イランにミサイル攻撃か。中東に波及するウクライナ戦争の火の手

ようやく重い腰を上げ、主力戦車のウクライナへの供与決定を発表したドイツ。他の欧米諸国からの供与分も含め300両以上の戦車がウクライナへ送られるとの報道もありますが、今後戦局はどう変化してゆくのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、プーチン大統領が実現を狙う「ロシアにとって有利なシナリオ」を推測。さらに米中の今後の関係が、ウクライナ戦争の行く末を大きく左右する理由を解説しています。

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ロ軍の人海戦術に対抗し、ウ軍に戦車「レオパルト2」供与決定。今後の戦況を予測する

ロ軍が人海戦術でウ軍を押し、それに対抗するためにウ軍に欧米戦車が供与されることになった。今後の戦況を検討しよう。

ロ軍本体も、1ケ所に大量の歩兵を集めて、波状攻撃をする人海戦術を実行し始めた。ウ軍も対抗上、戦闘員を集めているが、人命重視のウ軍は押されている。ロ軍より優秀な兵器が必要であり、ゼレンスキー大統領は、欧米戦車、欧米戦闘機、長距離弾道弾などを切望していた。

この内、欧米戦車の供与が決まった。ロ軍はウ軍に戦車到着までに大規模攻勢を仕掛けて、ウ軍を攻撃する必要になっている。

バフムト方面

ロ軍・ワグナー軍はソルダーを占領し、ウ軍は撤退している。ソルダーの西にあるシイル鉄道駅を中心としたエリアに陣地を作ったが、ワグナー軍はそこに攻め込み、ウ軍はT1503号主要道の西側まで後退した。

その後、バフムトフカ川までロ軍は来たが、その渡河でロ軍は大損害を出して、補充が効かなくなり、そこで停滞している。渡河するために浅い場所を選んだが、そこがボトルネックになっていて、ウ軍砲撃隊に狙われたようだ。やっと、ウ軍の防衛体制の準備が整い、攻撃を止めることができたようだ。

ブラホダテやクラスノ・ホラなどのバフムトの北側にもロ軍は昼夜の攻撃を人海戦術で実施してくる。ウ軍は防戦しているが、疲労困憊状態であり、一層の増援が必要になっている。この少し西のパラスコビウカにもロ軍が前進してきた。しかし、ここでも人員の損害が大きく、人員補充ができなくなったのか、攻撃が鈍ってきた。

バフムトの南側のクリシチウカ、アンドリウカへもロ軍が攻撃・占領して、西にあるヴァフレダールにロ軍が攻めてきたが、ここはウ軍が防衛している。

ここで止めないとコンスタンティニフカを取られる。コンスタンティニフカは、バフムトへの補給路上であり、ここを取られるとバフムトへの補給が難しくなる。このため、執拗にロ軍は攻めてくる。そして、まだ南側のロ軍は、人員補充が効いているので、人海戦術攻撃を止めない。

もう1つ、ロ軍は、地上部隊に航空支援もしているが、多数のヘリや攻撃機が撃ち落されている。空軍も損害無視の航空支援になってきたようである。1日でロ軍は、1個大隊程度の兵員を失っているが、気にしないようで、どんどん部隊を投入している。

その結果、ワグナー軍の約5万人の戦闘員のうち、現在、前線で戦っているのは1万人だけになり、残りはすべて殺されるか、行方不明になるか、脱走するか、投降したという。それでも攻撃しているので、その内、ワグナー軍はロ軍に吸収されることになる。

その大きな損耗で、ロ軍とワグナー軍が攻撃の戦局を開いたようであるが、ドネツクのブレホダールにロ軍海軍機械化歩兵部隊が攻撃したが、ウ軍機甲部隊の反撃で大損害を出したようであり、撤退するロ軍を追撃して、パブリフカを奪還した。

