日本でも新型ウイルス初「陽性」患者の衝撃。中国では死亡事例も

ついに日本でも初のウイルス感染者

中国で発生した新型コロナウイルス。日本でもついに初の陽性患者が出てしまった。朝日新聞NHKによると、中国・武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎患者が集団発生している問題で、厚生労働省は16日、武漢市に渡航歴のある神奈川県在住の30代男性が日本国内で肺炎の症状を訴え、ウイルス検査で陽性反応が出ていたと発表した。国内で患者が確認されるのは初めて。

今月3日に発熱の症状を訴え、6日に日本に帰国したあと医療機関を受診し入院。国立感染症研究所が検査した結果、武漢で相次いで確認されている新型のコロナウイルスが検出されたという。男性の症状は回復し、15日に退院した。男性は今回の肺炎患者が相次いでいる武漢の海鮮市場には立ち寄っていないと話しており、厚生労働省は肺炎の患者と濃厚接触した可能性があるとしている。

中国では死亡事例の報告

昨年12月に報告されてから拡大を見せていた新型コロナウイルス。日本で初の陽性患者が確認された一方で、ついにそのウイルスが原因とみられる死亡者が出てしまった。中国湖北省武漢市政府が市内で多発しているウイルス性肺炎により、初めて死者が出たと発表。死亡したのは61歳の男性で、今回肺炎患者を多く出している武漢市中心部の海鮮卸売・小売市場で、いつも商品を仕入れていたと時事通信が伝えている。死因は呼吸不全。

今月5日の時点では59人の感染者が確認されており、そのうち7人が重症とされていた。しかし、11日の発表では感染による肺炎患者が41人とされ、18人は新型ウイルスに感染していなかったとみられている。

中国の専門家チームは複数の患者から新型のコロナウイルスを検出し、病原体だと暫定的に判断。新型肺炎(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こすコロナウイルスとは違う種類で、専門家からは「ワクチン開発には数年かかる可能性がある」との見方も出ているという。

リバイバルの情報を掴む者が接客を制す。昔の流行を知るべき理由

「流行は繰り返す」とよく言われます。特にファッションや音楽、デザインなどで耳にするかもしれません。ある一定周期がくると、当時を知らない世代たちから見て「かっこいい」「かわいい」となるんだそうです。歴史は繰り返すのであれば、同じフィールドで活動する人にとって、その歴史を学ぶことにとても意味があると思いませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、その意義について詳しく解説。一つの知識が、説得力のある情報に変換できると説いています。 

歴史は繰り返す「20年前の流行」

ファッションや音楽の世界の流行は、よく、「10年サイクル」とか「20年周期」という言葉で表現されることがあります。10年ごとに同じようなものが流行るとか、20年前に流行ったものが、今流行っているとか、そういう時に使う言葉です。つまりは、昔流行ったものが、今またリバイバルするということですね。

全てがそうだとは言い切れませんが、実際にそうした現象は何度も目にしてきました。1990年代にエアーマックスが大流行りして、スニーカーが一気にブーム化しましたが、それが、2010年代中期には、20年の時を経て、同じように大流行しましたよね。

男性が、シャツやTシャツの裾をズボンに入れる「タックイン」という着方も、90年代に流行った着方でしたが、これまた、同じように少し前からクラシック回帰として、流行り始めました。

音楽の世界でも、ハウスミュージックや、ダンスミュージックが再燃して、流行するなんてことも、近年目にしてきたはずです。

ということは、です。この流れを考えると、今から10年前や20年前の流行を学ぶこともまた、販売に活かせる情報になるのではないかということです。

ファッションの世界などは特に顕著ですが、「今流行っている」というだけの情報と、「今流行っているのは、こういうルーツがある」という情報とだと、その話の説得力に雲泥の差が出てきます。「この着方は今流行りですよ」という人と、「この着方は、実はこのくらいの時期に流行って、それが今風にアップデートされてるんです」という人とでは、情報そのものの価値が大きく変わりますよね。当然、それに伴って提案の内容も変わります。だから、以前に流行った情報を調べて、ルーツを探ってみると、また新たな接客に役立つ情報を得られるかもしれないのです。

ファッションや音楽の世界が、10年や20年周期だとしても、他の業界はわかりません。もしかすると、業界によっては、50年周期とか、100年周期レベルの場合もあるかもしれません。それでも、「歴史は繰り返す」の言葉通り、どこかにルーツがあるかもしれないのです。

