおにぎりを握るだけでは駄目なんですよ。

(※本記事は月刊『致知』2024年6月号 連載「第一線で活躍する女性」より一部抜粋・編集したものです)

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