ロ軍の勝てる方法は、損害無視の人海戦術しかないようであるが、逆に、それに対応したウ軍の人的被害の少ない防御体制が確立していない段階である。このため、ウ軍は苦しくなっている。

ゼレンスキー大統領も、前線の状況は依然として「極めて深刻」であり、東部ドネツク州で顕著だと述べた。

大量の人員が攻撃してくるので、重機関銃などを水平に打つなどの方法を取っているが、ウ軍の機関銃場所を確定されて、ロ軍の砲撃を受けて人的損害が出ている。

攻撃場所を自在に変えられるゲバルト対空戦車や歩兵戦闘車などの自走機関砲を使い人海攻撃をかわしながら、場所を変えられることが必要であろう。要するに、ロ軍砲撃の餌食にならないことである。

そして、ロ軍の攻撃が下火になるのは、人員の損害が大きくなり、人員補充が効かなくなる時である。そこまで、ロ軍は突撃をしてくる。

 

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「若者の活字離れ」という大ウソ。あの『週刊朝日』が休刊に追い込まれた訳

日本最古の総合週刊誌として知られ、昨年2月に創刊100周年を迎えた「週刊朝日」の5月末での休刊が発表され、業界に衝撃が広がっています。その理由として「若者の活字離れ」を上げる声も聞かれますが、果たしてそれは正答なのでしょうか。今回のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、現代の若者は「活字を使う形態が変わっただけ」であり、決して活字から離れてしまったわけではないという事実を実例を上げつつ解説。その上で、「週刊朝日」が休刊に追い込まれた真の理由を考察しています。

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週刊朝日の休刊に関しての一言 活字文化はなくなるの?

活字文化が無くなってきた、若者が活字を読まなくなってきたということを言われるようになって、かなり時間が経ちました。もう「活字文化」などと言うこと自体が「何をいまさら言っているのか」というような感じになっています。

実際に活字文化そのものというか「本」の売れ行きは悪くなっており、同時に、本屋もほとんど潰れてしまっています。

またほとんどが漫画になってしまい、営業している本屋においても活字の本の占める割合が徐々に少なくなっているということになるのではないでしょうか。

では、本当に「活字文化」はなくなってしまっているのでしょうか。

あえて申し上げて、私の肌感覚であり、なおかつ、正式な数字などがあるわけではありませんが、実際に私の感覚としては若者は「活字は読んでいる」という気がします。

実際に本は読まななくなったのではないでしょうか。電車やバスの中で、スマホでゲームをしている若者を見ることはそれほど難しくはありませんが、現在文庫本で本を読んでいる学生を見ることはほとんどありません。

私ごとで恐縮ですが、学生服の左ポケットには、ちょうど文庫本が入る大きさだったので、電車の中の時間は非常に楽しい時間で常に本を読んでいたという記憶があります。

中学生当時は司馬遼太郎や山岡荘八の歴史小説を常に読んでいました。

今、歴史小説作家をやっていられるのも、この時の「遺産」ではないかという気がします。

しかし、残念ながら、今の若者はそのような本を読んでいないという気がします。

しかし、では歴史を知らないのか、または勉強をしていないのかというとそうではありません。

現在の若者は現在の若者なりに知識を蓄え勉強しているのではないかと思います。

現在大学の仕事を手伝っていて、その仕事の中で、残念ながら偏差値的にはそれほど高くない学生と話す機会が少なくありません。

しかし、偏差値的に高くないとはいえ、彼らが何も考えていないというのであありませんし、また勉強していないというのとも異なるのでないでしょうか。

実際に「学び」とは「何から学ぶか」といういうように「学ぶ対象」を制限するものではありません。

そのような話ではなく「森羅万象統べてから学ぶ」ということがあり、その学びにおいて、特に大きな違いはないということになるのです。

では、現代の若者は何から学んでいるのでしょうか。それは「YouTubeなどの動画」であり「漫画」であり「アニメーション」であり、そして「ゲーム」の中から学んでいるのです。