そういう情報を探して学んでみると、提案やお客様への情報提供に変化があるのは間違いありません。ぜひ、自身の業界の昔の流行りを調べてみてください

今日の質問です。

  • 自身の業界では、流行は何年周期くらいだと言われていますか?
  • 今流行っていることのルーツについて、調べてみましょう

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なぜ、弁護士はメールの返信をする前にあえて別の仕事を挟むのか

日々、時間に追われるビジネスマンにとって、目の前にあるタスクを「すぐにやる」ことは基本とされますが、その「基本」が当てはまらないケースもあるようです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原誠さんが、「メールの返信」を例に挙げわかりやすく解説しています。

すぐやるだけが大切ではない

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

時間管理の基本は、「目の前にあることを、すぐやることだ」というのは、すでに多くの人に知られています。そして、実際、そのとおりです。

たとえば、メールの返信。メールの返信は、

  1. 読む
  2. 理解する
  3. 返事の内容を考える
  4. 返事を書く
  5. 送信する

という作業が必要です。

1度メールを読んで「後で返信しよう」とすると、1.から3.の作業を2回行わないといけないので、非効率的なのです。したがって、メールの返信は、読んだその場で返信していくのが効率化のために望ましい、ということになります。

しかし、「どんなメールでも、その原則を貫くことはおすすめしません。返信するのに熟考する必要があるものもあります。

私は弁護士業務をしていますが、相談のメールなどが来て、簡単なものは、すぐに返信しますが、必ずしも調査が必要でなくても、あえて何度か読んで時間をかけるものもあります。そんな時は、

  1. 読む
  2. 理解する
  3.  他の仕事をして、その合間に思い出してより理解する
  4. 十分理解できたと思ったら、返事の内容を考える
  5. 返事を書く
  6. そのまま置いておいて、他の仕事をして、その合間に返事が適切かどうか考える
  7. 修正する
  8. 返信する

というようなプロセスを踏む場合があります。

はじめに読んだ時の理解した内容と、時間をかけて理解した内容では、理解の内容が異なる場合があります。だとすると、読んですぐ返信していたら、誤った前提での回答になってしまう可能性があります。

また、返事についても後で修正することが多々あります。これも、不適切な回答をしてしまう可能性があった、ということです。

したがって、効率化のために「すぐやる」ことは推奨されるのですが、それも内容や状況によるので、臨機応変に対応することが大切だ、ということになると思います。

メールを返信する前には、「相手からのメールの内容、意図の理解に誤りはないか?」「返信は、相手の求めに対応しているか?」「返信の表現で、自分の意図が誤解されず、相手に正確に伝わるか?」などを自分に質問するようにしましょう。

人生を変える「質問力」の教え』(WAVE出版)

今日は、ここまで。

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なぜ、『立ち食い』と掲げているのに椅子がある店が存在するのか

今やひとつのブームとして定着した「立ち食い」「立ち飲み」の店舗ですが、その中には椅子が備え付けられているのに「立ち」を強調しているお店も少なくありません。一体なぜ!?今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、その謎解きを試みています。

椅子のあるお店なのに、「立ち食い」の看板を掲げているのはなぜか?

そば・うどん店や酒屋の角打ちのような、「立ち食い」「立ち飲み」の歴史は結構古いのです。日本における“立ち”の起源は、江戸の屋台だと言われています。そば、酒、寿司、天ぷらが、“立ち”の屋台で供されていました。その文化が見直され、いまやブームのようになっています。フレンチ・イタリアンの立ち食いが話題となり、ステーキ店や焼肉屋が大盛況です。新規で開店する居酒屋や寿司屋にも“立ち”の形式が増えています。

立ちにすることで店舗面積が少なくて済み、経費が節約できるのです。しかも、ひとりのお客さまが占めるスペースが小さく、たくさんのお客さまを入れることができます。また、お客さまの滞在時間が短くなるので、回転率も高くなります。経費が掛からない分、料理やお酒を安く提供できるので、アピール力も高くなります。お客さまからすれば、“立ち”の看板があることで、かなり敷居が低くなるのです。つまり、気軽に立ち寄ることができるのです。

さて、話は変わりますが、こうしたお店に行って、気になることがあります。“立ちのはずなのに、なぜか椅子があるお店。結構たくさん存在します。大多数の人は気にしないでしょうが、考えてみると不可解ではないでしょうか。

以前、どこかのお店で聞いた記憶があります。

お客さんに椅子が欲しいと言われた」。

あまりにも単純。あまりにも素直。お客さまの要望にあっさりと応えてしまった結果なのです。しかし、他のお店も同じ理由かというと、そうでもありません。私が経験上知っている理由を挙げてみます。

1.女性や高齢のお客さまを気遣い、一部に椅子を置いたら、他のお客さまもその席ばかりに座るようになったので、すべてを椅子席にした。

2.立ち食いにすれば、お客さまがたくさん入り、回転率も上がると考えたが、思ったほどではなかったので、サービスを向上する意味で、椅子を置いた。

3.最初から椅子はあるが、一部を取り払い、“立ち食いブーム”に乗っかった。

4.椅子はあるが、小さなお店なので、安くて気軽な雰囲気をアピールするために、“立ち飲み”という看板を出してみた。

5.古くからの常連さんが高齢化したので、座れるようにした。

このように理由はさまざまで、決まった答えはないようです。いずれにしても、椅子があるのに堂々と「立ち食い」の看板を出しているのは、非常に興味深いことです。

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「ケチる人」の金運が、未来永劫高まらない当たり前すぎる理由

例えば日々の食材や日用品などに関して、ついつい「安いほう」を選んでしまっていないでしょうか。そんな行為が金運を下げている、とするのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』の著者・佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは今回の記事に、その理由を説得力抜群の筆致で記しています。

とにかくおカネをケチらない

辞書で「ケチ」を引くと「出すべき金銭や品物を必要以上に惜しむこと」と出て来ます。ここでのポイントは惜しむレベルなんですよね。

例えば、往復で100万円掛かるファーストクラスの飛行機チケットを買わないことを、惜しむとは言わないですよね。そもそもそんなおカネは、フツーの人は出せないわけで、別に惜しんでいるから出さないわけじゃありませんから。

ところが、みんなで飲み会をする時に、ビールにするか発泡酒にするかで、後者を選ぶ人はケチな人になるんですね。なぜならばこれは「出せない」ではなくて「出さない」だからです。

つまりケチとは出そうと思えば出せるだけの財力を持っている場面で、あえて出さないと決めることなんです。

これをやると、金運的には下がるんです。収入的に出せる金額なのに、あれこれと理由を付けて出さないと決めると、あなたの金運の枠がそのレベルまで下がってしまうんですよ。所詮自分はその程度の金運の枠がふさわしいのだと、自分で決めてしまう行為だからです。

金運って実は自分がその大きさを決めているところがあるんです。ま、自分にはこれくらいがちょうどぴったりだろうなというレベルを、無意識に決めていて、それを超える金額を出す場面になると、メンタルブロックがかかってそれよりも安くしようとする働きが発動するんです。これが律速段階になって、あなたの金運が頭打ちになるんですね。

だから自分にとっての当たり前のレベルを上振れさせると、これはそのまま自分の金運を高めることになるんです。ケチるというのは、これと真逆のことをやっているんですね。

だからおカネを出す場面では、自分が出せる上限の金額を躊躇なく出すようにする訓練をすると、あなたの金運は高まるんですよ。つまり、おカネを出す場面で、目の前に二つの選択肢があったら、無意識に安い方を選ぶのではなく(ビンボー人はこれをやっています)、どうにかして安くない方を選べないかを考えるのです。

それはこういうことです。

 ▼ 今の財政状況を振り返って
 ▼ 安い方を選びたくなる理由を探し出し
 ▼ それを否定出来る材料を見つけ出し
 ▼ 極力安い方を選ばない

ということをやるのです。

例えば我が家では、調味料の類は極力その場で一番高いものを買うようにしています。お醤油が350ccで500円なんて値札を見ると、「ゲゲッ、高い!」って思ってしまうんですが、

 ▼ でも1回あたりで考えたら、大した違いはないし
 ▼ ここで150円ケチって得することはないし
 ▼ なにより高いお醤油は間違いなく美味しいのだ

と、高い方を選ぶ理由を言語化するんです。そうすると不思議なことに、高い方を選ぶことができるんですよ。それを繰り返していたら、いつの間にか高い方のお醤油を買うのが当たり前になったんですね。つまり、「当たり前のレベル」が上がったわけです。その結果、私の金運が高まったんですね。