このように書くと「ゲームから学べるはずがない。遊んでいるだけだ」というようなことを言う人がいます。本当にそうでしょうか。

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ホラン千秋が見落とした「年収と視聴率」の不吉な法則!? 4億円でも1億円でも“ギャラの話”が業界タブーな訳

週刊誌で「年収4億円」生活を報じられた、タレントでキャスターのホラン千秋さん(34)。本人は「そんなに稼いでいない」と否定しましたが、これに便乗した他誌が「実際には1億5,000万円」「いや1億2,500万円から2億円の間」など推定額を算出したことで、さらに報道がヒートアップしています。これに関して、ホラン千秋さんがMCを務める報道情報番組『Nスタ』(TBS系)の今後の視聴率を不安視するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。かつて、小川彩佳さん(37)や加藤浩次さん(53)もハマった「ギャランティ」にまつわる不吉なジンクスとは?

なぜホラン千秋は「ギャラ話」に反応してしまったのか?

何気無くSNSを覗いてみると、芸能マスコミの間でホラン千秋の年収が話題になっていました。

報道とバラエティ番組を両方務める“2刀流”タレントの彼女の年収で何故こんなに“楽しそう”なのかと不思議に思っていたら、どうやら発端は『Smart FLASH』が報じた“ホランの年収は4億円”という記事だったということがわかりました。

ホラン本人がこの記事に不満なら、所属事務所が得意の“寝技”で編集部をギャフン!と言わせてしまえば済む話ですが、本人が公の場で「そんなに稼いでいないのに、4億なんて書かれて…」と発言したことで一気に空気は穏やかなものではなくなってきた様相です。

どうしても“年収4億円”という数字を世の中から抹消する必要があったようですね。

『Nスタ』のMCを務めていながら、『news23』小川彩佳や『スッキリ』の『極楽とんぼ』加藤浩次らが自らのギャランティが世の中に知れ渡ってしまうとその番組は視聴率を落としてしまうという現実を理解していなかったのでしょうか。

報道番組や情報番組のMCは、生々しいプライバシーをさらけ出すと、必ずと言っていいほど地下深くへ沈んでいってしまうものなのに…。

この『~FLASH』の記事に、“いい加減なことを書くな!”と言わんばかりに噛み付いたのが『週刊ポスト』と『週刊新潮』でした。

『~ポスト』は本当の年収はその半分以下の大よそ1億5,000円だと報じ、『~新潮』は額を限定せず1億2,500万円から2億の間だと報じました。

こんな2誌から指摘されてしまった『~FLASH』の反論が楽しみです。

『~新潮』の記事で思わず苦笑いしてしまったのが、所属事務所が“ギャラの配分が所属タレントに手厚い、良心的な芸能事務所”と記されたところでした。

民放キー局のプロデューサーから聞いたように書かれていますが、私にはまるで事務所の顔色をうかがったような書きっぷりのように読め、少しだけ不愉快になってしまいました。

詳細を分析していることから、実際の年収は1億円を少し超えるぐらいの数字が妥当のようにも思えますが、それであのシンプルでヘルシーな弁当を持参するわけですから貯金は増える一方でしょうね。

もし私がホランのような立場だったら、忙しい報道局スタッフにも届くようなケータリング・サービスを1ヶ月に1回ぐらい提供しているような気もしますけれど…。

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車のナンバーに深い意味。ホラン千秋にまつわる思い出

ホラン千秋といえば、私は外部からのタレコミもあって少しの期間彼女の追跡取材をしたことがありました。

スタートは、平日夕方に必ず所在がわかっているTBSからで、ホランが局に入ってくるのはおおよそ本番3時間前、地下駐車場に滑り込むホランの移動車輛を眺めながら“あの手作り弁当は車の中? 楽屋に着いてから食べるのか?”といらぬ想像をしたものです。