実際に、これをやり始めた頃はかなり勇気を出して高いお醤油を買ったのですが、今では躊躇なく買えるようになったどころか、あらゆる買い物で同じようなことが起こっているんです。

慣れればスゴく簡単なワザなんですが、ほとんどの人はこれができないので金運が高まらないんですよね。

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日本でほとんど報じられないボーイング737MAXの恐ろしい真実

昨年、一昨年と相次いで墜落事故を起こし、346名もの尊い命が犠牲となったボーイング737MAXですが、その「欠陥」を社員が認識していた可能性が高まっています。人気ブロガーのきっこさんは自身のメルマガ『きっこのメルマガ』で、ボーイング社が発表したその証拠たりうる社内メールを紹介し同社を批判。さらに、やはり「欠陥機」と噂されるオスプレイが日本国内で唯一飛行できない場所を、その理由とともに暴露しています。

米ボーイング社の欠陥隠蔽問題

日本のマスコミは、昨年の暮れからずっと「ゴーン」「ゴーン」「ゴーン」と、年が明けても除夜の鐘が鳴りやまないバカ報道を続けているので、知らない人も多いと思いますが、1月9日、アメリカのボーイング社が、とても重要な発表をしました…と書き出すと、ほとんどの人はイラン政府が撃墜を認めたボーイング737-800の問題だと思うでしょうが、そうではありません。737は737ですが、ミサイルでも発射されなければ墜落しない優秀な「737-800」ではなく、欠陥機「737MAX」の話です。

皆さんご存知のように、ボーイング737MAXは、2017年の就航から1年半後の2018年10月29日に、ライオンエア610便が離陸後約10分で墜落し、乗客乗員189名全員が死亡しました。そして、その半年後の2019年3月10日、今度はエチオピア航空302便が離陸後約6分で墜落し、乗客乗員157名全員が死亡しました。

どちらの事故も状況が酷似していた上、エンジントラブルなどのメカニカルな原因ではなく、どうやらセンサーなどのシステムに原因があるのではないかとの疑惑が濃厚になりました。そして、ボーイング737MAXは世界各地で運航停止となり、ボーイング社は2020年1月から生産中止を発表しました。ここまでは、少しでも航空機に興味がある人なら、知っている話だと思います。

安全なボーイング737-800なら、あたしも乗ったことがあります。3年前の2017年、九州にいる時に東京に急用ができ、新幹線は値段も高いし時間も掛かるため、ソラシドエアで大分から羽田に飛びました。料金は新幹線の3分の1で、時間は5分の1なので、仕方ない選択でした。ちなみに、ソラシドエアは料金が安いからLCCだと思っている人が多いですが、そうではありません。ソラシドエアは企業努力で料金を安く抑えているだけで、JALやANAと同様のFSC(フルサービスキャリア)です。あたしは、どんなに安くてもLCCは絶対に利用しません。

ま、あたしのことは置いといて、今回のメインテーマですが、1月9日にボーイング社がどんな発表をしたのかと言うと、それは、2015年から2018年3月までの「ボーイング社の社員同士の737MAXに関する社内メール」の内容なのです。先ほど書いたように、737MAXは2017年から就航され、2018年10月29日に最初の墜落事故を起こしていますから、これらの社内メールは「就航前の開発段階から、最初の事故の7カ月前まで」にやり取りされたものということになります。そのメールの内容とは…。

2015年8月 「FAA(米連邦航空局)が介入しようとすれば我々の進捗が妨げられるので、それ(隠蔽)は起こってしまう」

2017年 「この旅客機(737MAX)は、道化師が設計したもので、それを監督しているのが猿たち(FAA)だ」

2018年 「私は昨年に行なった隠蔽について、まだ神から許しをもらっていない」

2018年3月 「737MAXのシミュレーター訓練を受けたパイロットの旅客機に自分の家族を乗せたいか?私は絶対に嫌だね」

これだけ読んでも意味が分からないと思いますので、複数の米紙の記事を読んだ内容をザックリ説明すると、このボーイング737MAXは、開発段階から複数の社員が安全性に疑問を持っていたようです。新規のソフトウェアを導入したフライトシミュレーションが不具合を連発したため、このままでは安全に飛行できない。普通ならシステムを再構築して追加のフライトシミュレーションを導入すべきなのに、そうすると費用も時間もかかってしまう上に、FAAによる認可時期が先送りされてしまい、各国の航空会社との契約に問題が生じてしまう。そのため、ボーイング社は、追加のフライトシミュレーションを導入せずに、安全性に問題があるまま事実を隠蔽して認可を取得し、737MAXを売りさばいた…という話なのです。

Amazonやテスラに大敗。業界大手が新規参入者に負け続ける理由

「書籍は書店で手に取り購入するもの」という常識を覆し、オンラインストア隆盛の時代を築いたと言っても過言ではないAmazonに、「電話機にはボタンがあるもの」という先入観を破壊し、iPhoneでスマホ時代の幕開けを演出したApple。書籍販売業界、携帯電話業界のそれぞれの既存企業は、なぜ彼らの後塵を拝する事になってしまったのでしょうか。世界的エンジニアの中島聡さんは今回、自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』でその理由を解説するとともに、Teslaにリードを許す自動車業界が、同社と肩を並べるために必要な取り組みについても考察しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2020年1月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

デジタル・トランスフォーメーションとイノベーションのジレンマ

最近、私は「DX(デジタル・トランスフォーメーション:最新のデジタル技術を活用したビジネスの効率化やユーザー体験の改良)は、業界内部では起こりにくく、新しくその業界に参入する企業が起こすケースが多い」という話を色々なところで書いたり話したりしています。

最も分かりやすい例が、書籍販売のDXです。インターネットが誕生した時に、いち早く「書籍をオンラインで販売すること」の価値に気が付いたのがJeff Bezosで、その結果、誕生したのがAmazonでした(厳密には、Jeff Bezosは「最もオンライン販売に適した物品」として最初に書籍を選んだだけですが、ここは書籍に絞って話します)。

Amazonがやったことは、単にオンラインで書籍を注文出来るようにしただけで、ウェブサイトは陳腐なものだったし、その後ろの配送業務も、ほとんど手作業で行なっていました。

この時点で、既存の大手の書店チェーンがオンライン販売に乗り出していたら、Amazonはあっと言う間に倒産していたと思いますが、そうはなりませんでした。彼らは、「オンラインで書籍を買う人はごく一部だ書籍は自分の手で持ってこそ購入するものだ」と言う考えに囚われていたのだと思います。

その後、Amazonの売り上げが伸び始めて、ようやく彼らもオンライン販売の価値を見出すようになりましたが、そこからの動きはとても遅いものでした。そもそも彼らはデジタル技術が得意ではなかったので、オンラインストアの開発は外の開発会社に委託して作ってもらわなければなりませんでした。「人々はなぜ、オンラインで本を購入するのか」という本質的な部分も分かっていなかったため、ウェブサイトのユーザー体験も、単にAmazonを表面的に真似しただけのものでした。

ようやく彼らがオンラインストアをリリースした時には、Amazon側はそれまでの知見を生かして、はるか先を走っていました。過去に購入した書籍や、同じような書籍を買った人のデータを活用して、オススメの書籍を並べる手法、配送プロセスの自動化、問題が起こった時のカスタマー・サービスの体制など、表からは見えにくい部分で、大きな進化を遂げていたのです。

私は、この頃に、一度だけAmazon以外のウェブサイトから書籍を購入したことがありましたが、惨憺たるものでした。書籍がいつまでも届かないので、電話をかけると、やたらと時間がかかるのです。Amazonと違って、配送が完了したのかどうかを追跡するシステムすら持っていないことは明らかでした。

その後、さらに Amazonは進化を続け、今や世界をまたにかけた流通ネットワークを持っているし、品揃え、値段、配送スピード、配送コスト、顧客サービスなどのあらゆる面で、誰も手が届かないところまで達してしまいました。

つまり既存の書店は、

  • 当初は、従来通りのやり方で十分だと思ってしまったため、出遅れた
  • 途中でDXが必要なことに気が付いたものの、それは表面的でしかなく、「なぜ」という本質の部分はなかなか理解できなかった
  • 得意でない領域での戦いを強いられることになった
  • 社内にエキスパートを持つことが出来ず、外注に頼らざるを得なかった
  • 進化のスピードでも負けていたため、差が開く一方だった