ホランの移動車輛のナンバープレートは、彼女にとってとてもメモリアルな数字の並びでした。

芸能記者の仕事を始めてから、私は車のナンバーに関して本当に敏感になったのです。

そこにはタレントの思いが詰まっているような気がして…。

さて、『~FLASH』の“年収4億円”という額は、おそらく記者が想定した数字ではないような気がします。

週刊誌と芸能プロダクションが揉める大概のパターンは、記事のタイトルに関するものがほとんどです。

ひとつの記事のタイトルを決めるのは編集者の仕事です。

編集者は雑誌を売るため、事実を多少誇張して表現するのが常でしょう。

タイトルだけで雑誌を買わせなくてはならないわけですから、読者の憶測や妄想を生む最大限の言葉を使って派手な見出しをつけるわけです。

現場を歩き回ってようやく記事にできた事実とタイトルとのギャップに、私たち記者は時々腑に落ちない悶々とした気分を味わったものです。

そしてそのタイトルが、何度となくトラブルを発生させるのですが、この時真っ先に矢面に立たされるのは私たち記者なのです。

そんな苦々しい思い出が走馬灯のように脳裏に蘇ってきました。

さて、今日も『Nスタ』終わりのホランはどちらのルートで帰るのでしょうか。

途中にはあのスーパーで、あのランチの材料を買ったりするのでしょうか…なんだか急に気になってきてしまいました。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

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生物学者・池田教授が解説。ワクチン接種者が心筋炎や心膜炎になり易いワケ

2回目までのようには上がらない新型コロナワクチンの接種率。オミクロン株については、接種しても感染を防げないのは専門家も認めているところで、ワクチンとしての役割に疑問を感じている人が多いのではないでしょうか。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田清彦教授が、生物学者として「mRNAワクチン」がなぜ効かないのかを考察しています。まずは、どのようなメカニズムでウイルスを撃退するのか、従来ワクチンとの違いを解説。その仕組みが故に心筋炎や心膜炎を引き起こす「欠陥ワクチン」であるとの疑いを深めています。

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生物学者として考察。新型コロナワクチンはなぜ効かないのか

新型コロナワクチンを3回も4回も接種しても感染する人が後を絶たない。ワクチンはなぜ余り効かないのだろう。新型コロナウイルスは一本鎖RNAウイルスという極めて変異しやすい病原体で、ワクチンを開発しても、ウイルスがどんどん変異していってしまうので、これを制圧するのは難しい。

一方で、ワクチンで制圧できる感染症もある。天然痘ウイルスは二本鎖DNAウイルスでほとんど変異しないため、ワクチンは極めて有効であり、種痘のおかげで天然痘という感染症は人間社会から排除されてしまった。ウイルスがワクチン耐性を獲得することができなかったのである。

新型コロナウイルスに対して日本で主に使われているワクチンは、ファイザー製とモデルナ製のmRNAワクチンで、これは抗原である新型コロナウイルスのスパイクタンパク質を、接種したヒトの体の中で作るように設計されている。通常のワクチンは生ワクチンにしても不活性化ワクチンにしても、病原体そのものを病原性が無くなるように処理して使うわけで、いずれにせよ、抗原は外部から注入される。これに対して、mRNAワクチンはワクチンを接種した人が自身の体の中で、抗原を作るところがユニークである。

当初、mRNAワクチンは安全だと言われていたが、他のワクチンに比べて副作用の頻度が高い。例えば、接種後に心筋炎や心膜炎を発症する人が時々いる(若い人に多い)。もしかしたら、mRNAワクチンそのものの作用機序に何か根本的な欠陥があるのかもしれない。最初にそのことを記してみたい。

mRNAワクチンは脂質ナノ粒子というカプセルの中に、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の情報を持ったmRNAを封入して、これを筋肉に注射する。ナノ粒子は細胞膜と親和性が良く、細胞膜にくっついて、ここから細胞の中にmRNAが入り込む。