ビジネス書『イノベーションのジレンマ』に書かれている「既存の顧客の方ばかり見て、彼らの要求するものを作り続けた結果、『何か欠けるものがあるけれど、破壊的な価値を提供するもの』を掲げた新参企業に負けてしまうこと」にオンラインストアを当てはめれば、

  • 欠けているもの:本を手に持って選べるという体験
  • 破壊的な価値:品揃えが豊富で、家から一歩も出ずに買える

となります。

重要なことは、既存の書店がオンラインストアの破壊的な価値に気が付いたとしても、彼らには、なかなか本質は理解できないし、得意でない戦いを強いられるため、負けが決まっているのです。

戦争回避でも危機は去らず。イラン司令官殺害「本当の悪影響」

アメリカによる革命防衛隊司令官殺害の報復として、イラクの米軍駐留基地にミサイル攻撃を行ったイラン。トランプ大統領の対応を、世界が固唾を飲んで見守りましたが、開戦という最悪の事態は免れたようです。しかし「状況は予断を許さない」とするのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、そう判断する理由を冷静な筆致で記しています。

イランが米軍基地をミサイル攻撃!どうなる?

1月3日、米軍は、イランのソレイマニ司令官を殺害しました。これに対してイランは1月7日、イラク国内の米軍基地をミサイル攻撃しました。

米国防総省「ミサイル、十数発以上」 死傷者有無は不明 大規模衝突の懸念も

毎日新聞 1/8(水)11:04配信

 

米国防総省は7日、イラク国内で米軍と有志連合が駐留する複数の基地に向け、現地時間8日午前1時半(日本時間同7時半)に「イランから十数発以上の弾道ミサイルが発射された」と発表した。死傷者の有無は不明。被害状況の把握を進めているとしている。国営イラン放送もイラン革命防衛隊が声明を発表し、ソレイマニ司令官殺害に対する報復として、米軍基地へのミサイル攻撃を実施したと報じた。

もう少し具体的に。

米国防総省によると、ミサイル攻撃の標的となったのはイラク西部のアサド空軍基地や北部アルビルの基地。直近の情勢を受けて基地内は「高いレベルの警戒態勢が敷かれていた」としている。
(同上)

この攻撃について面白い事実があります。イランは、「この攻撃で米国のテロリストが少なくとも80人死んだと発表しました。一方でアメリカは、「死者はゼロだった!と発表した。イランについてはわかるでしょう?イランは、国民に、「ソレイマニ司令官の報復を立派にやった!」と見せかける必要がある。

わかりづらいのはアメリカです。イランがわざわざ「80人殺した!」と宣言している。もしトランプがイランと戦争をしたいなら、こんな都合のいいシチュエーションはありません。「リメンバー・イラク!!!」といって大騒ぎすれば、あまり抵抗もなく、速やかにイラン戦争を開始できるでしょう?ところがアメリカは、「死者はゼロ」といって、穏やかに対応している。これは何でしょうか?

トランプが追い詰め核保有宣言。イランの北朝鮮化で近づく終末」にも書きました。トランプはあまり考えずにイラン核合意を離脱したしかし戦争は望んでいないのです。その証拠に昨年9月、トランプは、イランとの和解案を作成していた。「トランプが追い詰め核保有宣言。イランの北朝鮮化で近づく終末」から引用してみましょう。

トランプは、昨年9月に、これと同様の提案をイランにする準備をしていました。

 


米、原油禁輸で適用除外検討 対イラン、核で譲歩狙う

共同 2019年9/14(土)17:57配信

 

【ワシントン共同】トランプ米政権が、イラン産原油の禁輸措置について一部の国・地域の適用除外を復活させる案の検討を始めたことが13日分かった。米政府関係者が共同通信に明らかにした。離脱したイラン核合意に代わる新たな合意を目指す米政権は、イラン経済の生命線である原油への締め付けを緩め、核・ミサイル問題で譲歩を引き出す狙いとみられる。


 

ところが、この情報が出た翌日、サウジアラビアの石油施設が攻撃され、この話は消えた。トランプは、平和を願っているが、そうさせない勢力がいる。

同盟国サウジの石油施設が攻撃された。イエメンのフーシ派が、犯行声明を出した。ところがアメリカ政府は、「これはイランの仕業だ!」と宣言した。つまり、イランは、アメリカの同盟国を攻撃し、経済基盤の中枢を破壊した。これは、完全に「集団自衛権行使案件」で、アメリカが望めば即座にイラン戦争を始めることができたしかし、トランプは、イラン戦争をはじめませんでした