このmRNAは新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の遺伝情報を持っていて、細胞内のリボソーム(タンパク質を作る工場)で、スパイクタンパク質を作る。2価タイプになる前のワクチンは、武漢株のウイルスに基づいて作られているので、当然作られるスパイクタンパク質も武漢株のものである。このスパイクタンパク質を抗原として作られる抗体は、武漢株に対しては有効でも、大きく変異したオミクロン株に対しては余り効かないのは、前回少しふれたが、詳しい話は後述する。

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官僚出身のカン違い議員。自民党・細田博之衆院議長の許せない「セクハラ疑惑」

旧統一教会との浅からぬ関係や、政治記者へのセクハラ疑惑が取り沙汰されても、公開の場での説明を拒否し続ける細田博之衆院議長が、衆院議院運営委員会で非公開の質疑に応じました。裏でコソコソ動く様子そのものが疑惑の信憑性を高めていると、本人はみじんも思わないようです。そんな細田氏を見て「おじさん改造講座」を思い出すと語るのは辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、『週刊文春』の30年前の人気企画に登場した等身大の“下品な”おじさんたちと細田氏を重ね合わせて、哀れんでいます。

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細田博之を許すなかれ

安倍晋三が亡くなっても、後継者が決まらないためか、その派閥を安倍派と称しているが、この派閥のその前の呼び名は細田派だった。統一教会のトップを礼さんした細田博之がボスだったからである。この細田が議長となって自民党から離れているため、自民党は彼の統一教会疑惑と、さらにはセクハラ問題から逃げている。

後者は『週刊文春』が報じたもので、深夜に女性記者を自宅に誘った疑惑である。統一教会だろうが何だろうが票になれば構わないという自民党議員の体質とセクハラは同根なのだろう。

その哀れな疑惑を読みながら、かつて、同じく『週刊文春』で評判になった「おじさん改造講座」を思い出した。OL委員会を主宰した清水ちなみと私は後で『会社の真実』(第三書館)という本を出した。30年前の本だが、細田をその下品な例とするおじさんたちの体質は全く変わっていないのだろう。

『改造講座』で彼女たちは「これを読むとおじさんはね、『OLは恐い』と言うけれど、私達は怒る前に本当は泣いているのね」と告白している。証券会社に勤める24歳がこう語る。

「社員旅行で恐怖のチークタイム。浴衣にスリッパで踊り終わる直前、私の耳元に囁くように『幸せかい』と言ったタカダ!げろー。幸せなわけねーだろ、ばーか」

製紙業の26歳はこんな悲喜劇を挙げる。

「バスの中で酔ってごきげんだったイノウエ部長は、ハゲてる嫌われもんの専務に向かって、恐ろしいことに『オイッ、ハゲ、もっと飲もうぜ!』と言った。専務は黙って耐えていたが、イノウエはそれ以来昇進していません」

銀行の25歳の腹立ちも、もっともである。

「『一晩で100万も使っちゃってさ』と困った顔をして交際費の明細を見せる営業部長。困った困ったと言いながら顔が嬉しそう。別にあんたのカネじゃないわよ。会社のカネでしょ。それから『ボクの指一本で億単位のカネが動くんだ』とぬかす証券マンにも腹が立つ。他人のカネでしょ」

財務省の次官が、やはり記者にセクハラをして問題になったこともあった。細田も元官僚だが、ズーッと勘違いしてきたのだろう。

次は23歳の酒造業の語る例だが、ちょっと気の毒な感じもする。

「コゼキ主任あてに本社の部長から電話が来たけど席にいない。『至急呼べ』って言うから、周りの人に聞いたら『この時間はウンコ』だって。部長にもそうお伝えしました」

「コゼキ主任」は、あるいはストレスから「定時」に大便に行くようになっていたのかもしれない。というのは『定年からが面白い』(文藝春秋)で小林淳宏が、引退して下痢の症状がぴたりと止まったと書いているからである。多分、細田は、そんなナイーブさはとっくになくしているに違いない。

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「ダメだった理由」を聞くことで、あなたの勝ちパターンが手に入る

商談を断られたあと、あなたはその商談を思い返すことはありますか? 今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では、著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、 断られた商談は将来の糧となるとして、「勝ちパターン」をつくっていく過程について語っています。

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勝った理由と負けた理由から“あなたの勝ちバターン”をつくる

以前、出版社に企画書を出した時のこと。営業の企画で「いかにも通りそう」といった内容だった。

もともと編集の方が出してくれたアイデア。それに私が追記する。二人で時間をかけて練っていった。企画書の精度も申し分ない。

しかし、会議で見送られてしまう。さすがにショックだった。今までこのパターンで蹴られたことはなかった。

かなりの時間と労力をつぎ込んだ。そもそも通る前提でやっていたのだから。

この時はさすがに「この件は思い出したくもない」と思ったものだ。

それからしばらくしてのこと。上層部の方と話をする機会があった。

その企画が通らなかった理由を聞くと「そのジャンルの数字が落ちているから」といった話を聞いた。

企画書の内容以前に“全体のトレンド”をつかめていなかった。これが原因だったのだ。

当たり前のことのように思えるがこれが盲点となる。今回これに気づけたことは大きい。もしそのまま記憶から消し去っていたら…今でも同じ過ちを繰り返していただろう。

それからは企画を練る前に「このジャンルの流れが来ているかどうか」を検討するようになった。

それからはいろいろと上手くいくように。この件が非常にいい学びになったのだ。

ダメだった時の理由を聞く。これは重要だ。営業活動においても非常に大切なことになる。

あるお客様と商談をしていた時のこと。毎週スムーズにアポが取れる。話は順調に進んでいた。

気になったのは競合が1社あること。しかし感覚的には「90%は契約になるだろう」と思っていた。

しかし、予想を反してお客様から「今回は〇社にすることにしました」と連絡が入った。

これはショックだった。この時はショックが大きすぎて理由が頭に入らない。少しだけ話を聞いて諦めた。

通常なら「よっし、切り替えて次に行くぞ」といった感じになる。無理やりそう思う時も多かったが…。

しかし、このお客様のケースでは、どうしても“ダメだった理由”を詳しく聞きたくなった。

その数日後、無理を言ってお会いして頂いた。理由を聞くと、〇社の間取りを出して「この間取りは菊原さんの会社ではできないですよね」と言う。

確かにちょっと複雑な間取りだった。しかし、全くできないわけではない。お客様は勝手にできないと判断して他社に決めたのだ。

もし商談中に「このような間取りのパターンにも対応できます」と伝えていたらどうだっただろうか?

いわゆる“たら・れば”になってしまうが、敗戦は防げたに違いない。

これを教訓して、間取りについて「もしこういった希望がある場合も対応できますから」と一言伝えるようにした。それからはこういった勘違いで敗戦することはなくなった。

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すぐに若手が辞めてしまう企業がまったく出来ていない「効率的な対話法」

新入社員が入ってもすぐに辞めてしまう、若手が定着しない…そういった悩みを持つ企業ができていないこととは何なのでしょうか。今回、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の著者、本のソムリエさんが紹介するのは、部下とのコミュニケーションを月一回の15分で円滑なものにするワザです。

若手が次々と辞めていくことに悩んでいる会社こそ実践すべき。【一日一冊】部下とは15分だけ話しなさい!

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部下とは15分だけ話しなさい!