今回の件。「米軍基地に弾道ミサイルが撃ち込まれた」。衝撃的な事件といえるでしょう。しかし、トランプの反応は、非常に抑制的でした。

トランプ氏、対イラン戦争回避の姿勢 基地攻撃で死者出ず

1/9(木)1:40配信

 

【AFP=時事】(更新)イランがイラクの米軍駐留基地をミサイルで攻撃したことを受けて、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、ホワイトハウス(White House)で演説し、攻撃により米国人やイラク人の死者は出ず、イランは「身を引いているようだ」と述べて、同国との戦争を回避する姿勢を示した。

トランプ氏は「わが国の兵士は全員無事であり、われわれの軍事基地における被害は最小限にとどまった。われらが偉大なる米軍は、何に対しても備えができている」と述べた。また「イランは身を引いているようだ。これは全当事者にとって良いことであり、世界にとって非常に良いことだ。米国人やイラク人の命は失われなかった」と話した。トランプ氏は、イランに対して直ちに「厳しい追加制裁」を科すと表明したが、7日のミサイル攻撃に対する報復の可能性については言及しなかった。
(同上)

米軍基地へのミサイル攻撃に対し、直接的な報復はしないようです。これは、「驚くべき反応」といえるでしょう。

帰国した日本人が見た久々の日本は自分のことだけで精一杯だった

災害時でも「譲り合い、助け合いの精神」で肩を寄せ合うなど、海外からも評価されてきた「日本人の民度の高さ」。しかし日本が誇るそんな美徳も今や失われつつあるのではないかと指摘するのは、情報戦略アナリストの山岡鉄秀さんです。山岡さんは今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、自身が体験したある異変を記しています。

ラーメン屋で気が付いた日本の凋落

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

海外から帰ってくると、日本は歴史も文化もしっかりした国だな、と感じます。そういう国に生まれることはラッキーなことです。

ところで総合的に考えて、日本の良さ、日本人の良さとは何でしょうか?

ひとことで言えば、民度が高いことでしょうか?

大災害に瀕しても暴動が起きることもなく、人々はルールにしたがって静かに行動します。譲り合い助け合いの精神を大事にします。逆に言えば、もしそれが無くなったら、日本人は日本人で無くなってしまうかもしれません。

いや、すでに日本人が日本人らしい長所を失い始めているとしたら?

先日、行きつけのラーメン屋に行った時の話です。朝11時開店と同時に入店しました。一人だったので、壁際の二人掛けのテーブルに着きました。店内はガラガラで、私ひとりです。

ふとテレビの方を見ると、イランが米軍基地に報復攻撃を行ったニュースが流れていました。私は思わずテレビの前のテーブルに移動してニュースに見入りました。

すると、若い女性のウェイトレスが来て、憮然とした声で言いました。

「ひとりならあちらのテーブルでお願いします」

私は答えました。

「そのルールは知っているけど、ちょっとこのニュースが見たい。今、客は僕ひとりだから、ちょっと見せてくれないかな?」

「いえ。社長に言われてますから」

見るからに、言われたことを言われたとおりにしかやりません、自分の頭では一切考えません、という態度です。

するとそこに店長が出勤して来ました。彼女が店長に話してくれというので、40代と思しき店長の男性と立ち話になりました。

私は、店の基本的なルールは承知しているが、あまりにも融通がきかなすぎるんじゃないか?と尋ねました。

すると店長は静かにうなずきながら言いました。

「お客さんのおっしゃることはよくわかります。うちも以前は客の要望に応じて柔軟に対応していました。しかし…」

店長の顔が曇りました。

あまりにもわがままなお客さんが増えてしまったのです。店の都合はまったく無視で、混んで来たから席を移ってくれるようにお願いしても断られることが多くなりました。高齢者でトラブルを起こす人も増えました

「最近はこんなこともありました。テレビでサッカー日本代表の試合を流していたら、ある年配の客が、自分はNHKしか見ないからNHKに変えろ、と言って来たのです。それで、NHKに変えたら、政見放送でした。その瞬間、他の客がしらけたのを感じましが、その客はお構いなしです。つい昨日も、年配の客が入って来て、金はないけどラーメンを食わせろとしつこく迫るのです」