藤間秋男 著/水王舎

新型コロナウイルス感染の拡大で懇親会ができなくなり、職場のコミュニケーション不足が課題と考えている人は多いのではないでしょうか。

職場でのコミュニケーション不足は仕事での大きなミスを見逃すことになったり、部下がメンタル不調になって休職するまで気づかないといったことにもなりかねません。

実際、コミュニケーション不足だけが原因ではないと思いますが、中小企業で若手が次々に辞めていくことに悩んでいる会社も多いというのです。

そこで、この本が提案するのは、月1回15分間の1対1の面談です。月1回となると管理職の負担は増えますが、月1回の飲み会の代替と考えれば、逆に効率的ではないかと感じました。

深く、かつ効率的なコミュニケーション…月に1回、15分間の1対1の面談(p6)

1対1の面談を会社で導入するにあたっては、「どんな人材を育てたいのか?」という人材育成方針を作ることが必要です。その人材育成方針に基づいて、1対1の面談を行うわけです。

そして面談の内容、部下の発言を記録するルールや様式を決め、注意点をまとめた面談の手引きを作ります。あくまでも1対1の面談は「部下に話をしてもらい、自立的に仕事とキャリアを考えることを後押しするための時間」とします。

部下に話してもらうために管理職は、日頃の部下の仕事を観察し、対話では仕事の成果を認めてあげて、仕事で悩んだり、困っていることがないか聞いてあげるのです。

特に優秀な人ほど部下の話に対して「すぐに答えや結論を出してしまう」傾向にあるので、面談の手引きの中で、面談はあくまで部下の本音を引き出す場であることを周知しておくことが重要と指摘しています。

優秀な管理職の方ほど、部下に対してのアドバイスが浮かび、何かと自分が口を出したいという場面が多いものですが、1対1面談ではそれをグッと堪えます(p161)

実は懇親会や飲み会よりも、上司と部下とで定期的に1対1で面談するほうが、悩める部下の本音を引き出せるのではないかと感じました。

月1回の1対1面談を制度化している会社は少ないかと思いますが、対話を制度化することで助かる人が必ずいるはずです。

ちなみにヤフー株式会社では「1on1ミーティング」を登録商標して、社内で実施しています。もし月1回の1対1面談が日本の職場の標準となれば、その職場での人間関係がたった15分だけで改善されることでしょう。

藤間さん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★★☆(87点)

<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)

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親がかけた「言葉の呪い」のせいで大人になっても苦しむ人を救う方法

親から幼少期にかけられた言葉の呪い。大きくなってからも、それは子供に染み込み、苦しめることもあります。今回のメルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、親の呪いと自分がかけた呪いを解く方法を紹介しています。

親の呪いと自分がかけた呪いから逃れる方法

先日ツイッターで、

人生とは『親から受け継いだ呪い』と『18歳までに自分で自分にかけた呪い』を解いていく道のり

なんてツイートが回って来まして、これは多くの受講生を見ていて本当だなと思いました。特に人生で悩みが深い人、辛い状況が続いている人、頑張っているはずなのに思ったとおりの人生になっていない人の大半は、

 ▼ 親にインストールされた呪縛から逃れられない
 ▼ 幼少期に自分で掛けた悪い催眠を解けていない

ことが多いんです。どちらも幸せにならない呪文のようなモノで、

 ▼ あんたは頭が悪いんだから…
 ▼ あんたはブスなんだから…

に始まって、

 ▼ おカネなんて簡単に稼げるモノじゃない
 ▼ 女(男)なんだから○○するのが当たり前だ
 ▼ (パートナーに対して)あんな女(男)はロクな人じゃない
 ▼ この程度の成績で褒められると思うな
 ▼ こんなことも出来ないのか
 ▼ この程度は出来て当たり前だ

なんて言われ続けるわけですよ。それが実の親なわけですから、この催眠というか洗脳が子供の頃に始まっていたら抜け出すのは大変なんですよね。

でもそこに気付けたら、これはこの親からの呪縛から逃げ切らなきゃならないんですよ。人生ではそれは非常に苦しいこと、難しいことなのですが、このような親からの呪縛から逃れることが、最初の高い壁なんですから。

威光に翳りも。プーチンのウクライナ軍事侵攻は、結局「失敗」だったのか?

誰もが予想しなかったロシアによるウクライナ軍事侵攻から11ヶ月が経過し、疲弊を隠せない国際社会。欧米諸国はウクライナにさらなる武器供与を決定するなどますますロシアに対する圧力を高めていますが、勝ち切れないでいるプーチン大統領にとってこの戦争は「失敗」だったのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、プーチン氏が軍事侵攻という暴挙に出た動機を改めて分析。その上で、「プーチン大統領は失敗したのか否か」について詳しく検証しています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

プーチン大統領は失敗したのか?

いきなり質問です。

「もし皆さんが日本の45倍の領土を持ちつつ、その6割が永久凍土に覆われ、国土の8割にあたる土地で人が住めない環境にある国で、国内に190近い少数民族を抱え、14の国々と国境を接している国のリーダーなら、この世界はどう見え、その世界でどう振舞うでしょうか?」

勘のいい方ならすぐにこの“リーダー”が誰のことかお分かりになるかと思います。

はい、典型的なランドパワーの国であるロシアの大統領ウラジーミル・プーチン大統領です。

プーチン大統領が始めたウクライナへの侵略を支持することはできませんが、今後、どのような解決策を見出すことができるのかという観点からは、このような暴挙に出た動機を再度検証し、理解しなくてはならないと感じます。

世界最大の領土を持つにもかかわらず、そのほとんどが不毛な土地であり、旧ソ連崩壊後は14の国々と国境を接することになったロシアを前任者から受け継いだのがプーチン大統領です。

他国に囲まれているという状況を持つ国々の特徴としては、最大の国家安全保障対策・国防策は周辺国に攻め込み、領土を拡大し続けることですが、そこには終わることのない恐怖の連鎖とそれを消し去るためのさらなる攻撃が待っているだけです。

ロシアがウクライナに侵攻してからすぐにプーチン大統領が子供からの質問に答える番組がありましたが、その際、子供に「ロシアの国土はどこからどこまでだ?」と尋ね、「ロシア・ウクライナ国境やクリミア半島からシベリアまで」と答えた子供に対し、「ロシアの国土は陸地が続く限りどこまでも広く永遠だ」とプーチン大統領が答えたエピソードを急に思い出しました。

まさにこれこそが、ロシア、そしてプーチン大統領の奥底に秘められたmentalityなのではないかと思います。

クリミア半島の併合
北オセチアへの攻撃(ジョージア)
チェチェン共和国への攻撃
そして、今回のウクライナ侵攻と東南部の一方的な併合・編入…

大ロシア帝国の復興を夢見るプーチン大統領という表現を私もしてきましたが、権威の復興・力の拡大というよりは、果てしない恐怖への自然反応と表現できるのかもしれないと感じています。

さて、そのプーチン大統領が始めたウクライナへの侵攻から1月24日で11か月が経ちました。

2022年2月24日に侵攻した当初「3日ほどでウクライナ全土が陥落する」と評価されていたことを踏まえると、プーチン大統領とロシアの企ては失敗に終わったと言えるかもしれません。

しかし、まだロシアもウクライナも負けていないという現実からは、戦争の遂行という観点では完全なる失敗には終わっていないとも言えます。少しこじつけにはなりますが、そのような見方も可能になってきます。

苦戦しつつも、ロシアと国境を接するウクライナ東部ドンバス地方(ロシアが一方的に併合した)におけるロシアの支配は広がっていますし、南部でも激戦が続いており、実際にはまだ負けていません。

ただ、ウクライナ軍による予想をはるかに超える抗戦と、欧米諸国とその仲間たちが挙ってウクライナへの軍事・人道支援に乗り出してウクライナの生存のための戦いを後押ししている状況とその威力については、ロシアおよびプーチン大統領は読み違いをしていたと言えることは失敗を意味すると思われます。

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