「そんなことが頻繁に起きるので、柔軟な対応も難しくなってしまったのです」

店長の話を聞いて、暗然とした気持ちになってきました。

つまり、店側は自分勝手で迷惑な客の多さに嫌気がさしていて、柔軟に対応するカスタマーサービスを行う気も無くなっているというわけです。迷惑な客は若い世代よりも、むしろ高齢者に多いという点も気になります。

長引くデフレと所得の減少、自主的に考えさせない教育など、原因は多岐にわたるかもしれません。

いずれにしても、このラーメン店は、開店直後のガラガラの状態でも、ひとりの客がテレビ近くの4人掛けのテーブルに座ることを頑なに拒否する体質になってしまったのです。店が混みだす前に去るのは明らかなのに…。

私は店長に言いました。

「なるほど、そんな状況だったのですか。それは大変ですね。しかし、そんなことなら、テレビなんて要らないんじゃないですか?ラーメンさえ美味しければそれでいい。客はラーメンを食べて帰ればいいのです。問題の種は少しでも少ない方がいいでしょう?」

店長は無言でうなずいていました。

自分さえよければいいという態度の客と、言われたとおりにしか動きたくない従業員。

こんな日本人の姿は見たくありません。こんな風潮が一般化したら、日本は確実に衰退の道を歩むでしょう。

しかし、この店が直面する問題が特殊だとは私には思えないのです。

開店直後のラーメン屋でテレビニュースを見ようとしたばかりに、思いがけず日本が日本でなくなっていく姿を垣間見てしまったのかもしれません。

日本の危機はこんなところに現れているのです。

(山岡鉄秀:Twitter:https://twitter.com/jcn92977110

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阪神大震災から25年。自宅の防災用品のチェックは万全ですか

あまりに多くの方の命が奪われた阪神大震災から、今年で25年。その後東日本大震災の発生などもあり防災意識は高まってはきましたが、ご家庭の防災装備の点検は万全でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、それらをチェックすべき時期や実践しておくべきこと等を記しています。

新年早々防災装備をチェック

兵庫県南部地震は、1月17日の早朝、阪神・淡路地域を中心に大きな揺れをもって、未曾有の被害をもたらしました。漠然と「関西には大きな地震はない」と思い込んでいたところもあったと思います。あれから急激に防災への関心が高まったと思います。

主には9月の関東大震災にちなんだ防災の日があり、この1月の阪神・淡路大震災にちなんだタイミングで防災用品を点検するのはちょうどいいと思います。東日本大震災の3月でももちろん構いません。3月と9月で半年ごとになるので。

1年に1回だと、有効期限ぎりぎりのものや、期限が切れてしまうものも少なくありません。有効期限、消費期限が1年のものは、買った時にすでにちょっと時間が経っているので、買ってから1年後にチェックしたのでは遅いんですよね。

半年に一度、買ったものの備蓄品の期限が切れていないかその辺をチェックしましょう。後数ヶ月のものがあったら、新しいものをこの週末にでも買いに行きませんか? そして古いものは食べるなり、使うなりして消費しておきましょう。

防災食、非常食などは、作り方をこういう時に試しておくといいですね。非常用トイレなども有効期限があります。このタイミングで一度試してみてはいかがでしょう? 実際に使ってみて初めていいところ、悪いところが見えてきます。つかい心地が悪ければ、他の類似の製品も試してみようということも出てくるでしょう。非常食だって食べてみて味があまりに口にあわないようだと違うタイプを買い揃えておきたくなりますね。

ここ数年のさまざまな災害を体験し、見聞きしてきて、多くの人がいろんな形で災害への備えをするようになったと思います。でも、時々点検しておかないと、いざという時にうまく機能しなかったり、使い方がわからなかったり、期限が切れていたりということも起こり得ます。

阪神・淡路大震災の起こった1月17日。それを思い起こしながら、軽くでもいいので装備の点検をしてみませんか?

あの地震は、まだなんとなく正月気分が明けやらぬところがどこかにある中に、強烈な勢いでやってきた記憶があります。台風など風水害と違い、本当に待った無し、いきなりなのが地震災害です。それだけに、できる時に装備の点検をしておく、思い立ったが吉日、そんなつもりで見ていただけたらと思います。

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